1,000円引きクーポン配布中! ▶ 詳しくはここをクリック! ◀

鍵屋鍵猿鍵トラブルトピックトラブル冬に鍵が開かない?冬に多い鍵トラブルの対処法を症状別に解説!

更新日:2025/12/11

冬に鍵が開かない?冬に多い鍵トラブルの対処法を症状別に解説!

冬に鍵が開かない?冬に多い鍵トラブルの対処法を症状別に解説!

この記事でわかること

  • 冬に鍵が開かなくなる原因(結露・凍結・建具の変形・気圧差など)の仕組み

  • 鍵が回らない・刺さらない・抜けない・電子錠が反応しないといった症状の意味

  • やってはいけない対処(熱湯・火であぶる・一般潤滑剤など)が危険な理由

  • 冬場に安全に試せる応急処置と、再発を防ぐための日常的な予防策

  • 自分で対応できる範囲と、業者に相談した方がよい判断基準

  • 依頼するときのおおよその費用相場と、信頼できる業者を選ぶための視点

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

冬の朝、急いで家を出ようとしたら鍵が固くて回らない
車の暖房を入れようとスマートキーのボタンを押しても反応しない
夜、早く家に入りたいのに鍵が途中でひっかかって開かない
昨日までなんともなかったのに、冬になるとどうしてこんな不具合が続くのか、と感じたことがある方も多いでしょう。

冬は気温が急激に下がることで物理的な影響が色んな方面に出ます。実は複数の要因が同時に起こりやすい季節だったりもします。それまで問題なく使えていた鍵でも、冬だけ不調が起きることが少なくありません。

この記事では、冬場に起きやすい鍵トラブルの症状と原因、正しい対処法、注意すべき行為、そして再発を防ぐための予防策までをわかりやすく解説します。自分でできる対処がある一方で、状況によっては故障につながることもありますので、判断の参考にしてください。

寒いなか玄関先で鍵と格闘する日が続いていたり、冬特有の鍵トラブルがなかなか改善しないとお困りの場合は、鍵屋の鍵猿へ気軽にご相談ください。

目次

冬に多い鍵トラブルとは?

冬になると、前日まで何の問題もなく使えていた鍵が急に固く感じたり、差し込んでも奥まで入らなかったりすることがあります。シリンダーに使われている真鍮や洋白、ステンレス鋼といった金属は低温でも大きく性能が変わるわけではなく、鍵そのものの収縮が直接の原因になることはあまり考えられません。

実際には、結露が凍って動作が鈍くなったり、錠ケースの油分が硬くなったり、扉や枠のわずかな変形が重なった結果、鍵の動きが悪くなることが多いです。冬特有の環境変化が複数同時に起きるため、症状が急に強く出ることがあります。

なぜ冬に鍵トラブルが増えるのか?

冬は外気温が低く、室内との温度差が大きくなることで鍵回りの環境にさまざまな変化が生じます。シリンダー内部に入り込んだ水分が結露となり、それが凍ると内部部品が正常に動作せず、抵抗が増えて動きが鈍くなります。

錠ケース側では、カンヌキなど可動部分に塗布されているグリスが冷えて硬くなり、ラッチやデッドボルトが戻りにくくなることがあります。

さらに、スチールドアやアルミ枠が温度変化でわずかに縮んだり、木製ドアが乾燥で反ったりすることで、カンヌキ(デッドボルト)と受座(ストライク)との位置関係に微妙なズレが生じ、鍵の回転に負荷がかかる例もあります。

