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キーボードを打っても文字が出ない。カーソルは動くのに、入力だけができない。そんな状態でこのページを開いていただいたと思います。
キーボードが反応しないからといって、キーボードが壊れているとは限りません。設定が変わっているだけのこともあり、パソコン側が固まっていてキーボードは正常ということもあります。いきなり買い替えや修理を考える前に、反応しないのが全部のキーなのか一部のキーなのかを決めてください。ここが決まると、次に見る場所が変わります。
ただし、水や飲み物をこぼした直後の方は、先に電源を切ってください。通電したままにすると、内部で電気が流れて部品が傷みます。こぼした場合の手当ては、水や飲み物をこぼしたときの章にまとめています。
- 反応しないのが全部のキーか一部のキーかで、先に見る場所が変わること
- ロック解除で直るのはNum Lockとマウスキーの設定で、機種のロック機能は取扱説明書で確かめること
- マウスは動くのにキーボードだけ反応しないときに、パソコン側かキーボード側かを分ける手順
- 強く押さないと入らない・長押ししないと入らないときに、設定と摩耗のどちらを疑うか
- 水や飲み物をこぼしたあとに、やってはいけないこと
キーボードが反応しないときにまず確かめること
反応しないのが全部のキーなのか一部のキーなのか。そして、そのキーボードが有線なのか無線なのか。この2つで、次に見る場所が変わります。
ノートパソコンの本体に付いているキーボードは、有線でも無線でもありません。この場合は、マウスは動くのにキーボードだけ反応しないときの章か、全部のキーが反応しないときの章へ進んでください。
メモ帳などの文字を入力できる画面を開き、いくつかのキーを順番に押して、どれが反応しないかを確かめてください。全部のキーが反応しないなら、キーボードとパソコンのつながりか、パソコン側の状態を疑います。1つのキーが壊れても、他のキーは打てるからです。一部のキーだけが反応しない、押したキーと違う文字が出るという場合は、そのキーの下の状態と設定の両方を見ていきます。
パスワードが打てずログインできない状態なら、ログイン画面の右下にあるアクセシビリティのボタンから画面上のキーボードを出せます。出し方は代替手段の章に書きます。
無線のキーボードは電池と受信機を確かめる
無線のキーボードなら、電池と受信機を先に確かめます。パソコン側は正常に動いていて、電池が切れているだけ、ということもあります。
電池の残りが少なくなると、反応が悪くなってから完全に止まる、という順で症状が出ることがあります。新しい電池に替えて試してください。充電式なら、充電しながら試します。
次に受信機です。USBに挿す小さな受信機がある機種なら、一度抜いて挿し直し、別のUSBの口にも挿し替えてみてください。キーボード側に電源スイッチがある機種は、スイッチが切れていないかも確認します。Bluetoothでつないでいる場合は、Windowsの設定からデバイスの一覧を開き、キーボードが接続済みになっているかを見てください。一覧にキーボードが出ていないときは、つなぎ直しが必要になることがあります。
有線のキーボードはつなぐ口を変えてみる
有線のキーボードやノートパソコンの本体キーボードには、電池がありません。そのぶん、つないでいる口とパソコン側の状態を見ていきます。
USBの口そのものが働いていない、ということがあります。別の口に挿し替えて試してください。パソコンの前面や、キーボードやモニターについている口を使っている場合は、本体の背面に直接挿してみてください。間にハブを挟んでいるなら、ハブを外して直接つなぎます。
ケーブルの根元も見てください。折れ曲がったところで断線していることがあります。
キーボードのロック解除で確かめるところ
「キーボードがロックされた」と感じてこのページに来られた方もいらっしゃると思います。ただ、ロックがかかったように見えても、ロックではなく設定が有効になっているだけのことがあります。ここでは、機種そのものが持つ切り替えの機能と、Windowsの設定を順に確かめます。ここから先はWindows 11の画面を前提に書いています。版や更新の状況によって、名前や場所が変わることがあります。
機種のロック機能は取扱説明書で確かめる
一部のノートパソコンやタブレットには、キーの働きを切り替える機能が用意されています。ロックという言葉が使われていることもあります。
この機能があるかどうか、どのキーで切り替えるのか、どうやって戻すのか。ここでは具体的なキーの組み合わせは書きません。お手元の機種の取扱説明書か、メーカーのサポートページで確認してください。
