エコキュートが水漏れしたらどこに連絡?応急処置や修理費用も解説
エコキュートの下や周りが濡れているのを見つけたとき、まず知りたいのは「どこに電話すればいいのか」だと思います。ただ、電話をかける前にやっておくことがいくつかあり、それをしないまま連絡すると、来てもらったのに直せなかった、出張費だけかかった、ということが起こります。
反対に、やってはいけないこともあります。水を止めようとしてテープを巻く、配管を締め直す、電源を入れたまま様子を見る。どれも被害を広げます。
この記事では、連絡する前の段取りと、誰にどう連絡するかを順にまとめました。あわせて、修理に使う部品が残っているかを使用年数から見る方法も載せています。修理を頼んでも部品がなければ直せないため、ここを先に知っておくと無駄足を避けられます。
- ✓今の水漏れが正常な排水か、連絡すべき状態かの見分け方
- ✓連絡する前にやること、そしてやってはいけないこと
- ✓誰に連絡するか(持ち家・賃貸・保証の有無で変わります)
- ✓修理に使う部品が残っているかを、使用年数から見る方法
エコキュートが水漏れしたらまずどこに連絡するべき?

エコキュートが水漏れしたときの連絡先は、住宅の所有状況、保証の有無、水漏れしている場所、緊急度によって変わります。焦って最初に見つけた業者へ連絡すると、本来は保証で対応できた修理が有料になったり、賃貸で管理会社とのトラブルにつながったりすることがあります。まずは「持ち家か賃貸か」「保証期間内か」「水漏れ箇所は本体か配管か」「すぐ対応が必要か」を整理して、適切な相談先を選びましょう。
持ち家なら状況に応じてメーカー・販売店・専門業者へ連絡する
持ち家でエコキュートが水漏れした場合は、まず保証書や購入時の書類を確認し、メーカー、購入店、設置業者、エコキュート専門業者のどこへ相談するのが適切か判断します。設置してから年数が浅い場合や保証期間内の場合は、メーカーや購入店へ連絡した方が保証対応を受けやすくなります。反対に、保証期間が過ぎている場合や、できるだけ早く点検してほしい場合は、エコキュートの修理に対応している専門業者へ相談する方法もあります。
水漏れ箇所が本体内部なのか、配管なのか分からない場合でも、写真(全景・漏れている箇所・銘板の3枚)を撮って相談すれば状況を伝えやすくなります。貯湯タンクの下、ヒートポンプユニットの周辺、配管の接続部、排水口まわりなど、どこが濡れているかを確認しておくと連絡がスムーズです。持ち家では最終的な判断を自分で行う必要があるため、保証の有無と緊急度を基準に連絡先を選びましょう。
購入した店が分からない場合は、本体に貼られた銘板でメーカーと型番を確認し、メーカーの修理窓口に連絡してください。銘板は貯湯タンクの側面か、脚部カバーの内側にあります。水漏れそのものの原因や種類については水漏れの記事でまとめています。
賃貸ならまず管理会社や大家さんへ連絡する
賃貸住宅でエコキュートが水漏れした場合は、原則として管理会社や大家さんへ最初に連絡します。エコキュートが建物設備として設置されている場合、入居者が勝手に修理業者を手配すると、修理費用の負担や作業内容をめぐってトラブルになる可能性があります。特に、設備の経年劣化や通常使用による故障であれば、貸主側の対応になるケースもあるため、自己判断で修理を進めないことが大切です。
連絡するときは、水漏れしている場所、いつから濡れているか、お湯が使えるか、リモコンにエラーが出ているかを伝えます。可能であれば写真や動画も残しておきましょう。夜間や休日で管理会社にすぐつながらない場合でも、後から状況を説明できるよう記録しておくことが重要です。階下への漏水や漏電の危険がある場合は、安全確保を優先しつつ、緊急連絡先や管理会社の案内に従って対応しましょう。
保証期間内ならメーカーや購入店へ連絡する
エコキュートが保証期間内の場合は、まずメーカーや購入店、設置業者に連絡するのが基本です。保証期間内であっても、連絡先を間違えたり、先に別の業者で分解・修理をしたりすると、保証の対象外になる可能性があります。保証書、取扱説明書、購入時の契約書、延長保証の加入書類などを確認し、どこへ連絡するべきかを見てから相談しましょう。
保証が使えるかどうかは、水漏れの原因によって変わります。本体部品の不具合であれば保証対象になる可能性がありますが、凍結による配管破損、施工不良、使用環境、外部からの衝撃などは別扱いになることもあります。そのため、保証期間内だからといって必ず無料になるとは限りません。連絡時には、メーカー名、型番、設置時期、エラーコード、水漏れ箇所を伝え、保証の対象になるか確認してから点検を依頼すると安心です。
早く直したい場合はエコキュート専門業者へ相談する
水漏れの勢いが強い、お湯が使えない、メーカーや購入店につながらないなど、早く対応してほしい場合は、修理に対応しているエコキュート専門業者へ相談する選択肢があります(エコ猿は交換専門で、修理は承っていません)。専門業者は複数メーカーのエコキュートを扱っていることが多く、水漏れ箇所の確認、応急処置、修理、交換の判断までまとめて相談しやすい点が特徴です。特に、保証期間が過ぎている場合や、修理と交換のどちらがよいか迷っている場合に向いています。
ただし、緊急対応を依頼する場合は、出張費や点検費、夜間料金などが発生することがあります。連絡する前に、見積もりの有無、点検だけでも依頼できるか、修理前に料金説明があるかを確認しておくと安心です。水漏れしている箇所の写真を送れる場合は、事前に状況を伝えることで、対応できる内容を判断してもらいやすくなります。急ぎの場面でも、料金や対応範囲を確認してから依頼しましょう。
なお、エコ猿はエコキュートの交換を専門に扱う店で、修理は受け付けていません。修理をご希望の場合は、メーカーか施工店へご連絡ください。交換したほうがよい状態かどうかの判断は、この記事の後半でご説明します。
配管まわりの水漏れは水道業者が対応できる場合もある
エコキュート本体ではなく、給水配管、給湯配管、接続部、屋外配管などから水漏れしている場合は、水道業者が対応できることがあります。配管のナットの緩み、パッキンの劣化、凍結による破損、保温材の劣化などが原因であれば、配管修理や一部交換で改善できる可能性があります。水が出ている場所が本体内部ではなく、明らかに配管まわりであれば、水道設備に対応した業者へ相談するのも一つの方法です。
