エコキュートの定期点検は必要?自分でできる点検方法や適切な頻度を解説
エコキュートを安全かつ快適に使い続けるには、定期的な点検とお手入れが欠かせません。外から見て問題がなさそうでも、貯湯タンクの底には水道水に含まれる不純物が少しずつたまり、配管やフィルターには汚れが付着します。逃し弁や漏電遮断器などの安全装置も、長期間使用するうちに正常に作動しなくなる可能性があります。
エコキュートの点検には、利用者が自分で行えるセルフ点検と、専門知識を持つ業者に依頼する専門点検があります。リモコンや水漏れの確認、浴槽フィルターの掃除などは自分で対応できますが、電気部品や内部の消耗部品まで無理に触ってはいけません。
この記事では、自分でできる点検項目と頻度、作業時の注意点、専門業者が確認する内容、点検を依頼すべき症状、費用や依頼先について解説します。なお、エコキュートはメーカーや機種によって構造や操作方法が異なります。実際に作業するときは、本記事だけで判断せず、使用している機種の取扱説明書を必ず確認してください。
このコラムで分かる事
- エコキュートの定期点検が必要な理由
- 自分でできる点検方法と適切な頻度
- セルフ点検を行う際の注意点
- 専門業者へ点検を依頼すべき症状
- 定期点検の費用や依頼先
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目次
エコキュートの定期点検には2つの種類がある

エコキュートの定期点検は、利用者自身が行うセルフ点検と、メーカーや専門業者へ依頼する専門点検に分けられます。点検項目によって必要な知識や作業の難しさが異なるため、すべてを自分で済ませようとするのは危険です。それぞれの役割を理解し、自分で確認できる範囲と専門業者へ任せる範囲を区別しましょう。
利用者が自分で行うセルフ点検
セルフ点検とは、エコキュートの利用者が日常生活の中で行う目視確認や簡単なお手入れのことです。代表的な内容には、リモコンのエラー表示、本体や配管からの水漏れ、浴槽フィルターの詰まり、逃し弁や漏電遮断器の動作などがあります。
セルフ点検の目的は、内部を分解して故障箇所を探すことではありません。普段と異なる表示、音、におい、水の出方などに早く気づき、大きな故障や事故に発展する前に専門業者へ相談することが主な目的です。また、フィルターやふろ配管、貯湯タンクを定期的に手入れすることで、汚れの蓄積や給湯効率の低下を抑えられます。
ただし、自分で対応できる作業であっても、機種によってレバーや止水栓、排水栓の位置が異なります。取扱説明書に利用者向けの点検方法が記載されていない作業や、本体カバーを外さなければ行えない作業は避けてください。操作に不安がある場合も、無理に進めず専門業者へ相談しましょう。
メーカーや専門業者が行う専門点検
専門点検は、利用者が目視できない内部部品や電気系統、配管接続部、安全装置などを詳しく確認する点検です。設置面の状態や電気絶縁、逃し弁、減圧弁、逆流防止装置、循環ポンプ、電気部品の配線や導通など、専門知識や測定機器が必要な項目を確認します。
点検の結果、消耗部品の劣化や水漏れにつながる異常が見つかれば、清掃、調整、部品交換などが提案されます。セルフ点検では正常に見えていても、内部ではスケールの付着、パッキンの摩耗、配線の劣化などが進んでいることがあります。特に使用年数が長い機器は、一つの部品だけでなく複数箇所が同時に劣化している可能性があるため、専門的な診断が重要です。
専門点検の推奨時期は、メーカーや機種、設置環境によって異なります。数年に一度を目安に案内されている場合もありますが、取扱説明書や保証書に記載された点検時期を優先してください。
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エコキュートの定期点検をしないとどうなる?

エコキュートの点検やお手入れを長期間行わないと、汚れや部品の劣化を早期に発見できません。すぐに故障するとは限りませんが、給湯効率の低下、お湯の汚れ、水漏れなどが徐々に進行する可能性があります。日常的な点検と定期的なお手入れを続け、普段と異なる変化を見逃さないことが大切です。
故障しやすくなり寿命が短くなる
エコキュートは、ヒートポンプユニット、貯湯タンク、ポンプ、配管、弁類、電気部品など、さまざまな部品で構成されています。点検を行わずに使い続けると、部品の摩耗や汚れの蓄積、配管の劣化などに気づきにくくなります。小さな異常を放置した結果、周辺部品にも負担がかかり、故障範囲が広がることがあります。
たとえば、フィルターや配管の詰まりによってお湯の流れが悪くなると、ポンプや給湯機能に余計な負荷がかかります。タンクの底に不純物がたまった状態を放置すれば、お湯の汚れだけでなく、部品の不具合につながる可能性もあります。定期点検をすれば必ず故障を防げるわけではありませんが、異常を早い段階で発見し、必要な清掃や部品交換を行いやすくなります。
設置から年数が経過している場合は、故障してから初めて業者を探すのではなく、正常に動いているうちに状態を確認しておくことが重要です。
お湯に汚れやにおいが発生することがある
エコキュートの貯湯タンクには、水道水を沸かしたお湯がためられています。水道水は一見きれいに見えても、微量の不純物やミネラル分を含んでおり、長期間使用することでタンクの底に少しずつ沈殿します。また、浴槽と本体をつなぐふろ配管には、入浴時の皮脂、湯垢、石けんかすなどが入り込むことがあります。
タンクの排水やふろ配管の洗浄を行わずにいると、浴槽のお湯に小さな汚れが浮く、以前とは異なるにおいがする、お湯が濁って見えるといった変化が現れる可能性があります。特に追いだきや保温をよく使う家庭では、お湯が配管内を循環するため、循環口やフィルター周辺にも汚れがたまりやすくなります。
お湯の異常がすべてメンテナンス不足によるものとは限りませんが、汚れやにおいが気になった場合は、浴槽フィルター、ふろ配管、貯湯タンクの状態を順番に確認しましょう。掃除や水抜きをしても改善しない場合は、内部洗浄や修理が必要な可能性があります。
配管やフィルターが詰まり給湯効率が低下する
浴槽フィルターや給水口ストレーナーは、髪の毛やゴミ、不純物などが配管や機器内部へ入り込むのを防ぐ役割があります。しかし、掃除をせずに使い続けると、フィルター自体に汚れが蓄積し、水やお湯の流れを妨げる原因になります。
浴槽フィルターが詰まると、お湯張りに時間がかかる、追いだきが正常にできない、循環するお湯の量が少なくなるといった症状が現れることがあります。給水口ストレーナーが詰まった場合は、蛇口から出るお湯の量が減ったり、給湯に時間がかかったりする可能性があります。ふろ配管の内部に皮脂や湯垢がたまった場合も、水の循環が悪くなります。
給湯効率の低下は徐々に進むことが多く、毎日使用していると変化に気づきにくいものです。定期的にフィルターや配管を掃除し、お湯張りにかかる時間や水圧に変化がないか確認しましょう。
