空き巣被害の鍵交換費用は保険で補償される?申請前に確認すべきことを解説
この記事でわかること
- 空き巣被害後の鍵交換費用が保険対象になるケース
- 保険申請前にやるべき警察への届出や写真撮影のポイント
- 保険で補償されやすいケース・されにくいケース
- 賃貸で空き巣被害に遭った場合の連絡先と注意点
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
空き巣被害に遭ったあと、「壊された鍵の交換費用は保険でまかなえるのか」「先に鍵交換をしても大丈夫なのか」と不安になる方は多いでしょう。
結論から言うと、空き巣によって鍵やドアが壊された場合、火災保険や家財保険の契約内容によっては補償を受けられる可能性があります。
保険が使えるかどうかは、保険会社や契約内容によって異なります。自己判断で諦めず、必ず保険会社や代理店に確認しましょう。
この記事では、空き巣被害後に鍵交換費用が保険の対象になるケース、保険会社へ連絡する前にやるべきこと、鍵交換を急ぐべき理由について解説します。
目次
空き巣被害で鍵交換費用は保険の対象になる?
空き巣被害に伴う鍵交換費用は、加入している火災保険・家財保険・各種特約の内容によって補償される場合があります。
特に、玄関の鍵を壊された、窓や勝手口から侵入された、鍵を盗まれたなどの被害がある場合は、保険会社に確認してみる価値があります。
空き巣被害に遭った場合の補償範囲
| 被害の内容 | 補償の可能性 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 室内の家電・パソコン・家具などが盗まれた | 補償対象になりやすい | 家財補償の有無 |
| 現金・貴金属などが盗まれた | 補償される場合がある | 補償上限額の確認が必要 |
| 玄関の鍵やドアを壊された | 補償対象になりやすい | 建物補償・盗難補償の有無 |
| 窓ガラスやサッシを壊された | 補償対象になりやすい | 建物の破損として扱われるか確認 |
| オートバイ・自動車が盗まれた | 対象外になりやすい | バイク保険・自動車保険を確認 |
| 被害とは関係なく防犯目的で鍵交換した | 対象外になりやすい | 空き巣被害との因果関係が必要 |
このように、空き巣被害でも「家財は補償対象になりやすい一方で、オートバイや自動車は対象外になりやすい」など、被害品目によって扱いが異なります。
保険会社に連絡する際は、「何を盗まれたか」「どこを壊されたか」「鍵交換が必要な理由」を整理して伝えましょう。鍵交換費用についても、空き巣被害によって鍵やドアに損害が出ている場合は、補償対象になるか確認することが大切です。
盗難による損害として補償される場合がある
火災保険という名称から「火事のときだけ使える保険」と思われがちですが、商品によっては盗難による建物や家財の損害も補償対象に含まれます。
たとえば、空き巣によって玄関錠をこじ開けられた、ドアや窓を壊された、室内の現金や家電などを盗まれたといった場合、盗難事故として保険金を請求できる可能性があります。
ただし、保険の対象が「建物のみ」なのか「家財も含む」のかによって、補償される範囲は変わります。持ち家の場合は建物と家財の両方、賃貸の場合は家財保険や借家人賠償責任保険などの内容を確認しましょう。
鍵交換費用特約が付いている場合もある
保険商品によっては、盗難やピッキング、鍵の盗難などに伴う鍵交換費用を補償する特約が付いている場合があります。
たとえば、空き巣に入られたあとに再発防止のため鍵を交換した場合や、玄関の子鍵を盗まれて悪用されるおそれがある場合などです。
特約名は保険会社によって異なりますが、「ドアロック交換費用」「防犯対策費用」「事故再発防止費用」などの名称で設定されていることがあります。
確認しておきたいこと
保険証券や契約者ページを確認し、よく分からない場合は保険会社や代理店に「空き巣被害後の鍵交換費用は補償されますか?」と具体的に問い合わせましょう。
自己判断で保険対象外と決めつけないことが大切
鍵交換費用が保険で補償されるかどうかは、契約内容や被害状況によって異なります。そのため、「鍵交換は自己負担だろう」と決めつけないことが大切です。
特に、鍵やドアに破損がある場合、警察に被害届を出している場合、室内の物が盗まれている場合は、保険申請の対象になる可能性があります。
反対に、経年劣化で鍵が回らない、単に鍵を紛失した、空き巣被害とは関係なく防犯性を高めたいといった理由では、保険の対象外になることが多いです。
空き巣被害後に保険申請する前にやるべきこと
空き巣被害に気づいたら、まずは安全確保と警察への通報を優先しましょう。
保険申請では、被害状況を証明するための資料が必要になることがあります。焦って片付けたり、壊れた鍵を処分したりすると、あとから確認が難しくなるため注意が必要です。
まず警察に通報して被害届を出す

