お役立ちコラム

エコキュートのフルオートとセミオートは何が違う?自宅のタイプの見分け方も解説

エコキュートのフルオートとセミオートは何が違う?自宅のタイプの見分け方も解説

おふろのお湯がぬるくなったとき、ボタンひとつで温め直せるのがフルオートです。セミオートと給湯専用では、その温め直しができません。エコキュートのタイプの違いは、まずここに出ます。

ただ、この一文だけで自分の家に合うほうを選べる方は多くありません。追いだきを使う場面がどれくらいあるのか、入浴剤を使いたいのか、いま付いている機器がどちらなのか。決め手になるのは、こうした自分の家の条件のほうだからです。

この記事では、メーカーが公式に書いていることだけを使って、タイプごとに何ができて何ができないのかを整理します。そのうえで、いま自宅に付いているのがどちらかを見分ける方法、どちらを選ぶかの決め方、セミオートからフルオートへ替えられるのか、入浴剤はどこまで使えるのかの順に進みます。

このコラムで分かる事

  • フルオートとセミオート(オート)、給湯専用で何ができて何ができないか
  • いま付いているエコキュートがどちらのタイプかの見分け方
  • 自分の家でどちらを選べばよいかの決め方
  • 入浴剤がどこまで使えるか(メーカーの公式の記載)

エコキュートのフルオート・セミオート・給湯専用とは?

薄茶色の机に置かれた白いノートに「基礎知識」と書かれ、横に電卓とペンと観葉植物が並んでいる

エコキュートのタイプは、機能の多さで分かれているわけではありません。パナソニックは公式のよくあるご質問で、この分け方を「おふろへの給湯方式の違いによって分けています。」と説明しています。つまり、浴槽へお湯をどう送り、送ったあとをどうするかの違いです。

この分け方を知っておくと、カタログを読むときに迷わなくなります。エコキュートには、お湯を沸かして貯めるという共通の仕組みがあり、省エネの性能や容量はタイプとは別の軸で決まります。タイプが決めているのは、あくまで浴槽へのお湯の送り方です。

ここでは、フルオート、セミオート、給湯専用の3つを、同じ公式の記載に沿って見ていきます。呼び方がメーカーによって変わることも、あとで説明します。

湯温と水位を自動で保つフルオートと自分でお湯を足すセミオート・給湯専用

はじめに、いちばん大きな違いを押さえます。パナソニックの公式には「フルオートは自動で「追いだき」「保温」ができ、セミオートと給湯専用はできません。」と書かれています(パナソニック よくあるご質問「【エコキュート】フルオートとセミオート、給湯専用の違いを教えてください。」)。自動の追いだきと保温があるのはフルオートだけ、という線がここで引かれています。

フルオートは、設定した温度と量のお湯を浴槽へ送ったあとも、その状態を自動で保ちます。公式には「一定時間(0~6時間)その状態を自動的に保ちます(温度と水位)」とあります。保たれるのは温度だけではありません。水位、つまりお湯の量もいっしょに保たれるという書き方になっています。

セミオートは、お湯を浴槽へ送るところまではフルオートと同じです。違うのはそのあとで、公式には「自動的にその状態を保持はしませんので、随時高温さし湯等を行う必要があります。」とあります。ぬるくなったら、そのつど熱いお湯を足すという使い方になります。足すのは機器ではなく、浴室にいる人です。

給湯専用は、もう少し手前の形です。公式の説明は「給湯専用は給湯栓を開いて、設定した温度のお湯を浴槽に落とし込みます。」というものです。蛇口を開けて、必要な量を自分で見ながらためることになります。自動の湯はりも、追いだきも、保温もありません。

この三つを並べると、「自動でやってくれる範囲がどこまでか」で段が分かれているのが分かります。フルオートは湯はりから保温まで、セミオートは湯はりまで、給湯専用は蛇口を開けるところから。ご自宅でどこまで手をかけられるかが、そのまま選ぶ基準になります。

ここで気をつけたいのは、セミオートにも自動の湯はりはあるということです。「セミ」という言葉から、湯はりまで手作業だと思われることがありますが、公式が書いているのは「自動的にその状態を保持はしませんので」という、保たないことのほうです。裏を返せば、浴槽へ送るところまでは手を出さなくてよい、という読み取りになります。自動で止まるところまでは任せられて、そのあとが手作業になる、という分かれ方です。

給湯専用は、浴槽にためる量も自分で見ることになります。蛇口を開けたまま別のことをしていると、入れすぎることもあります。そのぶん機器の仕組みは簡単で、浴槽とのあいだをつなぐ配管も要りません。おふろをシャワー中心で使っていて、浴槽にためるのは数えるほど、というお宅では選択肢に入ります。

セミオートをダイキンは「オートタイプ」と呼ぶため検索で取り違えやすい

ここで、カタログを読む前に知っておきたいことがあります。同じ仕組みでも、メーカーによって呼び名が違うのです。

パナソニックは公式のよくあるご質問で「セミオート」という言葉を使っています。一方、ダイキンは製品の機能を説明するページで、タイプを「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用らくタイプ」と並べています。「セミオート」という語は出てきません。

そのため、「セミオート」で調べても、メーカーのページでは「オートタイプ」と書かれていて見つからない、ということが起こります。逆に、カタログで「オート」と書かれているのを見て、「自動だからフルオートのことだろう」と読んでしまうこともあります。この取り違えは、買う前のいちばん大事なところで起きます。

確かめ方は難しくありません。呼び名ではなく、自動の追いだきと保温ができると書いてあるかを見てください。カタログ、取扱説明書、メーカーの製品ページのどれでもかまいません。呼び名が違っても、できることが書いてあれば判断できます。見積書に書かれた型番を、メーカーの製品ページで引いてご確認ください。