疑うのは、特定のキーだけが別の働きをしているときです。文字のキーを押すとカーソルが動く、数字が出るはずのキーで別の動きをする、といった状態なら、切り替えの機能を見てください。切り替えの状態がランプで分かる機種もあります。
Num Lock はオンでもオフでも打てなくなることがある
Num Lockは、数字のキーの働きを切り替えるものです。オンのときとオフのときで、打てなくなるキーが入れ替わります。
テンキーだけ数字が打てないときは、Num Lockがオフになっています。Num Lockキーを1回押してみてください。ランプがあるキーボードなら、押すたびに点いたり消えたりします。
反対に、Num Lockが有効になっていると、テンキーが独立していないノートパソコンでは、文字キーの一部が数字入力モードに切り替わり、通常の文字が入力できなくなることがあります。文字を打ったのに数字が出るという状態なら、こちらです。有効かどうかは、キーボードのNum Lockランプが点いているかで分かります。
Num Lockキーの場所と、ノートパソコンでの切り替え方は機種によって違います。キーの刻印かランプを探し、見つからないときは取扱説明書で確認してください。
ロックではなくマウスキーが有効になっていないか確かめる
テンキーを押すとマウスのカーソルが動く、という状態なら、ロックではなくこの設定が入っています。
Windowsには、マウスの代わりにキーボードのテンキーでマウスのカーソルを動かせるマウスキーという機能があります。設定を開き、アクセシビリティの「操作」欄にあるマウスの項目から、この機能がオンになっていないかを確認して、オフにしてください。
当社でも、この設定が原因だった例がありました。ブラウザの設定を変更したあとからキーボードの動きがおかしくなったというご相談で、確認するとテンキーにマウス操作の機能が割り当てられていました。解除して元に戻っています(CASE 01)。
マウスは動くのにキーボードだけ反応しないときの見分け方

マウスは動くのに、キーボードだけが反応しない。この状態は、パソコン全体が壊れたわけではないことが分かる手がかりになります。カーソルが動いているなら、パソコンそのものは動いています。
ここでは、パソコン側に理由があるのか、キーボード側に理由があるのかを分けます。逆に、マウスも一緒に止まっている場合は、パソコンのマウスが反応しない原因は?もあわせてご覧ください。
パソコンが固まっていないか確かめる
キーボードが反応しないのではなく、パソコンが止まっているだけ、ということがあります。
見分け方は、マウスのカーソルです。カーソルが動かせるなら、パソコンは動いています。カーソルも動かないなら、パソコン側が固まっている可能性が出てきます。画面の時計が進んでいるかどうかも手がかりになります。時計が止まっていれば、パソコン全体が止まっています。
固まっている場合の終わらせ方は、パソコンを強制終了する方法にまとめています。強制終了は保存していないデータが消えるため、他に手がないときの手段です。
外付けのキーボードでキーボード側かパソコン側かを分ける
パソコンが固まっていないと分かったら、外付けのキーボードをつないでください。USBのキーボードを1本挿すだけで確かめられます。この記事の中で何度も出てくる確認で、いちばん結果がはっきりします。
外付けのキーボードで問題なく打てるなら、パソコン側は正常で、本体のキーボードが原因です。外付けでも同じキーが打てないなら、キーボードではなくパソコン側を疑います。ドライバーや設定を見ていく段へ進んでください。
当社でも、一部の文字が打てなくなったノートパソコンで、この確認から交換に進んだ例があります。外付けのキーボードでは問題なく打てたため、本体のキーボードの故障と判断し、交換して全部のキーが打てる状態に戻りました(CASE 02)。
全部のキーが反応しないときにキーボードで試すこと
全部のキーが反応しないなら、キーボード1つ1つの故障ではなく、パソコンとのつながりか、パソコン側の状態を見ていきます。つなぎ方を確かめても変わらないときに試せるのが、帯電のリセットです。
パソコンの内部に電気がたまると、部品が正しく動かなくなることがあります。この電気を抜く作業が放電です。特別な道具は要らず、最初に試せる作業です。
触る場所は、電源ボタン、電源ケーブルの差し込み口、そして取り外せる機種ならバッテリーです。どこにあるかは機種によって違うので、見つからないときは取扱説明書で確かめてください。
