ドロバチの巣は駆除する?場所と穴で決める見分け方と費用
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このコラムで分かる事
- 泥でできた壺のような巣がドロバチのものかどうかの見分け方
- スズメバチの巣と間違えないための見方
- 残してよい場所と取ったほうがよい場所の分かれ目
- 巣に穴が開いていても中が空とは限らない理由
- 自分で落とすときの手順と、業者に頼んだ場合の費用
家の壁や物置に、泥でできた小さな塊がくっついている。とっくりのような形で、表面は土のようにざらついている。周りに蜂の姿は見えない。そんな場面でこのページにたどり着いた方が多いと思います。
先に結論を書きます。その巣がドロバチのものなら、人の通り道や手の届く高さになければ、取らずに残しておいて構いません。ドロバチは群れを作らず、こちらから触らなければ刺すことはまれです。自治体もスズメバチとは分けて扱っています。
ただし、取ったほうがよい場所もあります。この記事では、その巣がドロバチのものかどうかの見分け方、残してよい場所と取ったほうがよい場所、巣の穴から中の様子を読む方法、自分で落とすときの手順、業者に頼んだ場合の費用をまとめます。
目次
泥でできた壺のような巣はドロバチのもの
蜂の巣というと、灰色の紙のような素材でできた、六角形の部屋が並んだものを思い浮かべる方が多いと思います。ドロバチの巣は見た目がまったく違います。

写真は、コンクリートの縁に付いたドロバチの巣です。高さは数センチほどで、上がすぼまった壺のような形をしています。
ドロバチの巣は泥でできていて表面が土のようにざらつく
ドロバチは、土を唾液で練って巣を作ります。乾くと硬くなり、表面には土の粒が見えるざらつきが残ります。つやはなく、色は周りの土の色に近くなります。赤みのある土の場所では赤茶色に、砂の多い場所では灰色に見えることが多いです。
ここで一つ、先にお願いがあります。確かめるのに触らないでください。あとで書きますが、蜂の巣は見た目が似ていても中身がまったく違うことがあります。素材の見分けは、離れたところから目で見るだけでつきます。
大きさは、直径が数センチから、大きくても握りこぶしより小さい程度です。スズメバチやアシナガバチの巣のように、月をまたいでどんどん大きくなっていくことはありません。ドロバチは1匹で作るので、巣も1匹分の大きさで止まります。
巣が作られるのは、暖かい時期です。春から秋にかけて成虫が活動し、その間に巣が作られます。ただし、冬に見つけた巣が空だとは限りません。中で幼虫やさなぎが冬を越していることがあります。外から見て空かどうかは分からない、という点は季節にかかわらず同じです。
奈良教育大学は、ドロバチの仲間であるミカドトックリバチについて「林や農地の周辺に泥でとっくり型の巣をつくる。」と書いています(出典:奈良教育大学「ミカドトックリバチ」)。とっくり型という呼び方は、この形をよく表しています。

ドロバチと呼ばれる蜂は1種類ではなく、体の模様も種類によって違います。写真の蜂は黒と黄の組み合わせですが、黒とオレンジの種類もいます。共通しているのは、腹の付け根が細くくびれていることです。
ドロバチの巣は外壁や物置など雨の当たらない場所にできる
泥でできているので、雨に濡れ続ければ崩れます。そのため、ドロバチは雨のかからない場所を選びます。
見つかりやすいのは、軒下の壁面、物置の内側や裏側、ベランダの手すりの下側、シャッターの巻き取り部分、塀の笠木の下、使っていない植木鉢の中などです。先ほどの写真も、屋根の下にあたる場所で撮ったものです。
竹筒や配管の穴、ブロックの空洞など、もともとある細い空間に泥を詰めて巣にすることもあります。この形になると外から壺の形が見えないので、泥で穴がふさがれている、という見え方になります。
ドロバチの巣とスズメバチの巣は形と場所が違う
見分けで一番大事なのは、ここです。取り違えると、対処のしかたがまったく変わります。
見るところは3つあります。表面の様子、しま模様の有無、そして大きくなり方です。
