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BIOSの起動方法を調べている方の多くは、「どのキーを押せばいいのか分からない」「本当にこの画面で合っているのか不安」「Windowsが起動しないけどBIOSには入れるのか知りたい」といった疑問や不安を抱えています。BIOSはパソコンの基本動作を管理する重要な仕組みですが、普段触れることが少ないため、難しそうに感じる人も少なくありません。
この記事では、「BIOSとは何か」という基礎から、具体的な起動方法、メーカー別の違い、Windowsからの起動手順、さらにBIOSに入れない場合の対処法までをわかりやすく解説します。専門用語はできるだけかみ砕いて説明し、初心者でも迷わず操作できる内容にまとめています。
この記事を読めば、BIOSの起動方法が明確に理解でき、自分のパソコンで安全にBIOS画面を開けるようになります。
目次
そもそもBIOSとは?

BIOSとは、パソコンの電源を入れたときに最初に動くプログラムのことです。一般的には「BIOSに入る」と表現されますが、実際にはUEFI設定画面を開いているケースも多いです。ここでは、BIOSの基本的な意味や、UEFIとの違い、ブートメニューとの違いについて整理していきます。
BIOSとは?
BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンの電源投入直後に実行されるプログラムです。ハードウェアが正常に接続されているかをチェックし、どのストレージからOSを起動するかを決定します。この処理が完了して初めて、WindowsなどのOSが立ち上がります。
たとえば、メモリを増設したあとに正しく認識されているかを確認したい場合や、USBメモリから起動してOSを再インストールしたい場合などにBIOS設定画面を使用します。つまり、BIOSはパソコンの設定を根本から管理する場所です。
通常の作業では触れる必要はありませんが、トラブル対応や設定変更時には欠かせない存在です。
UEFIとの違いとは?
UEFIは、従来のBIOSを進化させた新しい規格です。現在販売されているほとんどのパソコンでは、UEFIが採用されています。見た目がグラフィカルでマウス操作に対応している機種もあり、操作性が向上しているのが特徴です。
従来のBIOSはキーボード操作のみで、シンプルなテキスト画面が中心でした。一方、UEFIでは日本語表示が可能な場合もあり、初心者でも比較的扱いやすくなっています。
ただし、役割自体は大きく変わりません。電源投入後にハードウェアを初期化し、OSを起動させるという基本機能は同じです。そのため、この記事ではUEFIも含めて「BIOS」として説明しています。
ブートメニューとの違いは?
ブートメニューは、一時的に起動するデバイスを選ぶための画面です。たとえば「今回はUSBから起動したい」といった場合に利用します。通常はF12やEscキーなどで呼び出します。
一方、BIOS設定画面は、起動順そのものを変更したり、セキュリティ設定を変更したりするための管理画面です。ブートメニューは一時的な選択、BIOSは恒久的な設定変更と考えると分かりやすいでしょう。
目的が異なるため、どちらを開くべきかを理解しておくことが重要です。
BIOS画面の見方

BIOSに入れたものの、「どこを見ればいいのか分からない」「英語ばかりで不安になる」という方は少なくありません。しかし、BIOS画面の構造はそれほど複雑ではなく、基本的なポイントを押さえておけば迷うことはほとんどありません。ここでは、BIOS画面の基本構成と操作方法、設定変更後の終了方法について、最低限知っておきたい内容を簡潔に解説します。
BIOS画面の基本構成
BIOS画面の上部には、Main・Boot・Security・Advanced・Exitといったタブが並んでいることが多いです。機種によって名称は多少異なりますが、大きな構造は共通しています。Mainでは基本情報(CPU・メモリ容量・日付など)、Bootでは起動順の設定、SecurityではパスワードやSecure Boot関連の設定を行います。Advancedにはハードウェアの詳細設定がまとめられていることが一般的です。
まずは「Boot」という項目を探せば、起動順の変更に進めるケースがほとんどです。目的に応じて該当タブを選ぶ、という考え方を覚えておきましょう。
キーボードで操作するのが基本
多くのBIOS画面はキーボード操作が基本です。矢印キーで移動し、Enterキーで決定、Escキーで戻るという操作が一般的です。画面の右側や下部に、操作方法の説明が表示されていることもあります。
最近のUEFIではマウス操作に対応している機種もありますが、すべての環境で使えるとは限りません。そのため、基本はキーボード操作と考えておくと安心です。操作方法が分からなくなった場合は、画面内のヘルプ表示やキーガイドを確認しましょう。焦って適当に変更しないことが大切です。
設定変更後は保存して終了する
設定を変更しただけでは、内容は反映されません。必ず「保存して終了」する必要があります。多くの機種ではF10キーが「Save & Exit」に割り当てられています。Exitタブの中に「Save Changes and Exit」という項目がある場合もあります。変更を保存せずに終了すると、設定は元に戻ってしまいます。
逆に、設定を間違えた場合は保存せずに終了すれば変更は適用されません。BIOS操作では、この“保存の有無”が非常に重要です。
BIOS設定画面では何ができる?

