窓がガタガタする原因は?自分でできる調整から修理費用まで解説

窓猿は、ガラス修理・交換サービスとしてSLS株式会社が運営するサービスです。 窓やドア、家具などのガラス割れやヒビ、交換に関するご相談に幅広く対応しており、現地調査からお見積もり、施工まで一貫して承っています。 これまでの施工経験や取扱いガラスの知識をもとに、設置場所や用途、ご希望に合わせたガラスをご提案しています。 また、一般的な板ガラスだけでなく、ペアガラスや防犯ガラス、防火ガラスなどの機能性ガラスにも対応し、暮らしの快適性や安全性を高めるためのご案内も行っています。 お客様に安心してご利用いただけるサービスを目指し、分かりやすい情報発信を心がけています。
- 窓のどこが鳴っているかの確かめ方
- いますぐ音を抑える方法
- 風がない日にも鳴る理由
- メーカーの手順どおりの戸車の調整
- 業者に頼む目安と修理費用の目安
「ヒューヒュー」「パキパキ」窓から音がする原因は?音の種類別の対処法も解説
窓からヒューヒュー・ガタガタ・パキッと音がする原因を、音の種類ごとにまとめました。換気扇や強風で起き ... [続きを読む]
窓がガタガタと鳴ると、音そのものだけでなく、強風の日にガラスが割れないかも心配になります。ガタガタという音は、窓のどこが動いているかで原因が変わります。ガラス戸が枠の中で動いているのか、ガラスだけが震えているのか、外側の網戸や雨戸が鳴っているのかを先に分けておくと、自分で直せるのか業者に頼むべきなのかを決めやすくなります。
風の強い日だけ鳴るのか、風がない日にも鳴るのかも、原因を絞る手がかりになります。レールにたまった砂やゴミ、戸車の傷みや高さのずれ、クレセント錠のかかり具合、建て付けの下がりなど、関係する場所はいくつもあります。どれも、見る場所さえ分かれば確かめられます。
この記事では、窓のどこが鳴っているかの確かめ方から、いますぐ音を抑える手当て、原因の見分け方、メーカーの手順どおりの調整のしかた、業者に頼む目安、修理の費用の目安までを順番に紹介します。なお、ここで扱うのは住まいの窓で、自動車の窓は扱いません。
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窓がガタガタするとき最初に確かめることは何か

窓がガタガタするときは、原因を探す前に、どこが動いているか、どんな日に鳴るかを確かめます。ここを分けておくと、このあとの章のどこを読めばよいかが決まります。確かめるのは、ガラス戸全体、ガラス、網戸や雨戸と、風の有無です。どれも、窓を閉めた状態で手を当てたり、音がしているときに一つずつ押さえたりするだけで分かります。道具は要りません。順番に見ていくと、鳴っているのが窓そのものなのか、外側の網戸や雨戸なのかがはっきりします。下の図は、引き違い窓を室内側から見たときの部位の名前です。呼び名が分かると、業者に相談するときにも伝えやすくなります。室内からできる範囲で確かめ、窓を開けて身を乗り出したり、高いところに上ったりしないでください。
ガラス戸全体が窓枠の中で動いていないかを見る
まず、窓を閉めて鍵をかけた状態で、ガラス戸の枠の部分を手で軽く押してみます。戸がガタッと動く、カタカタと鳴る、枠との間にすき間が見えるといった状態なら、ガラス戸全体が窓枠の中で動いています。これは、戸車の高さがずれている、戸車が傷んでいる、クレセント錠のかかりが浅いなど、戸を固定している部分に原因があるときに起こります。
LIXILは、窓サッシのガタつきについて、少し離れた所から戸全体をチェックし、開口部に狂いが生じている場合は戸車の高さを調整すると案内しています。同社のQ&Aは「窓サッシのガタつきは、ほとんどの場合、戸車やクレセント錠の調整によって解決できます」と書いています。戸全体が動いているなら、このあとの調整の章がそのまま当てはまります。離れた位置から見て、戸と枠の線の平行が崩れていないかもあわせて見ておきましょう。
ガラスだけが枠の中で震えていないかを見る
次に、ガラスの面にそっと手を当てて、戸は動かないのにガラスだけが細かく震えていないかを見ます。戸を押しても動かないのに、風が当たるたびにガラスの面が小刻みに震える場合は、戸の固定ではなく、ガラスを押さえている部分に原因がある可能性があります。音も、戸が鳴るときのような大きなガタガタではなく、ビリビリ、ジリジリといった細かい鳴り方になりやすい状態です。
ガラスだけが震えているときに気をつけたいのは、ガラスにひびや欠けがないかです。小さなひびでも、風圧や温度差で広がることがあります。確かめるときは、ガラスを強く押したり叩いたりせず、目で見る範囲にとどめてください。ひびや欠けがある、端のほうが浮いているように見える場合は、自分で触らずに業者へ相談したほうが安全です。ガラスまわりの固定は、押さえの部品を外さないと確かめられない部分です。
網戸や雨戸が鳴っていないかを聞き分ける
音が窓から出ているように聞こえても、実際には外側の網戸や雨戸が鳴っていることがあります。網戸を手で軽く押さえたときに音が止まるなら、鳴っているのは網戸です。雨戸やシャッターがある窓では、戸袋の中や雨戸の框がぶつかって鳴ることもあります。風の強い日ほど分かりやすいので、音がしているときに一つずつ押さえて、どれで音が変わるかを確かめます。
網戸が鳴っている場合は、網戸の外れ止めや戸車のはまり方を見ます。網戸は軽いぶん外れやすく、外れたまま使うと落下して思わぬ事故につながることがあるので、鳴っているからといって強く揺すらないでください。音の種類で原因を切り分けたいときは、窓からヒューヒュー音がする原因もあわせてご覧ください。
風がある日だけ鳴るのか風がない日も鳴るのかを見る
最後に、鳴る日を思い出します。風の強い日だけ鳴るのか、風がない日にも鳴るのかで、先に見る場所が変わります。風がない日にも鳴るなら、風で揺らされているのではなく、閉めたときに戸が固定しきれていない可能性があります。風の強い日だけ鳴るなら、部品の傷みや建て付けのずれでできたすき間に風が当たっている可能性があります。
