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エコキュートのリースはデメリットが多い?購入との違いや後悔しない選び方を解説!

エコキュートのリースはデメリットが多い?購入との違いや後悔しない選び方を解説!

エコキュートのリースは、本体代と工事費を用意しなくても導入できる仕組みです。月々の支払いだけで新しい給湯器が使えるため、まとまった資金が出せないときの選択肢になります。給湯器は壊れてから交換までの時間が限られるため、この点は実際に助けになります。

一方で、契約は年単位で続きます。国の補助制度がリースを対象にする条件も、6年以上のリース期間です。数か月だけ使ってやめるという使い方はできません。契約の途中でやめれば、残りの期間に応じた精算金がかかります。

総額でどちらが安くなるかは、月額と契約期間、そして補助金を使えるかどうかで変わります。この記事では、その3つを自分のケースに当てはめて計算する方法を示します。あわせて、リースとレンタルの違い、審査で見られること、契約が終わったあとに何を決めることになるかも扱います。

この記事を書いているエコ猿は、エコキュートの交換を専門に扱う店です。リースは扱っていません。そのため、リースを勧める立場でも、否定する立場でもありません。判断に必要な材料をそのまま並べます。

エコキュートをリースする前に知っておきたい基本

リースは「買わずに使う」仕組みですが、家電のレンタルとは中身が違います。契約の形と、支払いに含まれるもの、審査の有無を先に押さえておくと、見積もりを受け取ったときに比べられるようになります。

この章では、契約する前に知っておきたい6つを順に見ていきます。仕組み、言葉の違い、費用の見方、機種と設置の条件、審査、そして電力会社が出しているサービスの形です。

エコキュートのリース契約とは?

リース会社が機器を購入し、利用者はその機器を借りて毎月使用料を払います。機器の所有権はリース会社にあり、利用者のものにはなりません。

登場するのは3者です。機器を選んで使う利用者、機器を買って貸すリース会社、そして設置と保守を行う工事店です。窓口が1つにまとまっている場合もありますが、契約の相手はリース会社になります。契約書の名前は「リース契約書」または「賃貸借契約書」です。

契約期間は年単位です。国の給湯省エネ2026事業がリースを補助の対象にする条件も、6年以上のリース期間と定められています。実際のサービスでは10年前後の契約が用意されています。10年というのは、給湯器を1台使い切るのにおおよそ相当する長さです。

月額に何が含まれるかは事業者ごとに違います。本体代と標準の取り付け工事費が含まれる形があり、契約期間中の修理を含める形もあります。含まれない工事は別途の負担になるため、見積もりの段階で範囲を確かめてください。

支払いが終わっても、機器が自分のものになるとは限りません。契約書に、満了後は返却するのか、買い取れるのか、契約し直せるのかが書かれています。ここは契約ごとに違うので、後述の「契約が終わったあとの3つの選択肢」で詳しく扱います。

リース・レンタル・サブスクの違い

借りるという点は同じですが、期間と、機器を誰が用意するかが違います。

レンタルは短期の貸し借りです。数日から数週間といった単位で、貸す側がすでに持っている在庫の中から借ります。どれが来るかは在庫次第で、使い終われば返します。イベント用の発電機や、工事現場の機材を思い浮かべると近いです。

リースは長期です。利用者が選んだ機種を、リース会社が新しく購入して貸します。つまり、契約が決まってから機器が用意されます。期間は年単位で、途中でやめることを前提にしていません。

エコキュートは、貯湯タンクと室外機を屋外に据え付け、給水・給湯・ふろの配管をつなぎ、電気の配線も行う機器です。設置に半日から1日かかり、撤去にも同じだけの手間がかかります。エコキュートを数日単位で借りられるサービスは、調べた範囲では見当たりませんでした。リースの契約は6年以上が前提で、実際のサービスは10年前後です。つまり「レンタルとリースはどちらが安いか」という比べ方は、エコキュートでは使えません。比べる相手は購入になります。

サブスクという呼び方をしているサービスもあります。呼び方が違っても、契約書がリース契約であることがあります。月額で使うという点は同じなので、名前ではなく契約書の中身を見てください。見るところは、契約期間、途中でやめたときの扱い、満了後の扱いの3つです。この3つが分かれば、名前が何であっても比べられます。

