エコキュートの沸き上げとは?仕組みや節電・節約のコツを徹底解説!
エコキュートの「沸き上げ」は、お湯をつくってタンクにためておく運転のことです。主に夜のあいだに動きますが、使い方や設定によっては昼間に動くこともあります。ふだんは何もしなくても動くため、気にとめる場面はそう多くありません。
気になるのは、いつもと違う動きをしたときです。夜になっても始まらない、昼間に動いている、いつまでも「沸き上げ中」が消えない。こうしたときに、それが正常なのか異常なのかが分からないと、次に何をすればよいかが決まりません。
この記事では、パナソニック・三菱電機・ダイキン・日立・コロナの5社が公式に案内している内容をもとに、沸き上げがいつ・どれくらい動くのか、昼間に動いて見える理由、湯量やモードの合わせ方をまとめました。
- ✓沸き上げがいつ始まり、どれくらいで終わるのか
- ✓昼間に沸き上げているときに、それが異常かどうか
- ✓夜になっても沸き上げが始まらないときに見るところ
- ✓沸き上げの湯量やモードを、自分の使い方に合わせる方法
エコキュートの「沸き上げ」とは?

沸き上げは、エコキュートがお湯をつくってタンクにためる運転です。使うたびに水を温めるガス給湯器とは違い、先にまとめてつくっておき、それを一日かけて使っていきます。この違いが、動く時刻や湯切れの起こり方につながっています。
エコキュートにおける「沸き上げ」の意味
沸き上げとは、エコキュートが一日に使う分のお湯をまとめてつくり、貯湯タンクにためておく運転のことです。ためたお湯は蛇口やシャワーから出ていき、減った分を次の運転で補います。
ガス給湯器は水を通すたびに火をつけて温めますが、エコキュートは先につくってためておきます。そのため、電気料金の安い時間帯にまとめて動かすほど、同じ量のお湯を安くつくれます。
つまり沸き上げは、電気の安い時間にお湯を先につくっておき、一日を通して使うための運転だといえます。
沸き上げが始まる時刻と終わるまでの時間
沸き上げが何時に始まるかは、メーカーが一律に決めているわけではありません。パナソニックは公式のよくある質問で「ピークシフト設定「入」(お買い上げ時の設定)では、朝方に沸き上がるように水温や残湯量によって沸き上げ開始時刻を調整するためです」と書いています(パナソニック 【エコキュート】夜になっても沸き上げをしない。)。
朝までに沸き上がるように逆算して開始時刻を決めているため、水が冷たい時期や残っているお湯が少ない日は、早めに始まります。「毎日◯時から」と決まっているものではありません。
かかる時間については、三菱電機が公式のよくある質問で「冬場でも1時間に約40~60Lの熱いお湯が沸きますので、7~8時間でタンク全体が湯で満タンになります」と数字を示しています(三菱電機 わき上げ中を表示しています。お湯はどの位の時間で沸きますか。)。
日立は温度を変えた場合の量として、公式の使い方ガイドに「1時間の沸き上げで、約40℃のお湯が約120L(冬)~240L(夏)作ることができます」と書いています(日立 上手な使い方ガイド)。
満タンまで7〜8時間というのは三菱電機の案内で、タンクの容量や設定温度、季節によって変わります。ただし、その間ずっと待つ必要はありません。同じページで三菱電機は「わき上げの途中であっても、沸いている分に関しては使用することができます」と案内しています。
エコキュートでお湯を沸かす仕組み
エコキュートは、ヒートポンプユニットで空気の熱を集めてお湯をつくります。大気中の熱を冷媒で吸収し、圧縮して高い温度にしたうえで、水に伝えるという流れです。電気で直接温めるのではなく空気の熱を運んでくるため、少ない電力で多くのお湯をつくれます。
つくったお湯は貯湯タンクにたまり、断熱材で保温されます。翌日の使用を見込んだ保温ができるように作られているため、夜のうちにつくって日中に使うという運転が成り立ちます。
この「空気の熱を使う」ことと「先につくってためる」ことの2つが、沸き上げという運転を支えている仕組みです。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
「沸き上げ」「沸き増し」「追い焚き」の違い

リモコンには沸き上げのほかに「沸き増し」「追い焚き」という言葉が並びます。どれもお湯を温める操作ですが、温める対象と使う場面が違います。
「沸き増し」とは?
