エコキュートの電源が入らない原因は?自分でできる対処法や修理費用を解説
エコキュートの電源が入らないと、リモコンが真っ暗になったり、お湯が使えなくなったりして不安になります。特に夜間や冬場に急に動かなくなると、「故障なのか」「自分で直せるのか」「すぐ修理を呼ぶべきなのか」と迷う方も多いでしょう。
ただし、エコキュートの電源が入らない原因は、本体の故障だけとは限りません。停電、ブレーカーの遮断、漏電遮断器の作動、リモコンの設定、凍結、給水まわりの不具合など、確認できるポイントはいくつかあります。中には、自分で確認するだけで復旧できるケースもあります。
この記事では、エコキュートの電源が入らない主な原因、自分でできる対処法、電源を入れ直す手順、やってはいけないこと、修理や点検を依頼した方がよいケース、費用目安、再発を防ぐ対策まで分かりやすく解説します。
このコラムで分かる事
- エコキュートの電源が入らない主な原因
- 自分で確認できる対処法と電源の入れ直し手順
- 電源が入らないときにやってはいけないこと
- 修理や点検を依頼した方がよいケースと費用目安
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目次
エコキュートの電源が入らない主な原因

エコキュートの電源が入らないときは、いきなり本体故障と決めつけず、電気・リモコン・給水・配管・本体の順に原因を切り分けていくことが大切です。リモコンが真っ暗でも、単なる画面消灯やブレーカーの遮断である場合があります。一方で、漏電遮断器が作動している場合や水漏れがある場合は、内部の不具合が関係している可能性もあります。ここでは、電源が入らないときに考えられる主な原因を整理します。
停電や落雷の影響で電源が切れている
エコキュートの電源が入らない原因として、まず確認したいのが停電や落雷の影響です。家全体の電気が使えない場合は停電の可能性が高く、エコキュートだけでなく照明や家電も動かなくなります。停電中はエコキュートに電気が供給されないため、リモコンが表示されなかったり、沸き上げが止まったりすることがあります。
また、落雷があった後に電源が入らなくなるケースもあります。雷の影響でブレーカーや漏電遮断器が作動したり、電気系統に負荷がかかったりすると、停電が復旧してもエコキュートだけ動かないことがあります。停電や落雷の直後は、リモコンの時刻設定がずれたり、沸き上げ設定がリセットされたりする場合もあるため、復旧後はリモコン表示や設定内容も確認しましょう。
ただし、落雷後に焦げ臭いにおいがする、ブレーカーを上げてもすぐ落ちる、リモコンがまったく反応しないといった症状がある場合は、内部部品に異常が起きている可能性があります。無理に何度も操作せず、安全を優先して点検を依頼することが大切です。
ブレーカーや漏電遮断器が落ちている
エコキュートは大きな電力を使う設備のため、分電盤のブレーカーや本体側の漏電遮断器が落ちると電源が入らなくなります。家の中の分電盤には、エコキュート専用のブレーカーが設けられていることがあり、そのレバーが「切」や「OFF」になっていると、本体に電気が送られません。
また、貯湯タンクユニット側には漏電遮断器が付いていることがあります。漏電遮断器は、漏電の可能性があるときに電気を遮断する安全装置です。何らかの異常を検知して作動すると、エコキュートの電源が切れた状態になります。
一度だけブレーカーや漏電遮断器を入れ直して復旧することもありますが、すぐに再び落ちる場合は注意が必要です。単なる一時的な遮断ではなく、漏電、配線不良、内部部品の故障などが関係している可能性があります。ブレーカーや漏電遮断器が繰り返し落ちるときは、無理に復旧させようとせず、専門業者に点検を依頼しましょう。
リモコンの節電モードや設定により電源が入っていないように見える
リモコンの画面が真っ暗だと、エコキュートの電源が入っていないように見えることがあります。しかし、実際には本体が停止しているのではなく、リモコンの節電モードや画面消灯機能によって表示が消えているだけの場合があります。一定時間操作しないと画面が暗くなる機種もあるため、まずはリモコンのボタンを押して画面が点灯するか確認しましょう。
また、チャイルドロックや操作ロックが有効になっていると、ボタンを押しても反応しないように感じることがあります。リモコンに鍵のマークやロック表示が出ていないかを確認し、必要に応じて取扱説明書を見ながら解除してください。
停電後や長期不在後は、リモコンの時刻設定がずれていることもあります。時刻がずれていると、沸き上げのタイミングが変わり、電源が入っていない、または沸き上げていないように感じることがあります。リモコンの表示がつく場合は、画面の明るさ、ロック機能、時刻設定、運転モードを順番に確認しましょう。
給水止水栓が閉まっていて運転できない
エコキュートは、貯湯タンクに水を取り込み、その水を沸き上げてお湯として使う仕組みです。そのため、給水止水栓が閉まっているとタンクに水が入らず、正常に運転できないことがあります。水が供給されない状態では安全制御が働き、沸き上げや給湯ができなくなる場合があります。
給水止水栓は、工事や点検、凍結対策、長期不在時などに閉められていることがあります。最近、設備点検や水道工事をした場合、止水栓が閉まったままになっていないか確認しましょう。エコキュート本体周辺や配管まわりにあるバルブが給水止水栓です。
ただし、止水栓の場所や向きは設置状況によって異なります。無理に回すと配管やバルブを傷める可能性があるため、場所が分からない場合や固くて動かない場合は、無理に操作しないでください。止水栓が閉まっていた場合は、開いたあとにリモコン表示やお湯の出方を確認し、異常が残る場合は点検を依頼しましょう。
冬場の凍結で正常に運転できない
冬場に外気温が大きく下がると、エコキュートの給水配管や給湯配管が凍結し、正常に運転できなくなることがあります。配管内の水が凍ると水の流れが止まり、タンクへの給水や給湯ができません。その結果、リモコンにエラーが表示されたり、お湯が出なくなったり、電源が入っていないように感じたりすることがあります。
特に、寒冷地ではない地域でも、急な寒波や夜間の冷え込みによって凍結することがあります。屋外に露出した配管、風が当たりやすい場所、日が当たりにくい場所は凍結しやすいため注意が必要です。朝だけお湯が出ない、日中になると自然に直るという場合は、凍結が関係している可能性があります。
凍結が疑われるときは、無理に配管へ熱湯をかけたり、バルブを強く回したりしないでください。急激な温度変化で配管が破損するおそれがあります。基本的には自然に解凍されるのを待ち、復旧後に水漏れや異音がないか確認しましょう。
本体や配管の水漏れで安全装置が働いている
エコキュート本体や配管から水漏れが起きていると、安全装置が働き、運転が停止することがあります。貯湯タンクユニットの周辺に水たまりがある、配管接続部が濡れている、ヒートポンプユニットのまわりが常に湿っているといった場合は、水漏れの可能性があります。
エコキュートは水と電気を扱う設備です。水漏れが電気部品に影響すると、漏電やショートにつながるおそれがあります。そのため、水漏れに気づいた状態で無理に電源を入れ直したり、運転を続けたりするのは危険です。特に、漏電遮断器が作動している場合は、内部に水が入り込んでいる可能性も考えられます。