干渉するストライクと箱錠

鍵そのものよりも、環境の変化や建具側の条件が積み重なることで不調が現れやすくなるのが冬の特徴です。

スマートロックや車のスマートキーの場合は、低温で電池性能が落ちることが多く、普段どおりにボタンを押しても反応しなくなることがあります。

鍵が回らない・固くて動かない

冬の朝や夜にもっとも多いのが、鍵が固くて回らなくなる症状です。鍵穴内部の氷膜や、錠ケースのグリス硬化が主な要因です。

下記でも触れますがタンブラーやバネが凍結すると子鍵がちゃんと入らなかったりするため、タンブラーがシリンダーの動きを邪魔したままになります。

鍵というものは、正しい子鍵によってタンブラーがシアラインに並び、内筒を回転させられるようになると「解錠」するのですが、子鍵がしっかりと入らないとタンブラーがひっかかった状態になってしまうわけです。

子鍵そのものやシリンダー内部品が変形したわけではなく、滑りが失われて動作抵抗が大きくなっている状態です。建具側でストライクとデッドボルトの位置が合わなくなり、回転時に余計な負荷がかかっていることもあります。

通常時の「鍵が回らない」原因についてはこちらでも詳しく解説しています。

▼関連ページ

鍵が奥まで刺さらない・途中で止まる

鍵を差し込もうとしても手前で止まったり、最後まで入らず違和感が出るのも冬に非常に多い症状です。

もっとも多い理由は、鍵穴内部で結露が凍って氷膜になっていることです。タンブラーの動きが妨げられ、鍵の動きを妨害します。タンブラーが正常に動かないと、鍵が奥へと入っていきません。

結露の凍結だけでなく、シリンダー内部に汚れなどが溜まっていると、それが凍結して細かい部品の動きを阻害し、挿し込みが鈍くなる例もあります。

季節によらず、鍵が刺さりにくい・引っかかる症状の詳細はこちらをご覧ください。

▼関連ページ

鍵が抜けなくなる

冬はこの鍵が抜けないというトラブルも多く、原因のほとんどは内部の凍結や子鍵の戻り不良です。

上記の鍵がささりにくいという症状でも同じことが言えるのですが、通常、シリンダー内のタンブラーは子鍵が差し込まれると、その子鍵の形に沿って動きます。この動きを支えているのがタンブラーの周りに設置されているスプリング(バネ)です。ですので、このスプリングが凍ってしまったり、氷膜に阻まれたりするとタンブラーが普段通りに動きません。

また、最近の鍵は子鍵を解錠位置まで回転させると鍵が抜ける角度に自動で戻る仕組み(クリックボール式など)になっています。これは摩耗や鍵折れなどを防ぐ機構なのですが、一定の位置に戻ってから子鍵を抜くようになっているため、「元の位置に戻す」部分が凍結の影響を受けていると抜きにくい、ということになります。

また、建具側のわずかな変形が重なってストライクがデッドボルトに干渉したりすると、施錠・開錠するときの回転が重くなり、抜けにくさにつながることがあります。

特に外気温が低い夜間は凍結がすすみ、鍵を抜くために必要な『戻りの動き』がスムーズに機能しません。無理に引き抜こうとすると鍵折れにつながることもあるため、慌てず状態を確認しながら対処することが重要です。

スマートロックや電子キーが反応しなくなる

冬になると電子キーやスマートロックの反応が鈍くなることがあります。これは故障ではなく、低温が電池性能に影響を与えている可能性が高いです。

ボタン電池やリチウム電池は、低温環境では化学反応が弱まり、電圧が低下しやすくなります。普段どおりの電池残量でも、寒い屋外では応答が遅れたり無反応になることがあります。

また電子錠は内部結露が基盤の動作に影響する場合もあります。ただし、電子錠そのものの故障でなければ、冬場の動作不安定は電池交換で改善することが多いです。

また、スマートロック本体も外気温の影響を受けるため、電力低下でモーターの動作が鈍くなることがあります。電池交換だけで改善する場合も多いため、反応不良が続くときはまず電池の状態を疑うのが妥当です。

無理に回して鍵が折れそう・実際に折れた

上記で説明したように冬はシリンダーの動作抵抗が強くなり、必要以上の力を加えてしまいやすくなります。子鍵そのものは真鍮や洋白なので金属としては粘りがあり、寒さで脆くなることはありませんが、一点に負荷が集中すると刻みキーなどは折れてしまうことがあります。内部の凍結や建具側のズレを解消せずに力をかけると折損リスクが高まります。

冬の鍵トラブルが起きる主なメカニズム

さて、なぜ冬になるとこういった鍵トラブルが頻出するのでしょうか。よく「寒さで金属が縮むから」と説明されることがありますが、実際のところどうなのでしょうか?