電気代や水道代が高くなることがある
フィルターや配管が詰まり、エコキュートが本来の効率で運転できなくなると、お湯を沸かしたり循環させたりするために余計な電力が必要になる可能性があります。お湯張りや追いだきに以前より時間がかかる状態を放置すると、電気使用量の増加につながることがあります。
また、配管や接続部から少量の水漏れが発生していても、屋外に設置された機器では気づかないことがあります。少量であっても継続的に漏れていれば、水道使用量が増える原因になります。沸き上げ量や使用人数が変わっていないのに電気代や水道代が急に上がった場合は、料金プランや季節変動だけでなく、エコキュートの状態も確認しましょう。
光熱費が高くなったという理由だけで故障とは判断できません。しかし、異音、水漏れ、お湯の出にくさ、エラー表示なども同時に現れている場合は、機器の効率低下や不具合が疑われます。
水漏れ・感電・火災などの異常を見逃す可能性がある
逃し弁や漏電遮断器は、エコキュートを安全に使用するための重要な部品です。逃し弁はタンク内部の圧力を外へ逃がす役割があり、漏電遮断器は漏電が起きたときに電気を遮断する役割があります。これらが正常に作動するか定期的に確認しなければ、異常が発生していても気づけない可能性があります。
配管接続部やタンク周辺の水漏れも、早期に発見できれば被害を抑えやすくなります。反対に、長期間放置すると周辺設備や建物へ水が回り、修理範囲が広がることがあります。電気系統の不具合は、感電や発熱につながるおそれがあるため、自分で分解や配線の修理をしてはいけません。
漏電遮断器がテスト操作で正常に作動しない、水漏れが止まらない、焦げたようなにおいがするなどの異常があれば、使用を続けず、販売店やメーカー、専門業者へ連絡してください。
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自分でできるエコキュートの定期点検と頻度

エコキュートのセルフ点検は、すべての項目を同じ頻度で行う必要はありません。使用時ごとに確認したい項目、週1回程度の掃除、半年に1回程度の点検などに分けて取り組むと続けやすくなります。以下の頻度は一般的な目安です。実際の手順や頻度は、使用機種の取扱説明書を優先してください。
リモコンのエラー表示や水漏れを確認する|使用時ごと
リモコンは、エコキュートの異常を早期に知るための重要な確認場所です。お湯張りや給湯温度の変更などでリモコンを操作するときは、普段と異なる表示がないか確認しましょう。エラーコードが表示されている場合は、コードをメモまたは撮影し、取扱説明書で内容を確認します。
同時に、屋外の貯湯タンクやヒートポンプユニット、配管の周辺も無理のない範囲で確認してください。確認するポイントは、本体の下に水たまりがないか、配管接続部が常に濡れていないか、保温材が破れていないかという点です。
ただし、機器の下が濡れているからといって、必ずしも故障とは限りません。沸き上げ時の膨張水やヒートポンプユニットの結露水が排出されることがあります。水が出る時間帯、量、場所を確認し、沸き上げが終わっても流れ続ける場合や、配管の途中から漏れている場合は専門業者へ相談しましょう。
確認の流れは次のとおりです。
- リモコンにエラーコードや警告表示がないか確認する
- 給湯温度や時刻が普段どおりか確認する
- 屋外機器の周辺に継続的な水漏れがないか確認する
- 異常があれば表示内容と水漏れ箇所を記録する
- 取扱説明書に沿って対処し、改善しなければ業者へ相談する
浴槽フィルターと循環アダプターを掃除する|週1回程度
浴槽フィルターと循環アダプターは、浴槽内のお湯を取り込み、追いだきや保温のために循環させる部分です。髪の毛、皮脂、湯垢、入浴剤の成分などが付着しやすく、汚れを放置すると水流が弱くなったり、追いだきが正常にできなくなったりすることがあります。
掃除は週1回程度を目安にし、家族の人数が多い場合や毎日追いだきを使用する場合は、汚れ具合に応じて回数を増やしてください。フィルターを取り外す方向や固定方法は機種ごとに異なるため、力任せに回したり引っ張ったりしてはいけません。
掃除の基本的な流れは次のとおりです。
- ふろ自動運転や追いだき運転を停止する
- 取扱説明書で外し方を確認する
- 浴槽フィルターをゆっくり取り外す
- 表面の髪の毛や大きな汚れを取り除く
- やわらかいブラシや古い歯ブラシで目詰まりを落とす
- 流水ですすぎ、汚れが残っていないか確認する
- 向きや位置を確認して確実に取り付ける
金属製のブラシや先の鋭い道具を使うと、フィルターが変形したり傷ついたりする可能性があります。汚れが落ちない場合や部品が割れている場合は、無理に使用を続けず交換を検討しましょう。
ふろ配管を洗浄する|半年に1回程度
ふろ配管は、エコキュートと浴槽の間でお湯を循環させるための配管です。入浴後のお湯を追いだきすると、皮脂、湯垢、石けんかすなどが配管内へ入り込みます。自動配管洗浄機能が付いている機種でも、すべての汚れを完全に落とせるとは限らないため、半年に1回程度を目安に洗浄剤を使ったお手入れを行います。
一般的な洗浄の流れは次のとおりです。
- 使用機種で使える洗浄剤を取扱説明書で確認する
- 浴槽の循環口より上まで水または残り湯をためる
- 指定された量の配管洗浄剤を入れる
- リモコンの配管洗浄機能を作動させる
- 洗浄が終了したら浴槽のお湯を排水する
- きれいな水をため、再度配管を循環させてすすぐ
- 水を排出し、浴槽とフィルターを洗う
残り湯を使用できるか、入浴剤が入ったお湯を使えるかは機種や洗浄剤によって異なります。酸性やアルカリ性の強い洗浄剤は、配管や部品を傷める可能性があります。洗浄後も黒い汚れやにおいが繰り返し出る場合は、専門業者による配管洗浄を検討してください。
貯湯タンクの水抜きを行う|半年に1回程度
貯湯タンクには水道水を沸かしたお湯がためられており、長期間使用するとタンクの底に不純物やスケールが沈殿します。半年に1回程度を目安に少量の水を勢いよく排出することで、タンク底部にたまった汚れを外へ流します。
ここでいう水抜きは、タンクを完全に空にする作業ではなく、点検用として短時間排水する作業です。長期間使用しないときに行う完全な水抜きとは手順が異なるため、混同しないよう注意してください。
一般的な手順は次のとおりです。
- 沸き上げ運転中ではないことを確認する
- 給水用の止水栓を閉める
- 漏電遮断器を「OFF」にする
- 逃し弁の操作カバーを開け、レバーを上げる
- 排水栓を開けて1~2分程度排水する
- 排水栓を確実に閉める
- 給水用の止水栓を開ける
- 排水口から水が出たら逃し弁レバーを戻す
- 漏電遮断器を「ON」に戻す
- 蛇口から正常にお湯が出るか確認する