ドロバチの巣は泥でできているので、表面に土の粒が見えます。つやはありません。スズメバチの巣は木の繊維を噛み砕いて作るため、灰色や茶色の層が渦を巻いたようなしま模様が出て、表面はなめらかに見えます。そして、放っておけば数十センチまで大きくなります。ドロバチの巣は数センチで止まります。
とくに紛らわしいのが、コガタスズメバチの巣です。三鷹市は、コガタスズメバチの巣について「中期にはとっくりを逆さにしたような独特の形になり、その後8月下旬ごろには球形でバレーボールほどの大きさになります。」と書いています(出典:三鷹市 都市整備部 緑と公園課「コガタスズメバチ(小型雀蜂)スズメバチ科」2026年1月16日更新)。
つまり、とっくりを逆さにしたような形になる時期があるということです。大きさもドロバチの巣と重なります。大きさや形では区別できないと考えてください。見分けるのは、あくまで表面の様子としま模様です。
もう一つ、別の注意があります。地面に穴が開いていて、そこを蜂が出入りしている場合は、近づかないでください。土の中に巣を作るスズメバチがいます。泥の巣とは見た目がまったく違いますが、土という言葉から連想して覗き込む方がいます。掘らないでください。
判断に迷ったら、触らずに離れてください。全体が写る写真と、近づいて表面が分かる写真を撮っていただければ、こちらで判断します。ドロバチだと思って手を出した相手がスズメバチだった場合、危険の度合いがまったく違います。
蜂そのものの見分けは蜂の種類の見分け方に、黒っぽい蜂を見かけた場合は黒い蜂の正体は?にまとめています。
ドロバチは近づいただけで刺してくることはまれ
巣を見つけたとき、多くの方が最初に気にされるのは危険かどうかだと思います。

スズメバチやアシナガバチは、女王蜂と働き蜂で群れを作ります。巣に近づくと、そこにいる蜂が一斉に反応します。夏の終わりに巣の前を通っただけで刺されるのは、この仕組みがあるからです。
ドロバチは違います。1匹のメスが単独で巣を作り、卵を産みます。守るための働き蜂がいません。巣の前を通っても、集団で襲われることはありません。
奈良教育大学は、ミカドトックリバチの成虫について「成虫は、花の蜜を吸います。」と書いています(出典:奈良教育大学「ミカドトックリバチ」)。成虫が人を追いかける理由は、そもそもありません。
体の大きさも、同じ資料に「体長 10〜15 mm」とあります。スズメバチの働き蜂よりひとまわり小さい大きさです。
自治体もドロバチをスズメバチとは分けて扱っている
危険性の低さは、自治体の扱いにも表れています。
武蔵野市は、蜂の巣の駆除にかかる費用の助成について「危険性の少ないアシナガバチ、ドロバチ、ミツバチなどスズメバチ以外のハチの巣は助成対象外」としています(出典:武蔵野市 環境部 環境政策課保全係「ハチの巣の駆除について」2026年4月6日更新)。
ここで見ていただきたいのは、ドロバチが名指しで、危険性の少ない蜂の側に分類されている点です。行政が費用を出してまで駆除する相手ではない、という判断が示されています。
ただし、これは刺されないという意味ではありません。資料が言っているのは、スズメバチと比べて危険性が少ない、というところまでです。
ドロバチをつかんだり閉じ込めたりすれば刺す
ドロバチのメスには針があります。狩りに使うものですが、身を守るためにも使います。
刺されるのは、たいてい次のような場面です。素手でつかんだ、服の中や袖の中に入った蜂を押さえてしまった、洗濯物にとまっていた蜂に気づかず取り込んだ、巣を素手で剥がそうとした。いずれも、蜂の側から見れば逃げ場がない状態です。
だから、対処のしかたはとても単純になります。触らない、押さえない、逃げ道をふさがない。これだけで刺される場面のほとんどを避けられます。
蜂の針は、もともと卵を産むための管が変化したものです。ですから、針を持っているのはメスだけで、オスは刺しません。巣を作って卵を産むのもメスですから、巣の周りで見かける蜂はメスということになります。