水漏れの原因には、配管の劣化、接続部の緩み、パッキンの劣化、凍結による破損、タンク内部の不具合などがあります。見た目だけでは原因を判断しにくいため、本体まわりが濡れている場合は、電源操作を最小限にとどめ、早めに点検を依頼しましょう。
リモコンや配線に不具合が起きている
リモコンの画面が真っ暗な場合でも、エコキュート本体ではなく、リモコンやリモコン配線に不具合が起きていることがあります。たとえば、台所リモコンだけが反応しない、浴室リモコンだけが表示されない、ボタンを押しても一部の操作だけできないといった場合は、リモコン側の故障や配線の接触不良が考えられます。
リモコンは本体と配線でつながっており、信号のやり取りをしています。配線が傷んだり、接続部分に不具合が起きたりすると、本体が正常でもリモコンに表示が出ないことがあります。また、長年使っているとリモコン内部の基板やボタン部分が劣化し、反応が悪くなることもあります。
リモコンの不具合は、見た目だけで判断しにくい症状です。複数のリモコンがある場合は、片方だけ不具合が出ているのか、すべてのリモコンが反応しないのかを確認しましょう。片方だけ動かない場合はリモコン側、すべて反応しない場合は本体や電源系統の異常も考えられます。
制御基板や電気系統が故障している
ブレーカーや漏電遮断器、リモコン設定、給水止水栓などを確認しても電源が入らない場合は、制御基板や電気系統の故障が関係している可能性があります。制御基板は、エコキュートの運転を管理する重要な部品です。ここに不具合が起きると、リモコンが反応しない、エラーが出る、沸き上げが始まらないなどの症状が出ることがあります。
電気系統の故障は、落雷、経年劣化、湿気、水漏れ、部品の劣化などによって起こる場合があります。外から見ただけでは故障箇所が分からないことが多く、自己判断で分解したり、配線を触ったりするのは危険です。感電や発煙のリスクがあるため、内部部品の確認は専門業者に任せましょう。
制御基板の故障は、修理費用が高くなることがあります。設置年数が浅い場合は修理で対応できる可能性がありますが、10年以上使用している場合は、他の部品も劣化していることがあるため、修理と交換の両方を検討する必要があります。
使用年数が長く内部部品が経年劣化している
エコキュートは長期間使用する住宅設備ですが、年数が経つほど内部部品は少しずつ劣化します。使用年数が長くなると、制御基板、ポンプ、配線、センサー、ヒートポンプユニットなどに不具合が起きやすくなり、電源が入らない症状につながることがあります。
設置から10年前後経過している場合は、単発のトラブルではなく、複数の部品が同時期に劣化している可能性もあります。一度修理しても別の箇所が故障することがあり、修理費用が積み重なるケースも少なくありません。特に、部品供給が終了している機種では、修理したくても対応できない場合があります。
使用年数が長いエコキュートで電源が入らない場合は、まず点検を受けて故障箇所を確認しましょう。そのうえで、修理費用、今後の使用年数、交換費用、家族の使用状況を比較して判断することが大切です。古い機種ほど、修理だけでなく交換も視野に入れておくと安心です。
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自分でできる電源が入らないときの対処法

エコキュートの電源が入らないときでも、すぐに修理が必要とは限りません。停電、リモコンの表示設定、ブレーカー、給水止水栓、凍結など、自分で確認できる項目があります。ただし、水漏れや焦げ臭いにおい、ブレーカーが繰り返し落ちる症状がある場合は、無理に操作を続けないことが大切です。ここでは、安全に確認できる範囲の対処法を順番に解説します。
リモコンの表示やエラーコードを確認する
まずは、台所リモコンや浴室リモコンの表示を確認しましょう。画面が真っ暗な場合でも、すぐに本体故障とは限りません。節電モードや画面消灯機能によって表示が消えているだけの場合があります。リモコンのいずれかのボタンを押し、画面が点灯するか確認してください。
画面が点灯する場合は、エラーコードが表示されていないか確認します。エラーコードは、エコキュートが異常を検知したときに表示される記号や番号です。表示内容によって、給水不良、凍結、リモコン異常、電気系統の不具合など、ある程度の原因を判断できることがあります。
確認する流れは以下の通りです。
- 台所リモコンと浴室リモコンの両方を見る
- 画面が消えている場合はボタンを押して点灯するか確認する
- エラーコードや警告表示がないか確認する
- 表示がある場合はメモや写真に残す
- 取扱説明書でエラー内容を確認する
エラーコードが何度も出る場合や、説明書を見ても対応できない場合は、無理に操作せず点検を依頼しましょう。

停電が復旧するまで待つ
家全体の電気が使えない場合は、エコキュートの故障ではなく停電の可能性があります。照明、冷蔵庫、エアコン、電子レンジなど、ほかの家電が使えるか確認しましょう。近隣の住宅や街灯も消えている場合は、地域全体で停電している可能性があります。
停電中は、エコキュート本体に電気が供給されないため、リモコンが真っ暗になったり、沸き上げが停止したりします。この場合、利用者側でできることは限られるため、停電が復旧するまで待つ必要があります。無理にブレーカーや本体を何度も操作しても、停電中は復旧しません。
停電が復旧したあとは、リモコン表示、時刻設定、運転モード、沸き上げ設定を確認しましょう。停電後に時刻がずれると、夜間の沸き上げが予定通り行われないことがあります。また、停電前にタンク内のお湯を多く使っていた場合は、復旧後すぐに十分なお湯が使えないこともあります。焦らず、沸き上げが再開されるか確認してください。
分電盤やエコキュート専用ブレーカーを確認する
停電ではないのにエコキュートだけ電源が入らない場合は、分電盤のブレーカーを確認しましょう。分電盤には、家全体の主幹ブレーカーのほかに、部屋ごとや設備ごとのブレーカーがあります。エコキュート用の専用ブレーカーが設置されている場合、そのレバーが下がっていると本体に電気が送られません。
確認手順は以下の通りです。
- 家の分電盤を開ける
- 「エコキュート」「給湯」「電気温水器」などの表示を探す
- レバーが「切」や「OFF」になっていないか確認する
- 落ちている場合は、一度「切」にしてから「入」に戻す
- リモコン表示が戻るか確認する
ブレーカーを入れ直して復旧すれば、一時的な遮断だった可能性があります。ただし、入れてもすぐにまた落ちる場合は、漏電や機器内部の不具合が疑われます。何度も入れ直すと危険なため、同じ症状が続く場合は操作をやめて点検を依頼してください。
漏電遮断器を確認する
エコキュート本体側には、漏電遮断器が付いていることがあります。漏電遮断器は、漏電の可能性があるときに電気を遮断する安全装置です。これが作動していると、分電盤のブレーカーに異常がなくてもエコキュートの電源が入らないことがあります。
漏電遮断器は、貯湯タンクユニットの点検カバー内にあることが多いです。確認する際は、濡れた手で触らず、足元が濡れていない状態で行ってください。点検カバーの開け方や漏電遮断器の場所は機種によって異なるため、取扱説明書を確認しながら進めましょう。
確認の流れは以下の通りです。
