ウォシュレットの横から水漏れする原因は?自分で直せる範囲と業者に頼む目安
この記事のまとめ
- ウォシュレットの横から出ている水が、故障ではない水かどうかの見分け方
- 横からの水漏れが、給水ホースのつなぎ目と本体のどちらで起きているかの確かめ方
- メーカーが自分で締め直してよい・交換してよいと書いている部品と、売っていない部品
- 水抜き栓と給水ホースの袋ナットを自分で締め直す手順
- 業者やメーカーに頼む目安と、頼んだときにかかる金額
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トイレの床が濡れていて、たどっていくとウォシュレットの横のあたりから水が出ている。このとき先にすることは、水を止めて被害を広げないことです。そのうえで、その水が故障の水なのか、締め直せば止まる水なのかを分けていきます。
横からの水漏れは、給水ホースのつなぎ目や本体の水抜き栓といった外側の部品で起きていることがあります。本体の中の部品から漏れた水が、ホースを伝って外に出ていることもあります。前者はメーカーが自分で締め直してよいと案内している範囲です。後者はウォシュレットが電化製品であるために手を入れられない範囲です。この記事では、メーカーの公式の案内に沿ってご紹介します。水を止める手順、故障ではない水の見分け方、自分で締め直せる範囲とその手順、業者やメーカーに頼む目安と金額の順です。
この記事で分かることは、次のとおりです。
- ウォシュレットの横から出ている水が、故障ではない水かどうかの見分け方
- 横からの水漏れが、給水ホースのつなぎ目と本体のどちらで起きているかの確かめ方
- メーカーが自分で締め直してよい・交換してよいと書いている部品と、売っていない部品
- 水抜き栓と給水ホースの袋ナットを自分で締め直す手順
- 業者やメーカーに頼む目安と、頼んだときにかかる金額
目次
ウォシュレットの横から水が出ているときに最初にすることは何か

便器やタンクの表面に水滴がついている場合と、ノズルから少し水が出る程度の場合は、止水栓を閉めずに次の章の見分けへ進んでください。LIXILは、この2つを止水栓を閉める手順の例外として書いています。それ以外のときは、水を止める、電気を切る、床の水を拭き取るの順に進めます。便器の左側や右側の足もとに水がたまっていくとき、便器の横のつなぎ目から水が落ちているときが、これに当たります。LIXILも、水漏れが起きたときの手順を「床への浸水などの被害を広げないために」まず止水栓を閉めることから始めています。
ウォシュレットの止水栓を右に回して閉める
便器やタンクの表面の水滴(結露)と、ノズルから少し水が出る程度のときは、ここで止水栓を閉めずに次の章へ進みます。それ以外のときは、止水栓を閉めて水を止めます。
止水栓は、壁や床から出ている給水管の途中にあります。LIXILの公式のQ&Aは、水漏れが起きたときの基本手順の1つ目として、「止水栓(壁や床から出ている給水管のハンドル)を右に回して締め」るよう書いています。頭にマイナスの溝があるものはマイナスドライバーで、ハンドルが付いているものは手で回せます。
回した回数を控えておくと、あとで元の開き具合に戻せます。止水栓が固くて回らないときや、止水栓そのものから水がにじんでくるときは、そこで手を止めてください。家全体の水道の元栓を閉めても、同じように水は止まります。
ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く
水が止まったら、ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜きます。ウォシュレットは電化製品です。LIXILは、シャワートイレの内部部品を売らない理由として、電化製品であることを挙げています。水がかかったまま通電させないために、作業の前に電気を切ります。
パナソニックも、ノズルのまわりから長時間水が止まらないときの手だてとして、「一度コンセントを抜き、止水栓をいったん閉めて再度開け、コンセントを挿し直してみてください」と案内しています。コンセントを抜くことは、メーカーの案内にも出てくる手順です。
抜くときは、手と足もとが濡れていないことを確かめてください。コンセントが便器の後ろで手が届かないときは、分電盤でトイレの回路のブレーカーを切ってもかまいません。
床に流れた水を拭き取って階下へ広がるのを止める
水を止めて電気を切ったら、床にたまった水を拭き取ります。LIXILが止水栓を先に閉める理由に挙げているのは、床への浸水などの被害を広げないことです。水は床の継ぎ目や配管の穴から下へ抜けていくので、量が少ないうちに拭き取るほど被害は小さく済みます。
