水道管の水漏れは早急に対処する必要がある!その理由とは

水を使っていないに水道代が高い、夜中にシューっという水が漏れるような音が聞こえる、といったことで悩んでいる方もいるのではないでしょうか? それは、どこかで水漏れが起きているかもしれません。 水道管からの水漏れに気がついたとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。 この記事では、水道管の水漏れが起きる原因や応急処置の方法、水漏れを修理すべき理由についてわかりやすく解説していきます。


この記事は約15分で読み終わります。

水道管から水漏れしている原因

水道管は床下や地中を通っているため、私たちが普段目にすることはほとんどありません。そのため、水漏れが起きても気づきにくく、水道代や水道検針の担当者から指摘されて気づくケースが多いようです。

水道管から水漏れが起きる原因は、主に以下のふたつが考えられます。

・経年劣化
・地震による影響

それぞれ詳しく見ていきましょう。

経年劣化

水道管から水漏れが起きる原因でもっとも多いのは、水道管の経年劣化によるものです。

一般的に水道管の耐用年数は40年といわれていますが、水道管が配置されている場所や環境、水道管に使われている素材によっても耐用年数は変化します。

水道管に使われている素材は、時代とともにより劣化しにくいものへと変わっていますが、長期間使用することでの劣化は避けられません。

耐用年数を過ぎた水道管を長期間使用していると、サビや腐食が発生しやすくなります。サビや腐食が進行すると、水道管が破損して水漏れが起きるのです。

また、水道管と水道管をつないでいる継ぎ手部分にも耐用年数はあります。

継ぎ手部分の劣化によって水漏れが起きるケースも多く、水道管だけでなく周辺部品の劣化にも気をつけなければなりません。

地震による影響

水道管から水漏れが起きる原因として次に考えられるのは、地震による影響です。

地中に埋まっている水道管は地震の強い揺れに耐えきれず、破損したり継ぎ手部分が外れたりしてしまうことがあります。

そのため、各自治体では経年劣化した水道管の交換に合わせて、耐震化された水道管の整備を進めています。

しかし、住宅内に配管された水道管の交換は各個人に任せられているため、築年数の古い住宅では耐震化されていない水道管が使われているのが現状です。

日本は「地震大国」といわれるほど地震が多く、いつどこで地震が発生してもおかしくありません。

築年数が古く、水道管の交換をしたことがない住宅の場合、地震で水道管から水漏れが起きるのは当然かもしれません。

目次へ

水漏れのチェック方法

蛇口のように露出している箇所が水漏れしている場合はすぐに気づけますが、床下や壁の中、地中に埋まっている箇所については、表面から水漏れが確認できません。水漏れ放置のトラブルが起こってから、初めて気づくことがほとんどです。

大きなトラブルを防ぐためには、水漏れを早期に発見する必要があります。この項目では、水漏れをどのようにチェックすれば良いか、4つの方法を紹介します。

水道料金の明細書を調べる

水道を使っていると、毎月もしくは2ヶ月に1回のペースで検針が行われ、「水道・下水使用等のお知らせ」と書かれた用紙が水道局から発行されます。

もし、備考欄に漏水の疑いがある旨が記載されていたら、漏水している可能性があります。同様に、数回分の水道料金を比較してみて料金が突出していれば、こちらも漏水の可能性が高いです。

地域によって異なりますが、東京23区の場合は、前月よりも1,800円から2,400円以上多く請求されているのであれば、6立方メートルの水が漏れている可能性があります。これは、蛇口から1ヶ月間水漏れしているときの量と同じくらいです。平均的なバスタブにお湯を張っても、1回につき0.2立方メートルなので、いかに量が多いかが分かります。

家の蛇口を閉めて水道メーターを確認する

水道メーターで確認する方法もあります。戸建住宅であれば、道路に近い敷地内にあるメーター室の中です。北海道のように、メーターとは別に受信機が設置されていて、そこで確認できる場合もあります。集合住宅であれば、パイプスペース(またはパイプシャフト)の中です。

水道メーターの左側には、「パイロット」と呼ばれる装置が付いています。八角形の銀板の下に3枚の赤いプロペラがついた形状です。メーターの先で水が流れると時計回りに回転する仕組みになっています。

もし、すべての蛇口を閉めているのにパイロットが動くようなら、どこかで水漏れしている状態です。

水回りの設備である給水管には止水栓がついています。これらも順次閉めてみましょう。全部閉めてもパイロットが動くなら、床下や壁の中、地中で水漏れしている可能性があります。