費用・料金に関するポイント

月額は、事業者・機種・契約期間によって違います。同じ機種でも、契約年数が長いほど月額が下がる料金の組み方があります。タンクの容量やフルオートかどうかでも変わります。実際の金額は見積もりで確かめてください。

見積もりを受け取ったら、次の4つを確かめると比べられます。

1つ目は月額です。税込か税別かもあわせて確かめてください。表示が税別だと、実際の支払いは1割ほど増えます。

2つ目は契約月数です。月額が安く見えても、契約が長ければ総額は増えます。10年なら120か月、12年なら144か月です。月額に月数をかけた金額が、実際に払う総額の中心になります。

3つ目は初期費用です。月額のほかに、標準の工事範囲を超える分の負担が生じることがあります。設置場所の条件によって金額が変わるため、現地を見てもらってから出た数字で比べてください。何が別途になるかは、後述の「追加費用が発生する可能性」で扱います。

4つ目は満了後の扱いです。返却か、買い取りか、再契約かで、10年後にかかる費用が変わります。返却の場合は撤去費用が誰の負担になるかも確かめてください。

この4つがそろえば、後述の計算方法で購入と並べられます。逆に、この4つのどれかが分からないまま契約すると、あとで金額が動きます。

機種・適用範囲・設置条件

選べる機種は、リース会社が取り扱っているものに限られます。メーカーや容量、機能の組み合わせに希望がある場合は、契約前に一覧を見せてもらってください。

設置場所にも条件があります。搬入の経路が確保できるか、基礎を打てるか、電気の容量が足りるかで、設置できる機種が変わります。貯湯タンクは高さが2メートル前後あり、狭い通路や階段からは入らないことがあります。そういう場所には、奥行きの短い薄型を選ぶことになります。

すでにエコキュートや電気温水器がある場合は、その撤去も工事に含まれます。古い機器の基礎をそのまま使えるかどうかで、工事の内容が変わります。この点は現地を見ないと分かりません。

これらの条件は購入でも同じです。ただしリースでは選べる幅がもともと狭いため、条件が重なると選択肢が残らないことがあります。たとえば「薄型で、塩害に強くて、フルオート」という条件だと、取り扱いの一覧に該当がないことがあります。

集合住宅は対象外にしているサービスがあります。マンションで検討している場合は、戸建て向けのサービスかどうかを最初に確かめてください。

機種の選び方そのものは、エコキュートはどうやって選べばいい?種類やおすすめの選び方をご紹介!にまとめています。

審査の基準と通らないことがある条件

リースの契約には審査があります。申込書を出し、リース会社が支払い能力を確かめます。

審査で見られるのは、契約期間のあいだ月額を払い続けられるかどうかです。そのため、収入の状況や、ほかの借り入れの状況が判断の材料になります。申込者の年齢が高く保証人がいない場合に、契約の条件が変わることもあります。基準はリース会社ごとに違うため、申し込む先で確かめてください。

もう1つ、急いでいるときに関わる点があります。審査には日数がかかります。申し込んでから設置までに数日以上かかることがあるため、給湯器が完全に止まっていて今日明日にお湯が必要という状況では、間に合わない可能性があります。

流れとしては、見積もりと現地の確認、申し込み、審査、契約の成立、工事日の調整、設置という順になります。このうち審査と工事日の調整で日数が動きます。工事店の予定が埋まっている時期は、そこでも待つことになります。

いま使えているうちに検討を始めるか、間に合わない場合は購入も並べて考えることになります。給湯器がどのくらい持つかは、エコキュートの寿命は何年?20年使えるかと交換を決める6つのサインを目安にしてください。使い始めて10年を過ぎたあたりから、動いているうちに次を考えておくと選択肢が広がります。

電力会社が出しているリースの注意点

電力会社が、電気料金と機器のリース料金をひとつにした形のサービスを出しています。毎月の請求が1本にまとまるため分かりやすい一方で、確かめておきたい点があります。

電気料金とセットになっている場合、リースを契約すると電気の契約先も固定されます。契約期間は10年前後です。そのあいだ、電気だけ別の会社に切り替えるということができません。電気料金の見直しを考えている場合は、この点が制約になります。

料金の形にも特徴があります。サービスによっては、一定の使用量までは定額で、そこを超えた分は別途の加算になる組み方をとっています。定額に含まれる使用量は、家族の人数や生活の時間帯によって足りるかどうかが変わります。契約前に、直近1年の使用量を確かめて、どのプランなら収まるかを見ておいてください。