ノートパソコンの場合は、次の順番で進めます。
- パソコンの電源を切る
- 電源ケーブルと、つないでいる機器をすべて抜く
- バッテリーが取り外せる機種なら、つまみを動かして外す
- 電源ボタンを10秒から20秒ほど押し続ける
- 数分置いてから、バッテリーと電源ケーブルを元に戻す
- 電源を入れて、キーが打てるか確かめる
押し続ける時間は、お手元の機種の取扱説明書でも確かめてください。
デスクトップの場合は、電源を切って電源ケーブルを抜き、その状態で電源ボタンを長く押します。押す時間は取扱説明書で確かめてください。数分置いてからつなぎ直してください。
バッテリーが内蔵されていて取り外せない機種では、電源ケーブルを抜いた状態で電源ボタンを長く押す方法になります。押す時間は、お手元の機種の取扱説明書で確認してください。
なお、本体が熱い、焦げたようなにおいがする、底や側面がふくらんでいる。このどれかに当てはまる場合は、放電を試さずに充電をやめて、燃えないものの上に置いてご相談ください。
一部のキーだけ正しく入力できないときのキーボードの対処法
一部のキーだけが反応しない、押したキーと別の文字が出る、思っていないアプリが立ち上がる。どれも、一部のキーが正しく入力できていない状態です。全部が反応しないときと違い、ここは設定か、そのキーの下の状態を見ていきます。その前に、反応しないキーがどう並んでいるかを見てください。並び方で疑うところが変わります。
1つだけなら、そのキーの下の部品か、ごみの挟まりを先に見ます。隣り合ったキーがまとまって反応しないなら、1つのキーだけの不具合とは考えにくく、キーボードごとの交換になることがあります。
ごみやほこりが挟まっていないか
特定のキーだけが反応しない、押し心地が他と違う。そんなときは、キーの下に何か入っていることがあります。
外付けのキーボードなら、パソコンの電源を切ってケーブルを抜き、裏返して軽く振ってみてください。ノートパソコンの場合は、電源を切ってから本体を閉じ、少し傾けて軽くたたく程度にとどめてください。振り回すと、落としたり画面のつなぎ目に負担がかかったりします。
それでも取れないときは、エアダスターで吹き飛ばします。キーを無理に外さないでください。ノートパソコンのキーは下側の部品が小さく、一度外すと元に戻らないことがあります。掃除の手順はパソコンを掃除する方法で詳しくまとめています。

押したキーと別の文字が出る
打った文字と違う文字が出る場合、まず日本語入力の状態を確認してください。かな入力とローマ字入力が切り替わっていると、打った文字と出る文字が変わります。日本語入力の仕組みそのものの不具合で、キーボードの反応が悪くなることもあります。
キーボードの種類の設定が合っていない、ということもあります。日本語のキーボードなのに英語のキーボードとして認識されていると、記号の位置がずれます。
こうした設定を確認しても直らない場合は、キーボード側の故障を疑います。当社でも、水濡れのあとに複数のキーが反応せず、別の文字が入力される状態になったものをお預かりし、キーボードを交換して直っています(CASE 04)。
入力の設定から順に見ていく手順は、キーボード入力がおかしい原因は?にまとめています。
キーボード入力がおかしい 違う文字や数字が出るときの対処法
キーボードを押すと違う文字が出る、数字やひらがなになる、記号の位置が違う。そんなときに画面に出ている ... [続きを読む]
特定のキーで別のソフトが起動する
文字を打とうとしたら、別のアプリが立ち上がる。この症状は、パソコンやアプリの不具合に見えますが、キーボード側が原因のことがあります。Windowsには、キーを組み合わせて操作を行うショートカットが数多くあり、あるキーが押されっぱなしの状態になっていると、他のキーを押すたびにショートカットが働いてしまいます。
当社では、Excelを開こうとするとWordが起動する、というご相談を受けたことがあります。Office側の修復を行っても症状は変わらず、確認を進めると、特定のキーが誤って入力され続けており、それがアプリの操作に影響していることが分かりました(CASE 03)。
アプリの再インストールを繰り返しても直らないときは、外付けのキーボードで同じことが起きるかを試してみてください。
キーボードのドライバーや更新が原因のときの対処法

外付けのキーボードでも同じ症状が出る場合は、パソコン側でキーボードを動かしている部分を見ていきます。
キーボードのドライバーを入れ直す
ドライバーは、パソコンがキーボードを扱うためのソフトです。これが正しく働いていないと、キーボードそのものが正常でも入力できません。
