トイレのレバーがゆるい・空回りする原因は?自分で直す方法と応急処置
この記事のまとめ
- トイレレバーがゆるむ主な原因
- 自分でできる緩みを解消する手順
- レバー交換にかかる費用相場
- 業者依頼すべきケースと信頼できる業者選びのコツ
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トイレのレバーがゆるいと感じたとき、起きていることは大きく2つに分かれます。レバーがグラグラするけれど水は流れる場合と、回しても手応えがなく水が流れない場合です。前者はレバーを固定しているナットのゆるみ、後者はタンクの中のチェーン(メーカーの説明では「クサリ」)の外れや切れが疑わしく、直す場所が違います。
どちらも、タンクのふたを外して中を見れば、メーカーの手順に沿って自分で直せることがあります。ただし、タンクの中フタを自分で開けられない機種や、手洗い付きのタンクのように、ふたを外す前に確かめることもあります。この記事では、メーカーの公式の手順に沿ってご紹介します。
この記事で分かることは、次の5つです。
- レバーがグラグラするのか空回りするのかで、直す場所が違うこと
- タンクの内側のナットを手で締める手順
- 外れたチェーンの付け直し方とたるみの目安
- 空回りして流れないときの便器の流し方
- 賃貸で先に連絡する相手と、修理を頼む目安
目次
トイレのレバーがゆるいと感じたときはどの症状に当たるか

レバーの手応えがおかしいときは、まず「水が流れるかどうか」を見てください。流れるか流れないかで、疑う場所と、いますぐすることが変わります。流れるならレバーを固定しているナットを、流れないならタンクの中のチェーンかレバーの軸を先に疑います。次の表で、自分の症状がどれに当たるかを確かめます。
| 症状 | 水は流れるか | 疑う場所 | 自分でしてよいこと | 読む章 |
|---|---|---|---|---|
| レバーがグラグラする | 流れる | レバーを固定しているナット | ナットを手で締め直す | ゆるみを自分で直す手順 |
| 回しても手応えがない(空回り) | 流れない | チェーン・レバーの軸 | バケツの水で流し、チェーンを見る | 便器の中を流す方法・チェーンの直し方 |
| 元の位置に戻らない・水が止まらない | 流れ続けることがある | タンクの中の別の部品 | この記事の手順では分解しない | 別の記事(下でご案内します) |
トイレのレバーがグラグラするが水は流れる
レバーを握ると根元ごと上下左右に動くのに、回せば水はいつもどおり流れる。この形なら、レバーとタンクの中の仕組みはつながっていて、レバーを固定している部分がゆるんでいると考えられます。
レバーは、タンクの壁の穴に軸を通し、タンクの内側からナットで固定されています。このナットがゆるむと、外から見えるレバーがぐらつきます。メーカーの公式の案内でも、レバーががたつく・ゆるむときの原因として、まずこのナットを挙げています。
この症状は、止水栓を閉めてふたを外し、ナットを手で締め直すところまで、メーカーの手順で自分で進められます。手順は、この記事の中ほどでご紹介します。
トイレのレバーを回しても手応えがなく水が流れない
レバーを回すとスカスカと軽く、いつもの手応えがない。そして便器に水が流れない。いわゆる空回りの状態です。この形では、レバーそのものは回っていても、その動きがタンクの中の部品に伝わっていません。
LIXILの公式のQ&Aが空回りの原因として挙げているのは、レバーの腕とゴム玉(フロート弁)をつないでいるチェーンが外れている・切れている場合と、レバーの軸が折れている場合です。いま便器の中に流したいものが残っているときは、先にバケツの水で流してから、落ち着いてタンクの中を見てください。
もうひとつ、タンクに水がたまっていないためにレバーを回しても流れないこともあります。レバーの手応えはいつもどおりなのに流れないときや、ふたを外したらタンクの水がほとんど無かったときは、レバーではなく給水の側の話です。
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トイレのレバーが元の位置に戻らないか水が止まらない