風の強い日だけ鳴る場合は、もう一つだけ確かめます。窓を閉めて鍵をかけた状態で戸を押し、それでも揺れるなら戸車やクレセント錠のずれ、揺れないなら網戸や雨戸の鳴りを先に疑います。鳴る日がはっきりしないときは、日をあらためてもう一度確かめると分かります。風がない日にも鳴るときの詳しい理由は、このあとの章で説明します。
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いますぐ窓のガタガタを抑えるには何をすればよいのか

音が気になって落ち着かない、強風で揺れが止まらないというときは、原因を直す前に、その場で音を小さくする手当てがあります。ここで紹介するのは一時的なもので、部品の傷みや建て付けのずれそのものが直るわけではありません。音が落ち着いたら、次の章から原因を確かめていきましょう。窓を開けて外側で作業したり、脚立に上ったりしないでください。
手当ては、次の順で試します。
- 窓を最後まで閉めて、クレセント錠をかける
- レールの砂やゴミを取り除く
- すき間が残るなら、隙間テープやスポンジで揺れを抑える
- それでも音が止まらないときだけ、タオルや布を挟んで一時的に固定する
窓をしっかり閉めて鍵をかける
いちばん先に試したいのは、窓を最後まで閉めてクレセント錠をかけることです。引き違い窓は、クレセント錠をかけることで2枚の戸が互いに引き寄せられ、戸と枠の間の遊びが小さくなります。閉めきったつもりでも戸がわずかに手前で止まっていることがあり、その状態では風が当たるたびに戸が動いて音が出ます。
鍵をかけても窓がガタつく場合は、クレセント錠の位置が合っていない可能性があります。LIXILは、クレセント錠が掛かりにくい場合や、掛かってもサッシがガタつく場合は、クレセント錠本体と受けの部分を調整すると案内しています。この場合は、応急の手当てではなく調整が必要です。調整のしかたは、このあとの章で説明します。まずは、かけ忘れや半かけになっていないかを確かめてください。
レールのゴミや砂を取り除く
戸の下のレールに砂やゴミがたまっていると、戸車がまっすぐ転がらず、戸が浮いたり傾いたりして音が出ることがあります。レールの溝に沿って、やわらかい布やスポンジでゴミを取り除きます。日本サッシ協会は、お手入れの際はやわらかい布やスポンジなどを使い、ワイヤーブラシ、メラミンスポンジ、たわし、金属たわしなどは商品にきずがつくおそれがあるので使用しないよう案内しています。
同協会は、やわらかい布やスポンジに砂などが付着したまま、ふき掃除をしないようにとも書いています。砂が付いたまま拭くと、その砂が表面を削ってしまうためです。また、窓やドアにホースや高圧洗浄機などで勢いよく水をかけないよう案内しています。室内側へ水が入るおそれがあるためです。掃除機で砂を吸ってから、固く絞った布で拭く程度にとどめると安全です。
隙間テープやスポンジで揺れを抑える
戸と枠の間にすき間があって風が通っている場合は、市販の隙間テープやスポンジを貼ると、揺れと音が小さくなることがあります。これは一時的な手当てで、本来はこのあとの章の調整が先になります。貼るのは、戸を閉めたときに当たる面のうち、開閉のじゃまにならないところです。厚すぎるものを選ぶと戸が閉まりきらず、かえってクレセント錠がかからなくなることがあるので、薄いものから試します。
隙間テープは、音と同時にすき間風も抑えたいときに選べる方法です。ただし、日本サッシ協会は、引き違いサッシでは気密部品の接触部分からすきま風が発生することがあり、気密部品の接触を強くすると開閉が重くなるなどの影響が出る場合があると書いています。すき間をふさぐこと自体に向き不向きがあるということです。すき間風のほうが気になる方は、窓の隙間風はどこから入るかもあわせてご覧ください。
タオルや布を挟んで一時的に固定する
どうしても当面だけ音を止めたいというときは、戸と枠の間にタオルや布を挟んで、戸が動かないようにする方法があります。挟むのは、戸を閉めた状態で動く向きを押さえられる場所です。あくまでその場しのぎの手当てで、部品の傷みが直るわけではありません。
挟んだままでは窓が正しく閉まらず、鍵もかかりません。挟んだまま開閉すると、戸車やレールに余計な力がかかるため、開け閉めはしないでください。また、挟んだままにしておくと換気や避難のときに窓が開かないことがあるので、翌日には取り外し、原因の確認に進みます。台風が近づいているときの備えは、窓そのものの対策と順番が変わります。
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窓がガタガタする原因は窓のどこにあるのか

窓がガタガタする原因は、戸を支えている部品、戸を引き寄せる部品、そして窓枠そのものに分かれます。どこに原因があるかで、自分で調整できるのか、部品の交換が必要なのかが変わります。ここでは、戸を支えているところから、下から上へ順番に見ていきます。
レールに砂やホコリが溜まっている
戸の下のレールに砂やホコリがたまったまま使い続けると、戸車が異物に乗り上げて戸が浮き、ガタつきや音につながります。日本サッシ協会は、下枠レール部分にたまった砂やゴミをそのままにして使用を続けると、汚れやきずにくわえ、戸車の破損につながるおそれがあると書いています。
同協会は別の案内で、アルミ下枠のレールや戸車に砂、ゴミ、埃などの異物が付着したまま障子を開閉すると、戸車に付着した異物がレールの塗装を削ることで、レールが変色したように見えると説明しています。削れは戸車が移動する範囲に出るため、レールの一部だけ色が変わって見えるのが特徴です。レールの一部が白っぽく、または銀色に見えるときは、異物が入ったまま使われてきたしるしと考えられます。
戸車が劣化・故障している
