網入りガラスの熱割れとは?原因や対策、見分け方や交換費用を徹底解説

自宅の網入りガラスに突然ひびが入っている場合、その多くは熱割れと呼ばれる現象が原因です。
熱割れは、日差しや暖房などによる温度差によって、ガラスが自然に割れてしまうトラブルで、どの家庭でも起こり得ます。
本記事では、網入りガラスの基礎知識から、熱割れの仕組みや見分け方、起こる原因、すぐにできる対策、割れてしまった場合の応急処置や交換費用の目安までを、わかりやすく解説します。
「放置して大丈夫なのか」「修理は必要なのか」と不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
網入りガラスとは?特徴や弱点などの基礎知識

網入りガラスとは、ガラスの内部に金属製のワイヤー(網)を封入したガラスのことです。
主に火災時の延焼防止を目的として、マンションの共用部分や一戸建ての窓、浴室・階段まわりなどに多く使用されています。
最大の特徴は、割れてもガラス片が飛び散りにくい点です。
内部の網が破片を保持するため、ガラスの破片による二次被害を防ぎやすい構造になっています。
一方で、熱や温度差に弱いという欠点もあります。
一般的な耐用年数は20〜30年程度とされていますが、設置環境や日当たり、室内外の温度差によっては、想定より早く劣化やひび割れが起こるケースも少なくありません。
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網入りガラスで起こりがちな「熱割れ」とは?

網入りガラスのトラブルで特に多いのが、「熱割れ」と呼ばれる現象です。
熱割れとは、ガラスの表面に温度差が生じたとき、その伸び縮みの差によって内部に強い力がかかり、自然にひびが入ってしまう現象を指します。
ぶつけたり、強い衝撃を与えたりしていなくても起こるため、「いつの間にか割れていた」というケースが少なくありません。
網入りガラスは内部に金属の網が入っているため、通常のガラスよりも熱をため込みやすい構造になっています。
さらに、ガラスと金属では膨張率が異なるため、温度が変化すると両者の動きにズレが生じ、ガラスに余計な負荷がかかります。
その結果、日差しや暖房などの影響で、ある日突然ひびが入ることがあるのです。
熱割れかどうかの見分け方
網入りガラスにひびが入っているのを見つけたとき、何かをぶつけたことで割れたのか、熱割れなのかがわからない方は多いでしょう。
熱割れかどうかを見分けるポイントは、以下のとおりです。
- ひびが直線的に伸びている
波打つような割れ方ではなく、スッと一本線のように入るケースが多く見られます。 - ガラスの端(サッシ側)から始まっている
中央ではなく、枠に近い部分からヒビが入っている場合は熱割れの可能性が高いです。
反対に、物をぶつけた場合は、割れの起点に欠けや丸い傷が残ることが多く、そこから放射状にヒビが広がるのが特徴です。
網入りガラスの熱割れの原因