排水には高温のお湯が含まれる可能性があります。排水口や排水ホースへ手や足を近づけず、作業前に取扱説明書で安全な操作方法を確認してください。何度排水しても濁りが続く場合は、専門業者へ相談しましょう。
逃し弁を点検する|半年に1回程度
逃し弁は、貯湯タンク内部の圧力が高くなりすぎないよう、余分な圧力を外へ逃がす安全装置です。正常に動作しないと、タンクや配管に負担がかかったり、水漏れにつながったりする可能性があります。半年に1回程度を目安に、作動確認と水漏れ確認を行いましょう。
一般的な点検手順は次のとおりです。
- 沸き上げ運転が終了していることを確認する
- 貯湯タンク上部などにある逃し弁の操作カバーを開ける
- 逃し弁レバーをゆっくり上げる
- 排水口または排水ホースから水やお湯が出ることを確認する
- レバーを元の位置へ戻す
- 排水が止まることを確認する
- 操作カバーを閉める
レバーを上げても水が出ない場合や、元に戻しても排水が止まらない場合は、逃し弁や関連部品に異常がある可能性があります。何度も強く操作したり、自分で弁を分解したりしてはいけません。
なお、沸き上げ中は、水がお湯になる際の膨張水が排出されます。逃し弁レバーを下げている状態でも排水されることがあり、直ちに故障とは限りません。沸き上げ終了後も排水が続くかどうかを確認してください。
漏電遮断器を点検する|半年に1回程度
漏電遮断器は、機器内部や配線で漏電が発生したときに電気を遮断し、感電や火災のリスクを抑える安全装置です。漏電遮断器そのものが正常に作動しなければ、漏電が起きても電気を止められない可能性があるため、半年に1回程度を目安にテストします。
一般的な点検手順は次のとおりです。
- お湯を使用していない時間帯を選ぶ
- 手が乾いていることを確認する
- 貯湯タンクにある漏電遮断器の操作窓を開ける
- 電源が「ON」になっていることを確認する
- テストボタンを押す
- 電源レバーが「OFF」に切り替わることを確認する
- 電源レバーを「ON」に戻す
- 操作窓を確実に閉める
- リモコンが正常に表示されるか確認する
テストボタンを押しても「OFF」にならない場合、レバーが途中で止まる場合、電源を戻してもすぐに切れる場合は異常が疑われます。繰り返し電源を入れ直さず、メーカーや専門業者へ相談してください。電気部品や配線には触れないようにしましょう。
給水口ストレーナーを掃除する|半年に1回程度
給水口ストレーナーは、貯湯タンクへ入る水に含まれるゴミや異物を捕らえるフィルターです。汚れが詰まると水の流れが悪くなり、蛇口から出るお湯の量が減る、お湯張りに時間がかかるといった症状が現れる可能性があります。
給水口ストレーナーは、貯湯タンクの水抜きと同じ時期に掃除すると効率的です。ただし、部品の位置や取り外し方は機種によって大きく異なるため、取扱説明書に利用者向けの清掃方法が記載されている場合だけ行ってください。
一般的な流れは次のとおりです。
- 漏電遮断器を「OFF」にする
- 給水用の止水栓を閉める
- 逃し弁を開けてタンク内の圧力を逃がす
- 取扱説明書でストレーナーの位置を確認する
- 部品をゆっくり取り外す
- 網目に付着した汚れを流水ややわらかいブラシで落とす
- パッキンや部品に傷や変形がないか確認する
- 元の位置へ確実に取り付ける
- 止水栓を開け、接続部から水漏れしないか確認する
- 漏電遮断器を「ON」に戻す
取り外せない場合や固着している場合は、工具で無理に回さず専門業者へ依頼してください。
配管接続部の水漏れや劣化を確認する|年2~3回程度
貯湯タンク、ヒートポンプユニット、住宅側の給水・給湯配管は、複数の接続部でつながっています。配管やパッキン、保温材は屋外の温度変化や紫外線、雨風の影響を受けるため、年2~3回程度を目安に目視で状態を確認しましょう。
確認するときは、本体を分解したり、配管を動かしたりする必要はありません。貯湯タンクとヒートポンプユニットの周辺を見て、接続部に水滴や湿り気がないか、地面が常に濡れていないか、配管を覆う保温材が破れていないかを確認します。配管にサビ、変色、ひび割れ、膨らみが見られる場合も記録しておきましょう。
沸き上げ時の膨張水や結露水は正常に排出されることがあります。正常な排水と水漏れを見分けるには、水が出ている場所と時間帯を確認することが大切です。接続部から水がにじんでいる場合や、沸き上げ終了後も水が流れ続ける場合は、止水栓を操作する前に専門業者へ相談してください。配管ナットを自分で締め直すと、破損や水漏れの悪化につながる可能性があります。
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エコキュートを自分で点検するときの注意点

セルフ点検は、エコキュートの状態を把握するために役立ちますが、操作を誤ると感電ややけど、部品の破損につながる可能性があります。自分で行えるのは、取扱説明書に利用者向けの手順として記載されている作業までです。少しでも不安がある場合や、部品が固くて動かない場合は、無理に作業を続けないでください。
作業前に使用機種の取扱説明書を確認する
エコキュートは、同じ種類の機器であってもメーカーや機種によって部品の位置、レバーの向き、排水方法、リモコン操作などが異なります。別の機種の手順を参考にして操作すると、水が止まらなくなったり、正常に沸き上げできなくなったりする可能性があります。
点検前には、貯湯タンクに貼られた銘板や保証書で型番を確認し、その機種の取扱説明書を用意してください。説明書を紛失している場合は、型番を使って公式サポートページなどから確認します。似た型番を選ばず、末尾の記号まで一致しているか確かめることが重要です。
説明書では、点検する部品の場所、作業前に停止する機能、止水栓や電源の操作、作業後の復旧方法を確認します。「販売店へ依頼してください」「お客さま自身で分解しないでください」と記載されている作業は行わないでください。
記事や動画で一般的な流れを理解することはできますが、最終的な操作方法は必ず使用機種の説明書を基準にしましょう。
水抜きや排水時の熱湯によるやけどに注意する
貯湯タンクには高温のお湯がためられているため、水抜きや逃し弁の点検では熱いお湯が排出される可能性があります。排水口から見える水が少量でも、排水管やホース自体が高温になっている場合があります。素手で触れたり、排水経路に足を近づけたりしてはいけません。
点検は、お湯を大量に使用した直後や沸き上げ運転の直後を避けて行います。作業前にリモコンで運転状況を確認し、取扱説明書に待ち時間や温度を下げる操作が指定されている場合は、その指示に従ってください。
排水するときは、周囲に子どもやペットが近づかないようにし、排水先に物を置かないようにします。レバーや排水栓は一気に開けず、指定された手順でゆっくり操作してください。保護手袋を使用する場合も、手袋があるから安全だと判断して熱湯へ触れてはいけません。