戸車は、戸の下に付いている小さな車輪で、戸の重さを受けながらレールの上を転がります。長く使ううちに車輪が削れたり、回らなくなったり、軸が傾いたりします。戸車が傷むと戸が水平に支えられなくなり、閉めても片側が浮いた状態になって、風が当たるたびに動きます。開け閉めが重い、ガリガリと音がする、戸が斜めに見えるといった症状が一緒に出ることもあります。
戸車の傷みは、調整ではなく交換が必要になることがあります。LIXILは、サッシ戸車の交換は設置業者や取扱店、または同社の修理受付センターに依頼するよう案内しており、戸車の購入についても、安全上の理由から一般のお客さまには販売していないとしています。戸車が割れている、動かないという状態であれば、自分で部品を探す前に業者に相談してください。
戸車の高さ調整がずれている
戸車には高さを調整する仕組みがあり、ここがずれていると、戸が傾いて枠との間にすき間ができます。LIXILは、引違いタイプの窓について、サッシの側面下にあるプッシュボタンを取り外し、その奥にある調整ネジを回して高さを調整すると案内しています。長年の使用や、建物のわずかな動きで、この高さが左右で合わなくなることがあります。
高さがずれているかどうかは、戸を閉めたときに、上枠との間のすき間が左右で同じかを見ると分かります。片側だけ広い、戸と枠の線が平行でないという場合は、調整で直ることがあります。同社の案内では、戸車には3mm程の調整機能が付いているとされています。動かせる幅はその範囲なので、大きく傾いている場合は建て付けそのものを疑います。
召し合わせ下の気密ピースの位置が合っていない
引き違い窓では、2枚の戸が重なる部分を召し合わせと呼びます。LIXILは、この召し合わせ下に気密ピースがあり、戸車を調整した後は、気密性を保つために召し合わせ下の気密ピースを下げて、すき間が出ないように調整すると案内しています。気密ピースの位置は戸車の高さとセットで決まるもので、戸車だけを動かすと合わなくなります。
気密ピースの位置が合っていないと、戸を閉めても召し合わせの下にすき間が残り、そこを風が通って音が出たり、戸が引き寄せられずに動いたりします。パッキンや気密材が硬くなっている、ひびが入っているという場合も気になるところですが、日本サッシ協会は、パッキン等の気密部品のねじれや経年劣化について気になる点があれば、メーカーの取扱説明書やホームページを参照のうえ、建築会社、工務店、販売店に相談するよう案内しています。
クレセント錠のかかりが悪くなっている
クレセント錠は、2枚の戸を引き寄せて固定する鍵です。ここがゆるんだり、本体と受けの位置がずれたりすると、鍵をかけても戸が密着せず、風でガタガタと動きます。鍵のつまみが固い、途中で引っかかる、かけても手応えがないといった変化は、位置がずれているときのしるしです。
LIXILは、クレセント錠が掛かりにくい場合や、掛かってもサッシがガタつく場合は、クレセント錠本体と受けの部分を調整すると案内しています。同社の案内では、ドライバーで調整ネジを緩めると、クレセント錠本体が上下に、受けの部分は左右に動くとされています。鍵をかけたときだけ音が止まる、鍵をかけても止まらないという違いは、原因を絞るときの手がかりになります。
サッシや窓枠が歪んでいる
戸車とクレセント錠を調整しても直らないときは、サッシや窓枠そのものに不具合が出ていることも考えられます。窓枠が歪むと、戸をどれだけ調整しても枠の形に合わなくなり、どこかにすき間が残ります。戸の動きが途中で重くなる、閉めたときに上下のすき間が三角形に開く、鍵の位置が年々ずれていくといった状態は、枠側を疑う手がかりです。
枠の歪みは、見ただけでは分かりにくく、触って直せるものでもありません。日本サッシ協会は、サッシやドアなどに異常がある場合は、使用せず、建築会社、工務店、管理人(管理会社)、または販売店に連絡するよう案内しています。無理に動かすと、かえってガラスや部品を傷めることがあります。
建て付けが下がって窓と枠が合わなくなっている
建物は、年月とともにわずかに動きます。LIXILは、障子がうまく外せない場合について、鴨居が下がってきているなど、躯体自体の建付けがくるっている可能性があると書いています。建て付けが下がると、窓そのものが傷んでいなくても、戸と枠の関係が変わり、閉まり方が変わります。
建て付けが下がっているときは、同じ家の中のほかの建具にも症状が出ていることがあります。ふすまや室内ドアが引っかかる、床に置いた物が転がるといった変化が一緒に起きていないかを見てみてください。窓だけの調整で直る範囲を超えていることがあり、その場合は窓の調整ではなく建物側の相談になります。
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風がない日にも窓がガタガタするのはなぜか

風がないのに窓が動くときは、室内と室外の空気の出入りや、戸の固定の甘さが関係していることがあります。どちらも、窓が壊れているとは限らない状態です。ここでは、風以外で窓まわりに力がかかる仕組みと、閉めても固定しきれていない状態を説明します。
換気扇を回すと室内外の気圧差が大きくなり空気がサッシを出入りする
日本サッシ協会は、サッシやドアを閉めきった状態でも気圧差が生じるとサッシ等から空気が出入りし、これをすきま風というと説明しています。引き違いサッシは、ガラス戸の全閉時にすき間を塞ぐために、枠や障子にパッキンなどの気密部品を取り付けており、室内外に気圧差が生じると、気密部品の接触部分からすきま風が発生することがあるとされています。
同協会は、換気扇を使用した場合は気圧差が大きくなり、すきま風が多くなることがあるとも書いています。キッチンや浴室の換気扇を回したときだけ窓まわりの様子が変わるなら、この気圧差が関係している可能性があります。なお、同協会の案内はすきま風についてのもので、窓がガタガタ鳴ることまでは書かれていません。換気扇を止めたときに様子が変わるかどうかを、実際に確かめてみてください。
気密部品や戸車の調整が足りず閉めても窓が固定しきれていない
