その蜂の巣駆除の料金は妥当?実際に行った426件の実績から解説
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このコラムで分かる事
- 蜂の巣駆除にかかる料金の全体的な相場
- スズメバチ・ミツバチ・アシナガバチなど種類別の駆除費用
- 巣の大きさや場所、依頼時期によって料金が変わる理由
- 蜂の巣駆除の費用を安く抑える方法
- 高額請求を避け、信頼できる駆除業者を選ぶポイント
見積もりを見て、この金額で合っているのか判断できずに調べている方が多いと思います。「蜂の巣 駆除 ぼったくられた」という言葉で検索されることもあり、金額そのものより払っていい額なのかどうかが分からないことが不安の中身です。
相場を「1万円から4万円」と幅で示す記事は多くありますが、幅を知っても目の前の見積もりが妥当かは判断できません。
この記事では、蜂駆除の猿太郎が2020年4月から2024年8月に受け付け、実際に作業を行った426件の金額をそのまま公開します。中央値は22,600円、真ん中の半分は16,000円から34,800円に収まっていました。
そのうえで、提示された金額が妥当かを自分で判断する3つの見方をまとめました。
この記事で分かること
- 実際に行った426件の金額の分布(中央値と、真ん中の半分が収まる範囲)
- 「4,400円〜」のような最低料金で済むのはどんなケースか
- 蜂の種類・巣の大きさで金額がどう変わるか
- 追加料金が実際に発生した割合
- 市役所の無料駆除や火災保険が使えるかの判断
目次
蜂の巣駆除の料金は中央値22,600円
蜂駆除の猿太郎が2020年4月から2024年8月に受け付け、実際に作業を行った426件の税込の作業料金を集計しました。
| 区分 | 件数 | 中央値 | 真ん中の半分が収まる範囲 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 426件 | 22,600円 | 16,000〜34,800円 |
金額の分布は次のとおりです。
| 金額の帯 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1万円未満 | 44件 | 10% |
| 1万〜2万円 | 123件 | 29% |
| 2万〜3万円 | 105件 | 25% |
| 3万〜5万円 | 106件 | 25% |
| 5万〜10万円 | 40件 | 9% |
| 10万円以上 | 8件 | 2% |
この426件の受付年の内訳は、2020年385件・2021年37件・2022年2件・2024年2件です。9割が2020年に集中しているため、いまの人件費や資材費とは差がある可能性があります。金額の水準そのものより、どの条件でどう変わるかを見る材料としてご覧ください。
真ん中の半分は16,000円から34,800円に収まる
426件を金額順に並べたとき、上下それぞれ4分の1を除いた真ん中の半分が16,000円から34,800円でした(統計でいう25〜75パーセンタイル)。中央値は22,600円です。この記事の表にある「真ん中の半分が収まる範囲」は、すべてこの区間を指します。
見積もりを受け取ったら、まずこの範囲に入っているかを見てください。範囲の外にあること自体は、おかしいという意味ではありません。 スズメバチや高所の作業は上に外れますし、小さい巣を早い時期に頼めば下に外れます。外れているなら、その理由が説明されているかを確認するという使い方をします。
1万円未満で済んだのは10件に1件
猿太郎の料金ページには「アシナガバチ4,400円〜」と掲載しています。ただし、実際に1万円未満で終わったのは426件のうち44件で、全体の10%でした。この44件の中央値は8,800円です。
44件の内訳を見ると、次の条件が重なっています。
- 巣の種類はアシナガバチが22件、ドロバチが4件(スズメバチは1件)
- 巣の大きさが記録されているもののうち、5cm以下が9件
- 高所作業が発生したのは1件だけ
「◯◯円〜」という表記は、条件がそろったときの下限です。 猿太郎の掲載価格も同じで、多くの場合はこの金額では終わりません。 ここを最初に知っておくと、見積もりを見たときの落差が小さくなります。
提示された金額が妥当かを判断する3つの見方
金額が高いか安いかは、相場の幅だけでは決められません。次の3つで見ると、自分で判断できます。
見方1|提示された金額が426件の分布のどこに入るか
まず、426件の分布のどこに入るかを見ます。
| 位置 | 金額 |