レバーを回したあと、手を離しても元の位置に戻らない。あるいは、流したあとも便器に水が流れ続けて止まらない。どちらも、レバーがゆるいと感じたきっかけになることがありますが、この記事で扱う2つの症状とは別の話です。
レバーが戻らない、途中で止まるときの原因と直し方は、次の記事にまとめています。
便器に水が流れ続けて止まらないときは、タンクの中の別の部品を見ることになります。トイレの水が止まらないときの記事をご覧ください。
どちらの症状も、この記事の手順でタンクの中の部品を外していくと、かえって分かりにくくなることがあります。当てはまるときは、先に上の記事で見る場所を確かめてください。
トイレのレバーがゆるくなったり空回りしたりするのはなぜか

トイレのレバーを回すと、タンクの中でレバーの腕が持ち上がり、その先のフックにつながったチェーンがゴム玉(フロート弁)を引き上げます。ゴム玉が持ち上がると、タンクにためた水が便器へ流れます。レバーがゆるい・空回りするときは、このつながりのどこかが外れたり弱ったりしています。
メーカーの公式の案内から、原因として挙げられているのは次の4つです。
トイレのレバーをタンクに固定しているナットがゆるんでいる
レバーがグラグラするときに、いちばん先に疑うのがこのナットです。TOTOの公式の案内は、レバーハンドルががたつく・ゆるむときの原因を「レバーハンドルを固定するナットが十分に締め付けられていない可能性があります。」と書き、ナットを締め直せば直るとしています。LIXILの公式のQ&Aも、がたつく・グラつく原因として、長年の使用で固定するナットがゆるんだことを挙げています。
ナットがゆるむと、レバーの根元に遊びができて、握ったときに動きます。レバーとチェーンのつながりが外れていなければ、水はふつうに流れ、グラグラするだけの状態です。
ナットは外から見えるレバーの付け根ではなく、タンクの内側にあります。締め直すにはタンクのふたを外す必要があります。
トイレのレバーのフックからゴム玉のチェーンが外れている
レバーを回しても手応えがなく流れないときに、まず見るのがチェーンです。LIXILの公式のQ&Aは、洗浄ハンドルが空回りする原因の1つ目に、ハンドルのフックからゴム玉のチェーンが外れていることを挙げています。メーカーの説明では、このチェーンを「クサリ」と呼んでいます。
チェーンがフックから外れると、レバーの腕だけが空を切り、ゴム玉は持ち上がりません。フックには掛かっていても、チェーンがほかの部品に絡まっていると、レバーの動きがゴム玉にうまく伝わらないことがあります。
外れたチェーンは、フックに付け直せば元に戻ります。付け直すときのたるみの目安は、後の章でご紹介します。
トイレのゴム玉につながるチェーンが切れている
同じ空回りでも、チェーンが途中で切れていることがあります。LIXILの公式のQ&Aは、空回りの原因の2つ目にこれを挙げています。
切れたチェーンは、フックに付け直すことができません。LIXILの案内では、チェーンが切れているときは、ゴム玉か、チェーン付きのゴム玉を交換するとしています。チェーンだけをつなぎ直す方法は、メーカーの手順には書かれていません。
トイレのレバーの軸が折れているか中の部品がすり減っている
チェーンに問題が無いのに空回りするときは、レバーの軸そのものが折れていることがあります。LIXILの公式のQ&Aは、空回りの原因の3つ目に、ハンドル(レバー)の軸が折れていることを挙げています。
また、LIXILは、ハンドルの内部の部品が劣化したりすり減ったりすると、かみ合わせが悪くなって動きが悪くなると説明しています。この場合も、ナットの締め付けを調節すると良くなることがあるとされています。
軸が折れているときや、ナットを締め直しても良くならないときは、レバーの交換が必要です。交換と修理の目安は、後の章でご紹介します。
トイレのレバーが空回りして流れないときは便器の中をどう流すか

レバーが空回りして流れないときは、タンクが直るまで、バケツにためた水を便器に注いで流せます。ただし、便器の中が詰まっていないことが条件です。便器の水位がふだんより上がっているときは、注ぐと水があふれるので使わないでください。
