お役立ちコラム

エコキュート凍結の対処法|お湯をかけてよいかは6社で違う

エコキュート凍結の対処法|お湯をかけてよいかは6社で違う

このコラムで分かる事

  • お湯が出ないのが凍結かどうかを見分ける手がかり
  • 凍ったときにメーカーが案内している戻し方
  • 配管にお湯をかけてよいかがメーカーで分かれること
  • 今夜からできるふろ配管と給水・給湯配管の凍結予防
  • 凍結を繰り返すときの相談先と交換の考え方

外の気温が0℃以下になると、エコキュートにつながる配管の中の水が凍ります。凍るのは寒い地域だけの話ではありません。日立は「寒冷地だけでなく、暖かい地域でも凍結することがあります」(日立 よくあるご質問)と書いています。東芝(日本キヤリア)も「近年、寒波の影響で一般地においても凍結による破損事故が多く発生しています」(東芝エコキュート ESTIA 凍結のおそれがあるとき…について)と書いています。

朝、蛇口をひねってもお湯だけが出ない。リモコンに見慣れない表示が出ている。こういうとき、いちばん困るのは「待てばよいのか、手を出してよいのか」が分からないことです。

インターネットには「凍った配管にぬるま湯をかける」という対処がよく出ています。ところがメーカーの公式の案内を1社ずつ読むと、お湯をかけてよいかどうかは3通りに分かれていました。かけてよいとしている社も、かけてよい場所と温度を限っています。

この記事では、パナソニック・三菱電機・ダイキン・日立・東芝・コロナの6社が公式に出している凍結の案内をもとに、凍結かどうかの見分け方から、戻し方、やってよいことの線引き、今夜からできる予防までを順にまとめます。

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お湯が出ないのが凍結かどうかは何を見れば分かるのか

最初に見るのは、蛇口の水側です。お湯側と水側のどちらが出るかで、凍っている場所の見当がつきます。リモコンの表示を見るのはそのあとにすると、遠回りになりません。

水は出るのにお湯だけ出ないときはお湯側の配管が凍っている

台所や洗面所の蛇口を水側にすると水は出るのに、お湯側にすると何も出ない。このときは、エコキュートから家の蛇口へお湯を送る給湯配管か、エコキュートへ水を入れる給水配管が凍っていることが考えられます。

コロナは凍結の症状として「蛇口の水は出るけど、お湯の方が出ない」(コロナ 給湯機器の凍結について)を挙げています。三菱電機も、水側は出るのに湯側にすると出ない場合として、配管の凍結を最初に挙げています。

お湯が出ないときの切り分けを示した図。いちばん上に「お湯側の蛇口をひねる」の箱があり、そこから線が下に伸びて左右2つに分かれる。左は「水もお湯も出ない」で、その下に「家の水道側も含めて凍っている」と書かれている。右は「水は出てお湯が出ない」で、その下に「リモコンの表示を見る」の箱がある。そこからさらに線が左右2つに分かれ、左が「表示が出ていない」でその下に「お湯側の配管が凍っている」、右が「凍結の表示が出ている」でその下に「表示を控えて解けるのを待つ」と書かれている。上下2段で道が分かれる形になっている お湯が出ないときの切り分け 先にお湯側の蛇口を見て、次にリモコンを見ます お湯側の蛇口をひねる 水もお湯も出ない 水は出てお湯が出ない 家の水道側も含めて凍っている リモコンの表示を見る 表示が出ていない 凍結の表示が出ている お湯側の配管が凍っている 表示を控えて解けるのを待つ

同じ「お湯が出ない」でも、水が出るかどうかで手前か奥かが分かれます。まずは水側をひねってみてください。

水もお湯も出ないときは家の水道側も含めて凍っている

水側にしても水が出ないときは、エコキュートより手前で水が止まっています。三菱電機は、水側で水が出ない場合として、大元の水道栓が閉まっている、断水している、配管が凍結している、の3つを挙げています。

