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エコキュートの故障は修理と交換どっちが安い?症状別の対処法と費用

エコキュートの故障は修理と交換どっちが安い?症状別の対処法と費用

エコキュートの調子がおかしいとき、まず気になるのは「直るのか」「いくらかかるのか」だと思います。

結論から言えば、判断の分かれ目は症状そのものではなく、使用年数と部品が手に入るかどうかです。 同じ「お湯がぬるい」でも、5年目なら修理で直ることが多く、12年目なら交換になることが多くなります。

そして、意外に多いのが故障ではないケースです。当社が交換した1,116件を数え直したところ、逃し弁から水が出るという相談が18件ありました。これは沸き上げのときに水が出る仕組みによるもので、故障ではないことがあります。

この記事では、症状から「故障かどうか」を見分けたうえで、修理と交換のどちらになるか、費用はいくらか、どこに連絡すればよいかまでを順に説明します。

この記事の結論

  • 修理か交換かは、使用年数10年が一つの目安になります。部品の保有期間を過ぎると修理できないことがあります
  • 修理の窓口はメーカーか、お買い上げの販売店(据付工事店)です。エコキュートの交換専門店は交換のみを扱い、修理は行いません
  • 交換費用の目安は370Lで約35万〜45万円、460Lで約40万〜50万円です(工事費込み・当社の掲載価格)
  • 当社の交換実績1,116件で最も多かった症状は湯はり・追いだき・保温の不具合で330件(29.6%)でした
  • 逃し弁から水が出る、お湯切れは、故障ではないことがあります

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症状別に見分けるエコキュートの故障と対処法

エコキュートの不具合は、大きく3つに分かれます。故障ではないもの、自分で確認して直ることがあるもの、そして修理か交換が必要なものです。

まず自分のケースがどれに当たるかを確認します。

症状から次にすることを決める

いま出ている症状から、次にすることが決まります。自分の症状の行を見つけて、右端のリンクから詳しい手順へ進んでください。

症状まず疑うこと詳しい手順
逃し弁から水が出る沸き上げ中の排水(故障ではないことがある)故障ではない症状
お湯が急に出なくなったお湯切れ・断水・凍結お湯が出ないとき
お湯がぬるい設定温度・混合水栓ぬるい・温度が安定しないとき
湯はりが途中で止まる循環口のフィルターの詰まり湯はり・追い焚きができないとき
水漏れしている配管・タンク・逃し弁のどれか水漏れしているとき
異音がする通常の運転音か、それ以外か異音がするとき
配管が凍った気温が氷点下凍結したとき
エラーコードが出た一時的なものか、繰り返すかエラーコードが出たとき
お湯が止まらない水位設定・循環口の汚れお湯が止まらないとき

症状が複数出ている場合は、水漏れを最優先で確認してください。 水漏れは放置すると、床や基礎、隣家に被害が及ぶことがあります。

故障ではない症状

エコキュートには、故障と間違えやすい正常な動作があります。当社に相談があったもののうち、代表的な3つを挙げます。

逃し弁から水が出る

当社の交換実績のうち、18件がこの症状に関する相談でした。

エコキュートは夜間にお湯を沸かします。水は温まると体積が増えるため、増えた分を逃し弁から外に出す仕組みになっています。沸き上げの時間帯に水が出るのは、この仕組みによるものです。

ただし、次の場合は仕組みによるものではない可能性があります。

  • 沸き上げをしていない時間帯にも出続ける
  • 水量が明らかに多い
  • 止まる気配がない

お湯切れ

タンクのお湯を使い切ると、一時的にお湯が出なくなります。これは故障ではありません。

当社の実績では、お湯の量が足りないという相談が80件ありました。来客があった日や、家族の生活時間が変わったときに起こりやすくなります。

タンクの容量は370Lが3〜5人、460Lが4〜7人が目安です。家族が増えた、入浴の時間が重なるようになった、という場合は容量が足りていない可能性があります。

ヒートポンプユニットからの排水や湯気

ヒートポンプユニットは、空気の熱を集めてお湯を作ります。その過程で空気中の水分が水になり、ユニットの下から出ます。冬は湯気のように見えることもあります。

これも仕組みによるもので、故障ではありません。

症状別の対処法

自分で確認できることがある症状を、順に説明します。ここで直らない場合は、修理か交換の判断に進みます。

エコキュートの故障は、症状によって原因や対処法が異なります。すぐに本体故障と決めつける前に、残湯量、設定温度、凍結、フィルター汚れなどを確認することで改善する場合もあります。ただし、水漏れや異音、エラー表示が続く場合は、無理に使い続けると症状が悪化する恐れがあります。

お湯が出ないときは残湯量・湯切れ・凍結を確認する

エコキュートでお湯が出ないときは、まずタンク内のお湯が残っているか確認しましょう。リモコンに表示される残湯量が少ない、または空になっている場合は、湯切れの可能性があります。家族の入浴が続いた日、来客があった日、いつもより多くお湯を使った日などは、タンク内のお湯を使い切っていることがあります。

  • リモコンで残湯量を確認する
  • 湯切れしている場合は沸き増しを行う
  • 設定温度が低すぎないか確認する
  • 蛇口やシャワーの混合水栓が正しく動いているか確認する
  • 冬場は配管が凍結していないか確認する

湯切れであれば、沸き増しを行うことで改善することが多いです。ただし、沸き増しをしてもお湯が作られない、残湯量が増えない、リモコンにエラーが出ている場合は、ヒートポンプユニットや制御部品の不具合が考えられます。冬場に急にお湯が出なくなった場合は、配管の凍結も疑いましょう。凍結時に熱湯をかけると配管が破損する恐れがあるため、自然解凍を待つか、ぬるま湯でゆっくり対応してください。

エコキュートのお湯が出ない原因は?確認することや自分でできる対処法を解説

お湯がぬるい・温度が安定しないときは設定温度や混合水栓を確認する

お湯がぬるい、途中で水になる、温度が安定しない場合は、まずリモコンの給湯温度を確認しましょう。設定温度が低くなっているだけであれば、温度を上げることで改善する場合があります。また、台所や浴室など複数の場所で同時にお湯を使っていると、一時的に温度が安定しにくくなることもあります。

  • リモコンの給湯温度を確認する
  • タンク内の残湯量が不足していないか確認する
  • 台所・洗面・浴室で同時にお湯を使っていないか確認する
  • シャワーだけで起こるのか、家全体で起こるのか確認する
  • 混合水栓やシャワー水栓に不具合がないか確認する

シャワーだけ温度が不安定な場合は、エコキュート本体ではなく混合水栓側に原因がある可能性もあります。一方で、台所や洗面所でも同じようにお湯の温度が安定しない場合は、混合弁、センサー、ヒートポンプユニットなどの不具合が考えられます。設定や使い方を確認しても改善しない場合は、混合弁やセンサーの交換が必要になることがあります。

エコキュートのお湯がぬるい原因は?自分でできる対処法と交換が必要なケースを解説!

