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パソコンの電源が突然つかなくなると、「壊れたのでは?」「修理に出さないとダメ?」と強い不安を感じる方がほとんどです。仕事や学校で使っている場合は、今すぐ使えないこと自体が大きなストレスになりますよね。しかし、電源がつかない症状の中には、故障ではなく一時的な不具合や、簡単な確認・対処で改善するケースも少なくありません。
本記事では、パソコンに詳しくない一般ユーザーの方でも理解できるように、「まず何を確認すべきか」「自分で今すぐできる対処法」「修理や買い替えを判断する目安」「修理にかかる費用感」までを順番に解説します。この記事を読みながら一つずつ確認していけば、今の状況が「様子を見るべきか」「対処を試すべきか」「専門業者に相談すべきか」が自然と見えてくるはずです。
目次
パソコンの電源がつかないときにまず確認すべきこと

パソコンの電源がつかない場合、いきなり対処を試す前に「今どんな状態なのか」を正しく把握することが重要です。電源がまったく入っていないのか、内部では何らかの反応が起きているのかによって、その後に取るべき行動が大きく変わります。ここでは、誰でも安全に確認できるポイントに絞って解説します。分解や設定変更は行わず、目で見て・音で判断できる範囲だけをチェックしてください。
電源ケーブルやコンセントが正しく接続されているか確認する
まず確認したいのが、電源が正しく供給されているかどうかです。電源ケーブルやACアダプターが本体にしっかり差し込まれているか、途中で緩んでいないかを目視で確認します。特にノートパソコンは、ケーブルに足を引っかけたり、角度が変わっただけで接触が不安定になることがあります。
次に、コンセント側も確認します。電源タップを使っている場合は、スイッチがオフになっていないか、タップ自体に異常がないかをチェックしてください。可能であれば、別のコンセントに直接差し替えてみることで、コンセントやタップ側の問題かどうかを切り分けることができます。ここで異常が見つかれば、パソコン本体の故障ではない可能性が高くなります。
電源ランプやLEDが点灯しているか確認する
電源ボタンを押したときに、電源ランプやLEDが点灯するかどうかも重要な判断材料です。ランプがまったく点かない場合は、電源が本体まで届いていない可能性が考えられます。一方で、ランプは点灯しているのに画面が映らない場合は、電源自体は入っている可能性があります。
ランプの色や点灯・点滅の有無もあわせて確認してください。普段と違う点灯の仕方をしている場合、内部で何らかの異常が起きているサインであることもあります。この段階では原因を断定しようとせず、「反応があるか、ないか」を整理することが目的です。
ファンや動作音が発生しているか確認する
電源を入れたときに、ファンの回転音や内部からの動作音が聞こえるかも確認しましょう。ファンが回っている場合、内部には電力が供給されている可能性が高くなります。反対に、音がまったくしない場合は、電源供給や電源回路そのものに問題がある可能性が考えられます。
静かな場所で耳を近づけてみたり、本体に手を当てて振動があるかを感じてみるのも一つの方法です。ただし、異音や焦げ臭いにおいがする場合は、その時点で使用を中止し、これ以上操作しないようにしてください。
ノートパソコンの充電ランプが点灯しているか確認する
ノートパソコンの場合は、充電ランプの状態も重要です。ACアダプターを接続したときに充電ランプが点灯するかどうかを確認してください。ランプが点灯していれば、少なくとも電源は本体に届いている可能性があります。
反対に、ACアダプターをつないでもランプがまったく点かない場合は、アダプターや充電端子側のトラブルが疑われます。この確認だけでも、「本体の問題なのか、電源周りの問題なのか」をある程度切り分けることができます。
電源ボタンを押したときの反応の有無を確認する
最後に、電源ボタンを押したときの反応を整理します。ランプが一瞬点く、ファンが一瞬だけ回るなど、わずかな反応があるかどうかも重要な情報です。完全に無反応なのか、途中まで反応するのかによって、その後に試す対処法が変わってきます。
この段階では、何度も電源を入れ直す必要はありません。1〜2回確認して反応を把握したら、次のセクションで紹介する「自分で今すぐできる基本的な対処法」に進みましょう。
パソコンの電源がつかないときに自分でできる対処法

