石油給湯器(灯油ボイラー)の給湯能力とは
石油給湯器の給湯能力って?
石油給湯器(灯油ボイラー)の給湯能力は、「kcal(キロカロリー) 、kW(キロワット)」で表示されます。
給湯能力で示される数値は、大きいほど1分間に作るお湯の量が多くなります。
現在の主流は、4万キロと3万キロの2種類です。
石油給湯器の出湯量を求める計算式
毎分出湯量=給湯負荷(kcal/分)÷(湯温-水温)
1時間に1,000リットルの水を1℃上昇させるためには、1,16kW(1,000kcal/h)の熱量が必要です。
ご家庭に合った給湯能力のボイラーを選びましょう
石油給湯器を交換する際、基本的には現在お使いの製品と同じ給湯能力で問題ありません。
しかし、同時給湯などでお湯が足りなくなる、冬場にシャワーの勢いが弱い等の場合は給湯能力のアップがおすすめです。
お子様の自立で家族構成が変わり人数が少なくなった場合などではサイズダウンしても快適にお使いいただける可能性があります。
また、水道水の温度が変わる夏と冬で給湯能力に変化があるため、交換の際には余裕を持たせて冬を基準に選ぶようにしましょう。
3万キロ(36.0kW)
年間を通してパワフルな水圧でシャワーを楽しめます。
2人暮らしなど少人数のご家庭や同時給湯の機会が少ない場合、3万キロの給湯能力でも十分快適にお湯を使っていただけます。
水温の低い冬はお湯が細くなる可能性が高いので1か所での給湯が望ましいですが、春・夏・秋の3シーズンならお風呂と洗面台など2か所で快適に同時給湯が行えます。
夏場 | 約24.5リットル/分 |
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シャワーと同時に台所での給湯など、2か所でお湯をお使いいただけます。 |
冬場 | 約14.5リットル/分 |
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水圧を気にすることなく快適なシャワーが楽しめます。 |
4万キロ(46.5kW)
3~5人以上のご家庭の場合、4万キロの給湯能力が最適です。
冬でも2か所の同時給湯、春・夏・秋のシーズンなら3か所でも快適にお湯を使うことが出来ます。
夏場 | 約30.5リットル/分 |
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シャワー、洗面台、台所などお湯の使用箇所が3か所でもストレスなく同時給湯ができます。 |
冬場 | 約18.5リットル/分 |
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シャワーと台所など2か所で給湯しても、お湯が細くならず快適にお湯をお使いいただけます。 |
石油給湯器の給湯能力でお悩みなら
給湯器の寿命は約10年から15年と長いため、安いからといって低い能力の商品を選ぶと不便な思いをするかもしれません。
また、反対に高すぎる能力の給湯器を選んでしまうと、給湯器の最大能力を発揮できない状況なのに無駄に高い本体料金が発生することとなります。
今お使いの機器の能力で問題なければ同タイプをお勧めしておりますが、お悩みの場合はご家族人数やご予算、お湯の使用頻度などをお聞きし最適な石油給湯器をご提案いたします。