流し方は次のとおりです。
- 便座とふたを上げます。温水洗浄便座を使っているときは、乾いた手で電源プラグを抜いておきます。
- バケツに水をためます。床が濡れないよう、便器のまわりに新聞紙やタオルを敷いておくと安心です。
- バケツの水を便器に一度に注ぎます。注いだ水の勢いで流れます。
タンクを直すまでは、使うたびに同じように流します。一度に流す紙を少なめにすると、バケツの水でも流れやすくなります。
空回りの原因がチェーンの外れなら、タンクのふたを外して付け直すだけで、レバーで流せるようになることがあります。バケツで流して落ち着いたら、次の章からの手順でタンクの中を見てください。
トイレのレバーのゆるみを自分で直すにはどうするか

レバーがグラグラするときは、タンクの内側のナットを締め直します。TOTOの公式の手順が挙げる工具は、止水栓を回すマイナスドライバーだけで、ナットは手で締めるとしています。LIXILの手順も、ハンドルを手で押さえてナットを締め付けるとしていて、工具の指定はありません。
ここでご紹介する手順は、TOTOとLIXILの公式の手順に沿っています。TOTOの公式の手順は、陶器のタンクの中に樹脂のタンクがある型(インナー樹脂タンク)を対象にしています。タンクの作りや機種によって、ふたの外し方や戻す順番が違うところがあるので、そこはメーカーごとに分けて書きます。作業に不安があるときは、無理をせず修理を頼んでください。
手順1 トイレのタンクの品番で中フタを自分で開けてよい機種かを確かめる
タンクのふたの下に、もう1枚ふた(中フタ・内フタ)があるタンクがあります。LIXIL(INAX)の公式のQ&Aは、中フタを自分で開けられない機種があるとし、該当する機種では自分で対処できないとしています。
作業の前に、タンクの品番を控えてください。LIXILのタンクでは、品番はタンクの左側面に貼ってある品番シールで確かめられます。その品番が、LIXILの公式サイトのQ&Aにある「中フタ(内フタ)を開けられないタンク品番一覧」に入っていないかを見ます。
一覧に入っていたら、ここで手を止めてください。無理に開けず、修理を頼む章へ進みます。
手順2 止水栓を閉めてトイレのタンクに水が入らないことを確かめる
タンクに水が入る道を止めます。止水栓は、タンクの左か右の、壁や床から出ている給水管の途中にあります。マイナスドライバーを溝に当て、右に回して閉めます。
回す前に、何回まわしたかを数えて控えておきます。最後に元の位置に戻すとき、同じ回数だけ戻せばタンクに入る水の量が変わりません。
閉めたらレバーを回して、タンクの水を便器に流します。TOTOの公式の手順では、このあとタンクに新しい水が入ってこないことを確かめるとしています。タンクに水がたまってこなければ、止水栓は閉まっています。
手順3 トイレのタンクの陶器のふたをゆっくり真上に持ち上げて外す
陶器のふたは重く、落とすと割れます。TOTOの公式の手順は、「陶器製のふたを外す場合、落下させたり、硬いものに当てたりすると破損して怪我をする可能性がありますので、十分注意してください。」と書いています。両手で持ち、ゆっくり真上に上げて外してください。
外したふたは、床の上など平らで安定した場所に置きます。
手洗い付きのタンクは、ふたの裏で手洗いへ水を送る管(手洗接続管)がつながっていることがあります。LIXILの手順では、袋ナットやクリップで接続されているときはそれを外してから、ふたを取り外します。ふたを少し持ち上げたところで中をのぞき、管がつながっていないかを見てから持ち上げると、管を引っ張らずに済みます。
TOTOのインナー樹脂タンクは、陶器のふたの下に樹脂タンクのふたがあります。LIXILのタンクで内フタがあるものも、ここで外します。
手順4 トイレのレバーを手で押さえてタンクの内側のナットを手で締める
ふたを外すと、タンクの壁の内側に、レバーの軸を留めているナットが見えます。外のレバーを片手で押さえて動かないようにしながら、もう一方の手でナットを締めます。
TOTOの公式の手順は、「レバーハンドルを手で押さえて、タンクの内側にあるナットを時計回りに手で締め付けてください。」と書き、締め具合は「多少力を入れた状態まで」としています。LIXILの公式のQ&Aも、ハンドルを手で押さえ、タンクの内側にあるナットを時計回りに締め付けるとしています。
