家の鍵をスマートキーにしたい!電子錠の種類と選び方
この記事でわかること
- 家のスマートキー・車のスマートキーの違い
- 電子錠・電気錠・スマートロックそれぞれの特徴
- 後付けできるスマートキーの費用や導入方法
- 電池切れ・停電時などのトラブル対策
- 自宅のドアに合うスマートキーの選び方と注意点
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
どんな鍵トラブルでお困りですか?
今すぐ頼みたい方はこちら 0120-669-110
近年、「鍵を持ち歩かずに家を出たい」「買い物帰り、手がふさがっていても玄関をスッと開けられたら便利なのに」と感じたことはありませんか?
車ではポケットやカバンに鍵を入れたままハンズフリーで開け閉めできる『スマートキー』が一般的になり、同じような便利さを家でも実現したいという人が増えています。
ただし、鍵の世界における『スマートキー』は、厳密には車の鍵を指し、電気や電池を使って施錠・解錠を行う仕組みは「電子錠」や「電気錠」と呼びます。また最近ではスマートフォンで操作できる「スマートロック」も登場してきました。
この記事では、スマートキーという名称で情報が混乱しがちな電子錠・電気錠・スマートロックの違いやそれぞれの特徴、設置できるドアの条件、費用の目安について詳しく解説します。
「うちの玄関にも付けられる?」「どんなタイプを選べば安心?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
家のスマートキーとは?実は車とは少し違う
車のスマートキーは、キー本体を持ってドアハンドルに近づくだけで自動的に解錠する、いわば『ハンズフリー』な仕組みです。しかし鍵や住宅の世界ではこういったハンズフリーのものはなかなか登場せず、リクシルやYKK AP、三協アルミといったドアメーカーが一部のドアで実現しただけでした。
一方で電気や電池を使って施錠・解錠を行う『電子的な鍵』は古くからあり、電気配線を必要とするものを「電気錠」、電池を使用するものを「電子錠」と呼んでいます。電子錠は後付けできるものが多く、最近になってやっとハンズフリーで開錠ができる「スマートロック」というものも登場してきました。
ですので、もし「スマートキー」がハンズフリーで鍵を開けられる鍵を意味するのであれば、スマートロックが最も近いものということになります。
もし「スマートキー」が電子的な鍵全体を指すのであれば、スマートキー=電子錠、と考えても良いかもしれません。
いずれにせよ、電子錠や電気錠は普通、ドア内部に組み込まれた電気的な機構が鍵の開け閉めを制御するもので、物理的なキーを使わなくても施解錠できるのが共通点です。また、スマートフォン・ICカード・暗証番号など、使う人の生活に合わせて認証方法を選べる点も特徴です。
家で使えるスマートキーの種類と特徴
先述したように家で使われるスマートキーには、主に電子錠・電気錠・スマートロックの3つがあります。
どれも電気を利用して鍵を制御する仕組みですが、電源の取り方や設置方法が異なります。
ご自宅のドアや生活スタイルに合ったタイプを選ぶことが大切です。
電子錠(電池で動くタイプ)

最も一般的なタイプで、電池で動作する独立型の鍵です。
ドアの鍵穴部分(シリンダー)を取り外し、電動でカンヌキを出し入れする電動ユニットを取り付けます。既存の錠前はしっかりと利用し続けるため、錠ケースというドア内に掘り込まれた本体が電子錠に対応しているかどうかが重要になります。
主に暗証番号やICカード、リモコンキーで施錠・解錠しますが、最近ではスマートフォンで解錠できる機種が増えています。
既存のドアにも後付けできる製品だと原状回復がしやすく、賃貸住宅でも導入しやすいのが特徴です。
電池が切れても非常用の物理キーや外部給電で対応できるモデルが多く、安全性も高めに設計されています。
電気錠(配線で電源を取るタイプ)