途中で解約すると、残りの期間に応じた精算金がかかります。金額の決め方は約款に書かれているため、契約前に確かめてください。引っ越しの予定がある場合は、そのときにどうなるかも聞いておくと安心です。

修理が無料になる範囲も約款で決まっています。契約期間中の故障が対象でも、使い方に原因がある故障は自己負担になることがあります。何が対象で何が対象外かは、次の章でもう一度扱います。

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エコキュートをリースするメリット

リースが向いている場面はあります。ここでは3つに絞って、それぞれ何が条件になるかまで書きます。数を並べるより、条件まで含めて書いたほうが判断に使えるためです。

初期費用を抑えて導入できる

これがリースのいちばん分かりやすい利点です。購入では本体代と工事費をまとめて用意する必要がありますが、リースでは月額の支払いから始められます。

給湯器は、壊れてから交換までの時間が限られます。お湯が使えない状態で数十万円を用意するのが難しい場合、リースなら支払いを先送りできます。新築やリフォームでほかの出費が重なっているときにも同じことが言えます。手元の資金を残しておきたいという理由で選ばれることもあります。

ただし、初期費用が完全に0円になるとは限りません。標準の工事範囲を超える部分は別途の負担になります。古い機器の基礎が使えない場合や、配管を引き直す必要がある場合は、そこで費用が出ます。見積もりの段階で、標準工事に何が含まれるかを確かめてください。

毎月定額払いで家計管理がしやすい

月々の支払額が決まっているため、支出の見通しが立てやすくなります。給湯器の交換費用を、ある月にまとめて計上しなくて済むという意味です。

住宅ローンや教育費と重なる時期に、大きな出費を1つ減らせるという見方もできます。10年のあいだ、給湯器にいくらかかるかが決まっているというのは、家計の計画を立てるうえでは扱いやすい形です。

電気料金とセットになっているサービスでは、一定の使用量までの電気料金も定額に含まれます。使いすぎた分は別途加算されるため、定額の範囲がどこまでかを確かめてください。範囲を超える月があると、想定した定額より支払いが増えます。

修理費用が契約の範囲で不要になる

契約期間中に故障しても、修理費用がかからない形があります。10年前後のあいだに部品が傷んだときの出費を、月額に含めておけるということです。

購入した場合、メーカーの保証が切れたあとの修理は自己負担になります。修理の金額は部品によって幅があり、いつ必要になるかも読めません。その読めない部分を月額に組み込んでおけるのが、この形の利点です。

ただし「無料」の範囲は約款で決まっています。契約期間中のすべての故障が無条件で対象になるわけではありません。使い方に原因がある故障や、自然災害の扱いは、サービスによって違います。

確かめるところは3つです。どんな故障が対象か、修理費用に上限があるか、対象外になるのはどんな場合かです。この3つを聞いておくと、あとで話が食い違いません。

なお、自然災害による損害を補償の対象にしているサービスがあります。すでに火災保険に入っている場合、補償が重なっている可能性があります。この点は後述の「契約した人が後から気づく重なり」で扱います。

エコキュートをリースするデメリット

ここからは、契約する前に知っておきたい点です。利用者の口コミや評判でも、デメリットとして挙げられることがあります。金額の話だけでなく、10年という期間の長さから生じるものが多くあります。

途中解約できない・違約リスク

リース契約は、期間の途中でやめることを前提にしていません。解約できる契約でも、残りの期間に応じた精算金がかかります。

10年のあいだに状況が変わることはあります。引っ越し、家族構成の変化、電気の契約の見直し、家の建て替えなどです。契約前に、解約したい場合にいくらかかるのかを確かめてください。

引っ越しの扱いは特に確かめておきたいところです。機器を移設できるのか、契約を引き継げるのか、それとも解約になるのかで、負担が大きく変わります。移設できる場合でも、移設の工事費が別途かかります。

補助金を使った場合は、もう1つ気をつける点があります。国の制度では、リース期間が6年に満たないうちに契約を解除すると、補助金の返還を求められる場合があります。詳しくは後述の「補助金が使える場合と使えない場合」で扱います。