BIOS設定画面は、パソコンの動作を根本から管理するための場所です。普段の操作では触れることは少ないですが、OSの再インストールやパーツの増設、Windows 11へのアップグレードなど、重要な場面で必要になります。ここでは、初心者の方でも知っておきたい代表的な機能に絞って解説します。
起動順(ブート順)を変更できる
ブート順とは、パソコンがどの機器から優先的に起動するかを決める設定です。通常は内蔵SSDやHDDが最優先になっていますが、USBメモリからOSをインストールする場合などは、USBを最上位に変更する必要があります。
Bootタブの中に「Boot Priority」や「Boot Order」といった項目があり、ここで順番を変更できます。設定を保存して再起動すれば、新しい起動順が適用されます。OSの再インストールや修復を行う際に必須となる設定です。
SSD・HDDやメモリの認識状況を確認できる
BIOSでは、接続されているストレージやメモリの情報を確認できます。たとえば、メモリを増設したあとに容量が正しく表示されているか、SSDが認識されているかをチェックできます。
MainやInformationといった項目に、CPU・メモリ容量・ストレージ情報が表示されます。もしここで認識されていない場合は、物理的な接続不良やパーツ不良の可能性があります。トラブルの切り分けに非常に役立つ機能です。
Secure BootやTPMなどのセキュリティ設定ができる
Secure Bootは、不正なOSやプログラムの起動を防ぐための機能です。Windows 11のインストール要件にも関係しています。また、TPMは暗号化やセキュリティ機能を支える重要なチップです。
これらの設定はSecurityタブやAdvanced内にあることが多く、有効・無効を切り替えることができます。Windows 11へのアップグレードや、特定のソフトウェア利用時に必要となる場合があります。
仮想化機能(VT-x/AMD-V)を有効にできる
仮想化機能は、1台のパソコン上で複数のOSを動かすために必要な設定です。VirtualBoxやHyper-Vなどの仮想環境を利用する場合、この機能を有効にする必要があります。
Advancedタブ内に「Intel Virtualization Technology」や「SVM Mode」といった名称で表示されていることが多いです。無効になっていると仮想マシンが起動できないため、利用予定がある場合は確認しておきましょう。
日付・時刻を修正できる
BIOSでは、パソコン内部の時計を管理しています。CMOS電池が弱っている場合などに、日付や時刻がずれることがあります。
Mainタブに日付と時刻の設定項目があり、ここで修正が可能です。時刻が大きくずれていると、インターネット接続やセキュリティ証明書のエラーが発生することもあります。基本的な設定ですが、意外と重要な項目です。
BIOSの基本的な起動方法

BIOSを起動する最も一般的な方法は、「電源を入れた直後に特定のキーを押す」ことです。操作自体はシンプルですが、タイミングを逃すとWindowsがそのまま起動してしまうため、正しい手順を理解しておくことが重要です。
まず、パソコンの電源を完全に切ります。スリープや再起動ではなく、一度シャットダウンしてから電源ボタンを押すのが確実です。そして、電源ボタンを押した直後から、BIOS起動キーをすぐに押します。一般的によく使われるキーは「F2」や「Delete(Del)」です。
ポイントは「ロゴが表示されたら押す」ではなく、「電源を入れた瞬間から押す」ことです。表示時間が短い機種では、キーを数回ではなく連打すると成功しやすくなります。もしWindowsが起動してしまった場合は、もう一度シャットダウンしてやり直します。慣れないうちは1回で入れなくても問題ありません。焦らずに繰り返せば、必ずBIOS画面に入れます。
最近のパソコンではUEFIが採用されているため、表示される画面はグラフィカルな場合もありますが、操作の流れは同じです。電源投入直後に正しいキーを押すことが、BIOS起動の基本です。
メーカー別|BIOS起動キーまとめ