風がない日にも鳴るときにもう一つ考えられるのが、閉めたときに戸が固定しきれていない状態です。クレセント錠をかけても戸が引き寄せられていない、召し合わせ下の気密ピースが下がっていない、戸車の高さが左右で違うといった場合、戸はわずかに動ける状態のまま残ります。人が歩いたときの振動や、室内のドアを閉めたときの空気の動きでも音が出ることがあります。
日本サッシ協会は、すきま風が強いと感じられる場合、サッシ各部の調整が不十分であることが考えられるとし、調整方法についてはサッシメーカーが発行している取扱説明書やホームページを参照するよう案内しています。風がない日にも鳴る、すき間風も感じるという場合は、まず調整が足りているかを確かめる順番になります。調整のしかたは次の章で説明します。
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窓のガタガタを自分で直すにはどこをどう調整すればよいのか

自分で直すときにやるのは、レールの掃除と、メーカーが案内している手順での戸車・クレセント錠・気密ピースの調整です。始める前に決めておきたいことがあります。サッシ戸は重く、取り外しや取り付けは2人以上で行うこと、無理に外さないこと、そして調整のしかたはお使いのメーカーの取扱説明書に従うことです。LIXILは、障子は重いため思わぬけがをする恐れがあるとして2人以上での作業を求め、無理に外すと危険もともない破損の原因ともなるとしています。ここで紹介する手順は、同社の商品についての案内です。
レールの砂やホコリをやわらかい布で取り除く
調整の前に、レールと戸車に異物が残っていないかを確かめます。異物が残ったまま高さを調整しても、戸の浮きは直りません。日本サッシ協会は、戸車とレールの清掃を行い、異物を取り除くよう案内しています。使うのはやわらかい布やスポンジで、ワイヤーブラシ、メラミンスポンジ、たわし、金属たわしは使いません。
レールの溝は、掃除機の細いノズルで砂を吸ってから、固く絞った布で拭くときれいになります。砂が付いたままの布で拭くと表面を削ってしまうので、布はこまめにすすぎます。ホースや高圧洗浄機で勢いよく水をかけると室内側へ水が入るおそれがあるため、水を流す掃除はしません。ここまでで音が小さくなることもあるので、調整に進む前に一度、戸を動かして様子を見てください。
はずれ止めをゆるめてから戸車の調整ネジを回して窓の高さをそろえる
戸車の高さを上げるときは、先にはずれ止めをゆるめます。LIXILは、サッシを上げる場合は、サッシ戸の側面上部にある「はずれ止め」を、表示ラベルに従って緩めてから戸車を調整し、調整後は必ず「はずれ止め」を上げ、ネジを締めるよう案内しています。この順番を飛ばすと、戸が持ち上がらなかったり、落下を防ぐ部品が効かないまま使い続けることになったりします。
調整の手順は次の通りです。
- サッシ戸の側面上部にある「はずれ止め」を、表示ラベルに従ってゆるめる
- サッシの側面下にあるプッシュボタンを取り外す(プッシュボタンが無い場合、この手順は不要)
- プッシュボタンの奥にある調整ネジを回し、高さを調整する(上げる場合は右回り、下げたい場合は左回り)
- プッシュボタンを取り付ける
- 「はずれ止め」を上げ、ネジをしっかり締める
同社の案内では、この調整はドライバー1本でできるとされています。少し離れた所から戸全体を見て、戸と枠の線がそろったかを確かめながら進めてください。
戸車を調整したあとに召し合わせ下の気密ピースを下げる
戸車の高さを変えたら、召し合わせ下の気密ピースも合わせ直します。LIXILは、戸車を調整した後、気密性を保つために召し合わせ(サッシ戸が重なる部分)下の気密ピースを下げ、すき間が発生しないように調整すると案内しています。手順は、ドライバーで調整ネジを緩め、気密ピースを下げ、枠との隙間をなくして調整ネジを締める、というものです。
同社の案内では、室内側と室外側の両方のサッシ戸の気密ピースを下げるとされています。片側だけ下げると、そこだけすき間が残ります。戸車を動かしたのに音が変わらないというときは、この気密ピースが前の高さのままになっていることがあります。戸車の調整とセットの作業だと覚えておいてください。
クレセント錠の本体と受けの位置を合わせる
鍵をかけても戸が動くときは、クレセント錠の位置を合わせます。LIXILは、ドライバーで調整ネジを緩めると、クレセント錠本体が上下に、受けの部分は左右に動くとし、掛かりやすい位置に合わせてネジをしっかり締めると案内しています。本体は上下、受けは左右と動く向きが決まっているので、どちらを動かすかを決めてから緩めます。
位置を合わせるときは、鍵を何度かかけながら、引っかからずに最後まで回るか、かけたときに戸が引き寄せられるかを確かめます。きつくしすぎると、今度は鍵が固くて回らなくなります。ネジを緩めたまま使うと部品が落ちることがあるため、調整が終わったら必ず締めてください。
網戸の外れ止めと戸車のはまり方を見て直す
鳴っているのが網戸だった場合は、網戸の外れ止めと戸車を見ます。網戸の上部や下部には外れ止めが付いており、これがずれていると、網戸が浮いて風で動きます。網戸の戸車がレールから外れかけていることもあるので、下のレールにきちんと乗っているかを目で確かめます。
網戸は軽いので、ずれているとつい手で押し込みたくなりますが、無理に力を加えると枠が曲がります。日本サッシ協会が点検の事例として網戸の落下を挙げているとおり、外れたまま使うのは危険です。手で直せる範囲を超えていると感じたら、そこで止めて相談してください。
戸を外して行う調整は2人以上で行い無理なら業者に相談する
調整しても直らず、戸を外して確かめたくなることがあります。ここは線を引いておきたいところです。LIXILは、障子の取り外しについて、2人以上で作業すること、取り外した障子を置く際は破損や怪我に十分注意すること、うまく外せない場合は躯体自体の建付けがくるっている可能性があることを案内しています。