- 貯湯タンクユニットの周囲に水漏れがないか確認する
- 焦げ臭いにおいがないか確認する
- 点検カバーを開ける
- 漏電遮断器が「切」や「OFF」になっていないか確認する
- 異常がなければ一度だけ「入」に戻す
入れ直してもすぐ落ちる場合は、漏電や内部異常の可能性があります。繰り返し操作せず、専門業者に相談しましょう。
リモコンの節電モードやロック機能を確認する
リモコンの表示が消えている、ボタンを押しても反応しないという場合は、節電モードやロック機能を確認しましょう。節電モードやスリープ機能が働いていると、一定時間操作しないだけで画面が暗くなることがあります。この場合、本体の電源が切れているわけではありません。
まずは、リモコンの「メニュー」「戻る」「決定」など、どれかのボタンを軽く押して画面が点灯するか確認します。画面が点灯した場合は、運転状態や沸き上げ設定を見てください。単なる画面消灯であれば、通常通り使えることがあります。
ボタンを押しても操作できない場合は、ロック機能が有効になっている可能性があります。小さな子どもの誤操作を防ぐチャイルドロックや、誤操作防止機能が働いていると、ボタンを押しても反応しないことがあります。リモコン画面に鍵マークやロック表示が出ていないか確認し、取扱説明書に従って解除しましょう。
リモコンの時刻設定を確認する
停電後や長期不在後にエコキュートの動きがおかしい場合は、リモコンの時刻設定を確認しましょう。エコキュートは、電気料金の安い時間帯に合わせて沸き上げる設定になっていることが多いため、時刻がずれていると予定通りに沸き上げが行われないことがあります。
時刻が大きくずれていると、昼間に沸き上げが止まっていたり、夜間に沸き上げが始まらなかったりする場合があります。その結果、「電源が入っていない」「お湯が作られていない」と感じることがあります。リモコンの画面が表示される場合は、まず現在時刻が正しいか確認してください。
確認する項目は以下の通りです。
- リモコンに現在時刻が表示されているか
- 時刻が実際の時間とずれていないか
- 沸き上げ休止や節電設定が入っていないか
- 沸き上げモードが適切か
- 必要に応じて時刻を設定し直す
時刻設定を直しても沸き上げが始まらない場合は、ほかの原因も確認しましょう。
給水止水栓が開いているか確認する
エコキュートに水が供給されていないと、正常に運転できません。給水止水栓が閉まっていると貯湯タンクに水が入らず、安全制御が働いて運転が止まることがあります。最近、点検、工事、断水、配管作業を行った場合は、止水栓が閉まったままになっていないか確認しましょう。
給水止水栓は、貯湯タンクユニットの近くや配管部分に設置されています。バルブの向きによって開閉状態が分かるタイプが多いですが、機種や設置状況によって位置が異なります。取扱説明書や本体周辺の表示を確認しながら探してください。
確認するときは、無理にバルブを回さないことが大切です。長年動かしていないバルブは固くなっている場合があり、強い力をかけると破損や水漏れにつながるおそれがあります。止水栓が閉まっていた場合は、ゆっくり開けたうえでリモコン表示やお湯の出方を確認します。場所が分からない、固くて動かない、水漏れがある場合は専門業者に相談しましょう。
凍結している場合は自然に解凍するのを待つ
冬場にお湯が出ない、リモコンにエラーが出る、電源が入っていないように見える場合は、配管の凍結が関係していることがあります。特に、気温が氷点下近くまで下がった朝、屋外配管が風にさらされている住宅、保温材が劣化している配管では凍結が起こりやすくなります。
凍結が疑われるときは、まず自然に解凍されるのを待つのが基本です。日中になって気温が上がると、配管内の氷が溶けてお湯が使えるようになることがあります。無理に蛇口を開け続けたり、配管に熱湯をかけたりすると、配管や接続部を傷めるおそれがあります。
確認するポイントは以下の通りです。
- 朝だけお湯が出ないか
- 水は出るが、お湯だけ出ないか
- 屋外配管が凍っていないか
- 保温材が破れていないか
- 解凍後に水漏れがないか
解凍後も復旧しない場合や、水漏れが見つかった場合は、配管や本体に不具合が起きている可能性があります。
電源を入れ直して再起動する
ブレーカー、漏電遮断器、リモコン設定、給水止水栓などを確認しても改善しない場合は、エコキュートの電源を入れ直して再起動することで復旧する場合があります。再起動によって、一時的な制御エラーや停電後の不具合が解消されることがあります。
ただし、再起動は安全を確認したうえで行うことが大切です。本体まわりに水漏れがある、焦げ臭いにおいがする、ブレーカーや漏電遮断器が何度も落ちるといった場合は、再起動を試さないでください。漏電や内部故障がある状態で電源を入れ直すと危険です。
再起動する前には、次の点を確認しましょう。
- 本体や配管から水漏れしていない
- 焦げ臭いにおいがしない
- ブレーカーが繰り返し落ちていない
- エラーコードを控えている
- 取扱説明書で操作方法を確認している
安全に不安がある場合は、自己判断で操作せず専門業者に相談してください。
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エコキュートの電源を入れ直す基本手順

エコキュートの電源を入れ直すときは、いきなりスイッチを操作するのではなく、リモコン表示、分電盤、漏電遮断器、本体まわりの状態を順番に確認することが大切です。手順を間違えると、原因が分からなくなったり、漏電や故障のサインを見落としたりする可能性があります。ここでは、初心者でも確認しやすいように、基本的な流れを順番に解説します。
リモコン表示やエラーコードを確認する
電源を入れ直す前に、まずリモコン表示を確認しましょう。リモコンにエラーコードが出ている場合、その内容を確認せずに電源を切ってしまうと、原因を特定しにくくなることがあります。エラーコードは、点検や修理を依頼するときにも重要な情報になります。
確認する手順は以下の通りです。
- 台所リモコンと浴室リモコンの両方を見る
- 画面が表示されているか確認する
- エラーコードや警告表示がないか確認する
- 表示がある場合はスマートフォンなどで写真を撮る
- 表示内容をメモしておく
画面が真っ暗な場合は、ボタンを押して表示されるか確認します。画面が一瞬だけ点く、片方のリモコンだけ表示される、エラーが何度も出るといった症状も、故障箇所を判断する手がかりになります。再起動する前に、できるだけ現在の状態を残しておきましょう。
分電盤のエコキュート専用ブレーカーを確認する
次に、家の分電盤を確認します。エコキュートには専用のブレーカーが設置されていることがあり、これが落ちていると本体へ電気が供給されません。分電盤を開け、「エコキュート」「給湯」「温水器」などの表示があるブレーカーを探しましょう。
確認手順は以下の通りです。
- 分電盤の場所を確認する
- エコキュート用の表示があるブレーカーを探す
- レバーが「入」になっているか確認する
- 「切」になっている場合は一度だけ「入」に戻す
- リモコンが表示されるか確認する
ブレーカーが落ちていた場合、一度入れ直すことで復旧することがあります。ただし、入れてもすぐに落ちる場合は、エコキュート本体や配線に異常がある可能性があります。何度も上げ直すのは危険です。再び落ちる場合は、そこで操作をやめて点検を依頼しましょう。