お湯はりや追い焚きができないときは運転状況や水漏れを確認する

お湯はりや追い焚きができない場合は、浴槽まわりとリモコンの状態を確認します。自動湯はりが途中で止まる、追い焚きしても温まらない、リモコンにエラーが出るといった症状は、循環口の汚れ、残湯量不足、配管の詰まり、センサー異常、水漏れなどが関係していることがあります。

まずは次の順番で確認してください。

  • リモコンにエラーコードが表示されていないか確認する
  • タンク内に十分なお湯があるか確認する
  • 浴槽の循環口が汚れや髪の毛でふさがっていないか確認する
  • 浴槽アダプターやフィルターを掃除する
  • タンクや配管まわりに水漏れがないか確認する

循環口やフィルターが汚れているだけであれば、掃除によって改善する場合があります。特に追い焚きや自動湯はりは、お湯を循環させる仕組みのため、浴槽アダプターまわりの汚れの影響を受けやすいです。ただし、掃除をしても改善しない場合や、水漏れが見つかった場合は、内部部品や配管の不具合が疑われます。何度も運転を繰り返すと機器に負担がかかるため、無理に使い続けないようにしましょう。

エコキュートで追い焚きできない原因と対処法|修理・交換の目安も解説

お湯が止まらないときは水位設定や循環口の汚れを確認する

浴槽のお湯が止まらない、設定より多くお湯が入る、湯はりが終わらないといった症状がある場合は、水位設定や循環口の汚れを確認します。水位設定が高くなっているだけなら、設定を見直すことで改善することがあります。また、浴槽内の循環口が汚れていると、水位を正しく検知できず、お湯はりの動作に影響する場合があります。

  • リモコンの水位設定を確認する
  • 浴槽の残り湯が多すぎないか確認する
  • 循環口や浴槽アダプターを掃除する
  • 一度運転を停止して再度湯はりを試す
  • 改善しなければ水位センサーや弁の不具合を疑う

お湯が止まらない症状は、設定や汚れで起こる場合もありますが、水位センサー、電磁弁、混合弁などの故障が原因になることもあります。浴槽からお湯があふれる状態を放置すると、水道代や電気代が増えるだけでなく、浴室まわりの水濡れにもつながります。掃除や設定確認で改善しない場合は、早めに点検を依頼してください。

エコキュートの水が止まらない原因は?今すぐできる対処法や修理・交換費用の目安を解説

水漏れしているときは発生箇所を確認して止水栓を閉める

エコキュートまわりで水漏れを見つけた場合は、まずどこから水が出ているのか確認しましょう。ヒートポンプユニットから一時的に水が出ている場合は、結露や霜取り運転による排水の可能性があります。一方で、貯湯タンク、配管、接続部、地面に常に水たまりがある場合は、故障による水漏れの可能性があります。

水漏れ時は次の順番で対応してください。

  • 水が出ている場所を確認する
  • 一時的な排水か、常に漏れているのか確認する
  • 大量に漏れている場合は止水栓を閉める
  • 必要に応じて電源を切る
  • 水漏れ箇所を写真に残して業者へ相談する

水漏れが少量でも、配管やタンクまわりが常に濡れている場合は注意が必要です。パッキンや接続部の劣化であれば部品交換で済むこともありますが、タンクや配管本体の不具合では修理費用が高くなる場合があります。水漏れを放置すると、周辺部品の腐食や電気系統への影響につながる恐れもあります。原因が分からない場合は、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。

エコキュートが水漏れする原因は?自分でできる対処法や修理費用相場を解説

異音がするときは通常音か異常音かを見分ける

エコキュートは運転中に多少の音が出る設備です。沸き上げ中の運転音や、冬場の霜取り運転に伴う音は正常な範囲であることもあります。ただし、これまで聞こえなかった大きな音、高い音、振動を伴う音、長時間続く音がある場合は、部品の劣化やヒートポンプユニットの不具合が疑われます。

異音がする場合は、次の点を確認してください。

  • 音が出る場所がヒートポンプか貯湯タンクか確認する
  • 音が出るタイミングを確認する
  • 短時間で止まる音か、長時間続く音か確認する
  • 振動や水漏れを伴っていないか確認する
  • 普段より明らかに大きい音なら点検を依頼する

「ブーン」という低い音は通常の運転音であることもありますが、急に大きくなった場合はファンやモーターの不具合が考えられます。「キーン」という高い音や、「ガタガタ」と揺れるような音が続く場合も注意が必要です。異音は、故障の前兆として現れることがあります。音が気になった時点で記録しておくと、業者に相談するときに状況を伝えやすくなります。

エコキュートから異音がする原因は?音の種類別の対処法や修理費用の目安を解説

配管が凍結したときは自然解凍を待つ

冬場にお湯が出ない場合は、配管の凍結が原因になっていることがあります。特に朝方や気温が氷点下になる日は、給水配管や給湯配管が凍り、お湯や水が出にくくなることがあります。凍結の場合、日中に気温が上がると自然に解凍され、通常通り使えるようになることもあります。

凍結が疑われる場合は、次のように対応してください。

  • 蛇口から水やお湯が出るか確認する
  • 配管まわりが凍っていないか確認する
  • 無理に蛇口を開け閉めしない
  • 基本は気温が上がるまで自然解凍を待つ
  • 急ぐ場合は熱湯ではなく、ぬるま湯をゆっくりかける

凍結した配管に熱湯をかけると、急激な温度変化で配管や接続部が破損する恐れがあります。また、配管が破裂している場合は、解凍後に水漏れが発生することもあります。凍結が解消してもお湯が出ない、水漏れがある、エラーコードが消えない場合は、配管が破裂している可能性があります。

エコキュートが凍結してお湯が出ない!自分でできる対処法と予防方法を解説!