確かに銅合金やステンレス鋼は温度が下がると収縮する性質があります。線膨張係数という点では銅合金もステンレス鋼も鉄より係数が大きい金属です。しかし、シリンダーに使われている材料はだいたい同じ(単一)で、線膨張係数の違う部品が引き起こすようなトラブルは少ないと考えられます。

鍵の渋さが季節限定で生じる背景には、金属そのものより、冬特有の環境変化によって鍵周りの動作が影響を受けていると考えたほうが良いかもしれません。

ここでは、冬に鍵の動きが悪くなる主な要因を順に説明していきます。

金属収縮による噛み合わせのズレ?

冬になると金属が縮むという説明を見かけることがありますが、この収縮の程度が動作に影響するほどと言えるかどうかは少し怪しい部分があります。シリンダーの素材は耐摩耗性や耐食性に優れた銅合金(真鍮、洋白、リン青銅など)やステンレス鋼であることが多く、これらの金属は確かに温度変化で伸び縮みします。

ただ、そういった素材の特性を考慮してシリンダー類が設計されていないとは考え難いですし、単一素材の場合は収縮したとしてもあまり影響が出ないと考えられますよね。

錠ケースや玉座のようなドアノブ一体型の場合、様々な素材が使用されていることもあるため、低温による収縮は若干影響があるかもしれません。

いずれにせよ我々が子鍵を差し込むシリンダーの素材の多くが真鍮・洋白などの銅合金およぴステンレス鋼であることを考えると、冬に鍵が重くなる現象を金属収縮「だけ」で説明するのは正確ではないでしょう。

実際には内部で結露が生じて凍結したり、汚れや油分が冷えて粘度が増すなど、様々な環境要因が関わって動作抵抗が増えていると考える方が自然です。

結露による水分侵入と凍結

冬は外気温と室内温度の差が大きく、鍵穴内部でも結露が起こりやすくなります。結露は温度差によって発生するもので、暖かい空気と冷たい空気では含むことができる水蒸気の量が違うことが原因になっています。

温度差で発生した結露がタンブラーやスプリング周辺に残った状態で冷やされると、当然ながら凍結し内部の可動部が動きにくくなります。鍵が奥まで入らない、途中で止まる、回らないといった症状は、内部の凍結が引き金になっていることが非常に多いです。冬の鍵トラブルで最も大きな割合を占める原因といえます。

実際にシリンダーの構造からバネ類をなくしたアブロイキー(ディスクディテイナー錠)というシリンダーがありますが、これは極寒のフィンランドで鍵が動かなくなることを防ぐために発明された構造で、アブロイ社(現アッサ・アブロイ)創立者エミル・ヘンリクソンの発明でした。現在でも屋外の厳しい環境で使用される南京錠の多くがディスクディテイナー錠ですが、寒さに左右されないというのは鍵にとってかなり重要な要素なのです。

スプリングは細くて表面積が大きく、凍結の影響を受けやすいだけでなく、ここが凍結すると全部品の動きが止まってしまうという鍵の心臓のような部品です。子鍵を差し込みにくい、子鍵は入ったが回しにくい、という場合は凍結の可能性が非常に高いです。

潤滑剤やグリスの冷えによる内部抵抗の増加(主に錠ケース側)

鍵穴内部は本来油を使わない構造ですが、錠ケース内部にはラッチやデッドボルトの動きを滑らかにするためのグリスが使われています。

冬はこのグリスが冷えて硬くなり、ラッチの戻りやボルトの動きが鈍くなることがあります。鍵そのものが重いというより、シリンダーの内筒部分が回転して動かす部品が低温で抵抗を増しているため、施錠・解錠時に強い手応えが出ることがあります。