水道管そのものが凍っているときは、エコキュートの操作では直りません。水道の元栓まわりの凍結は水道工事店の領域になりますので、この記事では扱いません。

リモコンのエラー表示で凍結かどうかを見分ける

凍結でリモコンに表示が出ることがあります。パナソニックは、凍結で断水の状態になったときにも U22 が出ることがあると書いています。コロナは凍結の可能性がある表示として E:14・E:28・U:2・U:3 を挙げ、日立は Er24・Er15・HE22 を挙げています。

数字や記号の意味はメーカーごとに違います。同じ番号でも、メーカーが変われば指している内容が変わりますので、まず表示を紙に控えてください。表示が出ていても、凍結が解ければ消えるものがあります。消し方は後ろの章にまとめます。

どちらでもないときはタンクの湯切れと止水栓の閉まりを確かめる

水もお湯も出ていて、それでもぬるいだけ、量が足りないだけ、という場合は凍結ではないことがあります。三菱電機は、お湯が出ないときに見るところとして、タンクに水が無い、給水配管専用止水栓が閉じている、給水ストレーナにゴミが詰まっている、特定の蛇口だけなら蛇口の異常、を挙げています。

凍結ではなさそうなときの見方は、下の記事にまとめています。

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凍ったエコキュートをまた使えるようにするには何をすればよいのか

緑の紙の上に「対」「処」「法」と書かれた白い札が3つ並び、そばにノートとペンがある

凍ったときにメーカーが最初に書いているのは、どこも同じで「待つ」です。急いでお湯を使いたいときの話は次の章にまとめますので、まずはここを読んでから決めてください。

パナソニック・三菱電機・ダイキン・コロナは自然に解けるのを待つよう案内している

ダイキンは「日中に気温が上がり自然に溶けるのをお待ちください」(ダイキン よくあるご質問)と書いています。コロナも「気温の上昇により自然に解凍するまでお待ちください」(コロナ 給湯機器の凍結について)と書いています。

三菱電機も、お湯が出ないときの見方の中で「配管が凍結している場合は、解凍するのをお待ちください」(三菱電機 よくあるご質問)と書いています。パナソニックも、冬に蛇口からお湯が出ないときの処置として同じことを書いています(原文は次の項に出します)。4社とも、待つことを案内しています。

日中に気温が上がれば解けることが多く、そのあいだエコキュートが壊れているわけではありません。お湯が使えない時間をどうしのぐかを考えながら待つのが、いちばん機器を傷めない方法です。

待つあいだはお湯側の蛇口を少し開けておく

待つあいだにできることが一つあります。お湯側の蛇口を少しだけ開けておくことです。パナソニックは「給湯栓(お湯側蛇口)を少し開いて解凍するのをお待ちください」(パナソニック よくあるご質問)と書いています。

ダイキンが出している応急の手順も、最初の一手は家のどこか1か所のお湯側の蛇口を開けることから始まります。開けておくと、解けはじめたときに水が出てきて分かります。

なお、ここで蛇口を開けるのは解けたことに気づくためで、あとの章に出てくる予防の通水とは目的も量も違います。予防のほうは「凍る前」に、決められた量を流し続けるものです。

解けてお湯が出たら水漏れが無いかを確かめてから使う

凍結の被害は、解けたあとに出ることがあります。凍って膨らんだ配管が、解けた瞬間から漏れはじめることがあるためです。

コロナは「給湯栓から水が出るようになったら、機器や配管から水漏れなどがないか確認してからご使用ください」(コロナ 給湯機器の凍結について)と書いています。日立も、配管にかけたお湯はふき取るよう書いています。ぬれたままにすると、また凍る原因になるためです。

貯湯ユニットやヒートポンプユニットの足元がぬれていないか、配管のつなぎ目から水がしたたっていないか、お湯を使う前に一度見てください。

待っても出ないときは販売店か工事店に連絡する

気温が上がっても出ない、解けたのに水が漏れている、という場合は自分で続けずに連絡してください。日立は、処置をしても解消されない場合は、エコキュートを買った販売店または日立家電エコーセンターへ連絡するよう書いています。あわせて、凍結で配管や給湯機の破損が認められる場合はタンク専用止水栓を閉めるよう書いています。