巣の前を通るときも、走って逃げたり、手で払ったりする必要はありません。ドロバチには、飛んできた相手を追いかけて集団で反撃する仕組みがありません。そのまま歩いて通り過ぎれば済みます。
もし刺されてしまった場合の手当てはハチに刺されたら?症状と対処法にまとめています。一度でも蜂に刺されて具合が悪くなったことのある方は、ご自分で巣に手を出さないでください。
ドロバチの巣を残してよい場所と取ったほうがよい場所がある
ここまでで、ドロバチが危険な蜂ではないことはお分かりいただけたと思います。それでも、取ったほうがよい場所はあります。分かれ目は蜂の種類ではなく、巣がどこにあるかです。
ドロバチの巣が人の通り道や手の届く高さにあるなら取る
玄関の真上、勝手口の脇、物干し場のすぐ横、自転車置き場の壁。毎日そこを通る場所に巣があるなら、取ることをおすすめします。
理由は、蜂が襲ってくるからではありません。人のほうが偶然触ってしまうからです。荷物を持って通るとき、洗濯物を干すとき、自転車を出すとき、壁に手や肩が当たります。そのときに巣の入口をふさげば、中から出ようとした蜂と接触します。
小さなお子さんやペットのいるご家庭では、高さも見ておいてください。地面から1メートルほどの高さにある巣は、大人の視界に入りにくく、子どもの手には届きます。泥の塊は珍しいので、触ってみたくなる形でもあります。
判断に迷ったときは、その場所を1日に何回通るかを数えてみてください。玄関や勝手口のように毎日何度も通る場所と、季節に一度しか行かない庭の隅とでは、触ってしまう可能性がまったく違います。同じ軒下でも、答えが変わるのはそのためです。
もう一つ見ていただきたいのは、巣と自分の体が通る道が重なっているかどうかです。巣が壁の高い位置にあって、その下を通るだけなら接触は起きません。逆に、腰から肩の高さで、肩や荷物が当たる位置にあるなら、通るたびに触れる可能性があります。高さと通り道は、分けて考えてください。
家族に蜂のアレルギーがある人がいるならドロバチの巣も取る
過去に蜂に刺されて、じんましんが出た、息苦しくなった、気分が悪くなったという経験のある方がご家庭にいる場合は、種類にかかわらず巣を取ってください。
このとき、刺された相手がスズメバチだったかドロバチだったかは関係ありません。判断の基準は、刺される可能性を残さないという一点です。危険性が低い蜂であっても、刺される場面がなくなるわけではありません。
作業はご本人ではなく、アレルギーのないご家族か、業者にお任せください。
外壁の塗装や工事の予定があるならドロバチの巣を先に取る
外壁の塗装、屋根の修理、雨どいの交換、エアコンの設置。足場を組む工事や、壁面に長時間人が張り付く作業の予定があるなら、その前に巣を取っておいてください。
工事の当日に巣が見つかると、作業が止まります。職人の方が壁のすぐ前で長い時間作業することになるため、そのままでは進められません。塗装であれば、巣の付いた面はそのままでは塗れません。
工事の予定が決まった時点で、外壁を一周見ておくと確実です。ドロバチの巣は目立たないので、足場が組まれてから見つかることがよくあります。
ドロバチの巣が人の通らない場所にあるなら残しておいてよい
ここまでのどれにも当てはまらないなら、取らなくて構いません。
家の裏手の壁、めったに開けない物置の奥、庭の隅の塀。人が近づかない場所にできた巣は、そのままにしておいても困ることは起きません。ドロバチは巣を大きくしませんし、群れも作りません。
ドロバチは、幼虫のエサとして蛾や蝶の幼虫を狩ります。庭で植物を育てている方にとっては、青虫を減らしてくれる相手でもあります。取らないという選択には、それなりの理由があります。
残しておくと決めた場合でも、やっておくとよいことがひとつあります。その巣の場所を覚えておくことです。外壁の工事が決まったとき、物置を片付けるとき、庭木を切るときに、そこへ人が近づきます。あとから慌てて対処するより、先に分かっているほうが落ち着いて動けます。