似たようなことは古いドアクローザーにも該当します。今のドアクローザーに使われているオイルは気温などに粘性が左右されなないタイプだそうですが、古いものになると寒いときに粘度が増してドアを開けるときに重く感じるときがあります。

ドアが閉まるのがいつもより遅い、建付けなどに問題はないのにドアがなかなか開かない、という場合は、ドアクローザーを取り外して動きを確認してみるのも良いでしょう。

ただしドアの上部に取り付けてあるものなので、ネジが固着していないか、作業する場所に危険はないかなどよく確認しておくようにしてください。

建具(ドア本体)の収縮や反りによる噛み合わせの変化

鍵よりも温度変化に敏感なのは、実はドアそのものです。特にスチールドアは低温でわずかに収縮し、木製ドアは乾燥で反りが生じることがあります。勿論ドアメーカーも素材の膨張収縮は考慮に入れており、ある程度のクリアランスが設けてありますが、こうした変化によってドアと枠の位置関係がごく僅かにズレると、ラッチやデッドボルトとストライクの噛み合い具合が変化し、鍵が途中で重くなる、最後まで回り切らないといった症状が現れます。

冬にだけ不調が出て春に自然と改善する背景には、この建具側の収縮などが戻ることも関係しています。

室内外の気圧差によってドアが押し付けられる

マンションのような気密性の高い環境では、冬は室内の空気が暖房で温まり軽くなります。そういったところで24時間換気や、換気扇の運転が重なると、室内が「負圧」状態になり、外の空気が室内へ向かって流れようとします。

ドアが枠側に押し付けられるような感覚がある、もしくはドアがかなり開けづらいなど、室内へ空気が流れているのがわかるときは、室内が負圧状態になっているのだと認識しておくと良いでしょう。

こういった負圧状態で鍵を操作すると、ラッチやデッドボルトが受け金具のストライクに入ったまま抑え込まれたような形になり、鍵が回しにくい、途中で引っかかる、といった感触になります。

マンションは戸建てより気密性が高いこともあって、窓や給気口を開けずに換気扇を使用し続けていたりすると、冬でなくても負圧状態が発生して鍵が開けにくくなることがあります。

電池性能の低温劣化

電子錠やスマートロック、そして車のスマートキーやキーレスエントリーなどでは、冬になると電池の電力低下によって鍵の反応が鈍くなることがあります。

スマートキーや電子錠などに使用されているボタン電池やリチウムイオン電池は低温下では化学反応が弱まります。電池というものは化学反応を利用していますので、だいたいどんなバッテリーも低温では性能を発揮できなくなります。寒くなると電池内の電解液の粘度が上がり、イオンの流れが遅くなり、それが結果的に電力低下となって現れるわけです。

電池残量が十分にあるように見えても、外気温が低い環境では、

  • 応答が遅くなる
  • 施錠・解錠の反応が不安定になる
  • 全く反応しなくなる

といった症状が起きることがあります。

冬の鍵トラブルは単独ではなく複合的

冬に鍵が不調になる原因はひとつに限られるわけではなく、気温・湿度・気圧・建具の状態などがいくつも重なることで動きが悪くなることが多いです。

シリンダー内部の凍結、錠ケース側のグリス硬化、ドアや建具の収縮などが同時に起こると、昨日まで問題なかった鍵が突然重く感じられたり、途中まで回って止まってしまうことが起こり得ます。春先になるとこれらの環境要因が緩和するため、自然と改善する例も多くみられます。

冬の鍵トラブルにやってはいけないこと

冬の鍵トラブルは寒い朝や急いでいるときに起こることも多く、ついその場しのぎの対処をしてしまいがちです。しかし、誤った方法で対処すると、シリンダー内部のタンブラーやスプリングを傷めたりして、かえって故障が悪化することがあります。