雑巾やタオルで拭き、便器のまわりに新聞紙やペットシーツを敷いておくと、残った水がしみ出してきても受けられます。集合住宅では、階下の天井に出るまでに時間がかかることがあるので、拭いたあともしばらくは床の状態を見ておいてください。
床が広く濡れている、便器と床のあいだからも水が出ているというときは、ウォシュレットだけの話ではないことがあります。
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ウォシュレットの横から出ている水が故障ではないのはどんなときか
止水栓を閉めたら、次はその水が故障の水かどうかを分けます。ウォシュレットには、正常に動いていても水が出る場所があり、メーカーはそれを故障ではないと書いています。ここを先に分けておくと、直す必要のない水のために部品を触らずに済みます。下の表で、見えている水がどれに当たるかを確かめてください。
| 見えている水 | どこの水か | 故障か | 次にすること |
|---|---|---|---|
| 洗浄の前後にノズルのまわりから出る水 | 逃がし水口とノズルの水洗いの水 | 故障ではない | そのまま使える |
| 洗浄を止めたあとにノズル付近から落ちる水滴 | ノズルの中の残り水と温水タンクの膨張水 | 故障ではない(貯湯式) | 様子を見る |
| 便器やタンクの表面についた水滴 | 空気中の水分(結露) | 故障ではない | 拭き取って様子を見る |
| ノズルから水が出ずに本体の横や奥から出る水 | 本体の中 | 点検・修理が要る | 業者かメーカーに頼む |
ウォシュレットの洗浄の前後にノズルのまわりから出る水は故障ではない
ノズルの先から水が落ちるのを見つけて水漏れだと思われることがありますが、これは正常な動きです。パナソニックの公式のQ&Aは、「おしり」「ビデ」を押すとノズルが出る前後や洗浄中に「逃がし水口(ノズルの左)またはノズルの下から水が出るのは水圧調整用やノズルを水洗いしているため故障ではなく正常です」と書いています。
洗浄を止めたあとにしばらく水滴が落ちることもあります。パナソニックは、品番がDL-EまたはDL-Mから始まる貯湯式の機種について、洗浄停止後「約7~8分間はノズル付近から水滴が落ちることがあります」としています。温水タンクの膨張水か、ノズルの中の残り水によるもので、故障ではないという説明です。品番が違う機種はこの説明の対象ではありません。同じくパナソニックは、便座から立ち上がってから約6時間たつとノズルの流量を調節するモータが動き、残り水が出ることがあるとしています。
いずれも水が出続けるわけではありません。何時間も止まらないときは、次の章からの水漏れとして見ていきます。ノズルから水そのものが出てこないときは、症状が別なので次の記事をご覧ください。
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便器やタンクの表面についた水滴は結露のことがある
床が濡れているのに、つなぎ目のどこを触っても乾いている。このときは、便器やタンクの表面についた水滴が伝って落ちていることがあります。TOTOは、ウォシュレット以外の要因として「朝や夕方、夜間に便器全体に水滴が付いていませんか」と問うています。「空気中の水分が便器表面で冷やされ」て水滴になったものが流れ落ちた可能性です。季節によって水滴が出る条件は変わるともしています。
手がかりになるのは、時間帯と、水滴がついている範囲です。朝や夕方、夜間に濡れていて、つなぎ目ではなく便器全体にうっすら水滴がついているなら、結露のほうを先に疑えます。乾いた布で便器とタンクの表面を拭いてから、しばらく置いて、また全体が濡れてくるかを見てください。結露であれば、部品を締め直しても変わりません。
ウォシュレットの横からの水漏れはどの部品で起きているか

故障ではない水を除いたら、残るのは部品の水漏れです。横からの水漏れで名前が挙がるのは、本体の水抜き栓、給水ホースのつなぎ目の袋ナットとクイックファスナー、そのつなぎ目のパッキンとOリング、本体の中の温水タンクです。このうち前の3つは外側にあり、温水タンクは内側にあります。下の表で、どれに当たりそうかを見てください。
| 部品 | どんなときに起きるか | 自分で直せるか | 読む章 |
|---|---|---|---|
| 本体の水抜き栓 | 凍結や長い不在に備えて水抜きをしたあと、確実に閉まっていない | ドライバーで締め直せる | 手順3 |
| 給水ホースのつなぎ目の袋ナット・クイックファスナー | 取り付けがゆるんでいる・クイックファスナーがしっかり嵌まっていない | 工具で締め直す・付け直す | 手順4 |
| 給水ホースや分岐金具の中のパッキン・Oリング | 経年で劣化している | 品番を確かめて交換できる | 手順6 |