ただし、エコキュートは電気でお湯を作る設備でもあるため、配管と本体のどちらに原因があるか判断しにくいケースもあります。水道業者に依頼する場合でも、給水・給湯の配管だけでなく、ヒートポンプ配管(貯湯タンクとヒートポンプユニットをつなぐ往きと戻りの配管)に対応できるかを事前に確認しましょう。ヒートポンプ配管や本体内部の部品が関係する場合は、エコキュート専門業者やメーカー対応が必要になることもあります。水漏れ箇所が分からない場合は、無理に決めつけず、写真を見せて相談することが大切です。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの水漏れで連絡する前にやるべき応急処置

順番は、使用を止める、止水する、電気まわりが濡れていればブレーカーを落とす、写真を撮る、の順です。水が勢いよく出ているときは、何より止水を優先してください。写真は、安全な位置から撮れるようであれば止水の前でも構いませんし、止めたあとでも十分です。
エコキュートが水漏れしたときは、連絡先を探す前に安全確保を優先しましょう。水漏れの状態で使い続けると、お湯が出なくなるだけでなく、電気部品の故障や漏電につながる可能性があります。応急処置は、修理を自分で行うためではなく、被害を広げないための一時的な対応です。電源まわりに水がかかっている場合や、焦げた臭い、異音、エラー表示がある場合は、無理に触らず慎重に対応してください。応急処置の手順をより詳しく知りたい場合は、エコキュートが水漏れしたときの応急処置もあわせてご覧ください。
エコキュートの使用を止める
水漏れに気づいたら、まずエコキュートの使用を止めましょう。水漏れしている状態でお湯を使い続けると、タンク内の湯量が減り続けたり、配管の破損が広がったり、本体内部に水が入り込んだりするおそれがあります。特に、貯湯タンクの下から水が出ている場合や、ヒートポンプユニット周辺が常に濡れている場合は、正常な排水ではなく故障の可能性もあります。
浴室や台所でお湯が使える状態でも、「使えるから大丈夫」と判断するのは危険です。水漏れの原因が分からないうちは、入浴、追いだき、沸き増しなどの使用を控えましょう。リモコンにエラーが表示されている場合は、内容をメモしたり写真に残したりしてから使用を止めます。エラーを消してしまうと、点検時に状況を伝えにくくなることがあります。まずは被害を広げないことを優先し、使用を停止したうえで連絡先を確認しましょう。
止水栓や給水元栓を閉める
水が勢いよく出ている場合や、出続けている場合は、止水栓や給水元栓を閉めて水の供給を止めます。エコキュートには、本体へ水を送るための給水配管があり、止水栓を閉めることで水漏れの拡大を抑えられることがあります。止水栓の場所は設置環境によって異なりますが、貯湯タンクの近くや配管まわりにあります。
閉めるときは、無理に力を入れず、回せる範囲でゆっくり操作します。固着して動かない場合や、どれが止水栓か分からない場合は、無理に触らないでください。誤ったバルブを操作すると、他の設備に影響が出たり、かえってトラブルが広がったりする可能性があります。止水栓が分からない場合は、家全体の水道元栓を閉める方法もありますが、家中の水が使えなくなるため注意が必要です。操作後は、水漏れの勢いが弱まったか確認し、状況を業者や管理会社へ伝えましょう。
漏電の危険がある場合はブレーカーを落とす
エコキュートは電気を使う設備のため、水漏れが電気部品にかかっている可能性がある場合は注意が必要です。貯湯タンクやヒートポンプユニットの内部に水が入り込んでいるように見える、電源まわりが濡れている、異音がする、焦げたような臭いがする、リモコンの表示がおかしいといった場合は、漏電の危険があります。このような状況では、本体や配線に直接触れないようにしましょう。
安全を確保するために、エコキュート専用のブレーカーが分かる場合は落とします。分電盤に「エコキュート」「給湯器」などの表示がある場合は、そのブレーカーを確認します。ただし、濡れた手で分電盤を触るのは危険です。手や足元が濡れている場合は、乾いた状態を確保してから操作してください。どのブレーカーか分からない場合や、感電の不安がある場合は、無理に操作せず、管理会社や専門業者へ状況を伝えて指示を受けましょう。
ただし、水がかかっていないのであれば、冬はブレーカーを落とさない方がよい場合もあります。電源を切ると凍結を防ぐ運転が働かず、配管を傷めることがあるためです。電気まわりに水がかかっているかどうかが分からないときは、切ってください。そのうえで、切ったことを業者に伝えてください。
水漏れ箇所を写真や動画で記録する
連絡前には、水漏れ箇所を写真や動画で記録しておくと状況を説明しやすくなります。水が出ている場所、水の量、濡れている範囲、配管や本体の位置関係が分かるように撮影しておきましょう。水漏れが一時的に止まった場合でも、写真があれば点検時に症状を伝えやすくなります。賃貸の場合や保険の確認が必要な場合にも、記録が役立つことがあります。
撮っておくと役に立つのは、次の3枚です。
- 全景(エコキュート全体と、濡れている範囲が分かるもの)
- 漏れている箇所のアップ(どこから出ているかが分かるもの)
- 銘板(メーカー名と型番が読めるもの)
撮影するときは、安全な範囲から行い、濡れている電源まわりや本体内部には近づきすぎないようにします。全体の写真と、濡れている部分のアップを両方撮っておくと、相談先が状況を把握しやすくなります。動画を撮る場合は、水がポタポタ落ちているのか、流れ続けているのか、沸き上げ中だけなのかが分かるように短時間で記録します。撮影はあくまで説明のためであり、危険な場所に手を入れたり、カバーを外したりする必要はありません。
止水より撮影を優先する必要はありません。安全な位置から撮れるようであれば、止水の前に撮っておくと、どこから出ていたかが残ります。すでに止水したあとでも、濡れていた範囲と銘板を撮っておけば十分です。保証や保険を使うときにも、同じ記録が必要になります。
型番・メーカー名・エラーコードを確認する
エコキュートの修理相談では、メーカー名、型番、設置時期、リモコンのエラーコードが重要な情報になります。型番は、貯湯タンク本体やヒートポンプユニットに貼られている銘板で確認できます。取扱説明書や保証書、購入時の書類にも記載されている場合があります。型番が分かると、対応できる部品や修理内容を判断しやすくなります。
あわせて製造年も控えておいてください。後半でご説明する「修理に使う部品が残っているか」の判断に使います。