三菱電機とダイキンも、連絡先としてエコキュートを買った販売店や据付工事店を挙げています。

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凍結した配管にお湯をかけて解かしてよいのか

黄色い面に置かれたクリップボードの白い紙の上で、黄色い三角に「!」の警告マークを虫めがねが大きく映している

ここがこの記事でいちばん分かれるところです。同じ「エコキュートの凍結」でも、お湯をかけてよいかどうかについて、メーカーの案内は3通りに分かれています。かけてよいとしている社も、かける場所と湯の温度を限っています。自分の機種のメーカーがどれに当たるかを見てから決めてください。

日立は配管に約40〜50℃のお湯をかけて解かす方法を案内している

先に温度の上限からお伝えします。日立は、この方法を書いた同じ文のすぐあとに「高温のお湯を掛けると配管が破損する場合がありますのでご注意ください」(日立 凍結したときの対応方法)と書いています。沸かしたての湯をそのままかけると、配管が壊れることがあります。

そのうえで日立は、蛇口からお湯が出ないとき、おふろの湯はりができないとき、お湯が沸き上がっていないときの3つとも、同じ処置を書いています。「自然に解凍するのを待つか、配管にお湯(約40〜50℃)を掛けて解かしてください」(同)です。日立も、先に挙げているのは自然に解凍するのを待つほうで、お湯をかけるのはそのあとに並べています。

お湯が出るようになったら、配管に掛けたお湯はふき取るようにと書かれています。ぬれたまま置くと、その水がまた凍ります。

ダイキンは給水止水栓だけに30〜40℃のぬるま湯をかける手順を出している

こちらも先に上限からお伝えします。ダイキンは同じページで「熱湯をかけるのはおやめください」と書き、配管に亀裂が入ったり給水止水栓が壊れたりする恐れを理由に挙げています。

そのうえでダイキンは、自然に解けるのを待つことをすすめたうえで、すぐにお湯が必要な場合の手順を別のページに出しています。ただし、条件が4つ付いています。

  1. 手順の冒頭に「すぐにお湯が必要な場合はお客様の責任で以下の方法をお試しください」(ダイキン 凍結時の応急対応)と書かれています
  2. かけてよいのは、貯湯タンクの給水配管に付いている給水止水栓だけです。それ以外の場所が凍っているときは、場所の特定が難しいため自然に解けるのを待つよう書かれています
  3. かける前に、断熱材にラップを巻き、ビニールテープで水が入らないようにし、止水栓にタオルを巻く養生をします
  4. かけるのは「ぬるま湯(30〜40℃)をゆっくりかける」(同)で、止水栓が回るまで続けます

終わったら、開けていた蛇口を閉め、まわりの水を乾いた布でふき取ってから、ラップとテープを外します。ここでも、ぬれたままにしないことが手順に入っています。

コロナはお湯をかけて解凍すること自体を勧めていない

コロナは、お湯をかけること自体をすすめていません。「給湯配管にお湯をかけて解凍をすることは、配管やバルブの破損の原因になる恐れがありますので、おすすめしません」(コロナ 給湯機器の凍結について)と書いています。

パナソニックと三菱電機の凍結のページには、お湯をかける案内そのものがありません。東芝(日本キヤリア)が出している凍結の資料は予防の内容で、解かし方の記載はありません。

つまり、6社のうちお湯をかける方法を書いているのは日立とダイキンの2社で、コロナははっきり避けるよう書いています。残る3社のうち、パナソニックと三菱電機は自然に解けるのを待つことを書いていて、お湯をかける手順は出していません。東芝は凍結の資料が予防の内容で、解かし方の案内そのものがありません。