沸き増しは、タンクのお湯が足りなくなりそうなときに、追加で沸かす操作です。来客が続いた日や、いつもより長くシャワーを使った日に、リモコンのボタンで実行します。
沸き上げが「一日分をまとめてつくる運転」であるのに対して、沸き増しは「足りない分をその場で足す運転」です。かかる時間の目安として、パナソニックは公式の商品ページに「100L沸き増しするのに約1時間かかります」と書いています(パナソニック おまかせ運転で省エネ)。
三菱電機は公式のよくある質問で「いつもよりお湯をたくさん使用する場合は、ご使用前に満タンわき増しをご利用ください」と、あらかじめ沸かしておくよう案内しています(三菱電機 お湯が足りないのですが)。
足りなくなってから沸かすと、使いたい時刻に間に合わないことがあります。予定が分かっているときは、使う前に済ませておいてください。
沸き増しの操作方法や、湯量の決め方については沸き増しとはの記事で詳しく扱っています。
「追い焚き」とは?
追い焚きは、浴槽で冷めたお湯を温め直す機能です。タンクのお湯そのものを増やすわけではなく、タンクにたまった熱を浴槽のお湯に移します。
そのため追い焚きを使うと、浴槽は温まる一方でタンクの残湯量は減ります。三菱電機は同じよくある質問(「三菱電機 お湯が足りないのですが」)のなかで「追いだきをすると、タンク内の温度が急激に下がり、お湯が足らなくなることがあります。(タンク内のお湯の熱を利用して、浴槽の残り湯をあたためるため)」と、この動きが湯切れにつながることを説明しています。
お湯を使っていないのに残湯量の表示が下がっていくときは、故障ではなくこの動きによるものです。冬に長く保温を続けた日ほど、減り方は大きくなります。
浴槽をぬるく感じたときは、追い焚きの代わりに高温のお湯を足す方法もあります。どちらもタンクの残湯量は減りますが、熱を移し替えるのではなくお湯そのものを足すぶん、短い時間で温度を上げやすい場面が多くなります。もっとも、浴槽がいっぱいのときは足せる量が限られます。この場合はいったん少量を抜いてから足してください。設定できる給湯温度の上限は機種によって違うので、どちらが早いかは使っている機械にもよります。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
エコキュートの沸き上げモードと操作方法

沸き上げには、機械に任せる運転と、使う人が指示する運転があります。ふだんは任せておき、いつもと違う日だけ手を入れるのが基本の使い方です。
自動沸き上げ(おまかせ運転)の特徴
各社とも、過去の使用量を学習して沸かす量を決める運転を用意しています。学習する期間はメーカーによって違い、三菱電機は公式のよくある質問で「過去2週間(機種によっては1週間)の使用湯量および集中的に使われた湯量を学習し、お湯切れ予防または効率的な運転となるように、わき上げ(わき増し)が動作します」と説明しています(三菱電機 残湯があるのにわき上げする。昼間に「わき上げ中」が点灯する。)。
ダイキンは公式のよくある質問で「「おまかせ」は過去1週間のお湯の使用量から沸き上げ湯量を設定します」と書いています(ダイキン 沸き上げ湯量の設定が「おまかせ」で、湯切れした)。
つまり、沸かす量は毎日ゼロから決まるのではなく、前の週や前の2週間の使い方から決まります。使い方が大きく変わった直後は、機械の判断が追いつかないことがあります。
パナソニックは公式の商品ページで「使い始めは、日々のお湯を使う量を学習して最も効率よくお湯を沸かす出荷時設定(初期設定)の「おまかせ節約」をおすすめします。頻繁にお湯が足りなくなる場合は「おまかせ」に変更してご使用ください」と、出荷時の設定と足りないときの変更先を示しています(パナソニック おまかせ運転で省エネ)。
手動沸き上げと急速沸き上げの使いどころ
学習に任せていても、その日だけお湯を多く使う予定があるときは、待たずに沸かしたい場面があります。来客がある日や、続けて入浴する日がこれにあたります。
このときはリモコンの沸き増しで、タンクのお湯を足せます。機種によっては短時間で沸かす設定を持つものもあります。
ただし昼間に沸かすと、夜間の安い電気を使えません。日常的に手動で沸かす状態が続いているなら、それは操作でしのぐ場面ではなく、次の節の湯量モードを見直す場面です。
沸き上げ湯量モード(標準・多め・少なめ)の調整
沸かす量は、リモコンのモードで変えられます。ここで注意したいのは、モードの呼び方が社ごとに違うことです。同じ「少なめ」がどの社にもあるわけではありません。
