エコキュートにお湯がたまらない|エラーが出ていないときに見る順番
このコラムで分かる事
- お湯がたまらないとき、最初に確かめる2つのこと
- エラーが出ていないときに確認する、エコキュートの設定
- お湯の使い方と季節で変わる、わき上げの量
- エコキュートの水漏れの見つけ方と、してはいけないこと
- 浴槽にだけたまらないときに見るところと、相談する目安
朝、シャワーを出そうとしたらお湯が足りない。リモコンの残湯量が増えていない。それなのに、エラーコードは何も出ていない。
エラーが出ていれば、番号から原因をたどれます。出ていないときのほうが、どこを見ればよいのか分かりにくいものです。
エコキュートは、壊れていなくてもお湯がたまらないことがあります。設定でわき上げが止まっている。前の日にお湯を使いすぎた。外が寒い。そのどれでもなければ、水漏れを疑います。
この記事では、その順番で見ていきます。設定から始めて、使い方と季節、水漏れへと進みます。浴槽にだけたまらない場合は原因がまったく違うため、後半で分けて説明します。

エコキュートにお湯がたまらないとき、最初に確かめる2つのこと
見るところを絞るために、先に2つだけ確かめてください。この2つで、読む章が決まります。
リモコンにエラーコードが表示されているかを確かめる
台所リモコンと浴室リモコンを見て、アルファベットと数字の組み合わせが出ていないか確かめます。「U05」「P05」「F08」といった形です。
表示があるときは、その番号を紙に控えてから次に進んでください。電源を入れ直すと消えることがあり、消えると原因を絞りにくくなります。写真を撮っておくと、あとで業者に伝えるときにも使えます。
台所リモコンには出ていないのに、浴室リモコンにだけ出ていることがあります。逆もあります。どちらか片方だけを見て「出ていない」と判断しないでください。
一度出て、その後は出ていないという場合もあります。番号を覚えているなら、それも控えておいてください。同じ症状が続いているなら、原因は残っています。
エラーコードの意味はメーカーごとに違います。同じ「U05」でも、メーカーが変われば指している内容が変わります。番号ごとの意味はエコキュートのエラーコード一覧にまとめています。
この記事は、エラーコードが出ていない場合を中心に書いています。番号が出ているなら、まず一覧でその番号を調べてください。
貯湯タンクにたまらないのか、浴槽にたまらないのかを確かめる
「お湯がたまらない」には2つの意味があります。どちらなのかで、見るところがまったく変わります。
貯湯タンクにたまらない場合は、リモコンの残湯量の目盛りが増えません。蛇口やシャワーのお湯も、しばらく使うと出なくなります。この記事の前半が、これにあたります。
浴槽にたまらない場合は、残湯量は足りているのに湯はりが途中で止まる、設定した水位まで来ない、という状態です。貯湯タンクではなく浴槽側の問題です。こちらに当てはまる方は、この先の設定・季節・水漏れの章は読まなくてかまいません。目次から「浴槽にお湯がたまらないのは貯湯タンクとは別の原因」へ進んでください。
見分け方はひとつです。台所や洗面所の蛇口をひねって、お湯が普通に出るかどうかを確かめてください。蛇口のお湯は出るのに浴槽だけたまらないなら、浴槽側です。
最初はお湯が出るのに、しばらく使っていると水に変わる。この状態も、貯湯タンクにたまっていないときの症状です。タンクに残っていた分を使い切ったところで水になります。リモコンの残湯量が、使い始めてすぐに減っていくかどうかを見てください。
お湯そのものがまったく出ないときは、症状が違います。エコキュートのお湯が出ない原因で、症状ごとの確認手順を説明しています。
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エラーが出ていないのにお湯がたまらないときに確認すること
エラーコードが出ていないということは、機器が異常を検知していないということです。設定か、電気の供給か、そのどちらかで沸き上げが止まっていることがあります。

設定を見る前に、電気が届いているかを確かめてください。エコキュート専用の漏電遮断器が落ちていると、機器そのものが動きません。分電盤を開けて、「エコキュート」「電気温水器」などと書かれたつまみが「入」になっているかを見てください。
落ちていた場合、戻す前に必ず機器のまわりを見てください。貯湯ユニットやヒートポンプユニットの下が濡れていないか、焦げたにおいや焦げ跡、煙、これまでと違う音がないか。どれか1つでも当てはまるなら、戻さないでください。漏電やショートが起きているところに電気を流すと、感電や火災につながります。そのまま「切」にして連絡してください。