電気錠は、建物の電源とつながって動作するシステム型の鍵です。
主に新築住宅や高性能ドアに採用され、玄関ドアと一体で設計されていることが多いです。
リクシルの「CAZAS」、YKKAPの「スマートコントロールキー」、三協アルミの「eエントリー」などが代表的なシリーズです。
電源供給式のため電池交換が不要で、オートロックや遠隔操作など高度な機能を搭載できますが、後付け設置には専門工事が必要です。
スマートロック(スマホで操作できる電子錠)
スマートロックは、スマートフォンアプリと連携して鍵を操作できるタイプです。
BluetoothやWi-Fi通信で本体とスマホを接続し、アプリ上で施錠・解錠を行います。
玄関に近づくだけで自動解錠する「ハンズフリー機能」や、家族・ゲストに一時的な『電子キー』を共有できるモデルもあります。
後付けできる製品がほとんどで、初期費用を抑えながらスマートキー化したい人に向いています。
この3タイプはいずれも「鍵を取り出さずに開けられる」という点で共通していますが、
電源の取り方・設置難易度・防犯機能に違いがあります。
次の章では、それぞれのメリットと注意点を比較しながら、導入を検討する際の判断材料を紹介します。
スマートキーのメリットと注意点
スマートキーを導入すると、従来の鍵では得られなかった便利さと安心感を得られます。
ただし、電子機器である以上、仕組みを正しく理解しておくことも大切です。
ここでは、スマートキーの主なメリットと注意点を整理して紹介します。
鍵を持ち歩かなくていい便利さ
最も大きな魅力は、鍵を探す・取り出す手間がなくなることです。
スマートフォンやICカード、暗証番号で解錠できるため、買い物帰りで手がふさがっていてもワンタッチでドアを開けられます。
家族での鍵共有も簡単で、追加の合鍵を作る必要がなく、来客時には一時的な電子キーを発行することもできます。
施錠忘れを防ぎ、防犯性能を高められる
スマートキーの多くにはオートロック機能があり、ドアを閉めると自動的に施錠されます。
鍵の閉め忘れによる侵入リスクを防げるほか、開閉履歴をスマホで確認できる製品もあります。
さらに、従来のピッキングやサムターン回しといった物理的な侵入手口が通用しにくく、防犯性の高い構造を備えています。
紛失や合鍵管理のリスクが減る
物理的な鍵を持ち歩かないため、紛失の心配が減ります。
スマホやカードを紛失した場合でも、アプリから遠隔でアクセス権を削除できるため、拾われて悪用されるリスクは低めです。
鍵管理の手間を減らしつつ、安全性を保てます。
注意したいのは電池切れや通信トラブル
電池式の電子錠は、電池切れで操作できなくなる可能性があります。
ほとんどの機種では電池残量を事前に知らせてくれますが、長期間の外出前などは確認が必要です。
また、スマートロックの一部ではWi-FiやBluetooth接続が不安定になることもあるため、バックアップキーや手動開錠方法を確認しておくと安心です。
定期的なメンテナンスが安心につながる
電子機器である以上、長期間使うと内部部品の摩耗や接触不良が起こることもあります。
定期的に動作チェックを行い、異音や反応遅延がある場合は早めに専門業者へ相談しましょう。
とくに電気錠の場合は配線や制御盤が関係するため、メーカーや鍵業者のサポートを受けるのが安全です。
スマートキーは、日常の利便性と防犯性を両立できる一方で、電気的トラブルへの備えも欠かせません。
この点を理解したうえで導入すれば、従来の鍵よりも快適で安心な暮らしが実現できます。
スマートキーは既存のドアに取付けられる?
玄関ドアの電子錠化を検討する際、最も多い疑問が「今の扉に取り付けられるのか」というものです。結論から言えば、ほとんどのドアに何らかの電子錠を取り付けることは可能ですが、ドアの種類や状態によって取付け方法や選択できる製品が変わってきます。適切な製品選択のために、まずは自宅のドアの確認が重要になります。
ドアの種類による取付け可否
玄関ドアは大きく分けて、框(かまち)ドアとフラッシュドアの2種類があります。框ドアは一般的な玄関ドアで、ドア枠が露出しているタイプです。このタイプであれば、ほとんどの電子錠が取り付け可能です。
一方、フラッシュドアは表面が平らで枠が見えないタイプの扉です。オフィスや集合住宅でよく見かけますが、このタイプの場合は取付けできる電子錠が限定される可能性があります。
また、防火戸の場合は建築基準法の規定により、取付け可能な製品が更に限定されます。特に賃貸物件の場合は、管理会社に事前確認が必要です。
工事の有無と所要時間
電子錠の取付け工事は、製品と取付け方法によって大きく異なります。最も簡単なのは、既存のサムターンに被せて取り付けるタイプのスマートロックで、工具を使わず15分程度で取付け可能です。
一方、本格的な電子錠(テンキー錠やICカードキー)の場合は、既存の錠前からシリンダーを取り外す必要があります。これは錠ケースがその電子錠に対応しているものに限られますので、もし錠ケースが対応外のものである場合、錠ケースも交換することになります。
シリンダーのみの取り外しで電子錠を取り付ける場合、工事時間は1時間程度必要です。錠ケースの交換を含める場合は1~2時間ほどは見ておいた方が良いでしょう。いずれも配線が難しいこともあるので、専門業者による施工がおすすめです。
施工時には、ドアの建付けや既存の錠前の状態もチェックします。長年の使用で歪みや緩みが生じている場合は、調整や部品交換が必要になることもあります。
賃貸物件での注意点
賃貸物件では、ほとんどの賃貸借契約において借主が独自に錠前を変更することは禁止されています。電子錠の設置を検討する場合は、必ず大家さんや管理会社に相談し、事前に許可を得ることが重要です。
また、退去時には原状回復義務に加えて収去義務があります。これは、借主が許可を得て取り付けた設備は撤去しなければならないというものです。そのため、賃貸物件では既存の錠前を活かした後付けタイプのスマートロックがおすすめです。取り付けも取り外しも簡単で、原状回復がしやすいためです。
取付け位置の選び方
電子錠の取付け位置は、使い勝手とセキュリティの両面から検討が必要です。例えば、電子錠でテンキーをメインに使う場合は、暗証番号入力時の姿勢が不自然にならない高さを選ぶことが重要です。
カードメインで運用する場合は、かざす位置が分かりやすく、操作がしやすい場所を選びます。特に、傘を持っているときや荷物が多いときでも操作できる位置であることが重要です。スマートロックの場合は、スマートフォンとの通信が安定する位置を選ぶ必要がありますし、スマートロックの指紋認証を利用する場合は、使用者の身長を考慮に入れる必要があります。
また、雨がかかりやすい場所は避け、必要に応じて庇やカバーの設置も検討します。電池交換のしやすさも、取付け位置を決める際の重要なポイントです。
スマートキーの費用相場と設置方法