この作業に入る前に、外付けのキーボードを用意してください。ドライバーを削除して再起動したあと、ログインのパスワード入力で手が止まることがあります。
デバイスマネージャーは、画面左下のスタートボタンをマウスで右クリックすると出てくるメニューから開けます。キーボードが打てない状態でも、ここまではマウスだけで進められます。開いたら、キーボードの項目を確認してください。マークが付いているものがあれば、そこが正しく動いていません。
その項目を削除してからパソコンを再起動すると、ドライバーが入れ直されます。再起動しても項目が戻らないときは、デバイスマネージャーの操作メニューにある「ハードウェア変更のスキャン」を選んでください。入れ直されないこともあるため、入力する手段を確保したうえで進めてください。
更新の直後から起きていないか
Windowsの更新のあとから症状が出た場合は、更新が影響している可能性があります。
いつから反応しなくなったかを思い出してみてください。更新の直後であれば、更新を取り消して様子を見る方法があります。
ただし、更新を取り消すと、直っていた不具合が戻ることもあります。判断が難しいところなので、ご不安であればご相談ください。
キーを強く押さないと入らない・長押ししないと入らないときに見るところ

キーは反応するものの、強く押さないと入らない。長く押し続けないと文字が出ない。同じ文字を続けて打てない。この状態は、設定が原因のことと、キーそのものが傷んでいることの両方があります。
設定なら、切り替えるだけで戻ります。キーの傷みなら、交換の話になります。先に設定を確かめてください。
フィルターキーが有効になっていないか確かめる
キーを長く押し続けないと文字が入力されない、同じ文字を続けて入力できない。こうした状態なら、フィルターキーの設定を確かめてください。
フィルターキーは、同じキーを押したままにしてしまったときなどの誤入力を防ぐための機能です。この機能が働いていると、キーボードからの入力が無視されたり、認識の速度が遅くなったりすることがあります。
確かめる道は、設定を開き、アクセシビリティの「操作」欄にあるキーボードを選び、「固定キー、フィルターキー、トグルキー」の欄からフィルターキー機能をオフにする、という順です。
打てない状態では設定の画面を進められないこともあります。そのときは、代替手段の章にある画面上のキーボードを先に出すか、マウスだけで進めてください。ログインの画面で有効になっている場合は、画面右下のアクセシビリティのボタンからも切り替えられます。
よく使うキーの摩耗を疑う
フィルターキーをオフにしても変わらない場合は、キーそのものの傷みを疑います。
キーを押すのに力が必要になったり、反応が遅くなったりするのは、キー自体やその内部の構造が長い時間の使用で劣化していることが原因です。SpaceキーやEnterキーのようによく使うキーは、他のキーより早く摩耗しがちです。摩耗が進むと、一度では入力されず、何度も押さなければならなくなることがあります。
見分けるには、外付けのキーボードをつないで同じキーを打ってみてください。外付けでは1回で入るのに本体では入らないなら、設定ではなくキー側です。
使い始めてから年数がたっていて、よく使うキーだけが重い。この形なら、キーボードの交換か買い替えを考える場面になります。
いますぐキーボードの入力を終えたいときの代替手段
修理を待てない、いま出さないといけない書類がある。そういう状況もあると思います。ここでは、キーボードが直っていない状態のまま入力を終える方法を書きます。
画面上のキーボードを使う
Windowsには、画面にキーボードを表示してマウスで文字を打つ機能があります。スクリーンキーボードと呼ばれるものです。
設定のアクセシビリティから、スクリーンキーボードをオンにすると画面に出てきます。マウスでキーを押していくため、長い文章には向きませんが、パスワードの入力や短い文章なら十分に使えます。
パスワードが入力できずログインできない、という状態でも、ログイン画面にアクセシビリティのボタンがあり、そこからスクリーンキーボードを出せます。
外付けのキーボードをつなぐ
USBのキーボードを1本つなぐだけで、入力は再開できます。設定の画面を開く必要があるときにも、これが早いです。
ノートパソコンの本体キーボードが壊れていても、外付けをつないで使い続けるという選び方もあります。持ち運びをしないのであれば、修理せずにこの形で使われている方もいらっしゃいます。なお、外付けで打てるかどうかは、キーボード側かパソコン側かの切り分けにもなります(手順はマウスは動くのにキーボードだけ反応しないときの章)。
