鍵が回るけど抜けない?原因と自分で鍵を抜く対処法を解説!
この記事でわかること
- 鍵が「回るけど抜けない」状態になる主な原因
- 自分で安全に鍵を抜くための正しい対処法
- 絶対にやってはいけないNG行動
- 鍵業者に依頼すべきタイミングと費用相場
- 鍵トラブルを予防するためのメンテナンス方法
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
家の玄関で鍵を差し込み回すことはできるのに、肝心の鍵が抜けなくなって焦った経験はありませんか?突然鍵が抜けないとパニックになりがちですが、絶対にやってはいけないのは力任せに引っ張ることです。
鍵が折れたり鍵穴が壊れたりすると余計に厄介なことになるため、落ち着いて正しい方法で対処しましょう。本記事では、「鍵が回るのに抜けない」原因と、すぐに試せる安全な鍵の抜き方、そして自分でだめなら業者に依頼すべきケースや予防策まで詳しく解説します。
目次
鍵が回るのに抜けない原因

鍵穴に鍵が差さったまま抜けなくなる原因には様々なものがあります。主な原因としては鍵穴内部のゴミ詰まりや潤滑油の不足、さらに鍵穴や鍵そのものの劣化・変形などが考えられます。ここでは鍵が回るのに抜けない原因についてご紹介します。
挿し込む鍵を間違えている
見た目が似ている他の鍵を誤って差し込んでしまい、途中まで回ってしまうことがありますが、ピンの形状が異なるため完全には抜けなくなることがあります。特に夜間や急いでいるときなど、うっかり誤挿入してしまうケースは少なくありません。
このような場合は無理に抜こうとせず、落ち着いて鍵の種類や形状を確認し、ゆっくり回して抜ける角度を探る必要があります。無理に引っ張ると鍵が破損する恐れがあるため、注意が必要です。
鍵穴内部にゴミやホコリが詰まっている
鍵が抜けなくなる一番多い原因のひとつが、鍵穴内部に入り込んだゴミやホコリです。日常的に屋外で使う玄関鍵には、風に乗って砂やホコリが入り込みやすく、それが鍵穴の中で蓄積して動きを妨げることがあります。
特に、長期間掃除をしていない鍵穴や、砂ぼこりの多い環境では内部の部品の間に細かい異物が詰まり、鍵がスムーズに引き抜けない原因になります。鍵を抜こうとしても引っかかっているような感触がある場合、ゴミ詰まりの可能性が高いです。
鍵穴の潤滑剤が不足している
長年使っている鍵穴では、もともと塗布されていた潤滑剤が徐々に落ちてしまい、内部の金属部品が乾燥して摩擦抵抗が大きくなっていることがあります。この状態になると、鍵を回すことはできても、滑りが悪くなって抜けにくくなります。
特に湿気の多い時期や冬場は、金属同士の動きが悪くなる傾向があり、潤滑剤の不足によって一時的に鍵が固くなることもあります。潤滑不足は異音や引っかかり感にもつながるため、定期的なメンテナンスが必要です。
鍵やシリンダーの劣化・摩耗・変形
鍵自体が長年の使用によって摩耗・変形していると、正常に回っても鍵穴のピンと正しく噛み合わなくなり、抜きにくくなることがあります。例えば、鍵のギザギザが丸くすり減っていたり、鍵がわずかに曲がっていたりすると、シリンダー内部で引っかかりやすくなります。
また、鍵穴の中にあるピンやスプリングがサビたり、長年の使用で摩耗していると、鍵を抜く際にスムーズに戻らなくなるケースもあります。こうした場合は、鍵かシリンダーの交換が必要になることもあります。
ドアの歪みやズレによるシリンダーの負荷
鍵穴そのものやドアの建て付けに問題があると、鍵の動きに支障をきたすことがあります。たとえば、古い住宅ではドアが経年変化でわずかに傾いたり、重みによって下がってくることがあります。この状態だと、シリンダーやデッドボルトに余計な力がかかり、鍵の回転はできても引き抜くときにひっかかることがあります。
また、冬場など外気温が極端に下がる環境では、鍵穴内部の水分が凍結して鍵が抜けにくくなるケースもあります。環境や建物の状態にも注意が必要です。