同じ場所にいくつも巣ができている場合も、考え方は変わりません。ドロバチは1匹ずつ別々に巣を作るので、数が増えても群れになったわけではありません。ただし、数が増えるほど人が触る機会も増えるので、通り道にあるなら数を見て判断してください。
判断がつかない場合は、写真を撮ってご相談ください。巣の形と場所が分かれば、取るべきかどうかはお答えできます。
ドロバチの巣の穴を見ても中が空とは限らない
巣を見つけた方から、よくお聞きするのが、蜂がいないのに巣だけある、というお話です。中がどうなっているのかは、巣の外側を見ると見当がつきます。

先ほどと同じ巣を近くから撮ったものです。側面に丸い穴がひとつ開いているのが分かります。
ふたが閉じているドロバチの巣は中で幼虫が育っている
ドロバチの巣作りには、決まった順番があります。
奈良教育大学は、ミカドトックリバチについてこう書いています。「成虫は、ひとつの巣に、シャクガなどの幼虫を狩り、仮死状態にし、巣に詰め込んで、そこにひとつの卵を産みます。」(出典:奈良教育大学「ミカドトックリバチ」)
泥で部屋を作り、エサになる幼虫を詰め、卵を産む、という流れです。そして最後に、ふたをします。
外から見て、口が泥でふさがれていて穴がひとつも開いていないなら、その中には卵か幼虫がいると考えられます。エサも一緒に入っています。この状態の巣を割ると、中身が出てきます。
穴が開いているドロバチの巣は作り途中のこともある
ここは、間違えやすいところです。
穴が開いていると、中で育った成虫が出ていったあとだと考えたくなります。実際そうであることも多いのですが、それだけではありません。まだ作っている途中で、ふたをしていない巣も、穴が開いた状態に見えます。
作り途中なら、親蜂が戻ってきます。エサになる幼虫を狩りに出ていて留守にしているだけ、ということがあります。狩りには時間がかかることもあるので、その場で少し見ていても蜂が現れないことは珍しくありません。
つまり、穴が開いているという一点では、中が空かどうかは決められません。これは覚えておいてください。
穴のふちの形が手がかりになる場合もあります。内側から押し破ったように、ふちが外に向かってめくれていれば、中から出た跡です。ただし、これは補助的な目安にとどめてください。泥の質や風化の具合によって見え方が変わるため、これだけで判断できるものではありません。
穴が複数ある巣は、部屋がいくつも並んでいて、それぞれから成虫が出た形です。竹筒や配管の穴に泥を詰めた巣では、奥から順に部屋が並ぶため、手前の穴だけが開いていて奥はふさがったまま、という状態にもなります。
なお、手元の資料に、羽化すると穴が開くという記述はありません。書かれているのは、親蜂がふたをするところまでです。ここは推測として書いています。
巣を作り終えたドロバチは戻ってこない
蜂がいないのに巣だけある、という状態の理由は、ここにあります。
奈良教育大学は、卵を産んだあとについて「卵を産んだ後は巣のふたを締めその後、世話をすることはありません。」と書いています(出典:奈良教育大学「ミカドトックリバチ」)。
親蜂は、エサを詰めて卵を産み、ふたをしたら、その巣から離れます。育っているあいだ様子を見にくることも、エサを運んでくることもありません。だから、巣の周りに蜂の姿がないのが普通の状態です。
見張っている蜂がいないという点は、スズメバチやアシナガバチとの一番の違いです。巣に近づいたときに反応する相手がいません。
ドロバチの巣は自分で落とせる
取ると決めた場合の手順です。殺虫剤は要りません。手袋と保護めがね、それにヘラや古い歯ブラシ、水があれば落とせます。
ドロバチの巣を落とす前に本当に空かどうかを確かめる
最初に、はっきり書いておきます。巣が空かどうかを、外から確実に見分ける方法はありません。
前の章に書いたとおり、穴が開いていても作り途中のことがあります。その場合、親蜂は狩りに出て留守にしているだけで、いずれ戻ってきます。少し眺めて蜂が現れなかったからといって、空だとは決められません。
ですから、落とすときは「留守なだけかもしれない」という前提で動いてください。やることは3つです。