エラーコードが出たときは取扱説明書やメーカーサイトを確認する

リモコンにエラーコードが表示された場合は、エコキュートが何らかの異常を検知している状態です。エラーコードの内容によって、湯切れ、凍結、一時的な通信エラー、部品不良、センサー異常など原因が異なります。まずは慌てず、表示されている英数字をメモして、取扱説明書やメーカーサイトで内容を確認しましょう。

エラーコードが出たときの基本的な確認手順は次の通りです。

  • 表示されているエラーコードをメモする
  • 取扱説明書やメーカーサイトで意味を確認する
  • 自分で解除できる内容か確認する
  • 一時的なエラーならリモコン操作や再起動を試す
  • 同じエラーが繰り返す場合は業者へ相談する

エラーコードの中には、使用状況の確認や簡単な操作で解除できるものもあります。しかし、基板、センサー、ヒートポンプ、配管まわりの不具合を示すエラーもあります。意味が分からないまま使い続けると、故障が悪化する可能性があります。特に同じエラーが何度も出る場合や、再起動してもすぐに表示される場合は、点検が必要です。

そのまま使い続けないほうがよい症状

次の症状が出ている場合は、いったん使用を止めて連絡してください。被害が広がる、または原因が分からないままになるためです。

症状理由まずすること
水が止まらない床や基礎に水が回ります止水栓を閉める
漏電遮断器が落ちる電気系統に異常がある可能性があります入れ直さずに連絡する
同じエラーコードが繰り返し出る一時的な不具合ではない可能性があります型番とコードを控えて連絡する
普段と違う異音が続いているファンモーターや加圧ポンプの不具合が考えられます音が出る時間帯を控えて連絡する
家全体でお湯の温度が安定しない混合弁やセンサーの不具合が考えられます設定を確認したうえで連絡する
10年以上使っていて不具合を繰り返している部品が手に入らないことがあります型番と設置年を控えて連絡する

電気系統は感電や故障拡大の危険があるため、自分で分解しないでください。

判断に迷う場合は、使用を続ける前にメーカーか販売店へ確認してください。機種によって注意点が異なるため、取扱説明書の記載が優先されます。

当社の交換実績1116件で多かった症状

当社が交換を行った施工事例を集計しました。どの症状で交換に至ったかの実数です。

エコ猿の交換実績1,116件を症状別に集計した横棒グラフ。湯はり・追いだき・保温の不具合が330件で29.6%と最も多く、次いでぬるい・温度が安定しないが130件で11.6%、水漏れ・にじみが117件で10.5%、エラー表示が109件で9.8%、お湯の量が足りないが80件で7.2%、お湯が出ない・止まるが75件で6.7%、異音・運転音が61件で5.5%、沸き上げが進まないが51件で4.6%、リモコン・操作の不具合が50件で4.5%、故障前の予防交換・相談が31件で2.8%、お湯が出るまで時間がかかるが20件で1.8%、逃し弁まわりから水が出るが18件で1.6%、シャワーの勢いが弱いが18件で1.6%、脚部・本体下の水気が11件で1.0%、お湯が途中で水になるが7件で0.6%、においが4件で0.4%、電気系が1件で0.1%、未分類が3件で0.3%。大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良で対応した実績であり、交換に至った件数であって故障率ではない 交換に至った症状の内訳(当社の施工実績1,116件) 湯はり・追いだき・保温 330件(29.6%) ぬるい・温度が安定しない 130件(11.6%) 水漏れ・にじみ 117件(10.5%) エラー表示 109件(9.8%) お湯の量が足りない 80件(7.2%) お湯が出ない・止まる 75件(6.7%) 異音・運転音 61件(5.5%) 沸き上げが進まない 51件(4.6%) リモコン・操作の不具合 50件(4.5%) 故障前の予防交換・相談 31件(2.8%) お湯が出るまで時間がかかる 20件(1.8%) 逃し弁まわりから水が出る 18件(1.6%) シャワーの勢いが弱い 18件(1.6%) 脚部・本体下の水気 11件(1.0%) お湯が途中で水になる 7件(0.6%) におい 4件(0.4%) 未分類 3件(0.3%) 電気系(ブレーカー等) 1件(0.1%) 大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良で対応した施工実績1,116件(同じ内容の事例を1件にまとめた実数)。交換に至った件数であ り、故障率ではありません。修理で直ったケースは含まれていません。
図解1:交換に至った症状の内訳(当社の施工実績1,116件)

上位3つで半分を占めています。湯はり・追いだき・保温の不具合が330件で29.6%、ぬるい・温度が安定しないが130件で11.6%、水漏れ・にじみが117件で10.5%です。

湯はりや追いだきの不具合が3割を占める理由は、ふろ循環ポンプや混合弁など動く部品が多いためです。動く部品は使用年数が進むほど摩耗し、開閉の反応が鈍くなります。「湯はりが途中で止まる」「追いだきをしても温まらない」という症状は、この部分から出ています。

2番目に多い「ぬるい・温度が安定しない」も、混合弁とセンサーという動く部品が関係します。上位2つを合わせて41.2%が、動く部品の摩耗によるものです。

一方、3番目の水漏れ・にじみ(117件・10.5%)は、パッキンや配管の劣化が中心です。動く部品ではありませんが、ゴムや樹脂は時間とともに硬くなります。

逃し弁まわりから水が出る(18件・1.6%)は、故障ではないケースが含まれます。 沸き上げのときに増えた水を外に出す仕組みによるものです。詳しくは故障ではない症状をご覧ください。

このデータの範囲

  • 当社が公開している施工事例1,116件(同じ内容の事例を1件にまとめた実数)を集計したものです
  • 大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良で対応した件数です。全国の傾向ではありません
  • 寒冷地の凍結や海沿いの塩害による故障は、ほとんど含まれていません
  • 交換に至った件数であり、故障率ではありません。 修理で直ったケースは含まれていません
  • 事例の一覧は施工実績でご覧いただけます

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修理と交換のどちらを選ぶか

症状を確認したら、次は修理か交換かの判断です。

エコキュートを修理するか交換するかを4つに分けた分岐図。5年未満は保証期間内なら無償のこともあり修理を検討する、5年から10年は症状によるためメーカーか販売店に部品交換で直る範囲かを確認する、10年以上は部品が手に入らないことがあり直しても別の箇所が続けて壊れることがあるため交換を検討する、部品が手に入らないと言われた場合は症状が軽くても修理はできず交換になる、と示した図 修理と交換のどちらになるか 何年使っているか 5年未満 部品はまだ手に入ります。保証期間内であれば費用がかからないこともあります → 修理を検討する。まず保証書を確認する 5年から10年 症状によって変わります。周辺の部品なら修理で済むことが多くなります → メーカーか販売店に点検を依頼し、修理の可否と金額を聞く 10年以上 部品の保有期間を過ぎていることがあります。直しても別の箇所が続けて壊れることがあります → 交換を検討する 部品が手に入らないと言われた 部品が無ければ、症状が軽くても修理はできません → 交換になります。修理という選択肢がありません
図解2:使用年数と部品の有無で、修理か交換かが分かれる

