トイレの異音はどの音?ブーンやガタガタなど11種類の原因と修理費用を解説
トイレの異音は、鳴っている音の種類と、鳴るタイミングで原因が絞れます。
タンクの中の給水部品、排水部品、給水管の共鳴のどれかを見分けてから、自分で直すか人を呼ぶかを決めます。
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トイレから聞き慣れない音がしていて、それが何の音なのか分からない。そういうときは、音の種類だけで決めようとせず、音と、鳴るタイミングの2つで絞っていくと早く進みます。
同じ「ブーン」でも、水を流した直後だけ鳴るのか、使っていないのに鳴り続けているのかで、疑う場所が変わるためです。
この記事では、まず音から見当をつける早見表を出して、そのあと鳴るタイミングで絞り込み、自分で確かめる手順と、触らないほうがよい範囲を分けました。最後に、音の原因になるタンク内部品を実際に交換した119件の金額も載せています。
目次
鳴っている音から原因の見当をつける
まず音から場所の見当をつけます。下の表で、いま聞こえている音に近いものを探してください。
聞こえている音が決まっているなら、そこから読んでください。
- シュー・キーン・キュルキュル・キュー → タンクの中の給水部品
- チョロチョロ・ポタポタ → タンクの中の排水部品
- ブーン・ゴー・ガガガ → 給水管の共鳴
- カタカタ・ガタガタ → 自分で音の出どころを確かめる手順
- ゴボゴボ・ポコポコ → トイレの流れが悪くゴポゴポ音がするとき(別の記事)
表には13種類の音を載せていますが、この記事で扱うのは上の11種類です。ゴボゴボとポコポコは排水管の話で、原因も直し方も別になるため、別の記事に分けています。
この表で見ているのは、音そのものではなく止水栓を閉めたときに音が止まるかどうかです。止まるなら水が流れ続けていて、止まらないなら別の原因です。ここが分かれ目になります。
音の聞き分けだけで進めようとすると行き詰まります。同じ部品の傷みでも、隙間の大きさと水圧で「シュー」にも「キーン」にも「キュー」にも聞こえるからです。逆に、給水管の共鳴の「ブーン」と換気扇のモーター音のように、違う場所の音が似て聞こえることもあります。
そこで、音は入口として使い、そのあとは止水栓で確かめます。閉め方と見方は後半の手順に書きました。
もう一つ、表を見るときに合わせて確かめてほしいのが、音がどこから聞こえるかです。タンクの上に耳を近づけたときに大きくなるのか、便器の中をのぞいたときに大きくなるのか、それとも壁や床から響いてくるのか。この3つのどれかで、次に見る場所が変わります。
異音が起きる場所は主に3つある
トイレの中で水が動くのは、タンクに水を入れるときと、タンクから便器へ流すときの2回だけです。音が出るのはそのどちらかか、水が通ってくる管そのもの。つまり給水側・排水側・給水管の3つに分かれます。主にこの3つですが、フタや便座のがたつきという別の経路もあるので、それは手順のところで触れます。
タンクの中の給水部品(シュー・キーン・キュルキュル・キュー)
タンクに水を入れる側の部品です。ボールタップという部品が、水位を見て給水を止める役割をしています。水位が下がると弁が開いて給水が始まり、たまると弁が閉じて止まる、という動きを繰り返しています。
この弁やパッキンが傷むと、閉じきらずに細い隙間が残ります。そこを水が通り続けるときの音が「シュー」や「キーン」です。隙間の狭さと水圧によって「キュルキュル」「キュー」に聞こえることもあります。
音の高さは隙間の大きさで変わるため、高い音か低い音かで部品を特定することはできません。確かめるのは音ではなく、止水栓を閉めて音が止まるかどうかです。
給水側が原因のときは、タンクの水位にも印が出ます。フタを開けたときに、水面がオーバーフロー管という筒の口ぎりぎりまで来ていたり、そこから静かにあふれていたりすることがあります。給水が止まりきらず、余った水が便器へ逃げている状態です。