濡れてもいない、においもしない。それを確かめたうえで、一度「切」にしてから「入」に戻します。戻すのは1回だけです。すぐにまた落ちるときは漏電している可能性があるため、繰り返さずに「切」のままにして連絡してください。
分電盤を操作するときは、手と足元が濡れていないことを確かめてください。濡れているときは操作しないでください。
停電のあとも同じです。復電したあとに沸き上げが始まらないことがあります。リモコンの時刻表示が点滅していれば、停電の影響が残っています。
電気が届いていることを確かめたら、設定を見ていきます。
エコキュートのわき上げが止まる設定になっていないか
エコキュートには、わき上げを止めたり減らしたりする設定がいくつかあります。旅行の前に設定して、そのままになっていることがあります。
台所リモコンで、次の4つが入っていないか確かめてください。
- わき上げ休止……設定した日数のあいだ、わき上げをしません。長く家を空けるときに使います
- わき上げ停止日数……休止する日数を決める設定です。日数を長めに入れたまま忘れていることがあります
- ピークカット(ピーク停止)……電気の使用が集中する時間帯に、わき上げを止めます
- 節電モード……わき上げる量を控えめにします。電気代は下がりますが、その分お湯も減ります
どれか1つでも入っていれば、それが原因のことがあります。解除してから様子を見てください。呼び方はメーカーで違うため、リモコンに同じ言葉がなければ、取扱説明書で近い機能を探してください。
リモコンの時刻と電力契約の設定が合っているか
ここは見落とされやすいところです。
エコキュートは、電気料金の安い時間帯にお湯を沸かします。その時間帯は、契約している電力プランによって違います。リモコンには、どの契約かを設定する項目があります。
リモコンの時刻がずれていると、安い時間帯を外してわき上げようとします。停電のあとや、漏電遮断器を切ったあとに、時刻がリセットされていることがあります。
契約している電力プランを変えたのに、リモコンの設定を変えていない場合も同じです。機器は古い時間帯のつもりで動くため、沸かす時間が実際の安い時間帯とずれます。
三菱電機は、昼間にわき上げる理由を確かめる項目のひとつに「リモコン時刻・電力契約の設定は合っていますか。」を挙げています(三菱電機 故障かな?診断:昼間のわき上げ)。メーカー自身が確認箇所として示している項目です。
リモコンの時刻表示を、いま一度見てください。ずれていれば合わせ直します。電力プランを変えた覚えがあれば、リモコンの設定も見直してください。設定のしかたは機種で違うため、取扱説明書を確かめてください。
エコキュートの「わき上げ休止」を設定したままにしていないか
わき上げ休止は、長く家を空けるときに使う設定です。旅行や帰省の前に入れて、帰ってきたあと解除を忘れることがあります。
三菱電機は、この設定について「昼間のわき上げを減らしたい場合は、台所リモコンで「わき上げ休止」を設定することができますが、湯切れする可能性もありますので、その時は解除してください。」と案内しています(三菱電機 故障かな?診断:昼間のわき上げ)。
三菱電機自身が「湯切れしたら解除してください」と書いています。入れたままにしておくものではありません。ほかのメーカーでも同じ趣旨の設定がありますが、呼び方も案内のしかたも各社で違います。お使いの機種の取扱説明書を確かめてください。
リモコンの画面に「休止」の表示が出ていないか確かめてください。表示が小さく、気づきにくい機種もあります。
エコキュートのピークカットや節電モードが効いていないか
ピークカットは、電気の使用が集中する時間帯にわき上げを止める設定です。節電モードは、わき上げる量を控えめにします。
どちらも、電気代を抑えるかわりにお湯の量が減ります。設定した当時は足りていても、家族が増えた、お子さんが大きくなってシャワーの時間が長くなった、といった変化があれば、設定が合わなくなります。
設定を戻すか、わき上げ量を多いほうへ変えてください。呼び方はメーカーで違い、「多め」「たっぷり」などと表示されます。
電気代は上がりますが、お湯が足りずに沸き増しを繰り返すほうが、かえって高くつくことがあります。沸き増しは昼間に沸かすため、深夜より電気代の単価が高いためです。
設定を戻したあと、お湯がたまるまでにかかる時間
設定を戻しても、すぐにお湯がたまるわけではありません。