リモコンにエラーコードが表示されている場合は、消す前に写真を撮るかメモしておきましょう。エラーコードは不具合の種類を判断する手がかりになるため、連絡時に伝えるとスムーズです。コードの意味はエラーコード一覧で確認できます。メーカー名や型番が分からない場合でも相談はできますが、事前に分かる情報がそろっているほど、点検や見積もりの精度が上がります。屋外で銘板を確認するときは、雨や水たまり、濡れた配線に注意し、見えない場合は無理に探さず、業者に確認してもらいましょう。
連絡するときに伝えると話が早いのは、次の6点です。
- 写真3枚(全景、漏れている箇所、銘板)
- 型番と製造年
- 漏れている量と、いつから続いているか
- エラー表示の有無
- 止水栓を閉めたか、ブレーカーを落としたか
- 持ち家か賃貸か、保証が残っているか
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの水漏れでやってはいけない対処法
水が出ていると、なんとか止めようとしてしまいます。ただ、次の4つは被害を広げるか、原因が分からなくなるかのどちらかです。止水栓を閉めた時点で水は止まるので、それ以上は触らないでください。
防水テープを巻いて水を止めようとする
漏れている場所に防水テープや自己融着テープを巻いても、水圧がかかっているため止まりません。しばらく止まったように見えても、圧力の逃げ場がなくなって別の場所から出ることがあります。
それ以上に困るのは、どこから漏れていたかが見えなくなることです。業者が来たときにテープを剥がすところから始まり、原因を突き止めるのに時間がかかります。
水を止めるのはテープではなく止水栓です。
継手や配管を無理に締め直す
接続部から漏れていると、締めれば止まりそうに見えます。ただ、締めすぎると中のパッキンが潰れ、漏れる量が増えます。
配管そのものが劣化している場合は、力をかけた拍子に割れることもあります。金属の配管でも、年数が経つと肉厚が薄くなっています。
締め直すのは工具と経験が要る作業です。連絡してから来てもらうまでのあいだは、触らないでおいてください。
電源を入れたまま様子を見る
水がかかっている状態で通電を続けると、感電や漏電の危険があります。前の節でブレーカーを落とした場合は、業者が来るまで戻さないでください。
「少し様子を見よう」と電源を入れたままにすると、その間も沸き上げが動き、漏れが続きます。水道代と電気代がかかり続けることにもなります。
ただし、水がかかっていない場所からの少量の漏れであれば、冬は凍結を防ぐために電源を入れたままにします。電気まわりに水がかかっているかどうかが分からないときは、電源を切って、切ったことを業者に伝えてください。
自分で分解して原因を調べる
水漏れを見つけても、自己判断でカバーを外したり、配管を分解したり、部品を交換したりするのは避けましょう。エコキュートは水道設備と電気設備が関係する機器のため、誤った作業をすると水漏れが悪化したり、漏電や感電の危険が高まったりする可能性があります。
貯湯タンクの中には高温のお湯が入っています。配管を外すと熱湯が出てくることがあります。電装部品に触れば感電の危険もあります。
特に、貯湯タンク内部、ヒートポンプユニット、電装部品、弁類に関わる不具合は、専門的な点検が必要です。保証期間内の場合、自分で分解したことによって保証対象外になる可能性もあります。
応急処置として行うのは、使用を止める、止水する、必要に応じてブレーカーを落とす、写真を撮るといった範囲にとどめましょう。原因を特定して直す作業は、メーカーや専門業者に任せるのが安全です。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
これは水漏れ?正常な排水?連絡前に見分けるポイント

エコキュートのまわりに水があるからといって、すべてが故障とは限りません。エコキュートは運転中に排水が出ることがあり、沸き上げや外気温の影響で一時的に地面が濡れる場合があります。ただし、正常な排水と故障による水漏れは見た目が似ていることもあります。水が出ている場所、出ているタイミング、量、乾くまでの時間を確認し、判断に迷う場合は早めに点検を依頼しましょう。症状から確かめる手順はエコキュートが水漏れしているか確認する方法にまとめています。
沸き上げ中の膨張水は正常な場合がある
エコキュートはタンク内の水を温めてお湯を作るため、沸き上げ中に膨張した水が排水されることがあります。この水は機器の異常ではなく、圧力を調整するために出る正常な排水です。夜間や早朝など、沸き上げ運転をしている時間帯に排水口から水が出ている場合は、膨張水の可能性があります。排水が決まった場所から出ており、運転が終わると止まるなら、急な故障とは限りません。
ただし、沸き上げが終わっても水が出続ける、排水量が明らかに増えている、排水口以外の場所から水が出ている、タンク下が常に濡れている場合は注意が必要です。正常な膨張水であれば、時間が経つと周辺は乾いていきます。いつ見ても濡れている状態が続く場合は、弁の不具合や配管の水漏れが隠れている可能性があります。正常かどうか迷う場合は、水が出る時間帯と場所を記録して相談しましょう。
ヒートポンプユニットの結露水は正常な場合がある
ヒートポンプユニットの周辺が濡れている場合、結露水の可能性があります。ヒートポンプユニットは空気中の熱を利用してお湯を作るため、運転中に内部や配管まわりで結露が発生し、水として排出されることがあります。特に湿度が高い日や気温差が大きい日は、結露水が目立つことがあります。水がドレンホースや決まった排水経路から出ており、運転後に自然に乾く場合は正常な排水の範囲と考えられます。
一方で、ヒートポンプユニットの下だけでなく、配管の継ぎ目や本体カバーの隙間から水が出ている場合は、結露ではなく水漏れの可能性があります。また、運転していない時間帯にも水が出続けている場合や、地面がずっと濡れたままの場合も注意が必要です。結露水か故障かを判断するには、水の出ている場所とタイミングが重要です。不安な場合は、写真を撮って専門業者に確認してもらいましょう。
室外機まわりの水については室外機から水漏れの記事で詳しく扱っています。
霜取り運転による排水は正常な場合がある
寒い時期には、ヒートポンプユニットに霜が付くことがあります。エコキュートは霜を取り除くために霜取り運転を行い、その際に溶けた水が排水されることがあります。冬場にヒートポンプユニット周辺が一時的に濡れている場合は、霜取り運転による排水かもしれません。運転のタイミングに合わせて水が出て、しばらくすると止まる場合は、正常な動作の範囲に入ります。
