ディンプルキーへの交換・作成
防犯性の高さで知られるディンプルキーの特徴や、ディンプルキーの種類・交換や作成する場合の費用などを紹介します。
ディンプルキーとは
ディンプルキーは、ピッキングに強い鍵です。特徴は、鍵に円形や楕円形のくぼみがあり、鍵穴に鍵を挿しこむときの向きがありません。防犯性も高くスムーズに鍵を抜き差しできるので、新築住宅の場合は標準でディンプルキーが採用されていることが多いです。
ディンプルキーはピッキングに強い
ディンプルキーのもととなるピンシリンダー(ギザギザの鍵)は、鍵穴の上部に6~7本程度のピンが設置されており、正しい鍵を入れるとピンの列が揃って鍵穴が回るという仕組みになっています。ピッキング解錠はこのピンの位置を探って、正しい鍵をささなくてもピンの列を主導で揃えて開けるという解錠手口となります。
ディンプルキーの場合はピンシリンダーの構造をさらに複雑化した鍵となり、ピッキングに強くなっています。
従来は1列あったピンが、ディンプルキーの場合は縦横3列になります(※GOAL V18、WEST 917など)。単純にピンの数が3倍の18本となり、それだけでピッキング解錠に時間がかかることがわかります。それに加えて、ピッキング工具対策として細工をしたアンチピッキングピンが装備されているため、ピッキングで解錠は非常に困難です。
ギザギザしたキーとディンプルキーの違い
内部構造の違いのほか、ギザギザしたキーと違ってディンプルキーは裏表がないリバーシブルキーとなります。
従来の鍵は山のような形・w型・くの字型をしており、小さな鍵穴へさす時は不便を感じます。特に急いでいるときは中々鍵穴にささらないこともあるでしょう。
ディンプルキーはリバーシブルであるため、どちらの向きからさしても鍵が回ります。また鍵穴はすり鉢状になっているため、鍵穴から少しズレて挿しこもうとしてもスムーズに鍵穴へ誘導されるため、急いでいるときや夜間鍵穴が見えにくい時にも開けやすい特徴がります。
合鍵を誰かに作られることがない
従来のギザギザキーは、鍵番号があれば合鍵作成ができる簡単な作りをしているため、マスターキーさえあれば近くの合鍵店で誰でも即日作ることが出来ます。ギザギザの山の数が少ない鍵なら、ヤスリで同じ形に削ったブランクキーを使って開けられるという不安もあります。
ディンプルキーの場合は、鍵の表面・裏面に円形状のくぼみがあり、これを手作業で複製することはまず困難。合鍵を作る場合も特殊な機械を使用するので、合鍵店にマスターキーを持って行っても2週間ほどかかります。
ディンプルキーによっては、鍵情報をメーカーに登録するオーナーシステムを採用している場合があります。この場合、所有者情報の提出が必要になるため、他人が合鍵を作ることはできません。
ディンプルキーへの交換・作成
鍵のトラブルで困っていたり、防犯性が気になる方はディンプルキーへ交換することでお悩み解消!
- 玄関の鍵がピッキングされないか心配
- 不正解錠に強いディンプルキーに交換したい
- 防犯のため勝手に合鍵が作られないようにしたい
- 鍵が何度も折れてしまうので丈夫な鍵にしたい
ディンプルキー KABA カバエース
カバエース | ¥27,500~(税込) |
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ピッキング耐性 | 10分以上 |
鍵穴壊し耐性 | 5分未満 |
手ごろにディンプルキーへ交換したい方はカバエース。空き巣は5分以上侵入に時間がかかると諦めやすいなか、カバエースのピッキング耐性は10分以上。玄関に最低限必要な防犯レベルを備えています。
ディンプルキー GOAL V-18
V-18 | ¥30,800~(税込) |
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ピッキング耐性 | 10分以上 |
鍵穴壊し耐性 | 10分以上(※一部機種を除く) |
縦横3列18本のピンを内蔵し、上ピンはすべてアンチピッキングピンを採用。焼入鋼製のセクションピンとドリリング防止板があり、ドリル攻撃にも強いディンプルキーです。
ディンプルキー KABA カバスタープラス
カバスターネプラス | ¥44,000~(税込) |
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ピッキング耐性 | 10分以上 |
鍵穴壊し耐性 | 10分以上 |
防犯性の高いディンプルキーはピンの列が3列あることが一般的ですが、カバスタープラスの場合は縦横斜めの5列・最大26ピンあります。ピッキングはより困難となりハイセキュリティなシリンダーです。
- 鍵登録システム
- 鍵の持ち主情報を鍵メーカーのドルマカバジャパンに登録します。合鍵を作成するときはメーカーへ直接注文し、持ち主情報の確認が行われます。このシステムにより、他人が合鍵を作ることを防止できます。
※上記価格は作業費も含まれています。品番やグレードによっては部材代が変動するため、表記の価格と多少前後することがあります。