キッチンの水漏れの原因は?漏れている場所の見分け方と応急処置
キッチンの水漏れは、水を使ったときだけ漏れるかで、見る場所が給水側と排水側に分かれます。
まず止水栓で水を止めて、どこから漏れているかを見分けてから、自分で直すか人を呼ぶかを決めます。
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キッチンの床が濡れている、シンク下の扉を開けたら収納の中に水がたまっていた。このとき先にすることは、水を止めて広がりを止めることです。そのうえで、どこから漏れているのかを見分けていきます。
キッチンの水漏れは、水を使ったときだけ漏れるかどうかで、見る場所が半分に絞れます。水が流れていく側(排水)で起きているのか、水が来ている側(給水と給湯)で起きているのかが、そこで分かれるからです。台所の水漏れ、シンク下の水漏れと呼ばれるものも、同じ見方で進められます。
この記事は、水を止める、漏れている場所を見分ける、自分で触ってよい範囲を決める、連絡する相手を選ぶ、の順でご紹介します。部品を交換する手順まで進む前に、メーカーがどこで線を引いているかも見ていきます。
この記事で分かることは、次のとおりです。
- キッチンの水漏れに気づいたときに最初に閉める止水栓の場所と、回らないときの元栓の場所
- 水を使ったときだけ漏れるかで、排水側と給水側のどちらで起きているかを見分ける方法
- メーカーが締め直してよいと案内している部品と、自分では交換できないと書いている部品の線
- 賃貸や分譲のマンションでキッチンから水が漏れたときに先に連絡する相手
- 修理を頼んだときの費用の内訳と、火災保険の扱いをどこで確かめるか
目次
キッチンの水漏れに気づいたときに最初にやる応急処置は何か

キッチンの水漏れに気づいたら、まず次の3つの手順で水を止めます。
- シンク下の止水栓を閉めて水を止める
- 止水栓が回らないときは屋外の元栓を閉める
- 濡れた床と収納の中を拭き取って水が広がった範囲を確かめる
水を止めてから、漏れている場所を探します。順番が逆になると、探しているあいだも水が出続けて、濡れる範囲が広がります。手を動かす前に、次のものを手元に置いてください。
- マイナスドライバー
- バケツか洗面器
- 雑巾かタオル
水が漏れている設備は、そのまま使わないでください。LIXILは、排水ホースの連結部やシンクとトラップの接続部、排水管の亀裂やひび割れなどで水漏れが起きた場合について「使用をお控えください」と書いています。応急処置で水漏れがいったん止まった場合についても、「そのまま放置すると再発し、家財などを汚したり腐らせるおそれがあります」として、点検や修理の依頼を案内しています。
- 水が漏れている設備で、シンクに水を流し続ける
- 応急処置で止まったからといって、そのまま使い続ける
小さな漏れでも、続くと床や収納の傷み、水道代の増加につながります。水猿でうかがった台所の水漏れでも、床に水が広がっていて、建物への影響が出る前に止めたいとのご相談でした。
手順1 シンク下の止水栓を閉めて水を止める
水漏れが起きたときは、まず止水栓を閉めて水を止めます。キッチンの場合、止水栓はシンク下にあります。扉を開けて、収納の中のものを外に出してください。物が入ったままだと、止水栓も配管も見えません。中を全部出しても止水栓が見当たらないときは、手順2の元栓に進んでください。
止水栓には蛇口のようにハンドルを回すタイプと、マイナスドライバーなどで閉めるタイプがあります。頭の形が違うだけで、どちらも水を止める部品です。それぞれどちらのタイプかを見てから、水を止めてください。
| 止水栓の頭の形 | 閉めるときに使うもの |
|---|---|
| 蛇口のようなハンドルが付いている | 手で回します |
| 頭にマイナスの溝が入っている | マイナスドライバーを溝に差して回します |
閉めたら、蛇口をひねって水が出ないことを見て確かめます。 回した回数を控えておくと、修理が終わったあとに元の開き具合へ戻せます。止水栓そのものから水がにじんでくるときは、そこで手を止めてください。
手順2 止水栓が回らないときは屋外の元栓を閉める
手順1で止水栓が閉まったら、手順2は飛ばして手順3へ進んでください。止水栓がさびて回らないとき、止水栓が見つからないときだけ、水道の元栓を閉めます。