デジタル式の水道メーターであれば、パイロットに相当する装置はありません。その代わり、漏水が疑われるとその旨を画面に表示する機能が搭載されています。

トイレやキッチンを調べる

水漏れが疑われるときは、最初に目に見えるトイレやキッチン、洗面所などを調べてみましょう。いずれも、水漏れが起こりやすい箇所でもあります。

蛇口はもちろん、給水管のつなぎ目、トイレであればタンクの周りや温水洗浄便座あたりを確認したいところです。実際に水を流しながら調べると、分かりやすいでしょう。

床下や壁の中、地中については、常に水で濡れていたり、染み出していたり、ブヨブヨしていたりするところが疑われます。

自分で特定できない場合は業者に調査を依頼する

どんなに調べても特定できなかったり、床下や壁の中、地中のように掘り起こさないと確認できない箇所が疑われたりする場合は、業者に調査を依頼しましょう。

業者に依頼することで特殊な道具や機器を使って、漏水調査を行ってくれます。

調査には、大きく分けて2種類の方法があり、ひとつが「音聴調査」です。「音聴棒」と呼ばれる道具の先端を、水道メーターや止水栓、給水管などに宛てて、水が流れる音を拾います。耳を当てるところには共振板が内蔵されており、音が大きく聴こえるわけです。

漏水していると、違った音が聴こえるため、箇所を特定できます。ただし、ノイズと間違わずに聴き分けるには経験が必要です。

もうひとつ、「漏水探知機」を使う方法もあります。電気で水が流れる音を感知し、それをメーターに表示して漏水箇所を特定する仕組みです。

どちらが費用面でお得かは、一概にいえません。早く特定できれば安くなりますし、調査範囲が広くなると高くなってしまいます。事前に見積もりを出してもらうと良いでしょう。

目次へ

【一時的な対処】水道管の水漏れを防ぐ対処法

水道管からの水漏れを発見したら、すぐに専門の業者に修理を依頼しましょう。しかし、休日や時間帯によっては業者が来るまでに時間がかかってしまうこともありますよね。

ここでは、水道管の水漏れを防ぐ対処法を紹介します。ただし、ここで紹介する方法はあくまでも一時的な対処法になりますので、必ず専門の業者に修理を依頼してくださいね。

補修テープを巻く

水道官の水漏れ箇所を把握している場合は、補修テープを巻くことで水漏れを止められます。

補修テープは、耐水性のある「水漏れ専用」を使用してください。ホームセンターやインターネットで購入可能です。

ただし、補修テープによる効果は一時的なものであるため、再び水漏れが起きる可能性は十分に考えられます。

補修テープを巻いて水漏れが止まったとしても安心せず、必ず業者に修理を依頼してくださいね。

元栓を締める

水漏れしている箇所が見つからないときは、水道の元栓を締めましょう。

水道の元栓は住宅に流れる水をコントロールするところです。元栓を締めることで敷地内に水が入ってこなくなるため、結果的に水道管からの水漏れを防ぐことができます。

元栓を締めてしまうと家中の水道が使えなくなりますが、水漏れを止めることで水道代の無駄遣いを抑えることができるため、一時的な対処法としては効果的です。

元栓の場所

元栓は水道メーターと一緒に水道のメーターボックスの中にあります。水道のメーターボックスは住宅のタイプによって設置場所が異なるため、以下の場所を探してみてください。

・マンション、アパート:玄関付近の壁に設置されている扉(PS・パイプスペース)の中
・戸建住宅:敷地内の地面

戸建住宅の場合は、敷地内の地面に埋められています。金属製もしくはプラスチック製の四角いフタに「止水栓」「量水器」などと書かれていますので、見つけやすいかもしれません。

部屋数の少ないアパートの場合、駐車場や駐輪場といった屋外に設置されているケースもあります。すべての部屋の元栓がまとめて設置されているときは、ほかの部屋の元栓を締めないように、自分の部屋の元栓を確認してから締めるようにしましょう。

元栓を締められないとき

元栓が固くて締まらないときは、ドライバーやペンチなどの工具が必要です。ただし、無理に締めようとすると元栓自体が壊れる恐れがあります。

自分では元栓を締められないと判断したときは、業者が来るまで待った方が良いでしょう。

目次へ

水道管の水漏れには必ず修理が必要

補修テープを使って水漏れを止められたとしても、水道管の修理は必要です。なぜなら、水道管の破損を放置すると大きなトラブルを引き起こす可能性があるからです。

ここでは、水道管の水漏れが起きたときに修理が必要な理由と、修理をしなかったときに起こりうるトラブルについてまとめました。

応急処置は根本的解決にならない

応急処置によって一時的に水漏れを止められたとしても、破損箇所は変わらない状態であるため、またすぐに水漏れが起きてしまいます。

水漏れの根本的な解決を目指すためには、破損した箇所の修復や水道管の交換が必要です。しかし、個人の力では水道管の修理は難しいため、専門の業者への依頼をおすすめします。