締めたら、外のレバーを握って、根元がぐらつかないかを確かめます。ぐらつきが止まっていれば、締めるのはそこまでです。力任せに締め込まないでください。
TOTOの手順では、ナットの形は製品によって2種類ありますが、作業は同じとしています。ナットが回らない、形が違って締められないときは、無理をせず手を止めてください。
手順5 メーカーの順番どおりにトイレのタンクのふたと止水栓を戻して水が流れて止まるかを確かめる
ここからは、メーカーによって順番が違います。自分のトイレのメーカーの順番で戻してください。
TOTOの場合は、先にふたを戻します。樹脂タンクのふた、陶器のふたの順に戻し、手洗い付きなら手洗い金具を正しく合わせて差し込みます。そのあと止水栓を開けます。公式の手順は「必ずSTEP3の作業が完了してから止水栓を開けてください。」と書いています(STEP3がふたを戻す手順です)。
止水栓を開けたら、水を流して次の3つを確かめます。TOTOの手順は「(1) タンク内に溜まったいた水が便器内に流れていくこと(2) タンク内に水が溜まり、その後水が止まること(3) タンク外に水が漏れていないこと」としています。
LIXILの場合は、ふたを戻す前に止水栓を開けて確かめます。手洗い付きのタンクは、先に手洗接続管の出口をタンクの中の下に向けておきます。LIXILの手順は「手洗付きの場合は、手洗接続管の出口を必ずタンク内の下に向けてください。止水栓を開けると、タンクの外に水が飛び出す恐れがあります。」と書いています。
止水栓をゆっくり開け、レバーで2〜3回流して、正常に流れることと水が漏れないことを確かめます。そのあと、外したときと逆の手順で内フタや手洗接続管を付け、ふたを戻します。ふたや接続管の取り付けが不十分だと水漏れの原因になるので、最後にもう一度見てください。
どちらのメーカーでも、止水栓は手順2で控えた回数だけ戻し、元の開き具合にします。
トイレのレバーのチェーンが外れたり切れたりしたときはどう直すか
チェーンを見る前に、ナットを締めるときの手順1〜3を先に済ませてください。中フタを開けてよい機種かを確かめ、止水栓を閉め、ふたを外します。中フタを開けられない機種では、チェーンも自分で直せません。
レバーが空回りしてレバーで流せないときは、手順2のうち、レバーで流してタンクに水が入らないことを確かめる部分はできません。止水栓を閉めたら、そのままふたを外してかまいません。タンクに水が残っていても、チェーンとフックは見えます。
直し終えたら、ナットのときの手順5と同じく、メーカーの順番どおりにふたと止水栓を戻し、流れて止まるかを確かめます。
外れたトイレのチェーンはレバーのフックに玉が2〜3個たるむように付け直す
ふたを外したら、レバーの腕の先のフックと、そこから下がっているチェーンを見ます。チェーンがフックから外れていれば、フックに付け直します。
LIXILの公式の手順は、「クサリの玉が2~3個たるむように取り付けます。」としています。ぴんと張るほど短くせず、玉2〜3個ぶんだけ余らせてフックに掛けてください。
チェーンが部品に絡まっているときは、絡まりをほどいてから付け直します。ほどいたチェーンがどこにも引っかからずにまっすぐ下がることを確かめてください。
フックに掛けたら、チェーンがほかの部品に引っかかっていないかを見ます。水が流れて止まるかは、ふたと止水栓を戻したあと、ナットのときの手順5と同じやり方で確かめます。
切れたトイレのチェーンはチェーン付きのゴム玉ごと交換する
チェーンが途中で切れていたら、付け直せません。LIXILの公式のQ&Aは、この場合はゴム玉か、チェーン付きのゴム玉を交換するとしています。
部品を買う前に、タンクの品番を確かめます。LIXILのタンクでは、品番はタンクの左側面の品番シールにあります。メーカーの部品の検索ページで品番から合う部品を探し、チェーン付きのゴム玉を選びます。LIXILは、ゴム玉の大きさや、ゴム玉を留めるフロートカップの形は製品によって違うとしています。見た目が似ていても、品番で合うものを選んでください。