|---|---|
| 真ん中(中央値) | 22,600円 |
| 真ん中の半分が収まる範囲 | 16,000〜34,800円 |
| 5万円以上だったもの | 48件(426件の11%) |
範囲の中に入っていれば、まず妥当な水準です。 上に外れている場合は、スズメバチ・高所・巣が大きいなどの条件が重なっていないかを確認します。
見方2|見積もりに内訳の説明があるか
金額そのものより、何にいくらかかるのかが説明されているかを見ます。
蜂の巣駆除の料金は、作業の基本料金に、蜂の種類・巣の大きさ・作業場所の条件が乗って決まります。その内訳を聞いたときに答えられるかどうかが、判断の分かれ目です。
内訳の説明がないまま総額だけを示された場合は、次の3点を聞いてください。
- 基本料金にどこまで含まれているか
- 追加になる条件は何か
- 作業後に金額が変わることがあるか
見方3|追加料金の条件が作業前に示されているか
426件のうち、追加の作業が発生したのは次のとおりです(1件が複数に該当する場合があります)。
| 追加の内容 | 発生件数 | その場合の中央値 |
|---|---|---|
| 高所作業 | 25件 | 36,300円 |
| 忌避剤・予防のスプレー | 49件 | 30,800円 |
| 繁忙期・シーズン料金 | 6件 | 30,250円 |
| 出張費 | 4件 | 13,200円 |
| 巣の処分・撤去 | 3件 | 31,350円 |
発生する条件を作業前に示せるかどうかが、見分けるところです。 追加が起きること自体は珍しくありません。問題になるのは、作業が終わってから初めて聞かされる場合です。
猿太郎で実際に行った蜂の種類別の料金例
蜂の種類によって、必要な装備と人数が変わります。種類の見分け方はハチの種類にまとめています。426件を種類別に分けると次のとおりです。
| 蜂の種類 | 件数 | 中央値 | 真ん中の半分が収まる範囲 |
|---|---|---|---|
| アシナガバチ | 249件 | 22,000円 | 15,400〜31,350円 |
| スズメバチ | 61件 | 44,000円 | 30,800〜57,200円 |
| ミツバチ | 6件 | 44,000円 | 31,900〜63,800円 |
| ドロバチ | 12件 | 17,600円 | 8,800〜24,200円 |
| 種類の記録なし | 98件 | 22,000円 | 13,200〜33,000円 |
426件のうち、種類が分かるのは328件(77%)です。 残りは記録に種類が書かれていないため、参考値として分けています。なお、クマバチの駆除は426件のうち0件でした。クマバチは巣を作らず木に穴をあけるため、駆除そのものが必要にならないことが多い蜂です(クマバチは刺す?放置してよいかの判断)。
アシナガバチは249件で中央値22,000円
いちばん多い依頼がアシナガバチで、全体の約6割を占めます。真ん中の半分は15,400円から31,350円でした。
アシナガバチの巣は、軒下やベランダなど手の届く高さにできることが多く、巣も平らな形で小さいうちに見つかりやすいのが理由です。
スズメバチは61件で中央値44,000円
スズメバチはアシナガバチのちょうど2倍でした。真ん中の半分は30,800円から57,200円です。この61件のなかでの最大は298,100円でした。
防護服と人数が要ること、巣が屋根裏や壁の中にあると開口が必要になることが理由です。巣の場所によって幅が大きく開きます。
ミツバチとドロバチの実額
ミツバチは6件で中央値44,000円、ドロバチは12件で中央値17,600円でした。
どちらも件数が少ないため、目安として扱ってください。 ミツバチは壁の中に巣を作ると蜜の除去が必要になり、金額が上がります。
猿太郎で実際に行った巣の大きさ別の料金例
巣の大きさは、蜂の種類の次に金額を動かす条件です。大きさが記録されている63件を分けると、次のとおりです。
| 巣の大きさ | 件数 | 中央値 | 真ん中の半分が収まる範囲 |
|---|---|---|---|
| 5cm以下 | 29件 | 11,000円 | 8,800〜22,000円 |
| 10cm以下 | 18件 | 16,500円 | 11,000〜25,200円 |
| 15cm以下 | 13件 | 26,400円 | 15,400〜35,200円 |
| 20cm以下 | 3件 | 36,300円 | 26,400〜36,300円 |
5cm以下は29件で中央値11,000円