トータルコストで割高になる可能性

月額が小さく見えても、契約期間をかけると総額は大きくなります。月額には、機器代と工事費のほかに、修理の保証やリース会社の手数料が含まれるためです。

比べる相手になる購入の金額を、実際の数字で示します。エコ猿が取り扱う16機種(容量や機能によって価格が変わります)では、エコキュートからエコキュートへの交換は工事費込みの総額で46万4,200円から70万4,000円です(いずれも税込)。給湯省エネ2026事業の補助金を使うと、実際に支払う額は36万7,500円から60万4,000円になります。補助額は機種によって7万円と10万円に分かれるため、総額が少し高い機種のほうが、補助金を引いたあとでは安くなることがあります。機種別の金額はエコキュートの交換費用の相場はいくら?工事費込みの総額と補助金適用後を機種別に解説にまとめています。

この金額と、月額に契約月数をかけた金額を並べれば差が出ます。月額が同じでも、契約が10年か12年かで総額は変わります。具体的な計算のしかたは、後述の「10年でいくら違うかを自分で計算する方法」で示します。

機種選択の自由度が低い

リース会社が取り扱う機種の中から選ぶことになります。希望のメーカーや、特定の機能を持つ機種が一覧にないことがあります。

タンクの容量も、用意されている範囲に限られます。多くのサービスでは370Lが中心で、家族の人数によっては大容量を選びたくても選べないことがあります。逆に、少人数で300Lで足りる場合に、370Lしか選べないということもあります。

契約したあとで容量を変えることもできません。10年のあいだに子どもが独立して使用量が減っても、機器はそのままです。購入であれば、状況が変わったときに買い替えるという選択ができます。

契約が終わったあとの3つの選択肢

契約が満了すると、次の3つのどれかになります。どれになるかは契約書で決まっているため、契約前に確かめてください。

1つ目は返却です。機器を撤去して返します。返却時の撤去費用は、契約によって利用者の負担になることがあります。誰の負担になるかを契約前に確かめてください。返した後は、新しい給湯器をあらためて用意することになります。つまり10年後に、もう一度同じ検討をすることになります。

2つ目は買い取りです。残っている価値に応じた金額を払って、機器を自分のものにします。買い取れる契約かどうか、いくらになるかは契約ごとに違います。10年使った機器を買い取る形になるため、その後どのくらい使えるかと金額を見比べることになります。

3つ目は再契約です。同じ機器を、下がった月額で使い続ける形が基本です(機器を新しくできるかどうかはサービスによって違います)。月額は下がりますが、機器はすでに10年前後使われています。

購入していれば、この判断そのものが発生しません。使えるうちは使い、動かなくなったら替えるだけです。10年たった機器がどのくらい使えるかは、エコキュートの寿命は何年?20年使えるかと交換を決める6つのサインを参考にしてください。

追加費用が発生する可能性

月額に含まれない費用があります。契約前に、どこまでが月額に含まれるかを確かめてください。

標準の工事範囲を超える工事は別途の負担です。配管の延長、基礎の作り直し、電気工事の追加、既存の機器の撤去などが該当します。設置場所を見てもらってから出た見積もりで確かめてください。カタログの月額だけで判断すると、ここで差が出ます。

前述のとおり、契約が終わるときの撤去費用が利用者の負担になる契約があります。契約書の満了時の条項を見てください。10年後の話なので見落としやすいところです。

修理でも、約款の範囲外と判断されると費用がかかります。範囲外の例としては、使い方に原因があるとされた故障や、契約前からあった不具合が挙げられます。

補助金が使える場合と使えない場合

リースは補助金の対象外だと書かれていることがありますが、条件を満たせば対象になります。ただし、購入にはない条件が付きます。ここが不利な点です。

給湯省エネ2026事業には、リース専用の要件が定められています。公式サイトには「本事業の登録事業者である『給湯省エネ事業者』とリース契約を締結し、一定の性能を満たす高効率給湯器を設置したものを対象とします」と書かれており、既存住宅のリフォーム時にリースで設置する方法も対象に含まれています(給湯省エネ2026事業 対象要件の詳細【リース利用タイプ】)。

1つ目の条件は契約期間です。同じページに「給湯器の法定耐用年数は6年間です」とあり、6年以上のリース期間が設定されているものが対象とされています。あわせて「途中解除が可能であるリース契約も補助対象としますが、6年を経過する前にリース契約を解除した場合、財産処分の手続き(補助金の返還等を含む)が必要になる場合があります」とも書かれています。6年より前にやめると、補助金を返すことになる場合があるということです。