BIOSに入るためのキーは、パソコンのメーカーや機種によって異なります。基本は「電源投入直後に特定のキーを押す」ですが、そのキーが違うために入れないケースは少なくありません。ここでは、代表的な国内外メーカーの起動キーをまとめて解説します。
富士通・NECのBIOS起動方法
富士通やNECのパソコンでは、電源を入れた直後に「F2」キーを押す方法が一般的です。ロゴが表示されたタイミング、もしくは表示される前からF2キーを連打することで、BIOS設定画面に入れます。
機種によっては、起動時に画面下部に「Press F2 to enter Setup」と表示されることもありますが、表示時間は短いです。そのため、電源ボタンを押した瞬間からF2キーを数回押すのが確実です。ノートパソコンの場合は、Fnキーとの同時押しが必要なケースもあります。反応しない場合は、Fn+F2も試してみましょう。
Dell・HP・LenovoのBIOS起動方法
Dellでは「F2」が基本ですが、機種によっては「F12」でブートメニューを開き、そこからBIOSへ進む場合もあります。ロゴ表示中にF2キーを押すのが標準的な方法です。
HPの場合は、まず「Esc」キーを押し、表示されるメニューから「F10」を選択する流れが多く採用されています。電源投入後にEscキーを連打し、その後F10を押す手順です。
Lenovoでは「F2」または「Fn+F2」が一般的です。ThinkPadシリーズでは「Enterキー」を押してからメニューを開く機種もあります。メーカーごとの違いを確認することが重要です。
dynabook・ASUS・mouseのBIOS起動方法
dynabook(旧東芝)では、「F2」キーが主流です。電源投入直後にF2キーを押し続ける、もしくは連打することでBIOS画面に入れます。
ASUSでは「Delete(Del)」キーまたは「F2」が使用されることが多いです。自作PC向けマザーボードもDeleteキーが基本です。
mouseコンピューターもDeleteキーまたはF2キーが一般的です。自作系やBTOモデルではDeleteキーが採用されているケースが多いため、まずはDeleteキーから試すとよいでしょう。
WindowsからBIOSを起動する方法

最近のパソコンでは、高速スタートアップの影響などで、電源投入時にキーを押してもBIOSに入りにくい場合があります。そのようなときは、Windowsの設定画面からBIOS(UEFI)を起動する方法が便利です。キー操作がうまくいかない場合でも、この方法で確実に設定画面へ進めます。ここでは、Windows 11とWindows 10それぞれの手順と、セーフモード経由でBIOSへ入る方法を解説します。
Windows 11からUEFI設定画面を開く手順
Windows 11では、設定画面から直接UEFIファームウェア設定を開くことができます。
まず、「設定」を開きます。次に「システム」→「回復」を選択し、「今すぐ再起動」をクリックします。再起動後に青い画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」を選択します。そして「再起動」を押すと、BIOS(UEFI)画面が表示されます。
この方法であれば、キーのタイミングを気にする必要はありません。確実にBIOSへ入りたい場合に有効な手段です。
Windows 10からBIOSを起動する手順
Windows 10でも、ほぼ同様の手順でBIOSへ進めます。
まず「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を開きます。次に「今すぐ再起動」をクリックします。再起動後の青い画面で、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」を選び、「再起動」を押します。
その後、自動的にBIOS画面が表示されます。キー操作で入れない場合や、高速スタートアップが有効な環境では、この方法が最も確実です。
セーフモード経由でBIOSに入る方法
Windowsが正常に起動しない場合でも、回復環境からBIOSへ進めることがあります。
電源を入れてWindowsロゴが表示されたタイミングで強制終了を数回繰り返すと、自動修復画面が表示されます。そこから「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」を選択すれば、BIOSに進める可能性があります。
ただし、完全にハードウェアが故障している場合は、この方法でも入れないことがあります。その場合は、電源投入直後のキー操作を再度試すか、メーカーサポートに相談する必要があります。
BIOSに入れないときの原因と対処法

