エコガラス
エコガラスは生活に関する様々な悩みの解決、手助けをしてくれる機能性ガラスです。
省エネ効果が高く節電にも繋がりますので、窓をエコガラスに交換するだけで環境保全にも貢献できます。
環境意識の高まりが着実となってきている近年では普及率はどんどん上がっており、新築戸建て住宅での採用率が43%を超過しました。
補助金制度が使える場合があり長期保証も適用されるなど安心サポートも充実しています。
エコガラスとは?

エコガラスとは、2枚のガラスを使用する複層ガラス(ペアガラス)の間にLow-E膜と呼ばれる特殊な金属膜をコーティングした機能性ガラスのことです。
AGC(旧旭硝子)、日本板硝子、セントラル硝子の3社が製造しているLow-E複層ガラスの共通呼称であり、実は商品名ではありません。
快適でエコな暮らしづくりをサポートする人気のガラスで、断熱や遮熱、紫外線カットや結露の防止など様々な効果を持っています。
省エネ効果が高く節電にも繋がるため、窓をエコガラスに交換するだけで生活に関するお悩みの解決のみならず環境保全にも貢献することができます。
透過性が高いので日光の明るさは損なわず視界もクリア、効果はガラスが割れるまで半永久的に持続します。
エコガラスの効果
エコガラスをご自宅の窓に取り入れるメリットは、大きく分けると4つになります。
以下で4つのポイントについて詳しく紹介いたします。
エコガラスの効果1:結露を防止

冬場に気になる窓ガラスの結露は、室外と室内の温度差が原因で発生します。
エコガラスは熱の伝導を抑える構造ですので外気温が室内に伝わりにくく、結露を防止することができます。
壁紙やカーテンなど周囲に結露の水滴が付きにくくなるため、湿度を好むダニの繁殖やカビの発生を抑えて毎日のお掃除もらくらく、アレルギーの対策にもなります。
エコガラスの効果2:紫外線カット(UVカット)

単層ガラスに日光を通した場合の紫外線カット率は約29%ですが、エコガラスはLow-E膜の効果により約83%もの紫外線をカットします。
人体に有害な紫外線をお部屋に通さないことで肌トラブルや病気を予防することができます。
また、家具の色褪せや劣化の進行を遅らせることもできます。
紫外線カットによるメリット
- 皮膚トラブルや病気を予防
-
- シミ
- そばかす
- 肌の老化
- 皮膚がん
- など
- 目の病気を予防
-
- 白内障
- 角膜炎
- など
- 家具の日焼けや劣化を防止
-
- カーテン
- 家具
- 絨毯
- 畳
- インテリア家具
- など
エコガラスの効果3:断熱性と遮熱性
エコガラスには断熱タイプと遮熱タイプがあり、お住まいの気候や窓周りの状況に合わせて使い分けることができます。
どちらも空気の温度を外に逃がさず室温を快適に保つ効果がありますが、断熱タイプは日射熱を適度に通して室温を暖かく保ち、遮熱タイプは強い日差しを遮るため室温の上がりすぎを防ぎます。
熱を反射するLow-E膜をコーティングするのは中間層に面したガラスの片側だけで、室内側と室外側のどちらにコーティングするかによって得られる効果が異なります。
断熱タイプ

Low-E膜のコーティングが室内側のガラスです。日射熱を適度に取り入れることができ、暖まった室温を外に逃がさず冷気の侵入も防ぎます。保温効果に優れているため、寒冷地や日の当たりにくいお部屋での使用に適しています。
遮熱タイプ

Low-E膜のコーティングが室外側のガラスです。強い日差しによる熱の侵入を防御する性質を持っています。冬は暖かい空気を外へ逃がさず夏は日射熱を遮ることで、空調の温度を保つことができます。温暖な地域、西日など日差しが強いお部屋での使用に適しています。
家の断熱と窓の関係
窓は屋根や外壁などに比べて熱が伝わる割合が高く、住宅内の温度は窓を通した熱の出入りが大きく関わっています。
夏では外気の熱が窓から室内へ流入する割合は全体の73%を占めています。
屋根からの熱の伝わりは約5%、外壁が約12%、床は約3%ですので、窓からの熱の流入量は群を抜いて高いと言えるでしょう。
冬では窓を通して約58%もの熱が外へ逃げてしまいます。
そのため、家の断熱性を上げて室温を快適に保つには、窓と窓周りの断熱が重要なのです。
エコガラスの効果4:節電と省エネ効果