タンクの中の排水部品(チョロチョロ・ポタポタ)
タンクの水を便器へ流す側の部品です。フロート弁というゴムの部品が、ふだんは排水口をふさいでいます。レバーを回すと持ち上がって水が流れ、流れ終わると自重で戻ってふさぎます。
このゴムが劣化して密着が落ちると、便器へ少しずつ水が流れ続けます。便器の中に細く水が落ちる音が「チョロチョロ」「ポタポタ」です。
給水側と違って、タンクの中ではなく便器の中で音がするのが手がかりになります。便器の水面をよく見ると、静かなはずの水面がわずかに動いていることがあります。動いているかどうか分かりにくいときは、水面にトイレットペーパーを1枚浮かべてみてください。少しずつ流れの方向へ寄っていけば、水は動いています。
もう一つ、ゴムそのものではなく、レバーとつながっている鎖が原因のこともあります。鎖がたるみすぎて弁の下に挟まったり、逆に短すぎて弁を引っぱり上げたままになったりすると、同じように水が流れ続けます。この場合は部品を替えずに直せます。
給水管の共鳴(ブーン・ゴー・ガガガ)
タンクではなく、壁や床の中を通っている給水管から出ている音です。水が流れるときの圧力の変動で管が振動し、それが建物に伝わって低い音になります。
「ブーン」「ゴー」と続く音や、「ガガガ」と断続する音がこれにあたります。タンクを開けても原因は見つかりません。管そのものが鳴っているので、タンクの中はどこも正常だからです。
この音は、水を使いはじめたときと、止めたときに出やすくなります。流れていた水が急に止まると、行き場をなくした圧力が管を叩くためです。「ガン」と一度だけ響くこともあれば、「ガガガ」と続くこともあります。
集合住宅では、自分の家ではなく上下階や隣の使用で鳴ることもあります。自分が水を使っていないのに鳴る場合は、この可能性があります。時間帯によって鳴ったり鳴らなかったりするときも、建物側の水圧が関わっていると考えられます。
音が鳴るタイミングで原因はさらに絞れる
音の種類だけでは絞りきれません。いつ鳴るかを足すと、疑う場所がかなり狭まります。トイレはレバーを回してから水がたまるまでの1〜2分だけ動き、あとは止まっているのが正常です。「動いているはずのときに鳴る」のか「止まっているはずのときに鳴る」のかで、意味が変わります。
水を流した直後だけ鳴って止まる
レバーを回したあと、タンクに水がたまるまでの間だけ鳴って、たまると止まる場合です。
これは給水しているときの音なので、給水側の部品か、給水管の共鳴が疑われます。給水が終われば止まるので、水が無駄になっているわけではありません。使っていないときに静かなら、いま漏れてはいないということです。
ただし音が以前より大きくなっているなら、部品の傷みが進んでいる可能性があります。急ぎではありませんが、放っておくと止まらなくなることがあります。給水の音が1〜2分で終わらず、3分たっても続くようなら、止まりきっていないほうに近づいています。
使っていないのに鳴りっぱなしになっている
誰も使っていないのに音が続いている場合です。水が流れ続けている状態と考えられます。
給水側が止めきれていないか、排水側から便器へ漏れているかのどちらかです。この状態は水道代に直結するので、いちばん急ぎます。
まず止水栓を閉めてください。止まれば水が原因、止まらなければ別の原因です。止水栓を閉めるとトイレは使えなくなりますが、レバーを回さなければタンクに残った水はそのままなので、1回分は流せます。
どちらが原因かをさらに分けるなら、便器の中を見てください。便器へ水が落ちているなら排水側、落ちていないのに音がするなら給水側です。
使っていないのに思い出したように鳴る
しばらく静かで、ときどき「ジュー」「シュー」と鳴っては止まる、という繰り返しです。
タンクの水がじわじわ減って、一定まで下がると自動で給水が始まる、という動きが疑われます。減っている先は便器で、つまり排水側からの漏れです。漏れる量が少ないので、たまるまでの時間が長く、間隔が空きます。