特に冬は結露や凍結、グリスの硬化、ドアの収縮など環境要因が複合して動きが悪くなっていることも多いため、強引な操作は禁物です。ここでは、冬の鍵トラブルで避けるべき行動を紹介します。

熱湯を鍵穴にかける

鍵穴の中が凍っているのではないかと考え、熱湯をかけて溶かそうとするのはやめましょう。熱湯を使うと鍵穴から水分がシリンダー内に入り込むだけでなく、熱湯によってパッキンや塗装部分が悪影響を受けたりすることもあります。

また、シリンダー内に入った水分が再び冷やされると、内部に残った水が再凍結して動作不良がより悪化することもあります。

シリンダー内に入った水分は乾燥させないと錆が発生することも考えられるため、熱湯などは避けるようにしてください。

ライター・ガスバーナーなどで直接あぶる

かといってシリンダー自体を直接火であぶって温める行為は危険ですし、金属部品の局所的な温度差を生み、変形やクラック、材質変化の原因になることもありますのでやめておきましょう。

シリンダー周辺の樹脂部品や、ゴムパッキンが熱で溶けたり変形したりする可能性もあり、最悪の場合はシリンダーが破損します。

鍵は精密な部品で構成されており、使用されている金属も合金が多く、熱による性質変化の可能性が高いです(例えば真鍮は融点の低い亜鉛が先に溶解し、組成が変わって強度が落ちたりします)。急激な加熱は構造的な負担が大きいため絶対に避けてください。

鍵を力任せに回す・叩く・揺する

冬は結露の凍結、錠ケース内部のグリス硬化、ドアの押し付けなどが原因で、内部抵抗が普段より大きくなっています。この状態で無理に子鍵を回したり、叩いて衝撃を与えたりすると、子鍵自体がねじ切れたり、シリンダー内部のタンブラーが傷ついたりする危険があります。

特に最近の鍵は部品数が多く、精密度が高いため、わずかな変形でも動作に影響します。固さを感じた時点で力任せの操作は控えるべきです。

専用の潤滑剤以外を使用する

鍵穴専用以外の潤滑剤

クレ5-56やミシン油などの一般的な機械用潤滑油は、鍵穴内部では埃を呼び込み、時間が経つほど内部で固まってタンブラーの動きを悪化させる原因になります。

冬は冷えによって油分と内部の汚れがさらに粘度を増し、動作不良がより顕著になることがあります。シリンダー内部に専用潤滑剤以外を入れるのは厳禁です。

また、錠ケース側に一般潤滑剤を吹き込むと内部のグリスを流してしまい、却って動作が悪化することもあります。

冬の鍵トラブルの正しい対処法と再発予防

冬の鍵トラブルは一時的なものが多く、原因の殆どが急激な温度差にあるため、まずは適切な対処をするということが大切です。さらに余裕があれば同じ状況を繰り返さないための予防策も併せて行うことで、冬のあいだの不調を大きく減らすことができます。

ここでは、応急的な対処と日常的にできる予防の双方を紹介します。

鍵穴まわりの雪・氷・水分をタオルで拭き取り、内部の凍結を防ぐ

凍結によってタンブラーが動かなくなっている場合は、まず外側に付着した雪や水滴を丁寧に拭き取ります。鍵穴の周囲が濡れていると、内部に同じように水分が入り込みやすいですし、鍵穴まわりの温度も低いままになって再度凍結が起こりやすくなります。

これは対処にも予防にも有効で、外出時に軽く周囲を拭くだけでも再凍結を抑える効果があります。鍵穴が水分に触れ続ける環境は錠前にとって良いとは言えず、長く続くと凍結だけでなく腐食の原因にもなりますし、錠ケースに流れて錠ケース内が腐食したり凍結することもあります。