BIOSに入れないと焦ってしまいますが、多くの場合は単純な原因です。パソコンの故障とは限りません。ここでは代表的な原因と、具体的な対処法を詳しく解説します。順番に確認していけば、ほとんどのケースは解決できます。
キーを押すタイミングが遅い
BIOSに入れない原因として最も多いのが、キーを押すタイミングが遅れているケースです。BIOSは電源投入直後のごく短い時間しかキー入力を受け付けません。メーカーのロゴが表示されてから押すのでは遅い場合もあります。特に高速なSSDを搭載しているパソコンでは、起動処理が非常に速いため、わずか数秒でWindowsの読み込みに進んでしまいます。
対処法としては、完全にシャットダウンした状態から電源ボタンを押し、その瞬間からBIOS起動キーを連打することです。1回だけ押すのではなく、数回続けて押すことで成功率が上がります。再起動ではなく「シャットダウン後の起動」を試すのも重要です。焦らずに何度か試すことで、ほとんどの場合は入れるようになります。
BIOS起動キーが間違っている
意外と多いのが、押しているキー自体が違っているケースです。BIOS起動キーはメーカーや機種によって異なります。一般的にはF2やDeleteが多いですが、HPではEsc→F10、LenovoではFn+F2など、独自の操作が必要な場合もあります。
「前のパソコンではF2だったから今回もF2」と思い込んでしまうと、何度試しても入れません。対処法としては、F2だけでなくDeleteやF10、Escなど複数の候補を試すことです。ロゴ画面の下部に「Press ○○ to enter Setup」と表示されることもあるため、表示内容を確認するのも有効です。キーの違いを疑うだけで解決することも少なくありません。
キーボードが認識されていない
BIOSに入れない原因として、キーボードが起動初期段階で認識されていないケースもあります。特に無線キーボードは、Windowsが起動するまで有効にならないことがあり、BIOS操作には使えない場合があります。また、USBハブを経由して接続している場合も、正常に認識されないことがあります。
対処法は、有線キーボードを直接USBポートに接続することです。可能であれば、パソコン背面のUSBポートに差し替えてみてください。別のキーボードに交換するだけで問題が解決することもあります。入力デバイスの問題を疑うことも重要なチェックポイントです。
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Windowsの高速スタートアップが影響している
Windows 10やWindows 11では、高速スタートアップ機能が有効になっていることがあります。この機能が有効だと、起動処理の一部が省略され、BIOSに入るためのキー入力を受け付ける時間が極端に短くなります。そのため、何度試してもWindowsがすぐに起動してしまうことがあります。
この場合は、キー操作にこだわらず、Windowsの設定画面からUEFIファームウェア設定を開く方法を使うのが確実です。設定→回復→今すぐ再起動から詳細オプションへ進めば、確実にBIOSへ入ることができます。高速スタートアップが原因の場合は、この方法が最も安全で確実な対処法です。
まとめ|BIOSは正しい手順で安全に起動しよう

BIOSの起動方法は一見難しそうに感じますが、基本は「電源を入れた直後に正しいキーを押す」だけです。多くの機種ではF2やDeleteキーが使われており、タイミングを意識して連打すれば問題なく入れるケースがほとんどです。
もしキー操作で入れない場合でも、Windows 10やWindows 11の設定画面からUEFIファームウェア設定を開く方法があります。高速スタートアップが有効な環境や、起動が速すぎて間に合わない場合は、この方法を活用することで確実にBIOSへ進めます。
また、BIOS画面では起動順の変更やハードウェアの認識確認、Secure BootやTPMの設定など、パソコンの根本的な管理ができます。ただし、必要のない項目を変更すると正常に起動しなくなる可能性もあるため、目的を明確にして操作することが大切です。
この記事で解説した手順を順番に試せば、初心者の方でも迷わずBIOSに入れるようになります。焦らず、落ち着いて操作することが成功のポイントです。
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