水道の元栓は屋外に設置されています。一軒家なら水道メーター付近にあります。マンションなどの集合住宅では、玄関横の扉(電気メーターなどが入っている場所)にあることがほとんどです。水道メーターの場所が分からないときは、探し方をまとめた記事をご覧ください。
- 元栓を閉めると家中すべての水が出なくなる
- 閉めたままにすると、トイレも洗面所も洗濯機も使えない
そのため、元栓を閉めたらできるだけ早く修理を依頼する必要があります。水が止まったことを確かめたら、連絡の準備に進んでください。
手順3 濡れた床と収納の中を拭き取って水が広がった範囲を確かめる
水が止まったら、濡れた床と収納の中を拭き取ります。量が少ないうちに拭き取るほど、床や収納の傷みは小さく済みます。収納の中に入れていた調理器具や洗剤も、外に出して水気をふいてください。
止水栓や元栓を閉めても水漏れが止まらない場合は、水漏れ箇所の下に洗面器やバケツを置いてください。落ちてくる水を受けておけば、被害が大きくなりません。受けたものは、あふれる前に捨ててください。配管に補修テープを巻く応急処置は、漏れている場所が排水管の亀裂やひび割れだと分かってからです。LIXILがその場合の応急処置として案内しているもので、巻き方は自分でやってよい範囲を扱った章でご説明します。
拭き取りながら、どこまで濡れていたかを見ておきます。収納の底だけか、床まで出ていたか、壁ぎわまで回っていたか。この範囲は、あとで管理会社や大家、業者に伝える中身になります。
階下のお部屋がある住まいで床まで濡れているとき、賃貸にお住まいのときは、管理会社か大家へ連絡してください。連絡は、拭き取りと止水のすぐあとです。連絡する相手の選び方は、この記事の後半でご紹介します。
キッチンのどこから水が漏れているかはどうやって見分けるのか
水を止めたら、次は漏れている場所を見分けます。ここで手がかりになるのは、水を使ったときだけ漏れるかどうかです。これひとつで、見る場所が排水の側と給水と給湯の側に絞られます。
見る前に、シンク下の収納の中のものを全部出して、配管を目で追ってください。シンクから下りてくる管、床へ入っていく管、壁から出ている細い管が見えます。どの管が濡れているかを、目で追える状態にしてから始めます。
水猿でも、お電話ではどこから水が出ているか、止水栓を閉めると止まるかをうかがっています。うかがったあとは、水栓本体・吐水口・給水管の接続部を順に確認して、漏れている位置を特定しています。現場でも、この順に1か所ずつ見ていきます。
水を使ったときだけ漏れるなら排水トラップから排水ホースまでを見る
水を使ったときだけ濡れるなら、水が流れていく側(排水)で起きています。 シンクに水を流したとき、食器を洗ったあと、シンクにたまった水を落としたときだけ濡れる、という出方です。
見るのは、シンクから下りてくる部分と、そこから床へ入っていく部分です。LIXILは、シンク下からキャビネット内部や引出しへ水漏れが起きている場合の原因として、排水トラップの破損と、「排水トラップとシンクの間にある排水口パッキンの劣化」を挙げています。排水ホースの連結部までが、ここで見る範囲です。排水管の亀裂やひび割れも同じ排水の側で起きますが、こちらは部品ごとの章で扱います。
見え方の特徴は、水がたまることです。排水の側で漏れると、水はシンク下の収納の底や引き出しの中に落ちてたまります。物を出したときに底が濡れていたら、その真上のつなぎ目から順に指で触っていってください。乾いた紙を当てると、にじむ程度の水でも分かります。
水を使っていなくても漏れているなら給水管と給湯管の接続部を見る
水を使っていないのに濡れるなら、水が来ている側(給水と給湯)で起きています。 夜のあいだ誰も台所を使っていないのに朝には濡れている、出かけて帰ってきたら床に水が広がっている、という出方です。
この側は、蛇口を閉めていても管の中に水が来ています。だから水を使わなくても漏れ続けます。確かめ方は、手順1で閉めた止水栓です。閉めたときに水が止まるなら、止水栓から先の給水管と給湯管、その接続部、蛇口の根元のどこかで起きています。