できるだけ鍵穴のまわりは乾燥させておくようにしましょう。

カイロや手の体温で鍵を温め、内部抵抗をゆっくり戻す

シリンダーが冷え過ぎていると、内部の氷膜が溶けにくく、回転時に強い抵抗が生まれます。子鍵を軽く握って温め、金属を通じてシリンダー内部へ緩やかに熱が伝わるようにすると、結露が溶け、タンブラーの動きが戻りやすくなります。

銅合金は熱伝導率の高い金属で、それが凍結しやすさにも繋がっているのかもしれませんが、温めるときも同じように熱が伝わりやすいわけです。

熱湯や火で急激に温度を変えるのは避け、ゆっくり温めるのが安全で確実な方法です。子鍵を挿す前に温める習慣は、冬のトラブル予防策としても有効です。

鍵専用の解氷スプレーを適量だけ使用する

シリンダー内部の凍結が疑われる場合は、鍵専用の解氷剤を使いましょう。専用品はIPA(イソプロピルアルコール)など揮発成分が多く、内部に残りにくい設計になっていますし再凍結防止剤も含まれていることが多く、再凍結のリスクを抑えながら動作を回復できます。

鍵穴用の潤滑剤でも代用できることがありますが、粉末が残るタイプは逆に鍵穴が詰まってしまう可能性があるので避けるか、少量使用にとどめましょう。

鍵が動き始めても無理に回さず、変化を確かめながら操作する

凍結や錠ケース側の硬化が原因となっている場合、回復の途中で内部抵抗が大きくなったり、部分的に引っかかりが残ることがあります。無理に力を加えると鍵がねじ切れたり、シリンダー内のタンブラーが変形して別の故障を招く恐れがあります。

動きが戻ってきたタイミングで軽く操作を繰り返し、滑りが自然に戻るのを確認しながら作業することで、破損のリスクを最小限に抑えることができます。

スマートロック・スマートキーは冬前に電池を交換しておく

電子錠は低温下だと電池の電圧が低下し、反応が遅くなったり、不作動を起こすことがあります。冬に入る前に電池を交換しておくことはもっとも効果的な予防策で、特に屋外側に設置される本体は外気の影響を受けやすいため、交換タイミングを早めておくと安心です。

電池残量が十分に見えても低温では電圧が下がります。古いバッテリーだと動かなくなってしまうこともあります。使用して年数が経つものは交換しておきましょう。

ドアの押し付けを軽く逃がすことで回転抵抗が改善することがある

負圧でドアが枠に押し付けられている場合はドアをほんの数ミリだけ手前に引きながら鍵を回すと、ラッチやデッドボルトの摩擦が減り、スムーズに動くことがあります。

しかしベストなのは負圧の原因を取り除くことです。窓を開けて換気したり、給気口を開けるなど、室外と室内の気圧差がなくなるようにすればドアに過度な空気圧がかかることがなくなります。

定期的に鍵専用潤滑剤でメンテナンスを行い、冬に備える

鍵穴内部に埃や古い潤滑剤が残っていると、冬の冷えで抵抗が増しやすくなります。専用潤滑剤を少量だけ使用し、半年に一度程度のペースでメンテナンスすることで、内部の滑りを安定させ、冬場のトラブルを大幅に減らすことができます。

錠ケース側の動きが悪い場合は、内部に潤滑剤を入れるのではなく、専門業者にクリーニングや交換を依頼するほうが確実です。

建具側の状態を整えておくことで冬のトラブルを未然に防ぐ

スチールドアや木製ドアは冬に入る前に蝶番の締め直しや建付けの調整を行っておくと、鍵だけでなくドア全体の動作が安定し、不調につながる負荷を軽減できます。

特にマンションでは気密性が高く上述したような負圧によるトラブルも多いので、建具側のケアをしておきましょう。

業者に依頼した方が良い場面

冬の鍵トラブルの多くは温度変化による凍結や製品の性能低下が原因になっています。このため、殆どのトラブルが自力対処可能なものと考えられがちですが、ときにどんな対処方法を試しても改善しないトラブルがあります。