費用の大小だけでは決められません。 年数と部品の有無が先に来ます。

10年が境目になる理由

エコキュートの部品には保有期間があります。製造が終わってから一定の期間を過ぎると、部品が手に入らなくなります。

部品が無い場合、症状が軽くても修理はできません。この期間は機種によって異なりますが、おおむね製造終了から10年前後を目安にしているメーカーが多くなっています。

そのため、判断はこうなります。

使用年数考え方
5年未満修理を検討します。 保証期間内であれば無償のこともあります
5〜10年症状によります。 部品交換で直る範囲かをメーカーか販売店に確認します
10年以上交換を検討します。 部品が無い場合があり、直しても別の箇所が続けて壊れることがあります

当社の実績でも、故障前に予防交換を選んだ相談が31件ありました。修理できるうちに交換しておくという判断です。

修理費用の内訳と確認先

当社は交換専門店のため、修理費用の実績を持っていません。 修理を行っていないためです。

修理費用は、次の要素で決まります。

項目内容
出張費訪問にかかる費用
診断費(点検費)原因を調べる費用
部品代交換する部品の費用
技術料(作業費)作業そのものの費用

金額はメーカー・機種・症状・地域で変わります。 正確な金額は、次の窓口で確認してください。

見積もりを取るときは、上の4項目が内訳として示されているかを確認してください。合計だけの提示では、他社と比べられません。

修理費用が高くなりやすい部品

実額は出せませんが、どの部品が原因かで高い安いの見当はつきます。

エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットの2つで構成されています。本体の中心にあたる部品ほど、修理費用は高くなります。

原因の部品費用の傾向補足
リモコン低い表示や操作の不具合。部品単体で交換できます
循環アダプター・フィルター低い掃除で直ることもあります
混合弁・センサー中くらいお湯がぬるい、温度が安定しないときの原因になります
ふろ循環ポンプ中くらい湯はりや追いだきができないときの原因になります
基板(制御部品)高い電源が入らない、エラーが繰り返し出るときの原因になります
ヒートポンプユニット高いお湯を作る部分そのものです
貯湯タンクユニット高い交換費用に近づくことがあります

エラーコードから原因の部品が分かることがあります。 メーカーか販売店に点検を依頼するとき、コードを伝えると見当がつきやすくなります。

エコキュートのエラーコード一覧

ヒートポンプユニットや貯湯タンクユニットが原因と分かった場合は、交換も一緒に検討してください。 本体の中心を直す費用と、新しい1台に替える費用が近づくことがあるためです。

保証が使えるかを先に確認する

修理でも交換でも、まず保証書を確認してください。 保証期間内であれば費用がかからないことがあります。

保証には次の3つがあります。どれが使えるかで、連絡先も費用も変わります。

種類誰が出すか確認するもの
メーカー保証メーカー本体に付属していた保証書。期間は部位ごとに異なります
販売店・工事店の保証取り付けた会社契約書や工事保証書。施工に起因する不具合が対象です
延長保証加入した窓口加入時の書類。家電量販店や販売店で加入していることがあります

保証書が見つからない場合でも、型番と設置年が分かれば、メーカーが保証期間内かを調べられることがあります。 タンク側面の型番シールを控えてから連絡してください。

なお、次のような場合は保証の対象外とされるのが一般的です。契約内容によって変わるため、保証書の記載をご確認ください。

  • 落雷、水害、地震などの自然災害によるもの
  • 使用方法の誤りによるもの
  • 取扱説明書で使えないとされている入浴剤を使った場合

エコ猿の保証については安心保証についてをご覧ください。

交換費用の目安

エコ猿の交換費用は次のとおりです。本体と交換工事費を含んだ価格です。

容量交換費用の目安家族人数の目安
370L約35万〜45万円3〜5人
460L約40万〜50万円4〜7人

費用が変わるのは、主に次の3点です。

  • 容量(370Lか460Lか)
  • 機能(フルオートかオートか)
  • 設置状況(搬入経路、基礎の状態、配管の引き直しが必要か)

取扱機種ごとの価格は取扱いエコキュート・交換費用でご確認いただけます。補助金の対象になる場合もあります。

エコキュートの補助金について

金額より先に見る4つのこと

金額だけで比べると判断を誤ります。 次の順で考えます。

順番見るところ判断のしかた
1部品があるか部品が無ければ修理という選択肢がありません。ここが最初の分かれ目です
2何年使っているか10年以上使っている場合、1か所を直しても別の箇所が続けて不具合を起こします。修理を2回3回と重ねると、交換費用を上回ります
3どの部品が原因か貯湯タンクやヒートポンプユニットが原因なら修理費用は高くなります。リモコンやフィルターなど周辺の部品なら修理で済みます
4保証が使えるか保証期間内であれば、修理費用がかからないことがあります。まず保証書を確認してください

1と2で決まることがほとんどです。 部品が無ければ交換しか選べず、10年を超えていれば修理を重ねる意味が薄くなります。3と4は、1と2で決めきれないときに見ます。

たとえば設置8年でリモコンだけが壊れた場合、部品はあり、年数も限界ではなく、原因は周辺部品です。この場合は修理を選んでください。設置12年でヒートポンプユニットが原因の場合は、部品の有無を確認したうえで交換を検討してください。

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修理はどこに依頼するのか

「エコキュートが故障した」というとき、連絡先は症状ではなく立場で決まります。

修理の窓口はメーカーか販売店

修理はメーカー、またはお買い上げの販売店(据付工事店)が行います。

三菱電機のよくあるご質問でも、エラー表示が出たときの対処として次のように案内されています。

点検が必要ですので、お買上げの販売店(据付工事店)に点検・修理をご依頼ください。

出典:三菱電機|よくあるご質問(2026年8月17日確認)

連絡するときは、型番を伝えるとやり取りが早く進みます。型番はタンクの側面や正面に貼られたシールで確認できます。

エコキュートの型番の調べ方

保証期間内なら費用と連絡先が変わる

保証期間内であれば、修理費用がかからないことがあります。

保証期間は部位ごとに異なります。 本体、貯湯タンク、ヒートポンプユニットで期間が違うのが一般的です。メーカーと契約内容で変わるため、保証書でご確認ください。

延長保証に加入している場合は、その窓口が優先されることもあります。

エコ猿の安心保証について

交換専門店は修理を扱わない

エコキュートの交換専門店は、交換工事を行う事業者です。修理は扱っていません。

そのため当社は、修理費用の実績を持っていません。この記事で修理費用の金額を出していないのは、そのためです。

分かれ目はこうなります。

やりたいこと連絡先
直して使い続けたいメーカーか販売店(据付工事店)
交換したい交換専門店(当社もここに当たります)
どちらか決められないまずメーカーか販売店に点検を依頼し、修理の可否と金額を聞いてから判断します