熱湯が予想外の場所から噴き出した場合は、無理に栓を閉めようとせず、安全な距離を取り、専門業者へ連絡してください。
点検後はレバー・栓・電源を元の状態に戻す
逃し弁、排水栓、給水用止水栓、漏電遮断器などを操作したあとは、すべてを正しい状態へ戻す必要があります。戻し忘れがあると、タンクへ給水されない、お湯が沸かない、排水が続く、リモコンの電源が入らないといったトラブルにつながります。
作業を始める前に、各レバーや栓の元の位置をスマートフォンで撮影しておくと、復旧時に確認しやすくなります。複数の部品を操作するときは、一つの作業が終わるたびに元へ戻し、次の作業へ進むと戻し忘れを防げます。
点検後は、逃し弁レバーが下がっているか、排水栓が閉まっているか、給水用止水栓が開いているか、漏電遮断器が「ON」になっているかを確認します。その後、リモコンの表示、蛇口からのお湯、配管接続部の水漏れを確認してください。
部品が正しい位置へ戻らない場合や、復旧後にエラーが表示された場合は、力を加えて操作せず専門業者へ相談しましょう。
機種に対応した配管洗浄剤を使用する
ふろ配管の洗浄には、エコキュートや追いだき配管に対応した洗浄剤を使用します。家庭用の洗剤であっても、酸性やアルカリ性が強いもの、研磨成分を含むものなどは、配管、パッキン、循環ポンプなどを傷める可能性があります。
洗浄剤を購入する前に、使用機種の取扱説明書で使用できる製品や成分を確認してください。洗浄剤のパッケージに「給湯器対応」「追いだき配管対応」と書かれていても、自宅の機種で使えるとは限りません。自動配管洗浄機能がある機種では、専用モードの操作や浴槽に残す水量が決められていることがあります。
洗浄剤は指定された量を守り、多く入れれば汚れが落ちやすくなるとは考えないでください。洗浄後は、配管内に成分が残らないよう、取扱説明書に沿って十分にすすぎます。洗浄剤を使用しても汚れや異臭が改善しない場合は、薬剤を繰り返し投入せず、専門業者による洗浄を検討しましょう。
異常を見つけても自分で調整や修理をしない
セルフ点検で異常が見つかった場合、自分で対応できるのは、取扱説明書に記載されたリセット、フィルター清掃、レバー操作などの範囲までです。本体カバーを外す、配線に触れる、配管を分解する、弁類を調整する、部品を交換するといった作業は行わないでください。
エラーコードが繰り返し表示される、水漏れが止まらない、漏電遮断器が作動しない、お湯の温度が安定しないといった症状は、内部部品や電気系統の不具合が関係している可能性があります。見た目だけでは原因を特定できず、誤った修理によって故障範囲を広げることがあります。
異常を見つけたら、エラーコード、症状が現れた時間、異音や水漏れの場所、使用年数を記録します。可能であれば写真や動画も残し、メーカー、販売店、専門業者へ伝えましょう。
水漏れや焦げたにおいなど緊急性の高い症状がある場合は、使用を続けず、安全を確保したうえで専門窓口へ相談してください。
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専門業者が行うエコキュートの定期点検

専門業者による定期点検では、利用者が確認しにくい内部部品や電気系統、安全装置などを詳しく調べます。点検内容は依頼先や機種によって異なりますが、一般的には据付状態、弁類、循環ポンプ、電気部品、タンクやフィルターの汚れ、消耗部品の劣化などが対象になります。
設置面や配管接続部の状態を確認する
専門点検では、最初に貯湯タンクとヒートポンプユニットが正しく設置されているかを確認します。エコキュートは重量のある設備であり、貯湯タンクは満水になると非常に重くなります。そのため、設置面の沈み、傾き、ひび割れなどがないかを確認することが重要です。
配管接続部では、水漏れ、にじみ、サビ、腐食、保温材の劣化などを調べます。利用者による目視確認では異常がないように見えても、保温材の内部や配管の裏側で水が漏れている場合があります。専門業者は、必要に応じて周辺部品の状態や接続部分の締結状態も確認します。
あわせて、電気絶縁や電源まわりの状態を確認する場合もあります。屋外設備は雨風や温度変化の影響を受けるため、長期間使用すると配線や保護部材が劣化する可能性があります。
設置状態に異常がある場合は、部品交換だけでは解決せず、配管や基礎部分の補修が必要になることがあります。
逃し弁・減圧弁・逆流防止装置を確認する
逃し弁、減圧弁、逆流防止装置は、安全で安定した給湯を支える重要な部品です。逃し弁はタンク内の圧力を逃がし、減圧弁は水道から入る水の圧力を適切な範囲に調整します。逆流防止装置は、タンク内のお湯が給水側へ逆流するのを防ぎます。
専門点検では、逃し弁から不要な水漏れが起きていないか、レバーや弁が正常に動くかを確認します。減圧弁については、給湯圧力が適切に調整されているか、内部にスケールが付着していないかなどを確認します。逆流防止装置も、正常に機能しているかを点検します。
これらの弁類は、使用年数や水質、設置環境の影響を受ける消耗部品です。スケールの付着やシート部分の摩耗が進むと、水漏れや圧力異常につながる可能性があります。
利用者ができるのは逃し弁の簡易的な動作確認までです。弁の内部調整や分解、部品交換は専門業者へ任せてください。
循環ポンプや電気部品の動作を確認する
循環ポンプは、追いだきや保温などの際に、浴槽とエコキュートの間でお湯を循環させる部品です。ポンプの動作が不安定になると、追いだきができない、お湯の温度が均一にならない、異音がするといった症状が現れることがあります。
専門業者は、ポンプが正常に作動しているか、運転時に異常な音や振動がないかを確認します。必要に応じて、配管の詰まりやセンサー、制御部品との関係も調べます。症状だけではポンプの故障か配管の詰まりかを判断しにくいため、複数の箇所を確認する必要があります。
電気部品については、配線の緩みや劣化、導通、絶縁状態、安全装置の作動などを点検します。エコキュートは屋外に設置される電気設備であるため、水分や経年劣化による影響にも注意が必要です。
電気系統は感電や火災につながる可能性があるため、利用者が本体カバーを外して確認してはいけません。
タンク下部の沈殿物を排出してストレーナーを清掃する
貯湯タンクの底には、水道水に含まれる不純物やスケールが少しずつ沈殿します。利用者が半年に1回程度行う短時間の排水でも一部を流せますが、長期間蓄積した汚れや内部に固着した成分までは十分に除去できない場合があります。
専門点検では、タンク下部にたまった沈殿物を排出し、必要に応じて清掃します。また、給水口などに取り付けられたストレーナーを外し、目詰まりの状態や部品の劣化を確認します。ストレーナーに破れや変形があれば、清掃だけでなく交換が必要です。
機能部品の周囲に付着した汚れやスケールを清掃することもあります。汚れの付着状態によっては、弁やポンプが正常に動きにくくなるためです。