エコキュートは、タンク1杯を沸かすのに数時間かかります。設定を戻した直後にリモコンを見ても、目盛りは増えていません。深夜にわき上げる設定なら、たまるのは翌朝です。
朝に見て満タンの表示になっていないことを、不具合だと思われることがあります。これは正常な動作のことがあります。エコキュートは、その家が使う量を見て沸かす量を決めているため、毎朝タンクいっぱいまで沸かすわけではありません。目盛りが3分の2ほどで止まっていても、その日に足りる見込みなら、そこで沸き上げを終えます。
問題になるのは、その量で足りていないときです。夕方までに使い切ってしまう、朝のシャワーで水になる。そういう日が続くなら、わき上げ量の設定を多いほうへ変えてください。
すぐにお湯が要るときは、手動で沸かす操作をしてください。呼び方はメーカーで違い、「沸き増し」「満タンわき増し」「たっぷり沸き上げ」などと表示されます。
沸き増しは、押した時点から運転を始めて、貯湯タンクの不足分を追加で沸かす機能です。浴槽のお湯を温め直す追いだきとは、別のものです。
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お湯の使い方と季節によって、たまるお湯の量は変わる
設定に心当たりがないときは、使い方と季節を見てください。故障ではないことがあります。

前の日にお湯を多く使うと、翌日にわき上げる量が変わる
多くの機種は、過去の使い方を覚えて、翌日に必要な分だけを沸かします。毎日同じ量を沸かしているわけではありません。
三菱電機は「エコキュートは、過去のお湯の使いかたを元に翌日必要なお湯を深夜にわかしますが、さらに当日のお湯の使用状況に合わせて、お湯が不足しないように昼間でも追加でお湯をわかすことがあります。」と説明しています(三菱電機 故障かな?診断:昼間のわき上げ)。
つまり、前の日にいつもより多く使うと、翌日の沸き上げ量が変わります。逆に、使う量が少ない日が続くと、沸かす量も減ります。
この仕組みは、無駄な電気を使わないためのものです。ただし、急に使う量が増えた日は、学習が追いつかず足りなくなることがあります。
お湯の使い方が変わる場面は、思っているより多くあります。お子さんが帰省した。来客が泊まった。寒くなって湯船に浸かる日が増えた。洗い物にお湯を使うようになった。シャワーの時間が長くなった。どれも、前の週と比べれば使う量が増えています。
学習が追いつくまでには数日かかります。使う量が増えた初日ではなく、その翌日以降に足りなくなるのは、このためです。逆に、増えた状態が続けば、機器のほうが沸かす量を増やしていきます。
家族が増えた、独立していたお子さんが戻ったといった変化が続く場合は、学習に任せずに、わき上げ量の設定そのものを多いほうへ変えてください。
昼間にお湯をわき上げるのは故障ではない
昼間にヒートポンプユニットが動いていると、故障を疑うかもしれません。これは正常な動作です。
三菱電機は「特に過去ご来客等でたくさん使った日があると、しばらくは昼間のわき上げが増えます。」と案内しています(三菱電機 故障かな?診断:昼間のわき上げ)。
足りなくなりそうだと機器が判断して、昼間に追加で沸かしています。電気代は深夜より高くなりますが、湯切れを防ぐための動きです。
来客が続いた、家族が帰省していた、といった心当たりがあれば、しばらくすると元に戻ります。何日も続くようなら、わき上げ量の設定そのものが足りていない可能性があります。
冬にお湯の減りが早くなる理由
冬は、同じ使い方でもお湯の減りが早くなります。理由は3つあります。
- 水道水の温度が低い……夏の水道水は20度を超えますが、冬は10度を下回ることがあります。同じ温度のお湯にするために、より多くの熱が要ります
- 配管から熱が逃げる……タンクから蛇口までのあいだで、お湯の温度が下がります。外気温が低いほど、逃げる熱は多くなります
- ヒートポンプの力が落ちる……ヒートポンプは外の空気の熱を使ってお湯を沸かします。外気温が低いと、集められる熱が減り、沸かす力そのものが落ちます
この3つが重なるため、夏と同じ設定のままだと冬に足りなくなります。夏は余っていたのに、11月ごろから朝に水が出るようになった。そういう相談は、毎年この時期に増えます。
冬にお湯が足りなくなるなら、わき上げ量を多いほうへ変えてください。春になれば戻せます。設定を変えると電気代は上がりますが、足りずに昼間の沸き増しを繰り返すよりは抑えられます。
配管が凍っている場合は、これとは別の対処が要ります。凍結は深夜から早朝の冷え込みで起こりやすく、熱湯をかけずに、気温が上がって解けるのを待つのが基本です。
