給湯器のエラーコード【110】の詳細ページです。
【110】エラーが表示される原因や自分で出来る対処方法、修理や交換など業者対応が必要なケースについて等を詳しく解説いたします。
給湯器のエラーコードは、メーカー間で統一されているため、ノーリツ、リンナイ、パロマ、東京ガス、大阪ガスなどでコード番号は変わらず、原因や対処方法も同じです。
給湯器のエラーコード【110】とは?
エラーコード【110】は給湯器の点火不良や、燃料が正常に供給されていない場合に発生します。
給湯器が起こすエラーの中でも比較的よく見られる番号で、家庭内でできる簡単な処置によって改善できる可能性も高いため、深刻度は低めと言えるでしょう。
給湯器自体の故障である場合は業者による修理や交換対応が必要となりますが、まずは自分でできる範囲内で対処方法を試してみてください。
給湯器のエラーコード【110】の原因
【110】は燃焼制御装置の異常検知、初期炎の非検知によるエラーです。
給湯器の点火がうまくいかない時に表示されますが、その原因は様々で、給湯器自体のトラブルではないことも考えられます。
まずは詳しい発生原因を把握することで、どういった対処をすれば良いかを判断できるでしょう。
以下で【110】の詳細な原因をご紹介します。
ガスの供給が停止している
ガスが給湯器まで届いていない場合は火を起こせず、エラーとなります。
まずは、ガスコンロやガスファンヒーターなど他のガス機器が使用できるか確認してみてください。
給湯器だけ使えないのであれば、給湯器自体のトラブルが疑われます。
他のガス機器も全て使えなくなっていた場合は、ガスが供給できていない可能性があります。
ガス供給の停止は以下が原因として考えられます。
- 地震などによってガスメーターが一時的にガスを遮断している
- ガス料金の支払い忘れ
- ガス栓が閉まっている
- プロパンガス(LPガス)の残量が無い
点火不良を起こしている
点火不良は、給湯器の給気と排気に問題が起きている時に見られることが多いです。
給湯器の給排気口に枯葉やゴミなどが詰まっていたり、塀やブロックや荷物などで塞がれていたりすると、空気が循環しないため安全装置が作動し点火ができなくなることがあります。
また、着火部が水濡れや湿気の影響を受けて、正しく点火できなくなるというケースも考えられます。
豪雨や台風などで給湯器内部に水が浸入しまった、気温が著しく下がり結露が発生した等の原因によって点火不良を起こし、エラーコード【110】が発生する可能性があるのです。
部品が故障している
長期使用している給湯器の場合、経年劣化による部品の故障や不具合がエラーの発生原因となる可能性があります。
エラーコード【110】で故障や不具合が考えられる原因部品は、点火トランス、フォトトランジスタ(炎検出装置)、電磁ポンプ、バーナーセット、電装基板、イグナイタなどです。
エラーコード【110】の対処方法について
エラーコード【110】は給湯器のエラーの中でも発生頻度が高く、上記でご紹介した通り原因は様々です。
そのため対処方法も多く、中にはご自身で出来る簡単なメンテナンスによってエラーが解消できる場合もあります。
例えばガスの供給が止まっていることが原因でエラーコード【110】が発生しているなら、ガスを復旧させることでエラーが解消されます。
ガスの復旧方法を含め、ご家庭内でできる対処方法を詳しくご紹介いたしますので、まずは以下の処置をお試しください。
給湯器をリセットする
一時的なエラーであれば、リセットによってエラーが解消される可能性があります。
リモコンでリセット
すべての蛇口からお湯をストップし、ガス元栓を閉め、リモコンの運転スイッチをオフにします。
スイッチを入れ直してリモコン画面からエラーが消えているか確認し、ガスの元栓を開けてお湯を出してみましょう。
電源を落としてリセット
給湯器本体の近くに電源コンセントがありますので、プラグをねじりながら抜いて1分ほど待ち、挿し直すことでリセットができます。
また、電源の場所が分からない、マンションなどPS内で扉が開けられない場合は、給湯器用の個別ブレーカーを落とすことで給湯器への電源供給を止めることができます。
電源の抜き差しによるリセットでは、いくつかの注意点があります。
もしガスの臭いが充満していた場合は、電源プラグの抜き差しを行わないでください。火花が発生し引火・爆発等の事故に繋がる恐れがあります。
また、雨が降っている場合や濡れた手での作業は、感電の恐れがあるため電源には触らないようにしてください。
ガス栓を開ける
ガス栓が閉まっているとガスが流れないため、エラーが発生します。