同社は、無理に外すと危険もともない破損の原因ともなるとして、お買い求めの施工業者や取扱店に相談するよう書いています。また、戸を取り付けた後は、気密ピース、はずれ止め調整ねじ、建て付けの調整が必要だとしています。外すところまでは何とかできても、戻して調整するところまでを含めると手数が増えます。1人しかいない、戸が重くて持てないというときは、外す前に相談してください。
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窓のガタガタで業者に頼んだほうがよいのはどんなときか

自分でできるのは、掃除と、メーカーが案内している範囲の調整までです。ここから挙げるのは、調整では戻らない、または触ること自体に危険がある状態です。当てはまるときは、使い続けずに相談してください。日本サッシ協会も、サッシやドアなどに異常がある場合は、使用せず、建築会社、工務店、管理人(管理会社)、または販売店に連絡するよう案内しています。
掃除や隙間対策をしても改善しない
レールを掃除し、隙間テープを貼り、鍵をかけ直しても音が変わらない場合は、戸の固定ではなく部品や枠に原因がある可能性があります。手を尽くしても変わらないというのは、原因が手の届かないところにあるという手がかりでもあります。
同じ対策を何度も繰り返すと、そのたびに戸車やレールに力がかかります。日本サッシ協会は、すきま風が強いと感じられる場合はサッシ各部の調整が不十分であることが考えられるとし、調整方法はメーカーの取扱説明書やホームページを参照するよう案内しています。手順どおりに調整しても変わらなければ、次は現物を見てもらう段階です。
窓ガラスが大きく揺れている
戸ではなくガラスの面が大きく揺れている場合は、ガラスを押さえている部分に不具合が出ていることがあります。ガラスは面で風を受けるため、揺れたまま使い続けると、ひびが入ったり、欠けが広がったりすることがあります。
ガラスまわりの固定は、押さえの部品を外さないと確かめられません。揺れている状態で押したり、テープで留めたりすると、かえって負担がかかります。ガラスが大きく揺れている、音と一緒にガラスが鳴るという場合は、自分で触らずに相談してください。
窓が外れそうになっている
戸が枠から浮いている、持ち上げると簡単に動く、はずれ止めが効いていないという状態は、落下の危険があります。LIXILは、「はずれ止め部品」が正しく掛かっていない場合、落下により人身事故や物損事故につながる恐れがあるとし、同部品は大きな地震によるサッシ戸の落下を防ぐために有効だと書いています。
この状態の窓は、開け閉めすること自体が危険です。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、近づけないようにしたうえで相談してください。
窓ガラスが外れかけたらどうする?放置するリスクや自分でできる直し方を解説!
窓ガラスが外れかけているのは危険なサインです。放置すると落下・破損・防犯低下など深刻なトラブルに発展 ... [続きを読む]
サッシや窓枠が歪んでいる
枠が歪んでいる場合は、戸の調整では直りません。枠に合わせて戸を傾ければ、今度は別のところにすき間ができます。鍵の位置が合わない、戸が途中で重くなる、上下のすき間が三角に開くといった症状がそろっているときは、枠側を見てもらう必要があります。
枠の歪みは、建物の動きや、過去の衝撃が原因のこともあります。どこから直すかで費用も変わるため、現物を見て判断する部分です。
戸車が割れたり動かなくなったりしている
戸車が割れている、回らない、軸が曲がっているという場合は、調整ではなく交換になります。LIXILは、サッシ戸車の交換は設置業者や取扱店、または同社の修理受付センターに依頼するよう案内しており、戸車の購入についても、安全上の理由から一般のお客さまには販売していないとしています。
戸車が壊れたまま開け閉めを続けると、レールにも傷が付きます。日本サッシ協会は、異物が付着したまま開閉すると戸車に付着した異物がレールの塗装を削ると説明しており、レールまで傷むと直す範囲が広がります。動きがおかしいと感じたら、早めに見てもらうほうが結果的に軽く済みます。
鍵がかからない
クレセント錠が最後まで回らない、かけても手応えがない、つまみが空回りするという場合は、防犯の面でも放っておけません。位置の調整で直ることもありますが、本体が傷んでいる場合は交換になります。
鍵がかからない窓は、ガタつきも止まりません。無理に力を入れて回すと、本体や受けを壊してしまうことがあります。回らないと感じた時点で止めて、相談してください。
台風や地震のあとからガタつきが出た
台風や地震のあとに症状が出た場合は、それまで無かった力が窓にかかったあとということです。見た目に変化がなくても、戸や枠の位置が動いていることがあります。日本サッシ協会は、台風の後は塩分等が付着しやすく、腐食の原因となるため、必ずお手入れをするようにとも案内しています。
強い風や揺れのあとは、戸の動き、鍵のかかり、ガラスのひび、網戸の外れ止めをひととおり見ておくと安心です。開け閉めのときの音が前と変わったと感じる場合は、窓の開け閉めがうるさい原因もあわせてご覧ください。
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業者に頼むとガタガタの修理はどんな作業になるのか

業者に頼んだときに行う作業は、傷んでいる場所によって変わります。軽いものは調整だけで終わり、部品が傷んでいれば交換、枠まで傷んでいれば補修や交換になります。どこまでやるかは現物を見て決まるため、ここでは作業の種類を知っておいてください。見積もりを読むときの手がかりになります。
戸車を調整・交換する
戸車まわりは、調整で終わるか交換になるかが分かれるところです。高さのずれだけなら調整で終わりますが、車輪が削れている、回らない、割れているという場合は交換します。戸車は窓の種類ごとに形が違うため、現物を見て合う部品を選びます。