2つ目は契約の形です。同じページには「いわゆる包括または個別クレジットの利用は、本事業の『リース利用』に該当しません」とあります。分割払いで購入する形は、リース利用としては扱われません。分割で買うか、リースで借りるかで、制度上の扱いが変わるということです。

3つ目は制度そのものです。同じページに「本事業と異なり、みらいエコ住宅2026事業は、リースによる高効率給湯器の導入は対象になりません」と書かれています。国の制度なら何でもリースが対象になるわけではありません。どの制度を使うかによって、リースが対象かどうかが変わります。

4つ目が、いちばん見落としやすい条件です。申請するのは利用者本人ではなく、登録事業者が共同の事業者として手続きを行います。そのため、契約しようとしているリース会社が登録事業者かどうかを、契約前に確かめる必要があります。登録されていない事業者と契約すると、ほかの条件を満たしていても補助を受けられません。購入なら販売店を選ぶだけですが、リースでは事業者の登録の有無まで確かめることになります。

補助額は機器と工事の内容で決まります。エコキュートの基本額は1台7万円で、性能の要件を満たすと3万円が加算されます。あわせて、電気蓄熱暖房機の撤去を行う場合は4万円が加算されます。ただしエコキュートの撤去は加算の対象になりません。エコキュートからエコキュートへの交換では、撤去の加算は付かないということです。制度の全体はエコキュートの補助金は2026年で最大14万円|対象条件と申請の流れにまとめています。

自治体の制度は、国の制度とは別に条件が決められています。リースを対象にするかどうかは制度ごとに違うため、お住まいの市区町村で確かめてください。国の制度と自治体の制度を重ねて使えるかどうかも、制度ごとの決まりによります。

リース対応会社・地域に制限がある

サービスを提供している会社は限られており、対応している地域も決まっています。電力会社が出しているサービスは、その電力会社の供給区域が対象になります。

同じ都道府県でも、島しょ部や山間部が対象外になっていることがあります。工事店が回れる範囲で区切られているためです。まず自分の住所が対象かどうかを確かめてから、月額の話に進んでください。

住んでいる地域に対応するサービスが1つしかない場合、月額を比べる相手がいません。相見積もりが取れないということです。その場合は、購入した場合の金額と並べて判断することになります。

契約した人が後から気づく重なり

契約したあとで気づきやすい点を3つ挙げます。契約前に確かめておくと避けられます。

1つ目は保険の重なりです。リースの中には、自然災害による損害を補償の対象にしているものがあります。ここで確かめたいのは、加入している火災保険にすでに同じ補償が含まれていないかという点です。含まれている場合、同じ損害に2つの備えを持っていることになります。火災保険がどこまで使えるかは、エコキュートの故障に火災保険は使える?補償対象になるケースと申請時の注意点を解説にまとめています。契約前に、いま入っている保険の証券を見ておいてください。

2つ目は支払いの性質です。毎月一定の額を年単位で払い続けるという形は、支払いの流れとしては分割払いに近くなります。違いは、払い終えたあとに機器が自分のものになるかどうかです。リースでは所有権がリース会社に残るため、契約が終わるときにあらためて判断が必要になります。同じ「毎月払う」でも、終わり方が違うということです。

3つ目は修理の範囲です。「修理費用が無料」と案内されていても、約款で範囲が決まっています。使い方に原因がある故障は自己負担になることがあるため、対象外の条件を先に聞いておいてください。範囲を聞いておけば、実際に故障したときに話が食い違いません。

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エコキュートは購入とリースどちらがお得

ここまでの内容を、金額の比較に落とします。相場ではなく、手元の見積もりを使って計算する方法を示します。

10年でいくら違うかを自分で計算する方法

リースの月額は事業者・機種・契約期間で違うため、相場の数字で比べても自分のケースには当てはまりません。見積もりの数字を次の式に入れてください。

リースの総額は、月額に契約月数をかけて、初期費用を足したものです。契約が10年なら120か月です。工事範囲を超える負担があれば、それも足します。

購入の総額は、本体代と工事費を足して、補助金を引いたものです。エコ猿の16機種では、工事費込みの総額が46万4,200円から70万4,000円(税込)、補助金を使ったあとが36万7,500円から60万4,000円です。

仮の数字で通してみます。月額が6,000円で契約が10年なら、6,000円×120か月で72万円です。ここに初期費用が5万円かかれば77万円になります。購入を当社掲載の最安である36万7,500円とした場合、差は40万円ほどです。

