複層ガラス(ペアガラス)とは?選び方や費用相場まで分かりやすく解説!

複層ガラス(ペアガラス)とは?選び方や費用相場まで分かりやすく解説!
投稿日:2025年12月25日 カテゴリー:豆知識
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住宅の断熱性を高めるうえで、「窓ガラス」の性能向上は欠かせません。建物の熱の多くは窓やドアなどの開口部から出入りするため、窓の断熱対策が重要です。そうした中で注目されるのが複層ガラス(ペアガラスとも呼ばれます)です。複層ガラスは近年新築住宅で標準的に採用されるようになっており、2019年時点で新築戸建住宅への装着率は約98.9%に達しています。

本記事では、複層ガラスの基本構造や仕組み、そのメリット・注意点、種類や費用相場について解説します。複層ガラスへの交換を検討している方や、住まいの快適性を高めたい方はぜひ参考にしてください。

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目次

複層ガラスとは?基本構造と仕組み

複層ガラスとは、2枚以上のガラスの間に中空層を設けた構造のガラスです。近年では新築住宅だけでなく、リフォームや窓交換の際にも採用されることが増えています。まずは複層ガラスの基本的な仕組みと、他のガラスとの違いを理解することで、自宅に適しているかどうか判断しやすくなります。

複層ガラスの基本構造や仕組み

複層ガラスとは、その名の通り複数枚のガラスとその間の中空層で構成された窓ガラスのことです。通常1枚ガラスの窓に比べ、ガラスを2枚(場合によっては3枚)組み合わせて間に空気層を設けることで断熱性を高めています。中空層には乾燥空気が封入されているものが一般的ですが、製品によってアルゴンガスを充填したものや、中空層自体を真空状態にしたものもあります。

ガラス間にはスペーサーと呼ばれる金属枠が挟まれており、中に乾燥剤が封入されているため、ガラス内部で結露が生じにくい構造になっています。このように複層ガラスは、ガラスとガラスの間にできた空気層が熱の伝わりを抑えるクッションの役割を果たし、従来の単板ガラスにはない高い断熱効果を発揮します。

他のガラスとの違い

複層ガラスは同じ“二枚以上のガラス”でも単板ガラスや合わせガラスと構造・目的が異なります。単板ガラスはガラス1枚のため外気の熱や冷気が直接室内に伝わりやすく、複層ガラスに比べると断熱性能が劣ります。例えば、板硝子メーカーAGC社の比較によれば、単板ガラスの熱貫流率(U値)は5.9 W/㎡・Kですが、乾燥空気層6mmの複層ガラスでは3.4 W/㎡・Kまで低下します。

さらにLow-E膜付きガラス+アルゴンガス12mm層の複層ガラスでは1.4 W/㎡・Kと、単板に比べ大幅に断熱性能が向上します。一方、合わせガラス(安全ガラス)は2枚以上のガラスの間に厚いフィルム(中間膜)を挟んで接着したもので、衝撃で割れても破片が飛び散りにくいなど安全性・防犯性を高めることを主目的としています。合わせガラスには中間膜の機能によってガラスの色調を変えたり、防音・UVカット効果を持たせたりした製品もあります。

複層ガラスが断熱性向上や結露防止を主な目的としているのに対し、合わせガラスは防犯や安全性向上を目的としている点が大きな違いです。なお、複層ガラスとよく併記される「ペアガラス」は、元々AGC社の乾燥空気入り複層ガラスの商品名(商標)ですが、その普及により一般に複層ガラス全般を指す言葉として定着しています。

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複層ガラスにするメリット

複層ガラスの最大の魅力は、住まいの快適性を総合的に高められる点です。断熱性の向上により室内温度が安定し、冷暖房効率が改善されることで光熱費の節約にもつながります。ただし、効果の感じ方は住宅条件やガラスの種類によって差があるため、メリットを正しく理解することが重要です。

断熱性が高い

複層ガラス最大のメリットは断熱性能の高さです。ガラスを二重にして中間に空気層を設けることで、熱の伝わりやすさを示す熱貫流率(U値)が小さくなり、室内外の熱移動を大幅に抑制できます。実際、複層ガラスの断熱性は一般的な単板ガラスの約1.7倍にも高まると言われています。

