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スズメバチの種類と見分け方

スズメバチの種類と見分け方

この記事は約11分で読み終わります。

近くでスズメバチと遭遇したり、同じ場所で何度も見かける場合、放っておいたり間違った対応をすると、ハチを刺激して襲われてしまうことにもなりかねません。

そんな時に冷静に対応するために、どんな時に攻撃するのか、攻撃的な種なのか、巣はどこにあるのか、など正しい知識があれば安心です。

この記事ではとくに攻撃性・凶暴性が高く、被害の多い種の特徴や見分け方、営巣場所や活動時期などを紹介していきます。

スズメバチの種類

オオスズメバチ

【写真】オオスズメバチ
【イラスト】オオスズメバチ

人間の親指程にもなる大型の種で、世界最大のスズメバチとも言われています。

毒性・攻撃性が最も強く、刺された時のあまりの痛さにショックで死亡する事例もあります。

土の中に巣を作るので避けよにも避けられない場合もあり大変危険です。もしも近くで顎をカチカチ鳴らして飛んでいたら巣に近づくなという威嚇ですので、静かにその場を離れましょう。

活動時期 体長
5月~11月 2.5cm~4cm
巣の場所
木の穴や根元、土の中など

コガタスズメバチ

【写真】コガタスズメバチ
【イラスト】コガタスズメバチ

オオスズメバチをそのまま小型化させた外見ですが、それほど小さくはありません。

凶暴ではないものの、住居近くに営巣するケースが多いため、刺傷被害は非常に多い種類です。

営巣初期はトックリを逆さにしたような形状の巣を作り、その後球状に変わっていきます。

活動時期 体長
5月~11月 2cm~2.7cm
巣の場所
庭木、軒下など

ヒメスズメバチ

【写真】ヒメスズメバチ
【イラスト】ヒメスズメバチ

オオスズメバチに次ぐ大きさをしていますが、比較的穏やかな性質で、近寄っただけではほとんど攻撃してきません。

巣も比較的小さく、9月には巣作りを終えてしまいます。

活動時期 体長
5月~9月 2.4cm~3.7cm
巣の場所
天井裏、床下、木の穴、土の中、壁の中など

キイロスズメバチ

【写真】キイロスズメバチ
【イラスト】キイロスズメバチ

スズメバチに次いで攻撃性が高く、巣に近づくだけで襲い掛かってくる大変危険なハチです。

色々な場所に巣を作り行動範囲も広いため、被害例の多い種類です。

また、巣を引っ越すことでも知られており、巣に対してハチの数が多くなってくると巣の引っ越しをし、最終的には最大直径が1m、働きバチの数が1000匹以上といった巨大な巣を作ることがあります。

活動時期 体長
5月~11月 1.7cm~2.4cm
巣の場所
【引っ越し前】
壁の中・屋根裏・床下など
【引っ越し後】
軒下・庭木の枝・樹上など

モンスズメバチ

【写真】モンスズメバチ
【イラスト】モンスズメバチ

他のスズメバチと違って、夜間活動の習性があるため、日が暮れても飛び回っているのが特徴です。

また、攻撃性が高く、オオスズメバチほどでは無いものの毒性も強いので、巣の近くには近づかないように気を付けましょう。

活動時期 体長
5月~10月 2cm~2.8cm
巣の場所
天井裏、壁の中、木の穴など

クロスズメバチ

【写真】クロスズメバチ
【イラスト】クロスズメバチ

攻撃性・毒性ともに強くない種類ですが、土の中に巣を作ることがあるため、ウッカリ巣穴を踏んでしまうと刺されることがあります。

体は全身が黒く、白いラインが特徴です。黒い部分が多いのでとても見分けやすいスズメバチです。

活動時期 体長
3月~12月 1cm~1.5cm
巣の場所
土の中、壁の中など

スズメバチの種類の見分け方

大きさで見分ける

スズメバチは種類によって大きさが違いますが、その中でも特に「オオスズメバチ」と「ヒメスズメバチ」が圧倒的な大きさを誇ります。パッと見ただけでも「うわっ!デカッ!」となったらこの2種類の可能性が高いでしょう。

次点で「コガタスズメバチ」「キイロスズメバチ」「モンスズメバチ」などが大きめですが、先の2種類と違い3cmを超えることはまずありません。

なお、3cmの参考として。500円玉の直径が2.65cmなので、500円玉は3cmより少し小さいと覚えておきましょう。

【写真】スズメバチのサイズ感
【イラスト】スズメバチのサイズ感

色や柄で見分ける

スズメバチと言われるとオレンジ色に黒の縞模様のある「オオスズメバチ」を想像しがちですが、「キイロスズメバチ」や「クロスズメバチ」など色に特徴のあるスズメバチもいます。