タンク内部の本格的な清掃は、利用者が自分で行える作業ではありません。排水を繰り返しても汚れやにおいが改善しない場合は、専門業者へ相談しましょう。
消耗部品の劣化や交換の必要性を判断する
エコキュートには、弁、パッキン、ポンプ、センサー、基板など、使用とともに劣化する部品があります。専門業者は、部品の動作、摩耗、水漏れ、スケールの付着などを確認し、清掃や調整で使用を続けられるか、交換が必要かを判断します。
部品交換は、使用年数だけで一律に決まるものではありません。同じ年数を使用していても、給湯量、水質、設置場所、気候、日常的なお手入れの状況によって劣化の進み方は異なります。点検時に交換を提案された場合は、どの部品にどのような異常があり、交換しない場合にどのようなリスクがあるのかを確認しましょう。
設置から長期間経過している機器では、一つの部品を交換しても、別の部品が続けて故障する可能性があります。部品の供給状況や修理費用も確認し、必要に応じて本体交換と比較することが大切です。
点検結果は口頭説明だけでなく、可能であれば書面や写真で残してもらいましょう。
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エコキュートの点検を業者へ依頼すべき症状

普段とは異なる症状が出ている場合は、定期点検の時期を待つ必要はありません。エラーや水漏れなどを放置すると、突然お湯が使えなくなったり、故障範囲が広がったりする可能性があります。取扱説明書に沿った簡単な対処で改善しない場合は、メーカーや専門業者へ点検を依頼してください。
エラーコードが頻繁に表示される
エラーコードは、エコキュートが異常や通常とは異なる状態を検知したときにリモコンへ表示されます。一時的な通信不良や断水などで表示される場合もありますが、同じコードが繰り返し出る場合や、電源を入れ直してもすぐに再表示される場合は、部品や配管に不具合がある可能性があります。
エラーが表示されたら、最初にコードをメモまたは撮影します。その後、使用機種の取扱説明書で内容を確認し、利用者が対応できる項目であれば指示に従います。たとえば、浴槽の水位やフィルター、止水栓、断水の有無などを確認するケースがあります。
原因が分からないまま何度も電源を切ったり、エラーを解除して使用を続けたりすると、必要な修理が遅れる可能性があります。特に、お湯が出ない、水漏れや異音もある、焦げたようなにおいがするといった症状を伴う場合は、使用を中止して専門業者へ相談してください。
連絡時には、エラーコード、型番、発生した日時、行った対処を伝えると診断が進みやすくなります。
沸き上げやお湯張りができない
沸き上げができない場合、貯湯タンクに新しいお湯をためられず、残湯量が減ると蛇口やシャワーからお湯が出なくなります。お湯張りができない場合は、浴槽にお湯がたまらない、途中で停止する、設定した水位にならないといった症状が現れます。
原因には、停電やブレーカー、給水止水栓、断水、浴槽フィルターの詰まり、リモコン設定など、利用者が確認できるものもあります。一方で、センサー、循環ポンプ、電磁弁、基板、ヒートポンプユニットなどの故障が関係している場合は専門的な点検が必要です。
まずは、リモコンにエラーが出ていないか、停電や断水が起きていないか、タンクの残湯量があるか、浴槽フィルターが詰まっていないかを確認します。取扱説明書に記載された対処をしても改善しない場合は、何度も運転を繰り返さず業者へ相談しましょう。
設置から年数が経過し、同じ症状を繰り返している場合は、修理だけでなく交換も含めた診断が必要です。
お湯の温度が上がらない・安定しない
設定温度を上げてもぬるいお湯しか出ない、使用中に急に水へ変わる、蛇口によって温度が異なるといった症状が続く場合は、エコキュートや水栓に異常がある可能性があります。家族が同時に複数箇所でお湯を使っている場合や、タンクのお湯を使い切った場合は、一時的に温度や水圧が変化することがあります。
最初に、リモコンの給湯温度、残湯量、沸き増し設定を確認します。特定の蛇口だけで症状が出る場合は、混合水栓やサーモスタットの不具合も考えられます。家中の蛇口やシャワーで同じ症状が出る場合は、エコキュート本体、温度センサー、混合弁などの点検が必要です。
設定を見直しても改善しない場合や、エラーコード、異音、水漏れを伴う場合は、専門業者へ相談してください。高温設定と低温設定を何度も切り替えて様子を見ると、やけどにつながる可能性があります。
業者へ連絡するときは、設定温度、実際にぬるくなる場所、症状が始まった時期を伝えましょう。
本体や配管から水漏れしている
貯湯タンク、ヒートポンプユニット、配管接続部などから継続的に水が漏れている場合は、早めに専門業者へ相談してください。少量の水漏れでも放置すると、水道代の増加だけでなく、周辺部品の腐食や建物への浸水につながる可能性があります。
ただし、沸き上げ中に逃し弁から膨張水が排出されることや、ヒートポンプユニットから結露水が出ることは正常な動作です。水が出ているという事実だけで故障と判断せず、排水場所、時間帯、量を確認します。
配管の途中や接続部から水がにじんでいる、沸き上げが終わっても排水が止まらない、本体の下に常に大きな水たまりができる場合は、異常が疑われます。水漏れ箇所へ触れたり、配管のナットを締め直したりしてはいけません。
大量の水が漏れている場合は、取扱説明書で給水用止水栓の位置を確認し、安全に操作できる場合だけ閉めます。電気部品が濡れている、焦げたにおいがする場合は近づかず、専門窓口へ連絡してください。
本体やヒートポンプユニットから異音がする
エコキュートは沸き上げや給湯の際に運転音が発生します。ファンの回転音、ポンプの作動音、配管内を水が流れる音など、正常時にもさまざまな音がします。そのため、音がするだけで故障とは限りません。
注意したいのは、これまで聞いたことのない大きな音、金属がこすれるような音、強い振動を伴う音、運転が終わっても続く音です。ヒートポンプユニットの吸込口や吹出口に落ち葉や物が入り込んでいる場合は、運転音が大きくなることがあります。安全な範囲で周囲を確認し、物を置いている場合は取り除きます。
ファンの内部へ手や道具を入れたり、本体カバーを外したりしてはいけません。周囲を確認しても異音が続く場合は、ファン、コンプレッサー、ポンプ、配管などの不具合が考えられます。
業者へ相談するときは、音が出る時間帯、沸き上げ中か給湯中か、どの機器から聞こえるかを伝え、可能であれば動画を撮影しておきましょう。
電気代や水道代が急に高くなった
電気代や水道代が上がる原因は、季節、使用人数、料金単価、入浴回数、沸き増し設定などさまざまです。そのため、料金が高くなっただけでエコキュートの故障とは判断できません。しかし、生活状況が変わっていないのに使用量が大幅に増えた場合は、機器の効率低下や水漏れを確認する必要があります。