冬場でも室内側のガラス面が冷えにくいため、暖房で暖めた室温が窓から逃げにくく、逆に夏場は外の暑さが伝わりにくくなります。結果として室内の温度を快適に保ちやすくなり、住まい全体の断熱性が向上します。

冷暖房効率が向上する

複層ガラスの高い断熱効果により、冷暖房の効きが良くなるのも大きなメリットです。窓からの熱の出入りが減ることで、冬は外気の冷気が室内に入り込みにくくなり暖房効率が上がります。夏も外からの日射熱の侵入が抑えられるため冷房効果が高まり、エアコンの設定温度を緩和したり運転時間を短縮したりできるでしょう。

その結果、光熱費の節約につながり、CO2排出量の削減など地球環境にも貢献します。実際、既存住宅でも窓を高断熱な複層ガラスに変えることで冷暖房効率が上がり、省エネ性能の向上が期待できます。冷暖房費を抑えたい人にとって、複層ガラスは有力な省エネ対策と言えるでしょう。

結露が発生しにくい

複層ガラスは結露の発生を抑制できる点もメリットです。冬場、室内の暖かい空気が冷えた窓ガラスに触れると空気中の水蒸気が水滴に変わり結露が生じます。しかし複層ガラスは内側ガラスが外気の影響を受けにくいため表面温度が下がりにくく、結露しにくい状態を保てます。

実験的な比較では、室温20℃・湿度60%の環境で外気温が8℃以下になると単板ガラスでは結露が発生しますが、ペアガラスの場合は外気温が約-1℃以下にならないと結露しないというデータもあります。つまり複層ガラスなら窓際の温度低下を防ぎ、結露による窓まわりのカビ発生やサッシ腐食を防止できます。加えて、冬に窓辺に近づいたときのヒンヤリ感や冷え込みも和らぐため、室内の快適性が向上します。

防音効果が期待できる

窓ガラスを複層化することで一定の防音・遮音効果も期待できます。ガラスとガラスの間に空気層ができる分、音の伝わりを軽減しやすくなるためです。実際、複層ガラスは単板ガラスより多少防音性が高まる傾向にあり、道路沿いの住宅や繁華街に面した部屋では騒音低減の効果を実感できるケースもあるでしょう。

さらに、防音性能を重視した製品では2枚のガラスの厚みを変えたり防音合わせガラスを組み合わせたりして、特定の周波数の音を通しにくくする工夫もされています。ただし、複層ガラスの防音効果は遮音できる音の種類や環境によって限られる点には注意が必要です。

防犯性・安全性が向上する

複層ガラスは防犯面や安全性の向上にも寄与します。空き巣の侵入手口で最も多い「ガラス破り」では窓ガラスを割って解錠しますが、複層ガラスは1枚割ってももう1枚ガラスが残るため、侵入に時間がかかり犯行を諦めさせる効果が期待できます。

実際、複層ガラスは一枚ガラスに比べ空き巣被害に対する防犯性が高いとされています。さらに強化ガラス(強化処理で割れにくくしたガラス)を採用した複層ガラスや、クレセント錠(窓のカギ)が二重になっているサッシを併用することで、防犯性を一層高めることも可能です。また安全面では、複層ガラスには合わせガラス(防犯ガラス)タイプの製品も存在します。

内部に貫通しにくい中間膜を挟んだ「防犯ペアガラス」は、台風や地震時に飛来物が当たっても破壊されにくく、防犯性能も高いガラスです。このように、複層ガラスへの交換は空き巣対策や防災対策の一助となり、住まいの安心感を高めることにつながります。

紫外線を抑えられる

複層ガラスには紫外線(UV)カット効果も期待できます。実はガラス自体、一枚でもある程度の紫外線を遮蔽する性質がありますが、複層ガラスであれば単板ガラスよりもその効果が高まります。製品によっては太陽光の明るさや可視光線はそのままに、有害な紫外線だけを大幅にカットしてくれるタイプの複層ガラスも販売されています。