新しいゴム玉を付けたら、チェーンは外れたときと同じく、玉2〜3個ぶんたるむようにフックに掛けます。品番が分からない、部品が見つからないときは、無理に探し続けず修理を頼んでください。
賃貸のトイレでレバーがゆるい・空回りするときは自分で直してよいか
賃貸の部屋では、自分で直す前に、まず管理会社か大家に知らせてください。民法では、住むために必要な修繕をする義務は貸主にあります。ただし、借りている人の責任で壊れたときは別です。知らせても相当の期間のうちに直してもらえないときや、急を要するときは、借りている人が自分で修繕できます。
条文は、e-Gov法令検索の民法のページで読めます。
賃貸のトイレのレバーは直す前に管理会社か大家に連絡する
民法606条1項は、「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」と定めています。
トイレのレバーがゆるい、空回りして流れないという状態は、トイレを使うのに差し支えがあります。まずは管理会社か大家に、いつから、どんな症状が出ているかを伝えてください。レバーがグラグラするだけか、流れないのかを分けて伝えると、話が早く進みます。
連絡してから直してもらうまで流れなくて困るときは、便器が詰まっていなければ、バケツの水で流す方法を使えます。
賃貸のトイレのレバーを連絡しても直してもらえないときは借りている人が直せる
民法607条の2は、借りている人が自分で修繕できる場合を2つ定めています。1つは、修繕が必要だと貸主に知らせた(または貸主が知った)のに、貸主が相当の期間のうちに修繕しないとき。もう1つは、急迫の事情があるときです。
また、民法608条1項は、借りている人が貸主の負担に属する必要費を払ったときは、貸主にすぐその償還を請求できると定めています。自分で直したり修理を頼んだりしたときは、知らせた日や、かかった費用が分かるものを残しておくと、あとで話がしやすくなります。
どこまでが貸主の負担になるかは、契約の中身や壊れた理由で変わることがあります。迷うときは、先に管理会社に相談してください。
トイレのレバーの交換や修理が必要なときはどうするか

ナットを締め直しても、チェーンを付け直しても良くならないときは、部品の交換か修理が必要です。自分で交換できる場合と、メーカーが自分では対処できないとしている場合があります。原因が分からないときや、作業に不安があるときも、無理をせず修理を頼んでください。
トイレのレバーの軸が折れているか中の部品がすり減っているときはレバーを交換する
レバーの軸が折れているときや、ナットを締めてもすぐにグラグラに戻るときは、レバーそのものを交換します。
LIXILの公式のQ&Aでは、交換するときはまずタンクの左側面の品番シールでタンクの品番を確かめ、メーカーの部品の検索ページで合うレバーを特定するとしています。取り付けは、新しいレバーをタンクのハンドル穴に通し、タンクの内側からナットで締め付けて固定します。チェーンの掛け方は、外すときに向きと位置を控えておくと迷いません。
品番が分からないとき、合う部品が見つからないときは、自分で探し続けるより修理を頼むほうが早く済みます。
中フタを開けられないトイレのタンクやシャワートイレ一体型は修理を頼む
手順1で、中フタを開けられない機種だと分かったときは、自分で直さず修理を頼んでください。LIXILの公式のQ&Aは、該当する機種は「お客さまご自身で対処できません」としています。
便座とタンクが1つになったシャワートイレ一体型のタンクも、LIXILは、ハンドルを自分で交換できないとしています。メーカーの修理窓口か、水まわりの修理業者に頼んでください。
トイレのタンクの外に水が漏れているかひびがあるときは修理を頼む
レバーのまわりやタンクの下が濡れている、いつもタンクに水滴がついている、タンクや便器にひびが入っている。こうしたときは、レバーを直す前に修理を頼んでください。
TOTOの公式の案内も、水漏れしているとき、いつも製品に水滴がついているとき、便座や陶器に割れやひびが入っているときは、修理を依頼するか買い替えるよう書いています。
よくある質問
トイレのレバーの修理を業者に頼むといくらかかりますか?