ただし、冬場は配管の凍結や破損による水漏れも起こりやすいため、すべてを霜取り運転と判断するのは危険です。配管の保温材が破れている、接続部から水がにじんでいる、水が勢いよく出ている、凍結後に急に濡れ始めたといった場合は、配管破損の可能性があります。霜取り運転による排水は一時的なものですが、故障による水漏れは止まりません。水が出る時間や量を確認し、違和感があれば点検を依頼しましょう。
沸き上げ後も水が止まらない場合は注意する
沸き上げ中に水が出ることはありますが、沸き上げが終わった後も水が止まらない場合は注意が必要です。排水口から少量の水がしばらく出る程度なら問題ないこともありますが、長時間にわたって流れ続ける場合は、逃し弁や減圧弁の不具合、配管の水漏れ、タンクまわりの異常が考えられます。特に、朝になっても地面が濡れている、昼過ぎになっても乾かないという場合は点検を検討しましょう。
確認するときは、水が出ている場所をよく見ます。決まった排水口から出ているのか、本体の下から広がっているのか、配管の継ぎ目からにじんでいるのかによって原因が変わります。水道メーターが回り続けている場合は、どこかで漏水している可能性もあります。沸き上げ後も水が止まらない状態を放置すると、水道代や電気代が高くなるだけでなく、本体の故障が進むおそれがあります。早めに相談しましょう。
排水口やドレンホース以外から水が出ている場合は注意する
正常な排水は、基本的に決められた排水口やドレンホースから出ます。反対に、貯湯タンクの下、配管の接続部、本体カバーの隙間、ヒートポンプ配管のまわりなど、本来水が出ない場所から水が出ている場合は注意が必要です。水がポタポタ落ちている程度でも、内部部品や配管の劣化が進んでいる可能性があります。
排水口やドレンホース以外から水が出ているときは、使用を控え、止水できる場合は止水したうえで連絡しましょう。水漏れ箇所が分かりにくい場合は、濡れている範囲を写真に撮っておくと説明しやすくなります。水は低い場所へ流れるため、実際の漏れ箇所と水たまりの場所が離れていることもあります。見た目だけで原因を決めつけず、専門的な点検を受けることが大切です。特に電気部品の近くが濡れている場合は、触らず安全を優先してください。
見分けるもう1つの目安が、乾くまでの時間です。正常な排水や結露水であれば、時間が経つと地面や周辺は乾いていきます。晴れているのに長時間濡れたまま、毎日同じ場所に水たまりができる、昼になっても乾かないといった場合は、水漏れが続いている可能性があります。少量の水でも、毎日出続けていれば配管や弁の不具合が隠れていることがあります。朝だけ濡れているのか、一日中濡れているのか、沸き上げ運転と関係しているのかを記録すると判断しやすくなります。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの水漏れを放置してはいけない理由

エコキュートの水漏れは、少量であっても放置しないことが大切です。最初は「少し濡れているだけ」に見えても、配管の劣化や弁の不具合、本体内部の故障が進んでいる場合があります。水漏れを放置すると、修理費用が高くなるだけでなく、お湯が使えなくなったり、漏電の危険が高まったりすることがあります。異常に気づいた段階で原因を確認し、早めに相談しましょう。
水道代や電気代が高くなる
エコキュートの水漏れを放置すると、水道代や電気代が高くなることがあります。配管や本体内部から水が漏れ続けている場合、使っていない時間帯でも水が流れ続けるため、水道使用量が増えてしまいます。また、タンク内のお湯が減りやすくなると、エコキュートが追加で沸き上げを行い、電気代が上がる可能性もあります。
水漏れの量が少ないと、最初は大きな変化に気づきにくいかもしれません。しかし、毎日少しずつ漏れている状態が続くと、月単位では無視できない負担になります。残湯量がすぐ減る、水道代が急に上がった、電気代が以前より高くなったと感じる場合は、水漏れが関係している可能性があります。見える範囲で水が少量しか出ていなくても、内部や床下で漏れているケースもあるため、早めに点検することが大切です。
水道代がどのくらい増えるかは水漏れで水道代は高くなるの記事で扱っています。
お湯が使えなくなる可能性がある
水漏れを放置すると、ある日突然お湯が使えなくなる可能性があります。タンク内のお湯が漏れて残湯量が減ったり、配管の破損によってお湯が正常に送られなくなったりすると、台所や浴室でお湯が出にくくなります。最初は湯量が少ない、ぬるいお湯しか出ないといった症状でも、状態が悪化すると完全に使えなくなることがあります。
特に冬場はお湯が使えなくなると生活への影響が大きく、入浴や洗い物に支障が出ます。水漏れがある状態で無理に使い続けると、エコキュート本体が異常を検知して運転を停止することもあります。リモコンにエラーが出ている場合は、すでに機器が不具合を検知している可能性があります。水漏れと同時にお湯の温度や湯量に変化がある場合は、故障が進む前に相談しましょう。
本体内部や基板の故障につながる
エコキュートの水漏れが本体内部に広がると、基板や電気部品の故障につながることがあります。エコキュートは屋外に設置される機器ですが、内部の電装部品は水がかかることを前提にしていない部分もあります。配管や弁から漏れた水が内部に入り込むと、センサーや制御部品に不具合が起こり、正常に運転できなくなる可能性があります。
本体内部の故障は、配管の簡単な補修よりも修理費用が高くなりやすいです。基板交換や部品交換が必要になると、部品の取り寄せに時間がかかる場合もあります。さらに古い機種では部品が手配できず、本体交換が必要になることもあります。外から見える水漏れが少量でも、内部でどの程度影響が出ているかは確認しないと分かりません。水漏れを見つけたら、被害が広がる前に点検を依頼することが重要です。
漏電・感電・火災の危険がある
エコキュートの水漏れで特に注意したいのが、漏電や感電の危険です。エコキュートは電気を使って運転しているため、水が電気部品や配線まわりにかかると危険な状態になることがあります。電源まわりが濡れている、リモコン表示が不安定、焦げたような臭いがする、ブレーカーが落ちるといった症状がある場合は、無理に触らないでください。
漏電は目に見えないため、「少し水が出ているだけ」と思って触ると危険です。濡れた手で本体や分電盤に触れることも避けましょう。漏電の可能性がある場合は、使用を止め、必要に応じてブレーカーを落とし、専門業者や管理会社に相談します(冬に水がかかっていない場合など、切らない方がよい例外は応急処置の章でご説明したとおりです)。火災のリスクは高頻度で起こるものではありませんが、電気設備と水漏れが重なる以上、軽く考えないことが大切です。安全を最優先にし、自分で分解や修理をしないようにしましょう。