三菱電機は公式のよくある質問で「わき上げが「少なめ」や「おまかせ」設定の場合でお湯の使用量が多く、頻繁に湯切れする場合は「多め」に変更してください」と、湯切れが続くときの変更先を案内しています(三菱電機 お湯が足りないのですが)。
日立は公式の使い方ガイドで「「おまかせ 節約/低温/低」でお湯が足りなくなることが頻繁にあった場合は、「おまかせ 多め/高温/高」「たっぷり」など、多くお湯を沸かすモードに設定変更してください」と、出荷時の設定名とその変更先を示しています(日立 上手な使い方ガイド)。
ダイキンは「たっぷり」への変更を案内したうえで、公式のよくある質問に「無理にお湯を節約して使うと、「お湯の使用量の少ないご家庭だ」と機械が判断し、1日の沸き上げ湯量を少なくしてしまいます」と、使い方そのものが沸かす量に跳ね返ることを書いています(ダイキン 沸き上げ湯量の設定が「おまかせ」で、湯切れした)。
節約しようとしてお湯を我慢すると、機械はその使い方を学習して沸かす量を減らします。その結果、必要な日に足りなくなることがあります。湯量を抑えたいときは、我慢ではなくモードの設定で調整してください。
日立は同じ使い方ガイドで「エコキュートは、過去のお湯の使用量を学習してお湯を沸かしますが、リモコンの設定により余裕分を多めに沸かすことも少なめに沸かすこともできます。ご家庭の使用状況にあわせて、1日に必要な量だけお湯を沸かし、上手に使い切ることが省エネのポイントです」と、量を絞ることそのものではなく使う量に合わせることを要点として挙げています。
沸かしすぎれば使わないお湯を保温し続けることになり、絞りすぎれば昼間に沸かすことになります。どちらも余分な電気を使うため、実際の使用量に合わせるのが結果として安くなります。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
沸き上げ設定のコツと節電テクニック

沸き上げは電気を使う運転なので、いつ動かすかで電気代が変わります。ただし、動く時刻をすべて自分で決められるわけではありません。まず、機械が自分で判断して動く場面から見ていきます。
昼間に沸き上げているのはなぜか
昼間にヒートポンプが動いていると、故障や設定ミスを疑いたくなります。ただし各社とも、昼間の運転を正常な動作として案内しています。
コロナは公式のよくある質問で「エコキュートは主に、電気代が昼間よりも割安な夜間にお湯を沸かして貯めますが、使い方によっては湯切れしないように、昼間も運転する場合があります」と明記しています(コロナ なぜ、昼間に沸き上げをすることがあるのですか?)。
パナソニックは公式のよくある質問で「タンクにたまっているお湯が少なくなると昼間沸き上げを行います」「下記の場合は、1週間は昼間沸き上げが起こりやすくなります。・過去数日間に、突発的なお湯使用量の増加があった場合。・夜間に停電があって、沸かし切れなかった場合」と、昼間に動きやすくなる条件を具体的に挙げています(パナソニック 【電気給湯機器】なぜ昼間に沸き上げるのですか?)。
来客などで一時的にお湯を多く使った日から一週間ほどは、昼間の運転が起こりやすくなるということです。使い方が元に戻れば、昼間の運転もおさまります。
残湯量の表示が減っていないのに動くこともあります。三菱電機は公式のよくある質問で「湯切れを防止するため、残湯量表示が4つ点灯していても、わき上げをすることがあります」と説明しています(三菱電機 残湯があるのにわき上げする。昼間に「わき上げ中」が点灯する。)。
寒い時期には、お湯をつくる目的以外で動くこともあります。パナソニックは公式の商品ページに「※ 外気温が低い場合は、凍結予防のための沸き上げを行うことがあります」と注記しています(パナソニック おまかせ運転で省エネ)。
昼間の運転を止める設定を持つ機種もあります。パナソニックは同じよくある質問で「沸き上げ湯量を「標準」にすると昼間の沸き上げを行いません。湯切れに注意してご使用ください」と、湯量の設定を変えることで昼間の運転をしなくなると案内したうえで、注意も添えています。
これはパナソニックの案内で、湯量の設定名も選べる項目も機種によって違います。自宅のリモコンに同じ設定があるかを、取扱説明書で確かめてください。
昼間に動くこと自体は異常ではありません。異常を疑うのは、お湯の使い方が変わっていないのに昼間の運転が何週間も続く場合や、リモコンにエラーが出ている場合です。
夜間の安い電力を活用する