貯湯タンクユニットの漏電遮断器を確認する
分電盤に問題がない場合は、貯湯タンクユニット側の漏電遮断器を確認します。漏電遮断器は、漏電の疑いがあるときに電気を遮断するための安全装置です。ここが「切」や「OFF」になっていると、エコキュートの電源が入らないことがあります。
確認するときは、安全のために本体まわりの状態を先に見てください。水漏れ、焦げ臭いにおい、異音、濡れた床がある場合は、漏電遮断器を操作しない方が安全です。異常が見当たらない場合のみ、取扱説明書を確認しながら点検カバーを開けます。
確認の流れは以下の通りです。
- 本体周辺に水漏れがないか確認する
- 焦げ臭いにおいがしないか確認する
- 点検カバーを開ける
- 漏電遮断器のレバー位置を確認する
- 「切」になっていれば一度だけ「入」に戻す
入れ直しても再び落ちる場合は、漏電や内部故障の可能性があります。繰り返し操作しないでください。
主電源を切って1分ほど待つ
一時的な制御エラーが疑われる場合は、主電源を切って少し時間を置くことで復旧することがあります。主電源を切ることで、本体内部の制御がリセットされ、リモコン表示や運転状態が戻る場合があります。ただし、安全確認をせずに行うのは避けましょう。
主電源を切る前に、エラーコードを控え、水漏れや焦げ臭いにおいがないか確認します。問題がなければ、取扱説明書に従って主電源または漏電遮断器を「切」にします。その後、すぐに入れ直さず、1分ほど待ちます。時間を置くことで、内部の制御がリセットされやすくなります。
操作の流れは以下の通りです。
- エラーコードを控える
- 本体まわりの異常を確認する
- 主電源または漏電遮断器を「切」にする
- 1分ほど待つ
- 途中で本体や配線を触らない
水漏れや焦げ臭いにおいがある場合は、この操作を行わず、点検を依頼してください。
電源を入れ直して5〜10分ほど待つ
主電源を切って1分ほど待ったら、再び電源を入れます。電源を入れ直した直後は、すぐにリモコン表示が戻らないことや、システムの起動に時間がかかることがあります。焦って何度も電源を切り替えず、5〜10分ほど待って状態を確認しましょう。
再起動後は、リモコンの画面が表示されるか、エラーコードが出ていないか、運転音が通常と違わないかを確認します。リモコンが表示されても、すぐにお湯が出るとは限りません。タンク内のお湯が少ない場合や、沸き上げが必要な場合は、使用できるまで時間がかかることがあります。
確認するポイントは以下の通りです。
- 電源を「入」に戻す
- 5〜10分ほど待つ
- リモコン画面が表示されるか確認する
- エラーコードが出ていないか確認する
- 異音や異臭がないか確認する
再びブレーカーや漏電遮断器が落ちた場合は、すぐに操作を中止してください。
リモコン表示とお湯が出るか確認する
電源を入れ直したあとは、リモコン表示とお湯の状態を確認します。リモコンが正常に表示され、エラーコードが出ていなければ、一時的な不具合が解消された可能性があります。ただし、復旧後すぐにお湯が十分に使えるとは限らないため、タンクの残湯量も確認しましょう。
確認手順は以下の通りです。
- リモコンの画面が点灯しているか確認する
- エラーコードが出ていないか確認する
- 現在時刻が正しいか確認する
- 残湯量を確認する
- 蛇口からお湯が出るか確認する
- 沸き上げが始まっているか確認する
お湯が出ない場合でも、残湯量が少ないだけであれば、沸き上げを待つことで使えるようになることがあります。一方、リモコンが真っ暗なまま、エラーが消えない、ブレーカーが再び落ちる、本体から水漏れしている場合は、自分での対応を続けず点検を依頼しましょう。
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電源が入らないときにやってはいけないこと

エコキュートの電源が入らないと、早く復旧させようとして何度もブレーカーを操作したり、本体を開けて確認したくなったりするかもしれません。しかし、エコキュートは水と電気を使う設備のため、誤った対処は危険です。特に、漏電、水漏れ、焦げ臭いにおい、配線不良が疑われる場合は、無理な操作を避ける必要があります。ここでは、電源が入らないときに避けるべき行動を解説します。
ブレーカーや漏電遮断器を何度も入れ直さない
ブレーカーや漏電遮断器が落ちていると、つい何度も入れ直したくなるかもしれません。しかし、入れてもすぐ落ちる場合は、機器が異常を検知して電気を遮断している可能性があります。漏電、配線不良、内部部品の故障、水漏れなどが原因であれば、何度も操作することで危険が高まります。
一度入れ直して復旧する場合は、一時的な遮断だった可能性があります。しかし、すぐに再び落ちる場合は、無理に復旧させないことが重要です。ブレーカーや漏電遮断器は安全のために作動しているため、落ちるたびに上げ直す行為は、異常を無視して電気を流すことになります。
特に、漏電遮断器が繰り返し作動する場合は、感電や発煙につながるおそれがあります。何度も入れ直すのではなく、落ちた状況、回数、リモコン表示、エラーコードをメモし、専門業者へ伝えましょう。安全装置が作動しているときは、機器側に原因があると考えて慎重に対応することが大切です。
漏電遮断器を自己判断で無理に入れ直さない
漏電遮断器は、漏電の可能性があるときに電気を止める安全装置です。これが作動している場合、単にスイッチが切れているだけではなく、機器や配線に異常が起きている可能性があります。そのため、状況を確認せずに自己判断で入れ直すのは避けましょう。
特に注意したいのは、本体まわりに水漏れがある場合、床が濡れている場合、焦げ臭いにおいがする場合、雷や大雨のあとに電源が入らなくなった場合です。このような状況で漏電遮断器を入れ直すと、電気が異常箇所に流れ、感電や発煙のリスクが高まるおそれがあります。
漏電遮断器を確認するときは、まず周囲の安全を確認します。異常がなければ一度だけ入れ直せる場合もありますが、すぐに落ちる、異音がする、焦げ臭いにおいがする、エラーが消えないときは、それ以上操作しないでください。電気系統の異常は目視で判断しにくいため、専門的な点検が必要です。
水漏れや焦げ臭いにおいがある状態で使い続けない
エコキュートの電源が入らないうえに、水漏れや焦げ臭いにおいがある場合は、使用を続けないでください。水漏れは配管や接続部の劣化だけでなく、本体内部の不具合が関係していることがあります。水が電気部品に触れると、漏電やショートの原因になるおそれがあります。
焦げ臭いにおいがする場合は、電気部品や配線に異常が起きている可能性があります。外から見て大きな異常がなくても、内部で発熱している場合があるため、電源を入れ直したり、運転を続けたりするのは危険です。異臭を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
確認すべきポイントは以下の通りです。
- 本体の下に水たまりがないか
- 配管まわりが濡れていないか
- 焦げたようなにおいがしないか
- 本体から普段と違う音がしないか
- 漏電遮断器が落ちていないか
水漏れや焦げ臭いにおいがある場合は、自己判断で復旧させず点検を依頼してください。
本体や配線を自分で分解しない