連絡するときに伝えること

点検や修理を依頼するとき、先に次をまとめておくとやり取りが1回で済みます。

  • 型番(タンク側面か正面のシールに書かれています)
  • 設置した年(分からなければ、おおよそで構いません)
  • 症状(いつから、どんなときに出るか)
  • エラーコードが出ている場合はその番号
  • 自分で試したこと(沸き増し、ブレーカーの確認など)

型番の探し方はエコキュートの型番の調べ方にまとめています。

症状は「お湯が出ない」だけでなく、いつから、どの蛇口で、どんなときにを伝えると原因を絞り込みやすくなります。たとえば「3日前から、浴室のシャワーだけ、夜になるとぬるい」といった形です。

点検を頼む前に自分で確認できること

連絡する前に次を見ておくと、点検が不要と分かることがあります。

確認する場所見るところ
リモコン残湯量の表示、設定温度、エラーコードの有無
分電盤エコキュートのブレーカーが落ちていないか
貯湯タンクの下水がたまっていないか、逃し弁から水が出ていないか
浴槽の循環口フィルターが詰まっていないか
屋外の配管保温材が外れていないか(冬)

ブレーカーの場所が分からない場合は、エコキュートのブレーカーはどこにあるかをご覧ください。

なお、漏電遮断器が落ちている場合は、入れ直さずに連絡してください。 繰り返し入れ直すのは避けてください。

賃貸ならまず管理会社へ

賃貸物件にお住まいの場合は、管理会社か大家さんに連絡してください。

エコキュートは建物に付いている設備で、持ち主は貸主です。自己判断で業者に依頼すると、費用の負担で行き違いが起こることがあります。

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エコキュートが壊れる主な原因

エコキュートが壊れる原因は、1つだけに絞れないことが多いです。使用年数による部品の摩耗に加えて、お湯を沸かすヒートポンプユニットの不具合、電子部品の故障、配管や弁の劣化、凍結や落雷などの外部環境が関係することもあります。まずは、主な故障原因を整理して、自宅の症状と照らし合わせてみましょう。

経年劣化による部品の摩耗

エコキュートは、長年使用することで内部の部品が少しずつ摩耗していきます。特に、パッキン、弁、センサー、基板、配管まわりの部品は、毎日の給湯や沸き上げによって負担がかかりやすい部分です。新品のときは問題なく動いていても、使用年数が長くなると部品の動きが悪くなったり、密閉性が落ちたりして、水漏れや温度不安定などの症状につながります。

経年劣化による故障は、急に起こるように見えることもありますが、実際には小さな不具合が少しずつ出ているケースもあります。例えば、お湯の温度が以前より安定しない、沸き上げに時間がかかる、リモコンにエラーが出やすい、異音が増えたなどの変化です。こうした症状がある場合は、部品の寿命が近づいている可能性があります。

経年劣化は完全に防ぐことはできませんが、早めに異常に気づくことで大きな故障を避けやすくなります。軽い部品交換で済む段階なら修理で対応できる場合もありますが、複数の部品が劣化している場合は、修理を繰り返すより本体交換を検討した方がよいこともあります。

ヒートポンプユニットの不具合

ヒートポンプユニットは、外気の熱を取り込み、お湯を沸かすための重要な部分です。この部分に不具合が起こると、お湯が沸かない、湯量が足りない、お湯の温度が安定しないなどの症状につながります。エコキュートの中でも負担がかかりやすい部分のため、故障原因として重要です。

ヒートポンプユニットには、ファン、熱交換器、コンプレッサー、冷媒回路、電子部品などが含まれています。例えば、ヒートポンプの周囲に物が置かれて空気の流れが悪くなると、効率よく熱を取り込めません。落ち葉やホコリ、雑草などで吸込口や吹出口がふさがる場合も同じです。長年の使用で内部部品が劣化すると、沸き上げ能力が落ちたり、運転時に普段と違う音が出たりすることもあります。

ヒートポンプユニットの内部は、自分で分解して確認する場所ではありません。外まわりに障害物がないか、異音や水漏れがないかを確認する程度にとどめましょう。沸き上げできない状態が続く場合や、エラーコードが繰り返し表示される場合は、型番とコードを控えてメーカーか販売店に連絡してください。

基板・電子部品の故障

エコキュートは電気で制御されているため、基板や電子部品に異常が起こると正常に動かなくなります。基板は、ヒートポンプユニットや貯湯タンク、リモコンなどの動作を管理する重要な部品です。ここに故障が起こると、電源が入らない、リモコンが反応しない、エラーコードが表示される、沸き上げが始まらないといった症状が出ることがあります。

基板や電子部品が故障する原因には、経年劣化、湿気、虫の侵入、落雷、停電後の電気的な負荷などがあります。エコキュートは屋外に設置されるため、周囲の環境によって内部に湿気や小さな虫が入り込むこともあります。また、雷が近くに落ちた後や停電後に急に動かなくなった場合は、電子部品に影響が出ている可能性もあります。

基板の故障は、見た目だけでは判断しにくいです。ブレーカーを確認しても問題がないのにリモコンが反応しない、同じエラーが何度も出る、沸き上げが始まらないといった場合は、内部の制御部品に異常があるかもしれません。電気系統は感電や故障拡大の危険があるため、自分で分解しないでください。

配管・パッキン・弁の劣化

エコキュートには、お湯や水を流すための配管や接続部品が多く使われています。配管、パッキン、逃し弁、減圧弁、混合弁などに劣化や不具合が起こると、水漏れ、温度不安定、お湯はり不良、湯量不足などの原因になります。特にパッキンは年数が経つと硬くなったり、ひび割れたりして、水が漏れやすくなることがあります。

逃し弁や減圧弁は、タンク内の圧力を調整するための部品です。これらが正常に働かないと、必要以上に水が排出されたり、圧力の調整がうまくいかず不具合が起きたりします。また、混合弁に異常があると、お湯と水の混ざり方が安定せず、シャワーや蛇口のお湯が急にぬるくなることもあります。

配管や弁の劣化は、放置すると水漏れが広がる恐れがあります。少量の水でも、常に濡れている、地面に水たまりができる、タンクまわりが湿っているといった状態が続く場合は注意が必要です。接続部の軽い不具合なら修理で済むこともありますが、配管や部品の交換が必要になる場合もあるため、早めに点検を依頼しましょう。