交換のときは、戸を外して作業することがあります。戸を外した後は、気密ピース、はずれ止め、建て付けの調整まで行って元の状態に戻します。調整だけで終わるか交換になるかは、戸車の傷み方で変わります。
クレセント錠を調整・交換する
鍵のかかりが悪いときは、本体と受けの位置を合わせます。位置を合わせても戸が引き寄せられない、本体が傷んでいるという場合は交換します。クレセント錠は、戸をしっかり閉じるための部品でもあるので、ガタつきの修理とあわせて見る部分です。
防犯の面でも、かかりの甘い鍵はそのままにできません。交換する場合は、同じ形の部品があるか、窓の厚みに合うかを確かめてから取り付けます。
パッキンや気密材を交換する
戸と枠の間の気密部品が硬くなっている、縮んでいる、ちぎれているという場合は、交換します。気密部品は、戸を閉めたときのすき間をふさぐ役目を持っているため、傷むとすき間風につながります。
日本サッシ協会は、パッキン等の気密部品のねじれや経年劣化について気になる点があれば、建築会社、工務店、販売店に相談するよう案内しています。どこが傷んでいるかは見た目で分かりにくいため、現物を見て判断します。
サッシを調整・補修する
戸の建て付けそのものを直す作業です。戸車の高さ、はずれ止め、気密ピースを含めて、戸と枠の関係を合わせ直します。部品を替えるのではなく、位置を合わせるのが中心の作業です。
調整で収まる範囲かどうかは、枠の状態によります。調整しても収まらないときは、次の窓枠の補修や交換の話になります。
窓枠を補修する
枠が歪んでいる、留め付けがゆるんでいるという場合は、枠側を直します。壁との取り合いまで関わることがあるため、窓だけで完結しないこともあります。
枠の補修は、窓まわりの仕上げを外す作業をともなうことがあります。どこまで外すかで日数も費用も変わるので、見積もりの段階で範囲を確かめておくと安心です。
ガラスを入れ直す・交換する
ガラスの揺れや、ガラスを押さえている部分の傷みが原因のときは、ガラスを入れ直したり、交換したりします。ひびや欠けがある場合は、揺れを止めるだけでなく、割れを防ぐためにも交換が必要になります。
ガラスの交換は、窓の寸法とガラスの種類で内容が変わります。費用の目安は、ガラス交換を扱った記事にまとめています。
サッシや窓本体ごと交換する
戸も枠も傷んでいる、部品の供給が終わっているという場合は、窓そのものを交換することがあります。既存の枠を残して新しい窓をかぶせる方法と、枠ごと取り替える方法があり、工事の規模が変わります。
窓を交換するときは、ガタつきを直すことだけでなく、断熱や防音をどうするかも一緒に考えることになります。内窓を足すか迷っている方は二重窓で後悔するのはどの窓かを、交換の費用を抑えられる制度を知りたい方は窓ガラス交換で使える制度と対象になる工事をご覧ください。
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窓のガタガタを直す費用はどれくらいかかるのか

費用は、どこを直すかで大きく変わります。調整だけで終わるのか、部品を交換するのか、窓ごと取り替えるのかで桁が変わるためです。正確な総額は、現地で傷み方と交換する範囲を見ないと出ません。ここでは、窓猿が実際に行った工事の金額と、一般的な費用の相場を分けて紹介します。
窓猿が戸車やレールの交換を行った工事の金額
窓猿が2020年3月から2025年8月までに、戸車やレールの交換を行った工事5件では、工事1件の総額の中央値は19,800円でした。5件の総額を安い順に並べると、8,800円・14,300円・19,800円・24,200円・38,500円です。金額は税込で、工事1件の総額であり、戸車という部品だけの料金ではありません。
同じ戸車まわりの工事でも、総額にはこれだけの開きがあります。お住まいの窓がどのあたりに当たるかは、現物を見ないと決まりません。金額の幅を見て、だいたいこのあたりという見当を付けるための数字としてご覧ください。
戸車の交換で一般的にかかる費用
戸車の交換は、工事費を含めて1万円程度です。部品そのものが安くても、取り付けには戸を外す、調整し直すといった手間がかかるため、総額は部品代だけでは決まりません。一般的な費用の相場です。
なお、部品を自分で買って交換するという方法は、メーカーによってできないことがあります。LIXILは、戸車の購入について、安全上の理由から一般のお客さまには販売していないとしています。部品の手配から業者に任せることになる場合は、その手配も含めた金額になります。見積もりをもらうときは、部品代と作業代のどちらが含まれているかを確かめてください。
サッシや窓本体ごと交換するときの一般的な費用の幅
窓そのものを取り替える場合は、既存の枠を残して新しい窓をかぶせる方法で工事費用が5万円から15万円程度、枠ごと取り替える方法で20万円から30万円程度です。どちらの方法も、これとは別に窓1か所あたりの本体の価格がかかります。一般的な費用の相場です。
窓の大きさ、数、搬入のしやすさでも変わります。1か所だけ直すのか、同じ部屋の窓をまとめて替えるのかでも1か所あたりの金額は動きます。ガラスだけを交換する場合の目安は、別の記事にまとめています。
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見積もりの総額に何が含まれているかを確かめる
見積もりを見るときは、総額だけでなく、何が含まれているかを見ます。見ておきたいのは、部品代、作業代、出張費、既存の部品の処分費、そして税込かどうかです。同じ金額でも、含まれているものが違えば比べられません。
もう一つ確かめたいのが、作業の範囲です。戸車だけを替えるのか、クレセント錠や気密ピースの調整まで含むのか、戸を外して戻すところまで入っているのかで、仕上がりが変わります。LIXILも、戸を取り付けた後は気密ピース、はずれ止め、建て付けの調整が必要だとしています。調整までが含まれているかを聞いておくと、あとから追加になりにくくなります。