| 本体の中の温水タンクなどの部品 | 経年で劣化したりひび割れたりしている | 自分では直せない | 業者やメーカーに頼む章 |
トイレの中で濡れている場所が便器の横だけとは限らないときや、どこから漏れているのか決められないときは、濡れている場所から原因をたどる記事をご覧ください。
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ウォシュレット本体の給水フィルター付き水抜き栓がゆるんでいる
水抜き栓は、ウォシュレット本体の水を抜くための栓で、ごみを受けるフィルターが付いています。TOTOは「給水フィルター付き水抜き栓」、パナソニックは「水道水フィルター(水抜き栓)」と呼んでいて、メーカーによって呼び方が違います。この記事では、以降は水抜き栓と書きます。
TOTOは、ウォシュレットの側の要因の1つ目に、給水フィルター付き水抜き栓がゆるんでいないかを挙げています。ゆるんでいれば締め込むよう案内しています。ゆるむきっかけとして書かれているのは、水抜きのあとです。パナソニックは、寒い地域で本体の中の水が凍結するときや長く使わないときは水抜きをするよう案内しています。そのうえで、取り付け直すところに「水道水フィルター(水抜き栓)を確実に閉めないと水漏れをおこします」と書いています。冬に水抜きをしたあとや、しばらく留守にしたあとに水が出てきたときは、ここを先に見てください。
水抜き栓の位置は機種によって違うと、2社が書いています。TOTOは製品によって異なるとして取扱説明書での確認を求め、パナソニックは本体の後方に付いていて機種によっては横にあるとしています。位置の確かめ方は、手順1でご紹介します。
給水ホースの接続部の袋ナットやクイックファスナーがゆるんでいる

ウォシュレットには、止水栓や分岐金具から本体へ水を送る給水ホースがつながっています。LIXILは、このホースのつなぎ目を3か所に分けて書いています。止水栓・分岐金具と給水ホースの接続部、シャワートイレ本体と給水ホースの接続部、タンクと給水ホースの接続部です。横から水が出ているときに関わるのは、前の2つです。
つなぎ目からポタポタと水が落ちているときの原因として、LIXILは接続部のゆるみを挙げています。「クイックファスナー(給水ホースの抜止めクリップ)」がしっかり嵌まっていなかったり、ナットがゆるんでいたりすると水が漏れ、取り付け直すことで改善することがあるとしています。TOTOも、給水ホースと止水栓の接続部がゆるんでいないかを見て、袋ナットを工具で締め込むよう案内しています。
締め直しても水が止まらないときは、次のパッキンやOリングのほうを疑います。ホースそのものが裂けているときも締め直しでは止まらず、ホースごとの交換になるので、業者かメーカーに頼んでください。
給水ホースの接続部のパッキンやOリングが劣化している
つなぎ目には、水をとめるためのゴムの輪が入っています。LIXILはこれをパッキン・Oリングと呼んでいます。「給水ホースや、分岐金具内部のパッキンやOリングが劣化し、漏水している可能性があります」として、交換することで改善することがあるとしています。
ゴムは時間がたつと硬くなり、つぶれたまま戻らなくなります。そうなると、ナットをどれだけ締めても、ゴムと金属のあいだに水の通り道が残ります。締め直したのに水が止まらない、いったん止まってもまたにじんでくる。この出方をするときは、ゴムのほうが傷んでいると考えられます。
何年で傷むのかは、メーカーの案内には書かれていません。水猿でうかがってみると、部品そのものは無事でもゴムだけが傷んでいることがあります。交換する場合の進め方は、手順6でご紹介します。
ウォシュレット本体の中の温水タンクから漏れた水が給水ホースを伝っている
つなぎ目が濡れているのに、締め直しても交換しても止まらない。このときは、水の出どころがつなぎ目ではないことがあります。LIXILは、本体の中の部品(温水タンクなど)が経年で劣化して漏れた水が、給水ホースを伝って、つなぎ目から漏れているように見える場合があるとしています。
水は部品の表面を伝って流れるので、見えている場所と原因の場所はずれます。ホースの下側だけが濡れている、本体に近いほうから水が伝ってきている、床の水たまりが本体の真下にある。こうしたときは、つなぎ目を締めても変わりません。
本体の中の部品は、自分では直せない範囲です。LIXILは修理の依頼先として自社の修理受付センターを案内しています。パナソニックも、ノズルから洗浄水が出ずに横または奥から水が出るときは本体の点検・修理が必要としています。次の章で、その線がどこに引かれているかを見ていきます。
ウォシュレットの横からの水漏れはどこまで自分で直してよいか