大きさが分かる範囲では、5cm以下と15cm以下で2倍以上の差がありました。巣が大きいほど蜂の数が増え、作業の時間と薬剤の量が増えるためです。
巣は見つけた時点がいちばん小さい状態です。 作り始めの巣については蜂の巣は作り始めに駆除すべき?にまとめています。
大きさが分からないときの見方
この分類ができたのは426件のうち63件(15%)だけです。残りは記録に大きさが書かれていません。
自分の巣の大きさが測れない場合は、種類と場所で見てください。 手の届く高さのアシナガバチの巣であれば中央値22,000円、屋根裏や壁の中のスズメバチであれば44,000円より上を見込む、という読み方になります。
料金が上がる条件と下がる条件
金額を動かしているのは、蜂の種類と巣の大きさだけではありません。426件では、作業の条件で上がったものと、頼んだ時期で下がったものに分かれました。それぞれ、実際に発生した件数で見ていきます。
上がるのは高所・繁忙期・薬剤の追加
426件で実際に発生したのは、高所作業25件・忌避剤49件・繁忙期6件でした。
- 高所作業:脚立や高所作業車が必要になる場合。25件の中央値は36,300円で、全体の中央値より1万円以上高い
- 忌避剤・予防のスプレー:再発を防ぐために薬剤を使う場合。49件で中央値30,800円
- 繁忙期:依頼が集中する時期の割増。6件
下がるのは巣が小さいうちに頼んだとき
巣が5cm以下の29件は中央値11,000円で、全体の中央値の半分以下でした。
金額を抑えるいちばん確実な方法は、巣が小さいうちに頼むことです。 蜂の巣は初夏から秋にかけて大きくなるため、同じ巣でも1か月遅れると金額が変わります。
市役所の無料駆除と火災保険が使えるか
どちらも、使えれば費用は下がります。ただし条件は思っているより狭く、市役所は私有地を対象外にしていることが多く、火災保険は蜂の巣ができたこと自体では対象になりにくい仕組みです。
市役所が無料で駆除するのは限られた条件のとき
自治体が私有地の蜂の巣を無料で駆除することは多くありません。「蜂の巣駆除 市役所 無料」で上位に表示される5つの市の公式ページを1つずつ確認したところ、5市のうち4市は個人宅や私有地の駆除を行っていませんでした。確認した5市は次のとおりです。
| 自治体 | 私有地の巣を駆除するか |
|---|---|
| 吹田市 | しない(市が管理する場所のみ) |
| 豊中市 | スズメバチのみする(アシナガバチは対象外) |
| 大阪市 | しない(原則行わない) |
| 東大阪市 | しない(相談先と自分で対処する方法の案内のみ) |
| 神戸市 | しない(費用の負担も行わない) |
各市の公式ページを2026年8月19日に確認したものです。全国のすべての自治体を調べたものではないため、自分の市の対応は個別に確認してください。
自治体の対応は「危険な種のみ駆除」「道具の貸出」「紹介・助言のみ」「公共の場所のみ」の4タイプに分かれます。自分の市がどれに当たるかは蜂の巣駆除は市役所で無料?5市を調べた結果で確認できます。
補助金や助成金を出している自治体もありますが、対象の蜂の種類・建物の用途・申請の順番に条件が付きます。制度が終了していることもあるため、居住地の市区町村の公式ページで最新の内容を確認してください。
火災保険が使えるかは原因で決まる
火災保険は、風災や飛来物など保険で定められた原因による損害を補償するものです。蜂の巣ができたこと自体は、その原因に当たらないことが多く、駆除費用が対象にならない場合があります。
契約している保険の内容によって扱いが変わるため、保険証券か保険会社への確認が必要です。 この記事では判断できないため、契約内容をご確認ください。
自分で駆除すれば安く済むか
安く済むかどうかは、巣の条件で決まります。道具代だけを見れば業者に頼むより安く上がりますが、自分で作業してよい条件は限られます。
自分でやる場合にかかる費用
必要なのは市販のハチ用スプレーと、場合によっては防護服です。道具代だけで見れば、業者に頼むより安く済みます。防護服を無料で貸し出している自治体もありますが、制度があるかは市区町村で違います。
ただし、猿太郎で最低帯だった44件の中央値は8,800円です。小さい巣で条件がそろえば、業者に頼んでも道具をそろえるのと大きく変わらない場合があります。
自分でやらないほうがよい条件
次のどれかに当てはまる場合は、自分で作業しないでください。
- スズメバチの巣(刺されたときの危険が大きい)
- 脚立が必要な高さ(刺されなくても転落の危険がある)
- 巣が大きい(蜂の数が多く、スプレーで対処しきれない)