メンテナンス不足による汚れや詰まり

エコキュートは、設置した後に何もしなくても永久に使える設備ではありません。浴槽アダプター、フィルター、給水ストレーナー、ヒートポンプ周辺などに汚れがたまると、お湯の流れが悪くなったり、機器に余計な負担がかかったりします。汚れや詰まりが原因で、お湯はりがうまくできない、追い焚きができない、エラーが出るといった症状につながることもあります。

特に浴槽アダプターや循環口のフィルターは、髪の毛、皮脂汚れ、入浴剤の成分などが付着しやすい部分です。掃除をせずに使い続けると、お湯の循環が悪くなり、追い焚きや自動湯はりに影響することがあります。また、貯湯タンク内には水道水に含まれる成分が少しずつ沈殿することがあり、定期的な水抜きを行うことで汚れを排出しやすくなります。

メンテナンス不足による不具合は、日常の手入れで予防できるものも多いです。フィルター掃除や周辺清掃は、専門知識がなくても取り組みやすい作業です。ただし、内部の分解や電気部品の点検は危険を伴うため、自分で対応できる範囲を超える場合は業者に任せましょう。

凍結・落雷・大雨などの外部環境

エコキュートは屋外に設置されるため、天候や気温の影響を受けます。冬場の冷え込みで配管が凍結すると、お湯が出なくなったり、配管が破損して水漏れしたりすることがあります。特に気温が低い地域や、風が当たりやすい場所に設置されている場合は、凍結によるトラブルが起こりやすくなります。

また、落雷や大雨も故障の原因になることがあります。近くで雷が発生した後にリモコンが表示されない、電源が入らない、エラーが消えないといった症状が出た場合は、電気系統に影響が出ている可能性があります。大雨や台風によって機器まわりが浸水すると、基板や内部部品に水分が入り、故障につながることもあります。

外部環境による故障は完全に防ぐのが難しい場合もありますが、事前の対策でリスクを下げられます。冬が来る前に、凍結防止設定が入っているか、配管の保温材が破れていないか、ヒートポンプの周囲に水がたまっていないかを確認してください。天候後に異常が出た場合は、無理に使い続けず早めに点検を依頼しましょう。

設置環境や施工不良によるトラブル

エコキュートは、設置する場所や施工状態によっても故障リスクが変わります。例えば、ヒートポンプユニットの前に物が置かれている、通気が悪い、排水がうまく流れない、配管の取り回しに無理があるといった環境では、機器に負担がかかりやすくなります。設置直後から不具合が出る場合は、機器本体の問題だけでなく、施工や接続に原因がある可能性もあります。

また、地域環境に合っていない機種を使っている場合も注意が必要です。寒い地域で一般地向けの機種を使っていると凍結トラブルが起こりやすくなります。海に近い地域では塩害、井戸水や地下水を使う地域では水質による影響が出ることもあります。家庭の使用量に対してタンク容量が小さい場合は、湯切れが頻発し、沸き増し回数が増えて機器に負担がかかりやすくなります。

設置環境や施工不良が原因の場合、使い方を変えるだけでは改善しないことがあります。新しく設置したばかりなのにエラーが出る、水漏れがある、沸き上げが安定しないといった場合は、施工店や専門業者に確認してもらいましょう。設置条件に合った機種選びも、長く使うためには重要です。

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エコキュートを壊れにくくするための予防策

エコキュートの故障を完全に防ぐことはできませんが、日頃のお手入れや点検によって壊れにくくすることはできます。特に、浴槽アダプターやフィルターの掃除、タンクの水抜き、ヒートポンプ周辺の清掃、凍結対策は重要です。ここでは、家庭で取り組みやすい予防策を解説します。

浴槽アダプターやフィルターを掃除する

浴槽アダプターやフィルターは、お湯はりや追い焚きに関係する大切な部分です。髪の毛、皮脂汚れ、入浴剤の成分などが付着すると、お湯の循環が悪くなり、追い焚き不良やエラーの原因になることがあります。見た目では大きな汚れがないように見えても、細かい汚れがたまっている場合があります。

掃除の流れは次の通りです。

  • 浴槽のお湯を抜く
  • 浴槽アダプターのカバーやフィルターを外す
  • 歯ブラシなどで汚れを落とす
  • 水でしっかり洗い流す
  • 元の位置に正しく取り付ける

フィルターが正しく取り付けられていないと、正常にお湯が循環しないことがあります。掃除後は、カバーやフィルターが浮いていないか確認しましょう。追い焚きや自動湯はりをよく使う家庭では、月に1回を目安に循環口のフィルターを外して洗ってください。簡単なお手入れでも、不具合の予防につながります。

エコキュートの掃除方法は?適切な掃除頻度と掃除を怠るリスクを解説

定期的にタンクの水抜きや点検を行う

貯湯タンクの中には、水道水に含まれる成分や細かな汚れが少しずつたまることがあります。定期的にタンクの水抜きを行うことで、底にたまった汚れを排出しやすくなります。また、逃し弁や漏電遮断器、配管まわりの点検を行うことで、不具合を早めに見つけやすくなります。

タンクの水抜きや点検を行う際は、必ず取扱説明書を確認してください。機種によって操作方法や注意点が異なります。無理にバルブを回したり、手順を間違えたりすると、水漏れや故障につながることがあります。作業に不安がある場合は、自分で行わず業者に点検を依頼しましょう。

定期点検では、タンクまわりの水漏れ、配管の保温材の破れ、漏電遮断器の動作、逃し弁からの排水状態などを確認します。普段から状態を見ておくと、異常が起きたときに気づきやすくなります。小さな異変を早めに見つけることが、故障の予防につながります。

エコキュートの水抜きは自分でできる?必要なタイミングと正しい手順を解説

ヒートポンプ周辺をきれいに保つ

ヒートポンプユニットは外気を取り込んでお湯を沸かすため、吸込口と吹出口の前に物を置かないでください。吸込口や吹出口の近くに荷物、植木鉢、自転車、落ち葉、雑草などがあると、空気の流れが悪くなり、沸き上げ効率が落ちることがあります。効率が落ちると、機器に余計な負担がかかり、故障リスクが高まる可能性があります。

  • ヒートポンプの前に物を置いていないか確認する
  • 落ち葉やゴミが吸込口にたまっていないか確認する
  • 雑草が伸びて通気を妨げていないか確認する
  • 吹出口の前に障害物が近すぎないか確認する
  • 排水がスムーズに流れているか確認する