業者から見積りを受け取ったときも、同じ見方で確かめられます。見積書には「フルオート」「オート」といった言葉ではなく、型番だけが書かれていることがあります。型番をそのままメーカーのページで引けば、給湯タイプの欄にどちらかが書かれています。いま使っている機器と同じつもりで替えたら、追いだきが無くなっていた、という行き違いはこれで防げます。

もうひとつ、インターネットで調べるときにも同じことが起きます。「オート」で検索したページと「セミオート」で検索したページが、同じものを指していることもあれば、別のものを指していることもあります。読んでいるページがどのメーカーのことを書いているのかを、先に確かめておいてください。

給湯専用の呼び方も、メーカーによって変わります。ダイキンは「給湯専用らくタイプ」という名前を使っています。名前に「らく」と付いていても、おふろの操作が自動になるという意味ではありません。お湯を出すことに絞ったタイプであることは変わりません。ここも、名前ではなく書かれているできることで読んでください。

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エコキュートのフルオートとセミオートでは何が違うのか?

ノートに赤い「?」が三つ描かれ、横に木でできた家の模型が置かれている

違いは、機能の数ではありません。ぬるくなったお湯を、機器が戻すのか、人が戻すのか。ここが分かれ目で、ほかの違いはそこから枝分かれしています。

下の表は、メーカー公式の記載で確かめられたところだけを○と×で示したものです。○はできる、×はできないという意味で、「どちらが優れているか」を表したものではありません。表に入れていない項目は、このあとの見出しで言葉で説明します。

見るところフルオートセミオート
自動の追いだき○×
自動の保温(温度と水位)○×
ぬるくなったときに動くもの機器が自動で行う人が高温さし湯をする
足したぶん浴槽の湯量が増えるか増えない増える
貯湯ユニットのふろ配管の接続口往きと戻りの2つ往きだけの1つ

この表は、どの行もパナソニックの公式の記載で確かめたものです。ほかのメーカーの記載や図面は確かめていないので、ご自宅の機種やこれからお選びになる機種については、製品ページの給湯タイプと機能の一覧でご確認ください。

追いだきと自動保温ができるのはフルオートだけ・セミオートは高温さし湯で足す

表のとおり、自動の追いだきと保温があるのはフルオートだけです。パナソニックの公式に「フルオートは自動で「追いだき」「保温」ができ、セミオートと給湯専用はできません。」と書かれているとおりです。

フルオートでは、浴槽のお湯がぬるくなっても、設定した温度と水位が一定時間のあいだ自動で保たれます。家族の入浴の時間がそろわない家では、この「保たれる」が効きます。先に入った人のあとで時間が空いても、入るときにぬるくなっていない、という状態をつくれるからです。

セミオートで同じことをするには、熱いお湯を足します。公式の言い方では「随時高温さし湯等を行う必要があります。」となります。ここで知っておきたいのは、さし湯がお湯を足す操作だということです。追いだきのように、いまあるお湯を温め直すのではありません。足した分だけ浴槽の湯量は増えていきます。

そのため、何度も足していくと、湯量が増えていきます。入浴剤を使っているなら、足したお湯の分だけ薄まります。一回の入浴では気にならなくても、家族が時間を空けて入る日には、足す回数も増えます。追いだきが無いということは、毎日のこの手間と、増えていくお湯のことでもあります。

もうひとつ、温度のばらつきもあります。熱いお湯を足した直後は、足したあたりだけが熱く、底のほうはまだぬるい、ということが起こります。お湯の出口の近くは熱くなっているので、やけどを防ぐため、入る前にお湯の温度を手で確かめてください。追いだきは浴槽のお湯を引き込んで温め直す動きなので、この点では戻り方が違います。

なお、フルオートでも保温が無限に続くわけではありません。公式が書いているのは「一定時間」で、その幅も示されています。深夜まで空くような日は、保温の時間を越えてから入ることになります。そのときは追いだきの操作で温め直します。フルオートでも、長く空けば操作は要ると考えておくと、実際との差が出ません。

貯湯ユニットにつながるふろ配管の接続口の数が変わる

もうひとつ、目に見える違いがあります。貯湯ユニット側の、ふろ配管をつなぐ口の数です。

パナソニックが公式に出している商品寸法の資料(パナソニック よくあるご質問「【エコキュート】商品寸法を教えてください。(JP/N/J/NS/FP/F/Lシリーズ)」)には、接続口の一覧があります。そこには「H:ふろ往き管接続口R1/2オネジ(フルオート・セミオートのみ)」「I:ふろ戻り管接続口R1/2オネジ(フルオートのみ)」と書かれています。括弧の中が、どのタイプに付くかを示しています。

読み取れるのは次のことです。お湯を浴槽へ送る「ふろ往き管」の口は、フルオートとセミオートの両方にあります。浴槽のお湯を機器へ戻す「ふろ戻り管」の口は、フルオートにしかありません。したがって、貯湯ユニット側のふろ配管の接続口は、フルオートが2つ、セミオートが1つになります。給湯専用は、どちらの括弧にも入っていません。

戻す口があるかどうかは、追いだきができるかどうかと同じことを指しています。追いだきは、浴槽のお湯を機器に引き込んで温め、また戻す動きだからです。往きだけでは、送ることしかできません。

同じ理由で、自動の保温も戻す口がなければ成り立ちません。温度が下がったお湯を引き込んで温め直す動きだからです。セミオートの高温さし湯が「足す」操作になっているのは、戻す道がないぶん、熱いお湯を送って全体の温度を上げる方法をとっているためです。