床下や基礎まわりに被害が広がる
エコキュートの水漏れは、機器本体だけでなく、住宅の床下や基礎まわりに被害を広げることがあります。屋外に設置されている場合でも、水が長時間流れ続けると、コンクリートまわりが常に湿った状態になり、汚れやカビ、苔の発生につながります。設置場所によっては、床下や建物側へ水が流れ込む可能性もあります。
水漏れが建物内部へ広がると、修理対象がエコキュートだけで済まなくなることがあります。床材、断熱材、基礎まわり、外壁付近に影響が出ると、復旧費用が高くなる可能性があります。マンションや集合住宅では、階下や隣家へ水が広がるリスクもあるため、早めの対応が必要です。水漏れが少量でも、同じ場所が常に濡れている場合は放置せず、建物への影響が出る前に相談しましょう。
そしてここまで進むと、最初は部品交換や配管補修で済んだ不具合が、本体交換につながることがあります。配管や弁の劣化を放置して本体内部に水が入り込むと、基板やセンサーなど複数の部品が故障する可能性があります。さらに、使用年数が長いエコキュートでは、修理に必要な部品が手配できない場合もあり、交換を検討せざるを得ないことがあります。水漏れが軽いうちに点検すれば、部品交換や配管修理で対応できる可能性があります。異常を見つけた段階で相談することが、結果的に費用と手間を抑えることにつながります。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの水漏れ修理にかかる費用相場

エコキュートの水漏れ修理費用は、水漏れしている場所、交換する部品、作業内容、設置状況によって変わります。パッキンや接続部の補修で済む場合は比較的費用を抑えやすいですが、配管交換、本体部品の交換、ヒートポンプユニットの修理、本体交換が必要になると費用は高くなります。見積もりを確認するときは、作業費だけでなく、出張費、点検費、部品代、追加工事の有無も確認しましょう。
以下に挙げるのは一般的な目安で、エコ猿の実績値ではありません。エコ猿は交換を専門に扱う店で修理を受け付けていないため、修理費用の実績を持っていないためです。実際の金額は、水漏れしている場所、部品の在庫、設置環境によって変わります。修理を依頼する予定のメーカー窓口や施工店、修理業者で見積もりを取ってご確認ください。
パッキン交換や接続部補修の費用相場
配管の接続部やパッキンの劣化が原因で水漏れしている場合は、比較的軽度な修理で済むことがあります。費用の目安は、部品代と作業費を含めて1万円〜3万円程度です。ナットの緩みやパッキンの劣化など、原因がはっきりしていて作業範囲が狭い場合は、短時間で修理できることもあります。
ただし、同じ接続部の水漏れでも、配管の劣化が進んでいる場合や、保温材を外して確認する必要がある場合は費用が上がることがあります。また、点検費や出張費が別でかかる場合もあります。見積もりでは、パッキン交換だけで済むのか、配管の一部交換が必要なのかを確認しましょう。一時的に水漏れが止まっても、劣化した部品をそのままにすると再発する可能性があります。安さだけで判断せず、原因をきちんと確認してもらうことが大切です。
配管修理・配管交換の費用相場
給水配管、給湯配管、ヒートポンプ配管、ふろ配管などの一部交換が必要な場合は、2万円〜6万円程度が目安です。配管の破損、凍結による割れ、接続部の劣化、保温材の傷みなどがある場合は、補修だけではなく交換が必要になることがあります。配管の長さや設置場所、作業のしやすさによって費用は変わります。
屋外配管が見える場所にあり、作業しやすい場合は比較的費用を抑えやすいですが、狭い場所や床下、壁際など作業しにくい場所では費用が高くなることがあります。ヒートポンプ配管はエコキュートの運転に関わる重要な部分のため、専用の部材や適切な施工が必要です。見積もりを取る際は、どの配管をどの範囲まで交換するのか、保温材の巻き直しまで含まれているのかを確認しましょう。再発防止のためには、劣化した部分だけでなく周辺の状態も見てもらうと安心です。
弁や内部部品の交換にかかる費用相場
逃し弁、減圧弁、混合弁、センサーなど、エコキュートの部品交換が必要な場合は、2万円〜7万円程度が目安です。部品の種類や機種によって費用は変わり、部品代が高いものや作業に時間がかかるものはさらに費用が上がることがあります。弁の不具合があると、沸き上げ後も水が止まらない、排水が増える、湯量が安定しないといった症状につながることがあります。
ヒートポンプユニットまわりの水漏れや不具合は、3万円〜10万円程度が目安です。ヒートポンプユニットはお湯を作る重要な部分であり、内部部品や配管、熱交換に関わる箇所に不具合があると修理費用が高くなりやすいです。結露水や霜取り運転による正常な排水と見分けにくいこともあるため、まずは点検で原因を確認する必要があります。
内部部品の交換では、点検によって原因を特定してから作業する必要があります。外から見える水漏れだけでは、どの部品が悪いか判断できないこともあります。見積もりを確認するときは、部品代、作業費、点検費、交換後の動作確認が含まれているかを見ておきましょう。使用年数が長い場合は、1つの部品を交換しても別の部品が続けて故障する可能性があります。そしてそもそも、部品が手に入るかどうかという問題があります。これは後半の「修理に使う部品が残っているかを年数から見る」でご説明します。
本体交換が必要な場合の費用相場
貯湯タンク本体の劣化、内部腐食、複数部品の故障、部品供給終了などがある場合は、本体交換が必要になることがあります。エコキュート本体交換の費用は、機種やタンク容量、工事内容によって大きく変わりますが、目安としては40万円〜80万円程度です。高機能機種や大容量タイプ、設置環境が特殊な場合は、さらに費用がかかることもあります。
実際の金額は現地を見ないと出せません。
本体交換になると、機器代だけでなく、既存機器の撤去、配管接続、電気工事、リモコン交換、試運転などの費用が含まれます。水漏れが原因で交換を検討する場合は、修理費用と交換費用の差だけでなく、現在の使用年数、今後の故障リスク、省エネ性能も考慮しましょう。古い機種を高額修理するより、新しい機種へ交換した方が長期的に安心できる場合もあります。見積もりは工事内容まで確認し、不明点を残さないことが大切です。
エコ猿では、交換の見積もりを無料でお出ししています。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの水漏れで保証や保険は使える?

