トイレタンクの水漏れ!どのように対処すればいい?
トイレタンクの水漏れはトイレトラブルの中で代表的なトラブルです。
トラブルが発生したときは、漏れている水量がわずかであっても速やかに修理することが大切になります。どこから水漏れしているかを確認し、原因に合わせて適切に対処しましょう。
この記事は約10分で読み終わります。
目次
トイレタンクの仕組み

トイレタンク内には、以下の4つの部品があります。
- ボールタップ
- 浮き球
- オーバーフロー菅
- フロートバルブ
まず、トイレの水を流す際に「大」「小」のレバーを引くと、フロートバブルが引き上げられてトイレタンク内の水が便器に流れます。その後トイレタンク内の水位が下がると浮き球も同じように下がり、連動してボールタップが開いてトイレタンク内に水が流れます。
トイレタンク内の水位が元に戻ると、浮き球も上がるのでボールタップが閉まりトイレタンク内に水が流れなくなります。
このように複数の部品が入っているため、「それぞれの部品に何の役割があるのかわからない」という方もいるでしょう。こちらでは、各部品の確認方法を詳しくお伝えします。
ボールタップ
ボールタップは、浮き球とつながった部品のことで、トイレタンク内の水位の増減にともなって水を出したり止めたりします。故障しているかどうか調べる際は、浮き球をトイレタンク内から取り出してみてください。もし浮き球を取り出しても水が止まらなければ、ボールタップの給水弁が故障しています。
また、給水弁にごみ詰まりがあれば取り除き、パッキンが劣化で硬くなっていたり手が黒く汚れたりする場合には、新しいものに交換しましょう。給水弁のごみ詰まりやパッキンの劣化が見られないときは、ボールタップの耐久性が弱まっている可能性が考えられるので、交換する必要があります。
浮き球
浮き球は名前の通り、トイレタンク内に浮かぶ球のことです。浮き球を取り出すことで水漏れが止まるのであれば、浮き球の不具合が考えられます。ただし、再度浮き玉を水面に戻して正常に動けば一時的な不具合ですので、そのままで問題ありません。
浮き球が正常に動かない場合は、以下の2つのポイントを確認しましょう。
- 浮き球が破れていないか
- アームは曲がっていないか
浮き球が破れていたり、トイレタンク内で浮かずに沈んだままになっていたりする場合には新しいものへ交換してください。他にも、ボールタップと浮き球をつなぐアームが曲がっているのであれば、使用しているトイレメーカーの公式サイトなどから、適合する部品を取り寄せて新しいアームに交換する必要があります。
オーバーフロー管
オーバーフロー管は、不具合が生じて給水が止まらなくなったとき、トイレタンク内の水が漏れないようにするためにあります。
オーバーフロー管の水漏れを確認する際は、2つのポイントをチェックしてみましょう。
- 亀裂が入っていないか
- 位置は正しいか
オーバーフロー管に亀裂が入っていると、亀裂部分から水が漏れて便器内に流れ出るほか、トイレタンク上部やレバーハンドルからも水漏れしてしまうことがあります。亀裂が入っている場合は、すぐに新しいものに交換しましょう。また、オーバーフロー管の位置がずれている場合も水漏れを起こします。正しい位置に戻して水漏れが止まるなら問題ありません。
フロートバルブ
フロートバルブはトイレタンクの奥のほうにある、チェーンが付いたゴム玉です。フロートバルブに水漏れの原因があるか確認する際は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
- ゴム玉の劣化
- ゴム玉の位置
- チェーンの絡まり
フロートバルブのゴム玉が劣化すると、便器内に水が漏れてしまいます。また、ゴム玉を触って手が黒くなる場合はゴムが劣化しているため、新しいものに交換しましょう。ゴム玉の位置がずれている場合、正しい位置に直して水漏れが止まるようであれば問題ありません。
他にも、フロートバルブとレバーをつなぐチェーンが絡まっていることもあります。絡まっているだけなら丁寧にほどけば直りますが、チェーンが千切れている場合は新しいものに交換してください。
トイレタンクの水漏れが発生している?