同じ条件のまま月額だけを4,000円に変えると、4,000円×120か月で48万円、初期費用5万円を足して53万円となり、差は16万円ほどに縮まります。月額が2,000円違うだけで、10年の差額が24万円ほど動くということです。比べるときは、初期費用を入れるか入れないかを両方でそろえてください。そろえずに比べると、この動き方が見えません。

差が出たら、その差で何が買えているのかを考えてください。リースの側が高くなる場合、その差額は修理の保証と、初期費用を用意しなくてよいことに対する金額です。10年のあいだに修理が何回あるかは読めないため、この差額を高いと見るか安心料と見るかは、状況によって変わります。

期間を変えて計算してみることもできます。契約が12年なら144か月です。長いほど月額が下がる料金の組み方があるため、総額が同じにならないことがあります。月額だけでなく、月数をかけた金額で比べてください。

支払いの形も比べておくと、判断しやすくなります。

購入とリースで、支払いが時間にどう散らばるかを比べた図。上段の購入は、1年目にだけ1本の高い柱があり、その上部が破線で区切られて「この分が補助金で戻る」と示されている。2年目から10年目までは柱がなく、横線だけが引かれて「2年目からの支払いは無い(修理代は別)」と書かれている。下段のリースは、1年目から10年目まで同じ高さの低い柱が10本並んでおり、その右側に破線の枠と「?」があり「満了後」と示されている。柱の高さの比は総額の大小を表すものではなく、支払いが一度に来るか毎月続くかという形の違いを示している。 支払いの形の違い(購入とリース) 金額の目盛りは入れていません。総額のどちらが大きいかは、契約の中身で変わります 購入 この分が補助金で戻る 2年目からの支払いは無い(修理代は別) リース ? 満了後 1年目 5年目 10年目 購入は最初にまとまった金額が要ります。そのかわり、支払いは1回で終わります リースは毎月同じ額を、契約期間のあいだ払い続けます。給湯省エネ2026事業のリース利用タイプは、 6年以上のリース期間が条件です 契約が満了したあとに、買い取るか・返すか・契約し直すかを決めることになります。どれになるか は契約書で決まっています

購入は最初にまとまった金額が要ります。そのかわり、支払いは1回で終わります。リースは毎月同じ額を、契約期間のあいだ払い続けます。図の柱の高さは、どちらが得かを表すものではありません。総額の大小は、月額と契約期間と補助金の有無で変わります。

エコキュートの購入がおすすめな人

初期費用を用意できる場合は、購入を先に検討する価値があります。次の3つに当てはまるほど、購入の側に寄ります。

長期間使い続けたい人

購入した機器は自分のものになります。10年たっても使えていれば、そのまま使い続けられます。契約の満了に合わせて判断を迫られることがありません。

エコキュートは10年を超えて使えることもあります。長く使うほど、1年あたりの負担は下がります。動いているあいだは使い続けたいという考え方であれば、所有しているほうが素直です。

トータル費用を抑えたい人

支払いは1回で終わります。補助金を使えば、その分だけ負担が下がります。エコキュートの基本額7万円に性能加算3万円を足すと、機器への補助は最大10万円です。10年という期間で見ると、総額が小さくなることがあります。

前述の仮の計算でも、月額の設定によって差は11万円から40万円まで動きました。総額を抑えることを優先するなら、まず購入した場合の金額を出してから比べてください。

自分に合う機種を選びたい人

購入では、メーカーも容量も機能も、設置条件が許す範囲で自由に選べます。家族の人数に合わせて容量を決めたい場合や、特定の機能が必要な場合は、選べる幅が広いほうが合います。

塩害に強いタイプ、寒冷地向け、薄型といった条件がある場合も、購入なら選択肢が残ります。機器が自分のものになるため、売却や下取りといった扱いもできます。

エコキュートのリースがおすすめな人

まとまった資金を出しにくい場合や、出費の変動を避けたい場合は、リースが合うことがあります。こちらも3つに整理します。

初期費用を用意しにくい人

給湯器が壊れてお湯が使えない状態で、数十万円をすぐに用意するのは簡単ではありません。月額から始められるリースなら、支払いを分けられます。新築やリフォームでほかの出費が重なっているときも同じです。