電気代を抑える基本は、電気料金の安い時間帯に沸かすことです。オール電化向けのプランでは夜間が割安に設定されていることが多く、その時間帯にまとめて沸かすほど負担は軽くなります。
ただし何時が安いかは契約している料金プランによって決まるもので、エコキュート側で決まっているものではありません。まずは検針票や契約内容で、自宅のプランの時間帯を確かめるところからになります。
タンクは断熱されているため、夜につくったお湯は翌日まで保温されます。日中に足す運転を減らせるほど、安い時間帯の電気で一日をまかなえます。
ピークカット・昼間シフト機能の活用
機種によっては、指定した時間帯に沸き上げを行わない設定があります。電気の使用が集中する時間帯を避けたいときに使います。
太陽光発電を設置している場合は、逆に昼間に沸かす設定を選べる機種もあります。パナソニックのソーラーチャージがこれにあたり、公式のよくある質問に「ソーラーチャージ設定時、昼間と夜間に沸き上げを行うため、夜になってもすぐに、沸き上げを開始しない場合があります」と書かれています(パナソニック 【エコキュート】夜になっても沸き上げをしない。)。
ただし、昼間だけですべてをまかなえるわけではありません。コロナは公式のよくある質問で「「エコキュート」は夜間蓄熱機器であるため、昼間に100%沸き上げることはできません」と、仕組みそのものの制約を示しています(コロナ 沸き上げ運転を昼間時間帯に行いたい)。
同じページでコロナは「2022年6月以降に発売したエコキュートでは、HEMSなしで太陽光の発電を使用できる「ソーラーモードアプリ」機能を搭載しております。天気予報とアプリで設定いただいた情報をもとに、翌日が晴れ予報の場合は昼間に最大80%まで沸かします」と、昼間に沸かせる範囲を数字で示しています。
翌日の天気予報をもとに、昼に沸かす分を前もって決める仕組みです。それでも全量ではなく上限があり、残りは夜間の運転でまかないます。
昼間シフトは夜間の沸き上げを置き換えるものではなく、一部を昼に移す設定だと考えると分かりやすくなります。太陽光発電がない場合は、夜間のほうが割安なプランが多いため、昼に移す利点は小さくなります。自宅の料金プランと合わせて考えることになります。
省エネモードと電力抑制設定
沸かす量を抑える運転モードを持つ機種もあります。コロナは公式のよくある質問で「深夜時間帯のみ沸き上げ運転を行い、かつ沸き上げ湯量が少ない「使いきり」という運転モードがあります」と、夜間だけ沸かして使いきる運転を案内しています(コロナ 夜間のみ沸かしてお湯を使いきりたい)。
三菱電機のリモコンには「節電モード」「ピーク停止」「使用湯量モード」といった設定があり、機種によって備わっているものが異なります。名前も働き方も社ごとに違うので、自宅の機種の取扱説明書で確かめてください。
抑えすぎると湯切れにつながります。電気代を下げることだけを目的に設定を絞ると、足りなくなって昼間に沸かすことになり、かえって高くつくこともあります。電気代の抑え方をまとめて知りたい場合は節約方法の記事で扱っています。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
家族人数と適切な沸き上げ容量

湯量モードを変えても足りない場合は、タンクの容量そのものが使用量に合っていない可能性があります。日立は公式のよくある質問で「エコキュートを選ぶ際に、大切なのはお客様のお湯の使用量に合ったタンク容量のものを選ぶことです。めやすとしてご家族の人数によって選定してください。460Lは4~6人、370Lは3~5人となります」と案内しています(日立 タンク容量は460Lと370Lがありますが、選定のめやすを教えてください。)。
この目安はメーカーによって幅があり、同じ370Lでも社によって想定する人数が異なります。自宅の機種のカタログや取扱説明書に書かれている人数を基準にしてください。
家族の人数だけでなく、使い方も必要な量を左右します。入浴の回数が増えた、シャワーの時間が長くなった、同居する人が増えたといった変化があると、それまでの容量では足りなくなることがあります。
学習機能はこうした変化にある程度追いつきますが、追いつくまでには前述のとおり1〜2週間かかります。変化が一時的なものであれば待てば戻り、続くものであれば湯量モードの変更で対応します。
モードを「多め」にしても湯切れが続くようなら、容量が足りていない状態です。この場合は設定ではなく、容量の大きい機種への交換が選択肢になります。エコ猿では、現在の使用状況をうかがったうえで容量を含めたご提案をしています。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