トイレタンクの水漏れが発生した場合、考えられる原因は複数あります。原因ごとに対処法は異なるため、水漏れの状況に合った対処が必要です。
トイレタンクの外での水漏れ
トイレタンクの外で水漏れが発生している場合、以下の場所から水漏れしているケースが考えられます。
- レバーハンドル
- トイレタンクに接続している給水管
- トイレタンクの底
それぞれの原因と対処法を見ていきましょう。
<レバーハンドルからの水漏れの原因>
レバーハンドルから水が漏れている場合、レバーハンドル内側のパッキンが劣化していることが考えられます。そのため、パッキンを新しいものに交換することで水漏れが解消できるでしょう。
ただし、トイレタンク内のオーバーフロー管が壊れていることが原因で、レバーハンドルから水が漏れることもあります。この場合には、レバーハンドルではなくオーバーフロー管の交換が必要です。
<トイレタンクと給水管の接続箇所からの水漏れの原因>
トイレタンクと給水管の接続箇所からの水漏れの場合、ナットが緩んでいるか、接続部に使用されるパッキンの劣化が考えられます。ナットが緩んでいる場合はしっかりと締め直し、パッキンが劣化している場合は新しいものに交換しましょう。
<トイレタンクの底からの水漏れの原因>
トイレタンクの底から水が漏れている場合、トイレタンクとトイレ本体をつなぐ接続穴に使用されているパッキン(密結パッキン)が劣化している可能性があります。この場合、パッキン(密結パッキン)の交換で水漏れが解消できるでしょう。
長年使用しているトイレの場合、トイレタンクが壊れていることが原因で、水漏れが発生していることも考えられます。
トイレタンク内での水漏れ
トイレタンクから、常に水の流れる音がしている場合、トイレタンク内で水漏れが発生している可能性があります。
<トイレタンクの中での水漏れの原因>
原因がトイレタンクの中にあるかを判別するために、まず止水栓を閉めてトイレタンクの中に水が流入しないようにします。
もし、止水栓を閉めることで水漏れが止まるなら、原因はトイレタンクの中の水位を調整する「ボールタップ」か、トイレタンクの中から水が溢れ出ないようにするための「オーバーフロー管」の不良が考えられます。
それぞれに問題があれば、新しいものに交換しましょう。
トイレタンクから便器内への水漏れ
止水栓を閉めても便器の中へ水漏れが続くなら、タンクの水が便器内に流れ続けている可能性があります。
<トイレタンクから便器内への水漏れの原因>
止水栓を閉めても水漏れが続くなら、トイレタンクから便器へ水が流れないようにするためについている、フロートバルブやチェーンの劣化が原因でしょう。部品劣化が水漏れの原因の場合は、新しいものへ交換してください。
自分でトイレタンクの水漏れを修理する方法
ここからは、自分でトイレタンクのパーツ交換をする際の方法と手順をご紹介します。
レバーハンドルのパッキン交換
レバーハンドルのパッキン交換には、以下のものを準備しましょう。
- 新しいパッキン
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
交換の手順はこちらです。
交換手順
- マイナスドライバーを使って給水管の止水栓を閉め、トイレの水を止めます。
- レバーハンドルを回して、トイレタンク内の水を抜ききってからフタを外す。
- レバーハンドルについているチェーンを取り外し、レバーハンドルのナットを外す。その際、モンキーレンチを使用します。
- 中に入っているパッキンを取り外し、新しいものに交換する。
- ナットとチェーンを取りつけ、トイレタンクのフタをし、止水栓を開けて終了です。
トイレタンクと給水管の接続部のパッキン交換
トイレタンクと給水管の接続部のパッキンを交換するには、以下のものを準備しましょう。
- 新しいパッキン
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
交換の手順はこちらです。
交換手順
- 部品の交換中に水が流れてこないようにするために、給水管の止水栓を閉める。
- モンキーレンチを使って、トイレタンクと給水管の接続部分ナットを取り外す。
- 中に入っているパッキンを取り出し、新しいものに交換する。
- ナットを元に戻し、止水栓を開けて水が漏れなければ完了です。
密結パッキンの交換
トイレタンク底の密結パッキンの交換には、以下のものが必要です。
- 新しい密結パッキン
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