エコキュートの水漏れ修理では、保証や保険が使える場合があります。ただし、すべての水漏れが対象になるわけではありません。メーカー保証、販売店の延長保証、施工保証、住宅保険などは、それぞれ対象範囲や条件が異なります。修理を依頼する前に、保証書や契約書、保険証券を確認し、対象になる可能性があるか見ておきましょう。写真や見積書などの記録を残すことも大切です。
メーカー保証が使えるケース
メーカー保証は、エコキュート本体や部品に初期不良や製品上の不具合があった場合に使える可能性があります。保証期間内で、通常の使い方をしていたにもかかわらず部品が故障した場合は、保証対象になることがあります。水漏れが本体内部の部品や弁類の不具合によるものであれば、まずメーカー保証の有無を確認しましょう。
保証の年数は部位によって分かれていることがあります。たとえばコロナは、公式のよくある質問で「保証期間はお買い上げいただいた日から2年間です。ただし、コンプレッサー・熱交換器は3年間、缶体は5年間です」と案内しています(コロナ エコキュートの保証期間は何年ですか?)。年数は各社で違うので、保証書か取扱説明書でご確認ください。
ただし、保証期間内であっても、すべての水漏れが対象になるわけではありません。凍結、外部からの衝撃、施工不良、使用環境、消耗部品の劣化などは保証対象外になる場合があります。メーカー保証が使える可能性がある場合は、先にメーカーや購入店の指示を受けてください。指示を受ける前に他社で分解や修理をすると、保証の対象外になることがあります。メーカー保証を使う可能性があるなら、保証書を確認し、型番、設置日、症状、エラーコードを整理してから連絡しましょう。判断に迷う場合は、先に保証窓口へ確認するのが安心です。
販売店や延長保証が使えるケース
エコキュートを購入した販売店で延長保証に加入している場合は、メーカー保証が切れた後でも修理費用の一部または全部が対象になることがあります。延長保証の内容は契約によって異なり、対象部品、保証期間、上限金額、出張費の扱いなどが決められています。水漏れが発生したら、購入店の保証書や契約書を確認し、専用の連絡先があるか見てみましょう。
延長保証を使う場合も、先に別の業者へ修理を依頼すると対象外になることがあります。特に、保証会社や販売店が指定する手順がある場合は、その流れに沿って連絡することが大切です。水漏れしている状態を写真で記録し、エラーコードや型番を控えておくと手続きが進みやすくなります。保証が使えるか分からない場合でも、自己判断で諦めず、まずは販売店や保証窓口へ確認しましょう。
施工保証が使えるケース
設置して間もないエコキュートで水漏れが発生した場合は、施工保証が使える可能性があります。施工保証とは、設置工事や配管接続などの施工部分に不具合があった場合に対応する保証です。たとえば、配管の接続不良、ナットの締め不足、部材の取り付け不備などが原因で水漏れしている場合は、設置業者に相談するのが適しています。
施工保証の期間や内容は、設置業者や契約内容によって異なります。設置後すぐに水漏れした場合や、工事した配管まわりから水が出ている場合は、購入時の書類や工事保証書を確認しましょう。保証の対象になる可能性がある場合は、別の業者に先に修理を依頼せず、設置業者へ連絡する方がよいです。連絡時には、設置日、水漏れしている場所、発生したタイミングを伝えます。写真や動画を残しておくと、施工箇所の確認にも役立ちます。
火災保険や住宅保険が使える可能性があるケース
エコキュートの水漏れによって建物や家財に被害が出た場合、火災保険や住宅保険が使える可能性があります。たとえば、水漏れによって床下、壁、基礎まわり、家財などに被害が出た場合、契約内容によっては補償対象になることがあります。ただし、エコキュート本体の故障や経年劣化による修理費用そのものは、保険の対象外になることもあります。
この記事で「使えます」とは書けません。保険が使えるかどうかは、原因、被害範囲、契約内容によって判断されるためです。水漏れに気づいたら、被害箇所を片付ける前に写真を撮り、修理業者の見積書や点検結果を保管しておきましょう。賃貸の場合は、入居者の保険と貸主側の保険が関係することもあるため、まず管理会社へ連絡することが大切です。保険を使える可能性がある場合は、修理前に契約先の保険会社や管理会社へ確認し、必要な書類を準備しましょう。対象になるケースや申請の流れはエコキュートの故障に火災保険は使える?でくわしく整理しています。
保証や保険を使うために写真や書類を残しておく
保証や保険を使う可能性がある場合は、写真や書類を残しておくことが重要です。水漏れ箇所、濡れている範囲、エコキュート本体の型番、リモコンのエラーコード、被害が出ている場所を記録しておくと、後から状況を説明しやすくなります。水漏れが一時的に止まった場合でも、発生時の写真があれば確認材料になります。前半でお願いした写真3枚が、そのまま使えます。
書類としては、保証書、取扱説明書、購入時の領収書、工事契約書、延長保証の書類、修理見積書、点検報告書などを保管しておきましょう。保険を使う場合は、被害箇所を修理する前に写真を撮ることが大切です。急いで片付ける必要がある場合でも、可能な範囲で記録を残してから作業しましょう。記録が不足していると、保証や保険の判断が難しくなることがあります。連絡前のひと手間が、費用負担を抑えることにつながる場合があります。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの水漏れは修理と交換のどちらがよい?

エコキュートの水漏れは、原因によって修理で済む場合と交換を検討した方がよい場合があります。パッキンや配管接続部の軽い不具合であれば、修理で改善できる可能性があります。一方で、本体内部の劣化、複数部品の故障、使用年数の長さが関係している場合は、修理しても再発することがあります。費用だけで判断せず、原因、使用年数、今後の故障リスクを踏まえて考えましょう。
修理で済みやすいケース
水漏れの原因がパッキンの劣化、配管接続部の緩み、ドレンホースの詰まり、軽度な弁の不具合などであれば、修理で済む可能性があります。特に、設置から年数がそれほど経っていないエコキュートや、本体内部に大きな不具合がない場合は、部品交換や配管補修で改善できることがあります。水漏れ箇所がはっきりしており、被害が広がっていない場合も修理向きです。
修理で済むかどうかは、見た目だけでは判断できないこともあります。少量の水漏れでも内部部品が劣化している場合がありますし、逆に大きな水たまりに見えても正常な排水が原因の場合もあります。修理を前提にする場合は、原因を特定してもらい、再発の可能性が低いか確認しましょう。費用が安い応急的な補修だけで済ませると、後から再び水漏れすることがあります。修理内容と保証の有無を確認して依頼することが大切です。
部品交換が必要になりやすいケース
エコキュートの水漏れでは、逃し弁、減圧弁、混合弁、パッキン、配管部材、センサーまわりなどの部品交換が必要になることがあります。沸き上げ後も排水が止まらない、湯量が安定しない、エラーコードが出る、同じ場所から水漏れを繰り返すといった場合は、部品の劣化や不具合が疑われます。部品交換で直るケースもありますが、複数の部品が同時に劣化している場合は費用が高くなることがあります。
部品交換を行う場合は、交換する部品名、費用、作業時間、修理後の保証を確認しましょう。古い機種では部品の在庫がない場合や、取り寄せに時間がかかる場合もあります。また、1つの部品を交換しても、別の部品が近いうちに故障する可能性がある場合は、交換も含めて検討した方がよいことがあります。修理費用だけでなく、今後どれくらい安心して使えるかを確認することが重要です。