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窓のガタガタを放置すると何が起きるのか

ガタガタという音は、うるさいだけの問題に見えますが、そのまま使い続けると窓の別の場所に負担が移っていきます。ここでは、放っておいたときに起きることを挙げます。どれも、早いうちに気づけば軽く済むものです。
砂やゴミが残ったままだと戸車が壊れレールの塗装も削れる
日本サッシ協会は、下枠レール部分にたまった砂やゴミをそのままにして使用を続けると、汚れやきずにくわえ、戸車の破損につながるおそれがあると書いています。音が出ている状態で開け閉めを続けると、異物が戸車とレールの間で噛んだまま転がることになります。
同協会は、異物が付着したまま障子を開閉すると、戸車に付着した異物がレールの塗装を削り、レールが変色したように見えると説明しています。削れが進むと、塗装の下地である酸化皮膜まで削れて、アルミのシルバー色が現れるとされています。掃除で戻せるのは異物までで、削れた塗装は戻りません。
調整が足りないままだとすき間風が増える
戸が固定しきれていない状態は、音だけでなく、すき間風としても出てきます。日本サッシ協会は、すきま風が強いと感じられる場合、サッシ各部の調整が不十分であることが考えられると書いています。音が気になり始めた時期と、窓際が寒く感じ始めた時期が重なっていないかを思い出してみてください。
同協会は、すきま風を構造上完全に防ぐことはできないとも説明しています。調整しても、ある程度の空気の出入りは残るということです。それでも、調整が足りていない状態を直せば、いまより軽くすることはできます。
戸や建具が傾くとガラスが枠に当たって割れることがある
戸が傾いたまま開け閉めを続けると、ガラスの入った戸が枠やほかの建具に当たることがあります。窓猿が2026年9月から10月に公開した施工事例のうち、戸車や戸・建具の不具合でガラスが割れたと題に書かれている事例は9件ありました。
ガラスが割れると、交換の費用がかかるだけでなく、片付けのあいだ窓を開けたままにできません。ガタつきの段階では調整で済んだものが、割れてからではガラスの交換になります。戸が当たる音がする、閉めるときに引っかかるという段階で見ておくと、範囲が広がりません。
鍵がかかりにくくなり防犯性が下がる
戸の位置がずれたままだと、クレセント錠の本体と受けの位置も合わなくなっていきます。かかりが浅い鍵は、外から見ても分かりにくいぶん、閉めたつもりで閉まっていないという状態になりがちです。
鍵が最後まで回らない窓は、戸を引き寄せる力も弱く、ガタつきも止まりません。防犯と音の両方に関わるところなので、かかりが変わったと感じたら早めに見てください。
はずれ止めが効いていないと落下による事故につながる
LIXILは、使用中にサッシ戸の「はずれ止め部品」がずれる場合があるとして、ときどき点検するよう案内しています。そのうえで、「はずれ止め部品」が正しく掛かっていない場合、落下により人身事故や物損事故につながる恐れがあり、同部品は大きな地震によるサッシ戸の落下を防ぐために有効だと書いています。
ガタつきを放っておくと、戸が動くたびにこの部品にも力がかかります。戸が浮いている、持ち上がるという状態のまま使い続けるのは避けてください。調整のときにはずれ止めをゆるめた場合も、終わったら必ず上げてネジを締めます。
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窓のガタガタを防ぐには普段どこを見ておけばよいのか

ガタつきは、ある日急に起きるというより、少しずつ進んでいくことがあります。見るところを決めておけば、音が出る前に気づけます。ここでは、普段の暮らしの中で見ておきたい場所を挙げます。どれも、道具を使わずにできることです。
定期的にレールを掃除する
まず続けたいのは、レールに異物をためないことです。日本サッシ協会は、下枠レール部分にたまった砂やゴミについて、こまめなお手入れをするよう案内しています。掃除のしかたは、掃除機で砂を吸い、やわらかい布やスポンジで拭くだけで足ります。
同協会は、お手入れの目安は年に1~2回程度としたうえで、台風の後は塩分等が付着しやすく腐食の原因となるため必ずお手入れをするよう書いています。この目安は表面の汚れのお手入れについてのものです。砂ぼこりの多い場所や、よく開け閉めする窓では、気づいたときに取り除いておくと安心です。
窓の開閉や鍵のかかりを確認する
日ごろ使っている窓ほど、変化に気づきにくいものです。開け閉めが重くなっていないか、途中で引っかからないか、鍵が最後まで回るかを、ときどき意識して確かめてください。変化は、戸車の傷みや建て付けの下がりとして出てきます。
あまり使わない窓は、閉めっぱなしのまま部品が傷んでいることがあります。季節の変わり目に一度開け閉めしてみると、動きの変化に気づけます。
パッキンやゴム部分の劣化を確認する
戸と枠の間のゴム部分は、硬くなる、縮む、ひびが入るといった変化が出ます。触ってみて硬い、ところどころ浮いているという場合は、気密の役目が落ちてきています。
日本サッシ協会は、パッキン等の気密部品のねじれや経年劣化について気になる点があれば、メーカーの取扱説明書やホームページを参照のうえ、建築会社、工務店、販売店に相談するよう案内しています。自分で貼り替えるより、まず見てもらう部分です。
強風前に窓まわりを点検する
台風や強い風が予想されるときは、前もって窓まわりを見ておきます。見るのは、戸のガタつき、鍵のかかり、網戸の外れ止め、ガラスのひびです。風が強くなってからでは、外側の確認はできません。
風が通り過ぎたあとも、同じところを見ておきます。日本サッシ協会は、台風の後は必ずお手入れをするよう案内しています。塩分や砂が残ったままだと、そのあとの傷みが早くなります。
網戸や雨戸もあわせて確認する