水猿でうかがった四條畷市の台所の水漏れも、この側でした。止水栓を閉めてから、水栓と給水管の側を1か所ずつ確認して、漏れている位置を特定しています。部品の当たり面が傷んで、閉めたときにすき間ができている状態でした。止水栓を閉めても水が止まらないときは、元栓を閉めて業者へ連絡してください。
漏れている場所が分からないならコップで水を流しながら濡れる場所を見る
どのつなぎ目から出ているか決められないときは、いったん全部を乾いた布でふいてください。そのうえでコップ1杯ぶんの水を少しずつ流して、どこが先に濡れるかを見ます。 濡れている場所が広いと、出どころを1か所に決められないことがあります。
流すのは一気にではなく、少しずつです。勢いよく流すと、水が跳ねて別の場所まで濡れ、出どころが分からなくなります。流したらすぐに手を止めて、シンクの下をのぞいてください。同じところがくり返し濡れれば、そこが出どころです。
流しても収納の底が濡れないなら、排水の側ではありません。使っていないときに濡れていた記憶があるなら、給水と給湯の側から見ていきます。それでも決められないときは、水が止まった状態のまま連絡してください。出どころを探す作業から業者にお願いできます。
キッチンの水漏れはどの部品で起きているのか

漏れている側が絞れたら、次は部品を見ます。キッチンで水漏れが起きる場所は、シンクから床までの排水の並びと、壁から蛇口までの給水と給湯の並びに分かれます。部品の名前が分かると、業者に伝えるときも、部品を探すときも早く進みます。同じ水漏れでも、傷んでいる部品が違えば、自分で触ってよいかどうかも、頼んだときの金額も変わります。
シンクの穴のまわりのコーキングが切れていて、そのすき間から水が回ることもあります。食器洗い機や浄水器をつないでいる場合は、その接続部も水漏れの起きる場所です。つないでいる機器がある方は、本体の下も一緒に見てください。
下の図は、シンク下を横から見たところに、この記事で扱う部品を並べたものです。番号の順に、シンクの上から床へ向かって並んでいます。
| 部品 | どこが濡れて見えるか | 読む見出し |
|---|---|---|
| 排水口パッキン | シンク下の収納の底や引き出しの中に水がたまる | 排水トラップとシンクのあいだの排水口パッキンが劣化している |
| 排水ホース | ホースのつなぎ目や、ホースそのものが濡れる | 排水ホースが破れているか接続部がずれている |
| 排水管 | 水を流したときに接続部から水があふれる | 排水管がつまって接続部から水があふれている |
| 給水管と給湯管 | 使っていなくても収納の中の配管が濡れる | 給水管や給湯管の接続部のナットがゆるんでいる |
| 蛇口とシャワーホース | シンクの上や蛇口の根元、ホースの引き出し口が濡れる | 蛇口の根元やシャワーホースが傷んでいる |
排水トラップとシンクのあいだの排水口パッキンが劣化している
排水トラップは、キッチンのシンク部分の真下にある部分です。シンクと排水トラップのあいだにはゴムの輪が入っていて、この輪が水をとめています。LIXILはこれを排水口パッキンと呼んでいます。シンク下からキャビネット内部や引出しへ水漏れが起きている場合の原因として、排水トラップの破損を挙げています。あわせて、排水口パッキンの劣化も挙げています。
ゴムは時間がたつと硬くなり、つぶれたまま戻らなくなります。そうなると、部品が割れていなくても、ゴムと金属のあいだに水の通り道が残ります。排水トラップをつたって水が落ちているときは、このつなぎ目を先に見てください。
パッキンは消耗品です。タカラスタンダードは、キッチンのメンテナンススケジュールの中で「パッキンの交換」を点検・部品交換の項目として挙げ、「定期的にお手入れ、点検、部品交換をしていただくことで、より長くご使用していただけます」と案内しています。交換の目安の考え方は、この記事の後半のよくある質問で扱います。
排水ホースが破れているか接続部がずれている
排水ホースは、排水トラップから床の排水管へ水を送る部分です。ビニール製の排水ホースは経年劣化で破損するため、水漏れしているときは亀裂が入っている箇所はないかを確認してください。物を出し入れするときにぶつけて、傷がついていることもあります。
ホースが破れていない場合は、つなぎ目のほうを見ます。排水トラップとホースの接続部にずれが生じている可能性があります。パッキンやナットの緩みを確認し、適切に接続できているかを見てください。LIXILも、水漏れの起きる場所として排水ホースの連結部を挙げています。