エコキュートの内部には、電気部品、配線、基板、ポンプなどの重要な部品が入っています。電源が入らない原因を探ろうとして、本体のカバーを外したり、配線を触ったりするのは危険です。感電、ショート、部品破損につながるおそれがあります。
利用者が確認してよい範囲は、リモコン表示、分電盤、漏電遮断器、給水止水栓、本体まわりの水漏れなど、取扱説明書で案内されている範囲にとどめましょう。内部の配線や基板を確認する作業は、専門知識と測定機器が必要です。見た目で異常が分からなくても、電気的な不具合が起きていることがあります。
また、自分で分解すると、保証の対象外になる可能性もあります。修理できる症状でも、誤った作業で状態を悪化させることがあるため注意が必要です。電源が入らない原因が分からない場合は、無理に本体を開けず、エラーコードや症状を控えて相談する方が安全です。
凍結した配管を無理に通水しない
冬場に配管が凍結している場合、早くお湯を使いたいからといって無理に通水しようとするのは避けましょう。凍結した配管内では水が氷になって膨張しているため、強い圧力をかけると配管や接続部に負担がかかります。無理に蛇口を開け続けたり、バルブを強く回したりすると、水漏れや破損につながることがあります。
また、凍結した配管に熱湯をかけるのも避けた方が安全です。急激な温度変化によって配管や部品が傷むおそれがあります。どうしても温めたい場合でも、ぬるま湯を使うなど慎重な対応が必要ですが、基本的には自然解凍を待つのが安心です。
凍結が疑われるときは、次のように対応しましょう。
- 気温が上がるまで待つ
- 配管に無理な力をかけない
- 熱湯を直接かけない
- 解凍後に水漏れがないか確認する
- 復旧しない場合は点検を依頼する
凍結後の水漏れは見落としやすいため、復旧後も周辺を確認しましょう。
原因が分からないまま操作を続けない
エコキュートの電源が入らない原因が分からないまま、思いつきで操作を続けるのは避けましょう。リモコン、ブレーカー、漏電遮断器、給水止水栓、凍結など、確認できる範囲を順番に見ることは大切ですが、原因が特定できない状態で何度も操作すると、症状が悪化することがあります。
特に、エラーコードが出ているのに内容を確認せず消してしまう、漏電遮断器が落ちているのに何度も入れ直す、水漏れがあるのに電源を入れるといった行動は危険です。原因を把握しないまま操作すると、修理時に状況を説明しにくくなることもあります。
自分で確認してよい範囲を超えていると感じたら、そこで操作を止めることが大切です。リモコン表示、エラーコード、ブレーカーの状態、水漏れの有無、発生したタイミングをメモしておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。安全に判断できない場合は、無理に復旧させようとせず点検を依頼しましょう。
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修理や点検を依頼した方がよいケース

エコキュートの電源が入らない症状の中には、自分で確認して復旧できるものもあります。しかし、漏電や内部故障が疑われる場合は、無理に操作を続けると危険です。特に、ブレーカーが繰り返し落ちる、水漏れや異臭がある、エラーが何度も出る、設置から長年経過している場合は、専門的な点検が必要になる可能性があります。ここでは、修理や点検を依頼した方がよいケースを解説します。
ブレーカーや漏電遮断器を入れてもすぐ落ちる
ブレーカーや漏電遮断器を入れてもすぐに落ちる場合は、専門業者に点検を依頼した方がよい状態です。一度落ちただけであれば一時的な電気の負荷や停電の影響である可能性もありますが、何度も繰り返す場合は、機器側に異常が起きている可能性があります。
考えられる原因には、漏電、配線の損傷、基板の故障、本体内部への水の侵入、ヒートポンプユニットの不具合などがあります。これらは外から見ただけでは判断しにくく、自己判断で操作を続けると感電や発煙につながるおそれがあります。
特に漏電遮断器は、危険を検知して電気を遮断する安全装置です。何度も落ちるということは、何らかの異常を繰り返し検知している可能性があります。ブレーカーや漏電遮断器が再び落ちた時点で、操作をやめましょう。相談時には、いつから落ちるようになったのか、どのブレーカーが落ちるのか、入れてから何秒後に落ちるのかを伝えると、点検がスムーズになります。
リモコンが真っ暗なまま反応しない
リモコンのボタンを押しても画面が点灯せず、台所リモコンと浴室リモコンの両方が反応しない場合は、電源供給や本体側の不具合が考えられます。節電モードや画面消灯であれば、ボタン操作で表示が戻ることが多いですが、何を押しても反応しない場合は注意が必要です。
片方のリモコンだけが反応しない場合は、そのリモコン本体や配線の不具合が疑われます。両方とも真っ暗な場合は、ブレーカー、漏電遮断器、本体内部の電気系統、制御基板などが関係している可能性があります。まずはブレーカーや漏電遮断器を確認し、それでも復旧しなければ点検を依頼しましょう。
リモコンが真っ暗な状態では、エラーコードも確認できない場合があります。その場合でも、症状を整理しておくことが大切です。いつから真っ暗になったのか、停電や落雷があったか、前日までお湯が使えていたか、ブレーカーが落ちていないかを確認しておくと、原因の切り分けに役立ちます。
エラーコードが何度も表示される
エラーコードが一度表示されただけで、再起動や設定確認によって改善する場合もあります。しかし、同じエラーコードが何度も表示される場合は、機器が継続的な異常を検知している可能性があります。エラー表示を消してもすぐ再表示される、運転を始めると再び止まるといった場合は、点検を依頼しましょう。
エラーコードの内容によって、給水不良、凍結、センサー異常、リモコン異常、ヒートポンプユニットの不具合、電気系統の異常などが考えられます。エラーコードは、修理や点検時に原因を調べるための重要な手がかりになります。自己判断で何度も電源を入れ直す前に、表示内容をメモや写真で残しておくことが大切です。
エラーコードが表示されている状態で無理に使い続けると、症状が悪化する場合があります。特に、水漏れ、異音、焦げ臭いにおい、ブレーカーの遮断を伴う場合は注意が必要です。エラーが繰り返されるときは、内容を控えたうえで専門業者に相談しましょう。
本体や配管から水漏れしている
本体や配管から水漏れしている場合は、早めに点検を依頼しましょう。エコキュートは水と電気を扱う設備のため、水漏れを放置すると漏電や部品故障につながるおそれがあります。特に、電源が入らない症状と水漏れが同時に起きている場合は、安全装置が働いて停止している可能性があります。
水漏れは、貯湯タンクユニットの下、配管接続部、ヒートポンプユニット周辺、逃し弁まわりなどで起こることがあります。少量の排水が正常に出る場合もありますが、常に水が流れている、本体下に水たまりができている、配管まわりが濡れ続けている場合は異常の可能性があります。
水漏れを見つけたら、まず使用を控え、本体まわりに触れる際は濡れた手で電源部を触らないよう注意してください。漏電遮断器が落ちている場合は、無理に入れ直さない方が安全です。水漏れ箇所の写真を撮り、いつから発生しているかをメモしておくと、点検時に状況を伝えやすくなります。