ヒートポンプ周辺の掃除は、専門的な作業ではありませんが、内部を分解して掃除する必要はありません。外側にたまったゴミを取り除き、通気スペースを確保するだけでも効果があります。運転音が大きくなった、沸き上げに時間がかかるようになったと感じる場合は、周辺環境も確認してみましょう。

冬前に凍結防止対策を確認する

冬場は、配管の凍結によってお湯が出なくなるトラブルが起こりやすくなります。特に気温が低い地域、風が強く当たる場所、日陰に配管がある場所では注意が必要です。凍結によって配管が破損すると、水漏れや修理費用の増加につながることがあります。

冬前には、配管の保温材が破れていないか、凍結防止ヒーターがある場合は正しく使えるか、取扱説明書で凍結防止の設定方法を確認しておきましょう。また、冬場に長期間家を空ける場合は、電源を切るかどうかにも注意が必要です。電源を切ると凍結防止機能が働かない機種もあります。

最低気温が氷点下になる地域では、11月までに凍結防止設定と保温材を確認してください。実際に凍結してから慌てて対応すると、無理な解凍で配管を傷める可能性があります。冬の朝にお湯が出なくなると生活に大きく影響するため、事前に対策しておきましょう。毎年寒くなる時期に点検する習慣をつけると安心です。

地域環境や水質に合った機種を選ぶ

エコキュートは、設置する地域や水質に合った機種を選ぶことも大切です。寒い地域では寒冷地向け、海に近い地域では耐塩害仕様、井戸水や地下水を使う場合は水質に対応した機種が必要になることがあります。地域環境に合わない機種を使うと、凍結、腐食、詰まりなどのトラブルが起こりやすくなる可能性があります。

井戸水や地下水には、水道水とは異なる成分が含まれていることがあります。機種によっては使用できない場合もあるため、設置前に確認が必要です。また、海沿いでは潮風の影響で金属部分が傷みやすくなるため、設置場所や機種選びに注意しましょう。

エコキュートは一度設置すると長く使う設備です。価格だけで選ぶのではなく、地域の気候、設置場所、使用する水、家族人数、必要な機能を踏まえて選ぶことが、故障リスクの軽減につながります。交換時には、現在の不具合だけでなく、これからの使い方に合う機種かどうかも確認しましょう。

家族人数に合ったタンク容量を選ぶ

エコキュートのタンク容量が家族人数や使用量に合っていないと、湯切れが起こりやすくなります。湯切れが多い家庭では、頻繁に沸き増しを行うことになり、電気代が増えたり、機器に負担がかかったりすることがあります。入浴時間が重なる家庭や、シャワーの使用量が多い家庭は、家族人数の目安より1つ上の容量を選んでください。

タンク容量を選ぶときは、単純な人数だけでなく、生活スタイルも考えましょう。家族全員が毎日浴槽に入るのか、シャワー中心なのか、朝にもお湯を使うのか、来客が多いのかによって必要なお湯の量は変わります。容量が小さすぎると湯切れしやすく、容量が大きすぎると初期費用や設置スペースに影響する場合があります。

現在のエコキュートで頻繁に湯切れしている場合は、故障ではなく容量不足が原因かもしれません。交換時には、これまでの使用状況をもとに適切な容量を選びましょう。家族構成が変わった場合や、お湯の使い方が増えた場合も、容量の見直しが必要です。

エコキュートの容量はどう選ぶ?家族人数別の目安と370L・460Lで迷ったときの選び方を解説

使用できる入浴剤か確認する

入浴剤の種類によっては、エコキュートに適さないものがあります。成分によっては、配管やポンプ、金属部品に負担をかけたり、汚れや詰まりの原因になったりすることがあります。特に、硫黄成分、塩分、固形成分、にごり成分などを含む入浴剤は、機種によって使用できない場合があります。

入浴剤を使う前には、必ずエコキュートの取扱説明書を確認しましょう。使える入浴剤と使えない入浴剤は、メーカーや機種によって異なります。入浴剤を使う場合は、取扱説明書で使える種類を確認してから使ってください。にごり湯タイプは使えない機種があります。

使用できない入浴剤を使い続けると、追い焚き配管の汚れ、フィルターの詰まり、部品の劣化につながる可能性があります。入浴剤を使った後は、浴槽アダプターやフィルターをこまめに掃除すると安心です。気に入った入浴剤でも、エコキュートに合わない場合は避けるようにしましょう。

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エコキュートの故障に関するよくある質問

エコキュートの故障原因を調べている方は、寿命や修理の可否、保証、型番による違いなども気になることが多いです。ここでは、本文で解説した内容と重複しすぎないように、故障原因を判断するときに役立つ質問を厳選して回答します。

エコキュートの寿命は何年くらいですか?

エコキュートの部品は、製造が終わってから一定の期間を過ぎると手に入らなくなります。この期間を目安にすると、設置から10年前後が交換を検討する時期にあたります。ただし、使用環境やメンテナンス状況、家族人数、お湯の使用量によって変わります。毎日多くのお湯を使う家庭、寒冷地や海沿いに設置している家庭、メンテナンスをほとんどしていない家庭では、部品の劣化が早まることがあります。

寿命が近づくと、お湯の温度が安定しない、エラーが増える、水漏れが起こる、異音がする、沸き上げに時間がかかるなどの症状が出やすくなります。1つの症状だけで寿命とは言い切れませんが、複数の不具合が同時に出ている場合や、短期間で修理を繰り返している場合は注意が必要です。

10年以上使用しているエコキュートで不具合が出た場合は、修理と交換の両方を検討しましょう。軽い部品交換で済む場合は修理を選んでください。修理費用が高額になる場合や、部品の供給が難しい場合は、交換を検討してください。

10年以上使っていると故障しやすくなりますか?

10年以上使っているエコキュートは、設置から間もない機器に比べると故障しやすくなります。長年の使用によって、パッキン、弁、基板、センサー、配管、ヒートポンプユニットなどに負担が蓄積するためです。見た目に大きな異常がなくても、内部では部品の劣化が進んでいることがあります。

ただし、10年を過ぎたから必ずすぐに壊れるわけではありません。使用頻度が少ない家庭や、定期的に掃除・点検をしている家庭では、長く使える場合もあります。一方で、10年未満でも設置環境や使い方によっては故障することがあります。年数はあくまで判断材料の1つです。

10年以上使っていて、お湯の温度が不安定、水漏れ、異音、エラー表示などが出ている場合は、早めに点検を受けましょう。修理できる場合でも、10年以上使っているなら、次に別の箇所が壊れたときにどうするかを先に決めておいてください。

故障原因はメーカーや型番によって変わりますか?