1つめ。手袋を必ず着けてください。素手で作業しないでください。目に泥が入らないよう、保護めがねか、ふだんの眼鏡があれば着けてください。
2つめ。作業のあいだ、周りに蜂が飛んでこないかを見ておいてください。次に書くように、巣は水でふやかしてから落とします。その十数分のあいだも、時々顔を上げて周りを見てください。蜂が戻ってきたら、いったん離れてください。日をあらためれば済みます。
3つめ。その巣が本当にドロバチのものかを、もう一度離れて見てください。表面にしま模様があれば、泥ではありません。作業をやめて離れてください。
明るくて周りがよく見える時間に行ってください。暗い時間に脚立を使うと足元が見えず、蜂よりも転落のほうが危険です。
ドロバチの巣の泥は硬いので水でふやかしてから落とす
乾いた泥は硬く、無理に剥がすと壁の塗装ごと持っていかれることがあります。
先に水をかけて、しばらく置いてください。霧吹きでも、じょうろでも構いません。泥が水を吸うと柔らかくなり、力を入れずに剥がせるようになります。時間は数分から十数分ほどが目安です。
殺虫スプレーは要りません。泥で覆われているので、外からかけても中には届きません。作り終わった巣なら親蜂もいません。使う理由がないので、買わなくて構いません。
落とすときは、ヘラや古い歯ブラシのような、先の平たいものを使ってください。手袋は着けたままにしてください。中に幼虫が残っていることがあります。
落としたあとは、跡が残ります。泥が薄く張り付いているので、濡らした布でこすると取れます。同じ場所に作られたくない場合は、跡をきれいに落としておいてください。
落とした巣は、袋に入れてから捨ててください。中に幼虫が残っていることがあります。捨て方はお住まいの地域の決まりに従ってください。
作業は、長袖と長ズボンで行ってください。壁の塗装が気になる場合は、濡らしたタオルや新聞紙を下に敷いておくと、落ちた泥で汚れずに済みます。
高い場所にあるドロバチの巣は自分で落とさない
脚立に乗って、片手で体を支えながら、もう片方の手で壁をこする。この姿勢が一番危ないところです。
蜂に刺される危険よりも、落ちる危険のほうが大きくなります。手が届かない高さ、屋根の上、二階の壁面、足場が不安定な場所にある巣は、無理に取らないでください。人の通らない高い場所なら、そもそも取る必要がありません。
シャッターの内部、換気口の奥、壁の隙間など、手が入らない場所も同じです。無理に道具を差し込むと、巣を崩して中身を奥に落とすことになります。
蜂の巣をご自分で取るときの一般的な注意は自分で安全に蜂の巣を駆除する方法にまとめています。
ドロバチの巣の駆除を業者に頼むといくらかかるのか
ここまで読んで、それでもご自分では取りたくない、という方もいらっしゃると思います。高い場所にある、数が多い、そもそも蜂が苦手。理由はどれも十分です。
ドロバチの巣の駆除は猿太郎の実績10件で中央値19,690円
猿太郎がこれまでにお受けしたドロバチ・トックリバチの作業は10件で、料金の中央値は19,690円でした。
ただし、10件は多い数ではありません。相場としてお示しできるほどの数ではないので、目安のひとつとしてご覧ください。実際の金額は、巣のある場所、高さ、数によって変わります。
参考までに、猿太郎が蜂の巣駆除全体でお受けした426件の中央値は22,600円です。ドロバチのほうが低くなっているのは、巣が小さく、防護の準備や作業の時間が少なくて済むためです。
金額が動く条件は、おおむね次の3つです。ひとつめは高さで、脚立で届くか、はしごや高所作業車が要るかで作業の手間が変わります。ふたつめは場所で、壁の表面に付いているだけなら短時間で終わりますが、シャッターの内部や換気口の奥にあれば、部材を開けるところから始まります。みっつめは数で、同じ壁面にいくつも並んでいれば、そのぶん作業の時間が増えます。
お問い合わせのときに、巣の写真、だいたいの高さ、ついている場所の3つをお伝えいただけると、お伺いする前に見当をお伝えできます。写真は、巣全体が入るものと、近づいて表面が分かるものの2枚あると確かです。