前のセクションで状態を確認したうえで、「すぐに危険そうな症状はなさそうだ」と判断できた場合は、ここで紹介する基本的な対処法を順番に試してみてください。いずれも特別な知識や工具を必要とせず、一般ユーザーでも安全に行える内容に限定しています。重要なのは、一度に複数を同時に行わず、1つずつ順番に試すことです。そうすることで、改善した場合に原因の切り分けもしやすくなります。
電源ケーブルやACアダプターを抜き差しして確認する
電源トラブルで意外と多いのが、ケーブルやACアダプターの接触不良です。一度パソコンの電源を切り、電源ケーブルやACアダプターを本体から抜きます。その後、差し込み口にホコリや異物がないかを軽く確認し、奥までしっかり差し直してください。
ノートパソコンの場合、ACアダプターの途中にある接続部分(延長コードのような箇所)も抜き差しします。見た目では分からなくても、内部でわずかにズレているだけで通電しないことがあります。この作業だけで電源が入るようになるケースも珍しくありません。
電源タップやコンセントを変えて確認する
電源タップやコンセント側に原因があることもあります。電源タップを使っている場合は、スイッチが入っているかを確認し、可能であればタップを介さず壁のコンセントに直接接続してみてください。
また、別のコンセントに差し替えることで、コンセント側の不具合かどうかを判断できます。掃除機やスマートフォンの充電器など、他の電気製品を同じコンセントで使ってみるのも有効です。ここで問題が見つかれば、パソコン本体を疑う必要はありません。
周辺機器(USB・外付け機器)をすべて外して起動する
USBメモリ、外付けハードディスク、マウス、キーボードなどの周辺機器が原因で、起動できなくなることがあります。一度すべての周辺機器を取り外し、パソコン本体と電源だけの状態で起動を試してください。
特に外付けストレージやUSB機器は、起動時の処理に影響を与える場合があります。周辺機器を外した状態で電源が入るようになった場合は、どれか一つの機器に問題がある可能性が高いため、後から一つずつ接続して原因を特定します。
帯電を放電してパソコンをリセットする
内部に溜まった電気(帯電)が原因で、正常に起動できなくなることがあります。この場合は、電源ケーブルやACアダプターを外し、ノートパソコンならバッテリーも外せる場合は外します。その状態で数分から10分程度放置してください。
その後、電源ケーブルやACアダプターだけを接続し、再度電源を入れてみます。設定やデータが消えることはなく、比較的安全に試せる対処法です。長時間使用した後や、しばらく使っていなかった場合に効果が出ることがあります。
ノートパソコンでバッテリーを外しACアダプターのみで起動する
バッテリーが劣化していたり、内部で異常を起こしている場合、バッテリーが原因で電源が入らないことがあります。取り外し可能なタイプであれば、バッテリーを外し、ACアダプターのみを接続した状態で起動を試してください。
この方法で電源が入る場合、バッテリー側に問題がある可能性が高いと判断できます。逆に改善しない場合でも、原因の切り分けとしては非常に有効です。無理にバッテリーを外せない機種では、この対処法は行わず、次の判断ステップに進みましょう。
修理か買い替えどちらを選べば良い?

ここまで確認や対処を試しても電源が入らない場合、「修理に出すべきか、それとも買い替えた方がよいのか」で迷う方が多いはずです。この判断を誤ると、修理費用が無駄になったり、逆にまだ使えるパソコンを早く手放してしまうことにもなりかねません。ここでは、一般的な判断基準をもとに、それぞれのケースを整理します。
修理がおすすめなケース
比較的新しいパソコンや、これまで大きなトラブルがなかった場合は、修理を検討する価値があります。購入から年数が浅く、性能面でもまだ不満がない場合、電源周りの部品交換や簡単な修理で復旧する可能性があります。特に、仕事や学業で特定のソフトや設定を継続して使う必要がある人にとっては、修理による復旧のメリットは大きいでしょう。
また、対処法を試した結果「電源ランプは点く」「一瞬反応がある」といった場合は、完全な故障ではない可能性もあります。修理によって比較的短期間で使えるようになるケースもあるため、状態次第では修理を第一候補として考えて問題ありません。
買い替えがおすすめなケース
一方で、使用年数が長く、動作が以前から遅くなっていたパソコンの場合は、買い替えを視野に入れた方が結果的に満足度が高くなることがあります。修理によって一時的に直ったとしても、別の部品が続けて故障する可能性があるためです。
また、電源が完全に入らず、対処法でもまったく反応がない場合は、内部の重要な部品に問題が起きている可能性があります。この場合、修理費用が高額になることも少なくありません。修理費用と新品購入の価格差が小さい場合は、無理に修理せず、買い替えを選ぶ方が安心です。
パソコン修理にかかる費用目安