焦げ臭いにおいや異音がする
焦げ臭いにおいがする場合や、普段とは違う異音がする場合は、使用を中止して点検を依頼しましょう。焦げ臭いにおいは、配線や電気部品の発熱、基板の異常などが関係している可能性があります。見た目に異常がなくても、内部でトラブルが起きている場合があるため注意が必要です。
異音についても、通常の運転音とは異なる大きな音、金属がこすれるような音、うなり音、振動音が続く場合は、ポンプやヒートポンプユニット、ファン、配管まわりに不具合がある可能性があります。電源が入らない症状と異音が重なっている場合は、内部部品への負荷が大きくなっていることも考えられます。
焦げ臭いにおいがある状態で再起動したり、ブレーカーを何度も入れ直したりするのは危険です。異臭や異音を感じたら、無理に使用を続けず、発生したタイミング、音の種類、においの場所、リモコン表示をメモしてください。安全のため、専門業者の点検を受けるまで操作を控えましょう。
再起動しても改善しない
リモコン表示、ブレーカー、漏電遮断器、給水止水栓などを確認し、電源を入れ直しても改善しない場合は、自分で対応できる範囲を超えている可能性があります。一時的な制御エラーであれば再起動で復旧することがありますが、何度試しても変わらない場合は、内部部品の故障や配線不良が考えられます。
再起動後もリモコンが真っ暗、エラーコードが消えない、沸き上げが始まらない、お湯が出ない、ブレーカーが落ちるといった症状が続く場合は、点検を依頼しましょう。何度も再起動を繰り返しても、根本的な原因が解消されるわけではありません。むしろ、異常がある状態で電源操作を繰り返すと、故障が悪化することがあります。
相談時には、試した対処法を整理して伝えるとスムーズです。たとえば、ブレーカーを確認した、漏電遮断器を一度入れ直した、リモコンの時刻設定を確認した、給水止水栓を確認したなど、実施した内容をメモしておきましょう。原因の切り分けに役立ちます。
設置から10年以上経過している
エコキュートを設置してから10年以上経過している場合、電源が入らない症状は経年劣化による故障の可能性があります。長年使用していると、制御基板、リモコン、配線、ポンプ、センサー、ヒートポンプユニットなど、さまざまな部品が劣化していきます。
10年以上使っている機種では、修理できる場合もありますが、部品供給が終了していたり、修理費用が高くなったりすることがあります。また、一つの部品を修理しても、別の部品がすぐに故障する可能性もあります。そのため、修理だけでなく本体交換も選択肢に入れて検討することが大切です。
判断するときは、使用年数、故障箇所、修理費用、今後の使用予定、家族の人数、お湯の使用量を総合的に見ましょう。修理費用が高額になる場合や、過去にも故障を繰り返している場合は、交換した方が結果的に安心できることがあります。設置年数が分からない場合は、本体の銘板や保証書を確認してください。
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エコキュートの電源トラブルにかかる費用目安

エコキュートの電源トラブルにかかる費用は、原因や故障箇所によって大きく変わります。リモコンの設定やブレーカー確認だけで復旧する場合は費用がかからないこともありますが、部品交換や本体交換が必要になると数万円から数十万円かかることがあります。
電源が入らない症状では、リモコン、配線、漏電遮断器、制御基板、ヒートポンプユニットなどが関係している場合があります。実際の費用は、機種、設置状況、部品の在庫、出張費、作業内容によって変わるため、以下はあくまで目安として確認してください。
修理で済む場合の費用相場
エコキュートの電源トラブルが軽度であれば、修理で対応できる場合があります。たとえば、リモコンの不具合、配線の接触不良、センサー異常、制御基板の故障、漏電箇所の点検などです。原因が限定されていて、交換部品が入手できる場合は、本体を丸ごと交換せずに直せる可能性があります。
修理費用の目安は、以下の通りです。
| 修理内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 点検・診断のみ | 5,000円〜15,000円程度 |
| リモコンの修理・交換 | 10,000円〜50,000円程度 |
| 配線の接触不良や軽微な部品交換 | 10,000円〜30,000円程度 |
| 漏電や電気系統の点検・修理 | 10,000円〜50,000円程度 |
| 制御基板の交換 | 50,000円〜100,000円程度 |
| ヒートポンプユニットの修理 | 80,000円〜150,000円程度 |
修理費用には、部品代だけでなく、出張費、点検費、作業費が含まれることがあります。見積もりを見るときは、「部品代だけの金額」なのか、「出張費や作業費を含めた総額」なのかを確認しましょう。
設置から年数が浅く、故障箇所がリモコンや一部部品に限られている場合は、修理で済ませた方が費用を抑えやすいです。一方で、制御基板やヒートポンプユニットの修理は高額になりやすく、10万円を超えることもあります。設置から10年以上経過している場合は、修理しても別の部品が故障する可能性があるため、修理費用と交換費用を比較して判断することが大切です。
エコキュート本体の交換が必要な場合の費用目安
電源が入らない原因が本体内部の劣化や主要部品の故障にある場合は、エコキュート本体の交換が必要になることがあります。特に、設置から10年以上経過している、部品供給が終了している、ヒートポンプユニットや制御基板の故障が重い、過去にも故障を繰り返しているといった場合は、修理より交換を検討した方がよいケースがあります。
エコキュート本体交換の費用目安は、以下の通りです。
| 交換内容 | 費用目安 |
| エコキュートからエコキュートへの交換 | 350,000円〜500,000円程度 |
| 電気温水器からエコキュートへの交換 | 400,000円〜600,000円程度 |
| 高機能タイプ・大容量タイプへの交換 | 500,000円〜700,000円程度 |
| 追加工事が必要な場合 | 別途10,000円〜100,000円以上かかる場合あり |
本体交換の費用には、本体代、標準工事費、既存機器の撤去処分費、配管接続工事、電気工事などが含まれることが一般的です。ただし、設置場所が狭い、搬入経路が悪い、配管や基礎の補修が必要、容量や機能を変更する場合などは、追加費用がかかることがあります。
交換を検討するときは、現在のエコキュートのメーカー名、型番、タンク容量、設置年数を確認しておきましょう。見積もりでは、工事費込みの総額、追加工事の有無、保証内容、撤去費用が含まれているかを確認することが大切です。
修理費用が高額になる場合や、設置から10年以上経過している場合は、一時的に修理するよりも交換した方が長く安心して使えることがあります。電源トラブルをきっかけに、今後の故障リスクや家族のお湯の使用量も含めて判断しましょう。
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エコキュートの電源トラブルを防ぐための対策