リモコンの時刻がずれていると、電気料金が安い時間帯を外して沸き上げる可能性があります。沸き上げ設定や昼間の沸き増し回数、残湯量も確認しましょう。水道代が増えた場合は、配管接続部や本体の下に水漏れがないかを確認します。
あわせて、お湯張りに時間がかかる、以前より運転音が長く続く、お湯がすぐになくなるといった変化がないか確認してください。複数の症状が同時に出ている場合は、ヒートポンプユニット、配管、弁類などに異常がある可能性があります。
料金明細や使用量を準備して専門業者へ相談すると、変化を伝えやすくなります。
自分で点検や対処をしても異常が改善しない
エラーコードを確認してリセットした、浴槽フィルターを掃除した、止水栓や設定を確認したにもかかわらず症状が改善しない場合は、利用者が確認できない内部で不具合が起きている可能性があります。何度も同じ操作を繰り返すより、専門業者へ診断を依頼しましょう。
特に、同じエラーが短期間に再発する場合は注意が必要です。一度表示が消えて正常に動いたように見えても、センサー、基板、ポンプ、弁類などの劣化が進んでいることがあります。症状が出たり直ったりする状態も、完全に改善したとは限りません。
業者へ連絡する前に、型番、設置時期、エラーコード、発生している症状、自分で行った対処を整理します。修理履歴や保証書も用意しておくと、保証対象かどうかを確認しやすくなります。
自分で分解してしまうと、故障が悪化するだけでなく、保証を受けられなくなる可能性があります。利用者向けの対処で直らない場合は、早い段階で専門業者へ切り替えることが大切です。
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エコキュートの定期点検にかかる費用

エコキュートの定期点検にかかる費用は、自分で行うか専門業者へ依頼するかによって異なります。専門点検の料金には、基本点検料だけでなく、出張費、診断料、清掃費、部品代、修理作業費などが加算される場合があります。申し込み前に、どこまでが点検料金に含まれるのかを確認しましょう。
自分で行う点検には基本的に費用がかからない
リモコンの表示確認、本体周辺の水漏れ確認、逃し弁や漏電遮断器の動作確認などは、特別な部品を使用しなければ基本的に費用はかかりません。浴槽フィルターや給水口ストレーナーの掃除も、家庭にあるやわらかいブラシや布で対応できることがあります。
費用が発生しやすいのは、ふろ配管用の洗浄剤、劣化したフィルターやパッキンなどを購入する場合です。ただし、利用者が交換できる部品かどうかは機種によって異なります。説明書に交換方法が記載されていない部品を、自分で購入して取り付けるのは避けてください。
自分で行えば点検費用を抑えられますが、安全性を優先する必要があります。手順に自信がない、部品が固くて動かない、高温の排水が不安という場合は、無理に作業を行わず業者へ依頼しましょう。
点検費用を節約するために誤った操作をして故障させると、結果的に修理費用が高くなる可能性があります。
専門点検の料金は依頼先や点検範囲によって異なる
専門業者による定期点検の料金は、依頼先、地域、機種、点検項目、作業時間などによって異なります。一般的な点検費用として1万円から3万円程度が示される例もありますが、すべての業者に共通する料金ではありません。簡単な動作確認だけの場合と、内部部品や配管まで詳しく調べる場合では費用が変わります。
料金を比較するときは、金額だけでなく点検範囲を確認してください。安い料金でも、外観とリモコンの確認だけで、弁類や電気系統が対象外になっている場合があります。反対に、清掃や報告書の作成まで含まれているため、料金が高く設定されていることもあります。
依頼時には、基本料金に含まれる作業、点検結果の説明方法、所要時間、追加作業が必要になった場合の対応を確認しましょう。電話だけで正確な総額を決められない場合もありますが、少なくとも料金体系や追加料金の条件を確認しておくことが大切です。
点検料金とは別に出張費や診断料がかかることがある
専門業者へ依頼すると、点検料金とは別に出張費や診断料が設定されている場合があります。出張費は、業者の拠点から訪問先までの距離や対応エリアによって変わることがあります。夜間、早朝、休日などの訪問では、時間外料金が加算される可能性もあります。
診断料は、点検の結果として修理をしなかった場合でも発生することがあります。「見てもらっただけだから無料」とは限りません。点検後に修理や交換を依頼した場合は、診断料が修理費に含まれる業者もあれば、別々に請求する業者もあります。
申し込み前には、点検料金、出張費、診断料、駐車料金、時間外料金などを確認しましょう。キャンセル料についても、訪問前と訪問後で条件が異なる可能性があります。
料金の説明が曖昧なまま訪問を依頼せず、可能であればメールや書面で料金条件を残してもらうと安心です。
清掃・部品交換・修理には追加料金がかかる
定期点検の料金には、基本的な状態確認だけが含まれ、タンク内部の清掃、配管洗浄、部品交換、故障修理などは別料金になることがあります。点検で異常が見つかった場合、その場で追加作業を依頼する前に、作業内容と費用を確認してください。
部品交換費用は、部品代と作業費で構成されるのが一般的です。交換する部品が同じでも、機種や設置状況によって作業の難しさが異なり、料金が変わることがあります。配管の補修や本体の移動が必要になれば、追加の工事費がかかる可能性があります。
点検を依頼したからといって、その場で提示された修理を必ず契約する必要はありません。緊急性、部品の状態、修理しない場合の影響について説明を受け、見積書を確認してから判断しましょう。
設置から長期間経過している場合は、修理後に別の部品が故障する可能性もあります。修理費用が高額になる場合は、本体交換の見積もりも比較してください。
保証期間中でも定期点検は有料になる場合がある
メーカー保証や販売店の延長保証に加入していても、定期点検の料金が無料になるとは限りません。保証は、通常の使用方法で発生した故障の修理を対象とすることが多く、異常がない状態で行う点検や清掃、消耗部品の交換は対象外になる場合があります。
また、保証期間内であっても、配管の詰まり、清掃不足、指定外の入浴剤や洗浄剤の使用、利用者による分解などが原因と判断されると、修理費用が自己負担になる可能性があります。保証内容は契約先によって異なるため、保証書や加入規約を確認してください。
点検を依頼する前に、保証窓口へ連絡し、定期点検、出張費、診断料、消耗部品の交換が対象になるか確認します。保証を利用する場合、指定された修理窓口以外へ依頼すると対象外になることもあります。
保証期間中だから費用が一切かからないと決めつけず、作業前に負担額を確認することが大切です。
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エコキュートの定期点検はどこに依頼する?