ガタつきの点検は、窓だけでなく網戸や雨戸もまとめて行うと手間が省けます。網戸は外れ止めと戸車、雨戸は戸袋の中や框の当たり方を見ます。どれも、鳴り始めてからでは原因の切り分けに時間がかかります。
網戸が外れかけたまま使うのは危険です。日本サッシ協会は、点検していただきたい事例として、サッシの網戸が落下して車に傷がついた例を挙げています。軽い部品ほど、外れたときの動きが読めません。
1年に一度を目安に点検し異常があれば使わずに相談する
日本サッシ協会は、サッシやドアなど建材商品について、定期的(1年に一度程度)に点検していただきたいとしています。長く安全に使うには、点検および適切な時期での補修、部品・部材の取替えを行うことが大切であり、点検をおこたると不具合を見過ごし、重大事故につながるおそれもあると書いています。
そのうえで同協会は、万が一、サッシやドアなどに異常がある場合は、使用せず、建築会社、工務店、管理人(管理会社)、または販売店に連絡するよう案内しています。おかしいと感じたまま使い続けないことが、予防につながります。
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窓のガタガタでよくある質問

窓のガタガタについて、よく寄せられる質問をまとめました。賃貸にお住まいの方からの質問もあるため、連絡先と費用の考え方についても触れています。
窓がガタガタするだけなら放置しても大丈夫ですか
音だけなら急いで直す必要はないと思われがちですが、放っておくと傷む範囲が広がります。日本サッシ協会は、下枠レールにたまった砂やゴミをそのままにして使用を続けると戸車の破損につながるおそれがあるとし、異常がある場合は使用せず、建築会社、工務店、管理人(管理会社)、販売店に連絡するよう案内しています。まずはレールの掃除と鍵のかかりを確かめ、それでも直らないときは相談してください。戸が浮いている、ガラスが大きく揺れているという場合は、放置せずに見てもらうことをおすすめします。
賃貸の窓がガタガタするときは管理会社に連絡すべきですか
はじめに管理会社または大家さんに連絡してください。日本サッシ協会も、異常がある場合の連絡先として管理人(管理会社)を挙げています。民法第606条第1項は、賃貸人は賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負うと定めています。建物の設備である窓の修繕は、原則として貸主の側で考えるものということです。連絡するときは、いつから鳴るのか、風の有無で変わるのか、鍵はかかるのかを伝えると話が早くなります。
賃貸の窓を勝手に修理・交換してもよいですか
自分の判断で業者を呼ぶ前に、管理会社や大家さんに相談してください。民法第607条の2は、賃借人が修繕をすることができる場合として、賃借人が賃貸人に修繕が必要である旨を通知し、または賃貸人がその旨を知ったにもかかわらず、賃貸人が相当の期間内に必要な修繕をしないときと、急迫の事情があるときを挙げています。自分で手配してよいかどうかは、この条件に当たるかどうかと、賃貸借契約の取り決めによります。レールの掃除のような日常のお手入れは別として、部品の交換や窓の取り替えは先に連絡しておくと安心です。
賃貸の窓の修理費用は誰が払いますか
民法第606条第1項は、賃貸人が修繕の義務を負うとしたうえで、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときはこの限りでないと定めています。経年による傷みか、使い方によるものかで分かれるということです。また、民法第608条第1項は、賃借人が賃貸人の負担に属する必要費を支出したときは、直ちにその償還を請求することができると定めています。実際の負担は賃貸借契約の内容にもよるため、立て替える前に管理会社や大家さんに確かめてください。
戸車の調整は自分でやってもよいですか
メーカーが案内している範囲の調整であれば、ご自身で行えます。LIXILは、窓サッシのガタつきの調整はドライバー1本で可能だとし、サッシを上げる場合は側面上部の「はずれ止め」をラベルの表示に従って緩めてから戸車を調整し、調整後は必ず「はずれ止め」を上げてネジを締めるよう案内しています。一方で、サッシ戸は重いため取り外しや取り付けは2人以上で作業すること、ご自分での調整が難しい場合は無理をせず相談することも書いています。戸を外す作業や、戸車そのものの交換は、業者に任せてください。
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まとめ
窓がガタガタするときは、ガラス戸全体が動いているのか、ガラスだけが震えているのか、網戸や雨戸が鳴っているのかを先に分けると、見る場所が決まります。あわせて、風の強い日だけ鳴るのか、風がない日にも鳴るのかを確かめておくと、戸の固定が足りないのか、部品の傷みや建て付けのずれなのかを絞り込めます。
いますぐ音を抑えたいときは、窓を最後まで閉めて鍵をかけ、レールの砂やゴミを取り除き、必要なら隙間テープで揺れを抑えます。タオルを挟む方法はその場しのぎなので、挟んだまま開け閉めせず、翌日には取り外してください。
自分で行う調整は、メーカーが案内している範囲までです。戸車の高さを上げるときは先にはずれ止めをゆるめ、調整が終わったら必ず上げてネジを締めます。戸車を動かしたら、召し合わせ下の気密ピースも合わせ直します。戸を外す作業や戸車の交換は、業者に任せてください。
掃除と調整をしても直らない、ガラスが大きく揺れる、窓が外れそう、鍵がかからないという場合は、使い続けずに相談してください。賃貸にお住まいの場合は、まず管理会社や大家さんに連絡します。

窓猿の電話は、朝8時から夜23時まで、365日受け付けています。窓のガタつきは、戸車の調整で収まることもあれば、部品の交換が必要なこともあります。どちらに当たるかは現物を見ないと分からないので、気になったときはお気軽にご相談ください。