ここで分けておきたいのは、締め直しで止まるものと止まらないものです。ホースそのものが破れているときは、つなぎ目をいくら締めても水は止まりません。ホースごとの交換になるので、業者に頼んでください。つなぎ目のゆるみであれば、次の章で線を見たうえで自分で締め直せます。
排水管がつまって接続部から水があふれている
シンク下の排水トラップ周辺から水が漏れ出している場合、排水管のつまりが考えられます。シンクに水が溜まって排水されなくなっているときも同じです。流れていく先がふさがると、水は行き場を失って、いちばん弱いつなぎ目から外へ出てきます。
見分け方は、水の流れです。シンクに水を流したときにゴボゴボと音がする、水位がすぐに上がる、流れきるまでに時間がかかる。こういう出方をしているときは、漏れよりも先につまりを疑ってください。普段からシンクに油などを流していると排水管に汚れが蓄積し、つまってしまう原因となります。
- 掃除をするときは、パイプクリーナーなどの塩素系の清掃剤と併用しないように注意してください
排水口の掃除のしかたは、別の記事でまとめています。重曹やクエン酸(お酢)を使う手順もそちらにあります。掃除をしてもつまりが解消しないときは、業者に依頼してください。
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給水管や給湯管の接続部のナットがゆるんでいる
給水管と給湯管は、壁や床から出てシンク下を通り、蛇口へつながっています。ここで漏れると、水を使っていなくても濡れます。濡れて見えるのは、シンク下の収納の中の配管です。ナットのまわりに水滴が並んでいたり、管の下側だけが濡れていたりします。
つなぎ目には、ゴムのパッキンとナットが使われています。パッキンやナットの緩みを確認し、適切に接続できているかを見てください。ゆるみであれば締め直しで止まりますが、ゴムが傷んでいる場合は締めても止まりません。
水猿が四條畷市でうかがった台所の水漏れは、使っていなくても濡れるこちらの側で起きていました。部品の当たり面が傷んで、閉めたときにすき間ができている状態と判断しました。消耗していた部品を取り外して、規格の合う新しい部品へ交換しています。金額と作業時間は、費用の章に1件として載せました。
蛇口の根元やシャワーホースが傷んでいる
蛇口の周辺から水漏れが発生している場合、蛇口の破損やパッキンの劣化が考えられます。シンクと蛇口の間に隙間ができてしまい、そこから水漏れが発生しているケースです。濡れて見えるのは、シンクの上、蛇口の根元、シャワーホースの引き出し口です。
シャワーホース付きの蛇口の場合は、出し入れする際にホースが破損して亀裂が入ることがあります。そこから水漏れが発生することもあります。引き出したときだけ濡れる、根元のあたりだけが濡れるというときは、ホースのほうを見てください。
直し方は、水栓の種類によって変わります。シングルレバー混合水栓は内部のバルブカートリッジ、ハンドル混合水栓はパッキンが交換の対象になり、外す部品も手順も別です。蛇口を分解できてもパーツが多く、組み立てる手順がわからなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。タイプ別の手順は、別の記事でまとめています。
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キッチンの水漏れで自分でやってよいのはどこまでか
ここまでで部品の見当がついたら、次は手を出してよい範囲を決めます。この線は、感覚で決めるものではありません。メーカーが、自分でやってよいと書いている作業と、自分ではできないと書いている作業を分けています。 下の表は、LIXILの公式のQ&Aに書かれている中身を並べたものです。
| 作業 | LIXILの記載 | どうするか |
|---|---|---|
| 排水ホースと排水トラップの締付ナットを締める | 応急処置の方法として案内している | 自分で締め直せる |
| 排水管の亀裂やひび割れに補修テープを巻く | 一時的に水漏れを止めることができると案内している | 自分でできるが修理までのつなぎ |