分かれているのは「お湯をかけてよいか」「かけてよい場所」「かけてよい湯の温度」の3つです。お使いのメーカーがどれに当たるかで、やってよいことが変わります。

ダイキンと日立は熱湯や高温のお湯で配管が壊れると書いている

どの社に当たる場合でも、共通しているのは熱湯を避けることです。ダイキンは「熱湯をかけると配管に亀裂がはいったり給水栓が破損する恐れがあるのでおやめください」(ダイキン よくあるご質問)と書き、日立も高温のお湯で配管が破損する場合があると書いています。

沸かしたてのお湯をそのままかける、やかんの湯を直接注ぐ、といったやり方は、どちらの案内にも当てはまりません。凍って縮んでいる配管に急な熱が加わると割れることがあり、割れれば解けたときに水が噴き出します。

解かし方は、お使いのメーカーの案内に書かれている方法に合わせてください。案内に出ていない方法は、この記事でも取り上げません。

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凍結でリモコンにエラーが出たときはどうすればよいのか

白木の板の上に木の丸いプレートが置かれ、中央に白い文字で「Check!」と書かれている。まわりにアルファベットの木片と観葉植物が散らしてある

凍結で表示が出たときは、消す順番があります。先に凍結が解けるのを待ち、解けてお湯が出てから消す。消しても出直すときは連絡する。この順番を外すと、消しても消しても出直すことになります。

ダイキンは氷が解けてお湯が出てからリセットするよう書いている

ダイキンは、凍結が原因で表示が出ることがあるとしたうえで、いったんリセットを試し、それでも出るときは「氷が解けてお湯がじゃ口(カラン)から出るようになってからリセットしてください」(ダイキン よくあるご質問)と書いています。

凍ったまま消しても、機器はまた同じ状態を検出します。先に解かす、というのがこの順番の意味です。

パナソニックはF12とH94なら漏電しゃ断器を60秒以上切って入れるよう書いている

パナソニックは、冬に F12・H94 が出て蛇口からお湯が出ないときは、貯湯ユニットの給水配管が凍っていることが考えられるとしています。処置として、貯湯ユニットの漏電しゃ断器を60秒以上切ってから入れると表示が解除されること、そのうえでお湯側の蛇口を少し開けて解凍を待つことを案内しています。解除されない場合は販売店へ、とも書かれています。

F19 についても、凍って沸き上げができない状態で出ることがあるとし、解凍したあとに同じように漏電しゃ断器を入れ直す案内を出しています。

日立も、解氷したあとにリモコンの操作で点検表示を解除する手順を出しています。ただし対象から外れる型式があり、機種によって操作も変わります。表示の消し方は、お使いの機種の取扱説明書か日立の案内で確かめてください。

パナソニックは凍結のおそれがある時期はしゃ断器を切らないよう書いている

ここは前の項目と逆になります。パナソニックは、H□□ や F□□ の表示が出たときの一般の処置として、給水元栓を閉じてしゃ断器を切るよう案内しています。ところが同じページで、凍結のおそれがある時期に異常表示が出たときは、配管が凍って故障が広がることがあるため、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器、配管の凍結予防ヒーターを切らずに、すぐ連絡するよう書いています。

前の項目の F12・H94 は、凍結によるものだと分かっていて、解除の操作として一度切って入れるものです。こちらは、原因が分からない表示が冬に出たときの話です。同じ「しゃ断器」でも、前提が違います。

切ると、配管の凍結予防ヒーターや本体の凍結予防運転まで止まります。操作はお使いの機種の取扱説明書とメーカーの案内のとおりに行ってください。凍結のおそれがある時期にパナソニックの機種で表示が出たときは、上のとおりしゃ断器を切らずに連絡します。

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ふろ配管の凍結を防ぐには何をすればよいのか

白木の板の上に木のふちのめがねが置かれ、左のレンズに「対」、右のレンズに「策」と書かれている。そばに観葉植物がある

ここからは凍る前の話です。パナソニックは、外気温が0℃以下になりそうな前日に行っておくと凍結予防ができると書いています。天気予報で氷点下が出た日の夜が、支度をするときです。まずは浴槽まわりから見ていきます。