長期不在時の沸き上げ設定と安全な操作手順

旅行や出張で家を空けるあいだも、設定を変えなければエコキュートは沸き上げを続けます。使わないお湯をつくり続けることになるため、休止の設定が用意されています。
旅行や不在時の沸き上げ休止
各社とも、一定の日数だけ沸き上げを止める設定を持っています。パナソニックは公式の商品ページに「「休止設定」で、1〜15日間の沸き上げを休止できます」と日数の範囲を示しています(パナソニック おまかせ運転で省エネ)。
日立は公式の使い方ガイドで「旅行などで不在となる時には、「使用休止予約」「タンク休止」で沸き上げの休止を設定してください」と、休止に使う設定の名前を挙げています(日立 上手な使い方ガイド)。
一泊程度であれば、設定を変えなくても大きな無駄にはなりにくいため、数日以上空ける場合に使う機能だと考えてください。
気をつけたいのは、休止と電源を切ることは別だという点です。ダイキンは公式のよくある質問で「エコキュートの専用ブレーカーや貯湯タンクの漏電遮断器は切らないでください。凍結防止運転ができなくなります」と明記しています(ダイキン 凍結したときの対応と予防方法)。
パナソニックも同じ商品ページで、寒いときに凍結を防ぐための運転が入ることを注記しています。
電源を切るとこれらの運転が働かなくなるため、冬に留守にするときほどブレーカーは入れたままにしてください。休止の設定は、電源を入れたまま沸き上げだけを止めるためのものです。
帰宅したら休止を解除します。解除してから沸き上がるまでには時間がかかるため、帰宅した日の夜にお湯を使う予定があるなら、先に沸き増しをしておくと湯切れを避けられます。
なお、不在ではなく在宅していてお湯が余りがちな日にも、自動で沸き上げが入ることがあります。日立は同じ使い方ガイドで「ふろ湯はり終了後などに、タンクのお湯が少なくなると自動で「湯切防止」が入り、沸き上げを行いますが、お湯の量が充分で沸き上げを必要としない場合は、リモコンで「湯切防止」の停止設定を行ってください」と、この動きを止める設定を案内しています。
沸き上げ運転の一時停止の活用
その日はもうお湯を使わないと分かっているときに、当日分の沸き上げだけを止める設定もあります。パナソニックは「昼停止」、三菱電機は「わき上げ休止」と呼んでいます。
この設定は、当日限りで自動的に戻ります。三菱電機は公式のよくある質問に「(わき上げ休止は夜間時間帯になると自動的に解除されます)」と、解除のタイミングを明記しています(三菱電機 残湯があるのにわき上げする。昼間に「わき上げ中」が点灯する。)。
つまり、止めたつもりでも翌朝には通常どおり動いています。翌日以降も止めておきたい場合は、日数を指定する休止の設定を使うことになります。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
沸き上げ運転に関するFAQ

沸き上げがふだんと違う動きをしたときに、確かめるところを質問の形でまとめました。
夜になっても沸き上げが始まりません
夜になっても沸き上げが始まらない場合、まず疑うのは故障ではなく設定です。パナソニックは公式のよくある質問で「ピークシフト設定「入」(お買い上げ時の設定)では、朝方に沸き上がるように水温や残湯量によって沸き上げ開始時刻を調整するためです」と説明しています(パナソニック 【エコキュート】夜になっても沸き上げをしない。)。同じページで「ソーラーチャージ設定時、昼間と夜間に沸き上げを行うため、夜になってもすぐに、沸き上げを開始しない場合があります」とも案内しています。
朝までに沸き上がればよいため、夜に始まらないこと自体は異常ではありません。確かめるのは、翌朝の時点でお湯が使えるかどうかです。
夜のうちに見るところは、次の順になります。
- 休止や一時停止の設定が入ったままになっていないか
- ソーラーチャージなど、昼間に沸かす設定になっていないか
- リモコンの時刻がずれていないか(停電のあとは設定が必要になることがあります)
ここまで見て問題がなければ、翌朝まで待ちます。朝になってもお湯が沸いていない場合は、次の「沸き上げがいつまでも終わりません」の切り分けに進んでください。
沸き上げがいつまでも終わりません
沸き上げが終わらないときに見る目安として、三菱電機は公式のよくある質問で「7~8時間経過しても目盛り(メモリ)が増えない場合には、お湯漏れの心配もあります」と案内しています(三菱電機 わき上げ中を表示しています。お湯はどの位の時間で沸きますか。)。