「キイロスズメバチ」は、胴体や足まで鮮やかな黄色をしています。遠目で見ても全体的に黄色く見えるため、比較的わかりやすいスズメバチといえます。

「クロスズメバチ」は黒地に白の縞模様で、遠目で見ると、ほとんど真っ黒に見えるという外見上の特徴があります。一見すると別の種類のハチに思えますが、れっきとしたスズメバチの一種です。

色で見分けがつくスズメバチ

また、「ヒメスズメバチ」はお尻の先が黒かったり、「モンスズメバチ」はお腹の柄に特徴があるなど、他の蜂にない特徴で見分けられるスズメバチもいます。

「ヒメスズメバチ」はおしりが黒い
「モンスズメバチ」はお腹の柄が特徴

翅の付け根の下の模様で見分ける

大きさ、色、柄でも見分けるのが難しいスズメバチが「オオスズメバチ」と「コガタスズメバチ」です。なぜなら、「小さいオオスズメバチ」「大きいコガタスズメバチ」では、大きさがあまり変わらないからです。

この2種類のスズメバチを見極めるのにもっとも簡単な方法が「翅の付け根の下の模様」を確認する方法です。

「オオスズメバチ」や「ヒメスズメバチ」の翅の付け根の下に模様がありますが、「コガタスズメバチ」の翅の付け根の下には模様が無く、背中部分が真っ黒いのが特徴です。

「コガタスズメバチ」は背中に柄が無い

巣の形で見分ける

スズメバチは雨風をしのげる場所であれば巣を作ることができます。

スズメバチは巣にも特徴がありますので、もしもハチの巣を見つけてしまった場合は、ハチ自体を確認できなかったとしても、巣の形や場所から何のスズメバチか予測を立てることができます。

逆さまのフラスコのような形

「コガタスズメバチ」の初期の巣

逆さまのフラスコのような巣は、おもに「コガタスズメバチ」が巣を作り始める時にこのような形で作り始めます。

この頃はまだ女王蜂1匹のみで働きバチはいないため、駆除するなら最適な時期と言えます。

このあと、働きバチが活動しだすと入口の筒の部分が短くなっていき、巣自体も大きなボール状へ成長していきます。

※同じような形でも、泥で巣が作られている場合があり、この場合は「泥バチ」が作った巣の可能性もあります。

釣鐘状の傘があって中身が見える

「ヒメスズメバチ」の巣

「ヒメスズメバチ」の巣は、釣鐘上の傘の中に巣板があり、下からだと丸見えになってしまっているのが特徴です。

ただし、作られるのは屋根裏や床下、壁の間、木の洞といった、閉鎖的な空間に巣を作るので、外部からは簡単に見つけることができません。

ときおり普段使いしない物置や水道メーターの中に巣を作ることもあるので注意が必要です。

また、スズメバチの中では巣が小さいため、最大級に大きくなっても子供の頭位にまでしかならず、働きバチの数も比例して他種より少ないのが特徴です。

軒下や天井裏にできた大きな巣

「キイロスズメバチ」の巣

軒下や屋根裏の空間に、急に大きなハチの巣ができて、働きバチが飛び回っているなら、「キイロスズメバチ」の巣の確立が高いです。

「キイロスズメバチ」は引っ越しをする習性があるため、大量の働きバチを引き連れてやって来て、一気に巨大な巣を作り上げてしまいます。

また、人の手が届かない高所に巣を作ることが多いことや、攻撃性が非常に高いことから、自力での駆除が大変困難なスズメバチと言えます。

巣に近づいただけでも襲ってきますので、見つけたら専門の業者に依頼して早めに駆除することをお勧めします。

ボール状でマーブル模様

「コガタスズメバチ」の巣

大きさがバレーボール位かそれ以下で、ボールのようにほぼ球形なら、「コガタスズメバチ」の巣の可能性が高いです。

また、「コガタスズメバチ」はキイロスズメバチとは違い、庭木の茂みの中に巣を作る確率が非常に高いハチです。ハチは見かけるのに巣が見つから無いといった場合、近くの草木に隠れて営巣している可能性がありますので、注意してください。

また、「コガタスズメバチ」は攻撃性はそこまで高くないため、刺激しなければ巣に近づけてしまいます。そのため、巣があることに気付かずに剪定しようとして刺されしまう、といったこともありますので、庭作業の前には巣ができていないか確認することをお勧めします。