スマートキーを導入する際に気になるのが、費用と取付方法です。
最近では種類や機能の幅が広がり、数千円の簡易タイプから十万円を超える高機能モデルまで多様な選択肢があります。
ここでは、費用の目安と設置方法の違いを紹介します。
後付け型スマートロックの費用目安
もっとも手軽なのが、後付け型のスマートロックです。
既存のサムターン部分に専用ユニットを貼り付けるタイプが多く、工事不要で設置できます。
本体価格はおおむね10,000〜30,000円前後。
電子錠は解錠方法が多彩になるほど高額になりますが、スマートロックは様々な解錠方法を備えたものでも50,000円台までが一般的です。
DIYでの取付も可能ですが、ドア形状によってはサムターンの高さ調整や粘着部の固定が難しい場合もあり、不安な場合は鍵業者に依頼する方が確実です。
電子錠(電池式)の費用目安
電子錠は、スマートロックとは違って鍵穴・サムターンを取り外し、電子錠の本体を既存の錠ケースにつなぐことで鍵の代わりをしてくれるものです。ドア内部の錠ケースと連動して動作するため、設置には軽い加工が必要な場合があります。
本体価格は30,000〜100,000円前後が目安で、取付工事を含めると合計50,000〜150,000円程度が一般的です。リモコンキーのように別売りとなっている解錠機器を利用する場合は、その分コストも上がります。こちらも解錠方法が豊富なほど高額になる傾向があります。
電気錠(配線タイプ)の費用目安
新築住宅やリフォームで採用される電気錠タイプは、玄関ドアや勝手口などと一体で設計されていることが多く、有資格者による電源配線工事が前提です。
ドア本体と制御ユニットを含めたシステム価格は100,000〜200,000円台が目安です。
施工には電気工事士資格を持つ技術者が必要なため、リクシル・YKKAP・三協アルミなどのドアメーカーによる正規ルートで施工されるケースがほとんどです。
維持費・電池交換などのランニングコスト
電池式の電子錠やスマートロックは、乾電池4〜6本で半年〜1年程度使用できます。
電池切れ前に警告音やアプリ通知が出るため、交換時期を逃すことは少ないでしょう。
Wi-Fi接続を利用する製品では、アプリ課金や通信オプションが必要な場合もあるため、事前確認が大切です。
導入時は「ドアの形状」と「使用環境」を確認
同じスマートキーでも、ドアの厚み・鍵穴の位置・サムターンの形状によって適合しない製品があります。
屋外に面しているドアや、日差し・雨の影響を受けやすい玄関では、防水性能の高いモデルを選ぶと安心です。
設置可否の判断に迷ったときは、実際に現場を見てくれる鍵専門業者へ相談しましょう。
スマートキーの安全性とトラブル対策

スマートキーは電気を使って動作するため、「もし壊れたら」「電池が切れたらどうなるの?」と不安に思う人も少なくありません。
しかし、仕組みを理解し、トラブル時の対応を知っておけば、通常の鍵よりも安全に使うことができます。
電池切れ・停電時でも開けられる仕組み