キーボードの故障を疑うサイン

ここまでの確認をすべて試しても変わらない場合、キーボードそのものの故障を考えます。ここでは、その見分け方を書きます。
設定を確かめても同じキーだけ反応しない
Num Lockもマウスキーもフィルターキーも確認した。ごみも取った。それでも同じキーだけが反応しない。この状態なら、そのキーの下の部品が壊れている可能性があります。外付けのキーボードをつないで、同じキーが打てるかを試してください。外付けでは打てるのに本体では打てないなら、本体のキーボードの故障です。
複数のキーがまとまって反応しない場合も、故障を疑います。この場合はキーを1つずつ直すのではなく、キーボードごとの交換になることがあります。
キーがぐらつく・沈んだまま戻らない
押したキーが戻ってこない、指を離しても沈んだまま。この状態は、キーの下の部品が外れているか壊れています。
押し込むと引っかかる、他のキーより深く沈む、傾いている。こうした状態も同じです。キーが押されっぱなしになっていると、他のキーを打っても正しく入力されず、文字が連続して入力されたり、ショートカットが勝手に働いたりします。
無理に押し込んだり、外して直そうとしたりしないでください。ノートパソコンのキーは細かい部品で支えられているため、力を加えると壊れる範囲が広がります。
キーボードに水や飲み物をこぼしたときにやってはいけないこと

こぼした直後の対応で、その後が変わります。ここは、やることよりも、やらないことのほうが大事です。
電源を入れたまま使い続けない
こぼしたあと、まだ動いているからそのまま使う。これがいちばん避けたい状態です。
水分が入ったまま電気が流れると、内部で回路がつながってはいけないところがつながります。その場では動いていても、あとから電源が入らなくなることがあります。当社でも、飲み物をこぼしたあと電源が入らなくなった状態でお預かりしたことがあります(CASE 05)。
こぼしたら、すぐに電源を切り、電源ケーブルを抜いてください。取り外せるバッテリーなら外します。そのうえで、キーボードを下に向けて水分を出し、乾いた布で外側を拭きます。
ドライヤーの熱を当てないでください。熱で部品が傷みます。水没に近い状態になった場合の対応は、パソコンが水没したときの修理方法でまとめています。
乾いたから大丈夫と判断しない
外側が乾いても、内部に入った水分はすぐには抜けません。糖分が入った飲み物なら、乾いたあとにべたつきが残り、キーが戻らなくなることもあります。
本体が起動したことと、キーボードが直ったことは別です。起動したあとにすべてのキーを1つずつ打って、確かめてください。当社でも、水をこぼしたあとに複数のキーが反応せず、別の文字が入力される状態になったものをお預かりし、キーボードを交換しています(CASE 04)。
数日たってから症状が出ることもあります。こぼしたことを覚えていれば、あとで相談されるときにも伝えてください。原因が分かっていると、確認する場所が絞れます。
キーボードの修理と買い替えのどちらを選ぶか

キーボードの故障だと分かったあと、直すか買い替えるかでご相談をいただくことがあります。ここは金額だけでは決まりません。
当社は修理と販売の両方を行っているので、直す場合と買い替える場合を並べて比べられます。どちらかに寄せてご案内することはしません。
修理を選んだほうがよいとき
購入から日が浅い場合は、修理のほうが向いています。他の部品はまだ傷んでいないためです。メーカーの保証期間内であれば、まず保証を確認してください。ただし、水濡れは保証の対象外とされていることがあるため、その点は事前に確認が要ります。
キーボード以外は問題なく動いている場合も、修理が向いています。動きが遅い、電源が落ちる、といった他の症状が出ていないかを見てください。当社でも、一部のキーが打てないノートパソコンについて、本体のキーボードを交換して全部のキーが打てる状態に戻した例があります(CASE 02)。
デスクトップで外付けのキーボードを使っている場合は、キーボードを買い替えるだけで済みます。この場合は修理という話にもなりません。ノートパソコンのキーボード修理については、ノートパソコンのキーボード修理方法3選でまとめています。
買い替えを選んだほうがよいとき
使い始めて年数がたっている場合は、買い替えを考える場面です。キーボードを直しても、次に別のところが壊れることがあります。
当社でも、一部のキーが反応しなくなったパソコンについて、修理と買い替えの両面から状態を確認し、新しいパソコンへ移行された例があります。データの移行と初期設定まで行い、古いパソコンは確認を終えたうえで回収しました。