そして「部品の在庫がない」は、機種が古いと必ず起こります。次でご説明します。
修理に使う部品が残っているかを年数から見る
修理に使う部品は、いつまでも作られているわけではありません。メーカーは「補修用性能部品」の保有期間を決めていて、その期間を過ぎると部品が手に入らなくなります。
ダイキンは公式のよくある質問で「製造打ち切り後の補修用性能部品(※1)の保有期間(※2)は下記のとおりです。 製品 保有期間 エアコン 10年 エコキュート 10年」と示しています(ダイキン 部品保有期間について)。
三菱電機は公式のよくある質問で「電気給湯機器(エコキュート含む):製造打ち切り後10年」と案内しています(三菱電機 スマート電化各機種の補修用性能部品のメーカー保有期間は?)。
日立も公式のサポートページで「エコキュート 10年」としています(日立 製品のご利用に関して)。
ここで気をつけたいのが、1社だけ年数が違うことです。パナソニックは公式のサポートページで「エコキュート 9年~10年」と、幅を持たせて示しています(パナソニック 補修用性能部品の保有期間)。
そしてもう1つ、数え始めの時点が「買った日」ではありません。ダイキンは同じページで「(※2) 保有期間の始期は、その製品の製造を打ち切った時です」と書いています。日立も同じく「(1) 保有期間の始期は、その製品の製造を打ち切った時です」としています。
つまり「購入から10年」ではなく「そのモデルの製造打ち切り後10年」です。買った時点ですでに製造が終わっていたモデルであれば、購入から10年より早く部品が尽きます。
ご自宅の機種がどうかは、本体の銘板にある型番と製造年を控えて、メーカーの窓口に修理用の部品がまだあるかを確認してください。連絡するときに型番と製造年を控えておくようお願いしたのは、このためです。
部品がなければ、どれだけ軽い症状でも修理はできません。その場合は交換になります。
水漏れは寿命のサインなのか
「水漏れは寿命ですか」という質問をよくいただきます。
まず前提として、エコキュートには国が定めた寿命の目安がありません。
経済産業省の長期使用製品安全点検・表示制度では「特定保守製品は、安全に使う目安となる設計上の「標準使用期間」を設けています」とされていますが、その対象製品として挙がっているのは「石油給湯器」「石油ふろがま」の2つです(経済産業省 長期使用製品安全点検・表示制度)。エコキュートは含まれていません。
ですので「何年で寿命」と言い切れる公的な基準はありません。
そのうえで、次の3つが重なったときは、交換を検討する場面になります。理由は年数そのものではありません。
- 前の節のとおり、部品の保有期間を過ぎていると修理ができない
- タンクの内部から腐食している場合は、部品交換では直らない
- 1か所が劣化しているとき、ほかの箇所も同じ年数を経ている
漏れている場所がタンク本体である、部品の保有期間を過ぎている。このどちらかに当てはまるときが、交換を考える場面です。タンク本体は溶接された構造のため、内部から腐食している場合は部品交換では直りません。
エコキュートの寿命の考え方はエコキュートの寿命の記事でまとめています。
本体交換を検討した方がよいケース
貯湯タンクの劣化や内部腐食、本体内部への水の侵入、基板故障、複数部品の不具合がある場合は、本体交換を検討した方がよいことがあります。特に、修理費用が高額になる場合や、修理しても再発の可能性が高い場合は、無理に修理を続けるより交換した方が長期的に安心できることがあります。水漏れとあわせて、お湯が沸かない、エラーが頻繁に出る、残湯量が安定しないといった症状がある場合も注意が必要です。
判断の目安をまとめると、次のいずれかに当てはまる場合です。
- 貯湯タンク本体や底の部分から漏れている
- メーカーに問い合わせて、部品の保有期間を過ぎていると言われた
- 同じ場所や別の場所で、漏れを繰り返している
- 漏れた水で基礎や床下まで濡れている
本体交換は費用が大きくなりますが、新しい機種にすることで省エネ性能や使い勝手が改善することもあります。交換を検討する際は、現在の修理費用、使用年数、今後の故障リスク、家族人数に合ったタンク容量を比較しましょう。専門業者に相談すると、修理と交換の両方の見積もりを出してもらえる場合があります。判断に迷う場合は、短期的な費用だけでなく、今後数年使う前提で考えると選びやすくなります。
エコ猿はエコキュートの交換を専門に扱う店です。修理のご依頼は受け付けていません。上のいずれかに当てはまり、交換を考えている場合にご相談ください。見積もりと出張費は無料です。他社で「修理できない、交換になる」と言われたあとの、見積もりの比較でも構いません。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコ猿の水漏れトラブルの施工事例を紹介
エコ猿でも、水漏れをきっかけに交換のご相談をいただくことがあります。
実際にお引き受けした工事を3件、ご紹介します。漏れていた場所がそれぞれ違うので、ご自宅の状況に近いものをご覧ください。
CASE 01 貯湯ユニットまわりから水漏れ 堺市西区で貯湯ユニットまわりから水漏れしているエコキュートを交換
- 施工エリア
- 大阪府堺市西区
- 建物
- 戸建て
- 交換前の機種
- 日立 BHP-TA46PE(460L)
- 交換後の機種
- ダイキン TUA46ZFV(460L)
貯湯ユニットのまわりから水が漏れている状態でご相談をいただきました。既設の機種を撤去し、同じ460Lクラスの機種へ交換しています。
貯湯タンク本体からの漏れは、部品の交換では直りません。タンクは溶接された構造のため、内部から腐食した場合は交換になります。この記事でご説明した「本体交換を検討した方がよいケース」に当てはまる状態でした。
CASE 02 ヒートポンプ配管まわりから水漏れ 大阪市東淀川区でヒートポンプ配管まわりから水漏れするエコキュートを交換
- 施工エリア
- 大阪府大阪市東淀川区
- 建物
- 戸建て
- 交換前の機種
- 三菱電機 SRT-HPT46W2(460L)
- 交換後の機種
- ダイキン TUA46ZFV(460L)
ヒートポンプユニットにつながる配管のまわりから水が漏れていました。既設の機種を撤去し、同じ460Lクラスの機種へ交換しています。
配管からの漏れは修理で直ることもありますが、年数が経っていて他の箇所も傷んでいる場合は、交換のほうが結果的に安く収まることがあります。修理と交換のどちらにするかは、部品が手に入るかを確かめたうえで判断します。
CASE 03 貯湯ユニットまわりに水がにじむ 大阪市港区で貯湯ユニットまわりに水がにじむエコキュートを交換
- 施工エリア
- 大阪府大阪市港区
- 建物
- 戸建て
- 交換前の機種
- ダイキン TUN46MFV(460L)
- 交換後の機種
- 三菱電機 SRT-ST467(460L)
水たまりができるほどではないものの、貯湯ユニットのまわりが常に湿っている状態でした。既設の機種を撤去し、同じ460Lクラスの機種へ交換しています。
にじむ程度の漏れでも、放っておけば量は増えます。早めにご相談いただいたことで、基礎まわりへ被害が広がる前に交換できました。この記事の「地面が長時間濡れたまま」に当たる状態です。