給湯器のガス栓や、メーターのガス栓が閉まっていないかご確認いただき、閉まっていたらガス栓を開けてください。
ガスメーターを復旧させる
まずはガスが止まっている部分がガスメーターであるか、それ以外の場所であるかを確認しましょう。
ガスコンロなど他のガス機器も使用できなくなっている場合は、ガスメーターでガスが遮断されている可能性があります。
ガスメーターの復旧方法は、屋内屋外すべてのガス機器を止めて、ガスメーターの栓は開けたまま復帰ボタンのキャップを外します。
復帰ボタンを押し込んでから手を放し、ガスを使わず3分待機します。
点滅が消えたらガスが復旧されます。
復旧方法を行ってもランプの点滅が消えない場合は、ガス機器の止め忘れやガス漏れが考えられます。
再度ガス栓の閉め忘れやガス機器の止め忘れがないかをご確認ください。
正常に復帰しない場合は、ガス会社にお問い合わせください。
詳細な復旧方法は日本ガスメーター工業会のホームページに記載がございます。
・都市ガスのガスメーター復旧方法
・LPガスのガスメーター復旧方法
ガスくさいニオイがしている場合は復帰作業を行わず、すぐに窓や扉を開けて換気し、ガス会社に連絡してください。
また、換気扇や電気のスイッチは触らないようにしてください。
電気スイッチのオンオフは小さな火花を発生させることがあるため、引火や爆発事故を誘発する恐れがあり危険です。
ガス料金の支払い忘れが無いか確認する
ガス料金の支払い忘れがあれば、ガス会社がガスの供給を停止します。
支払い忘れが無いか確認してみてください。
プロパンガス、灯油の残量があるか確認する
LPガス(プロパンガス)では、燃料となるガス残量の不足もエラー【110】の原因なります。
ガスが無くなっている場合はボンベを交換してもらいましょう。
石油ボイラーの場合も、タンクを確認して灯油が無くなっていれば補給してください。
給湯器のエラーが消えない時は、業者の対応が必要です
ガスの供給に問題が無くエラーコードが繰り返し表示される場合は、給湯器内部の部品の故障や不具合が考えられ、修理や交換といった業者による対応が必要となります。
給湯器の耐用年数(寿命)は10年で、メーカーも10年ごとの買い替えを推奨しています。
使用年数が浅い場合は修理を、10年以上使っているなら交換がベストな対応となります。
給湯器の修理と交換では、おすすめの依頼先が異なります。
給湯器エラーコード【110】の修理は
どこに依頼すべき?
給湯器を修理したい場合は、メーカーへの依頼が最もおすすめです。
給湯器を構成する部品の多くはメーカーまたはメーカー指定代理店のみの取り扱いとなっており、一般業者では市販部品による簡単な修理作業しかできないからです。
また、メーカー保証期間内のトラブルであれば、修理費用がかからない場合がございます。
メーカーは給湯器本体に刻印されているか、本体に貼られた銘板シールに記載されていますので、確認してみてください。
なお、給湯器が古い場合は故障個所が1か所とは限りません。
リンナイの公式サイトには、エラーコード【110】ではイグナイタやガス電磁弁や電子ユニット等の部品の故障が考えられ、修理費用は税込みで11,000~49,500円が目安金額と記載されています。
故障個所が多い場合や部品の保有期間が過ぎている場合は、修理より交換がおすすめです。
給湯器自体を交換する場合の依頼先は?
給湯器を交換する場合は、弊社「給湯器交換の水猿」を含む一般業者の利用がおすすめです。
メーカーやガス会社では機器の販売価格が定価ですが、一般業者は割引対応ができるため、給湯器の種類によっては定価の半額以上安く設定されていることもあります。
水猿ではノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパスなど大手メーカーの製品を最大76%オフでご提供しております。
取り扱い機種はエコジョーズや暖房給湯器、給湯専用機や追い焚き対応給湯器、バランス釜など様々で、エコウィルやエコキュートの交換にも対応することが出来ます。
工事担当は給湯器交換に必要な資格を所持している経験豊富なベテランスタッフのみで構成されており、無料の10年工事保証も付いています。
戸建てやマンション問わず工事に対応、東京・神奈川・大阪・兵庫など関東関西を中心に広域出張、受付は年中無休、在庫や予約状況によっては最短即日工事も可能です。
お使いの給湯器にエラーコード【110】が出て交換工事が必要でしたら、お気軽にご連絡ください。
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