空き巣被害に気づいたら、室内に犯人が残っている可能性もあるため、無理に中へ入らず安全な場所から警察へ連絡しましょう。
警察への通報後は、現場確認や被害状況の聞き取りが行われます。保険会社に保険金を請求する際、被害届の受理番号や警察への届出状況を確認されることがあります。
保険申請をスムーズに進めるためにも、空き巣被害に遭ったことを警察に届け出ておきましょう。
被害箇所の写真を撮っておく

壊された鍵、こじ開けられたドア、割られた窓、荒らされた室内などは、片付ける前に写真を撮っておきましょう。
写真は、保険会社が被害状況を確認するための資料になります。全体が分かる写真と、鍵穴やドア枠など損傷部分が分かる写真の両方を撮影しておくと安心です。
鍵交換を急ぐ場合でも、作業前の状態を記録しておくことで、あとから説明しやすくなります。
盗まれた物や壊された物をリスト化する

現金、通帳、カード、時計、貴金属、家電など、盗まれた可能性がある物はリストにまとめましょう。
購入時期や金額、型番、写真、保証書、レシートなどが残っていれば、あわせて保管しておくとよいです。
また、鍵やドア、窓ガラス、サッシなど、壊された箇所も記録しておきます。保険会社に連絡する際は、「何が盗まれたか」「どこを壊されたか」「修理や交換が必要か」を説明できる状態にしておくとスムーズです。
必要書類を用意する
保険の適用には、必要書類の提出が不可欠です。例えば三井住友海上の場合、以下の書類が必要です。詳細は各保険のホームページなどから確認できます。
- 保険金請求書
- 印鑑証明書
- 法人代表者資格証明もしくは商業登記簿謄本
- 事故内容報告書
- 建物登記簿謄本
- 修理見積書
- 損害明細書
- 写真
- 保険金直接支払指図書または証
鍵交換の領収書や見積書を保管する