浴槽の残り湯を循環口から5cmか10cm上まで残す

入浴後に浴槽の湯を抜かずに残しておくことは、6社に共通しています。外気温が下がったときに本体が自動で湯を回してふろ配管の凍結を防ぐしくみは、パナソニック・三菱電機・ダイキン・日立・東芝の5社が書いています。

分かれるのは水位です。日立はふろ循環アダプター上端より約5cm以上、東芝は浴槽循環金具から5cm以上としています。三菱電機はアダプターの中心から10cm以上、ダイキンはふろアダプターの10cm上、コロナは循環口より10cm以上としています。パナソニックは数値を書かず、お湯や水をはったままにすると書いています。

浴槽の残り湯を循環口から何cm上まで残すかを、メーカーごとに横棒で比べた図。日立5cm、東芝5cm、三菱電機10cm、ダイキン10cm、コロナ10cm。パナソニックは数値を示しておらず、お湯や水をはったままにすると書いているため棒にしていない 浴槽の残り湯を循環口から何cm上まで残すか 日立 5cm 東芝 5cm 三菱電機 10cm ダイキン 10cm コロナ 10cm パナソニックは数値を示さず、お湯や水をはったままにすると書いているため、棒にしていません。金具の呼び方も、ふろ循 環アダプター・浴槽循環金具・循環口と社ごとに違います。

同じ「残り湯を残す」でも、5cmで足りるとしている社と、10cmを求めている社に分かれます。どちらに当たるかは、お使いの機種の取扱説明書か、エコキュートを買った販売店で確かめてください。金具の呼び方も、ふろ循環アダプター・浴槽循環金具・循環口と社ごとに違いますが、指しているのは浴槽の内側にある丸い金具です。

浴槽の水はふろ自動で湯はりしてためる

残り湯を残したのに凍った、という場合があります。ためかたが関係していることがあります。

三菱電機は「蛇口から落とし込みで湯はりされた場合、湯はりが完了する前に「ふろ自動」を押して解除した場合などは、浴槽アダプター(循環金具)の中心から10cm以上お湯を残していても、凍結予防運転ははたらきません」(三菱電機 よくあるご質問)と書いています。水位が足りていても、ため方によっては働かないということです。

日立も「蛇口やシャワーで水を浴そうにためないでください」(日立 よくあるご質問)と書き、理由としてふろ配管に空気が残り、循環ポンプが空気をかんで凍結防止ができない場合があることを挙げています。

浴槽の水のため方で凍結予防運転が働くかどうかが分かれることを示した図。いちばん上に「浴槽に水をためる」の箱があり、そこから線が下に伸びて左右2つに分かれる。左は「蛇口やシャワーでためた」で、その下に「配管に空気が残り働かないことがある」と書かれている。右は「ふろ自動で湯はりした」で、その下に「湯はりは最後まで終わったか」の箱がある。そこからさらに線が左右2つに分かれ、左が「途中で止めた」でその下に「凍結予防運転は働かない」、右が「最後まで終わった」でその下に「残り湯を回して凍結予防運転が働く」と書かれている。上下2段で道が分かれる形になっている 浴槽の水のため方で凍結予防運転が働くかが分かれる 水位が足りていても、ため方によっては働きません 浴槽に水をためる 蛇口やシャワーでためた ふろ自動で湯はりした 配管に空気が残り働かないことがあ 湯はりは最後まで終わったか 途中で止めた 最後まで終わった 凍結予防運転は働かない 残り湯を回して凍結予防運転が 働く

すでに蛇口でためてしまったときは、日立はさし水をして配管の空気を浴槽へ出すよう案内しています。追いだきや保温の機能がない機種には、そもそも凍結予防運転がありません。お使いの機種にこの運転があるかどうかは、取扱説明書で確かめてください。