一般的な費用の相場です。チェーンの付け直しなどの軽い修理で8,000円から12,000円ほど、レバー本体の交換で12,000円から20,000円ほど(部品代を含む)が目安です。
出張費の有無や、夜間・休日などの時間帯、タンクを外す作業が要るかで、金額は変わります。頼む前に見積もりを出してもらい、作業・部品・出張の内訳を確かめてください。
ナットを手で締め直す、外れたチェーンを付け直すといった作業は、メーカーの手順どおりに進めれば、マイナスドライバー1本でできます。
TOTOとLIXILでトイレのレバーの直し方は違いますか?
ナットの位置と締める向きは、2社とも同じ言い方です。どちらも「タンクの内側にあるナット」を、レバーを手で押さえて「時計回り」に締めるとしています。
違うのは、手順の書き方と対象です。TOTOは、ナットを手で締めると書き、手順の対象を陶器のタンクの中に樹脂のタンクがある型に限っています。LIXILは、中フタを自分で開けられない機種と、シャワートイレ一体型を除いています。ふたと止水栓を戻す順番も、TOTOはふたが先、LIXILは止水栓を開けて確かめるのが先です。
ほかのメーカーのトイレは、そのメーカーの取扱説明書や公式の案内で確かめてください。
トイレのレバーのナットはモンキーレンチで締めてもよいですか?
TOTOの公式の手順は、ナットを手で締めると書き、締め具合を「多少力を入れた状態まで」としています。作業に使う工具として挙げているのは、止水栓を回すマイナスドライバーだけです。モンキーレンチを使ってよいかは、メーカーの手順には書かれていません。
手で締めて足りるのに工具を使うと、締めすぎに気づきにくくなります。まずは手で締め、それでもぐらつきが止まらないときは、レバーの交換か修理を考えてください。
まとめ
トイレのレバーがゆるいと感じたら、まず水が流れるかを見てください。グラグラするけれど流れるなら、レバーを固定しているナットのゆるみが疑わしく、回しても手応えがなく流れないなら、タンクの中のチェーンの外れや切れ、レバーの軸の折れが疑わしい、という分かれ方になります。
流れないときは、便器が詰まっていなければ、バケツの水を一度に注いで流せます。落ち着いたら、止水栓を閉め、陶器のふたをゆっくり真上に外して中を見ます。その前に、中フタを自分で開けてよい機種かを品番で確かめておきます。
ナットはタンクの内側にあります。レバーを手で押さえ、ナットを手で、多少力を入れた状態まで締めます。外れたチェーンは、レバーのフックに玉2〜3個ぶんたるむように付け直し、切れていればチェーン付きのゴム玉ごと交換します。戻すときは、メーカーの順番どおりにふたと止水栓を戻し、水が流れて止まるか、外に漏れていないかを確かめます。
賃貸の部屋では、自分で触る前に管理会社か大家に知らせてください。レバーの軸が折れている、中フタを開けられない機種、タンクの外に水が漏れているといったときは、無理をせず修理を頼みましょう。水猿でもトイレのレバーの不具合をうかがっています。お困りのときは、お気軽にお問い合わせください。