高額請求になることも

応急処置のみで修理をしなかった場合、水漏れの再発に気づくのが遅れてしまい、水道代が高額になってしまう恐れがあります。

水漏れによる水道代は、条件を満たせば減額も可能です。しかし、満たすための条件が多く、実際に減額してもらうのはかなり難しいです。

地面がへこんでしまう恐れも

水漏れを放置すると、地面がへこんでしまう恐れがあります

地中に埋まっている水道管から水漏れが起きると周辺に空洞ができてしまうため、地面が下がってきてしまうのです。

地面のへこみが進行すると、地盤沈下を引き起こす可能性も出てきます。

地盤沈下が起きると住宅が傾いたり周辺住宅にも被害が及んでしまったりするため、水漏れを発見したら早めに対処する必要があるのです。

マンションではトラブルになることも

マンションで起きた水漏れを放置すると、階下の部屋にまで水漏れの被害が及んでしまい、大きなトラブルに発展する恐れがあります。

たとえば、階下の部屋にある家具や家電が水漏れによって壊れてしまい、すべての弁償を求められたケースも少なくありません。

戸建住宅であれば自宅だけの被害で済みますが、マンションではほかの住民にも被害を与えてしまうのです。

このような事態を防ぐために、水漏れを発見したらすぐに業者に修理してもらいましょう。

目次へ

水道管の水漏れ修理にかかる費用

水道メーターから先の水漏れは、水道局では対応できず、水回りを修理できる専門業者に依頼しなければいけません。

費用は業者ごとの基本料金があり、そこへ修理で発生した実費が上乗せされます。例えば、部品を交換したり、特殊な道具を使ったり、特殊な作業を行ったりした場合などです。業者の中には、出張費や時間外料金(夜間や休日など)を請求するところもあります。

仮に基本料金を4,000円台とした場合、費用の目安は以下のとおりです。

キッチン10,000~20,000円
お風呂17,000~40,000円
洗面所8,000~35,000円
トイレ8,000~38,000円
蛇口・水栓8,000~30,000
床下や壁の中40,000~60,000

放置して大きなトラブルになると、数十万円から数百万円ほどの修理代や賠償請求が発生する恐れがあります。水道代も普段より多く払わなければいけないため、早めの修理をおすすめします。

ほとんどの業者は、現地で状況を確認して、見積もりを出します。電話でも概算はできますが、部品の交換や特殊な作業が必要になるかは、実際に状況を見ないと分からないので、必ずしもその通りの費用になるとは限りません。

先述のとおり、業者によって算出根拠がまちまちなので、余裕があるなら複数の業者に見積もりを出してもらうと、どこが適正価格を提示しているか比較しやすいでしょう。

目次へ

業者に水道管の水漏れ修理を依頼するときの流れ

業者に水漏れの修理を依頼するときは、まず電話で相談して、自宅に来てもらいます。現地調査を行った上で見積もりが提示されるので、承諾すれば修理開始です。良心的な業者であれば、見積もりまでは無料で対応してくれます。

修理が終わったら、料金を支払って完了です。現金払いだけでなく、クレジットカードやモバイル決済、銀行振込、コンビニ払いなどに対応している業者もあります。

なお、床下や壁の中、地中など、隠れたところにある水道管を修理する場合は、先ほどの漏水調査で水漏れ箇所を特定しなければいけません。そのため、現地で調査の内容を決めてから見積もりを提示します。修理の見積もりとは別なので注意しましょう。

水漏れ箇所を特定できたら、あらためて修理の見積もりを提示し、承諾すれば修理を行うという流れです。

目次へ

修理業者を選ぶ時の4つのポイント

水漏れの修理を行う業者は、数多く存在します。その中から良心的な業者を選ぶには、どこに注目すれば良いのでしょうか。

修理価格

先述のとおり、修理価格の設定は業者によってまちまちです。水漏れの修理は、どうしても急ぎがちですが、複数の業者に声をかけて見積もりを出してもらうようにすると、無駄に高い料金を支払う失敗を防げます。

できれば安い料金で済ませられるのが望ましいですが、ほかの業者と比べて極端に安い価格を提示する業者には要注意です。後から追加料金を請求したり、ずさんな修理をされて再び水漏れしたりする恐れがあります。