特にLow-E複層ガラス(後述)は高い遮熱性能とともに高いUVカット率を持つ商品が多く、畳やフローリング、カーテンの日焼け防止にも効果を発揮します。このように複層ガラスに交換することで、室内の家具や内装を紫外線による劣化から守りつつ、明るい自然光を取り入れることができます。

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複層ガラスにするときの注意点

複層ガラスには多くのメリットがありますが、導入前に知っておくべき注意点もあります。単板ガラスより費用が高くなりやすく、ガラスが重くなることでサッシへの負担が増える場合があります。メリットだけで判断せず、デメリットも踏まえた検討が必要です。

単板ガラスより費用が高くなる

複層ガラスの導入・交換にはコストがかかる点に注意が必要です。一般的に単板ガラスに比べてガラス枚数や加工が増えるため、ガラス自体の価格も施工費用も高額になります。例えば複層ガラスの種類によって相場は大きく異なり、空気層タイプで1枚あたり3万円程度~、アルゴンガス封入タイプで5万円程度~、真空ガラスタイプでは10万円以上といった価格帯になると言われます。

特殊金属膜(Low-E)をコーティングしたタイプや防犯合わせ複層ガラスなどはさらに追加費用がかかります。また、同じサイズの窓でも複層ガラスに交換できるかはサッシ(枠)の仕様によります。既存の窓枠が複層ガラスの厚みに対応していない場合は、サッシごと交換するか、後付け部品(アタッチメント)付きの特殊な複層ガラスを選ぶ必要があります。いずれにせよ、単板ガラスから複層ガラスへのリフォームは相応の費用負担が発生する点を理解しておきましょう。

ガラスが重く、サッシへの負担が増える

複層ガラスは単板ガラスに比べて重量が増すことにも注意が必要です。ガラスの密度(比重)はおよそコンクリートと同程度と意外に重く、それが複数枚組み合わさる複層ガラスは当然一枚ガラスよりも重くなります。そのため、窓の開け閉めの際に体感できる重さが増し、「少し窓が重いな」と感じることがあるかもしれません。

特に大きな掃き出し窓などでは、複層ガラス化によってサッシ(金枠)や戸車等にかかる荷重が増え、経年劣化の進行や部品摩耗が早まる可能性もあります。窓全体を取り外して運搬・施工する際にも重量が増すため、安全面に配慮した作業が必要です。複層ガラスへの変更を検討する際は、ガラス重量による取り扱いやサッシへの負担増も考慮に入れ、必要に応じて業者に補強策など相談すると良いでしょう。

防音効果は環境によっては限定的

前述のように複層ガラスには一定の防音効果がありますが、その効果は環境や音の種類によって限定的です。例えば、交通量の多い道路沿いでも低中周波の振動音や重低音などは複層ガラスでは十分に遮断できない場合があります。また建物自体の遮音性能や換気口など他の開口部からの音漏れも影響するため、窓ガラスだけ複層に変えても期待したほど静かにならないケースもあり得ます。

実際、「複層ガラスに交換しても防音効果はあまり期待できず、場合によっては単板より音が通りやすくなることもある」という指摘もあります。これは後述する共鳴透過現象によるものですが、このように複層ガラスの防音性能には限界がある点に留意してください。騒音対策が主目的であれば、内窓(二重サッシ)の追加設置や真空ガラスへの交換など他の手段を併用する方が効果的な場合もあります。

特定の音が響く「共鳴透過」が起こる場合がある

複層ガラス特有の現象として、共鳴透過現象が起こる場合があります。これはガラスとガラスの間に中空層(空気層)があることで、2枚のガラスがちょうど太鼓の膜のように振動し特定の周波数の音を増幅してしまう現象です。

簡単に言えば、複層ガラスが特定の音に対して「共鳴箱」となってしまい、かえって音が響いて聞こえるケースがあるのです。防音対策として複層ガラスを導入したのに「ある周波数だけ妙に音が響く」という場合、この共鳴透過が疑われます。