これは推測です。確かめる方法は次の章に書きました。止水栓とタンクの中を見れば分かります。
なお、鳴る間隔が数十分に一度なら漏れは少なく、数分に一度なら多いと考えられます。間隔が短くなってきたなら、進んでいるということです。
自分で音の出どころを確かめる手順
順番があります。先に切り分けをしてから、タンクを開けてください。
タンクのフタを外すと、中はこうなっています。番号は、このあとの手順で見ていく順番です。
タンクを開ける前に給水管の共鳴かどうかを分ける
「ブーン」「ゴー」「ガガガ」のような低い音のときは、タンクを開けても何も見つかりません。給水管の振動なので、タンクの中は正常だからです。
分け方は簡単です。止水栓を少しだけ閉めて、音が変わるか聞いてください。水の勢いが変われば共鳴の音も変わります。音の大きさや高さが変わったなら、給水管側です。
もう一つの分け方は、トイレ以外の水を使ってみることです。洗面所やキッチンの水を出したときにも同じ音がするなら、トイレの部品ではなく、その建物の配管です。
給水管側だった場合、自分でできることはここまでです。壁や床の中の配管なので、触れません。集合住宅なら管理会社か大家に伝えてください。他の部屋でも同じ音が出ていることがあります。
「カタカタ」「ガタガタ」のときは、もう一つ先に確かめることがあります。フタや便座を手でそっと押さえて、音が変わるか聞いてください。押さえている間だけ止まるなら、水ではなく固定のゆるみです。便座は根元の蝶ナットを締め直すと収まることがあります。フタのがたつきは、置き直すか、当たっている場所にクッションを挟むと止まります。
手順1|止水栓を閉める
止水栓はトイレの給水管の途中にある小さなバルブです。ここを閉めるとトイレにだけ水が来なくなり、家全体の水は止まりません。
閉めたときに音が止まるかどうかを聞いてください。止まれば水が流れ続けている状態、止まらなければ水以外の原因です。
閉めたあと、すぐには判断しないでください。給水の途中だった場合、残った分が流れ終わるまで数十秒かかります。音が小さくなっていって消えるなら、水が原因です。
止水栓の形と回し方は止水栓の場所と閉め方にまとめています。固くて回らないときは工具で無理に回さず、そのままにしてください。折れると水が噴き出して、音どころではなくなります。
手順2|タンクのフタを外して鎖と浮き球を見る
止水栓で音が止まったなら、タンクの中を見ます。フタは持ち上げるだけで外れますが、陶器で重く、手洗い管がついている型は配管でつながっているので、急に引き上げないでください。少し持ち上げて、下に管がつながっていないかを先に確かめます。
見るのは3つです。排水口のゴム栓につながっている鎖がたるみすぎたり絡んだりしていないか。浮き球やそれに代わる部品が、途中で何かに引っかかっていないか。そして水面の高さです。
鎖は、ゴム栓が閉じたときに少したるむくらいが正しい長さです。ぴんと張っていれば栓が浮いたままになり、たるみすぎれば栓の下に入り込みます。どちらでも水は流れ続けます。
浮き球のほうは、上下に動かしてみてください。途中で引っかかるなら、そこが原因です。動きが渋いだけなら、汚れを落とせば戻ることもあります。
水面は、タンクの中に立っている筒(オーバーフロー管)の口より下で止まっているのが正常です。口ぎりぎりまで来ていたり、そこから静かにあふれていたりするなら、給水が止まりきっていません。給水側の部品を見ることになります。
鎖の絡まりや異物なら、直すだけで済むことがあります。実際に、部品を替えずに異物を取り除いただけで直った事例が下にあります。
手順3|間隔をあけて鳴る場合は止水栓を閉めたまま待つ
数十分に一度だけ鳴るような場合、止水栓を閉めても、その場では何も起きません。もともと鳴っていない時間だからです。
この場合は、止水栓を閉めたまま30分ほど置いてから、タンクのフタを開けて水面を見てください。閉めているのに水面が下がっていれば、排水側から便器へ漏れています。下がっていなければ、漏れではなく給水側の動きです。