ブレーカーと漏電しゃ断器は冬のあいだ切らない

長く家を空けるときや節電のつもりで電源を落とすと、凍結予防運転まで止まります。ダイキンは「エコキュートの専用ブレーカーや貯湯タンクの漏電遮断器は切らないでください」(ダイキン よくあるご質問)と書き、理由として凍結防止運転ができなくなることを挙げています。

コロナも、エコキュートはブレーカーを OFF にしないよう書いています。凍結予防ヒーターが付いている家では、そのプラグも抜かないでください。三菱電機と東芝は、寒い季節になったら凍結防止ヒーターの電源を入れる、プラグを差し込む、と書いています。

凍結防止ヒーターの工事をしている場合は残り湯の操作が要らない

浴槽の配管に凍結防止ヒーターの工事をしてある家では、残り湯を残す操作が要らないと書いている社があります。東芝は、浴槽配管に凍結防止ヒーターの工事をしている場合、残り湯を残す操作は不要としています。

ただし、ヒーターが付いているかどうかは家によって違います。東芝は、凍結のおそれがない地域ではヒーターが巻かれていないこと、分からない場合は販売店に確かめることを書いています。保温材や配管カバー、ヒーターの取り付けは工事になりますので、後ろの交換の章でも触れます。

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給水と給湯の配管の凍結を防ぐには何をすればよいのか

白木の板の上に木のふちのめがねが置かれ、左のレンズに「設」、右のレンズに「定」と書かれている。そばに観葉植物がある

浴槽まわりの支度ができたら、次は蛇口です。ここで流すのはお湯側で、理由もはっきりしています。ダイキンは、お湯側を開けるのはエコキュートの配管に水を通して凍結を防ぐためだと書いています。水側を開けても、エコキュートの中の配管には水が流れません。

給湯温度をリモコンで「水」か「低温」か「27℃」に設定する

蛇口を開ける前に、リモコンの給湯温度を下げます。ここもメーカーで言い方が違います。パナソニック・三菱電機・ダイキンは「水」、日立は「低温」、東芝は「27℃」と書いています。

温度を下げるのは、タンクの中のお湯を使わないようにするためです。パナソニックと三菱電機は「水」の設定がない機種があることを書いています。ダイキンは、「水」の設定がない場合は最後にお湯を使ってから1時間以上待つよう案内しています。

お湯側の蛇口から1分間に200ccか400ccの水を流し続ける

温度を下げたら、お湯側の蛇口を細く開けて、そのまま朝まで流し続けます。ここも量が分かれます。

1分間に流す水の量をメーカーごとに横棒で比べた図。パナソニック200mL、ダイキン200cc、日立200cc、東芝200cc、コロナ400cc。三菱電機は数値を示さず、糸引き状態に流すと書いているため棒にしていない 1分間に流す水の量 パナソニック 200mL ダイキン 200cc 日立 200cc 東芝 200cc コロナ 400cc 三菱電機は数値を示さず、糸引き状態に流すと書いているため、棒にしていません。パナソニックだけ原文が mL の表記で、 量は 200cc と同じです。

パナソニックは1分間に200ml、ダイキンは1分間に200cc程度、日立は1分間に200cc、東芝は200cc/分程度としています。コロナだけが1分間に約400cc、太さでいうと5mmとしています。三菱電機は数値を書かず、糸引き状態に流すとしています。

200ccはコップ1杯ほどの量で、パナソニックと日立はその言い方も添えています。コロナに合わせると倍の量になりますので、水道の使用量もその分増えます。朝になったら忘れずに蛇口を閉めてください。

混合水栓の型を見てレバーをどこまで開けるかを決める

同じ「お湯側を開ける」でも、水栓の型によって開け方が変わります。ここは案内が分かれているところなので、前提ごと押さえてください。

日立は給湯温度を「低温」にする前提で、シングルレバーならレバーを水側と湯側の中間位置に、ツーハンドルなら水側と湯側のハンドルを同じくらいに、サーモスタット付なら混合水栓の温度設定を40℃前後にして開ける、と書き分けています。