ドロバチではなくスズメバチだった場合は駆除の金額が変わる
お伺いして、実はスズメバチの巣だった、ということがあります。この場合、金額は変わります。
作業の中身が変わるためです。スズメバチは群れで反応するので、防護服が必要になり、作業の時間も長くなります。巣が大きければ、その分だけ手間も増えます。
取り違えが起きやすいのは、スズメバチの巣ができ始めの時期です。作りかけの巣は小さく、逆さにしたフラスコのような形をしているため、写真だけでは泥の巣と見分けがつかないことがあります。触らずに写真を撮っていただければ、こちらで判断します。
金額の考え方は蜂の巣駆除は誰に頼む?とその蜂の巣駆除の料金は妥当?にまとめています。ご自分で判断がつかない場合は、巣の写真を撮ってお送りいただければ、種類と作業の見当をお伝えできます。
ドロバチについてよくある質問
ドロバチの幼虫は何を食べていますか
親蜂が運び込んだ、蛾や蝶の幼虫を食べます。
奈良教育大学は、ミカドトックリバチについて「成虫は、ひとつの巣に、シャクガなどの幼虫を狩り、仮死状態にし、巣に詰め込んで、そこにひとつの卵を産みます。」と書いています(出典:奈良教育大学「ミカドトックリバチ」)。
生きたまま動けない状態にして詰めるので、幼虫は新鮮なエサを食べて育つことになります。成虫になると食べるものが変わり、同じ資料には「成虫は、花の蜜を吸います。」とあります。
ドロバチの巣の中から音がするのはなぜですか
中で幼虫が動いている音か、成虫が出ようとして泥をかじっている音と考えられます。
ふたが閉じている巣なら、中では幼虫が育っている途中です。成長した幼虫が動けば、泥の壁に当たって小さな音がします。時期が進んでいれば、成虫になった蜂がふたを内側から削っている段階です。
どちらの場合も、巣を割る必要はありません。時間がたてば穴が開き、中の蜂が自分で出ていくと考えられます。ただし、いつ出ていくかを外から見て決めることはできません。急がずに、触らずに置いておいてください。
ドロバチは益虫ですか
庭で植物を育てている方にとっては、益虫の側面があります。
ドロバチは、幼虫のエサとして蛾や蝶の幼虫を狩ります。狩られるのは、葉を食べる青虫の仲間です。庭木や家庭菜園の食害を減らす働きがあるということになります。
ただし、益虫だから安全という話ではありません。人の通り道や手の届く高さに巣がある場合や、ご家族に蜂のアレルギーがある方がいる場合は、益虫かどうかにかかわらず取ってください。
まとめ|ドロバチの巣は場所を見てから取るか決める
泥でできた壺のような巣を見つけたら、まず落ち着いて場所を見てください。判断の分かれ目は蜂の種類ではなく、その巣が人の生活とどれくらい近いかです。
ドロバチは群れを作らず、巣を見張る蜂もいません。こちらから触らなければ刺すことはまれです。武蔵野市が助成の対象から外していることからも、危険性の低い蜂として扱われていることが分かります。だからこそ、人の通らない場所にある巣は、そのままにしておいて構いません。
一方で、取ったほうがよい場面もはっきりしています。次の点を確かめてください。
- 表面に土の粒が見えてつやのない巣は、ドロバチのものです。層のしま模様が出ていればスズメバチの巣なので、触らずに離れてください。見分けは離れたまま目で行い、確かめるために触らないでください
- 人の通り道にある、手の届く高さにある、家族に蜂のアレルギーがある人がいる、外壁の工事の予定がある。このいずれかに当てはまるなら取ってください
- 巣に穴が開いていても、中が空とは限りません。まだ作っている途中で、親蜂が狩りに出て留守にしているだけのことがあります
- 親蜂は巣を作り終えると戻ってきません。作り終わった巣の周りに蜂の姿が見えないのは、それが普通の状態です
- 落とすときは手袋を着け、水でふやかしてからヘラで外します。作業中も周りに蜂が来ないか見ておいてください。高い場所や手の届かない場所では無理をしないでください
判断に迷ったら、巣の写真を撮ってご相談ください。取らなくてよい場合は、そのようにお伝えします。