エコキュートの電源トラブルは、完全に防げるものばかりではありません。しかし、日頃からブレーカーや漏電遮断器、本体まわり、配管の状態を確認しておくことで、異常に早く気づける可能性があります。特に、冬場の凍結、湿気、水漏れ、配線の劣化は電源トラブルにつながることがあるため注意が必要です。ここでは、日常的にできる予防策を紹介します。
ブレーカーや漏電遮断器を定期的に確認する
エコキュートを安全に使い続けるためには、分電盤のブレーカーや本体側の漏電遮断器を定期的に確認することが大切です。普段は意識しにくい部分ですが、電源トラブルが起きたときに場所や状態を把握していないと、原因確認に時間がかかってしまいます。
月に一度程度でもよいので、分電盤の中にエコキュート専用ブレーカーがあるか、どの表示になっているかを確認しておきましょう。あわせて、貯湯タンクユニットの点検カバーの位置や、漏電遮断器の場所も把握しておくと安心です。実際にトラブルが起きたとき、慌てずに確認できます。
ただし、頻繁にスイッチを操作する必要はありません。確認の目的は、場所を知ること、異常な状態になっていないか見ることです。水漏れや焦げ臭いにおいがある場合、漏電遮断器が落ちている場合は、自己判断で何度も入れ直さず、点検を依頼しましょう。安全装置の状態を把握しておくことが、早期対応につながります。
漏電遮断器のテストを定期的に行う
漏電遮断器には、正常に作動するかを確認するためのテストボタンが付いていることがあります。定期的にテストを行うことで、漏電遮断器が正常に電気を遮断できる状態か確認できます。安全装置が正常に働かないと、万が一の漏電時に危険を防げない可能性があります。
テストの基本的な流れは以下の通りです。
- 取扱説明書でテスト方法を確認する
- 本体まわりに水漏れがないか確認する
- 操作カバーを開ける
- テストボタンを押す
- レバーが「切」になるか確認する
- 正常に作動したら「入」に戻す
- 操作カバーを閉める
テストボタンを押しても反応しない場合や、戻してもすぐ落ちる場合は、漏電遮断器や電気系統に異常がある可能性があります。無理に使い続けず、専門業者に点検を依頼しましょう。操作に不安がある場合は、自分で行わず点検時に確認してもらうのがおすすめです。
本体・配線・配管に異常がないか確認する
エコキュートの電源トラブルを防ぐには、本体まわりの目視確認も重要です。外から見える範囲だけでも、水漏れ、配管の劣化、保温材の破れ、配線の傷み、サビ、変色などに気づけることがあります。小さな異常を早めに見つけることで、大きな故障を防ぎやすくなります。
確認するポイントは以下の通りです。
- 貯湯タンクユニットの下に水たまりがないか
- 配管接続部が濡れていないか
- 保温材が破れていないか
- 配線が垂れ下がったり傷ついたりしていないか
- 本体にサビや変色がないか
- ヒートポンプユニットの周囲に物を置きすぎていないか
確認は、無理にカバーを外したり、内部配線を触ったりする必要はありません。目で見える範囲で異常がないか確認するだけでも十分です。水漏れや焦げ臭いにおい、異音などがある場合は、早めに点検を依頼しましょう。
冬場の凍結や湿気を防ぐ
冬場の凍結や湿気は、エコキュートの電源トラブルにつながることがあります。配管が凍結すると水が流れなくなり、正常に運転できなくなる場合があります。また、湿気や水たまりが多い環境では、電気部品や配線に悪影響を与える可能性があります。
凍結を防ぐためには、屋外配管の保温材が破れていないか確認しましょう。保温材が劣化していると、冷気の影響を受けやすくなります。寒い日の前には、浴槽にお湯や水を残す、凍結予防運転の設定を確認するなど、機種に応じた対策を行うことも大切です。
湿気対策としては、本体まわりの風通しをよくし、排水口の詰まりや周囲の水たまりを放置しないようにしましょう。落ち葉やゴミがたまっていると排水が悪くなり、機器周辺が湿りやすくなります。定期的に周辺を掃除し、異常があれば早めに対応することで、電源トラブルの予防につながります。
長期不在時は休止設定を活用する
旅行や出張などで長期間お湯を使わない場合は、エコキュートの休止設定を活用すると無駄な沸き上げを抑えられます。休止設定を使えば、不在期間中の沸き上げを止め、帰宅前に運転を再開できる機種もあります。電源を完全に切るのではなく、機能として用意されている休止設定を使う方が安心です。
ただし、冬場は注意が必要です。寒い時期に電源を切ったままにすると、凍結防止機能が働かず、配管が凍結するおそれがあります。特に、外気温が低くなる地域や、屋外配管が露出している住宅では、電源を切る判断を慎重に行いましょう。
長期不在時の確認ポイントは以下の通りです。
- 休止設定の有無を取扱説明書で確認する
- 不在期間に合わせて設定する
- 冬場は電源を切りっぱなしにしない
- 帰宅後はリモコン時刻と残湯量を確認する
- お湯が使えるまで時間がかかる場合があると理解しておく
不在後に電源トラブルが起きた場合は、まずリモコン設定と時刻を確認しましょう。
専門業者による定期点検を受ける
エコキュートの電源トラブルを防ぐには、専門業者による定期点検も有効です。利用者が目視で確認できる範囲には限りがあり、配線の緩み、基板の劣化、漏電の兆候、内部部品の不具合などは外から見ただけでは判断できないことがあります。
点検では、本体内部、配管、電気系統、リモコン、ヒートポンプユニットなどを確認してもらえます。小さな異常を早めに見つけられれば、突然電源が入らなくなるトラブルを防ぎやすくなります。また、使用年数が長い機種では、今後修理が必要になりそうな箇所や交換時期の目安も相談できます。
特に、設置から8〜10年ほど経過している場合、過去にエラーが出たことがある場合、水漏れや異音が気になる場合は、早めに点検を受けると安心です。故障してから慌てて依頼するより、定期的に状態を確認しておく方が、結果的に大きなトラブルを避けやすくなります。
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エコキュートの電源が入らないときのよくある質問

エコキュートの電源が入らないときは、原因や対処法だけでなく、「お湯は使えるのか」「保証は使えるのか」「火災保険の対象になるのか」といった疑問も出てきます。ここでは、本文で詳しく触れきれなかった補足的な疑問を中心に、よくある質問としてまとめます。実際の対応は契約内容や機種、故障原因によって変わるため、判断に迷う場合は専門業者や契約先へ確認しましょう。
電源が入らないままお湯は使えますか?
エコキュートの電源が入らない状態でも、タンク内にお湯が残っていれば一時的に使える場合があります。エコキュートは貯湯式の給湯器のため、すでに沸き上げられたお湯がタンク内に残っていれば、蛇口やシャワーからお湯が出ることがあります。
ただし、電源が入らない状態では新しくお湯を沸かすことができません。そのため、タンク内のお湯を使い切るとお湯切れになります。残湯量が少ない場合は、少し使っただけで水になることもあります。また、電源が切れている原因が水漏れや漏電の場合は、使い続けること自体が危険なケースもあります。
お湯が出るからといって、必ず安全に使えるとは限りません。リモコンが表示されない、水漏れがある、焦げ臭いにおいがする、ブレーカーが落ちている場合は、使用を控えた方が安心です。安全が確認できない場合は、無理に使わず点検を依頼しましょう。
タンク内に残っているお湯は使えますか?