キーボード以外にも気になるところがある場合は、買い替えのほうが結果的に落ち着きます。修理を重ねると、その都度お預かりの時間がかかります。
どこに頼むかで迷われる場合は、修理を頼む先の選び方と料金の決まり方を別の記事にまとめています。
くまさんが実際に対応したキーボードの事例
2026年10月時点で公開している施工事例485件のうち、キーが反応しない・入力できない・押したキーと違う動きになるという症状、水や飲み物をこぼしたあとの不調、またはキーボードの誤入力や故障が確認できたご相談は12件です。そのうち、原因の分かれ方がはっきり出ている5件を載せます。ご自分のパソコンで起きていることに近いものがあれば、そこを開いてご覧ください。
掲載しているのは、当社が施工実績として公開している事例です。キーボードが反応しなくなった方のうち何割がこうなる、という数字ではありません。当社にご相談があり、事例として公開できたものだけが載っています。
CASE 01設定が原因だった大阪市淀川区でブラウザ設定の変更後にキーボード操作がおかしくなったノートパソコンを修正
- 症状
- ブラウザの挙動とキーボードの操作がおかしい
- 原因
- テンキーにマウス操作の機能が割り当てられていた
- パソコン
- NEC(ノート)
- 施工エリア
- 大阪府大阪市淀川区
- 対応時期
- 2026年8月
誤ってEdgeをアンインストールしたあと、Chromeの設定を変更してからブラウザとキーボードの動きがおかしくなったというご相談でした。既定のブラウザの設定を見直したうえで、テンキーにマウス操作の機能が割り当てられていることを確認して解除しています。
キーボードは壊れていませんでした。テンキーを押すとカーソルが動く状態なら、ロック解除の章で書いたマウスキーの設定を先に見てください。
CASE 02一部のキー・交換で復活大阪市平野区で一部の文字が打てないノートパソコンのキーボードを交換
- 症状
- ある日から決まったキーだけが反応しなくなった
- 原因
- 本体のキーボードの故障
- パソコン
- SONY VAIO(ノート)
- 施工エリア
- 大阪府大阪市平野区
- 対応時期
- 2026年10月
キーの周りを掃除しても再起動しても、いくつかの文字は打てないままというご相談でした。外付けのキーボードをつなぐと問題なく打てたため、ご自宅へ伺い、反応しないキーを1つずつ確かめたうえで本体のキーボードを交換しています。組み立てる前に一度電源を入れてすべてのキーが打てることを確かめました。
外付けのキーボードで打てるかどうかが、本体のキーボードの故障か設定の問題かの分かれ目になります。この件は外付けで打てたため、交換を選んでいます。
CASE 03別の症状に見えていた大田区でExcelを開くとWordが起動するノートパソコンを診断
- 症状
- Excelやメールの操作時に、意図しないアプリが起動する
- 原因
- 特定キーの誤入力がアプリの操作に影響していた
- パソコン
- 東芝(ノート)
- 施工エリア
- 東京都大田区
- 対応時期
- 2026年8月
OfficeやWindowsの設定不良ではないかというご相談でした。Office側の修復を行いましたが改善せず、キーボード入力の面から確認したところ、特定のキーの誤入力がアプリの操作に影響していることを確認しました。キーボード側の不具合と判断し、今回は原因の切り分けまでとしています。
アプリの不具合に見えても、原因がキーボードにあることがあります。再インストールを繰り返す前に、外付けのキーボードで同じことが起きるか試してみてください。
CASE 04水濡れ・キーボード交換東京都北区で水をこぼして反応しなくなったキーボードを交換
- 症状
- 複数のキーが反応せず、別の文字が入力される
- 原因
- 水濡れによるキーボードの物理故障
- パソコン
- 記載なし
- 施工エリア
- 東京都北区
- 対応時期
- 2026年8月
水濡れのあと、パスワードの入力画面から先へ進めないほど入力が不安定になったとのご依頼でした。複数のキーが反応せず、別の文字が入力される症状を確認し、キーボード自体の物理故障と判断して交換しています。交換後に各キーの入力を確認し、ログインと文字入力が行える状態に戻りました。
押した文字と違う文字が出る症状は、設定が原因のこともありますが、水濡れのあとであれば故障を疑ってください。
CASE 05水濡れ・電源が入らない練馬区で飲み物をこぼして起動しなくなったノートパソコンを復旧
- 症状
- 飲み物をこぼしたあと、電源が入らなくなった