| シンクと排水トラップの連結部をトラップ回しで締める | 専用工具が手元に無ければ実施しないでほしいと書いている | 工具が無ければ手を出さない |
| 排水トラップと排水口パッキンを交換する | お客さまご自身での交換はできないと書いている | 業者かメーカーに頼む |
排水ホースの締付ナットを締め直すのはメーカーが応急処置として案内している
排水ホースの連結部から水が漏れているときの手当ては、LIXILが応急処置の方法として書いています。原文は「排水ホースと排水トラップの締付ナットを締めます。」です。手で回せる大きさのナットであれば、工具がなくても締め直せます。
ただし、締め直しで終わりにはなりません。同じ案内には「あくまでも修理までの応急処置です。継続したご使用には点検・修理が必要です。」と続きます。締めて水が止まったとしても、それは修理までのつなぎだという書き方です。
締めるときは、少し締めて水の出方を見る、を繰り返してください。力いっぱい締めると、ナットの角がつぶれたり、樹脂の部分が割れたりします。締め直しても水が止まらないときは、そこで手を止めて連絡してください。ゆるみではないものを、締めて直すことはできません。
排水管の亀裂に補修テープを巻くのは修理までのつなぎになる
排水管に亀裂やひび割れがあるときは、LIXILが「補修テープを巻くことで一時的に水漏れを止めることができます。」と書いています。用意するものとして挙げられているのは補修テープで、「巻き付けると約5分でテープ同士が接着するため、水道管などの補修に適しています。」と説明されています。
巻き方も書かれています。先に水漏れ部分の汚れや水気を布で拭き取り、「補修テープを引っ張りながら、上下2~3cmの範囲を二重に巻きます。」そのうえで、指や爪などで押しながら、排水管にテープがしっかりと密着するように巻きます。汚れや水気が残っていると、テープが付きません。
この作業も、そこで終わりにはなりません。LIXILは「応急処置を終えたら必ず修理を依頼してください。家財などを汚したり腐らせ、拡大被害につながります。」と書いています。テープで止まっているうちに、修理の手配を進めてください。
排水トラップと排水口パッキンの交換はメーカーが自分ではできないと書いている
線の外側は、排水トラップと排水口パッキンの交換です。LIXILは「排水トラップや排水口パッキンの取り付けには専門の知識を必要とするため、お客さまご自身での交換はできません。」と書いています。部品が売られているかどうかではなく、取り付けに知識が必要だという理由です。
シンクと排水トラップの連結部を締める作業にも、同じ向きの線があります。リングナット式の場合はトラップ回しでリングナットを締めるという案内で、そこに「※トラップ回しはリングナットを締めつける専用工具です。お手元にない場合は実施しないでください。」と添えられています。専用工具を持っていない人は、この作業に入らないでほしいという書き方です。
パッキンは、ホームセンターや通販サイトでも買える部品です。ただ、買えることと、自分で取り付けられることは別です。排水トラップは、シンクの下側の留め具でシンクに押しつけて水をとめる作りです。取り付け方によって、水がとまるかどうかが変わります。メーカーが専門の知識を必要としているのは、この取り付けの作業です。
シンク下から水漏れが発生している場合は、LIXILが依頼先を案内しています。お買い求めの取扱店か、メーカーの修理受付センターです。水まわりの修理業者に頼むこともできます。どちらに頼むかは、次の章でご紹介します。
キッチンの水漏れはどこへ連絡すればよいのか

連絡する相手は、住まいの種類で変わります。順番をまちがえると、直したあとに費用の話がつきにくくなることがあります。
- 賃貸にお住まいの場合は、管理会社か大家に先に連絡します
- 分譲のマンションで自室のキッチンだけが濡れている場合は、管理規約か管理会社で扱いを確かめます
- 戸建にお住まいの場合は、自分で修理業者を手配します
業者に見積もりをもらったら、合計だけでなく内訳を確かめてください。出張料と作業料と部品代のそれぞれがいくらかを聞いておくと、あとで金額が足されることを防げます。高額な請求を避けるための見方は、別の記事でまとめています。
水道業者にぼったくられた!?高額請求されたときの対処法をご紹介!