鍵が回るけど抜けないときの対処法

「鍵が抜けない!」と焦って力任せに引き抜こうとするのは厳禁です。状況を悪化させないためにも、以下で紹介する正しい対処法を順番に落ち着いて試してみましょう。多くの場合、ちょっとしたコツで鍵が抜ける可能性があります。
鍵穴に合った正しい鍵か確認する
まず最初に基本的な点ですが、今挿さっている鍵が正しい鍵か念のため確認しましょう。疲れていたり暗闇で慌てていると、自宅の鍵と職場や車庫の鍵を取り違えて挿してしまうケースも意外とあります。形状が似ている鍵は異なる鍵穴にも奥まで入ってしまうことがあるため注意が必要です。
もし誤った鍵を挿してしまった場合、無理に回したり抜こうとするとさらに抜けなくなったり鍵穴を傷める恐れがあります。間違った鍵を入れて抜けなくなった場合は、慌てず可能であれば一旦施錠・解錠の方向に回してみて、元の位置に戻すよう試みてください。
鍵穴内部のピンが所定の位置に戻れば、抜ける可能性があります。それでも抜けない場合は、後述する方法(揺らす・角度調整・潤滑剤使用など)も併せて試みましょう。それでも抜けなければ無理をせず、専門業者に相談することをおすすめします。
鍵を少し揺らしながら抜いてみる
鍵が抜けないときは、鍵を上下左右に小刻みに優しく揺らしながら引き抜く方法が効果的です。経年劣化や汚れにより鍵穴内部の部品同士が噛み合って引っかかっている場合、鍵をわずかに動かすことで引っかかりが解消し、スッと抜けることがあります。
コツは、力を入れ過ぎないことです。ガチャガチャと大きな音が出るほど強く揺すってしまうと、かえって部品を壊してしまう恐れがあります。あくまで鍵全体を優しく持ち、手首の力を抜いて細かく振動させるイメージで行いましょう。
具体的には、鍵をまっすぐ引くよう意識しつつ、少しずつ左右に回して抜ける手応えのある位置を探ります。ある程度グラつく感触や「抜けそうかな」というポイントが見つかったら、そこからさらに上下方向にもわずかに動かしてみます。縦方向に数ミリ単位でカクカクと揺らしながら引くことで、引っかかっていたピンや異物がずれて鍵が抜けやすくなることがあります。
鍵穴内部で部品がきちんと噛み合う位置(抜けるポイント)を探るイメージで、焦らず小刻みに動かしてみてください。このとき決して無理に力を入れないようにしましょう。手応えがない方向に強引に動かすと鍵を折ってしまう危険があるため、あくまで慎重に「抜けやすい角度・位置探し」をすることが大切です。
もしドアの歪みが原因で鍵が抜けにくくなっていると感じる場合は、鍵を揺らすのと同時にドアやドアノブ自体を押したり引いたりしてみましょう。ドアの位置を微調整して鍵穴とデッドボルトの噛み合わせの負荷を減らすことで、鍵が抜きやすくなることがあります。特に玄関扉が重みで下がっている場合や、施錠時に鍵がきつく感じていた場合は、ドアを少し持ち上げるようにしてから鍵を抜くとスムーズに抜けるケースもあります。
鍵を回しつつ抜ける角度を探る
多くの鍵は特定の角度に戻さないと抜けない仕組みになっています。そのため、鍵が抜けない時には鍵を少しずつ回転させて、抜ける角度を探る方法も試してみましょう。一般的な鍵は「90度回した位置」か「180度回した位置」に戻すとスッと抜けるタイプが多いですが、鍵の種類によって抜ける角度は様々です。
例えば、あるタイプの錠前では真上を向いた位置でないと抜けないものもあれば、逆に半回転させた位置でしか抜けないものもあります。 まず、鍵穴に差し込んだままゆっくりと鍵を左右に回してみて、抜ける手応えのある角度がないか探ります。抜き差しの途中で少し引っかかりが軽くなるポイントや、鍵がスッと動く感触がある角度があれば、そこが抜ける角度の可能性があります。
その位置でそっと引き抜いてみてください。このとき、片方向だけでなく反対方向にも回して試してみるのがおすすめです。錠前によっては、施錠方向とは逆方向に軽く戻すように回した状態で抜けるものもあります。