同じ資料には、ふろ配管以外の接続口も並んでいます。「B:給湯口 R3/4オネジ」「C:給水口 R3/4オネジ」「D:ヒートポンプ配管口A(水側) R1/2オネジ」「F:排水口RC3/4オネジ」といった口です。貯湯ユニットのまわりに配管が何本も出入りしているのは、このためです。屋外で見えている配管のほとんどは、ふろ配管ではありません。ここで数えている接続口の数と、屋外で目に見える配管の本数は別のものとしてお読みください。

なお、これはパナソニックの仕様に書かれていることです。ほかのメーカーの図面は確かめていないので、お使いのメーカーが同じとは限りません。ご自宅で確かめるときは、このあとの「見分ける方法」の章をご覧ください。

追いだき配管の自動洗浄があるかはタイプだけでは決まらない

タイプの名前だけで配管の自動洗浄があるかどうかが決まるように書かれているのを見かけますが、今回メーカー公式で確かめたかぎり、そう断定できる記載は見つかりませんでした。

公式にあったのは、機能の有無ではなく使い方の指示のほうです。パナソニックは入浴剤についての案内の中で「入浴剤をご使用のときは、自動配管洗浄を必ず「入」にしてください。」と書いています。ダイキンも「入浴剤をご使用される場合は、必ず自動配管洗浄を「入」にしてください。」と書いています。どちらも、自動配管洗浄がある機種での使い方を説明した文です。

はっきり言えるのは、追いだきの配管があるかどうかのほうです。追いだき配管が無ければ、その配管を洗う機能も要りません。フルオートに洗浄の機能が付いている機種があるのは、そのためだと考えられます。これは公式に書かれていることではありません。洗う対象になる追いだき配管がフルオートにしかない、という先の接続口の記載から読み取った推測です。ご自宅の機種や、これからお選びになる機種に付いているかどうかは、型番ごとの機能の一覧でご確認ください。

ですから、洗浄の機能が要るかどうかで迷っているなら、カタログか取扱説明書で、その型番に自動配管洗浄があるかを直接ご確認ください。タイプの名前だけでは決まりません。

この点は、入浴剤を使いたい方にとっては特に大事です。あとの章でご説明するとおり、メーカーは入浴剤を使うときに自動配管洗浄を「入」にするよう求めています。つまり、入浴剤を使う前提で選ぶなら、その機種に自動配管洗浄があるかどうかが条件になります。機種が決まってから気づくと、選び直しになります。

見積りを取るときに、業者へ「この機種に自動配管洗浄は付いていますか」と聞いていただくのが早道です。カタログの型番ごとの一覧で確かめられることなので、その場で答えが返ってくるはずです。

本体の価格はフルオートのほうが高くなる

機能が多いぶん、本体の価格はフルオートのほうが高くなるのが一般的です。同じメーカー、同じ容量で比べたときに、フルオートのほうが上になります。追いだきのための部品と配管の口が増えるので、そのぶんが価格に出ます。

ただ、本体の価格だけで決めると、あとで差が縮むことがあります。セミオートを選んだあとでフルオートに替えたくなると、本体の買い替えに加えて、追いだきの配管を通す工事が必要になるからです。その工事がどれくらいのものになるかは、浴室の構造によって変わります。

もうひとつ、同じタイプの中にも幅があります。同じフルオートでも、貯湯容量や水圧、付いている機能によって価格は変わります。ですから、「フルオートだから高い」「セミオートだから安い」とひとくくりにせず、同じ条件の機種どうしで見比べてください。見積りを取るときは、容量と水圧をそろえてお願いしてみてください。

ここでお伝えしたいのは、見るべきなのは本体の価格と工事の費用の両方だということです。どちらを抑えたいのかは、このあとの「どちらを選べばよいのか」の章で整理します。工事の中身は、その次の章でご説明します。

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自宅のエコキュートがフルオートかセミオートかを見分ける方法

買い替えを考えるとき、先に確かめておきたいのが、いま付いている機器がどちらかです。これが分かると、いまと同じ給湯タイプのまま買い替えるのか、給湯タイプを変えるのかがはっきりします。工事の中身も変わります。

ここでは、手順1で屋外の配管の様子を見て、手順2で浴室のリモコン、手順3で型番と進みます。タイプが決まるのは手順2と手順3です。手順1は屋外で何が見えるかを確かめるところなので、ここで決めずに先へ進んでください。

手順1 屋外の貯湯ユニットで浴室へ向かう配管の様子を見る

はじめに、屋外に立っている貯湯ユニットの前に立ってください。壁際の下のほうに、配管が何本か出入りしています。そのうち、浴室の方向へ向かっている細い配管がどうなっているかを見ます。

見るときのこつは、配管の向きです。浴室へ向かう配管は、家の壁のほうへ入っていきます。室外機へ向かう配管は、すぐ横に置かれた機械へつながっています。地面から立ち上がっている水道の配管は、給水の口へ入ります。

ただし、ここで分かるのは様子までで、タイプは決まりません。理由は三つあります。配管にはカバーが巻かれていることが多く、どれがどれだか分からないこと。屋内で分かれている場合があること。そして、給湯専用でも浴室へ向かう配管はあることです。公式の説明にあるとおり、給湯専用は給湯栓を開いてお湯をためる形なので、浴室へ向かう配管そのものは通っています。

見えたものだけで決めずに、手順2へ進んでください。無理に触る必要もありません。配管を引っぱったり、カバーをはがしたり、バルブを動かしたりしないでください。無理に動かすと、水漏れの原因になります。

