スズメバチの活動時期と駆除依頼が集中する月を猿太郎の実績から解説
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スズメバチをまだ見かけるけれど、いつになったらいなくなるのかが分からない。そんなときに調べる方が多いと思います。
公的な資料では、スズメバチの活動時期はおおむね4月から11月までとされています。ただし、それを知っても「いま自分がどうすべきか」までは決まりません。
この記事では、蜂駆除の猿太郎が2020年4月から12月に受け付け、実際に作業を行った385件(アシナガバチなどを含む蜂の駆除全般)が、何月に集中していたのかをそのまま公開します。依頼の54%は8月で、10月には1%まで減っていました。
活動している時期と、人が困って依頼する時期は同じではありません。その差を手がかりに、いま見かけた1匹や巣をどうすべきかを判断できる形にまとめました。
この記事で分かること
- 公的資料で確認できる活動時期と、いちばん危険な月
- 活動が始まる月が地域で1か月ずれること
- 実際に駆除依頼が入った月の実数(385件・蜂の駆除全般)
- 気温で「もう安全」と判断できるのか
- 見つけた月ごとに、やるべきことがどう変わるか
目次
スズメバチの活動時期は4月から11月
自治体の公式ページを確認すると、スズメバチが活動するのはおおむね4月から11月までです。
神戸市は、4月中旬に新女王バチが越冬から目覚め、6月頃に単独で巣作りを始め、7月上旬から8月上旬に働きバチが誕生し、7月下旬から8月中旬に活動が最も盛んになると説明しています。11月から3月は越冬期です。
堺市も「5月になるとコガタスズメバチの女王バチが越冬から目覚め活動がはじまります」とし、「7月から10月頃」を最盛期としています。
種類によって時期や巣の場所は変わります。自分が見かけた蜂がどの種類かは、スズメバチの種類と見分け方で確認できます。
いちばん危険なのは9月から11月
活動している期間の中でも、刺される危険がいちばん高いのは秋です。
日光市は「9月から11月は、ハチが攻撃的になる危険な時期です」と明記しています。理由も書かれており、秋は新女王バチが生まれる季節で、働きバチがそれを守るために攻撃性を高めるためです。
堺市も「9月から10月頃にかけては特にスズメバチの活動が活発になる」として注意を促しています。
夏がピークだと思われがちですが、巣の規模が最大になり、守るものが増えるのは秋です。8月を過ぎたから安心、とはなりません。
活動が始まる月は地域で1か月ずれる
同じ4月から11月でも、住んでいる地域によって始まる月がずれます。
北海道の釧路市は「例年、気温が上昇し始める5月頃に、冬眠から目覚めた女王バチが一匹で巣作りを始めます」としたうえで、「釧路市でも例年6月頃からスズメバチの活動が確認されています」と書いています。
大阪の堺市が5月としているのに対し、釧路市は6月頃です。1か月のずれがあります。
自分の地域の目安は、住んでいる市区町村の公式ページで確認するのが確実です。「◯◯市 スズメバチ」で検索すると、多くの市が注意喚起のページを出しています。
猿太郎に駆除依頼が入ったのは8月に集中していた
ここからは、蜂駆除の猿太郎に実際に入った依頼の話です。
2020年4月から12月に受け付け、実際に作業を行った385件について、受付月の内訳を集計しました。蜂の種類はスズメバチだけでなく、アシナガバチなども含む全件です。
8月が54%で10月には1%まで減る
385件の受付月は次のとおりです。
| 月 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 4月 | 2件 | 1% |
| 5月 | 5件 | 1% |
| 6月 | 49件 | 13% |
| 7月 | 67件 | 17% |
| 8月 | 207件 | 54% |
| 9月 | 46件 | 12% |
| 10月 | 5件 | 1% |
| 11月 | 3件 | 1% |
| 12月 | 1件 | 0% |
この数字で言えないことも書いておきます。これは2020年の1年分だけの集計です。同じ集計を他の年でも取れるほどのデータは残っておらず、翌年は8月までの記録しかありません。そのため「毎年こうなる」とは言えません。 また、集計しているのは受付日であって、蜂が活動していた月そのものではありません。スズメバチだけを取り出した数字でもなく、対応した地域の偏りも分けられていません。この記事で言えるのは、2020年の1年間ではこうだった、というところまでです。
「蜂が活動している」と「困って依頼する」はずれる
一般に、スズメバチの活動のピークは8月から10月とまとめて説明されます。巣が最大になり、蜂の数も最も多くなる時期だからです。
