「ガス化タイプ」とは?
新たな燃焼方式である気化式を採用した石油給湯器(灯油ボイラー)をガス化タイプと言います。
電気ヒーターの熱で石油(灯油)を気化して燃焼させ、正常燃焼時は炎が青色です。
燃焼範囲の幅が広いため高い熱効率を実現しており、安定した供給温度での給湯も可能となりました。
従来の噴霧式と比較して燃焼音が極めて静かな低騒音設計で、耐久性や耐熱性にも優れた構造です。
ガス化タイプを用いた石油給湯器(灯油ボイラー)は、各メーカーからシリーズごとに発売されています。
ノーリツ:OTQ-CGシリーズ、OQB-CGシリーズ、OTQ-Gシリーズなど
コロナ:AGシリーズ、EGシリーズなど
ガス化タイプと噴霧式タイプと、どちらがおすすめ?
ガス化タイプと噴霧式にはそれぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらが良いとは言い切れません。
それぞれの特徴をご紹介いたします。
ガス化タイプのメリット
熱効率が従来の噴霧式と比較して87%までアップしており、高効率に灯油を燃焼。
灯油を電気ヒーターで温めてガス化して燃焼させるため、燃焼音が静かでニオイも低減、ススが発生せず掃除の必要もありません。
ガス化タイプのデメリット
気化器は水を加熱する熱交換器と共に取り替えますので部品交換費用が高くなる場合があります。
炎が赤やオレンジ色に変わっていたり異音があるようでしたら部品の交換あるいは寿命となります。
お湯を沸かすには気化器を温める必要があるため予熱に2~3分ほど時間がかかります。
従来の燃焼方式は「噴霧式」
従来から用いられている燃焼方式は、灯油を噴き出して燃焼させる噴霧式です。
噴霧式のメリット
予熱は不要なので、お湯を使いたい時にすぐに沸かすことができます。
こまめな点検や整備で故障箇所や消耗部品、異常個所を比較的早期で発見できます。
各部品別に交換が可能なため、部品交換や修理費用が比較的安価で済むことが多いです。
噴霧式のデメリット
ススが発生するため定期的に分解して清掃や点検を行う必要があります。
気化式と比較すると、燃焼音が少々大きくなります。