一方でダイキンは、給湯温度を「水」にする前提で、サーモスタット式やシングルレバー式では蛇口を最高温度側にしないとエコキュートの配管に水が流れない、と書いています。コロナも、サーモ付混合水栓やシングルレバー混合水栓では給湯栓のレバーを最高温度側にすると書いています。

逆のことを言っているように見えますが、リモコン側の設定が違います。リモコンで「水」にしてある場合は、蛇口を湯側いっぱいにしてもタンクのお湯は出てきません。お使いのメーカーの案内に合わせて、リモコンと蛇口を組みで決めてください。流れているのが水であることは、手で触って確かめられます。

脚部化粧カバーで貯湯ユニットの配管に風が当たらないようにする

風の当たり方でも凍りやすさが変わります。パナソニックは、風の強い場所では配管に直接風が当たって熱を奪われ、配管の温度が下がって凍ることがあるとし、脚部化粧カバー(別売)を取り付けると風よけの効果があると書いています。

カバーは別売の部品で、後から付けるには工事が要ります。まず今夜できることを済ませたうえで、毎年のように凍るなら販売店に相談する順番で考えてください。配管の断熱材が破れているときも同じで、パナソニックとダイキンはどちらも販売店に連絡するよう書いています。

長く家を空けるときは、通水では足りず水抜きが要ることがあります。日立は、凍結のおそれがある時期になる場合の水抜き作業は販売店または工事店に依頼するよう書いていて、この作業は有料だとしています。水抜きの手順そのものは、下の記事にまとめています。

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毎年凍るエコキュートは交換したほうがよいのか

薄いピンクの背景に、困った顔が描かれた木の人形が1つ立っていて、右上にうずまきの線が描かれている

毎年のように凍る、解けたあとに水が漏れた、という段になると、そのつど直すのがよいのか、新しくしたほうがよいのかが気になります。決める順番だけ、ここに書いておきます。

凍結で壊れたところが直せるかを販売店か工事店に見てもらう

先に見てもらうのは、壊れたところが直せるかどうかです。三菱電機・ダイキン・日立は、連絡先としてエコキュートを買った販売店や据付工事店を挙げています。日立は日立家電エコーセンターも挙げています。パナソニックは、配管の断熱材が破れているときやエラー表示が消えないときの連絡先として販売店を挙げています。

直せるものであれば、交換の前にそこで終わります。凍結で配管が割れた、水が漏れている、という場合は、水道の元栓やタンク専用止水栓を閉めてから連絡してください。凍結による破損で火災保険が使えることがありますが、条件は契約によって違います。保険の話は下の記事にまとめています。

毎年凍るなら保温工事や凍結防止ヒーターで止められないかを相談する

毎年凍るのは、機器の古さより配管の守り方の問題であることがあります。三菱電機は、機器の周囲が0℃を下回る地域では凍結防止ヒーターを設置するなど適切な凍結対策が必要だとし、販売店に相談するよう書いています。ダイキンも、断熱材に破損があるときは販売店に相談するよう書いています。

工事で止められるなら、交換しなくても毎年の心配は減ります。寒い土地で使う機種の選び方と、冬に弱いエコキュートの見方は、それぞれ下の記事にまとめています。

寒冷地でお使いの場合や、これから機種を選ぶ場合は、こちらもあわせてご覧ください。

修理や工事が重なるときは交換にかかる費用と比べて決める

直す、工事をする、また直す、と重なってきたときが、比べどきです。そのつどかかる費用と、新しく入れ替える費用を並べて、どちらが長い目で安いかで決めてください。

使用年数が長くなるほど部品の交換は増えます。ただし、何年で寿命という目安はメーカーの凍結の案内には書かれていませんので、年数だけで決めないでください。交換にいくらかかるかは、下の記事に機種別でまとめています。