ところが、実際に依頼が入った月はそこまで広がっていません。8月に54%が集中したあと、9月は12%、10月には1%まで落ちています。
蜂は10月にも活動しています。それでも依頼は来ません。気温が下がって蜂を見かける機会が減ること、庭やベランダで過ごす時間が短くなること、外にいる蜂が視界に入りにくくなることなど、理由はいくつも考えられますが、この集計だけでは原因を特定できません。
言えるのは、活動しているかどうかと、人が困って業者を呼ぶかどうかは別だということです。10月に蜂を見かけて「もう時期じゃないから放っておこう」と考える方は多いはずですが、日光市が9月から11月を危険な時期としているとおり、蜂の側はまだ攻撃的です。
気温では「もう安全」と判断できない
「何度以下になれば活動しなくなるのか」を知りたい方は多く、検索候補にも「スズメバチ 活動時期 気温」が出てきます。
そこで、堺市・釧路市・立川市・日光市・神戸市の5つの公式ページを実際に開いて確認しました。気温の数値を示しているページは、5つのうち1つもありませんでした。 釧路市の「気温が上昇し始める5月頃」のように、言葉での説明はあります。しかし「◯度以下なら活動しない」という線引きは、どこにも書かれていません。
民間の記事には「何度以下なら活動しなくなる」と数値を挙げているものがありますが、公的な資料でその数値を確認することはできませんでした。この記事では、確認できない数値は書きません。
代わりに使える目安は、気温ではなく月です。立川市は「10月以降は寒くなるにつれて新女王バチ以外の蜂は活動が鈍くなり、冬を越せず全て死んでしまう」と説明しています。新女王バチだけが朽木の隙間などで冬眠し、翌春に別の場所で巣作りを始めます。
つまり、10月以降は活動が鈍っていく方向にあるというのが、公的資料から言えることです。ただし「鈍る」であって「いなくなった」ではありません。その日の気温が高ければ動きますし、巣に蜂が残っていることもあります。
1匹だけ飛んでいるときの意味は時期で変わる
庭やベランダで1匹だけ飛んでいるのを見かけたとき、それが何を意味するかは月によって変わります。
4〜6月の1匹は巣を作る場所を探している女王バチ
春先に見かける大きめの1匹は、越冬から目覚めた女王バチであることが多い時期です。神戸市は4月中旬に新女王バチが越冬から目覚め、6月頃に単独で巣作りを始めると説明しています。
この時期はまだ働きバチがいないため、巣も小さく、蜂の数も1匹です。巣ができる前や、できて間もない段階で気づけるのはこの時期だけです。
軒下やベランダの天井、物置の中などを一度見ておくと、巣が大きくなる前に気づけます。
7月以降の1匹は近くに巣がある可能性がある
7月に入ると働きバチが増えます。神戸市によれば、働きバチが誕生するのは7月上旬から8月上旬です。
この時期に見かける1匹は、餌を探して飛んでいる働きバチであることが多く、近くに巣がある可能性を示しています。 同じ場所で何度も見かける、決まった方向へ飛んでいく、といった様子があれば、その先に巣があると考えたほうが自然です。
ただし、巣を探して自分で近づくのは危険です。見つけた場所と、飛んでいく方向を覚えておく程度にとどめてください。
どの時期でも殺して解決しようとしない
目の前の1匹を叩いたり潰したりするのは避けてください。スズメバチは危険を感じると仲間を呼ぶ性質があり、1匹を殺したことで状況が悪くなることがあります。
詳しくはスズメバチを一匹殺すとどうなる?にまとめています。
見つけた月ごとにやるべきことは変わる
巣を見つけたとき、何をすべきかは月によって変わります。猿太郎に依頼が入った月の内訳と、公的資料の記述を合わせて整理します。
4〜6月に見つけたとき
385件のうち、4月から6月に受け付けたのは56件で、全体の約15%です。件数としては少ない時期にあたります。
一方で、この時期の巣はまだ小さく、費用も抑えられます。猿太郎が実際に作業した案件のうち、巣の大きさが5cm以下だった29件は中央値11,000円でした。
作りかけの巣をどう扱うかは蜂の巣は作り始めに駆除すべき?にまとめています。
7〜9月に見つけたとき
385件のうち、7月から9月に受け付けたのは320件で、全体の83%がここに集中しています。
この時期は巣が大きくなり、働きバチの数も増えています。堺市が最盛期としている時期にあたり、日光市が危険な時期とする9月も含まれます。
巣に近づかない、振動を与えない、周囲で作業をしないでください。 高い場所や屋根裏にある場合は、自分で確認しようとせず業者に相談してください。
10月以降に見つけたとき
10月以降に受け付けたのは9件で、全体の2%です。10月だけを見ると5件、1%まで減ります。
立川市の説明のとおり、10月以降は新女王バチ以外の蜂が死んでいき、巣は空になっていきます。 そのため、10月以降に見つけた巣は、すでに蜂がいない可能性があります。