交換の手順はこちらです。
交換手順
- マイナスドライバーを使って止水栓を閉め、水の流れを止める。
- レバーハンドルを回し、トイレタンク内の水を抜いて、フタを外す。
- モンキーレンチを使って給水管の上部を取り外す。
- トイレタンクを固定している密結ボルトを外し、トイレタンク本体を取り外す。トイレタンクは重いので落として破損しないように気を付けましょう。
- 密結パッキンを交換し、逆の手順で元に戻す。
- 止水栓を開ければ完了です。水漏れが発生していないか確認してください。
ボールタップの交換
ボールタップの交換には、以下のものが必要です。
- 新しいボールタップ
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
交換の手順はこちらです。
交換手順
- マイナスドライバーを使って給水管の止水栓を閉める。
- トイレタンク内の水を空にして、その後フタを開けます。
- ボールタップと給水管は直結しているため、モンキーレンチを使って給水管のナットを緩めて給水管を外す。
- ボールタップを固定しているナット(手洗い管側も含む)を取り外す。
- ボールタップを交換し、逆の手順で元に戻す
- 止水栓を開けて、水が漏れていなければ完了です。
浮き球の交換
浮き球の交換には、以下のものが必要です。
- 新しい浮き球
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
交換の手順はこちらです。
交換手順
- 給水管の止水栓を閉めます。その際はマイナスドライバーを使用しましょう。
- レバーハンドルを回し、トイレタンク内の水を抜いてゼロにしてからフタを外す。
- ボールタップから手洗い管と補助水管を取り外す。
- モンキーレンチを使って浮き球とボールタップ本体をつなぐナットを緩め、浮き球を取り外す。
- 新しい浮き球に交換してナットを締める。
- 浮き球が正常に動くかどうかを確認し、問題がなければ止水栓を開ける。
- トイレタンクに水を溜め、浮き球が浮いてくれば完了です。あとは、1~6の工程を逆の手順で行い、元に戻します。
ゴムフロートの交換
ゴムフロート(フロートバルブ)の交換には、以下のものが必要です。
- 新しいゴムフロート
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
交換の手順はこちらです。
交換手順
- トイレの水の流れを止めるために、マイナスドライバーを使って給水管の止水栓を閉める。
- トイレタンク内に水がある場合は全て抜き、その後にフタを外す。
- ゴムフロートはオーバーフロー管とレバーハンドルに固定されています。外す順番は、オーバーフロー管のゴムフロートから外してください。
- レバーハンドルについているチェーンを取り外す。
- 新品のゴムフロートをオーバーフロー管に取り付け、チェーンをレバーハンドルに取り付ける。
- チェーンを、レバーハンドルを回したときにゴムフロートが開く長さに調節する。
- 逆の手順で元に戻し、最後に止水栓を開けて水が漏れなければ完了です。
オーバーフロー管の交換
オーバーフロー管の交換には、以下のものが必要です。
- 新しいオーバーフロー管
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
交換の手順はこちらです。
交換手順
- 給水管の止水栓を、マイナスドライバーを使って閉める。
- トイレタンクのフタを外す前に、トイレタンク内の水を抜いておく。
- モンキーレンチを使って給水管とトイレタンクの間のナットを外し、給水管を取り外す。
- モンキーレンチを使用し、トイレタンクとトイレ本体を連結させているナットを取り外す。
- モンキーレンチを使って、オーバーフロー管を固定しているナットを外す。
- 新しいオーバーフロー管に付け替える。
- 元の状態に戻し、最後に止水栓を開けます。水漏れが無いかを確認して交換完了です。
トイレタンクの水漏れは修理業者に依頼した方が無難
トイレタンクからの水漏れは自分で修理することも可能ですが、複数の部品が使用されているため、原因を見つけるのは難しいかもしれません。さらに、トイレタンクは重いため、落として破損したり作業中にケガをしたりする可能性もあるでしょう。
もし、修理に不安があればトイレの修理業者への依頼が安心です。トイレの修理業者に依頼すれば、スムーズに水漏れを解消することができます。