ここでは、網入りガラスの熱割れを引き起こしやすい代表的な原因を解説します。
遮光カーテンなどを使っている
遮光カーテンや断熱カーテンは、日差しや冷気を防げる便利なアイテムですが、網入りガラスの前に密着させた状態で使用すると、熱割れの原因になることがあります。
これは、ガラスとカーテンの間に熱がこもりやすくなるためです。
日中に太陽光が当たると、ガラス表面の温度は急激に上昇します。しかし、カーテンが密着していると熱が逃げにくく、部分的に高温状態が続いてしまいます。
その結果、ガラスの内外で温度差が生じ、ひび割れにつながるのです。
エアコンやヒーターの風が直接当たっている
エアコンやファンヒーターの風が、網入りガラスに直接当たっている場合も、熱割れが起こりやすくなります。
なぜなら、ガラスの一部だけが急激に温められたり冷やされたりすることで、表面に大きな温度差が生じるためです。
たとえば冬場、暖房の温風が窓に向かって当たると、ガラスの内側だけが急激に高温になります。一方、外側は外気の影響で冷えたままの状態が続くため、内外の温度差が大きくなり、ガラスに強い負荷がかかります。
この状態が繰り返されると、ある日突然熱割れが起こることがあるのです。
網入りガラスの一部が日陰になっている
網入りガラスの熱割れは、「日差しが強い窓」で起こるイメージを持たれがちですが、実はガラスの一部だけが日陰になっている状態も原因となりえます。
これは、ガラス全体が同じ温度であれば問題が起きにくいのに対し、日向と日陰が混在すると、その境目に大きな温度差が生まれるためです。
たとえば、窓の下半分だけに外側の塀や植木の影がかかっていると、温められる部分と冷えたままの部分が同時に存在します。
その結果、ガラス内部に強い応力が生じ、ひび割れにつながるのです。
誤った方法でお手入れしている
網入りガラスは、見た目が頑丈そうに見えるため、強くこすっても問題ないと思われがちですが、実はデリケートな素材です。
そのため、間違った方法でお手入れをすると、ガラスに細かな傷がつき、そこから熱割れが起こりやすくなることがあります。
たとえば、研磨剤入りの洗剤や硬いスポンジを使ってゴシゴシこすると、表面に目に見えないレベルの傷が残ります。
こうした小さな傷は、温度変化による力が集中しやすい「弱点」になり、ひび割れの起点になる可能性があるのです。
特に、以下のような急激な温度変化を伴う清掃には要注意です。
- 熱いお湯をかけて汚れを落とす
- 真冬に冷水で一気に洗う
- 強い日差しの当たる時間帯に掃除をする
これらの清掃方法はガラスの表面温度を一気に変化させるため、熱割れのリスクを高めることを覚えておきましょう。
網入りガラスの熱割れ対策

ここでは、すぐに実践できる網入りガラスの熱割れ対策を詳しく解説します。
ガラスに遮光カーテンやフィルムを密着させない
網入りガラスの熱割れを防ぐためには、遮光カーテンや断熱フィルムを使う際に以下の点を意識することが大切です。
- カーテンと窓の間に数センチの隙間をあける
- 直射日光が強い時間帯は、完全に閉め切らない
- フィルムはガラス対応のものを選び、貼り替え時期を守る
ガラスに熱をこもらせず、空気が循環できる状態を保つことが熱割れ防止の大切なポイントです。
エアコンの風の角度に気を付ける
網入りガラスの熱割れを防ぐためには、エアコンや暖房の風がガラスに直接当たらないようにすることが大切です。
具体的には、以下の点を意識してみましょう。
- エアコンの吹き出し口を窓の方向に向けない
- 風向きを天井や壁側に調整する
- 窓の近くにファンヒーターやストーブを置かない
- 冷暖房の設定温度を急激に変えない
ガラスの一部だけが急激に温められたり冷やされたりすると、温度差が生じやすくなります。風を直接当てない環境をつくることが、熱割れ防止のポイントです。
網入りガラスを隠すように家具を置かない
網入りガラスの熱割れを防ぐためには、窓の前に家具や物を置いて、ガラスの一部だけを覆わないようにすることが大切です。
具体的なポイントは、以下のとおりです。
- 窓の前にソファや棚を置かない
- 観葉植物や収納ボックスを窓際に置きっぱなしにしない
- カーテンの内側に物を挟まない
- 窓全体に均等に光や空気が当たる状態を保つ
ガラスの一部だけが日陰になると、温度差が生じやすくなります。
窓まわりをすっきりさせ、ガラス全体が同じ環境になるよう意識することが、熱割れ防止のポイントです。
グレージングチャンネルを交換する
網入りガラスの熱割れを防ぐためには、グレージングチャンネルの状態にも注意が必要です。
グレージングチャンネルとは、窓ガラスとサッシを固定するゴム製の部品のこと。劣化したまま放置すると、ガラスの熱膨張に耐えられなくなり、熱割れを引き起こしやすくなります。
そのため、ゴムが硬くなっている、ひび割れているなどの場合は交換を検討しましょう。
グレージングチャンネルを適切な状態に保つことで、熱割れの防止にもつながります。
耐熱強化ガラスに交換する
網入りガラスの熱割れを根本的に防ぎたい場合は、耐熱強化ガラスへの交換も有効な選択肢です。
熱に強いガラスへ替えることで、温度差によるひび割れリスクを大幅に下げることができます。
ガラスの種類を見直すことで、熱割れの再発防止だけでなく、断熱性や安全性の向上も期待できるでしょう。
網入りガラスが熱割れしたときの応急処置