長く留守にしたあとにお湯がたまらないとき
旅行や帰省で家を空けたあと、お湯がたまらないことがあります。
わき上げ休止を設定していた場合は、解除してください。設定したまま帰ってくると、そのまま沸きません。
設定していなくても、学習の影響が残ります。留守のあいだ、機器は「お湯を使わない家」として覚えています。帰ってきてすぐは、沸かす量が少ないままです。
数日で元に戻りますが、待てないときは沸き増しの操作をしてください。
リモコンのメモリが増えない状態が続くときは、エコキュートのメモリが増えない原因でも詳しく説明しています。
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設定にも季節にも心当たりがないときはエコキュートの水漏れを疑う
設定を直しても、季節の説明にも当てはまらない。それでもお湯がたまらないなら、どこかで漏れている可能性があります。
沸かしたお湯が漏れていれば、いくら沸かしてもたまりません。水道料金にも表れます。

貯湯タンク下部の水抜き栓がゆるんでいないか
貯湯ユニットの下部には、水を抜くための栓があります。ここがゆるんでいると、少しずつ漏れ続けます。
三菱電機も、昼間のわき上げが増える原因を確かめる項目に「タンクもしくはヒートポンプユニット、配管からお湯(水)が漏れていませんか。またはタンク下部の水抜き栓がゆるんでいませんか。」を挙げています(三菱電機 故障かな?診断:昼間のわき上げ)。
三菱電機が正面から挙げている確認箇所です。脚部カバーの中を、目で見て確かめてください。
ただし、工具が必要なカバーは外さないでください。ネジで留められた板は、点検や工事のために外すもので、日常の操作で開けるところではありません。手で開けられる範囲だけを見てください。
配管とヒートポンプユニットの下が濡れていないか
貯湯ユニットとヒートポンプユニットの周りを見てください。地面が濡れている、水が流れた跡がある、いつも湿っている。これらは水漏れの手がかりです。
晴れが続いているのに、その場所だけ乾かない。そういう状態も見つけやすい手がかりです。
ただし、すべての水が水漏れとは限りません。ヒートポンプユニットからは、運転中にドレン水が出ます。空気中の水分が冷えて水になったもので、正常な動作です。
正常な排水は、あらかじめ決められた出口から出ます。ヒートポンプユニットのドレン口や、逃し弁・減圧弁の排水ホースです。一方、配管の継ぎ目や保温材の切れ目、貯湯ユニットの脚元など、本来の出口ではないところから出る水は、漏れが疑われます。出口が合っていても、温かい水が続けて出る、量が多くて止まらないという場合は正常ではありません。どこから、どのくらい、いつ出ているかを控えて、写真を撮ってから相談してください。
エコキュートの水漏れを見つけたらすること
漏れているところを見つけたら、自分で直そうとしないでください。
やることは3つです。この順番で行ってください。
- 漏電遮断器を「切」にする
- 給水配管専用止水栓を閉じる
- そこで手を止めて連絡する
給水配管専用止水栓がどれか分からないときは、屋外の水道メーターの脇にある元栓を閉めてください。家全体の水が止まりますが、水漏れは止まります。どの配管か分からないまま回すよりも確実です。
止水栓を閉じると、タンクに水が入らなくなります。残っているお湯は使えますが、新しくは沸きません。連絡するまでのあいだの話として、覚えておいてください。
貯湯ユニットには、逃し弁(安全弁)や減圧弁というハンドルやつまみが付いています。このハンドルには触れないでください。動かすと高温のお湯が噴き出すおそれがあります。閉じるのは給水配管専用止水栓か、屋外の元栓だけです。
水道の使用量から水漏れに気づくこともある
目で見て分からない場所で漏れていることもあります。地中の配管や、カバーの内側です。水道の使用量が手がかりになります。
使い方を変えていないのに水道料金が上がっていたら、どこかで漏れている可能性があります。検針票を、去年の同じ月と比べてみてください。
水道メーターでも確かめられます。家中の水を止めた状態で、メーターのパイロット(銀色の小さな円盤)が回っていれば、どこかで水が流れています。エコキュートの止水栓を閉じてから同じことをして、パイロットが止まれば、漏れているのはエコキュート側です。
確かめるときは、家中の蛇口を閉め、トイレの給水が止まっていることも見てください。洗濯機や食洗機が動いていると、そちらの水でパイロットが回ります。