注意したいのは、無理に鍵を回し過ぎないことです。通常の動作以上に力を入れてグイグイと回そうとすると、鍵が折れたり鍵穴内部のピンがずれて故障する原因になります。鍵が全く回らない場合は無理に回すべきではありませんし、少しでも抵抗を感じたらそれ以上の強い力は加えないようにしましょう。
あくまで「抜ける角度がずれていないか確認する」という範囲で優しく調整してください。鍵穴内部の部品が正しい位置に戻ればスムーズに抜けることも多いので、角度調整は有効な対処法の一つです。
鍵穴専用の潤滑スプレーを試す
鍵穴内部の潤滑が不足していると、摩擦が大きくなって鍵が引っかかり抜けにくくなることがあります。そこで、鍵穴専用の潤滑スプレーを使用して滑りを良くし、鍵を抜きやすくする方法も試してみましょう。
ホームセンター等で数百円程度で販売されている鍵穴専用潤滑剤(シリンダー用スプレー)を使います。潤滑剤が手元に無い場合、家族や近所の方に買ってきてもらうのも良いでしょう。
使い方は、鍵を差し込んだままの状態で、鍵と鍵穴のわずかな隙間にスプレーのノズルを差し込み、ごく少量(0.5秒程度)噴射します。一気に大量に吹き付ける必要はありません。スプレーしたら、鍵を優しく揺すりながらまっすぐ引き抜いてみましょう。潤滑剤によって摩擦が軽減され、引っかかりが取れればするりと抜ける可能性があります。
潤滑剤使用時の注意点として、必ず「鍵穴専用」のものを使うことが大切です。潤滑効果のあるスプレーでも、シリコンスプレーやクレ556のような油分を含むものは鍵穴では逆効果になる場合があります。
油分が埃を吸着しやすく、そのまま放置すると鍵穴内部でホコリと油が固まって余計に動きが悪くなったり、錆の原因になることがあるからです。鍵穴専用潤滑剤であれば、サラサラしてベタつかない成分になっているため安心です。
どうしても手元になく緊急で使用する場合はCRC556などを代用する方法もありますが、その場合は後で必ず鍵穴内部の清掃を行う必要があります。油分が残ったままだと最悪鍵穴を傷め交換が必要になるため、本当に最後の手段としてのみ検討しましょう。
なお、スプレーする前に鍵穴や鍵が濡れていないかを確認してください。雨などで水分がある状態で潤滑剤を入れると、中で潤滑剤がダマになってしまい逆効果になる恐れがあります。鍵穴周辺を軽く拭き取り、必要に応じてドライヤーの温風などで乾燥させてから潤滑剤を使うと良いでしょう
▼関連ページ鍵穴のホコリや異物を除去する
鍵が抜けなくなる原因として、鍵穴内部にゴミや異物が詰まっているケースも少なくありません。その場合は、鍵穴の異物を取り除けば引っかかりが解消されて鍵が抜ける可能性があります。自分でできる方法としては、掃除機やエアダスターを使った異物除去がおすすめです。
まず掃除機を使う場合は、掃除機の細いノズル部分(隙間ノズルがあればベスト)を鍵穴に当てて吸引してください。鍵穴にしっかり密着させると効果的で、中のホコリやゴミを吸い出すことができます。砂粒やホコリが取れて引っかかりが減れば、鍵が抜けやすくなるかもしれません。
次にエアダスター(空気のスプレー)を使う方法です。エアダスターの細いノズルを鍵穴の隙間に差し込み、シューッと空気を吹き付けて内部のゴミを吹き飛ばします。エアダスターがない場合は自転車の空気入れでも代用可能です。強い風を送り込むことで、鍵穴内部に詰まった埃が押し出されて鍵が抜けることがあります。
異物除去で絶対にやってはいけないのは、細い針金や爪楊枝などを鍵穴に突っ込んでかき出そうとすることです。一見それで取れそうに思えますが、鍵穴は精密な構造のため下手に突っ込むと異物をさらに奥に押し込んでしまったり、折れた爪楊枝自体が詰まる恐れがあります。
掃除機やエアダスターで取れないほど奥に異物が入り込んでいる場合は、自分で無理に取ろうとせず専門業者に任せる方が安全です。無理に異物をいじって鍵穴を傷つけてしまうと、シリンダー交換が必要になる可能性もあるので注意しましょう。
▼関連ページどうしても抜けない場合は?