エコキュートの専門点検は、購入・設置した販売店や工事店、使用しているメーカーの相談窓口、点検や修理に対応する専門業者へ依頼できます。依頼先によって対応できる点検内容、料金、部品の調達方法などが異なります。保証の有無や現在の症状を確認し、適した窓口を選びましょう。
エコキュートを購入・設置した販売店や工事店
エコキュートを購入した販売店や設置工事店は、最初に相談しやすい依頼先です。設置した機種や工事内容、配管の取り回し、設置場所などの情報が残っていれば、点検や修理をスムーズに進められる可能性があります。
設置直後から水漏れや異音がある場合は、機器本体ではなく施工状態が関係していることもあります。販売店や工事店であれば、製品の故障と工事上の問題を分けて確認しやすくなります。また、独自の工事保証や延長保証に加入している場合は、契約先を通して依頼することで保証を利用できる可能性があります。
ただし、購入した店舗が閉店している、施工業者が分からない、点検や修理を受け付けていない場合もあります。その場合は、保証書や工事書類で連絡先を確認し、対応できなければメーカー窓口や専門業者へ相談しましょう。
連絡時には、型番、設置時期、症状、保証の有無を伝えてください。
使用しているメーカーの相談・修理窓口
メーカーの相談・修理窓口は、使用機種の構造、エラーコード、部品情報などを把握しているため、本体の不具合が疑われる場合に適した依頼先です。リモコンにエラーが表示されている場合は、型番とエラーコードを伝えることで、必要な確認や修理の手配を案内してもらえます。
メーカーへ依頼するメリットは、機種に合った部品や手順で対応してもらいやすい点です。保証期間内の故障であれば、保証対象になるかどうかも確認できます。ただし、配管工事や基礎、住宅側の電気工事など、本体以外の部分は別の工事店を案内される可能性があります。
点検を申し込む前に、出張費、診断料、点検だけでも依頼できるか、修理しなかった場合にも費用が発生するかを確認しましょう。また、古い機種では補修部品の供給が終了している場合があります。
型番は、貯湯タンクの正面や側面に貼られた銘板で確認できます。製造番号もあわせて控えておくと、問い合わせが進みやすくなります。
エコキュートの点検・修理に対応した専門業者
エコキュートの専門業者は、メーカーを問わず複数の機種に対応し、点検から修理、交換まで相談できる場合があります。購入店が分からない場合や、メーカー保証が終了している場合、修理と交換を比較したい場合の依頼先になります。
業者を選ぶときは、使用しているメーカーと機種に対応しているか、点検だけでも依頼できるか、修理に必要な資格や施工体制があるかを確認してください。ウェブサイトに「エコキュート対応」と書かれていても、交換工事だけで修理や内部点検には対応していない場合があります。
料金については、基本点検料、出張費、診断料、追加作業費を確認します。複数の業者を比較する場合は、同じ点検範囲で見積もりを取らなければ、金額だけを正確に比較できません。
点検後の報告内容や保証、修理後のアフターサポートも確認しましょう。故障箇所や交換部品について、写真や書面を使って説明してくれる業者を選ぶと安心です。
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突然訪問してくるエコキュートの無料点検に注意

依頼していない業者から突然電話があり、「無料で給湯器を点検する」と訪問を持ちかけられるケースがあります。点検後に不安をあおられ、高額な修理や交換を契約してしまうトラブルも報告されています。正規の点検か判断できない場合は、その場で対応せず、契約している事業者やメーカーへ自分で確認しましょう。
依頼していない訪問業者を安易に自宅へ入れない
電話や訪問で「近くを点検している」「無料で確認する」「古い給湯器は危険」と言われても、依頼していない業者を安易に自宅へ入れてはいけません。点検だけのつもりでも、機器を見せることで業者の説明を断りにくくなり、そのまま修理や交換を勧められる可能性があります。
訪問を受けた場合は、玄関を開けず、インターホン越しに会社名、担当者名、訪問目的を確認します。点検を依頼していないことを伝え、必要がなければはっきり断りましょう。「無料だから見るだけ」という理由で承諾する必要はありません。
家族が点検を申し込んでいる可能性があると言われた場合も、その場では家へ入れず、家族や契約先へ確認してください。身分証明書や名刺を見せられても、それだけで正規の委託業者とは判断できません。
正規の点検が必要か気になる場合は、訪問者が案内する電話番号ではなく、自分で調べたメーカーや販売店の窓口へ連絡しましょう。
メーカーや電力会社から委託された業者か確認する
訪問業者が「メーカーから依頼された」「電力会社の委託を受けている」と説明しても、その場で信用せず、事実を確認してください。実在する企業名を出して、正規の点検であるかのように思わせる勧誘もあります。
確認するときは、業者から渡された名刺や資料に書かれた連絡先だけを使用しないことが重要です。使用している機器の保証書、請求書、公式サイトなどで正規の連絡先を調べ、点検予定が登録されているか、訪問した会社が委託先かを確認します。
本当に委託された点検であれば、依頼元、点検の目的、費用、対象機器などを確認できます。確認が取れない場合は、訪問を断って問題ありません。業者へ折り返す必要がある場合も、その場で回答せず、家族や契約先と相談してから判断しましょう。
「今日中に点検しなければならない」と急かされた場合は、より慎重な対応が必要です。
「今すぐ交換が必要」と急かされても契約しない
無料点検の後に、「このままでは火事になる」「今日交換しないとお湯が使えなくなる」「今だけ特別価格にする」などと不安をあおられても、その場で契約してはいけません。本当に緊急性があるかどうかは、別の専門業者やメーカーにも確認する必要があります。
点検結果を聞くときは、どの部品にどのような異常があるのか、なぜ修理ではなく交換が必要なのか、使用を続けた場合にどのような危険があるのかを具体的に質問します。口頭だけでなく、故障箇所の写真、点検結果、見積書を求めましょう。
契約書に署名する前に、家族へ相談し、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。値引きの期限を理由に判断を迫る業者とは、その場で契約しないほうが安全です。
水漏れなどの緊急症状がある場合でも、まず機器の使用を止め、安全を確保したうえで正規の窓口へ相談してください。
修理や交換を勧められたら別の業者にも相談する
点検の結果、修理や交換が必要だと言われた場合は、可能な限り別の業者やメーカーにも確認しましょう。複数の意見を聞くことで、本当に故障しているのか、修理で対応できるのか、交換が必要なのかを比較できます。
見積もりを比較するときは、総額だけでなく、機器の型番、交換部品、工事内容、保証、追加料金の条件を確認します。一方の見積もりだけに必要な作業が含まれている場合は、その理由を質問してください。
ただし、大量の水漏れや焦げたにおい、煙などがある場合は、比較のために使用を続けてはいけません。機器を停止し、安全を確保したうえで診断を依頼します。緊急性の有無と、その場で契約する必要があるかは別の問題です。
点検した業者が見積書を渡さない、故障箇所を説明しない、他社への相談を強く止めるといった場合は、契約を見送るのが無難です。
トラブルになった場合は消費生活センターへ相談する
訪問点検をきっかけに契約してしまった、解約を拒否された、高額な料金を請求されたなどのトラブルが起きた場合は、一人で対応せず、地域の消費生活センターへ相談してください。どこへ連絡すればよいか分からない場合は、消費者ホットライン「188」を利用すると、最寄りの相談窓口につながります。
相談するときは、契約書、見積書、領収書、名刺、パンフレット、電話番号、メールやメッセージの履歴などを準備します。業者との会話内容や訪問日時も、覚えている範囲で記録してください。
電話や訪問による勧誘を受けて自宅で契約した場合は、訪問販売に該当し、クーリング・オフができる可能性があります。ただし、契約状況によって条件が異なるため、自分だけで判断せず早めに相談することが重要です。
業者から支払いを急かされている場合も、すぐに支払わず、相談窓口や家族へ連絡してください。不安を感じた段階で相談することで、被害の拡大を防ぎやすくなります。
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エコキュートの定期点検に関するよくある質問

エコキュートの点検では、正常な排水と水漏れの違い、長期間使わなかった後の対応、古い機器の点検など、判断に迷いやすい点があります。ここでは、これまでの見出しで詳しく扱っていない疑問について解説します。機種によって対応が異なる内容は、取扱説明書やメーカーの案内を優先してください。
沸き上げ中に排水口から水が出るのは故障ですか?