運転を続けているのに残湯量の表示が増えないのであれば、つくったお湯がどこかで失われている可能性があります。この場合はいったん運転を止め、止水栓の場所が分かるようであれば閉じて被害が広がるのを防いだうえで、メーカーや施工業者に連絡してください。場所が分からないときは無理に探さず、連絡を先にしてください。
表示は増えているものの、以前より時間がかかるという場合は、機器の劣化が考えられます。ヒートポンプの周囲に物が置かれていないか、吹き出し口がふさがれていないかを確かめてください。
いつまでも「沸き上げ中」の表示が消えない場合の切り分けは、ずっと沸き上げ中の記事で詳しく扱っています。
夜間に停電やブレーカー落ちがあったときはどうなりますか
沸き上げの最中に停電すると、運転はそこで止まります。これは故障ではなく、復電すれば運転は再開します。
ただし、停電のタイミングによっては朝までに沸き上がらないことがあります。その場合は沸き増しで足してください。停電が学習に影響することもあり、パナソニックは夜間の停電を昼間の沸き上げが起こりやすくなる条件として挙げています。
分電盤のブレーカーが落ちた場合も同じです。落ちていないかを確かめ、戻して運転が再開するかを見てください。繰り返し落ちる場合は漏電などが考えられるため、電気工事店に相談してください。
リモコンにエラーコードが出たらどうすればいいですか
リモコンにエラーコードが出た場合、その英数字が原因を示しています。コードの意味はメーカーごと機種ごとに違うため、取扱説明書かエラーコード一覧で確かめてください。
沸き上げに関わるものでは、水漏れの検知や沸き上げが完了しなかったことを示すコードがあります。表示された原因を取り除けば自動で復帰するものもあれば、リモコンで解除の操作が必要なものもあります。
対処してもコードが消えない場合や、原因が分からない場合は、無理に操作せずメーカーの相談窓口に連絡してください。
沸き上げのときの運転音が大きいのですが
ヒートポンプユニットはエアコンの室外機と同じように、コンプレッサーとファンで動いています。沸き上げは夜に動くため、周囲が静かなぶん音が気になりやすくなります。
まずユニットの周りに物が置かれていないかを確かめてください。壁や塀に囲まれていると音が回り込んで大きく聞こえることがあります。冬の霜取り運転では、一時的にいつもと違う音が出ることもあります。
金属がこすれるような音や、続く振動がある場合は機器側の異常が考えられます。音の見分け方と対処はうるさいの記事にまとめています。
残湯量の表示はどう見ればいいですか
リモコンの残湯量表示は、タンクに残っているお湯の目安です。お湯を使っていなくても、追い焚きや保温を使うと表示は減ります。
表示が満たされているように見えても、機械が沸かすことはあります。コロナは公式のよくある質問に「※給貯湯量表示が残っていても、湯増し運転(沸き上げ)に入ることがあります」と注記しています(コロナ なぜ、昼間に沸き上げをすることがあるのですか?)。
表示は残っている湯量の目安であって、機械が沸かすかどうかの判断はそれだけで決まっているわけではありません。表示が減っていないのに動いていても、故障ではないということです。
湯切れを防ぐには、いつもより多く使う予定がある日に、先に沸き増しをしておくことです。学習運転は直近1〜2週間の使い方をもとに沸かす量を決めているため、予定外の大きな使用には追いつきません。
お湯がたまらない状態が続く場合の原因については、お湯がたまらないの記事で扱っています。
エコキュート交換に関する
ご相談・お見積もりはコチラから!
賢い沸き上げ運用で快適・省エネな暮らしを
沸き上げは、電気の安い時間にお湯をまとめてつくっておく運転です。ピークシフトのような機能を持つ機種では、始まる時刻を水温と残湯量で機械が調整します。満タンまで7〜8時間というのは三菱電機の案内で、容量や設定、季節で前後します。
昼間に動いていても、それだけでは異常とはいえません。お湯を多く使った日のあとや、寒い時期の凍結予防でも動きます。異常を疑うのは、使い方が変わっていないのに続く場合と、エラーが出ている場合です。
湯量が足りないときは、我慢して節約するのではなくモードで調整してください。それでも足りなければ、容量そのものが合っていない可能性があります。エコキュートの交換をお考えの際は、見積もり・出張費無料でエコ猿がうかがいます。