対策としては、ガラス厚を互いに変える(厚みの異なるガラスを組み合わせる)か、防音合わせガラスを組み込むことで共鳴しにくくする方法などがあります。複層ガラスを選ぶ際には、こうした現象の存在も知ったうえで、必要に応じて防音ガラス仕様の商品を検討するとよいでしょう。

急激な温度差による熱割れのリスクがある

複層ガラスには熱割れのリスクもあります。熱割れとは、ガラスの一部と別の部分との温度差が大きくなることでガラスにひび割れが生じてしまう現象です。例えば寒い冬の日に冷え切った窓ガラスに暖房の熱風が直接当たると、局所的に急激な加熱が起こってガラスが割れることがあります。同様に、夏場に日射で加熱された窓に内側から冷房の冷気が当たった場合なども起こり得ます。

複層ガラスは構造上、ガラス間の空気の温度とサッシ付近ガラスの温度との差が生じやすい場合に熱割れが起こりやすいと言われます。そのため特に厳寒期には、窓付近で暖房器具の熱風を直接ガラスに当てない、厚手のカーテンで緩和する、といった注意が必要です。

また熱割れはガラス内部に小さな傷があると発生しやすくなるため、窓ガラスにヒビを見つけたら放置せず交換を検討することも大切です。万一熱割れが発生した場合には、ガラス全体が突然崩れる危険もあるため早めに業者に相談してください。

サッシの性能次第で断熱効果が十分に出ないことがある

複層ガラスの断熱効果を最大限発揮するには、窓枠(サッシ)の性能も重要です。仮に既存のアルミサッシ枠に複層ガラスだけをはめ込んでも、サッシ枠そのものが熱を通しやすい材質だとそこから熱損失や結露が生じてしまいます。

実際、ガラスだけ高断熱な複層ガラスに交換すると、逆に枠部分(アルミ)の表面温度が下がって枠で結露がひどくなるケースも報告されています。また古いサッシでは気密性が低く隙間風が入りやすいため、せっかくガラスの断熱性能を上げても窓全体としての断熱効果が十分得られないことがあります。

築年数の経った住宅では、ガラス交換より窓全体(サッシごと)のリフォームを検討した方が良い場合もあります。複層ガラスへの交換にあたっては、現在お使いの窓サッシの材質(アルミか樹脂か複合か)や気密・断熱性能を確認し、必要に応じてサッシそのものの改善も視野に入れることが重要です。

防犯目的だけなら不十分なケースがある

複層ガラスは防犯性向上に一定の効果がありますが、それだけで万全とは言えません。実は一般的な複層ガラス自体には「防犯ガラス」としての性能はありません。2枚ガラスとはいえ通常のフロートガラス同士を組み合わせた複層ガラスは、工具を使えば比較的短時間で破壊されてしまいます。

防犯性能を本格的に高めたい場合は、ガラス間に中間膜を挟んだ合わせガラス(防犯ガラス)を採用した「防犯複層ガラス」にする必要があります。例えば「CPマーク付き」と呼ばれる防犯合わせ複層ガラスは空き巣対策に有効ですが、その分コストも高くなります。また、そもそも窓以外からの侵入リスク(玄関やベランダ経由など)も考慮しなければなりません。

複層ガラスは防犯対策の一環にはなりますが、「防犯目的だけ」のために高額な複層ガラスへ交換するのは費用対効果が低いケースもあります。防犯重視の場合は、複層ガラス化に加えて補助錠の設置や防犯フィルムの併用など総合的な対策を講じることが望ましいでしょう。

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複層ガラスの種類

複層ガラスにはいくつかの種類があり、断熱性能や特徴が異なります。一般的な複層ガラスに加え、断熱・遮熱性能を高めたLow-E複層ガラスや、空気層を真空にした真空ガラス、さらにガラスを3枚使ったトリプルガラスなどがあります。性能が高いほど快適性は向上しますが、その分費用も高くなる傾向があります。住宅の立地や予算、求める性能に応じて、適した種類を選ぶことが大切です。

Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラス(ローイー複層ガラス)とは、ガラス表面に特殊金属膜(低放射膜)をコーティングすることで通常の複層ガラスよりも断熱性・遮熱性を高めたものです。Low-Eは「Low Emissivity(低放射)」の略称で、その名の通り熱を伝える赤外線放射を抑制する効果があります。

Low-E複層ガラスは普通の複層ガラスに比べてさらに高い断熱性能を持ち、室内の暖房熱を逃しにくく夏場の太陽熱も遮りやすくなっています。そのため冷暖房効率が一段と向上し、結露もより起こりにくくなります。また、多くの商品で紫外線カット機能も備えており、畳や家具の日焼け防止にも役立ちます。住宅の省エネ性を高めるガラスとして近年主流になっており、新築住宅ではLow-Eガラスを用いた複層ガラスが標準仕様になりつつあります。

ただしデメリットとしては通常の複層ガラスより価格が高くなる点が挙げられます。断熱効果と初期費用のバランスを考慮して導入を検討しましょう。

真空ガラス

真空ガラスとは、複層ガラスの中空層を真空状態にすることで断熱性を飛躍的に高めたタイプのガラスです。熱の伝わり方には「伝導」「対流」「放射」の3種類がありますが、間の層を真空にすると空気がないため熱伝導と対流が起きません(魔法瓶の断熱と同じ原理です)。

さらに、残る熱伝達である放射(遠赤外線による輻射熱)もLow-E膜で抑えることで、非常に高い断熱・遮熱性能を実現した製品もあります。真空ガラスは同じ厚みの空気層を持つ複層ガラスと比べて約2倍もの断熱性能を持つとも言われ、結露防止効果も格段に優れています。日本板硝子の「真空ガラス スペーシア」などが代表的で、既存のサッシ枠をそのまま利用して単板から交換できる製品もあります。

ただし、性能に比例して価格も高価であること、内部に真空層を保つための小さな支柱や排気口が必要で見た目が若干変わること、施工も専門業者の高度な技術が必要なことなどがデメリットとして挙げられます。それでも断熱効果を最優先したい場合には有力な選択肢となるでしょう。

トリプルガラス

トリプルガラスは、その名の通り3枚のガラスで構成された複層ガラス(三層複層ガラス)です。中空層が2つになるため断熱性・遮音性・結露防止効果が二重ガラスよりさらに高くなります。大手メーカーLIXILの商品例では、Low-Eガラス+クリプトンガス入りのトリプルガラスの熱貫流率U値が0.59 W/㎡・Kと、一般的なペアガラスの2倍以上の断熱性能を示しています。

このように性能面では極めて頼もしいトリプルガラスですが、デメリットもあります。一つはコストの高さで、ガラスが1枚増える分材料費も施工費もさらに嵩みます。また物理的に重量が増すため、窓の開閉がより重く感じられたりサッシへの負担が増えたりします。さらに国内では対応サッシや製品バリエーションがまだ少なく、選択肢が限られるという現状もあります。

とはいえ、高断熱住宅では標準採用され始めており、北海道など寒冷地向けの窓としても普及が進んでいます。将来的には一般住宅でも主流になる可能性がありますが、現時点では価格との折り合いをつけつつ採用を検討すると良いでしょう。

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複層ガラスにするときの費用相場

複層ガラスへの交換費用は工法や窓のサイズ・数量によって大きく変動します。ガラスのみを複層ガラスに交換する場合で1窓あたり約3~15万円前後、内窓(インナーサッシ)を新設する場合で1窓あたり約6~25万円前後、カバー工法で窓ごと交換する場合で1窓あたり約10~20万円前後が一般的な費用帯とされています。

ガラス交換は既存サッシをそのまま利用できる分手軽で費用も低めですが、前述のようにサッシ性能の制約があります。内窓設置(二重窓)は防音効果も高く断熱性能も大幅に向上しますが、開閉の手間や見た目の変化がデメリットです。カバー工法(古い枠を残したまま新しい窓を取り付ける方法)は壁を壊さず短工期で窓全体を性能アップできますが、ガラス面が少し小さくなることがあります。このように一口に複層ガラスと言っても施工方法によって費用と効果が異なるため、業者に現地調査を依頼して見積もりを取るのが確実です。

なお、2025年度現在、窓の断熱リフォームには国や自治体から補助金が出る制度(先進的窓リノベ事業など)も継続して実施されています。条件を満たせば費用負担を抑えられる場合もあるので、活用できる制度がないか確認してみましょう。

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複層ガラスがおすすめの人は?