配管の様子は、見積りに来た業者が現地で確かめることでもあります。写真を撮って問い合わせに添えていただければ、こちらで見て判断することもできます。

手順2 浴室のリモコンで追いだきの操作ができるかを確かめる

次に、浴室のリモコンを見ます。確かめるのは、追いだきの操作ができるかどうかです。できるならフルオート、できないならセミオートか給湯専用になります。パナソニックの公式が「フルオートは自動で「追いだき」「保温」ができ、セミオートと給湯専用はできません。」と書いているとおりの区別です。

ここで気をつけたいのは、「自動」と書かれた操作があるからといって、追いだきができるとは限らないことです。お湯はりだけが自動の機種もあります。見るのはお湯はりではなく、ためたお湯を温め直す操作のほうです。

表示の言葉や操作のしかたはメーカーや機種によって違うので、このページで「どのボタン」とはお伝えできません。手元に取扱説明書があれば、追いだきの項目があるかを見るのがいちばん早い方法です。

取扱説明書が見当たらないときは、メーカーのサイトで型番から説明書を見られることがあります。目次に「追いだき」の項目があるかどうかで判断できます。項目そのものが無ければ、その機種には追いだきがないということになります。

なお、「高温さし湯」や「たし湯」の操作があるからといって、追いだきができるとは限りません。さし湯は熱いお湯を足す操作で、追いだきはいまあるお湯を温め直す操作です。名前が似ていても別のものなので、どちらの項目があるかをよく見てください。

手順3 本体の銘板や取扱説明書に書かれた型番で調べる

ここまでで決まらなければ、型番で確かめます。型番が分かれば、メーカーの製品ページでタイプを確認できます。

型番が書いてあるのは、次のところです。ひとつめは、貯湯ユニットの本体に貼られた銘板です。メーカー名や製造番号といっしょに書かれています。ふたつめは、取扱説明書の表紙です。みっつめは、設置したときの見積書や保証書です。書類が残っていれば、屋外に出なくても確かめられます。

なお、浴室のリモコンの表示から型番が分かるとは限りません。リモコンに書かれているのはリモコンの品番で、貯湯ユニットの型番とは別のものです。本体と書類を先にご覧ください。

型番が分かったら、メーカーの製品ページで「給湯タイプ」の欄を見てください。そこに「フルオート」と書かれていれば、自動の追いだきと保温がある機種です。当社が扱っている機種については、後半でご紹介するページにも同じ欄を載せています。

ここまでの手順2と手順3を、1枚にまとめると次のようになります。

自宅のエコキュートのタイプの見分け方を示した図。屋外の配管では決まらないため、リモコンと型番の順に確かめる。いちばん上に「浴室のリモコンで追いだきができるか」の箱があり、そこから線が左右2つに分かれる。左は「できる」で、その下に「フルオート」と書かれている。右は「できない」で、その下に「型番で給湯タイプの欄を見る」の箱がある。そこからさらに左右2つに分かれ、左が「フルオートと書いてある」でその下に「フルオート」、右が「書いていない」でその下に「セミオートか給湯専用」と書かれている。上下2段で道が分かれる形になっている 自宅のエコキュートのタイプ の見分け方 屋外の配管では決まりません。リモコン と型番の順に確かめます 浴室のリモコンで追いだきができるか できる できない フルオート 型番で給湯タイプの 欄を見る フルオートと書いて ある 書いていない フルオート セミオートか給湯専用

型番の読み方や、どこを見ればよいかは、メーカーごとに別のページでまとめています。あわせてご覧ください。

エコキュートの型番の調べ方はこちら

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フルオートとセミオートの違いは毎日の入浴でどう出るのか?

白い壁の前に木製の大きな「?」が立ち、左に「Merit」「Demerit」と書かれている

ここまでは、できることの違いを見てきました。ここでは、その違いが毎日の入浴でどう出るのかを見ます。お金の話と選び方は、この章では扱いません。次の章で整理します。

あとから入る人の入浴が遅くなってもフルオートは湯温と水位が保たれる

フルオートのいちばん分かりやすい良さは、入る時間がそろわなくてよいことです。前の章で見たとおり、パナソニックの公式の記載では、温度と水位は一定時間のあいだ自動で保たれます。先に入った人と後に入る人のあいだが空いても、入るときに温め直す操作が要りません。

帰りが遅い家族がいる家、小さなお子さんと大人で入る時間がずれる家では、この差が毎日出ます。浴室に行ってから温め直すのを待つ時間も要りません。

自動で保たれるのは、温度だけではありません。パナソニックの記載は湯温と湯量の両方について書かれています。水位も保たれるため、入っているあいだに体の外へ持ち出された分や、自然に減った分も足されることになり、あとから入る人が「少なくなっている」と感じにくくなります。

夜中まで大きく空くような日は、前の章で見た保温の時間を越えてしまいます。越えたあとは、追いだきの操作で温め直すことになります。

つまりフルオートでも、「いつまでも入りごろのまま」ではありません。何時間あいだが空くのかは、ご家族の帰宅時間で決まります。保温の時間を越える日が多いご家庭では、入る前に追いだきを一度押す使い方になります。

セミオートは湯温が下がるたびにだれかが高温さし湯の操作をする

セミオートでは、ぬるくなるたびに人が動きます。公式の言い方では「随時高温さし湯等を行う必要があります。」です。浴室にいる人がリモコンを操作して、熱いお湯を足します。

一回の操作は短いものです。ただ、これが毎日続きます。家族の人数が多いほど、入る時間が分かれるほど、操作の回数は増えます。足すたびに浴槽の湯量が増えることも、前の章で見たとおりです。

湯量が増えるということは、足す前の水位にも気をつけたいということです。はじめのお湯はりで浴槽をいっぱいにしておくと、あとから熱いお湯を足す余地が小さくなります。足す日が多いご家庭では、お湯はりの水位を控えめに設定しておく使い方が合います。

反対に、セミオートが向く場面もあります。家族が立て続けに入る家、ひとりやふたりでお住まいの家では、ぬるくなる前に入り終わることが多くなります。操作そのものが起きなければ、手間の差は出ません。

ですから、セミオートを選ぶときは、「だれがその操作を引き受けるか」まで思い浮かべておくと失敗しません。いつも最後に入る人が毎回足すことになるのか、それとも家族の入浴がだいたいそろっているのか。ここが、次の章の判断につながります。

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エコキュートのフルオートとセミオートはどちらを選べばよいのか?