例えば錠ケースのグリスの硬化などは、温めることで少しはマシになるかもしれませんが、汚れや埃を巻き込んで固着してしまっているときはなかなか改善しません。

そういったときはあまり無理をせず、鍵の専門家である鍵屋にご相談頂くのがベストです。

他にもシリンダーの不具合が長引く場合、もともと使用年数や使用頻度によって摩耗が進んでいた可能性があります。いずれにせよ、鍵が回しにくい、刺さりにくいといった根本的な動作に関するトラブルは、日に日にストレスとなって蓄積しがちです。

潤滑剤の注入や、再凍結防止剤などを使用していても改善されない場合は、一度鍵屋にご相談ください。

スマートロックや電子キーが不安定になっている場合も、電池低下だけでなく、モーターや基盤のトラブルが原因になっていることがあります。ただし、電子錠に関しては鍵屋では修理ができません。新品への交換しかできないことが多いため、「電池交換をしても症状が改善しない」「動作が断続的に不安定」といった場合は、メーカーサポートに相談してみてください。

業者に依頼したときの費用相場

冬の鍵トラブルは、原因がはっきりしない段階でも状態を見ただけでおおよその作業内容が判断できることが多く、鍵の修理のなかでも費用変動が少ない方かもしれません。

例えば鍵の動きが悪い場合、まず問題がどこにあるのかを特定したうえで、シリンダーの場合は分解洗浄すると8,000~16,000円ほどの修理費で済むことが多いです。

錠ケースの場合はグリスや汚れの洗浄になりますので、細かく分解して部品を綺麗にし、組み直して必要箇所に注油します。だいたい中作業の料金が適用されることが多いでしょう。弊社では16,500円になりますが、他社でもだいたい似たような金額が散見されます。

鍵が折れて内部に残っている場合、鍵抜きの作業が必要になることがあります。ただ、鍵抜きはシリンダー分解が必要かどうかで料金が変わります。分解なしであれば5,000~8,000円あたり、分解が必要なら15,000~20,000円あたりが相場でしょう。

金額の幅はありますが、どの作業でも共通しているのは「早い段階で依頼した方が安く済む」ことです。負荷が蓄積した状態で使用を続けると、修理できるはずの状態から交換が必要な状態へ進んでしまうことがあり、特に冬はその傾向が強くなります。

冬の鍵トラブルに関するよくある質問

冬場の鍵トラブルは、原因や対処法が複数絡み合うため、正しい対処法がわかりにくくどうしたらいいか迷う方も多い分野です。季節特有の悩みに答える形で、よくある質問をまとめました。

鍵穴に息を吹きかけるのは効果ありますか?

息を吹きかけると一瞬温まるように見えますが、実際には水分(水蒸気)を加えているだけなので、また冷えた瞬間に凍結が進んで動きがさらに悪くなることがあります。鍵を温めたい場合は、息ではなくカイロや手の体温で金属部分をじっくり温める方が安全で、再凍結のリスクも抑えられます。

クレ5-56は冬の鍵トラブルに使えますか?

クレ5-56やシリコーンスプレーをはじめとする一般的な潤滑剤は、鍵穴内部で埃を固めてしまう性質があるため、鍵専用潤滑剤としては適していません。冬の不調の原因が凍結や結露であっても、内部にこういった潤滑剤を使うと後になっても不調が残ることがあります。鍵用に設計された速乾性の専用スプレーであれば、内部に残りにくく、低温でも動作を安定させやすいため安心です。

ただし、ボロン系などパウダーが残るタイプは使いすぎに注意するようにしましょう。また、鍵穴が湿っている場合は鍵穴から湿気を取り除いてから使用するようにしてください。

−10℃以下でも使える潤滑剤はありますか?