電池式の電子錠やスマートロックは、電池が切れても開けられる非常用の仕組みを備えています。
多くの機種では、外側に9V電池を一時的に当てて給電したり、非常用の物理キーを差し込んで解錠することができます。
また、電池残量が少なくなると警告音やアプリ通知で知らせてくれるため、急に開かなくなるケースはほとんどありません。
一方、電気錠タイプの場合は家庭用電源から給電されているため、停電時でもバックアップ電源や手動解錠機能で対応できる設計が一般的です。
また、長期不在時の電池切れに備えて、玄関周りに非常用キーボックスを設置することも有効です。ただし、キーボックスの設置場所は第三者から見えにくい位置を選ぶなど、防犯面での配慮が必要です。
非常時の解錠方法
また、外側からの緊急解錠に備えて、バックアップ用の物理キーは必ず安全な場所に保管しておく必要があります。特に、スマートロックの場合は、スマートフォンのトラブルも想定して、最低1本は物理キーを持ち歩くことをお勧めします。
ハッキングや不正アクセス対策・データセキュリティ

スマートキーというと「ハッキングされるのでは」と心配されることがありますが、
現在販売されている製品は暗号化通信(AESやRSAなど)によってデータが保護されています。
通信距離も数メートル程度に限定されており、外部から侵入されるリスクは非常に低いです。
さらに、アプリ上でユーザー権限を管理できるため、紛失時もすぐにアクセス権を削除できます。
スマートロックを中心に、電子錠のデータセキュリティ対策も重要です。通信データは強固な暗号化が施されており、外部からの不正アクセスや傍受を防いでいます。また、クラウドサーバーでの履歴管理も、適切なセキュリティ基準に基づいて行われています。
ユーザー側でも、スマートフォンの画面ロックを設定する、アプリのパスワードを定期的に変更する、といった基本的なセキュリティ対策を行うことが推奨されます。特に、スマートロックの遠隔操作機能は、確実な本人確認ができる場合のみ使用するようにしましょう。
故障や誤作動が起きた場合の対処法

電子錠は精密機器のため、内部のモーターや基板が劣化すると反応が鈍くなることがあります。
暗証番号を押しても反応しない、モーター音が弱いなどの症状が見られたら、まずは電池交換を行い、それでも改善しない場合は無理に操作せず専門業者に相談してください。
強引にドアをこじ開けると錠前本体が破損し、修理費が高額になることもあります。
定期的な点検でトラブルを防ぐ

スマートキーは便利な一方、『使いっぱなし』にしないことが長く使うコツです。
半年に一度は電池残量を確認し、暗証番号の押し感やカードの反応が鈍くなっていないかチェックしましょう。
電気錠の場合は、建具側の配線や制御ユニットに不具合がないか、メーカー点検を依頼しておくと安心です。
スマートキーは電気的な仕組みで動作しますが、適切に管理すれば非常に安全性の高いシステムです。
日常のメンテナンスと非常時の対応方法を知っておくだけで、『開かない』トラブルをほぼ防ぐことができます。
もし突然動かなくなった場合も、鍵の構造に詳しい専門業者ならその場で開錠・修理まで対応可能です。
スマートホームとの連携でさらに便利に

最近のスマートキーの中には、スマートスピーカーやスマートフォンアプリと連携できるモデルもあります。
たとえば、Google HomeやAmazon Alexaと接続して音声操作したり、外出先から施錠状態を確認できる機種も登場しています。
ただし、こうした機能はネットワーク設定やクラウド連携が前提となるため、導入には通信環境の安定性とセキュリティ設定の知識が必要です。
あくまで『便利な拡張機能』のひとつとして考え、鍵としての基本性能――防犯性・耐久性・使いやすさ――を優先して選ぶのが安心です。
電子錠の導入なら鍵猿におまかせください
スマートキーや電子錠は、便利で防犯性にも優れた新しい鍵の形です。
しかし、ドアの種類や錠前の構造によっては対応できない製品もあり、「どの機種が合うのか」「どこに頼めばいいのか」が分からずに悩む方も少なくありません。
鍵猿では、戸建て住宅・マンション・事務所を問わず、さまざまな電子錠の新規取付・交換に対応しています。
ドアの形状やサムターンの仕様を現地で確認し、最適な機種の提案から取付工事・設定まで一括で対応。
後付け型から電気錠タイプまで幅広く取り扱っているため、「このドアでも付けられるかな?」という段階でも気軽にご相談いただけます。
電子錠の導入を検討中の方は、まずは鍵猿までご相談ください。
経験豊富なスタッフが現地状況を確認し、費用や設置方法を丁寧にご案内します。
▶ お急ぎの方 ◀
電子錠の設置にかかる費用、
施工事例、対応エリアなど
について詳しく見る