沸き上げ中に排水口や排水配管から水やお湯が出ることは、必ずしも故障ではありません。貯湯タンク内の水は、温められると体積が増えます。増えた分の水を逃し弁から排出し、タンク内部の圧力を正常に保つ仕組みになっています。
正常な膨張水であれば、主に沸き上げ運転中に排出され、沸き上げが終わると止まります。ヒートポンプユニットについても、空気中の水分が結露して排水されることがあります。
一方で、沸き上げが終わっても大量の水が流れ続ける、配管接続部から水がにじんでいる、タンクの下に常に水たまりができる場合は、水漏れや逃し弁の不具合が疑われます。
判断するときは、水が出ている場所、時間帯、量を確認してください。正常か分からない場合は、動画や写真を撮影し、メーカーや専門業者へ相談しましょう。
長期間使わなかった後や水抜き後はエア抜きが必要ですか?
機種によっては、長期間使用しなかった後や、タンクや配管の水を抜いた後に、ヒートポンプユニットのエア抜きが必要です。配管内に空気が残ると水が正常に循環せず、沸き上げができない、お湯が出ない、異音がするといった不具合につながる可能性があります。
エア抜きが必要になる時期や手順は機種によって異なります。一般的には、ヒートポンプユニットの水抜き栓を少し開け、空気が混ざった水を排出し、水だけが安定して出るようになったら栓を閉めます。しかし、水抜き栓の数や位置、開ける量などは機種ごとに違います。
長期間使用しない場合は、使用停止前の完全な水抜きと、再使用時の給水・エア抜きが必要になることがあります。自己判断で操作せず、取扱説明書にある「長期間使用しないとき」「再使用するとき」の項目を確認してください。
作業に不安がある場合や、エア抜き後も沸き上げできない場合は、専門業者へ依頼しましょう。
設置から10年以上経過したエコキュートは毎年点検したほうがよいですか?
設置から10年程度経過したエコキュートは、内部部品や配管、弁類などの劣化が進んでいる可能性があります。長期間使用している機器について、毎年の専門点検を推奨する案内もあるため、故障がなくても状態を確認する価値があります。
ただし、10年を過ぎたら必ず毎年点検すれば使い続けられるという意味ではありません。点検で異常がなくても、その後に部品が故障する可能性はあります。また、古い機種では補修部品の供給が終了し、故障箇所によっては修理できないことがあります。
10年以上使用している場合は、点検費用だけでなく、過去の修理回数、お湯の使用状況、電気代、部品供給の有無なども確認しましょう。点検で複数の部品交換を勧められた場合は、修理総額と本体交換費用を比較します。
突然故障するとお湯が使えなくなるため、問題なく動いている段階から交換時期についても検討しておくと安心です。
水質によって部品の劣化や点検時期は変わりますか?
エコキュートの部品の劣化や汚れ方は、使用する水の成分によって変わることがあります。水に含まれるミネラル分などがスケールとして弁や配管へ付着すると、部品の動きが悪くなったり、水漏れの原因になったりする可能性があります。
特に、逃し弁や減圧弁などの内部には、水の流れや圧力を調整する細かな部品があります。スケールの付着やシート部分の摩耗が進むと、通常より早く点検や部品交換が必要になる場合があります。貯湯タンクの底にたまる沈殿物の量も、水質や使用状況によって異なります。
そのため、取扱説明書に示された頻度どおりに手入れしていても、お湯の汚れ、水圧低下、水漏れなどが発生した場合は、予定を待たずに点検を依頼してください。
使用できる水質に条件が設けられている機種もあります。井戸水や地下水などを使用する場合は、機器が対応しているか事前に確認することが重要です。
古いエコキュートでも定期点検や部品交換はできますか?
古いエコキュートでも、業者が対応できる機種であれば定期点検を受けられます。ただし、点検で故障や部品の劣化が見つかっても、交換部品がすでに供給終了している場合は修理できない可能性があります。
メーカーは、製造を終了した製品について補修用部品を一定期間保有していますが、保有期間はメーカーや部品によって異なります。保有期間内であっても、在庫状況によってすぐに部品を用意できない場合があります。
点検を依頼するときは、型番と製造番号を伝え、点検への対応可否と部品供給の状況を確認しましょう。部品がない場合でも、応急処置で使い続けることが安全とは限りません。
設置から10年以上経過し、修理できない部品が増えている場合や、複数の不具合が見つかった場合は、本体交換を検討します。点検費用を支払った後に修理できないと分かることもあるため、古い機種では申し込み前に対応可能な範囲を確認してください。
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まとめ

エコキュートの定期点検には、利用者が行うセルフ点検と、メーカーや専門業者が行う専門点検があります。リモコンのエラー表示や水漏れは使用時ごとに確認し、浴槽フィルターは週1回程度、ふろ配管、貯湯タンク、逃し弁、漏電遮断器、給水口ストレーナーなどは半年に1回程度を目安に手入れしましょう。
ただし、点検方法や推奨頻度はメーカーや機種によって異なります。作業前には必ず取扱説明書を確認し、熱湯によるやけどや電気部品の誤操作に注意してください。本体カバーを外す作業や、配管・電気部品・弁類の分解や修理は自分で行ってはいけません。
エラーコードが繰り返し表示される、お湯が沸かない、温度が安定しない、水漏れや異音があるなどの症状が出た場合は、定期点検の時期を待たずに専門業者へ相談します。突然訪問してくる無料点検には安易に応じず、必要な点検は自分で正規の窓口へ依頼しましょう。
日常的な確認と定期的な専門点検を組み合わせることで、異常を早期に発見し、エコキュートを安全かつ快適に使い続けやすくなります。