- 屋根裏や壁の中(開口が必要で、素人では場所を特定できない)
手順や道具については自分で安全に蜂の巣を駆除する方法にまとめています。
業者に依頼する前に確認する3つのこと
業者には、全国展開の大手と、地域密着の専門業者があります。大手は標準料金表を公開していることが多く、地域密着は現地を見てから見積もりを出すことが多い、という違いがあります。どちらが安いという話ではなく、金額の決まり方が違います。
そのうえで、依頼する前に次の3つを確認してください。
確認1|作業に何が含まれるか
「駆除」と言っても、業者によって範囲が違います。
- 巣の撤去と処分(426件のうち処分費が別に発生したのは3件)
- 消毒や清掃
- 再発を防ぐ薬剤の散布(426件のうち49件で発生)
巣を落として終わりなのか、撤去と処分まで含むのかを先に聞いてください。
確認2|出張費や見積もり料がかかるか
2020年4月から2024年8月に受け付け、金額の記録が残っている441件のうち、現地を見たものの作業に至らなかったのは15件でした。この15件の中央値は4,400円です(本文の他の金額は、このうち実際に作業を行った426件の集計です)。
見積もりだけで終わった場合に費用が出るのかは、業者によって違います。 断ったときにいくらかかるのかを、来てもらう前に確認してください。
確認3|再発したときの対応が決まっているか
蜂は同じ場所に巣を作り直すことがあります。駆除後に再発したとき、いつまで・何回まで対応するのかを確認してください。
保証の有無と期間は業者ごとに違い、金額の差になっていることがあります。安いほうを選んだら保証が付いていなかった、ということが起きます。
電話で問い合わせるときは、次の4つを伝えると見積もりが早く出ます。
- 蜂の種類(分からなければ見た目と大きさ)
- 巣の大きさ(握りこぶし、ソフトボールなど身近なもので)
- 巣がある場所と高さ
- 見つけた時期
蜂の巣駆除の料金に関するよくある質問
蜂の巣駆除は高すぎませんか
実際に行った426件の中央値は22,600円で、真ん中の半分は16,000円から34,800円でした。5万円以上だったのは48件(426件の11%)です。 提示された金額がこの範囲より高い場合は、スズメバチ・高所・屋根裏などの条件が重なっていないかを確認してください。範囲の外にあること自体ではなく、その理由が説明されるかどうかで判断します。
見積もりのあとに料金が上がることはありますか
426件のうち、高所作業が25件、忌避剤の散布が49件で発生しています。追加が起きること自体は珍しくありません。 見分けるところは、その条件を作業前に説明できるかです。作業後に初めて聞かされる場合は、その場で内訳の説明を求めてください。
いちばん安く済むのはいつですか
巣が小さいうちです。 5cm以下の29件は中央値11,000円で、全体の中央値22,600円の半分以下でした。蜂の巣は初夏から秋にかけて大きくなるため、見つけた時点で頼むのがいちばん安くなります。
相見積もりは取ったほうがよいですか
金額だけを比べるなら有効です。ただし、蜂の巣は放置すると大きくなり、金額が上がります。 数日で状況が変わるため、比べる時間と、巣が大きくなる速さを見比べて決めてください。 スズメバチの場合は、比べるより早く対処するほうを優先してください。
支払い方法は選べますか
業者によって違います。 現金のみのところ、カードや電子マネーが使えるところがあります。現地での支払いになるため、来てもらう前に確認しておくと当日に困りません。
まとめ|料金が妥当かを判断する3つの見方
蜂の巣駆除の料金が妥当かどうかは、相場の幅ではなく実際の作業実績で判断できます。猿太郎が2020年4月から2024年8月に行った426件は、中央値22,600円、真ん中の半分が16,000円から34,800円に収まっていました。
判断するときは、次の3つを見てください。①その金額が分布のどこに入るか ②見積もりに内訳の説明があるか ③追加料金の条件が作業前に示されているか。 範囲から外れていること自体は問題ではありません。外れている理由が説明されるかどうかが分かれ目です。
依頼する前には、作業に何が含まれるか・出張費や見積もり料がかかるか・再発したときの対応の3つを確認してください。金額を抑えるいちばん確実な方法は、巣が小さいうちに頼むことです。
自社データ:蜂駆除の猿太郎が2020年4月〜2024年8月に受け付け、実際に作業を行った426件の作業料金(税込)を全数集計したものです。金額に幅がある項目は、件数を併記しています。