水道業者の中には、高額な費用を請求するぼったくり業者が存在します。本記事では、悪徳な水道業者の特徴や ... [続きを読む]
締め直しても水が止まらないときは水道修理の業者へ連絡する
締め直しても水が止まらない、どこから漏れているのか決められない。このときが、頼む段階です。LIXILも、依頼先を案内しています。シンク下から水漏れが発生している場合と、応急処置のあとの点検・修理が対象です。頼む先は、お買い求めの取扱店か自社の修理受付センターです。
水猿にご相談いただいたときは、お電話でどこから水が出ているか、止水栓を閉めると止まるかをうかがいます。そのうえで、到着までの応急処置として止水栓を閉めていただくようお願いすることがあります。連絡の前に止められていれば、そのまま止めたままでお待ちください。
分譲のマンションで、自室のキッチンだけが濡れている場合は、修理を誰が手配するかが管理規約で決まっていることがあります。先に管理規約を見るか、管理会社に確かめてください。自分で業者を呼んでよいかどうかは、住まいごとに違います。
連絡するときは、次の3つを伝えると手配が早く進みます。
- 水が出ている場所と出方(にじむのか、ポタポタ落ちるのか)
- 水を使ったときだけ漏れるかどうか
- すでにやったこと(止水栓を閉めた・元栓を閉めた・どこを締め直したか)
賃貸で水が漏れたときや階下へ水が回ったときは管理会社か大家へ先に連絡する
賃貸にお住まいの場合、キッチンは部屋の設備です。修理や交換を誰が手配するかは契約で決まっているので、自分で業者を呼ぶ前に管理会社か大家へ連絡してください。連絡する前に直してしまうと、あとで費用の話がつきにくくなります。
階下のお部屋がある住まいで、床まで水が出ているときも同じです。水は床を伝って広がるので、いま見えている範囲だけで終わるとは限りません。手順3で見ておいた濡れた範囲を、そのまま伝えてください。いつから、どこから、どのくらい出ているかがそろっていると、手配が早く進みます。
連絡を待つあいだにできることもあります。止水栓か元栓を閉めて水を止める、濡れた床と収納の中を拭き取る、受けたものの水を捨てる。どれも後戻りできない作業ではありません。部品を外す作業は、手配の内容が決まってからにしてください。
マンションの共用の配管の作業も、水猿でお受けしています。管理会社や大家から業者の手配を任されたときは、ご相談いただけます。まずは連絡の順番を守ったうえで、手配の相談先としてお使いください。
キッチンの水漏れの修理を頼むといくらかかるのか
修理の金額は、1つの作業代として決まっているものではありません。来てもらう距離、交換する部品、作業の中身で動きます。ここでは、金額が何でできているかを先に見たうえで、水猿が実際にうかがった1件の施工料金を載せます。
同じ「キッチンの水漏れ」でも、作業の中身は変わります。つなぎ目の締め直しで済む場合と、部品を交換する場合、排水管のつまりを取る場合があります。見積もりをもらう前に、どの作業になりそうかを見ておくと、金額の見当がつきます。
キッチンの水漏れの修理費用は出張料と作業料と部品代の3つでできている
修理を頼んだときの金額は、次の3つを足したものです。
- 出張料(来てもらうためにかかる分)
- 作業料(作業そのものにかかる分)
- 部品代(交換する部品にかかる分)
一般的な費用の相場です。キッチンの水漏れの修理で、作業料にあたる分は3,000円から30,000円くらいまでの幅があります。同じキッチンの水漏れでも作業の中身で変わるので、見積もりで内訳を確かめてください。部品代は、交換する部品によって、この幅とは別にかかります。出張料の扱いは業者によって変わります。
金額が動く分かれ目は、部品を交換するかどうかです。ゴムのパッキン1つで済むのか、排水トラップや蛇口ごとの交換になるのかで、部品代も作業の時間も変わります。蛇口そのものを取り替える場合の費用は、別の記事でまとめています。
見積もりをもらったら、この3つの内訳がそれぞれいくらかを確かめてください。合計だけが書かれた見積もりだと、あとで部品代が足されたのかどうかが分かりません。作業を始める前に、追加でかかる場合の条件も聞いておくと安心です。
蛇口交換の費用相場はいくら?総額の内訳と頼み先の選び方を解説!