網入りガラスにひびが入っているのを見つけたら、放置せず、早めに応急処置を行いましょう。応急処置の基本は、「割れた部分が広がらないように保護すること」です。
以下の手順で対応してください。
- ガラスのひび割れ部分に透明テープや養生テープを貼る
- 室内側・屋外側の両面から十字に重ねて補強する
- 割れた部分に触れないよう、家族や周囲の人に注意喚起をする
- 破片が落ちそうな場合は、段ボールなどで覆う
網入りガラスの熱割れは放置NG!応急処置後は早めに交換を
網入りガラスの熱割れは、「割れていないから大丈夫」「ひびが小さいから様子見でいい」と判断されがちですが、放置するのは非常に危険です。
ひびが入ったガラスは強度が大きく低下しており、ちょっとした振動や気温差で、突然大きく割れてしまうことがあります。
応急処置は、あくまでも「一時しのぎ」に過ぎません。時間が経つほど割れが進行し、修理費用が高くなるケースもあります。
安全に生活するためにも、ひびを見つけた段階で早めに専門業者へ相談し、交換を検討することが大切です。
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網入りガラスの交換費用はどれくらい?

網入りガラスの交換にかかる費用には、ガラス本体の価格+施工費が含まれます。
また、ガラスのサイズごとの一般的な費用目安は以下のとおりです。
| 項目 | 費用の目安 |
| 小〜標準サイズの網入りガラス(本体) | 約15,000〜30,000円程度 |
| 施工費(工賃・出張費など) | 約10,000〜20,000円程度 |
| 合計(標準窓1枚) | 約30,000〜50,000円前後 |
なお、窓のサイズが大きい場合やサッシごと交換する場合は費用が高くなることがあります。
たとえば、ベランダ用の大きな網入りガラスでは、80,000円〜100,000円前後になるケースも少なくありません。
実際の費用については必ず業者へ見積もりを依頼して確認するようにしましょう。
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賃貸の場合、網入りガラスの修理・交換費用は原則貸主負担
賃貸物件で網入りガラスが熱割れした場合、原則として修理・交換費用は貸主(大家・管理会社)負担となるケースが一般的です。
熱割れは、入居者の故意や過失によるものではなく、建物の構造や経年劣化、環境要因によって自然に発生する現象と考えられるためです。
実際、多くの賃貸契約では、設備の自然損耗や経年劣化による修繕は貸主の責任とされています。網入りガラスの熱割れも、この「通常損耗」に該当する可能性が高いでしょう。
ただし、次のような場合は、入居者負担になることもあります。
- 物をぶつけたなど、明らかな過失がある
- カーテンや家具の設置方法が不適切で、管理会社から注意を受けていた
- 契約書に特別な負担条件が記載されている
そのため、割れに気づいた時点で自己判断せず、まずは管理会社や大家へ連絡することが大切です。
網入りガラスの熱割れ補修・交換なら窓猿にご相談を

網入りガラスの熱割れは、放置すると割れが広がり、思わぬ事故につながるおそれがあります。そのため、できるだけ早く修理・交換すべきでしょう。
とはいえ、「どこに頼めばいいかわからない」「費用がどれくらいかかるか不安」という方も多いはずです。
そんなときは、窓ガラス修理・交換の専門業者である窓猿にご相談ください。
窓猿では、網入りガラスの熱割れに関するご相談から現地調査、交換作業まで一貫対応しています。
ガラスの種類やサイズ、設置環境を確認したうえで、最適な修理・交換方法をご提案させていただきますので、初めての方でも安心です。
「ひびが入っているけど、すぐ交換すべきかわからない」という段階でも問題ありません。
窓猿では無料で見積もりサービスを提供しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
網入りガラスの熱割れは、日差しや室内外の温度差といった環境要因によって自然に起こる現象です。
網入りガラスは内部に金属網を含む構造のため、一般的なガラスよりも熱の影響を受けやすく、気づかないうちにひびが入っているケースも少なくありません。
すでにひびが入っている場合は、応急処置だけで済ませず、早めに交換を検討することが大切です。安全で快適な住まいを守るためにも、異変に気づいたら早めに専門業者へ相談しましょう。