貯湯タンクの周りが濡れていなくても、地中の配管で漏れていることがあります。この場合は目で見て分かりません。水道の使用量だけが手がかりになります。
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浴槽にお湯がたまらないのは貯湯タンクとは別の原因
蛇口のお湯は普通に出るのに、浴槽だけたまらない。この場合は、貯湯タンクではなく浴槽側を見ます。

浴槽の排水栓がしっかり閉まっているか
まず排水栓です。きちんと閉まっていないと、湯はりをしながら流れ出ていきます。
ゴム栓なら、縁がめくれていないか、劣化して硬くなっていないか見てください。押しボタン式やレバー式なら、栓の動きが渋くなっていないかを確かめます。
設定した水位まで来ないのに、湯はりが完了した音が鳴る。この状態は、排水栓のゆるみでよく起こります。エコキュートは決めた量のお湯を送り終えると完了と判断するため、その間に流れ出ていても分からないためです。
確かめ方は簡単です。湯はりが終わったあと、そのまま30分ほど置いてみてください。水位が下がっていれば、排水栓から漏れています。
ゴムパッキンは消耗する部品です。硬くなったり、縁が切れたりしていれば交換します。ホームセンターやメーカーの部品窓口で買えます。浴槽の排水口の内径を測ってから買ってください。
循環アダプターのフィルターが詰まっていないか
浴槽の壁についている丸い部品が循環アダプターです。ここのフィルターに髪の毛や湯垢が詰まると、湯はりが途中で止まります。
フィルターは回して外せます。歯ブラシで洗って、元に戻してください。月に1回程度の掃除で防げます。
エコキュートは、この循環アダプターで水位を見て湯はりの量を決めています。詰まっていると水位を正しく読めず、途中で止まったり、あふれたりします。
入浴剤を使っているご家庭では、詰まりが早く進むことがあります。使ってよい入浴剤は機種で決まっているため、取扱説明書を確かめてください。
浴槽側の不具合と貯湯タンク側の不具合を見分ける方法
見分け方はひとつです。台所や洗面所の蛇口から、お湯が普通に出るかどうか。
蛇口のお湯は出るのに浴槽だけたまらないなら、浴槽側です。排水栓とフィルターを確かめてください。
蛇口のお湯も出ない、または途中で水になるなら、貯湯タンク側です。この記事の前半に戻ってください。
排水栓もフィルターも問題がないのに、浴槽だけたまらない。この場合は、水位を見ているセンサーや、お湯を送る量を測っている部分の不具合が考えられます。ここはご自分では確かめられません。分解せずに相談してください。
浴槽の水位が毎回変わる場合は、エコキュートのお風呂の水位が安定しない原因で詳しく説明しています。
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エコキュートにお湯がたまらないときにやってはいけないこと
慌てているときほど、してはいけない操作をしてしまいます。

エラーが消えるまでエコキュートの電源を入れ直さない
電源を入れ直すと、エラー表示が消えることがあります。表示が消えたことと、直ったことは違います。
原因が残っていれば、同じ表示がまた出ます。繰り返し入れ直すと、番号を控える機会も失います。業者が来たときに「どの番号が出ていたか」を伝えられなくなります。
してはいけないのは、エラー表示を消すために何度も入れ直すことです。この記事の前半、電気が届いているかを確かめる章で書いた、落ちていた漏電遮断器を1回だけ戻す操作とは別のものです。前者は原因を隠す操作で、後者は電気が届いているかを確かめる操作です。
とくに、水漏れが疑われるとき、焦げたにおいがするときは、電源を入れ直さないでください。このときにやることは逆で、漏電遮断器を「切」にして連絡します。
どうしても入れ直すときは、番号を控えてからにしてください。控えずに消してしまうと、あとから原因をたどれなくなります。
凍結した配管に熱湯をかけない
冬の朝、配管が凍っているときに、熱湯をかけて溶かそうとしないでください。急に温度が変わると配管が割れ、解けたあとに水漏れが起こります。
気温が上がれば自然に解けます。急ぐときは、タオルを巻いた上からぬるま湯をかけてください。直接かけるのではなく、タオル越しに、少しずつ温めます。ぬるま湯の目安は、手を入れられる程度です。
ドライヤーやストーブで温めるのも避けてください。配管の樹脂部分が変形したり、断熱材が焦げたりします。
解けたあとは、その場所から水が漏れていないかを見てください。凍っているあいだは分からず、解けてから漏れが出ることがあります。