エコガラスは断熱性や遮熱性に優れているので、室温が変化しにくく快適な温度を保つことができます。
単層ガラスと比べて暖房効率や冷房効率が高いため、エアコンやヒーターなどの稼働を自然に控えることができます。
窓周りの冷えは高性能な冷暖房家電を使っても無くなりませんが、温度が出入りしやすい窓をエコガラスに交換することによって無理のない冷暖房費の削減に繋がり、節電効果が期待できるのです。
エコガラスの断熱・遮熱効果は半永久的で寿命がなく、割れない限りは交換する必要はありません。
交換費用は通常のガラス交換より高額ですが、長く使えば浮いた電気代を回収できるため長期的な節約に最適と言えるでしょう。
省エネルギーで環境にもやさしい

冷暖房の使用頻度が下がることでCO2の排出量も削減されるため、通常の単層ガラスからエコガラスに交換するだけで地球温暖化防止にも貢献できます。
1枚ガラスと比較すると年間でブナの木25本分の植樹と同等のCO2削減効果が期待できますので、国内の住宅全ての窓をエコガラスに交換した場合、年間で約1700トンものCO2量を減らすことができるのです。
エコガラスの仕組み
Low-E金属膜とは
通常の複層ガラスとエコガラスの最大の違いは、Low-E金属膜が使用されているという点です。
Low-Eとは、低放射という意味のLow Emissivityを略したもので、エコガラスの内側にコーティングされています。
膜の成分には酸化スズや銀や酸化亜鉛などが使用されており、放射伝熱による熱の移動を抑える働きと遠赤外線の反射率を高める効果があります。
エコガラスでは2枚のガラスの内側、中間層に面したガラスの片側のみに塗布します。
コーティングが室内側のガラスなら断熱性に優れ、室外側のガラスなら遮熱性に優れた製品となりますので、状況に合わせて適切なエコガラスを選ぶことができます。
中間層の役割
エコガラスの中間層には乾燥空気やアルゴンガスが封入されている、もしくは真空状態となっています。
いずれも窓を通した熱の移動を防止しますので、室温を快適に保つ効果があります。
乾燥空気は空気から水蒸気を除いたもので、断熱性の高い気体です。
アルコンガスは不燃性の不活性ガスで、空気より重く熱の伝導率が低い性質のため乾燥空気より高い断熱効果がございます。
中間層が真空だと、熱が伝導せず対流も発生しません。
エコガラスの交換費用
エコガラスは複層ガラスに特殊な加工が施してありますので、通常のガラスよりも交換費用が高額になります。
単板ガラス(フロートガラス)の交換では1枚当たり約17,000円が大体の相場ですが、エコガラスだと種類にもよりますが約30,000円から70,000円です。
エコガラスの性能には断熱タイプと遮熱タイプ、更にそれぞれ標準タイプと高性能タイプなど多くの種類がありますが、お住まいの気候や環境、窓周りの状況に合わせた製品選びが重要です。
ガラス屋の窓猿では設置状況やご予算に合わせて最適なエコガラスをご提案しますので、どの種類のエコガラスを選べばよいかわからない、詳しい交換費用を知りたい場合はお気軽にご相談ください。
エコガラスの種類
エコガラスはLow-Eガラスと他の機能ガラスと組み合わせることで、防犯・防火・防音などの性能も同時に得られる製品がございます。
例えば、AGC社ならサンバランスというエコガラスに防犯ガラスを組み合わせた断熱性・遮熱性・防犯性を兼ね備えるサンバランスセキュリティーというエコガラスが発売されています。
他には日本板硝子社のエコガラスと防火ガラスを組み合わせたパイロペア、セントラル硝子社のエコガラスと防音ガラスを合わせたペアレックスソネスネオ(Low-Eタイプ)など各社様々な製品があります。
防犯が必要な部屋には防犯性能付き、防火規定のある窓には防火性能付きなどお住まいの状況に合わせた製品選びをすることで、快適さだけでなく安心感のある暮らしづくりが可能となります。
エコガラスのバリエーション
この表はスクロールできます| AGC(旧旭硝子) | 日本板硝子 | セントラル硝子 | |