どこまで自分で手を入れてよいかは、感覚で決めずに、メーカーが自分でやってよいと書いているかどうかで線を引けます。メーカーの公式の案内には、自分で締め直す・交換すると書かれている部品と、部品そのものを売らないと書かれている部品があります。この線の内側だけを自分で行い、外側は頼んでください。
ウォシュレットの水抜き栓と給水ホースの袋ナットの締め直しとパッキンやOリングの交換はメーカーが自分でやってよいと書いている
この章で扱うのは3つの作業です。1つ目は水抜き栓の締め直しです。TOTOは「ウォシュレット本体の水抜き栓を⊖ドライバーで締め込んでください」と書いています。2つ目は給水ホースの袋ナットの締め直しです。同じくTOTOが「ウォシュレット用給水ホースの袋ナットを工具を使い締め込んでください」としています。3つ目はパッキンとOリングの交換です。こちらはLIXILが「※パッキン・Oリングはご自身で交換可能です。」とし、商品の品番を確かめたうえで自社の部品の検索ページから探すよう案内しています。
この3つ目について、TOTOはパッキンの交換に触れていません。TOTOの水漏れの案内に出てくるのは、水抜き栓の締め込みと袋ナットの締め込みの2つです。それでも解決しない場合は故障の可能性があるとして、修理の依頼に進みます。使っている機種のメーカーによって、自分でやってよいと案内されている範囲が違うということです。自分の機種のメーカーの案内を確かめてから手を動かしてください。
ウォシュレットは電化製品なのでメーカーは内部部品を売っていない
線の外側は、本体の中です。LIXILは、内部部品の劣化・ひび割れの説明の中で「シャワートイレは電化製品のため、安全上内部部品の販売は行っておりません。」と書いています。部品が売られていない以上、自分で交換することはできません。
本体のふたを開けて中を見る、ねじを外して分解するといったことも行わないでください。ウォシュレットの中には、水を温めるタンクと電気の部品が同じ箱に入っています。通電したまま水のかかる場所に手を入れれば感電のおそれがあり、外した部品が元どおりに閉まらなければ、いま出ている水よりも多い水が出ます。
パナソニックも、ノズルから洗浄水が出ずに横または奥から水が出るときは、自分で直す手順を示していません。本体の点検・修理が必要として、販売店か自社の修理相談窓口への依頼を案内しています。本体の横や奥から出ているなら、頼む側の話になります。
ウォシュレットの水抜き栓と給水ホースの接続部を自分で直すにはどうするか

ここからは、線の内側の作業を手順で見ていきます。止水栓を閉め、電源プラグを抜き、床の水を拭き取ったところから始めます。まだのときは、最初の章に戻ってください。作業のとちゅうで手に負えないと感じたら、そこで止めて頼んでかまいません。
手順1 ウォシュレットの品番を調べて水抜き栓の位置を取扱説明書で確かめる
先に、自分の機種で水抜き栓がどこにあるかを確かめます。TOTOは「水抜き栓の位置は、製品により異なる場合があるため、お手持ちの取扱説明書にてご確認ください。」と書いています。手元に取扱説明書が無い場合は、一部の製品を除き、公式サイトの取扱説明書のページで確かめられるとしています。
そのときに要るのが品番です。TOTOはウォシュレットの品番をTCFから始まる形で示し、その品番を入力して検索するよう案内しています。品番は、本体に貼られたシールや、購入時の保証書と納品書で読めます。パナソニックの温水洗浄便座では、品番がDLから始まります。
パナソニックは、水抜き栓は本体の後方に付いていて、機種によっては横にあるとしています。TOTOは位置を断定していません。記事や動画で見た位置が自分の機種と同じとは限らないので、取扱説明書で位置を見てから体勢と道具を決めてください。用意するものは、⊖ドライバー、モンキーレンチ、バケツ、雑巾です。
手順2 止水栓が閉まっていて電源プラグが抜けていることを確かめる
道具がそろったら、水と電気が止まっていることをもう一度見ます。止水栓は、手順を始める前に閉めた状態のままにしておきます。回したつもりでも途中までしか閉まっていないことがあるので、閉まる向きにもう一度当ててみてください。
電源プラグは、抜けていることを目で見て確かめます。止水栓が開いていたり、電源が入ったままだったりしたら、最初の章に戻ってからここへ戻ります。つなぎ目が濡れている場合は、このとき乾いた布で拭いておくと、あとで新しく出た水かどうかを見分けやすくなります。
手順3 バケツと雑巾を当ててウォシュレットの水抜き栓をドライバーで締め込む
水抜き栓の下にバケツを置き、まわりに雑巾を当てます。パナソニックも、水抜き栓を扱うところで「バケツなどで受けて」と書いています。栓のまわりに残っていた水が落ちることがあるためです。