もう一つ簡単な方法があります。タンクの水面に食紅などの食用色素を少し落として1時間ほど流さずに置き、便器の水に色が移るかを見ます。移れば排水側からの漏れです。入浴剤や洗剤は使わないでください。成分によってはタンクの中のゴム部品を傷めます。
どこまで自分で直してよいか
見て分かったとしても、自分で交換してよいものと、やめたほうがよいものがあります。
部品を替えれば直る可能性があるもの
鎖の絡まりを直す、タンクの中に落ちた異物を取り除く、といった部品を外さずにできることは、自分でも進められます。工具も要りませんし、元に戻せます。
フロート弁やボールタップの交換は、部品さえ合えば作業自体は難しくありません。ただし型番が合わないと取り付けられません。品番はタンクの内側やフタの裏にシールで貼られているので、買う前に探してください。見当たらないときは、タンクの写真を撮って部品を扱う店で聞くと絞れます。
交換に進むなら、止水栓を閉めてタンクの水を空にしてから始めてください。水を抜かずに部品を外すと、床が水浸しになります。
触らずに任せたほうがよいもの
給水管の共鳴は、壁や床の中の配管が原因なので触れません。
止水栓が固くて回らないときも、無理に回すと折れて水が噴き出します。そうなると音の問題では済まなくなります。
タンクや便器の外側から水がにじんでいるときも、部品交換の範囲を超えています。この場合はトイレの水漏れを先に見てください。
部品を替えたのに音が止まらないときも、そこで止めてください。交換を繰り返すより、別の場所が原因である可能性を見たほうが早く終わります。
判断がつかないときは、トイレの修理からご相談ください。水猿では出張費と作業前の見積もりを無料にしています。
なお再発を減らすには、タンクにペットボトルなどを入れないことと、フタを外したあとに鎖のたるみを元に戻しておくことです。異物と鎖のずれは、この2つで起きにくくなります。
異音を放置すると水道代が上がる
音が鳴っているだけで水は流れ続けているので、その分は水道代になります。金額は水量と地域の単価で変わるため、ここでは断定しません。
代わりに、いま実際に流れているかどうかを確かめる方法を書きます。
- トイレを含め、家中の水をすべて止める
- 水道メーターのパイロット(銀色の小さな円盤)を見る
- 回っていれば、どこかで水が流れている
メーターは戸建てなら玄関前や駐車場の地面にある四角いフタの中、集合住宅なら玄関横のパイプスペースの扉の中にあります。フタを開けると文字盤が見えます。
パイロットは水が1滴でも動くと回ります。10秒ほど見て動かなければ止まっています。ゆっくりでも回っていれば、どこかを水が通っています。
このとき、トイレの止水栓を閉めてもう一度見ると、トイレが原因かどうかまで分かります。閉めて止まればトイレ、閉めても回り続けるなら別の場所です。
回っていた場合、そのまま置くと水量は増え続けます。止水栓を閉めれば止まりますが、トイレは使えなくなるので、その日のうちに相談してください。
タンク内部品を交換した119件の費用
ここから先の金額は、水猿が実際に行った作業の記録から出したものです。ただしこの119件は、異音を主訴とした案件に限った集計ではありません。 異音の原因になるタンク内部品を交換した作業を集めたものです。
先にデータの条件を書きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | ボールタップ・フロート弁・ダイヤフラムなど、タンク内部品の交換 119件 |
| 期間 | 2020年1月1日〜2025年12月28日 |
| 母数 | 水道業で金額の記録がある3,798件のうち、上記に該当した119件 |
| 年の偏り | 119件のうち54件(45%)が2020年。2024年は5件、2025年は8件 |
| 使う代表値 | 中央値(一部の高額な工事に引っ張られないため) |