エコキュートを分解したり部品を交換したりしない
貯湯ユニットの中には、200Vの電気配線と、高温の水が通る配管が入っています。
カバーを開けて中を見る、部品を外す、配線を触る。これらは感電とやけどのおそれがあります。ご自分では行わないでください。
インターネットで部品を買って交換する方法が紹介されていることがありますが、メーカーの保証が受けられなくなるうえ、取り付けを誤ると水漏れや漏電につながります。
ご自分でしてよいのは、この3つまでです。
- リモコンで設定を見て、変えること
- 脚部カバーの外側から、濡れていないかを見ること
- 循環アダプターのフィルターを外して洗うこと
工具を使う作業に入る手前で止めてください。
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エコキュートにお湯がたまらないときの相談のしかた
自分で確かめて直らないときは、相談に切り替えます。

自分で確かめても直らないときに相談する症状
次のどれかに当てはまるときは、早めに相談してください。
- 設定を直しても、数日たってもお湯がたまらない
- 貯湯タンクやヒートポンプユニットの下が、いつも濡れている
- 同じエラーコードが繰り返し出る
- ヒートポンプユニットから、これまでと違う音がする
- 沸き増しの操作をしても、残湯量が増えない
設定も季節も水漏れも当てはまらないのに沸かない場合は、湯温を測っているセンサーや、ヒートポンプユニットの中の部品に不具合が起きていることがあります。この種の不具合は、外から見ても分かりません。リモコンにエラーが出ないこともあります。
判断の目安は、ご自分で確かめられることを一通りやったかどうかです。設定を見た、沸き増しを試した、水漏れを探した。それでも変わらないなら、そこから先は測定器を使う作業になります。
水漏れと、繰り返すエラーは、待っても直りません。放っておくと、直せたはずの不具合が交換しかない状態に進むことがあります。
相談するときに手元に用意しておくもの
電話で聞かれることは、だいたい決まっています。先に紙に書いておくと、一度の電話で話が進みます。
- 機種名(型番)……貯湯ユニットの側面に貼られたシールに書かれています。貯湯ユニットとヒートポンプユニットで型番が別々にあるため、両方を控えておくと確実です
- 設置した年……保証が残っているかの判断に使います。保証書や工事の請求書が見つかれば、そこに書かれています
- リモコンに出ているエラーコード……出ていなければ「出ていない」と伝えます。それも手がかりになります
- いつから、どういう状態か……「3日前から残湯量が半分までしか増えない」のように、具体的に伝えてください
- 自分で試したこと……設定を確かめた、沸き増しをした、といった内容です。同じことを繰り返さずに済みます
貯湯ユニットとリモコンの写真を撮っておくと、口で説明しにくい部分が伝わります。
エコ猿はエコキュートの交換を専門にしていて修理は受け付けていない
先にお伝えしておきます。エコ猿はエコキュートの交換を専門に扱う店で、修理は受け付けていません。
修理で直る場合は、保証書に書かれた窓口か、メーカー、据え付けた工事店へご相談ください。交換になった場合のご相談は承ります。
メーカーや修理店に依頼した場合の、修理にかかる費用の目安をお伝えします。診てもらうだけで出張費と点検料がかかり、これが合わせて5,000円から15,000円ほどです。そこに部品代と技術料が乗ります。センサーや電磁弁の交換なら2万円から5万円ほど、基板の交換なら3万円から8万円ほどが一般的な範囲です。ヒートポンプユニットごと交換すると15万円から25万円ほどになり、この金額になると本体の交換と比べる段階です。
交換の場合は、本体と工事費を合わせて35万円から60万円ほどが目安になります。容量やタイプ、既存の配管をどこまで使えるかで変わります。
保証が残っていれば、修理代がかからないことがあります。まず保証書を探してください。見つからなくても、据え付けた工事店に記録が残っていることがあります。
使った年数が10年を超えていると、修理をしても別の場所が続けて壊れることがあります。その都度、出張費と技術料がかかります。何年で交換を考えるかの目安は、「エコキュートの寿命は何年?」の記事にまとめています。
交換にかかる費用は、工事費込みの総額と補助金を使った場合の金額まで、「エコキュートの交換費用の相場」の記事にまとめています。
相談から交換までどう進んだか(お引き受けした事例)