そのうえで、TOTOの案内どおり、水抜き栓を⊖ドライバーで締め込みます。ドライバーの先を溝にまっすぐ当て、栓が動かなくなるところまでゆっくり力をかけてください。水が止まったところで手を止めます。締まっている状態からさらに力をかけても、水漏れは止まりません。
なお、パナソニックは、水抜きのために水抜き栓を取り外したときに、フィルターが汚れていれば歯ブラシなどで手入れするよう案内しています。ただし取り外すと水がこぼれるので、この記事の手順では締め込むところまでにします。栓が回らないときは、無理に力をかけず、頼む側に切り替えてください。
手順4 給水ホースの袋ナットをモンキーレンチで締め込む
次は給水ホースのつなぎ目です。横からの水漏れでは、1本のホースの両端のどちらで起きているかで、当てる場所が変わります。止水栓・分岐金具の側と、ウォシュレット本体の側の2つです。
濡れているほうのつなぎ目に、モンキーレンチを当てます。TOTOは袋ナットを工具を使い締め込むとしています。ナットの幅にレンチの口を合わせ、がたつかないところまで狭めてから、ゆっくり締め込んでください。口が合っていないまま回すと、ナットの角がつぶれて次に外せなくなります。
LIXILが書いているクイックファスナーが付いている場合は、しっかり嵌まっているかも見ます。浮いている、片側が外れているというときは、ナットを締める前にファスナーを取り付け直します。ここでも、水が止まったところで手を止めてください。ホースは細く、力をかけすぎると根元から曲がります。
手順5 止水栓を開けてウォシュレットの水が漏れなくなったかを確かめる
止水栓をゆっくり開けます。手順1の前に数えておいた回数だけ戻すと、元の水の出方になります。一度に全部開けず、少し開けてはつなぎ目を見る、を繰り返してください。
水を入れ終えたら、乾いた紙をつなぎ目に軽く押し当てます。紙が濡れなければ止まっています。水抜き栓のまわり、止水栓側のつなぎ目、本体側のつなぎ目の順に、それぞれ当てて見てください。目で見ただけでは、にじむ程度の水は分かりません。
漏れていないことを確かめてから、電源プラグを挿して電源を入れます。ブレーカーを切っていたときも、ここで戻します。ウォシュレットが動くようになったら、洗浄を使って、動かしている最中にも水が出ないかを見ます。紙が濡れる、しばらくするとまた床が濡れるというときは、ゆるみではありません。次の手順に進むか、業者かメーカーに頼んでください。
手順6 水が止まらないときはパッキンやOリングの品番を調べて部品を取り寄せる
締め直しても止まらないときは、つなぎ目の中のゴムを疑います。LIXILは、パッキン・Oリングは自分で交換できるとしたうえで、「お使いの商品の品番をご確認の上、 LIXIL部品ナビ「 トイレ 」より検索し、公式通販サイトにて購入ください。」と案内しています。まず品番を調べ、自分の機種に合う部品を取り寄せます。
品番は、手順1で調べたものを使います。見た目が似ていても、機種が違えば寸法が違います。ホームセンターで似たものを選ぶのではなく、メーカーの部品のページで品番から探してください。
部品の付け替え方は、この記事では扱いません。メーカーが公開している手順が、品番の確認と購入までだからです。届いた部品に手順の紙が入っていればそれに沿い、入っていなければ無理に外さず、部品を用意したうえで業者に取り付けを頼んでください。取り寄せているあいだは、止水栓を閉めたままにしておきます。
ウォシュレットの水漏れを業者やメーカーに頼むのはどんなときか

頼む先は1つではありません。TOTOは、修理の依頼先として、買い求めた販売店、工事店、自社のメンテナンス窓口を挙げています。LIXILは自社の修理受付センター、パナソニックは販売店か自社の修理相談窓口を案内しています。水まわりの修理業者に頼むこともできます。どこに頼むかの前に、頼む段階に来ているかどうかを分けます。
ウォシュレットの水抜き栓と袋ナットを締め直しても水が止まらないときは業者かメーカーに頼む
TOTOは、水抜き栓の締め込みと袋ナットの締め込みの2つを挙げたあとに、「上記をお試しいただいても解決しない場合は、故障の可能性があります。」と書いています。締め直して止まらなければ、ゆるみではなく壊れているほうだという切り分けです。
手順5で紙が濡れた、いったん止まったのに翌日また濡れていた、というときがここに当たります。同じ場所を何度も締め直すと、ナットの角がつぶれたりホースが曲がったりします。あとで頼んだときの作業が増えるので、締め直しても止まらなければ、そこで切り上げてください。
頼むまでのあいだは、止水栓を閉めたままにしておきます。水が止まっていれば、床が濡れ続けることはありません。連絡する前に、次のものを手元にそろえておくと話が早く進みます。