複層ガラスは、窓際の寒さや暑さを改善したい人や、結露に悩んでいる人に向いています。また、冷暖房費を抑えたい人や、住宅の快適性を高めたい人にも適した選択肢です。特に築年数が古く、単板ガラスが使われている住宅では、複層ガラスへの交換で体感的な変化を得やすい傾向があります。新築やリフォームを検討している場合も、将来的な快適性や省エネ性を考えると導入を検討する価値があります。

窓際の寒さや暑さを改善したい人

冬場に窓辺に近づくとヒヤッと感じたり、夏場に窓際だけ暑くて冷房が効きにくいと感じたりする人には、複層ガラスへの交換がおすすめです。窓は壁よりも熱を通しやすく、夏は室内に侵入する熱の約7割、冬は逃げ出す熱の約6割が窓など開口部からと言われます。

そのため窓際の寒さ・暑さにお悩みの方は、まず窓の断熱性を高めることが有効です。複層ガラスにすれば外気の影響を受けにくくなり、冬でも窓辺が冷えすぎない、夏でも直射日光の熱が和らぐ環境になります。

実際に単板ガラスから複層ガラスへ交換した住宅では、窓際の体感温度が改善し快適性が向上したとの報告が多くあります。窓辺の暑さ寒さにストレスを感じている方は、ぜひ複層ガラス化を検討してみてください。

結露に悩んでいる人

冬の結露で窓ガラスやサッシが水浸しになるのに悩んでいる人にも、複層ガラスは大いに役立ちます。前述した通り複層ガラスは室内側ガラスが冷えにくいため、結露発生を大幅に減らせます。単板ガラスでは少し冷え込むとすぐ窓に水滴がついてしまいますが、複層ガラスならかなり低温にならない限り結露しにくく、室内の湿度をある程度保っても窓がびしょ濡れになるのを防げます。

結露の解消はカビやダニの発生防止、窓枠の腐食防止にもつながり、住宅の衛生環境や耐久性向上の点でもメリットがあります。毎朝の結露拭き取りにうんざりしている方や、結露で窓まわりが傷むのが心配な方は、複層ガラス化で結露対策を行う価値があるでしょう。

冷暖房費を抑えたい人

光熱費(暖房費・冷房費)の高さに悩んでいる人や省エネに関心が高い人にも、複層ガラスへの交換はおすすめです。窓の断熱性能を上げることで冷暖房効率が上がり、室温維持に必要なエネルギーを削減できます。複層ガラスに交換すれば、冬は暖房熱が窓から逃げにくくなるため設定温度を低めにでき、夏は冷房の効きを妨げる外からの熱侵入が減るためエアコンの稼働を抑えられます。

その結果、月々の電気代・ガス代が下がり、長期的には交換費用を補填できるくらいの光熱費削減効果が得られる可能性もあります(住宅の断熱改修による光熱費削減率は地域や断熱水準によります)。また2025年度以降、新築住宅には省エネ基準適合が義務化されるなど、窓の断熱性向上は社会的にも求められる流れです。補助金制度の活用も含め、冷暖房費の節約と省エネ推進のために複層ガラスを導入してみてはいかがでしょうか。

新築やリフォームを検討している人

これから家を新築する人や、大規模リフォームで窓を交換しようと考えている人には、複層ガラス(できればLow-E複層ガラス以上)の採用が強く推奨されます。現代の新築住宅では複層ガラスの採用が当たり前になっており、新築戸建住宅への普及率は既に97~99%に達しています。

複層ガラスを標準仕様とすることで断熱等級や省エネ性能の高い家づくりが可能となり、快適性や資産価値の向上にも寄与します。リフォームの場合も、壁や床の断熱改修と合わせて窓を複層ガラス化すれば断熱効果が飛躍的に高まります。特に築年数が経った住宅では窓の断熱性能が低いことが多いため、リフォームのタイミングでまとめて窓をアップグレードするのがおすすめです。