薄紫の紙の上にメモ帳が置かれ、ピンクの文字で「POINT」と書かれている

ここからは、決め方です。向いているご家庭の例を並べるのではなく、ご自宅の条件に当てはめて決められる形で並べます。次の三つを順に見ていただければ、どちらにするかの見当がつきます。

入浴の間隔と湯を足す操作をだれが引き受けるかで決める

最初の基準は、入浴の間隔です。家族が続けて入るのであれば、お湯はりのあとに温度が大きく下がる前に全員が入り終わります。この場合、セミオートでも不便は出にくくなります。

目安にしていただきたいのは、最初に入る人と最後に入る人のあいだが何時間空くかです。フルオートの保温について公式が書いているのは「一定時間」で、その幅も示されています。公式が示す保温の時間を越えるかどうかで、入る前に操作が要るかどうかが変わります。越える日が続くようなら、どちらのタイプでも追いだきやさし湯が必要になります。

間隔が空く家は、話が変わります。最後に入る人が来るまでに、お湯はぬるくなります。フルオートなら、その間も自動で保たれます。セミオートなら、だれかが熱いお湯を足します。

そこで、あわせて考えたいのが、その操作をだれが引き受けるかです。毎回、同じ人が足すことになるのか。小さなお子さんや高齢のご家族が先に入る家では、温度を自分で調整する操作が負担になることもあります。間隔が空き、なおかつ操作を引き受ける人がはっきりしないなら、フルオートが向きます。

フルオートとセミオートのどちらを選ぶかを示した図。入浴の間隔と、湯を足す操作をだれが引き受けるかで決める。いちばん上に「最初の人と最後の人の間が空くか」の箱があり、そこから線が左右2つに分かれる。左は「続けて入る」で、その下に「セミオートでも手間は出にくい」と書かれている。右は「間が空く」で、その下に「湯を足す操作をだれがするか」の箱がある。そこからさらに左右2つに分かれ、左が「引き受ける人がいる」でその下に「セミオートでも使える」、右が「決まっていない」でその下に「フルオートが向く」と書かれている。上下2段で道が分かれる形になっている フルオートとセミオートのど ちらを選ぶか 入浴の間隔と、湯を足す操作をだれが引 き受けるかで決めます 最初の人と最後の人の間が空くか 続けて入る 間が空く セミオートでも手間は出に くい 湯を足す操作をだれ がするか 引き受ける人がいる 決まっていない セミオートでも使える フルオートが向く

入浴剤を使うかで決める

次の基準は、入浴剤です。ここは「セミオートのほうが自由」と言われることがありますが、メーカーによって書き方が違うので、タイプだけでは決まりません。

パナソニックは、タイプによって条件を分けて書いています。一方、コロナとダイキンは、エコキュート全体に向けて使える入浴剤と使えない入浴剤を書いていて、タイプごとの書き分けはしていません。

さらに、同じメーカーの中でも機種によって扱いが変わることがあります。細かい泡をつくる部品が入った機種では、入浴剤そのものを使わないようにと書かれています。つまり「タイプ」と「機種」の二段で確かめることになります。

つまり、入浴剤を日常的に使いたいのであれば、タイプを選ぶ前にそのメーカーの記載を見る必要があります。詳しくは、このあとの入浴剤の章でご説明します。

本体の価格とあとから替える工事の費用のどちらを抑えたいかで決める

三つめは、お金のかけどころです。本体の価格はフルオートのほうが高くなります。はじめの支出を抑えたいなら、セミオートが有利です。

ただし、あとからフルオートへ替えると、本体に加えて追いだきの配管を通す工事がかかります。いま追いだきを使っていなくても、数年後にご家族の入浴の時間が変わることはあります。そのときに替えるつもりがあるなら、はじめからフルオートにしておくほうが、結果として工事が一度で済みます。

判断の順番は、次の四つになります。

  1. 最初に入る人と最後に入る人のあいだが、どれくらい空くかを見る
  2. 湯を足す操作を毎回だれかが引き受けるかを見る
  3. 入浴剤を使うなら、買う予定のメーカーの記載を見る
  4. はじめの支出とあとの工事の費用の、どちらを抑えたいかを決める

この四つで、ご自宅にどちらが合うかは絞れます。

なお、いまの浴室で追いだきの配管を通せるかどうかは、建物によって違います。通せるかどうかで選べる範囲も変わるので、次の章で続けてご説明します。

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セミオートからフルオートへ替えられるのか?