空き巣被害後に鍵交換を行った場合は、作業内容が分かる見積書や領収書を必ず保管しましょう。
保険会社によっては、保険金請求時に「交換前後の写真」「作業内容の明細」「領収書」などの提出を求められることがあります。
鍵業者に依頼する際は、空き巣被害による鍵交換であることを伝え、保険申請に使えるよう作業内容を明記してもらうと安心です。
鍵交換費用が保険で補償されやすいケース・されにくいケース
空き巣被害後の鍵交換費用は、被害状況によって補償の可能性が変わります。ここでは、一般的に保険の対象になりやすいケースと、対象外になりやすいケースを整理します。
| ケース | 保険の可能性 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 空き巣に玄関錠を壊された | 補償される可能性あり | 盗難補償・建物補償の有無 |
| ピッキング被害に遭った | 補償される可能性あり | ドアロック交換費用特約の有無 |
| 空き巣に鍵を盗まれた | 補償される可能性あり | 鍵盗難や再発防止費用の補償 |
| 防犯性を高めるため自主的に交換した | 対象外になりやすい | 被害との因果関係があるか |
| 経年劣化で鍵が故障した | 対象外になりやすい | 盗難事故ではないため |
| 自分で鍵を紛失した | 対象外になりやすい | 盗難か紛失かで扱いが異なる |
鍵やドアに破損がある場合
空き巣が玄関の鍵をこじ開けた、ドア枠を壊した、窓を割って侵入したなど、建物に損傷がある場合は、保険の対象になる可能性があります。
この場合、単なる鍵交換ではなく、盗難に伴う建物の損害として扱われることがあります。
保険会社に連絡する際は、「空き巣被害で鍵が壊された」「ドアにこじ開け跡がある」など、被害の原因と損傷箇所を具体的に伝えましょう。
鍵を盗まれた場合
空き巣によって家の鍵や車の鍵、金庫の鍵などが盗まれた場合、再侵入や悪用を防ぐために鍵交換が必要になります。
鍵そのものに破損がなくても、盗まれた鍵で再び侵入されるおそれがあるため、早急な交換が望ましいケースです。
保険の特約によっては、鍵盗難後のドアロック交換費用が補償されることがあります。
防犯目的だけの交換は対象外になりやすい
空き巣被害とは関係なく、「古い鍵を防犯性の高い鍵に変えたい」「ディンプルキーに交換したい」といった理由だけでは、保険の対象外になることが多いです。
ただし、空き巣被害後の再発防止として鍵交換を行う場合は、特約の内容によって補償される可能性があります。被害後に交換する場合は、作業前に保険会社へ確認しておくと安心です。
空き巣被害後は保険確認と同時に鍵交換も検討しよう
保険申請の確認は大切ですが、空き巣被害後は住まいの安全を確保することも重要です。
鍵やドアに破損がある状態で放置すると、再侵入されるリスクが高まる可能性があります。保険会社への確認と並行して、鍵交換や防犯対策を進めましょう。
壊された鍵を使い続けるのは危険
空き巣にこじ開けられた鍵や、ピッキングされた可能性がある鍵は、見た目に大きな異常がなくても内部が傷んでいる場合があります。
施錠できるように見えても、防犯性能が落ちていたり、再び同じ手口で開けられやすくなっていたりする可能性があります。
少しでも不安がある場合は、鍵業者に状態を確認してもらいましょう。
防犯性の高い鍵への交換も検討する
空き巣被害後に鍵を交換するなら、防犯性の高い鍵へ交換するのも選択肢です。
たとえば、ピッキングに強いディンプルキー、鍵穴を複数にするワンドアツーロック、サムターン回し対策部品、補助錠の追加などがあります。
おすすめの防犯対策
空き巣被害後は、同じ侵入口から再び狙われる可能性もあります。鍵交換だけでなく、補助錠や窓の防犯対策もあわせて検討しましょう。
ただし、ドアの種類や既存の錠前によって取り付けできる製品は異なります。費用を抑えたい場合でも、防犯性と使いやすさのバランスを考えて選ぶことが大切です。
▼関連ページ窓や勝手口の防犯も見直す
空き巣は玄関だけでなく、窓や勝手口から侵入することもあります。
玄関の鍵を交換しても、窓の施錠が甘い、勝手口の鍵が古い、補助錠がないといった状態では再被害のリスクが残ります。
被害後は、玄関だけでなく家全体の防犯を見直しましょう。窓の補助錠、防犯フィルム、センサーライト、防犯カメラなどを組み合わせることで、侵入されにくい環境を作りやすくなります。
賃貸で空き巣被害に遭った場合の注意点
賃貸住宅で空き巣被害に遭った場合は、保険会社だけでなく管理会社や大家さんへの連絡も必要です。
鍵やドアは建物設備にあたるため、入居者の判断だけで交換できない場合があります。
管理会社や大家さんに連絡する
賃貸物件の鍵やドアは、基本的に建物の一部です。そのため、空き巣被害で鍵交換が必要になった場合は、まず管理会社や大家さんに連絡しましょう。
無断で鍵を交換すると、退去時のトラブルや管理上の問題につながることがあります。
緊急で交換が必要な場合でも、事後報告が必要になるケースが多いため、連絡履歴を残しておくと安心です。
加入している家財保険を確認する
賃貸では、入居時に家財保険へ加入していることが多くあります。空き巣によって家財が盗まれた場合、契約内容によっては補償される可能性があります。
一方で、建物部分の破損については、大家さん側の保険や管理会社の判断が関わることもあります。
入居者の保険で何が補償されるのか、管理会社側で対応する範囲はどこまでかを確認しましょう。
鍵交換の可否と費用負担を確認する
賃貸で鍵交換を行う場合、交換する鍵の種類や本数、費用負担者を事前に確認しておくことが大切です。
空き巣被害による交換であれば、保険や管理会社の対応によって費用負担が変わる可能性があります。
鍵交換を依頼する前に、管理会社・保険会社・鍵業者のそれぞれに必要事項を確認しましょう。
空き巣被害後の鍵交換は鍵猿にご相談ください

空き巣被害後は、警察への通報、保険会社への連絡、盗まれた物の確認など、やるべきことが多く混乱しやすい状況です。
しかし、壊された鍵をそのままにしておくと、再侵入やさらなる被害につながるおそれがあります。
鍵猿では、玄関の鍵交換、壊された鍵の修理、防犯性の高い鍵への交換、補助錠の取り付けなど、住まいの鍵トラブルに対応しています。
空き巣被害後の鍵交換でお困りではありませんか?
「鍵を壊されて不安」「すぐに鍵交換したい」「防犯性の高い鍵に変えたい」という方は、鍵猿までお気軽にご相談ください。
空き巣被害後の鍵交換をご検討中の方は、作業前後の状況が分かるように写真や領収書を保管し、保険会社への確認もあわせて進めましょう。
まとめ
空き巣被害に遭った場合、鍵交換費用は火災保険や家財保険、特約の内容によって補償される可能性があります。
特に、鍵やドアが壊された、鍵を盗まれた、ピッキング被害に遭ったといった場合は、保険会社へ確認しましょう。
一方で、経年劣化による故障や、空き巣被害と関係のない防犯目的の交換は、保険の対象外になることが多いです。
被害後は、警察への通報、被害箇所の写真撮影、盗まれた物のリスト化、見積書や領収書の保管を行い、保険申請に備えることが大切です。
また、保険確認と同時に、住まいの安全を守るための鍵交換や防犯対策も検討しましょう。
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