なお、マンションの場合は管理規約上、窓ガラス交換が制限されるケースがありますが、内窓設置など代替策で複層ガラス同等の効果を得ることも可能です。新築・リフォームを計画中の方はぜひ窓ガラスの複層化を検討事項に入れてみてください。

住まいの快適性を総合的に高めたい人

室内の快適性(温度・湿度・静けさ・安全性など)を総合的に向上させたい人にも複層ガラスは向いています。複層ガラスは断熱効果により部屋全体の温熱環境を安定させ、冬でも窓際までムラなく暖か、夏もじんわり涼しい空間づくりに貢献します。

結露が減ることで清潔な室内環境を保ちやすくなり、ヒートショックやカビに悩まない健康的な住まいに近づきます。また防音・遮音性能の向上によって外部騒音や生活音の漏れを軽減し、静かでプライバシー性の高い空間が得られます(完全な防音には他要素も必要ですが騒音レベル低減には有効です)。さらに防犯面・安全面でもガラス破りへの抵抗力が上がり安心感が増します。

このように複層ガラスは住まいの快適性を全方位で底上げしてくれる存在です。「冬暖かく夏涼しい家にしたい」「結露や騒音をなくして安心して暮らしたい」など、住環境をトータルで改善したい方には複層ガラスへの変更がおすすめです。

築年数が古い住宅に住んでいる人

昭和~平成初期築など築年数の古い住宅にお住まいの方も、複層ガラス化を検討する価値があります。2000年代以降に建てられた住宅では複層ガラスの普及が進み2013年には新築戸建の93.7%が採用していましたが、それ以前の住宅では依然として単板ガラス窓が使われていることが少なくありません。

単板ガラスのままでは断熱性能が不十分で、暖房しても窓から熱が逃げたり結露でサッシが腐食したりといった問題が起こりがちです。また古い住宅ほど隙間風や遮音性の低さによる不快感も出やすくなります。複層ガラスに交換すればそうした弱点を補強でき、築年数なりに蓄積した住宅の劣化を緩和する効果も期待できます(結露減少で木枠の腐りを防ぐ等)。

「昔の家だから冬は寒いのが当たり前…」と諦めている方も、窓を改良することで驚くほど室内環境が変わるケースがあります。不便さを感じている古いお住まいには、複層ガラスへのリフォームで現代の快適さを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

複層ガラスについては、賃貸住宅で交換できるのか、ペアガラスとの違いは何か、自宅の窓が複層ガラスかどうかを見分ける方法など、よくある疑問が多くあります。これらの疑問を事前に解消しておくことで、検討時の不安や誤解を減らせます。特に賃貸住宅では制約があるケースが多いため、注意点を把握しておくことが大切です。

賃貸住宅でも複層ガラスに交換できる?

原則、賃貸物件の入居者が勝手に窓ガラスを複層ガラスに交換することはできません。賃貸契約には退去時に元の状態に戻す「原状回復義務」があり、勝手なガラス交換は契約違反となるためです。またマンションなど集合住宅では窓ガラスが共有部分とみなされ、所有者(大家)の許可なしに変更できない場合がほとんどです。

そのため、賃貸で窓の断熱性能を改善したい場合は、まず貸主・管理会社に相談し許可を得る必要があります。許可が得られたとしても、交換は指定業者に依頼しなければならないケースが多いでしょう。どうしても窓の断熱・防音対策をしたい場合、窓枠の内側に取り付ける内窓(インナーサッシ)を導入する方法もあります。

内窓であれば既存の窓を外さず後付けでき、退去時に撤去して原状回復することも比較的容易です(ただしこれも事前に許可を取るのが望ましいです)。賃貸住宅では自由度が限られますが、大家さんと相談のうえ可能な範囲で対策してみましょう。

ペアガラスと複層ガラスの違いは?