パソコンの電源がつかない場合、修理を検討するうえで気になるのが「いくらかかるのか」という点です。実際の修理費用は、故障内容や機種、依頼先によって大きく変わりますが、ある程度の目安を知っておくことで、修理と買い替えの判断がしやすくなります。ここでは一般的な傾向としての費用感を整理します。
電源トラブルの場合、軽度なものであれば比較的抑えた費用で済むこともあります。電源ケーブルやACアダプターの交換、簡単な内部点検で改善するケースでは、数千円〜1万円台程度で対応できることがあります。一方で、電源がまったく入らない状態が続いている場合や、内部部品の交換が必要になる場合は、費用が高くなる傾向があります。
内部の基板や電源回路に問題がある場合、修理費用は数万円になることも珍しくありません。この金額になると、パソコンの使用年数や性能によっては、買い替えを選んだ方が結果的にコストパフォーマンスが良くなることもあります。そのため、見積もりを確認する際は「修理後にどれくらい使えそうか」という視点もあわせて考えることが重要です。
また、修理費用には点検料や作業費が含まれる場合が多く、実際の金額は症状を見てもらわないと確定しません。事前におおよその費用感を把握したうえで相談すれば、不要な出費や後悔を防ぎやすくなります。
よくある質問

ここでは、パソコンの電源がつかないときに多くの方が感じやすい疑問や不安について、簡潔に解説します。本文では触れきれなかった細かなポイントも含めて整理しているので、状況判断の参考にしてください。
Q1:電源がつかない場合、何分くらい待てば直ることはありますか?
一時的な不具合や内部の処理待ちが原因の場合、数分から10分程度置いてから再度電源を入れることで改善することがあります。ただし、何時間も待てば自然に直るというケースは多くありません。短時間待っても反応が変わらない場合は、確認や対処を進めた方が現実的です。
Q2:電源がつかない状態でも中のデータは消えていませんか?
電源が入らないだけで、すぐにデータが消えることはほとんどありません。多くの場合、データは内部に残っています。ただし、無理に電源を入れ直したり、自己判断で分解したりすると、状態が悪化する可能性があります。データが重要な場合は、慎重に行動しましょう。
Q3:電源がつかない場合、そのまま放置しても問題ありませんか?
短期間であれば放置しても問題になることは少ないですが、長期間そのままにしても自然に直る可能性は高くありません。また、バッテリーを搭載しているノートパソコンの場合、放置によって状態が悪化することもあります。時間を置いても改善しない場合は、早めに判断することが大切です。
Q4:昨日まで普通に使えていたのに突然つかなくなることはありますか?
はい、珍しいことではありません。電源周りの部品は突然不調を起こすことがあり、前兆がないまま電源が入らなくなるケースもあります。そのため、「昨日まで使えていたから大丈夫」とは限らず、冷静に状況を確認することが重要です。
Q5:修理に出す前にやってはいけないことはありますか?
何度も電源を入れ直したり、強く叩いたり、分解を試みることは避けてください。状態を悪化させ、修理費用が高くなる原因になります。自分でできる範囲の確認と対処を行ったあとは、無理をせず専門家に相談する方が安全です。
まとめ

パソコンの電源がつかないときは、突然のトラブルに焦ってしまいがちですが、すぐに故障と決めつける必要はありません。まずは電源ケーブルやランプの状態などを落ち着いて確認し、状況を把握することが大切です。そのうえで、電源の抜き差しや周辺機器の取り外し、帯電の放電といった基本的な対処を一つずつ試していけば、意外と簡単に改善するケースもあります。
それでも電源が入らない場合は、修理か買い替えかを冷静に判断する段階です。使用年数やこれまでの不調、修理にかかる費用目安を踏まえて考えることで、後悔の少ない選択がしやすくなります。無理な操作を続けると状態を悪化させることもあるため、「自分でできる範囲」を超えたと感じたら、早めに専門業者へ相談することも重要です。
パソコンの電源がつかないトラブルは、正しい順序で確認・対処・判断を行えば、必要以上に不安になるものではありません。この記事を参考に、今の状況に合った行動を選び、できるだけスムーズに問題解決へつなげてください。
もし、パソコンのトラブルでお困りでしたらパソコン修理屋くまさんまでご相談ください。当社ではパソコンのさまざまなトラブルに経験豊富で高い技術力を持ったスタッフが対応いたします。パソコントラブルならパソコン修理屋くまさんまでお気軽にお問い合わせください。