蛇口交換にかかるのは蛇口本体の代金と交換の工事費です。水猿が2020年から2025年に受け付けた42 ... [続きを読む]
水猿が四條畷市で台所の水漏れを止めた1件の施工料金は23,540円
水猿が実際にうかがった中から、台所の水漏れを部品の交換で止めた1件を載せます。金額は作業したときの実額で、税込・部品代込みの施工料金です。相場ではなく、この1件でかかった金額としてご覧ください。
シンク下で水が漏れているとご相談をいただいた1件です。どこで漏れていたか、何を交換したか、いくらかかったかを載せます。
CASE 01シンク下で水が漏れている四條畷市の戸建住宅で台所の水漏れを部品の交換で止めた施工事例
- 施工料金
- 23,540円(税込・部品代込み)
- 施工地域
- 四條畷市
- 施工内容
- 消耗した部品の交換
- 作業箇所
- シンク下
- メーカー・使用部品
- 交換部品(M14EC)
- 施工時間
- 約30分
四條畷市の戸建住宅にお住まいのお客様から、シンク下で水が漏れているとのご相談をいただきました。床に水が広がっていたため、建物への影響が出る前に止めたいとのご要望でした。お電話では、どこから水が出ているか、止水栓を閉めると止まるかを伺いました。到着までの応急処置として、止水栓を閉めていただくようお願いしました。
うかがってからは、シンク下の止水栓を閉め、水栓本体・吐水口・給水管の接続部を順に確認して、漏れている位置を特定しました。部品の当たり面が傷んで、閉めたときにすき間ができている状態と判断しました。消耗していた部品を取り外して、規格の合う新しい部品へ交換しています。水を出したり止めたりを繰り返し、閉めたときに水が止まること、接続部が乾いたままであることを確かめて完了しました。
止水栓の位置と閉め方をあらためてご案内し、同じような症状が出たときにすぐ止められるようにしています。
掲載している料金は施工当時のものです。
キッチンの水漏れで火災保険が使えるかはどこで確かめるのか
床や家具まで濡れてしまったとき、火災保険で直せるのかが気になります。保険金が出るかどうかは、契約の中身と保険会社の判断で決まります。水道の修理をする側で決められることではありません。
ただ、どこを見れば分かるかはご案内できます。見るのは契約している保険の種類で、聞くのは契約している損害保険会社か代理店です。
給排水設備の事故等による水濡れは契約している保険の種類で扱いが違う
日本損害保険協会は、火災保険の補償の範囲を示した一覧の中に「給排水設備の事故等による水濡れ」という項目を挙げています(日本損害保険協会「火災保険」)。キッチンの水漏れは、この項目に当たりうる話です。
ただし、同じ一覧の中で扱いが分かれています。この項目が対象になっているのは住宅総合保険で、住宅火災保険では対象外です。同じ火災保険という呼び名でも、契約している種類によって扱いが違うということです。加入したときの証券と約款に、どちらの契約かが書かれています。
もうひとつ分かれ目があります。協会は「火災保険では、建物と家財を分けて契約することになっています。」として、建物を契約したのに家財を契約していないということがないよう注意を呼びかけています。借家にお住まいの方は、家財のみ契約することになります。濡れたのが床なのか、置いていた家具や家電なのかで、見る契約が変わります。
保険が使えるかは契約している損害保険会社か代理店に相談して確かめる
確かめる相手は、契約している損害保険会社か、損害保険代理店です。日本損害保険協会は「住宅の修理を業者と契約する前に、ご契約している損害保険会社または損害保険代理店へご相談ください。」と案内しています(日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」)。
この案内には理由があります。協会は、住宅修理などに関して「保険が使える」と言って勧誘する業者とのトラブルが増加していると書いています。修理を頼む前に、保険の話は保険の側に確かめてください。
- 「保険が使える」と言って修理をすすめる業者と、その場で契約する
- 保険の対象になるかどうかを、修理業者の説明だけで決める
水猿でも、保険金が出るかどうかをお約束することはできません。お渡しできるのは、作業の内容と金額が書かれた見積もりや明細です。保険の手続きで書類が必要なときは、お申し付けください。
キッチンの水漏れのよくある質問
キッチンと床のすき間から水が漏れているのはなぜですか?