いまセミオートをお使いで、追いだきが欲しくなった場合でも、フルオートへ替えられることがあります。分かれ目は、本体ではなく浴槽への追いだき配管です。ここでは、自社で実際に行った交換の記録をもとにご説明します。

浴槽への追いだき配管を新しく通せるかで決まる

セミオートの貯湯ユニットには、先ほど見たとおり、浴槽へお湯を送る管はあっても、戻す管の口がありません。フルオートにするには、浴槽とのあいだを行き来する追いだきの配管が要ります。

奈良市で行ったエコキュートの交換では、この点を最初に確かめています。記録にはこうあります。「セミオートからフルオートへ変えるには浴槽への追いだき配管が必要になるため、既設の経路が使えるかを先に確認しました。」

ここでいう既設の経路とは、いま配管が通っている道のことです。その道をそのまま使えるなら、工事は小さくなります。使えないときは、新しく道をつくることになります。ご自宅で替えられるかどうかは、現地で浴室と配管の経路を見てからでないと分かりません。

見るのは、浴槽の側と機器の側の両方です。浴槽の側には、追いだきのお湯が出入りする口が必要になります。機器の側には、先ほどご説明した「ふろ戻り管」の接続口があるかどうかという違いがあります。フルオートの機種に替えれば機器の側の口は備わりますが、浴槽までの道は別の話です。

ですので、「セミオートからフルオートへ替えたい」というご相談をいただいたときに、こちらから最初に伺うのは機種ではありません。浴室の形と、いまの配管がどこを通っているかです。ここが決まらないと、工事の中身も決まらないためです。

床の構造やメーカーが変わると配管とリモコンを新しく通すことがある

先ほどの奈良市の例では、既設の経路が使えませんでした。記録には「浴室の床が二重パンになっており既設の経路では通せないことが分かったため、壁に新しく穴を開けて配管を通しています。」とあります。

壁に穴を開けると聞くと不安に思われるかもしれませんが、開けたままにはしません。同じ記録に「壁に穴を開けて通す場合は、雨仕舞いまで含めて仕上げます。」とあります。雨仕舞いとは、雨水が入らないように穴まわりを納めることです。

配管のほかに、もうひとつ出てくるものがあります。リモコンの配線です。この例では、機器のメーカーが変わりました。記録には「ナショナルから三菱電機へ変わることでリモコンの配線方式が異なり、浴室側まで新しく通しています。」とあります。メーカーをまたいで買い替えるときは、配線もそのまま使えるとは限りません。

なお、これは一件の交換で起きたことです。すべてのお宅で床が二重パンになっているわけではありませんし、壁に穴を開けることになるとも限りません。ご自宅の形は、現地で見てからのご説明になります。

ここまでお伝えした奈良市の交換を、記録のまま並べます。機器の型番と、ご相談の内容がそろって見えるようにしました。

CASE 01セミオートからフルオートへ奈良市でエラーが出たセミオートのHE-K37ASを追いだきできるSRT-S376Uへ交換
メーカー
ナショナル → 三菱電機
製品の種類
エコキュート → エコキュート
型番
HE-K37AS → SRT-S376U
貯湯容量
370L → 370L

この交換がセミオートからフルオートへのものであることは、ご相談の記録と工事の記録の両方に書かれています。下の2つがその原文です。

ご相談をいただいた時点のご希望は、次のとおりでした。「奈良市のお客さまから、ナショナルのHE-K37ASにエラーが一度か二度出たとご相談をいただきました。あわせて、いまのセミオートから追いだきの使えるフルオートに変えられるか、補助金が使えるか、水圧を上げられるかをまとめて知りたいとのご希望でした。」

実際に行った作業は、記録にこうあります。「セミオートからフルオートへ変えるには浴槽への追いだき配管が必要になるため、既設の経路が使えるかを先に確認しました。浴室の床が二重パンになっており既設の経路では通せないことが分かったため、壁に新しく穴を開けて配管を通しています。補助金の対象となる性能を満たす機種であることも確かめ、申請の書類を並行して準備しました。ナショナルから三菱電機へ変わることでリモコンの配線方式が異なり、浴室側まで新しく通しています。据え付け後は自動湯はりと追いだきを実際に動かし、水圧の変化もご確認いただきました。」

施工のポイント

替えられるかどうかは、機器ではなく浴室の床と配管の経路で決まります。見積りの前に、浴槽の下の造りを見てもらってください。

見積りで追いだき配管・外壁の穴あけ・リモコンの配線が入っているかを確かめる

替えられると分かったら、次は見積りです。金額そのものより先に、何の工事が入っているかを見てください。入っていない工事は、あとから追加になります。

確かめたいのは次の項目です。浴槽への追いだき配管を新しく通す作業が入っているか。既設の経路が使えない場合に、外壁の穴あけと雨仕舞いまで含まれているか。メーカーが変わる場合に、リモコンの配線を通し直す作業が入っているか。いまある機器の撤去と処分が入っているか。据え付けたあとの試運転が入っているか。

見積りの紙を見るときは、「一式」とだけ書かれた行にご注意ください。その一式に追いだき配管が入っているのか、外壁の穴あけが入っているのかは、書かれていなければ分かりません。気になる行は、何が含まれているかをその場でお聞きください。

あわせて、補助金のことも聞いておくと無駄がありません。先ほどの奈良市の例でも「補助金の対象となる性能を満たす機種であることも確かめ、申請の書類を並行して準備しました。」という進め方をしています。機種によって対象かどうかが変わるので、機種を決める前に確かめるのが順序です。

エコキュートの補助金についてはこちら

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エコキュートのフルオートとセミオートで入浴剤の使い方はどう変わるのか?