|---|---|---|---|
| 高断熱 |
|
|
|
| 高遮熱・断熱 |
|
|
|
| 断熱・遮熱・防犯 |
|
|
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| 断熱・遮熱・防火 |
|
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‐ |
| 断熱・遮熱・防音 |
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上記の表以外でも、Low-E金属膜が使用されているペアガラスは全てエコガラスとなります。
ペアガラスは組み合わせが自由なため、遮熱・断熱・防犯・防火・防音などから用途や目的に合わせてお選びください。
エコガラスの交換とサッシについて
専用サッシとの併用がおすすめ
エコガラスの効果をより実感するには、専用サッシとの併用がおすすめです。
従来のアルミサッシは熱伝導率が高く隙間が大きいため断熱性に劣っています。
外気温がお部屋に伝わりやすいため室温に大きな影響があるだけでなく、結露も発生しやすいという特徴があります。
専用サッシなら隙間が狭いので気密性が高くなり、室温を快適に保ち結露によるカビや壁紙の劣化を防ぐことが出来るのです。
今あるサッシにも設置が可能
1枚ガラス用のサッシでエコガラスを使用したい場合は、アタッチメントを取り付けることで設置可能となります。
専用サッシと比べると断熱や遮熱効果には劣りますが、現在お使いのサッシの上にアタッチメントを取り付けるだけなので、サッシ自体の交換と比べて工事が簡単で早く終わり、費用も低価格で済むというメリットがあります。
エコガラスの補助金制度について
省エネ性が高い建築部材を利用したエコリフォームを行う際、国や地方自治体などから補助・助成金がもらえる場合や、税金の控除や減税対象になる場合があります。
リフォームに関する優遇制度はお住まいの地域によって変わり、一定の条件をクリアする必要があります。
補助制度は年によって内容や条件が変更されたり申請期間が設けられている場合があり、国と自治体の補助金を併用できる場合もあります。
エコガラスの交換をお考えでしたら、その時利用できる制度を事前に確認してうまく活用されることをおすすめします。
エコガラスの寿命や耐用年数
エコガラスの寿命は約10年から15年ほどで、内部結露が起きると交換時期となります。
内部結露とはエコガラスを含む複層ガラスの2枚のガラスの間にある中間層に結露が発生し、ガラスに水滴がついてしまう現象です。
原因はホコリや湿気の影響や経年劣化でガラスとサッシの接合部に隙間ができ、中間層に水分を含んだ空気が侵入するためです。
中間層には乾燥空気やアルゴンガスが注入されているか真空状態となっており熱が伝わりにくくなっていますが、内部結露が発生していると空気を通して熱が伝わるため断熱や遮熱の効果を十分に得られなくなってしまいます。
ガラス自体には寿命が無く割れない限りは半永久的に使用することができますが、接合部に使用されている部材は有機素材ですので、こまめなお手入れ等でなるべく劣化しないように気を付けるとより長い期間お使いいただけるでしょう。
10年保証について
各社のエコガラスは一部を除いたほとんどの製品に、製造後10年間の品質保証がメーカーから無償でつけられています。
保証期間内の不具合であれば交換対象となりますので、もし正常な使用状況の下で中空層に結露が発生した場合はメーカーにお問い合わせください。
| メーカー | 製品名 | 10年保証 |
|---|---|---|
| AGC(旧旭硝子) | サンバランス | ○ |
| ペヤプラス | ○ | |
| 日本板硝子 | スペーシア | ○ |
| セキュオペア | ○ | |
| パイロペア | ○ | |
| セントラル硝子 | ペアレックス | ○ |
| 窓ンナ | × | |
| トーレンナ | × |