木の穴からハチが出入りしている

「モンスズメバチ」の巣

樹洞(木のうろ)に巣を作るスズメバチは「モンスズメバチ」が主に上げられます。

「モンスズメバチ」はスズメバチの中でも珍しく夜間でも活発に活動することができます。

日が暮れてるから近くを通っても大丈夫、とは考えず、巣を見つけたら絶対に近づかないようにしましょう。

「モンスズメバチ」は攻撃性や毒性が強いので、巣に近づいただけでも襲ってくる場合があるため注意が必要です。

木の根元からハチが出入りしている

「オオスズメバチ」の巣

木の根元など、土の中に巣を作りやすいのが「オオスズメバチ」です。

スズメバチの中でも一番大きく、攻撃性も毒性も強い最恐種ですが、巣は土中にあるため大変見つけづらく、気付かずに踏んでしまうと総攻撃を受けてしまい、運が悪いと死に至る可能性もあります。

もしも特定の範囲で飛び回る様子が確認できたなら、巣が近くにあるサインですので絶対に近づかないようにしてください。

稀に人家の床下や屋根裏などの閉鎖空間に巣を作ることもありますが、危険ですので自力駆除を試みたりせずに専門業者に依頼してください。

どの種類にも当てはまらない時は?

あなたの見かけたハチは、本当にスズメバチでしたか?

どの種類にも当てはまらない場合は、一度スズメバチではない可能性も視野に入れて確認してみてもいいかもしれません。

アシナガバチ

アシナガバチ
「アシナガバチ」の巣
活動時期 体長
4月~11月 1cm~2.5cm
巣の場所
軒下、ベランダ、庭木、室外機周辺など、雨風をしのげる開けた場所

細長い身体でフラフラと飛び、軒下やベランダなど人の生活圏の近くで巣を作りやすいのが特徴です。

巣の形は漫画で描いたハチの巣ようなシャワーヘッド型で、巣板がそのままむき出しになっています。

働きバチが羽化しだすと巣から溢れているように見えて恐ろしいですが、こちらから近づいたり危害を加えなければ襲ってくることはありません。

ミツバチ

ミツバチ
「ミツバチ」の巣
活動時期 体長
3月~6月・9月~10月 10mm~13mm
巣の場所
木の洞(うろ)、床下、屋根裏、放置された巣箱など暗くて狭い閉鎖空間
時折木の枝などに直接巣を作ることもあります

他のハチと比べて体が小さく、お腹に黄色と黒色の縞模様があって、フワフワの毛が生えているのが特徴です。

普段は温厚なミツバチですが、実は巣に近づく敵を攻撃する習性があるので注意が必要です。

ミツバチの毒針は、1度刺すとハチの体内から毒針が抜けてフェロモンが拡散されるようになっており、それを察知した周囲のハチがフェロモンに向かって一斉に襲いかかります。刺されたらすぐにその場をはなれ、最低でも30m~50mは距離を取り、ハチが居なくなったことを確認してから針を抜きましょう。

クマバチ

クマバチ
「クマバチ」の巣
活動時期 体長
4月~10月 2cm~3cm
巣の場所
枯れた枝や木材、竹などに1円玉くらいの穴を開けて巣を作ります

黒くて大きくずんぐりとしていて大きな音で飛ぶ「クマバチ」ですが、気性は極めて温厚で余程のことが無い限り積極的に刺しに来ることはありません。

ただし、滅多にありませんが木造家屋の柱に巣を作ってしまうこともあります。そうなると、そこから白アリに侵食される可能性がありますので注意が必要です。

アカウシアブ

アカウシアブ
「アカウシアブ」と「キイロスズメバチ」の比較
活動時期 体長
6月~9月 2cm~3cm
巣の場所
アブはハチと違って巣は作りません

「アカウシアブ」は、その見た目や飛び方、羽音まで「キイロスズメバチ」に似ていることから、通称「ハチアブ」とも呼ばれていますが、腰にくびれが無く複眼が大きいので注意してみれば見分けることができます。

もし、近くで飛んでいるのが「アカウシアブ」だった場合はハチとは逆で追い払わないと刺されてしまいます。「アカウシアブ」だとわかったらすぐに追い払いましょう。

「アカウシアブ」は、水辺や森林といった自然の多い所に生息していますので、登山やキャンプなどの際は厚手の長袖を着用し、虫よけスプレーを使用するなど対策をすることをお勧めします。

まとめ

「スズメバチ」といっても、大きさや色柄、巣の形など、様々な特徴があり、じっくりと確認すれば見分けることが可能です。

しかしながら、いざ目の前に大きなハチがブンブンと音を立てて飛び回っていて、冷静に判断ができるかと言えば難しいかもしれません。

また、巣を確認しようにも、目視で簡単に発見できれば良いですが、木の洞や土中、屋根裏など目に見えない部分に巣があると素人では見つける事すら難しいのが現実です。

「スズメバチ」は攻撃性が高く毒性が強い種が多いので、自力で駆除するのは大変危険です。危ないと感じたら無理はせず、専門の業者へご依頼ください。

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