なぜその価格になるのか、算出根拠を尋ねたとき、明確に答えられる業者であれば、信頼できるといえるでしょう。曖昧にしか答えられなければ避けたほうが無難です。

修理までのスピード

目に見える箇所で水漏れが発生しているときは、早く修理しないと周囲が水浸しになってしまいます。止水栓や元栓を閉めれば水漏れは収まりますが、その間は水道が使えません。できるだけ早く修理してくれる業者が望ましいでしょう。

早い業者であれば、電話で相談してから1時間以内に駆けつけてくれるはずです。「〇分後に駆けつけます」と、具体的な時間を教えてくれるところなら、より安心できるでしょう。逆に、「いつ到着できるか分からない」など、曖昧な回答しかできない業者は、いつまでも待たされる恐れがあるので、避けたほうが無難です。

なお、早く駆けつけてくれる業者が必ずしも安いわけではない点は、留意しておきましょう。

技術力の高さ

業者の技術力が低いと、再び同じ箇所から水漏れして、修理を依頼する破目になってしまいます。そのような事態を防ぐためにも、業者の技術力については、あらかじめ調べておきたいところです。

安心できる業者であれば、ホームページに対応事例や年間の対応件数を掲載しています。また、電話したときや実際に来てもらったときの対応も参考になるでしょう。

もうひとつ基準となるのが、「水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)」です。法律・法令に定められた基準で適切な施工ができると、水道局から認められています。

指定工事店でない業者は、蛇口やパッキンの交換くらいしかできません。指定工事店であれば、給水管や水栓の修理や交換ができます。水漏れは、どれくらいの修理が必要になるか判断しづらいので、最初から指定工事店に依頼すれば、どんな状況でも対応できるでしょう。

ほかにも、上水道だけ、下水道だけ、両方に指定されているという違いもあるので、両方に指定されている業者を選ぶと安心です。

もちろん、同じ指定工事店でも価格設定やサービスの質はまちまちなので、複数の業者をしっかりと比較しましょう。

評判の良さ

評判の良い業者であれば、安心して依頼できますよね。地元の業者であれば、近所に依頼したことのある人がいるかもしれません。最近ではインターネット上の口コミでも評判を見られます。ただし、口コミの中にはわざと良い情報や悪い情報を書き込んでいるものもあるので、過信は禁物です。

評判を調べる余裕がないときは、名の知れた大手の業者を選ぶと良いでしょう。

目次へ

実際にあった修理のトラブル事例

最後に、実際にあった水漏れ修理のトラブルを見てみましょう。

見積もり無料!でも実際は…

「見積もり・出張無料」と書かれたチラシを見て、見積もりを依頼したところ、状態を確認するために蛇口を取り外され、その分の作業料金を請求されたというトラブルです。

このように、見積もり・出張無料というのは家に上がりこむ口実に過ぎず、実際には費用を請求する業者が存在します。安易に依頼せず、本当に無料で対応してくれるのか確認しましょう。そこで曖昧にしか答えられないようであれば、請求されるかもしれません。

なお、不当な表示で顧客を誘引するのは違法行為にあたるため、そのようなチラシには小さい文字で「料金が発生する場合がある」と書かれている可能性があります。隅々までよく確認しましょう。

修理を急いでしまった結果…

トイレのタンクから水漏れして、チラシの業者に修理を依頼したところ、30万円近い高額の費用を請求され、今しか値引きできないといわれたため、支払ったというトラブルです。結局、その業者は修理とは関係のない不要な交換を行って、費用を釣り上げていました。

修理を急ぎたくなる気持ちは分かりますが、法外な費用を請求されたのでは意味がありません。水漏れは止水栓や元栓を閉めれば収まります。落ち着きを取り戻してから、信頼できる業者に見積もりを出してもらい、納得できたら修理を依頼するようにしましょう。いきなり修理を依頼するのは、おすすめできません。

水道管の水漏れ修理なら、水道屋の水猿がおすすめです。

料金、対応の早さ、作業の質の高さなど、どれをとっても業界トップクラスですので、安心して依頼していただけます。

現場での事前お見積りは無料ですので、修理が必要かわからない場合もぜひ一度ご相談ください。

水道屋の水猿へのお問い合せはこちらからどうぞ。

目次へ

まとめ

水道管の水漏れが起きる原因と応急処置の修理が必要な理由について解説してきました。

水道管の水漏れは、水道管の経年劣化や地震などの影響によって起きることがあります。

補修テープを巻いたり元栓を締めたりすることで一時的に水漏れを止められますが、根本的に水漏れを直すためには業者による修理が必要です。

水道屋の水猿なら、水回りのトラブルに365日年中無休で対応しております。

ご相談に関する通話料や相談料、お見積りはすべて無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。