- 本体の品番(本体に貼られたシールか保証書で読めます)
- 水が出ている場所と出方(にじむのか、ポタポタ落ちるのか)
- すでにやったこと(止水栓を閉めた・電源プラグを抜いた・どこを締め直したか)
ノズルから水が出ずにウォシュレット本体の横や奥から水が出ているときは業者かメーカーに頼む
洗浄を使ってもノズルから水が出ず、代わりに本体の横や奥から水が出る。この出方は、パナソニックが「ノズルから洗浄水が出ずに横または奥から水が出る」として、本体の点検・修理が必要としている症状です。自分で直す手順は示されていません。
本体の中の部品から漏れた水が、給水ホースを伝ってつなぎ目から出ているように見えることもあります。LIXILはこれを内部部品の劣化・ひび割れとして挙げ、電化製品のため内部部品を売っていないとしたうえで、自社の修理受付センターへの依頼を案内しています。つなぎ目をいくら締めても、水は止まりません。
電源プラグを抜いたままにして、止水栓を閉めた状態で連絡してください。本体の故障で起きることは水漏れだけではないので、ほかの症状も出ているときは次の記事もご覧ください。
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修理に使う部品の保有期間が終わったウォシュレットは修理ではなく交換になる
長く使っている機種では、頼んでも修理にならないことがあります。TOTOは、長期間使っている製品の場合、「修理に必要な部品(補修用性能部品)の最低保有期間が終了しており、修理ができない場合がございます。」と書いています。メーカーが部品を持っている期間を過ぎると、直す部品そのものが手に入りません。
同じくTOTOは、保有期間が終了している製品や、古い製品で「修理費用が高額になる場合は、お買い替えもご検討ください。」としています。修理代が新しい本体の値段に近づくなら、交換のほうが結果的に安く済むという考え方です。
自分の機種が保有期間の中かどうかは、品番をメーカーの窓口に伝えれば分かります。連絡するときに品番を手元に置いておくと話が早く進みます。水猿にウォシュレットの水漏れでご依頼をいただいたときも、本体の交換でお応えすることがあります。
ウォシュレットの水漏れの修理を頼むといくらかかるか

修理の金額は、1つの作業代として決まっているのではなく、いくつかの費用を足したものです。LIXILは、概算の金額を「出張料」「技術料」「部品代」に消費税を含めたものと書いています。TOTOの目安の料金表も、技術料と部品代と訪問料金を合わせた金額としています。東芝も、修理料金は技術料・部品代・出張料などで構成されるとしています。
同じ水漏れの修理でも、来てもらう距離、交換する部品、作業の中身で金額は動きます。見積もりをもらったら、この3つの内訳がそれぞれいくらかを確かめてください。合計だけが書かれた見積もりは、あとで部品代が足されることがあります。
一般的な費用の相場です。ここから先は、メーカーが公表している目安と、水猿でうかがったときの金額を並べます。
メーカーにウォシュレットの修理を頼んだときの料金の目安はメーカーが公表している
メーカーに直接頼む場合の目安は、公表されています。LIXILは、シャワートイレ本体から水が漏れている場合の概算を19,000円~50,000円としています(2025年6月時点)。交換が見込まれる部品は温水タンクキットと洗浄バルブです。出張料・技術料・部品代に消費税を含めた金額です。
TOTOは、ウォシュレットから水が漏れる場合の修理目安料金を21,000円~としています(2025年10月1日更新)。こちらは技術料と部品代と訪問料金を合わせた税込の金額です。上限は書かれていません。TOTOメンテナンスへ直接依頼した場合が対象です。
東芝は、温水洗浄便座の概算料金表で、水もれする場合だけ金額を出していません(2025年4月1日現在)。商品を見たうえで別途見積りとしています。ほかの症状には金額が出ているので、水漏れは見てみないと決められない作業だということです。
メーカーごとに対象の部品も算定の条件も違います。1つの相場の幅としてまとめずに、自分の機種のメーカーが出している数字を見てください。
水猿が2020年から2025年にウォシュレットの作業でご依頼をいただいた188件の金額の中央値は38,250円
水猿でウォシュレットや温水洗浄便座にかかわる作業のご依頼をいただき、実際に作業をして料金をいただいた188件では、金額の中央値は38,250円でした。2020年1月から2025年11月までにご依頼をいただいたぶんです。この期間の実績で、いまの相場としてそのまま当てはめられるものではありません。
うかがった先で本体の交換になることもあります。つなぎ目の締め直しだけで済む場合は、この金額にはなりません。下に、ウォシュレットの水漏れでうかがった5件を並べます。金額はいずれも作業したときの実額です。