エコ猿では、お湯がたまらない・沸き上げが止まることをきっかけに交換をお引き受けした事例が、2026年3月から2026年9月までに215件あります。
そのうちの1件です。堺市美原区のお客様から、沸き上げ運転が途中で止まることがあるとご相談をいただきました。
夜間の沸き上げが正常に完了していない日があり、朝に残湯量を確認すると以前より少なく感じることがあった、という状態でした。お湯はまだ使えていたものの、日によって動作が安定しないため、急にお湯が使えなくなるのではないかとご不安に感じておられました。使用年数も経っていたことから、修理ではなく本体の交換をお選びいただいています。
三菱のSRT-HPT46W6から、同じ460Lのフルオートタイプ(SRT-ST467)へ交換しました。容量が同じなので、使い方は大きく変わりません。お客様からは「朝に残湯量を見るたびに少し不安を感じていた」とお聞きしています。
事例
堺市美原区で沸き上げ運転が途中で止まるエコキュートを交換|SRT-HPT46W6からSRT-ST467へ
| 施工前 | 施工後 | |
|---|---|---|
| メーカー | 三菱電機 | 三菱電機 |
| 製品の種類 | エコキュート | エコキュート |
| 型番 | SRT-HPT46W6 | SRT-ST467 |
| 貯湯容量 | 460L | 460L |
| 給湯タイプ | フルオート | フルオート |
ご依頼の内容
堺市美原区にお住まいのお客様より、エコキュートの沸き上げ運転が途中で止まることがあるため、交換を検討しているとご相談をいただきました。
交換前に設置されていたのは、三菱のSRT-HPT46W6です。対応するセット型番はSRT-HP46W6で、460Lの一般地向けフルオートタイプのエコキュートでした。
お客様によると、夜間の沸き上げが正常に完了していない日があり、朝に残湯量を確認すると以前より少なく感じることがあったそうです。お湯は使えているものの、日によって動作が安定しないため、急にお湯が使えなくなるのではないかと不安に感じておられました。
使用年数も経っていたため、今回は修理ではなく本体交換をご希望いただきました。お湯の使用量はこれまでと大きく変わらないため、同じ460Lのフルオートタイプで交換することになりました。
詳しい作業内容
既存のエコキュートを確認したところ、交換前のSRT-HPT46W6は三菱の貯湯ユニット型番で、対応するセット型番はSRT-HP46W6でした。ヒートポンプユニットはSRT-HPU60A6に対応する機種です。
今回は、三菱の貯湯ユニットSRT-ST467へ交換しました。SRT-ST467は、セット型番SRT-S467に対応する貯湯ユニットで、460Lの一般地向けフルオートタイプです。
まず、既存の貯湯ユニットとヒートポンプユニットを撤去し、設置場所の状態を確認しました。交換前後とも三菱の460Lタイプですが、年式やシリーズが異なるため、本体寸法や配管接続位置を確認しながら、設置スペースに合わせて本体位置を調整しました。
新しい貯湯ユニットとヒートポンプユニットを据え付けたあと、給水配管、給湯配管、追いだき配管、ヒートポンプ配管を接続しました。あわせて、電気配線とリモコン配線も接続し、台所リモコンと浴室リモコンの操作確認を行っています。
今回設置した機種はフルオートタイプのため、自動湯はり、追いだき、自動保温などの機能に対応しています。交換後は試運転を行い、湯はり、追いだき、リモコン操作、水漏れの有無を確認しました。
各接続部に水漏れがないこと、リモコンにエラー表示が出ないこと、沸き上げ運転や自動湯はりが正常に動作することを確認し、作業完了となりました。
お客様からの声
沸き上げ運転が途中で止まることがあり、朝に残湯量を見るたびに少し不安を感じていました。
まだお湯は使えていましたが、使用年数も経っていたので、急に故障する前に交換できて安心しました。
同じ460Lのフルオートタイプなので、使い方が大きく変わらず安心です。自動湯はりや追いだきもこれまで通り使えるので、家族も問題なく使えています。
40代・女性・G様
評価:★★★★☆(4/5点満点中)
スタッフからの一言
堺市美原区で、三菱のSRT-HPT46W6から三菱のSRT-ST467へエコキュート交換を行いました。
交換前は沸き上げ運転が途中で止まる症状があり、使用年数も経っていたため、修理ではなく交換をご希望いただいた事例です。