手元の資金を別の用途に残しておきたいという場合にも当てはまります。ただし、審査に日数がかかる点は前述のとおりです。急いでいる場合は間に合うかを確かめてください。

修理費用の変動を避けたい人

購入した機器が保証期間を過ぎたあとに故障すると、修理費用がその都度かかります。金額も、いつ必要になるかも読めません。リースでは、約款の範囲内であれば修理費用が月額に含まれます。

10年のあいだの出費を一定にしておきたい場合に向きます。ただし範囲外の故障は自己負担になるため、何が対象かを契約前に確かめてください。

家計の支出を定額にしたい人

毎月の支払額が決まっているため、支出の見通しが立ちます。電気料金とセットのサービスでは、一定の使用量までの電気料金も含まれます。

ただし電気の契約先が固定されるため、その点と合わせて判断してください。電気料金を見直す予定がある場合は、10年という期間の長さが効いてきます。

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エコキュートのリースでよくある質問

エコキュートはリースと購入のどちらがお得ですか

契約の中身によって変わるため、一律には決まりません。判断のしかたは、リースの総額(月額×契約月数+初期費用)と、購入の総額(本体代+工事費−補助金)を並べることです。エコ猿の16機種では、工事費込みの総額が46万4,200円から70万4,000円(税込)、補助金を使ったあとが36万7,500円から60万4,000円です。この金額と、手元の見積もりの月額を比べてください。同じ条件で月額が2,000円違うだけで、10年の差額は24万円ほど動きます。

リースの月々の費用はいくらですか

事業者・機種・契約期間によって違うため、決まった金額はありません。同じ機種でも契約年数によって月額が変わる料金の組み方があります。見積もりを取るときは、月額のほかに、契約月数、標準工事の範囲を超える負担、契約が満了したあとの扱いの4つを確かめてください。この4つがそろえば、購入した場合と並べて比べられます。

レンタルとリースはどちらが安いですか

エコキュートでは、この比べ方が使えません。レンタルは数日から数週間の短期の貸し借りですが、エコキュートは屋外に据え付けて配管をつなぐ工事が必要なため、短期で付け外しする機器ではありません。数日単位で借りられるサービスは調べた範囲では見当たらず、リースの契約は6年以上が前提です。比べる相手は購入になります。

リースでも補助金は使えますか

条件を満たせば使えます。給湯省エネ2026事業には「リース利用タイプ」の要件があり、登録事業者である給湯省エネ事業者とリース契約を結び、6年以上のリース期間が設定されていることが条件です。既存住宅のリフォーム時にリースで設置する方法も対象に含まれます。ただし、分割払い(クレジット)での導入はリース利用に該当しません。また、みらいエコ住宅2026事業はリースによる導入を対象にしていません。申請は登録事業者が共同の事業者として行うため、契約先が登録事業者かどうかを契約前に確かめてください。

審査に落ちることはありますか

あります。リース契約では、契約期間のあいだ月額を払い続けられるかどうかが審査されます。収入の状況やほかの借り入れの状況が判断の材料になり、申込者の年齢が高く保証人がいない場合に条件が変わることもあります。基準はリース会社ごとに違います。また、審査には日数がかかるため、給湯器がすでに止まっていて今日明日にお湯が必要な場合は、間に合わないことがあります。

エコキュートのリースと購入を後悔なく選ぼう!

エコキュートのリースは、初期費用を用意しなくても導入できる仕組みです。まとまった資金を出しにくいときや、修理費用の変動を避けたいときには選択肢になります。

一方で、契約は年単位で続きます。国の補助制度がリースを対象にする条件も6年以上で、途中でやめれば精算金がかかります。機種は取り扱いの範囲に限られ、電気料金とセットの場合は電気の契約先も固定されます。契約が満了したあとには、返却か買い取りか再契約かを決めることになります。

判断の材料は、相場ではなく手元の見積もりです。月額に契約月数をかけ、初期費用を足したものと、購入の総額から補助金を引いたものを並べてください。差が出たら、その差額で何を買っているのかを考えると決めやすくなります。

そして、リースだから補助金が使えないということはありません。登録事業者と6年以上の契約を結べば、給湯省エネ2026事業の対象になります。契約先が登録事業者かどうかは、契約前に確かめてください。ここを確かめずに契約すると、条件を満たしていても補助を受けられません。

エコ猿はエコキュートの交換を専門に扱う店です。リースは扱っていませんが、購入した場合の実際の金額と、使える補助金の額はその場でお出しできます。リースの見積もりと並べて比べたいときも、見積もりと出張費は無料です。

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