給湯器の設置場所について
給湯器は建築基準法や消防法などによって、設置基準が設けられています。
規定を無視した不適切な状況で給湯器を使用すると、炎の燃焼に必要な酸素を十分に補給できない、燃焼後の排ガスを排出できないなど、空気がうまく循環せず不完全燃焼を起こす原因となります。
正常に給排気ができない状況だと、給湯器が故障しやすくなるだけでなく、火災や一酸化炭素中毒などの事故原因になる可能性もあり大変危険なのです。
給湯器を設置する際は各メーカーが指定する設置方法と、1983年(昭和58年)に発刊された「ガス機器の設置基準及び実務指針」に記載された基準を満たさなければなりません。
給湯器の交換をお考えでしたら、まず現在お使いの給湯器がどこに設置されているかを確認してみましょう。
排気場所や設置箇所、法令などにより取り付け可能な給湯器の種類が異なるため、交換機種は基本的に現在の設置タイプと同じものから選びます。
以下で給湯器の設置場所と設置タイプについて詳しく解説いたします。現在の設置タイプを調べたり、給湯器の新規設置場所を検討する際に参考になさってください。
給湯器の主な設置場所は?
現在ご使用の給湯器の設置場所は、戸建て住宅か集合住宅か、壁に掛けるタイプか地面に置くタイプか、一つ穴か二つ穴かなどから判断することができます。
以下でご紹介する給湯器の設置個所は代表的なものです。
給湯器の交換は、お電話でご相談の際に設置個所をお伝えいただくとスムーズです。
もし設置場所がわからない場合でも、出張無料でお調べさせて頂きますのでお気軽にご相談下さい。
また、美容室や飲食店など店舗の給湯器の交換もおまかせ下さい。
戸建て住宅
一軒家、一戸建て、二世帯住宅などの給湯器の設置場所
近年の戸建て住宅において、給湯器の主な設置場所は屋外です。本体が外にあると、不完全燃焼が起きにくく安全性が高い、生活スペースを圧迫しない、修理や交換などの作業がしやすいなどのメリットがあります。また、老朽化による故障で漏水が起きた時も屋外だと被害が少なくて済むと言えるでしょう。風雨や寒波などの影響を受けやすいというデメリットがありますが、最新の給湯器の多くは基盤に防水加工が施されており、凍結防止機能によって本体内部の配管が保護されているなど、様々な工夫が凝らされています。降雪量が多い地域では、積雪や落雪によって排気口が塞がれてしまう恐れがあるため、設置場所には注意が必要となります。
屋外設置型
屋内設置型
集合住宅
マンションやアパート、団地などの給湯器の設置場所
集合住宅では、玄関扉の横にあるパイプスペース(PS)に給湯器を設置することが多いです。ベランダに設置する場合は戸建てと同じように外壁へ壁掛型として設置するか、暖房機など重量のあるものでは据置台を使用して床に設置することもございます。集合住宅で給湯器を交換する場合は、基本的に現在設置されている種類と同タイプへのお取替えとなりますが、PS設置タイプは形状が数種類あり、PS内部の構造や設置状況によって取り付け可能な給湯器の種類が異なるため注意が必要です。また、管理規約によって設置できる給湯器が定められている場合もございますので、交換機種の選定はご相談くださいませ。
PS(パイプスペース・パイプシャフト)設置型
※パイプスペースとは
パイプスペースはパイプシャフトとも呼ばれており、間取図に「PS」と表記されている部分のことを差します。PSは上下水管やガス管などが通される配管スペースですが、ガスメーターや水道メーター、給湯器も設置されることがあります。
ベランダ設置型
屋内設置型
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