入浴剤については、「フルオートは制限がある」「セミオートなら自由」と言われることがあります。ですが、メーカーの公式を並べて読むと、そう言い切れないことが分かります。ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

入浴剤を使えるかはタイプではなくメーカーの記載で決まる

まず、パナソニックの記載です。公式のよくあるご質問(パナソニック よくあるご質問「おふろで入浴剤を使いたいのですが、なにか制約はありますか?」)には「セミオート、給湯専用タイプは入浴剤の使用が可能です。」とあり、そのうえでフルオートタイプについては使える入浴剤の範囲が示されています。たしかに、このメーカーではタイプによって条件が分かれています。

次に、コロナの記載です。コロナ よくあるご質問「おふろに入浴剤を使用できますか。(エコキュート)」は「コロナ エコキュートは以下の入浴剤をご使用いただけます。」という書き出しで、使える銘柄と使えない成分が並んでいます。フルオートかオートかという区別は出てきません。

ダイキンも同じで、使用可能な入浴剤と、使ってはいけないものの説明があり、タイプごとの書き分けはありません。

つまり、「セミオートだから入浴剤が自由」という読み方は、メーカーをまたいでは成り立ちません。入浴剤を使いたい方が見るべきなのは、タイプの名前ではなく、これから買うメーカーの入浴剤の記載です。

フルオートではメーカーが公式に挙げている推奨品の中から選ぶ

フルオートで入浴剤を使う場合は、メーカーが公式に挙げている推奨品の中から選びます。メーカーのサイトに、使える入浴剤の例として商品名が並んでいるので、そこに載っているものを使ってください。

ここで見落としやすいのが、同じ商品名でも使えないものがあることです。パナソニックもコロナも、推奨品について「にごりタイプは除く」としています。パナソニックは、商品によっては「パウダー配合は除く」とも書いています。同じシリーズでも、にごるタイプのものは外れるということです。

もうひとつ、機種によっては入浴剤そのものが使えない場合があります。パナソニックは「なお、美泡湯eco機能付きのエコキュートは入浴剤は使えません。」と書いています。コロナも「マイクロバブルユニット内蔵 エコキュートは、マイクロバブル部品に影響があるため、入浴剤は使用しないでください。」としています。細かい泡をつくる部品が入った機種は、入浴剤と相性が悪いということです。

硫黄・酸・アルカリ・塩分を含むものや生薬・とろみ系は使わない

推奨品の外にあるもので、特に使わないようにと書かれているものがあります。パナソニック、コロナ、ダイキンのいずれの公式にも出てくるのが、硫黄、酸、アルカリ、塩分を含むものです。温泉のもとや、肌に効きそうな成分をうたったものに含まれていることがあります。

理由も公式に書かれています。ダイキンは「上記シリーズ以外の製品、酸・アルカリ・硫黄・塩などを含む入浴剤・温泉水は、ふろポンプの不具合や配管などの腐食の原因となるためご使用いただけません。」としています(ダイキン すまいとダイキン|エコキュート|機能)。お湯を循環させる部品と、その通り道が傷むということです。

このほかに挙げられているものもあります。パナソニックは、推奨品以外の発泡系、バスバブル、浴そうの中で使う石鹸、葉や茎のような固形物を含む生薬、ミルク成分配合やとろみ系のものを挙げています。ダイキンも「固形物を含む生薬、とろみ成分の含まれるものは使用しないでください。」としています。固形物やとろみは、配管の中に残りやすいためだと読み取れます。

また、コロナは推奨品の記載のあとに、炭酸ガスで発泡させるものについても使わないようにと書いています。炭酸の泡が出るタイプは、見た目では推奨品と区別がつきにくいので、商品の表示をご覧ください。

買うときに迷いにくいのは、先に「使えるもの」を決めておく考え方です。推奨品として挙げられているものの中から、にごらないタイプを選ぶ。そこから外れるものは使わない。この順で見ていただくと、成分表示を一つずつ確かめる手間が減ります。

複数の入浴剤を同時に使わず自動配管洗浄を「入」にして使う

最後に、入浴剤を使うときに必ず守っていただきたいことが二つあります。

ひとつめは、複数の入浴剤を同時に使わないことです。パナソニックの公式に「機器故障の原因となるため、複数の入浴剤は同時に使わないでください。」とはっきり書かれています。残っていた入浴剤を混ぜて使う、香りを足すために別のものを入れる、といった使い方は避けてください。

同時に使わないというのは、「いま浴槽に入っている入浴剤に、別の入浴剤を足さない」ということです。前の日のお湯に足して追いだきをする使い方も、同じことになります。入れ替えたお湯に一種類だけ、という使い方にしてください。

ふたつめは、自動配管洗浄を「入」にしておくことです。パナソニックは「入浴剤をご使用のときは、自動配管洗浄を必ず「入」にしてください。」、ダイキンは「入浴剤をご使用される場合は、必ず自動配管洗浄を「入」にしてください。」と、どちらも必ずという言葉を使っています。入浴剤の成分を配管に残さないための設定です。買ったときの設定が「入」になっている機種もありますが、ご自宅の設定がどうなっているかは一度ご確認ください。

入浴剤そのものの注意書きを読むことも、公式が求めています。使う前に、商品の表示をご覧ください。

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当社が取り扱うフルオートはどの機種か?

白い木目の板の上に、ピンク色の木のブロックで「おすすめ」と並べてある

ここでは、フルオートの機種を三つご紹介します。特定の推奨順や販売順位を表すものではありません。メーカーごとに一機種ずつ、いずれも貯湯容量370Lのフルオートで、当社が交換を取り扱っている機種を選びました。

ご覧いただきたいのは、機種の優劣ではなく、どんな条件の家に噛み合うかです。交換の費用は機種ごとのページにまとめています。

いずれも「フルオート」の表記がある機種です。ご自宅のタイプを確かめる方法のところでご説明したとおり、製品ページの給湯タイプの欄を見れば、フルオートかどうかはその場で分かります。これからお選びになるときも、同じ欄をご覧ください。

取扱エコキュートと交換費用の一覧はこちら

三菱電機 SRT-S377

三菱電機のエコキュートの貯湯ユニットと室外機、浴室用と台所用のリモコン

三菱電機のSRT-S377は、貯湯容量370Lの角型で、給湯タイプはフルオートです。一般地向けの仕様になっています。

角型は、設置する場所の奥行きに余裕があるお宅で選びやすい形です。買い替えの場合は、いま置いてある機器と同じ形なら、置き場所をそのまま使えることが多くなります。

いまお使いの機器の貯湯容量が分からないときは、本体の銘板か保証書をご覧ください。容量が変わると置き場所の寸法も変わるので、同じ容量で入れ替えるのか、容量を変えるのかは、現地を見たうえでご相談しています。