この数字は「トイレの異音の一般的な相場」ではありません。 水猿が実際に行った作業の記録です。
119件の中央値は18,700円
119件の中央値は18,700円でした。低いほうから4分の1にあたるのが12,100円、4分の3にあたるのが27,500円です。最も安いものは3,300円、最も高いものは143,968円でした。この開きがあるため、平均ではなく中央値を使っています。
比較のために書くと、トイレ全体の作業1,774件の中央値は27,500円です。便器そのものを替える工事も含む数字なので、部品だけで済むタンク内部品の交換は、その中では低いほうに入ります。
作業ごとの金額は水猿の料金一覧にも掲載しています。
1万円未満で済んだのは119件のうち19件
119件のうち19件は1万円未満でした。その19件の中央値は8,800円です。
部品を交換せず、異物を取り除いただけで直ったものがこの中に入っています。音がしているからといって、必ず部品交換になるわけではありません。
ただし19件は119件の16%です。安く済むほうが一般的、という意味ではありません。残りの100件は1万円を超えています。
この差が出るのは、来てみるまで中が分からないためです。だから見積もりを先に取る意味があります。水猿では作業前の見積もりを無料にしているので、金額を見てから決められます。
金額が上がるのはどんなときか
高くなるのは、部品を1つ替えて終わらない場合です。
給水側と排水側の両方が傷んでいると、交換する部品が増えます。同じ時期に取り付けられた部品は同じように古くなっているので、片方が傷んでいればもう片方も近いことがあります。
古い機種で部品が手に入らないときは、タンクの内部品一式や便器ごとの交換になることもあります。この場合は金額の桁が変わります。119件の最大が143,968円だったのは、こうしたケースです。
見積もりのときに、替える部品がいくつか、その部品は手に入るのかを聞いておくと、金額のずれが小さくなります。
水猿で実際に行ったトイレのタンク内部品の交換事例
実際に伺った事例です。原因・作業・施工料金・施工時間・エリアを載せています。給水側、排水側、部品を替えずに済んだものを1件ずつ選びました。
3件はいずれも、水猿が実際に伺って対応したものです。いずれも主訴は「水が止まらない」「水が流れ続ける」であって、「異音」ではありません。 音の原因になる部品が、実際にどう傷んでいたかの記録として見てください。
CASE 01 便器内に水がちょろちょろ流れ続けていた 給水側のボールタップが止水できなくなっていた例
- 原因
- ボールタップの故障
- 作業内容
- ボールタップの交換(三栄 V56-5X-13)
- 施工エリア
- 大阪府大阪市
- 施工料金
- 13,200円
- 施工時間
- 30分
レバーを回すとしっかり流れるものの、タンクに水がたまったあとも止まらず、少しずつ給水し続けている状態でした。その結果、便器内に水が流れ続けていました。
現地で確認したところ、タンク内が一定の水位になるまで給水する役割のボールタップが機能しておらず、水位は満たしているのに止水できていない状態でした。今回のタンクは汎用の部品に取り替えられたため、ボールタップのみの交換で完了しています。交換の際に他の部品に損傷がないかも確認しました。
給水側が止めきれていない状態です。止水栓を閉めれば音も水も止まります。
CASE 02 タンク内からチョロチョロ音が続いていた 排水側のフロート弁が劣化していた例
- 原因
- フロート弁の劣化
- 作業内容
- フロート弁の交換(LIXIL DTF-811C)
- 施工エリア
- 滋賀県湖南市
- 施工料金
- 13,200円
- 施工時間
- 30分
普段どおり使えてはいるものの、便器内へ少しずつ水が流れ続けている状態でした。大きな水漏れではなくても、常に水の音がしていると気になりやすく、水道代が余計にかからないか心配されていたとのことです。