5件とも、水猿が実際にうかがって対応したものです。どこから漏れていたか、何を交換したか、いくらかかったかを並べます。自分のトイレで起きていることに近いものがあれば、そこを開いてご覧ください。
CASE 01便器の横の止水栓から漏れていると思っていた大阪市で給水ホースのつなぎ目から漏れていたウォシュレットを交換
- 原因
- 給水ホースのつなぎ目からの漏水
- 作業内容
- ウォシュレットの交換(Panasonic CH941SPF)
- 施工エリア
- 大阪府大阪市
- 施工料金
- 38,500円
- 施工時間
- 1時間
便器の横にある止水栓から水が漏れているとご相談をいただきました。うかがって、以前に交換した便器とタンクから漏れていないことを確かめてから、ウォシュレットにつながる給水ホースのつなぎ目から漏れていることが分かりました。ご説明したうえで、ウォシュレットの交換を行っています。
止水栓のあたりが濡れていても、水が出ている場所がそこだとは限りません。上のつなぎ目から伝って落ちていることがあります。
CASE 02ウォシュレットのホースから水漏れ日野市でホースから水漏れしていたウォシュレットを交換
- 原因
- 給水ホースからの漏水
- 作業内容
- ウォシュレットの交換(パナソニック ビューティートワレ)
- 施工エリア
- 東京都日野市
- 施工料金
- 40,000円
- 施工時間
- 1時間
ウォシュレットのホースから水漏れしているので新しいものに交換したい、というご依頼でした。部品を選んだうえで交換しています。ご希望の商品の在庫があり、その場で対応できたため、取り外しから取り付けまで1時間ほどで終わりました。
交換する本体が決まっていて在庫があると、1回の訪問で終わります。品番が分かるものを手元に置いておくと話が早く進みます。
CASE 03止水栓が背面の収納に隠れていた高槻市で水漏れしたウォシュレットを費用を抑えて交換
- 原因
- ウォシュレットからの漏水
- 作業内容
- 温水洗浄便座の交換(Panasonic ビューティー・トワレ CH941SPF)
- 施工エリア
- 大阪府高槻市
- 施工料金
- 33,000円
- 施工時間
- 1時間
いま付いているウォシュレットから水漏れが起きているので交換したい、機能は最低限でよいので費用を抑えたい、というご要望でした。こちらのトイレはタンクや給水栓が見えないように背面が収納になっている型で、止水栓も収納の中に隠れていました。すきまが狭かったのですが手が入ったため、収納を完全に分解せず、分岐水栓から交換しています。
止水栓が収納の中に隠れている型では、止水栓を探すところから作業になります。自分で止められないときは、家全体の元栓で止めてから連絡してください。
CASE 04ウォシュレット便座からの水漏れ八尾市で水漏れしたウォシュレット便座を同じメーカーの便座に交換
- 原因
- ウォシュレット便座からの漏水
- 作業内容
- ウォシュレット便座の交換と分岐金具の交換(TOTO TCF2222E)
- 施工エリア
- 大阪府八尾市
- 施工料金
- 38,000円
- 施工時間
- 40分
ウォシュレット便座から水漏れがあり交換を検討している、というご相談でした。マイナスドライバーでトイレの止水栓を止め、水が止まっていることを確かめてから、コードとアース線、便座の給水栓を外しています。止水栓の根元に付いていた分岐金具は取り外して処分し、新しい分岐金具を取り付けました。最後に試運転を行い、正常に動くことと水漏れがないことを確かめています。
交換のときも、最初にすることは止水栓を止めて水が止まったことを確かめることです。自分で締め直すときと同じ順番です。
CASE 05床が濡れて便座あたりから水が垂れていた高槻市の事業所で床が濡れていたウォシュレット便座を同等品に交換
- 原因
- ウォシュレット便座からの漏水
- 作業内容
- ウォシュレット便座の交換(TOTO TCF6622)
- 施工エリア
- 大阪府高槻市
- 施工料金
- 60,000円
- 施工時間
- 1時間10分
事業所の男子トイレで床が濡れているという報告があり、よく見ると便座のあたりから水がポタポタと垂れていたとのことでした。既存の便座はTOTOのTCF581MRで、いま使っているものと同等の品としてTOTOのTCF6622をご用意し、取り替えています。
床が濡れているだけに見えても、たどっていくと便座のあたりから垂れていることがあります。濡れている場所と出どころは分けて見ます。
掲載している料金は施工当時のものです。
よくある質問
賃貸のトイレでウォシュレットから水漏れしたときは誰に連絡すればよいですか?