キッチンと床のすき間から水が出ているときは、その場所で漏れているとは限りません。別の場所から出た水が、伝ってきていることがあります。水は部品の表面や床の面を流れるので、見えている場所と出どころはずれます。
出どころを探すときは、すき間の近くではなく、その上にある部品から見てください。シンク下の収納の底が濡れていれば排水の側、使っていないときに濡れていれば給水と給湯の側です。どの部品を見るかは、部品の並びを載せた章の表をご覧ください。
キッチンの水漏れを放置するとどうなりますか?
放置すると、濡れる範囲が時間とともに広がって、床や収納が傷みます。 木の部分は水を吸うとふくらんで戻らなくなり、床まで及ぶと張り替えが必要になることがあります。水道代も、漏れている分だけ増えていきます。LIXILも、応急処置で水漏れがいったん止まった場合について、「そのまま放置すると再発し、家財などを汚したり腐らせるおそれがあります」と書いています。
まだ収納の中だけで収まっているうちに、水を止めて拭き取ってください。手順は、この記事の最初の章にまとめています。
キッチンのパッキンは何年で交換するものですか?
年数で決めるのではなく、水漏れやにじみが出ているかで判断してください。 見るのは、シンク下のつなぎ目が濡れていないか、乾いた紙を当てたときににじまないかです。にじみが出ていれば、使い始めからの年数にかかわらず、点検の時期が来ています。
タカラスタンダードは、キッチンのメンテナンススケジュールの中で「パッキンの交換」を点検・部品交換の項目に挙げています。使っている機種の取扱説明書に交換の時期が書かれていることもあるので、手元にある場合はそちらをご覧ください。
交換の時期よりも先に見てほしいのは、メーカーが引いている線です。パッキンでも、排水口パッキンはご自身での交換ができないとLIXILが書いています。どこまで自分でやってよいかは、線を扱った章をご覧ください。
まとめ
キッチンで水漏れに気づいたら、まずシンク下の止水栓を閉めて水を止めます。止水栓にはハンドルを回すタイプと、マイナスドライバーなどで閉めるタイプがあります。回らないときや見つからないときは、屋外の元栓を閉めてください。水が止まったら、濡れた床と収納の中を拭き取って、どこまで濡れていたかを見ておきます。
次に、漏れている場所を見分けます。手がかりは、水を使ったときだけ漏れるかどうかです。水を使ったときだけ濡れるなら、排水トラップから排水ホースまでを見ます。使っていなくても濡れるなら、給水管と給湯管の接続部と蛇口の根元を見ます。専門の知識がなければ原因を特定できないと言われることもありますが、症状で半分に絞るところまでは自分でできます。
触ってよい範囲は、メーカーが線を引いています。排水ホースの締付ナットの締め直しと、排水管の亀裂への補修テープは、LIXILが応急処置として案内している作業です。一方で、排水トラップと排水口パッキンの交換は、お客さまご自身での交換はできないと書かれています。トラップ回しが手元になければ、リングナット式の締め直しにも入らないでください。
連絡する相手は、住まいの種類で変わります。賃貸なら管理会社か大家、分譲のマンションで自室だけが濡れているなら管理規約か管理会社、戸建なら自分で業者を手配します。頼んだときの金額は出張料と作業料と部品代の合計なので、見積もりではこの3つの内訳を確かめてください。火災保険の扱いは、契約している損害保険会社か代理店に相談して確かめます。
水猿では、台所の水漏れのご相談をうかがっています。止水栓を閉めても水が止まらないとき、どこから漏れているか分からないときは、水を止めた状態でお気軽にお問い合わせください。