現地で確認したところ、原因はフロート弁の劣化でした。フロート弁はタンクにたまった水を便器側へ流さないようにする部品で、傷んで密閉性が落ちると水が少しずつ便器内へ流れ続けます。本体交換までは必要ない状態だったため、フロート弁の交換で対応しました。
音は同じ「チョロチョロ」でも、原因は給水側ではなく排水側でした。音だけでは分かれません。
CASE 03 部品を替えずに直った タンクに入り込んだ異物が部品の動きを止めていた例
- 原因
- タンク内に入り込んだ異物
- 作業内容
- タンク内の異物除去(部品は交換していません)
- 施工エリア
- 滋賀県大津市
- 施工料金
- 8,800円
- 施工時間
- 30分
水が止まらなくなり、止水栓を閉めて使えない状態になっているとのご相談でした。
現地で確認したところ、タンク内部に入り込んだ異物が部品の動きを妨げており、それによって止水ができない状態になっていました。今回は部品交換までは必要なく、異物の除去で対応しています。取り除いたあと、各部品が正常に動作すること、給水と止水の流れに問題がないことを確認しました。
1万円未満で済んだ19件は、こうした「部品を替えなくてよかった」ものが含まれます。
トイレの異音でよくある質問
依頼を受けるときに実際に聞かれることの中から、本文で触れていない3つをまとめました。
音はしていますが水は止まっています 急ぎますか
止水栓を閉めて音が止まり、開けても水が流れ続けていないなら、急ぎではありません。
ただし音が出ている以上、どこかに隙間ができています。放っておくと隙間が広がって、止まらなくなることがあります。次に水まわりを触るときに、あわせて見てもらうくらいの扱いで構いません。
音が日ごとに大きくなっているなら、早めに見てもらってください。進み方が速いということです。
賃貸ですが自分で直してよいですか
先に管理会社か貸主に連絡してください。設備の不具合は貸主側で対応する取り決めになっていることがあり、自分で手配すると費用の扱いが変わることがあります。
連絡するときは、どんな音がしているか、いつから鳴っているか、止水栓を閉めると止まるかの3つを伝えてください。この3つがあれば、電話口でもある程度絞れます。
集合住宅で給水管の共鳴が疑われる場合は、自分の部屋だけの問題ではないこともあります。その意味でも先に連絡したほうが早く進みます。
夜だけ音がするのはなぜですか
夜に鳴りはじめたのではなく、昼は気づかなかっただけということがあります。生活音がなくなると、それまで聞こえなかった小さな音が耳に入ります。
もう1つは、集合住宅で他の部屋の水の使用が減り、水圧が上がって共鳴しやすくなる場合です。この場合は自分の家の部品ではないので、タンクを開けても見つかりません。
どちらかを分けるには、昼にもう一度、家中を静かにして聞いてみてください。昼も鳴っているなら、夜だけの現象ではありません。
まとめ|トイレの異音は音と鳴るタイミングで原因を絞る
トイレの異音は、音の種類だけでは絞りきれません。同じ「ブーン」でも、水を流した直後だけ鳴るのか、使っていないのに鳴り続けているのかで疑う場所が変わります。
まず早見表で音から見当をつけて、次に鳴るタイミングを足してください。そのうえで止水栓を閉めて、音が止まるかどうかを確かめます。止まれば水が流れ続けている状態、止まらなければ水以外の原因です。
止水栓で音が止まったなら、タンクの中の鎖と浮き球を見てください。鎖の絡まりや異物なら、部品を替えずに直ることがあります。低い音で止水栓を閉めても変わらないときは、給水管の共鳴なので、タンクを開けても見つかりません。
費用は、水猿が実際に行ったタンク内部品の交換119件で中央値18,700円でした。ただしこの119件は異音を主訴とした案件に限った集計ではなく、うち54件(45%)は2020年の記録です。現在の部品代や作業費と一致しない場合があります。
使っていないのに音が鳴り続けているときは、水道メーターのパイロットを見てください。回っていれば水が流れています。その日のうちにご相談ください。