- 原因
- こぼしたあとの通電で電源の状態が不安定になっていた
- パソコン
- Lenovo(ノート)
- 施工エリア
- 東京都練馬区
- 対応時期
- 2026年8月
誤って飲み物をこぼし、それ以降電源が入らなくなったため、内部故障の有無と復旧できるかを確認してほしいとのご相談でした。本体の状態と電源まわりを確認し、内部のバッテリーを一度取り外して電源の状態をリセット。再接続後に起動することと、基本的な操作ができることを確認しています。
こぼしたあと、動いているからと使い続けないでください。この件は電源が入らない状態でのお預かりでした。
機種・症状・対応内容は、いずれも対応した当時のものです。写真は掲載していません。
キーボードが反応しないときのよくある質問
キーボードのロックを解除する方法はありますか
ロックという名前で切り替わっているものは、大きく2つに分かれます。機種そのものが持っているキーの切り替え機能と、WindowsのNum Lockやマウスキーといった設定です。
Num Lockはキーを1回押すだけで切り替わり、マウスキーは設定のアクセシビリティにあるマウスの項目からオフにできます。機種が持っている切り替え機能は、どのキーで切り替えるかをお手元の機種の取扱説明書かメーカーのサポートページで確認してください。
マウスは動くのにキーボードだけ反応しないのはなぜですか
マウスのカーソルが動いているなら、パソコンそのものは動いています。パソコンが固まっているのではなく、キーボードとのつながりか、キーボード側、またはキーボードを動かしているドライバーに理由があると考えられます。
分けるには、外付けのキーボードをつないで同じキーを打ってみてください。外付けで打てれば本体のキーボード、外付けでも打てなければパソコン側です。
キーボードが突然打てなくなったらどうすればいいですか
まず、反応しないのが全部のキーか一部のキーかを確かめてください。
全部のキーが反応しないなら、無線のキーボードなら電池と受信機、有線ならつないでいる口を確かめます。それでも変わらなければ、パソコンの帯電のリセットを試します。一部のキーだけなら、設定とそのキーの下の状態を見ていきます。
いますぐ入力を終えたいときは、画面上のキーボードか外付けのキーボードで先に進められます。
修理と買い替えではどちらのほうが安く済みますか
金額は、機種と作業の範囲、部品の入手状況で変わるため、症状だけではお答えできません。診断して作業の範囲が決まってからのご案内になります。
考え方としては、購入から日が浅く、他に不具合が出ていないなら修理が向いています。使い始めて年数がたっていて、他にも気になるところがあるなら、買い替えも含めて比べてみてください。デスクトップで外付けのキーボードを使っているなら、キーボードを買い替えるだけで済みます。
一部のキーだけ交換することはできますか
機種によります。キーの表面の部品だけが外れている場合は、はめ直せることがあります。
ただし、キーの下にある支えの部品が壊れている場合は、キーボード全体の交換になります。当社でも、一部の文字が打てないノートパソコンで、本体のキーボードごと交換した例があります。
まずは、そのキーだけの問題なのか、周りのキーも反応しなくなっているのかを確かめてください。
まとめ
キーボードが反応しないとき、最初にすることは修理の相談ではなく、切り分けです。反応しないのが全部のキーか一部のキーか、そして有線か無線か。この2つで見る場所が変わります。
「ロックされた」と感じたときは、機種そのものが持っているキーの切り替え機能と、Num Lock、マウスキーを確かめてください。機種の切り替え機能は、操作をお手元の機種の取扱説明書で確認してください。Num Lockは、オンでもオフでも打てなくなるキーが出ます。
強く押さないと入らない、長押ししないと入らないという場合は、先にフィルターキーの設定を見て、それでも変わらなければよく使うキーの摩耗を疑ってください。マウスは動くのにキーボードだけ反応しないときは、外付けのキーボードを1本つなぐと、パソコン側かキーボード側かが分かれます。
水や飲み物をこぼしたときは、すぐに電源を切って電源ケーブルを抜いてください。動いているからと使い続けると、あとから電源が入らなくなることがあります。
いま入力を終えたいだけであれば、画面上のキーボードか外付けのキーボードで先に進めます。分解や、キーの取り外しはなさらないでください。修理しなければならない範囲が広がってしまいます。確かめても変わらないときは、ご相談ください。診断と見積もりだけで終える形もあります。