ほかの事例はエコ猿の施工事例にまとめています。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの水漏れでよくある質問

エコキュートの水漏れでは、連絡先や応急処置以外にも、相談時に不安になりやすい疑問があります。特に、水漏れ箇所がはっきりしない場合や、メーカー名・型番が分からない場合は、連絡してよいのか迷う方もいるでしょう。ここでは、本文で詳しく扱った内容と重複しすぎないように、実際の相談前に気になりやすいポイントをまとめます。
水漏れ箇所が分からなくても業者に相談できますか
水漏れ箇所が分からない場合でも、業者に相談することはできます。エコキュートの水漏れは、実際に水が出ている場所と原因箇所が違うことがあります。たとえば、配管の上部から漏れた水が本体下へ流れていたり、排水口の近くに水がたまっていても原因は別の部品だったりすることがあります。無理に自分で原因を特定しようとすると、危険な場所に触れてしまう可能性もあります。
相談するときは、「どこから漏れているか分からない」と正直に伝えて問題ありません。そのうえで、濡れている場所、いつから気づいたか、水の量、エラーコードの有無、お湯が使えるかを伝えると状況を判断してもらいやすくなります。可能であれば、全体写真と濡れている部分の写真を撮っておきましょう。水漏れ箇所が分からない状態でも、点検によって原因を確認してもらえるため、不安な場合は早めに相談するのが安心です。
メーカー名や型番が分からない場合でも連絡できますか
メーカー名や型番が分からない場合でも、相談はできます。ただし、メーカー名や型番が分かると、対応できる部品や修理方法を確認しやすくなるため、可能な範囲で探しておくとよいでしょう。型番は、貯湯タンク本体やヒートポンプユニットに貼られている銘板、取扱説明書、保証書、購入時の見積書などに記載されていることがあります。
どうしても分からない場合は、エコキュート本体の写真、リモコンの写真、設置場所の写真を用意して相談しましょう。業者によっては、写真からおおよそのメーカーや機種を確認できる場合があります。銘板が見えにくい場所にある場合や、雨で足元が悪い場合は、無理に確認する必要はありません。特に水漏れや漏電の不安があるときは、安全を優先してください。型番が分からないことを理由に連絡をためらうより、分かる情報だけで早めに相談する方が安心です。
水漏れ修理の見積もりだけ依頼できますか
水漏れ修理は、見積もりだけ依頼できる場合があります。ただし、業者によっては点検費や出張費がかかることがあるため、連絡時に確認しておきましょう。水漏れの原因は現地で確認しないと分からないため、電話だけでは正確な費用を出せない場合があります。写真や症状を伝えることで概算を聞けることもありますが、最終的な金額は点検後に決まると考えておくとよいです。
見積もりを依頼するときは、点検費の有無、見積もり後に断れるか、修理を依頼した場合に点検費が含まれるか、追加費用が発生する条件を確認しましょう。高額な修理や本体交換が必要になりそうな場合は、複数の見積もりを比較することも大切です。ただし、水漏れが激しい場合や漏電の危険がある場合は、比較に時間をかけすぎると被害が広がる可能性があります。緊急度に応じて、応急処置と見積もり確認を進めましょう。
なお、エコ猿では交換の見積もりを無料でお出ししていますが、修理の見積もりは承っていません。
古いエコキュートでも修理を依頼できますか
古いエコキュートでも修理を依頼できる場合はあります。ただし、使用年数が長い機種では、部品の在庫がなかったり、修理しても別の箇所が故障しやすかったりすることがあります。水漏れの原因が配管やパッキンなどの比較的簡単な部品であれば修理できる可能性がありますが、本体内部の部品や基板に不具合がある場合は、修理が難しいこともあります。
部品があるかどうかは、銘板の型番と製造年を控えて、メーカーの窓口にお問い合わせください。前半でご説明したとおり、補修用性能部品の保有期間はメーカーが定めており、その期間を過ぎると部品が手に入りません。
古いエコキュートの修理では、修理費用だけでなく、今後どれくらい使えるかを考えることが大切です。しばらく使える可能性がある一方で、高額な部品交換をしても別の故障が続く場合もあります。業者に相談するときは、使用年数、過去の修理歴、現在の症状を伝え、修理と交換のどちらが現実的か確認しましょう。古いから必ず交換というわけではありませんが、修理費用が高い場合は交換も視野に入れると判断しやすくなります。
ドレン排水か水漏れか判断できない場合はどうすればよいですか
ドレン排水か水漏れか判断できない場合は、水が出ている場所、時間帯、量、乾くまでの時間を確認しましょう。ドレン排水や結露水、霜取り運転による排水であれば、決まった排水口やホースから一時的に水が出ます。運転が終わると水が止まり、時間が経つと周辺が乾く場合は、正常な排水の可能性があります。
一方で、排水口やドレンホース以外から水が出ている、沸き上げ後も水が止まらない、地面が長時間濡れたまま、配管の接続部からにじんでいる、エラーコードが出ている場合は水漏れの可能性があります。判断に迷う場合は、無理に自己判断せず、写真や動画を撮って相談しましょう。正常な排水と思って放置した結果、故障が進むこともあります。少しでも不安がある場合は、点検を依頼して原因を確認する方が安心です。
ドレン排水の詳しい仕組みはドレン排水とはの記事で扱っています。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
まとめ
エコキュートが水漏れしたときは、まず安全を確保し、使用を止めることが大切です。水が出ている状態で使い続けると、配管や本体内部の故障が広がったり、漏電や感電の危険につながったりする可能性があります。水が勢いよく出ている場合は止水栓や給水元栓を閉め、電気まわりが濡れている場合は無理に触らず、必要に応じてブレーカーを落としてから相談しましょう。
写真を3枚撮っておいてください。全景、漏れている箇所、銘板の3枚です。安全な位置から撮れるようであれば止水の前に、すでに止めたあとであればそのままの状態で構いません。あわせて型番と製造年を控えておくと、連絡先での話が早く進みます。
やってはいけないのは、テープを巻く、配管を締め直す、電源を入れたまま様子を見る、自分で分解するの4つです。どれも被害が広がるか、原因が分からなくなります。
連絡先は状況によって変わります。持ち家で保証期間内ならメーカーや購入店、設置して間もない場合は設置業者、早く点検してほしい場合はエコキュート専門業者、配管まわりが原因と考えられる場合は水道業者へ相談する選択肢があります。賃貸の場合は、勝手に修理を進めず、まず管理会社や大家さんへ連絡するのが基本です。
また、エコキュートの水はすべてが故障とは限りません。沸き上げ中の膨張水、ヒートポンプユニットの結露水、霜取り運転による排水など、正常な排水もあります。ただし、排水口以外から水が出ている、長時間濡れたまま、エラーコードが出ている、お湯が使えないといった場合は点検が必要です。
修理か交換かで迷ったときは、部品が残っているかを先に確かめてください。補修用性能部品の保有期間はメーカーが定めており、数え始めは購入日ではなく、そのモデルの製造が終わった時点です。部品がなければ、どれだけ軽い症状でも修理はできません。
タンク本体から漏れている、部品の保有期間を過ぎている。このどちらかに当てはまる場合は、交換をご検討ください。エコキュートの交換をお考えの際は、見積もり・出張費無料でエコ猿がうかがいます。