SRT-HPT46W6は、対応するセット型番SRT-HP46W6の貯湯ユニットで、460Lの一般地向けフルオートタイプです。交換後のSRT-ST467も、セット型番SRT-S467に対応する460Lの一般地向けフルオートタイプのため、自動湯はり、追いだき、自動保温などの基本的な使い勝手を保ったまま入れ替えることができました。
今回は460Lから460Lへの同容量交換でしたので、これまでのお湯の使用量に合わせながら、年式やシリーズの違いによる本体寸法や配管接続位置を確認し、設置スペースに合わせて調整しています。
堺市美原区でエコキュートの交換をご検討中の方は、現在の症状や設置状況、ご家族のお湯の使用量に合わせて、適した機種をご提案いたします。
ほかの事例はエコ猿の施工事例にまとめています。
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エコキュートにお湯がたまらないときのよくある質問

エラーが出ていないのにお湯がたまらないのはなぜですか
エラーコードは、機器が異常を検知したときに出ます。設定でわき上げが止まっている、前の日に多く使った、外気温が低いといった場合は、機器にとって異常ではないため表示されません。エラーなしでたまらないときは、まず分電盤で漏電遮断器が落ちていないかを見て、次に「わき上げ休止」「ピークカット」「節電モード」の設定と、リモコンの時刻・電力契約の設定を確かめてください。
昼間に沸き上げているのは故障ですか
正常な動作です。三菱電機も公式の案内で、過去にお湯をたくさん使った日があると、しばらくは昼間のわき上げが増えると説明しています。お湯が足りなくなりそうだと機器が判断して、昼間に追加で沸かしています。数日で元に戻ります。何日も続くようなら、わき上げ量の設定を見直してください。
冬になるとお湯の減りが早いのはなぜですか
水道水の温度が低く、同じ温度のお湯にするためにより多くの熱が要るためです。あわせて、配管から逃げる熱も冬のほうが多くなります。ヒートポンプは外の空気の熱を使うため、外気温が低いと沸かす力そのものも落ちます。冬だけわき上げ量を多いほうへ変えると足りるようになります。
使っていないのに残湯量が減るのはどうしてですか
タンクからの放熱で湯温が下がると、表示される残湯量が減ります。これは故障ではありません。ただし、減り方が急に早くなった場合は水漏れの可能性があります。貯湯タンク下部の水抜き栓と、配管まわりが濡れていないかを確かめてください。水道の使用量が増えていないかも手がかりになります。
沸き増しをしても増えないときはどうすればよいですか
沸き増しの操作をしても残湯量が増えないときは、機器側の不具合が考えられます。タンクや配管から水が漏れていないかを先に確かめ、漏れが見つかった場合は漏電遮断器を切って連絡してください。漏れが見当たらないのに増えないときも、自分で分解せずに相談してください。
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まとめ:エコキュートにお湯がたまらないときに見ていく順番
エコキュートにお湯がたまらないときは、この順番で見てください。
- エラーコードが出ているかを確かめる……出ていれば番号を控えます。あわせて、貯湯タンクにたまらないのか、浴槽にたまらないのかを分けます。蛇口のお湯が出るかどうかで見分けられます
- 電気が届いているかを確かめる……分電盤の漏電遮断器が落ちていないかを見ます。戻す前に、機器のまわりが濡れていないか、焦げたにおいがしないかを必ず確かめてください
- 設定を見る……わき上げ休止、ピークカット、節電モード。そしてリモコンの時刻と電力契約の設定です。ここは見落とされやすいところです
- 使い方と季節を考える……前の日に多く使った、来客が続いた、冬になった。どれも、故障ではなくお湯が減る理由になります
- 水漏れを疑う……貯湯タンク下部の水抜き栓と、配管まわりを目で見て確かめてください。水道の使用量も手がかりになります
浴槽にだけたまらないときは、この順番とは別です。排水栓と循環アダプターのフィルターを見てください。蛇口のお湯が普通に出るかどうかで、どちらの話かが分かります。
ここまで確かめても直らないときは、相談に切り替えてください。機種名と設置した年、エラーコード、いつからどういう状態かを控えておくと、一度の電話で話が進みます。
水漏れを見つけたら、漏電遮断器を切って止水栓を閉じ、そこで手を止めて連絡してください。電源を入れ直したり、分解したりしないでください。
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