タンク内に残っているお湯は、状況によって使える場合があります。エコキュートは夜間などに沸き上げたお湯を貯湯タンクにためておき、必要なときに使う仕組みです。そのため、電源が入らなくなった直後で残湯量が十分にあれば、一定時間はお湯を使えることがあります。
ただし、残っているお湯の量や温度は、直前の使用状況によって変わります。家族が入浴した後や、キッチン・洗面で多くお湯を使った後は、タンク内のお湯が少なくなっている可能性があります。また、電源が入らない状態が長く続くと、タンク内のお湯の温度も少しずつ下がります。
リモコンが表示される場合は、残湯量を確認しましょう。リモコンが真っ暗で残湯量が分からない場合は、お湯を少量出して温度を確認する方法もあります。ただし、水漏れや漏電が疑われる場合は、無理に使わないでください。安全が最優先です。
復旧後すぐにお湯が使えないことはありますか?
電源が復旧しても、すぐにお湯が使えないことがあります。エコキュートは瞬間的にお湯を作るのではなく、タンク内にお湯をためる仕組みです。そのため、停電や電源トラブルの間に沸き上げが止まっていた場合、復旧後にお湯が十分な量になるまで時間がかかることがあります。
特に、タンク内のお湯を使い切っている場合や、長時間電源が入っていなかった場合は、沸き上げが完了するまで待つ必要があります。リモコンに残湯量が表示される場合は、どの程度お湯が残っているか確認しましょう。必要に応じて、沸き増し機能を使える機種もあります。
また、停電後に時刻設定がずれていると、沸き上げのタイミングがずれることがあります。復旧後は、リモコンの時刻、運転モード、残湯量、沸き上げ設定を確認してください。電源が戻っているのに沸き上げが始まらない、エラーが出る、お湯がまったく出ない場合は、別の不具合が残っている可能性があります。
保証期間内ならメーカー修理を依頼した方がよいですか?
保証期間内であれば、まず保証内容を確認することが大切です。エコキュートには、本体や部品ごとに保証期間が設定されていることがあります。保証期間内の自然故障であれば、無償または一部負担で修理できる可能性があります。
ただし、すべての故障が保証対象になるわけではありません。落雷、水害、凍結、施工不良、誤った使用、消耗品の劣化などは、保証対象外になる場合があります。また、本体、リモコン、ヒートポンプユニット、貯湯タンクなど、部位によって保証期間が異なることもあります。
確認したい項目は以下の通りです。
- 保証書が残っているか
- 購入日や設置日が分かるか
- 本体と部品の保証期間
- 延長保証に加入しているか
- 故障原因が保証対象になりそうか
保証期間内であっても、自己判断で分解すると保証対象外になる可能性があります。まずは保証書や契約内容を確認し、正規の窓口に相談しましょう。
メーカー保証や延長保証は使えますか?
メーカー保証や延長保証が使えるかどうかは、故障原因、使用年数、契約内容によって変わります。通常の使用範囲で起きた自然故障であれば、保証対象になる可能性があります。一方で、落雷や水害、凍結、外部からの衝撃、誤使用、経年劣化による消耗などは、保証対象外になることがあります。
延長保証に加入している場合は、保証期間が通常より長く設定されていることがあります。ただし、延長保証にも対象部品や上限金額、免責事項が定められていることが多いため、契約書や保証書を確認しましょう。保証が使えると思っていても、出張費や一部部品代が別途かかる場合があります。
保証を使う可能性がある場合は、故障した状態をなるべく記録しておくと安心です。リモコンのエラーコード、本体の型番、設置年数、発生日時、症状の内容を控えておきましょう。保証対象か判断するためにも、勝手に分解したり、別の業者で先に修理したりする前に、保証の窓口へ確認することが大切です。
火災保険で修理費用をまかなえることはありますか?
エコキュートの電源トラブルでも、故障原因によっては火災保険の対象になる可能性があります。たとえば、落雷によって電気系統が故障した場合や、台風による飛来物で本体が破損した場合など、契約内容によっては補償の対象になることがあります。
ただし、経年劣化や自然故障、部品の寿命、通常使用による故障は、火災保険の対象外になることが一般的です。単に古くなって電源が入らなくなった場合や、原因がはっきりしない故障では、保険が使えない可能性があります。火災保険は、すべての故障を補償するものではないため注意しましょう。
保険が使えるか確認するときは、まず契約内容を確認します。建物付属設備が補償対象に含まれているか、落雷・風災・水災などの補償があるか、免責金額はいくらかを見てください。判断に迷う場合は、保険会社や代理店に相談し、修理前に必要な手続きを確認しておくと安心です。
保険申請前に写真や故障状況を記録しておいた方がよいですか?
火災保険の申請を検討している場合は、修理や片付けをする前に写真や故障状況を記録しておくことが大切です。被害の状態が分からなくなると、保険会社が原因や損害の範囲を判断しにくくなる場合があります。特に、落雷、台風、飛来物、大雨などが関係している可能性がある場合は、できるだけ早めに記録しましょう。
記録しておきたい内容は以下の通りです。
- エコキュート本体全体の写真
- 破損箇所や水漏れ箇所の写真
- リモコンのエラー表示
- ブレーカーや漏電遮断器の状態
- 被害が起きた日時
- 落雷や台風などの状況
- 型番や製造年が分かる表示
修理を急ぐ必要がある場合でも、写真を残しておくことで後から説明しやすくなります。保険を使えるか分からない段階でも、記録しておいて損はありません。申請前に保険会社へ連絡し、必要書類や見積書の取り方を確認しましょう。
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まとめ

エコキュートの電源が入らないときは、本体の故障だけでなく、停電、ブレーカー、漏電遮断器、リモコン設定、給水止水栓、凍結、水漏れなど、さまざまな原因が考えられます。まずはリモコン表示やエラーコードを確認し、停電していないか、ブレーカーや漏電遮断器が落ちていないかを順番に見ていきましょう。
自分でできる確認で復旧する場合もありますが、ブレーカーや漏電遮断器が何度も落ちる、水漏れがある、焦げ臭いにおいがする、リモコンが真っ暗なまま反応しない、再起動しても改善しないといった場合は、無理に操作を続けないことが大切です。エコキュートは水と電気を扱う設備のため、誤った対処は感電や発煙などの危険につながるおそれがあります。
設置から10年以上経過している場合は、内部部品の経年劣化によって電源トラブルが起きている可能性もあります。修理で済む場合もありますが、部品供給や今後の故障リスクを考えると、交換を検討した方がよいケースもあります。原因が分からない場合や、安全に不安がある場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。