先に管理会社か大家に連絡してください。備え付けのウォシュレットは部屋の設備なので、修理や交換を誰が手配するかは契約で決まっています。連絡する前に自分で交換してしまうと、あとで費用の話がつきにくくなります。
連絡を待つあいだにできることもあります。止水栓を閉めて水を止める、電源プラグを抜く、床の水を拭き取る。どれも後戻りできない作業ではありません。いつから、どこから、どのくらいの量が出ているかを伝えると、手配が早く進みます。水猿でも、賃貸の住まいのトイレのご依頼を管理会社を通してうかがうことがあります。
ウォシュレットの水抜き栓はどこにありますか?
水抜き栓の位置は、機種によって違います。パナソニックは、水抜き栓は本体の後方に付いているとしたうえで、機種によっては横にあるとしています。TOTOは、水抜き栓の位置は製品により異なる場合があるとして、手持ちの取扱説明書で確かめるよう書いています。
確かめ方は、本体の品番を調べて、その品番の取扱説明書を見ることです。TOTOのウォシュレットならTCFから、パナソニックの温水洗浄便座ならDLから始まる品番が、本体のシールや保証書に書かれています。記事や動画で見た位置をそのまま当てにせず、自分の機種の取扱説明書で確かめてから手を動かしてください。
メーカーに来てもらってウォシュレットを修理しなかったときも費用はかかりますか?
かかります。訪問して修理をしなかったときの金額は、2社が公表しています。TOTOは修理目安料金の表に、6,820円(税込)を負担してもらうと掲載しています。訪問後に診断と見積もりを出したあとのキャンセルや、異常が見受けられない場合が対象です。LIXILは修理費用の目安のページに、出張料や技術料(点検診断料)などとして7,920円が発生すると掲載しています。こちらは、訪問して故障診断を行ったあとのキャンセル、診断の結果で異常が認められなかった場合、訪問して他社の製品だった場合が対象です。
東芝も、見積診断のあとに修理を行わなかった場合は出張費を負担してもらうとしていて、金額は公表していません。結露や、故障ではないノズルの水で呼んでしまうと、この費用だけがかかります。呼ぶ前に、この記事の前半で故障ではない水かどうかを確かめておくと無駄がありません。
まとめ
ウォシュレットの横から水が出ているときは、まず止水栓を右に回して閉め、電源プラグを抜き、床の水を拭き取ります。ただし、便器やタンクの表面の水滴と、ノズルから少し水が出る程度のときは、止水栓を閉めずに見分けへ進んでかまいません。LIXILがこの2つを例外として書いています。
次に、その水が故障の水かどうかを分けます。洗浄の前後にノズルのまわりから出る水や、貯湯式の機種で洗浄を止めたあとしばらく落ちる水滴は、パナソニックが故障ではないとしています。便器全体についた水滴は結露のことがあります。
残るのが部品の水漏れです。本体の水抜き栓と、給水ホースの両端のつなぎ目までは、メーカーが自分で締め直してよいと書いている範囲です。パッキンとOリングは、LIXILが自分で交換できるとしています。一方で本体の中の部品は電化製品の内側にあたり、LIXILは安全上その部品を売っていないとしています。締め直しても止まらないとき、ノズルから水が出ずに本体の横や奥から出ているときは、頼む側の話です。頼んだときの金額は、出張料と技術料と部品代の合計なので、見積もりではこの3つの内訳を確かめてください。
長く使っている機種では、部品の保有期間が終わって修理ができず、交換になることもあります。水猿でもウォシュレットの水漏れをうかがっています。自分で締め直しても止まらないとき、どこから漏れているか分からないときは、お気軽にお問い合わせください。