ただし「10月だからもう安全」と決めつけないでください。 その年の気温によって残っている期間は変わりますし、日光市は11月まで危険な時期に含めています。巣に出入りする蜂がいないかを、離れた場所から確かめてから判断してください。
駆除を頼むか自分でやるかの判断
巣を見つけたあと、業者に頼むか自分でやるかを決めることになります。判断の分かれ目は、蜂の種類と巣の大きさ、そして巣がある場所です。
駆除を依頼した方が良いケース
次のいずれかに当てはまる場合は、自分で作業せず業者に依頼してください。
- スズメバチだと分かっている(防護服なしで近づくと、集団で攻撃される)
- 脚立が必要な高さにある(刺されなくても、転落する危険がある)
- 巣が握りこぶしより大きい(蜂の数が多く、市販のスプレーで対処しきれない)
- 屋根裏や壁の中にある(開口が必要で、素人では場所を特定できない)
費用の目安も書いておきます。猿太郎が2020年4月から2024年8月に実際に作業を行った426件のうち、スズメバチの巣だった61件は中央値44,000円でした。アシナガバチの249件は22,000円で、種類によって2倍の差があります。金額の内訳はその蜂の巣駆除の料金は妥当?にまとめています。
自分で駆除しても大丈夫なケース
自分でやってよいのは、条件がそろったときだけです。
- アシナガバチだと分かっている
- 巣が5cm以下(ゴルフボールくらいまで)
- 手が届く高さにある
スズメバチだと分かっている場合は、この条件に入りません。 種類が分からない場合も、業者に相談してください。取り違えて近づくと、危険の大きさが変わります。
条件を満たしていて自分で行う場合の手順は、自分で安全に蜂の巣を駆除する方法にまとめています。
スズメバチの活動時期に関するよくある質問
スズメバチは何月にいなくなりますか
立川市の資料では、10月以降は寒くなるにつれて新女王バチ以外の蜂が活動を鈍らせ、冬を越せずに死んでいくとされています。 猿太郎への駆除依頼も、10月は385件のうち5件(1%)まで減っていました。ただし新女王バチは越冬するため、翌春に別の場所で巣作りが始まります。
スズメバチが一匹いたら巣がありますか
時期によって意味が変わります。 4月から6月に見かける1匹は、巣を作る場所を探している女王バチであることが多く、まだ巣がない段階です。7月以降に見かける1匹は餌を探している働きバチであることが多く、近くに巣がある可能性があります。同じ場所で何度も見かける場合は、その周辺を疑ってください。
スズメバチは何に弱いですか
神戸市は、暗闇では蜂の活動が鈍ると説明しています。 ただしこれは、業者が夜間や早朝に作業することがある理由であって、素人が夜に巣へ近づいてよい理由にはなりません。暗い中での作業は足元が見えず、刺された場合の対応も遅れます。弱点を突いて自分で退治する方向では考えないでください。
スズメバチが嫌がるものは何ですか
蜂が嫌がるものを使った予防については、蜂を寄せ付けない方法10選にまとめています。すでに巣ができている場合は、嫌がるものを置いても解決しません。巣そのものへの対処が必要です。
まとめ|活動時期と実際に依頼が集中する月は違う
スズメバチの活動時期は、公的資料ではおおむね4月から11月までとされています。いちばん危険なのは、新女王バチを守るために攻撃性が上がる9月から11月です。活動が始まる月は地域で1か月ほどずれ、大阪の堺市が5月、北海道の釧路市が6月頃としています。
一方で、蜂駆除の猿太郎に2020年に入った依頼385件を月別に見ると、8月に54%が集中し、9月は12%、10月には1%まで減っていました。蜂が活動していることと、人が困って業者を呼ぶことは、同じではありません。10月に見かけて「もう時期ではない」と考えても、蜂の側はまだ攻撃的です。
「何度以下なら安全か」を気温で決めることはできません。確認した5つの市の公式ページに、気温の数値を示したものはありませんでした。使える目安は月のほうで、10月以降は活動が鈍っていく方向にあります。
巣を見つけたら、月で行動を分けてください。4月から6月なら巣が小さく費用も抑えられます。7月から9月は依頼の83%が集中する時期で、近づかずに相談してください。10月以降は蜂がいない可能性がありますが、出入りを確かめてから判断してください。スズメバチだと分かっている場合、脚立が必要な高さ、握りこぶしより大きい巣、屋根裏や壁の中のいずれかに当てはまるなら、自分で作業せず業者に依頼してください。
自社データ:蜂駆除の猿太郎が2020年4月〜12月に受け付け、実際に作業を行った385件の受付月を全数集計したものです。蜂の種類はスズメバチに限らず、アシナガバチなどを含みます。費用の数値は2020年4月〜2024年8月に実際に作業を行った426件の税込の作業料金です。