三菱電機 SRT-S377の交換費用や製品情報はこちら

コロナ CHP-37AZ2

コロナのエコキュートの貯湯ユニットと室外機、浴室用と台所用のリモコン

コロナのCHP-37AZ2も、貯湯容量370Lの角型でフルオートです。こちらは高圧給湯に対応していて、仕様には水圧が高圧180kPaと書かれています。

シャワーの勢いが物足りないと感じているお宅では、この水圧の記載が選ぶ手がかりになります。いまお使いの機器の仕様と見比べてみてください。

水圧は、フルオートかセミオートかという区別とは別のものです。タイプが同じでも、機種によって水圧の仕様は変わります。追いだきが欲しいのか、シャワーの勢いを上げたいのか、ご希望を分けて考えていただくと、機種が絞りやすくなります。

コロナ CHP-37AZ2の交換費用や製品情報はこちら

パナソニック HE-S37LQS

パナソニックのエコキュートの貯湯ユニットと室外機、浴室用と台所用のリモコン

パナソニックのHE-S37LQSも、貯湯容量370Lの角型でフルオートです。こちらも水圧は高圧180kPaの仕様です。

この記事で引用したパナソニックの入浴剤の条件は、この機種を含むエコキュートに向けて公式に出されているものです。入浴剤を使いたい方は、機種を決める前に、その機種が条件に当てはまるかをご確認ください。

ご紹介した機種は、いずれも角型で貯湯容量も同じです。そのため、どれを選んでも置き場所の考え方は大きく変わりません。選ぶときの手がかりになるのは、水圧の仕様、入浴剤の記載、そしていまお使いの機器と同じメーカーにそろえるかどうかです。メーカーが変わるとリモコンの配線を通し直すことがある点は、前の章でご説明したとおりです。

パナソニック HE-S37LQSの交換費用や製品情報はこちら

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エコキュートのフルオート・セミオートのよくある質問

エコキュートのフルオートのデメリットは何ですか?

本体の価格が高くなることと、入浴剤を使うときに条件がつく場合があることです。ただし、どちらも家庭によって重さが変わります。入浴剤を使わない家では条件は関係ありませんし、あとから追いだきを足す工事を考えると、本体の差だけでは判断できません。また、自動で保温が続くのは一定時間なので、それを越える日が多いご家庭では、入る前に追いだきを押す使い方になります。

エコキュートのフルオートは必要ないのでしょうか?

家族が続けて入り、入浴の間隔が空かない家では、セミオートでも不便が出にくくなります。逆に、入る時間がそろわない家では、ぬるくなるたびに人が操作することになります。必要かどうかは、記事の中ほどでご説明した入浴の間隔と、操作を引き受ける人で判断してください。

セミオートのほうが安く買えるのですか?

本体の価格だけを見ればセミオートのほうが抑えられます。ただし、あとからフルオートへ替えると、本体に加えて追いだき配管の工事がかかります。いま追いだきが要るかどうかだけでなく、数年先に替える可能性も含めて、本体と工事の両方でご検討ください。

電気代はフルオートとセミオートでどちらが安いのですか?

タイプの違いだけでは決まりません。電気代は、お湯を沸かす量、使う時間帯、契約している電気のプラン、貯湯容量などで変わります。タイプの名前で比べるのではなく、ご自宅の使い方とプランで見ていただくほうが実態に合います。なお、フルオートの自動保温もセミオートの高温さし湯も、どちらもお湯を温める動きなので、「自動だから必ず高くつく」とも言えません。同じフルオートでも、保温をどれだけ使う日が多いかで変わります。

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まとめ

エコキュートのフルオートとセミオートの違いは、おふろへの給湯方式にあります。パナソニックの公式が書いているとおり、自動の追いだきと保温ができるのはフルオートだけで、セミオートと給湯専用はできません。フルオートは、設定した温度と水位を一定時間のあいだ自動で保ちます。セミオートは、ぬるくなるたびに人が熱いお湯を足します。

この違いは、貯湯ユニットの形にも出ます。パナソニックの仕様では、浴槽へお湯を送る「ふろ往き管」の口はフルオートとセミオートの両方にあり、戻す「ふろ戻り管」の口はフルオートにしかありません。ご自宅のタイプを確かめたいときは、浴室のリモコンで追いだきの操作ができるか、本体や書類に書かれた型番の順にご覧ください。

どちらを選ぶかは、入浴の間隔と、湯を足す操作をだれが引き受けるか、入浴剤を使うか、本体と工事のどちらを抑えたいかで決まります。入浴剤については、「セミオートなら自由」とは言えません。タイプごとに条件を書いているメーカーもあれば、エコキュート全体に向けて書いているメーカーもあるからです。使いたい方は、買う前にそのメーカーの記載をご確認ください。使うときは、複数の入浴剤を同時に使わないこと、自動配管洗浄を「入」にしておくことを必ず守ってください。

いまセミオートをお使いでも、フルオートへ替えられることがあります。分かれ目は、浴槽への追いだき配管を新しく通せるかどうかです。浴室の床の構造によっては、壁に穴を開けて通すこともあります。メーカーが変わると、リモコンの配線を通し直すこともあります。見積りを取るときは、金額より先に、こうした工事が入っているかをご確認ください。

容量やメーカーも含めて選び方を整理したい方は、次のページもあわせてご覧ください。

エコキュートの選び方はこちら

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