鍵用潤滑剤は、一般的に低温環境でも性能を発揮するように設計されています。氷点下でも揮発しやすく、内部に残留物を残しにくいため、凍結の原因になりにくいですが、パウダータイプは使いすぎると鍵穴が詰まって動かなくなることがあります。

鍵穴が凍結している場合は、潤滑剤ではなく解氷剤を使用するようにしてください。鍵穴用解氷剤であれば、再凍結防止効果もあるタイプが多いです。

賃貸の場合、業者を呼んでもいいですか?

賃貸でも鍵トラブルは依頼できますが、まずは管理会社や大家さんへ相談してください。軽い動作不良などは火災保険に付帯している鍵トラブルサービスが利用できるかもしれませんし、管理会社が提携している鍵屋を派遣してくれることもあります。

自己判断で作業を進めると特に費用負担の取り扱いが曖昧になりかねません。まずは現在の状態を管理側に伝え、指示に従ってください。緊急性の高い閉じ込めや開錠依頼であれば、鍵屋に直接依頼して問題ありません。

夜中に凍結した場合の対処法は?

夜間に鍵が凍結して動かないときは、無理に回さず、鍵をカイロなどで温めながらゆっくり挿し込み、変化が出るまで焦らず待つのが安全です。解氷剤があるならそちらを使いましょう。

急激な加熱は鍵やシリンダー素材を傷める恐れがありますので絶対にしないようにしてください。深夜の外気温では再凍結が起こりやすいこともあるため、シリンダー内部の乾燥を促すことも大切です。

冬の鍵トラブルも鍵猿にお任せください

冬の鍵トラブルは、応急的な対処で一度は改善しても、翌朝になるとまた同じような渋さが戻ることも珍しくありません。毎日の外出や帰宅のたびに鍵と向き合う状況が続くと、負担が大きくなるうえ、無理な操作で金属の疲労が進み、破損につながる恐れがあります。

鍵猿では、鍵穴・錠前・建具の状態を現場で総合的に確認し、動きが悪くなっている原因を分かりやすく説明したうえで、最適な作業をご提案しています。出張専門のためお伺いまでの移動費はいただいておらず、軽作業(簡単な修理など)であれば8,800円からご利用いただけます。深夜や早朝※のご依頼にも対応していますので、急な凍結や閉じ込めなどでお困りの際も、安心してご相談ください。

※5,500円の深夜早朝料金をいただいております。

冬に動作が悪くなる鍵は、内部の摩耗が進んでいて交換が必要になることがあります。季節が変わるのを待つのではなく、気になる症状が出た段階で状態を見てもらうことで、費用も抑えやすくなり、日々のストレスも軽くなります。

外出前に鍵が回らない、夜の冷え込みで動かなくなる——どんな小さな不調でもお気軽にお問い合わせください。

▶ お急ぎの方 ◀

家・マンションの鍵トラブルならお電話下さい。電話番号:0120-669-110番。

家の鍵のトラブルにかかる費用、
施工事例、対応エリアなど

「家・マンションの鍵トラブルの対応サービス」
について詳しく見る

鍵トラブル一覧へ戻る

家・マンションの鍵の施工事例

家・マンションの鍵の施工事例一覧を見る

新着の施工事例

施工事例一覧を見る

創業19年の信頼と実績。年間ご依頼10万件以上!経験豊富な鍵まわりのプロが、安心のサービスをご提供いたします。工事&商品保証も1年間無料です
鍵のトラブル・お困り事ならお電話下さい。「クーポン利用」の合言葉で作業料金から1000円引きいたします!電話番号:0120-669-110番。スマホからならここをタップでお電話できます。
鍵猿が選ばれる3つの理由
  • 出張見積り無料
  • 年中無休の対応
  • 錠前技師が解決
  • 施工事例の紹介
  • 対応エリア
  • 鍵猿について

解決までの流れ

  1. 問い合わせ
  2. 現場へ出張
  3. お見積り
  4. 作業開始
  5. 解決・お支払

鍵のトラブル簡易見積り

作業箇所の選択

作業内容の選択

「作業箇所」と「作業内容」を選択してください。
電話番号:0120-669-110番 鍵猿について
メールで問い合わせる