エコキュートの基本的な仕組みは大きく変わりませんが、メーカーや型番によって搭載されている機能、部品構成、エラーコードの内容、対応している水質や地域環境が異なります。そのため、同じように「お湯が出ない」という症状でも、原因や確認方法が変わることがあります。

例えば、寒冷地向けの機種、耐塩害仕様の機種、井戸水対応の機種などは、使用環境に合わせて作られています。反対に、設置環境に合っていない機種を使っていると、凍結や腐食、水質による詰まりなどのリスクが高まることがあります。また、エラーコードの意味も機種ごとに異なるため、取扱説明書やメーカーサイトで確認する必要があります。

故障原因を判断するときは、メーカー名、型番、設置年数、表示されているエラーコードを確認しておきましょう。業者に相談する場合も、これらの情報があると話がスムーズです。型番が分からない場合は、本体やリモコン、保証書、取扱説明書などを確認してみてください。

故障の原因が分からないときはどこを確認すればよいですか?

故障の原因が分からないときは、まずリモコン、残湯量、電源、ブレーカー、水漏れ、異音、設置まわりを順番に確認しましょう。本体内部は開けずに、リモコンの表示、分電盤のブレーカー、タンク下の水たまりの3点だけを確認してください。原因を切り分けることで、自分で対応できる症状か、業者に相談すべき症状か判断しやすくなります。

  • リモコンにエラーコードが出ていないか確認する
  • 残湯量が不足していないか確認する
  • 給湯温度や水位設定を確認する
  • ブレーカーや電源が落ちていないか確認する
  • タンクや配管まわりに水漏れがないか確認する
  • ヒートポンプ周辺に障害物がないか確認する
  • 浴槽アダプターやフィルターが汚れていないか確認する

これらを確認しても原因が分からない場合や、エラーが繰り返し出る場合は、無理に操作を続けないでください。症状をメモしておくと、点検時に原因を絞り込みやすくなります。特に水漏れや焦げ臭いにおい、ブレーカーが落ちる症状がある場合は早めの対応が必要です。

古いエコキュートは部品交換だけで直せますか?

古いエコキュートでも、故障箇所によっては部品交換で直せる場合があります。パッキン、弁、センサー、リモコンなど一部の部品に原因がある場合は、交換や調整で改善する可能性があります。ただし、使用年数が長い場合は、1つの部品を交換しても別の部品が近いうちに故障することがあります。

また、古い機種では交換部品の供給が終了している場合があります。部品が手に入らない場合は、修理したくても対応できないことがあります。さらに、ヒートポンプユニットや貯湯タンクなど大きな部品に不具合がある場合は、修理費用が高くなることもあります。

部品交換だけで直すか、本体交換を検討するかは、使用年数、故障箇所、修理費用、今後の使用予定を見て判断しましょう。10年以上使っていて高額修理になる場合は、交換を含めて検討した方が安心です。見積もりを取る際は、修理後にどのくらい使えそうかも確認するとよいでしょう。

メーカー保証の対象になる故障はありますか?

メーカー保証の対象になるかどうかは、保証期間、故障内容、使用状況によって異なります。購入から間もない時期の自然故障であれば、保証の対象になる可能性があります。一方で、経年劣化、誤った使い方、設置環境による影響、天災、対応していない入浴剤や水質の使用などは、保証対象外になることがあります。

まずは保証書や取扱説明書を確認し、保証期間が残っているか確認しましょう。延長保証に加入している場合は、通常保証より長く対応してもらえることもあります。ただし、保証内容は契約によって異なるため、部品代、作業費、出張費のどこまで含まれるのか確認が必要です。

保証を使う可能性がある場合は、自己判断で分解したり、無理に修理したりしないようにしましょう。誤った対応をすると、保証が使えなくなる場合があります。故障内容、エラーコード、使用年数、型番を整理したうえで、購入先やメーカー、専門業者に相談してください。

エコキュートの故障はメーカーによって多い少ないがありますか?

比べられません。 メーカーごとの設置台数が公開されていないためです。

当社の交換実績にはメーカーの内訳がありますが、これは当社が交換した台数であって、故障した割合ではありません。設置台数が多いメーカーは、交換台数も多くなります。母数が分からない以上、壊れやすさの比較にはなりません。

故障のしやすさは、メーカーよりも使用年数と設置環境の影響が大きいと考えられます。

エコキュートが故障したらその日のお風呂はどうすればよいですか?

お湯が出ない原因によって変わります。

お湯切れであれば、沸き増しの操作をすれば数十分から数時間で使えるようになります。リモコンの残湯量がゼロになっていないか確認してください。

機器の不具合でお湯が作れない場合、当日の入浴には別の方法が必要です。近隣の入浴施設を利用する、湯沸かし器のあるキッチンでお湯を用意する、といった対応になります。

なお交換工事の当日も、工事中は水とお湯が使えません。所要時間は設置状況によって変わります。

エコキュートの故障に火災保険は使えますか?

原因によります。落雷、水害、風災など自然災害が原因の場合は、対象になることがあります。

一方、経年劣化による故障は対象外とされるのが一般的です。

対象になるかどうかは契約内容で決まります。ご加入の保険会社にご確認ください。 保険を使う場合、修理や交換の前に写真を残しておくよう案内されることがあります。

修理と交換のどちらが安くつきますか?

使用年数によって変わります。

5年未満で保証期間内であれば、修理費用がかからないことがあります。まず保証書を確認してください。10年を超えている場合は、修理を繰り返すと交換費用を上回ることがあります。

判断の順番は、①部品があるか ②何年使っているか ③どの部品が原因か ④保証が使えるか、です。くわしくは本記事の「修理と交換のどちらを選ぶか」をご覧ください。

まとめ

エコキュートの不具合は、順番に確認していけば判断できます。

  • まず故障かどうかを見分けます。 逃し弁からの排水やお湯切れは、故障ではないことがあります
  • 水漏れは最優先で確認します。水が止まらない場合は止水栓を閉めてください
  • 修理か交換かは、使用年数と部品の有無で決まります。10年が一つの目安です
  • 修理はメーカーか販売店(据付工事店)に依頼します。交換専門店は交換のみを扱います
  • 交換費用の目安は370Lで約35万〜45万円、460Lで約40万〜50万円です(工事費込み)

当社の交換実績1,116件で最も多かったのは、湯はり・追いだき・保温の不具合で330件(29.6%)でした。動く部品が多く、使用年数が進むと不具合が出やすい部分です。

修理か交換かの判断がつかない場合は、まずメーカーか販売店に点検を依頼し、修理の可否と金額を確認してから決めてください。交換をご検討の場合はご相談ください。

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