この記事はトイレが逆流した時の対処法を紹介しています。トイレの水が流れっぱなしになったり、トイレ修理料金の相場が知りたいときはこちらの記事をご覧ください。
トイレが逆流する4つの原因
トイレが逆流したときに考えられる4つの原因を紹介します。日常的に起こり得ることから、災害などの緊急事態によって起こるものまで、逆流といってもその原因はさまざまです。
便器内のつまり
便器内のつまりは、日常の中でも起こりやすいトイレが逆流する原因です。たとえば、トイレットペーパーは水に溶ける素材で作られていますが、大量に流せばつまることがあります。
そのほか、子どもがトイレにうっかりおもちゃを落としたり、ペットを飼っている家庭ではトイレ用の砂を処理するためにトイレに流したりして、つまりを引き起こしてしまうこともあります。
トイレに流して良いのは基本的にトイレットペーパーだけです。流す量にも普段から気をつけることがとても大切です。これらのルールを徹底することで、便器のつまりトラブルは未然に防ぐことができるでしょう。
排水管・排水口のつまり
便器から下水にかけて、水は長い排水管や排水口が通って流れていきます。この下水までの通り道の途中でつまりが起こることも、トイレが逆流する原因のひとつです。
排水管や排水口でつまりが生じる原因のひとつに、無理な節水が挙げられます。無理な節水の例としては、以下のとおりです。
・トイレタンクに水の入ったペットボトルを入れ、水かさが増している
・排便時や、トイレットペーパーを多めに流すときにも水量を「小」で流している
節水タイプのトイレでも、最低限下水までにつまりが起こらないことを想定した流水量を保って設計されています。流水量を考慮せず上記のような節水対策を行うことは、つまりを誘発してしまう大きな原因です。
排水ポンプの故障
施設の地下にあるトイレや、郊外に建つ家のトイレの場合、排水をくみ上げるのに排水ポンプを使用していることが少なくありません。この排水ポンプに故障が生じると、トイレが逆流することがあります。
見えない部分なので日頃は気にならない排水ポンプですが、寿命は意外と短く7~12年ほどです。地下の階や郊外に建つ家の水回りで突然の逆流が起こった場合は、排水ポンプの故障を疑いましょう。
災害による逆流
台風や大雨、土砂災害が起こると、下水道から大量の雨水や泥水が流れ込み、トイレが逆流を引き起こすことがあります。上記の排水ポンプも同様に、災害による逆流が起こる可能性はあるので注意が必要です。
また、大きな地震が起こった際には、排水管や下水管、排水ポンプが故障する可能性があることも覚えておきましょう。断水によりトイレが使えないのも困りますが、逆流で汚水が家の中まであふれてしまうのもとても困る事態です。
トイレが逆流したときの自力での対処法
トイレが急に逆流したら、まずはとにかく逆流を止めたいと思うことでしょう。続いては自力でできる対処法を3つ紹介します。
お湯を流す
もっとも手軽にできる方法として、お湯を流す手段があります。便器の奥にトイレットペーパーや便がつまっている場合、お湯によって溶けて流れやすくなります。
トイレットペーパーを流しすぎたときや、排便後に水量を「小」で流してしまったのが原因だと考えられる場合は、一度試してみましょう。
注意点として、あまりに高温のお湯を流すと便器にヒビが入る可能性があります。お湯は50℃程度のものを用意しましょう。
ワイヤーブラシを使う
細く長いワイヤーブラシは、便器の奥まで突っ込んで使えるため、見えない部分になにかつまっているときにおすすめのアイテムです。
使い方としては便器の穴にワイヤーブラシの先端を突っ込み、つまりの原因になっているものに触れたら柄を回してつまりの原因を削ります。
トイレットペーパーや水に溶けるトイレ掃除用のシート、前述したペットのトイレ砂など削れるものがつまりの原因であれば、ワイヤーブラシの使用で解消できる可能性が高いでしょう。
ただし、子どものおもちゃなど硬い異物がつまっている場合、余計に押し込めてしまったり便器の奥を傷つけたりする可能性があるため、使用を避けた方が良いでしょう。
ラバーカップを使う
ラバーカップは「スッポン」とも呼ばれます。ゴムのカップに取っ手がついており、便器の穴にラバーの部分を押しつけ、密着させながら取っ手を押し込み、その後ゆっくり引くことでつまりを取り除くアイテムです。
用途がトイレのつまり解消だけのアイテムなので、それだけのために買うのはもったいないと考える人も多いかもしれません。しかし、トイレの逆流はいつ起こるかわかりません。万が一にそなえて用意しておくと安心です。
こんな場合は業者に依頼
自力でトイレの逆流を解消しようとしても、うまくいかないことがあります。そんなときは無理をせず業者に修理依頼をしましょう。
業者に頼む際の判断基準を、以下の3点に沿って紹介します。
異物が見えない
便器の奥を覗き込んでつまっているものが見えない場合は、迷わず業者に修理を依頼するのが無難です。
この場合、異物が便器の奥でつまっている可能性があります。ラバーカップやお湯を使う方法では解消しないことがあり、ワイヤーブラシでは異物をさらに奥まで押し込んでしまう可能性もあります。
場合によってはつまりがさらに悪化したり、つまっている異物で便器が破損したりすることも考えられます。つまりの原因が見えない状況での自己判断の対処は危険だといえるでしょう。
逆流がとまらない・悪化した
自力で対処しても逆流が直らない、さらにひどい逆流が生じたといった場合も、業者に任せる段階です。誤ってつまりの原因を奥に押し込めてしまったのかもしれませんし、そもそもつまりの原因が排水管や排水ポンプの故障の可能性もあります。
無理に逆流を直そうとして便器を破損させてしまえば、さらに高額な修理費がかかってしまうことがあります。自力での応急処置で手に負えない場合は、早めに業者へ修理依頼をするのが賢明です。
災害による場合
大きな地震や台風、大雨など災害をきっかけにトイレが逆流した場合は、基本的に自力では対処できません。排水管や排水口、排水ポンプの故障が原因による逆流が考えられるためです。
この場合は災害が起きた周辺で大規模な水回りトラブルが起こっている可能性もあるため、個人の手に負える範囲ではありません。
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まとめ
トイレが逆流すると焦ってしまうのは当然です。原因がはっきりしている場合は、ここで紹介した対処法をまず試してみてもよいでしょう。しかし、原因がわからない状態で自分の力で直そうとするのは事態を悪化させることにもつながり、あまりおすすめできません。
対処法を試しても状況が変わらないときや逆流が悪化したとき、また、逆流の原因がわからないときは、すぐに業者へ修理を依頼しましょう。
また、日頃からトイレットペーパーの流しすぎや無理な節水は控えてトイレを使うことを忘れないでくださいね。