「ペアガラス」は複層ガラスの商品名です。元々、国内大手ガラスメーカーAGC社が2枚ガラス間に乾燥空気を封入した複層ガラス製品を「ペアガラス」という名称で商標登録したのが始まりで、その製品が広く普及した結果、他社製の同等品も含めて一般に複層ガラス全般を「ペアガラス」と呼ぶようになりました。

したがって厳密にはペアガラス=AGC社の複層ガラス商品ですが、現在ではペアガラス=複層ガラス(二重ガラス)と同義と考えて差し支えありません。なお、ペアガラスという言葉には「2枚一組のガラス」という意味合いがあるため、3枚ガラスであるトリプルガラスには普通使いません。また「ペアガラス」と表記される場合はLow-Eコーティングがない通常の複層ガラスを指すことが多いです。

一方で「複層ガラス」はLow-E複層ガラスや真空ガラスなども含む広い概念です。いずれにせよ大きな違いはないので、一般の会話ではペアガラスも複層ガラスも同じものとして扱われています。

自宅の窓が複層ガラスか見分ける方法は?

お住まいの窓ガラスが複層ガラスかどうかは、以下のポイントで見分けることができます。

スペーサーの有無を確認

複層ガラスにはガラスとガラスの間に隙間を保つためのスペーサーと呼ばれる部材が必ず入っています。窓の端の方をよく見ると、ガラスとガラスの間に銀色の金属枠(穴がたくさん開いた細長い部品)が見える場合、それはスペーサーであり複層ガラスである証拠です(中に乾燥剤が封入されています)。逆にガラスの端面を見ても何も挟まっていないようなら単板ガラスです。

反射の数を確認

ガラスに光を当てて映り込む反射像の数を調べる方法も有効です。スマホのライトや懐中電灯をガラスに近づけて照らしてみてください。複層ガラス(ペアガラス)ならガラス面で反射するライトの像が2つ映ります。トリプルガラスなら3つ、単板ガラスなら1つだけ映ります。映り込みの数でガラスの枚数が判断できます。

ラベルや刻印の有無

最近のサッシには、省エネ建材等級を示すシールやガラスの種別を示す刻印が付いている場合があります。例えば「エコガラス」「Low-E」といった印字がガラスの隅にあれば複層ガラス(Low-E)です。等級表示シールで等級3以上なら複層ガラス相当、等級1なら単板という目安もあります。

結露の状況

冬場に窓ガラス周りの結露状況を見るのもヒントになります。複層ガラスは単板に比べて結露しにくい性質があるため、他の条件(室温・湿度など)が同じなら複層ガラスの窓の方が結露量が少ない傾向があります。ただし室内環境によって差が出るので補助的な判断材料としてください。

以上の方法を組み合わせれば、かなりの確度で見分けられるでしょう。不明な場合は窓メーカーの型番を調べたり、業者に問い合わせたりするのも一つの手です。

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複層ガラスは目的に合った選択が重要

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複層ガラスは住宅の断熱性・省エネ性を高め、結露防止や防音・防犯など多面的なメリットをもたらす優れた建材です。近年ほとんどの新築住宅で採用されるようになったことからも、その有用性が伺えます。

しかし一方で、複層ガラスにも限界やデメリットがあり、万能ではありません。重要なのは、自身の目的に合った選択をすることです。例えば断熱目的には複層ガラスが最適ですが、防犯目的なら中間膜入りの合わせガラスを選ぶ必要があります。防音目的ならガラスより内窓設置の方が効果的な場合もあります。

また予算や住居形態(持家か賃貸か、戸建てか集合住宅か)によっても最適解は異なります。複層ガラス自体もLow-Eタイプ、真空タイプ、トリプルガラスなど様々な種類があり、それぞれ性能と費用が違います。本記事で述べたメリット・注意点・種類を参考にしながら、ぜひご自宅の状況や目的に合ったベストなガラスを選んでください。複層ガラスを上手に取り入れて、快適でエコな住環境を実現しましょう。

もし、複層ガラスへの交換を検討していれば窓猿までご相談ください。窓猿でしたら年中無休で最短20分で現場に駆け付けます。窓ガラスのことで何かお困りのことがあれば窓猿までお気軽にお問い合わせください。

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