見積もりを取るときの注意点と、気をつけたい業者の見分け方は、こちらにまとめています。

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エコキュートの凍結についてよくある質問

青い面と桃色の面の上に白い紙をはさんだクリップボードが置かれ、虫めがねと大小のはてなマークが並んでいる

エコキュートは何度から凍結しますか

外の気温が0℃以下になると凍ることがあります。6社とも0℃を目安にしていて、日立は給湯機の周囲の外気温が0℃以下になると配管が凍ると書いています。配管に保温工事がしてあっても凍ることがある、という書き方も各社に共通しています。予防の支度は、0℃以下になりそうな日の前日までに済ませてください。

凍結防止ヒーターとは何ですか

配管に巻いて温め、凍るのを防ぐ電気のヒーターです。日立は現地で用意する部品としていて、取り付いていない場合は販売店または工事店に相談するよう書いています。すでに付いている家では、寒い季節になったらプラグをコンセントに差し込みます。凍るおそれがない季節はプラグを抜いておく、と書いている社もあります。取り付けには工事が要りますので、この記事では触れるだけにしています。

凍結したまま沸き上げ運転を続けても大丈夫ですか

すすめられません。パナソニックは、凍った状態で沸き上げ運転をすると F12 を表示して運転が止まると書いています。日立も、給水配管が凍ったままタンクの沸き上げや湯はりを行うと、貯湯ユニットやヒートポンプユニットの中に空気だまりができて湯や水が回らなくなる、と書いています。先に解かしてから、沸き上げてください。

長く家を空けるときの水抜きは自分でできますか

日立は、凍結のおそれがある時期になる場合、水抜き作業は販売店または工事店に依頼するよう書いています。理由として「取扱説明書の記載の水抜きでは、配管の一部に水が残り、凍結を完全に防ぐことはできず」(日立 よくあるご質問)部品の故障のおそれがあることを挙げていて、この作業は有料だとしています。パナソニックは、水抜きは0℃を超える環境で行うよう書いています。手順は給水と給湯の配管の章でご案内しています。

リモコンに凍結防止中と出ているときに残り湯を捨ててもよいですか

捨てないでください。日立は、この表示が出ているときに残り湯を排水してよいかという問いに「排水しないでください」(日立 よくあるご質問)と答え、浴槽の残り湯をふろ循環ポンプで回してふろ配管の凍結を防いでいるためだと書いています。この表示が出ているあいだにお湯はりをしても問題ない、とも書かれています。

まとめ:エコキュートが凍ったときに見る順番

朝、お湯が出ないときは、まずお湯側と水側のどちらが出るかを見てください。水は出るのにお湯だけ出ないなら、お湯側の配管が凍っていることが考えられます。水も出ないなら、エコキュートより手前で止まっています。リモコンに表示が出ていたら、紙に控えておいてください。

次にすることは、待つことです。パナソニック・三菱電機・ダイキン・コロナは、気温が上がって自然に解けるのを待つよう書いています。待つあいだはお湯側の蛇口を少し開けておくと、解けはじめたときに分かります。解けてお湯が出たら、機器や配管から水が漏れていないかを見てから使ってください。

急いでお湯を使いたいときに、お湯をかけてよいかどうかは、お使いのメーカーで変わります。日立は配管に約40〜50℃のお湯をかける方法を、ダイキンは給水止水栓だけにお客様の責任で30〜40℃のぬるま湯をかける手順を出しています。コロナはお湯をかけること自体をすすめていません。どの社でも熱湯は避けてください。

凍る前の支度は、その日の夜にできます。浴槽の残り湯を循環口から5cmか10cm上まで残し、ふろ自動で湯はりしてためること。リモコンの給湯温度を下げて、お湯側の蛇口から1分間に200ccか400ccの水を流し続けること。ブレーカーと凍結予防ヒーターを切らないこと。この3つで、今夜の分は足ります。

毎年のように凍るなら、直すか、工事で止めるか、入れ替えるかを比べる段です。修理と凍結対策の工事はエコキュートを買った販売店や工事店へ、交換のご相談はエコ猿へお寄せください。

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