上記の方法を一通り試しても鍵が抜けない場合や、鍵が途中で折れてしまった・明らかに鍵穴内部で部品が壊れていそうな場合は、それ以上自分でいじらない方が賢明です。精密な鍵の構造を素人判断でこじ開けようとすると、状況をさらに悪化させてしまう恐れがあります。諦めて鍵の専門業者(鍵屋)に連絡し、無理に抜こうとしないでください。
業者であれば特殊な工具を使って折れた鍵の抜き取りやシリンダーの分解修理が可能です。自分で無理をして鍵穴全体を壊してしまうと交換費用も高額になるため、深追いしない判断も大切です。幸い、鍵が抜けないだけで鍵自体は回る状態であれば、家に入れない緊急事態というより「鍵が刺さったまま抜けなくて困る」という状況かと思います。
焦る気持ちはわかりますが、上記の対処法を落ち着いて試せば多くのケースで解決できます。それでも抜けない場合や不安がある場合は、無理せず次章で述べるように専門の鍵屋さんに相談しましょう。
鍵が抜けない時に絶対やってはいけないこと

鍵が抜けないトラブルに対処する際、間違った対処は事態を悪化させかねません。以下に絶対に避けるべきNG行動をまとめますので、上記対処法を試す前に再確認してください。どうしても自力で解決が難しいと感じたら、早めに専門の業者に相談しましょう。無理をして状況を悪化させると、結果的に修理・交換費用も時間もかさんでしまいます。
無理やり鍵を回したり引き抜こうとしない
力任せにぐいぐい回したり引っ張ったりすると、鍵穴内部の繊細なパーツが破損したり、鍵自体が途中で折れて余計に抜けなくなるリスクが高まります。実際、強引に力をかけて鍵が折れてしまうと、残った折れ鍵の除去やシリンダー交換が必要になり、最終的に2〜3倍の修理費用がかかるケースもあります。絶対に焦って力任せな行動は取らないでください。
鍵穴専用ではない潤滑油を使わない
前述のように、クレ556など油分の多いスプレーや台所用のサラダ油などを代用するのはNGです。一時的に滑りが良くなっても、油がホコリを吸着して時間経過とともに固着し、状況をさらに悪化させます。
実際、食用油を鍵穴に注してしまい鍵穴内部で固まってしまった例もあるようです。潤滑剤は必ず鍵穴用のものを使用しましょう。
針金や爪楊枝など細いものを突っ込んでかき出さない
鍵穴に何か詰まっている場合、自分で取り出そうと細いピンや爪楊枝を入れたくなりますが、これは厳禁です。内部の構造を傷つけたり、異物をさらに奥へ押し込む結果になりがちです。最悪の場合、突っ込んだ爪楊枝が中で折れて残り、事態が深刻化します。
自分で解決できない時は業者に相談を!

持ち家の場合は早めに鍵業者への依頼も検討
自宅の鍵が抜けなくなり、自分で試せる対処法でも解決しない場合は、鍵屋に依頼することを検討しましょう。鍵穴内部で部品がずれていたり劣化しているケースでは、分解や特殊工具が必要になり、自力ではこれ以上対処できません。無理に続けて壊してしまう前にプロの力を借りる方が、結果的に時間と費用の節約になります。
鍵屋に依頼した場合の費用相場は状況によって変わります。玄関の鍵が抜けない程度で、鍵穴を破壊せずに解錠・抜き取りが可能な場合は、一般的に8,000円~17,000円前後で対応してもらえます。しかし、もし既に無理に回そうとして鍵穴が壊れてしまっていた場合などは、シリンダーを破壊して開錠し交換する必要が出てくるため、19,000円~30,000円前後と大幅に費用が上がります。
このように、早めにプロに任せれば1〜2万円で済んだものが、悪化させると3万円以上かかることもあります。少しでも「自分では難しいかも」と感じた段階で、早期に専門業者へ依頼するのが賢明と言えるでしょう。
鍵業者に依頼する際は、事前に料金の目安を確認し、作業内容や追加料金の有無をしっかり説明してくれる信頼できる業者を選ぶことも大切です。最近は24時間対応の鍵業者も多く、電話すれば最短15~30分程度で駆けつけてくれるところもあります。
依頼時には住所や状況を詳しく伝える必要があるため、身分証明書の提示を求められることも覚えておきましょう。プロに依頼すれば特殊工具で鍵を傷めずにスピーディーに抜き取ってもらえます。無理に自分でこじ開けて鍵穴ごと交換になるより、適切なタイミングでプロの手を借りる方が安全かつ結果的に安上がりです。
▼関連ページ ▼関連ページ賃貸物件の場合はまず管理会社や大家さんに連絡
賃貸住宅にお住まいで鍵が抜けなくなった場合は、まず管理会社や大家さんに状況を連絡するのが原則です。賃貸物件では勝手に自分で鍵穴を分解したり、許可なく鍵を交換したりすることは契約上禁止されているケースが多いです。誤った自己対処で鍵やドアを破損させてしまうと、修理代を借主が負担した上で契約違反となりかねません。
まずは管理会社に電話して、「鍵が回るが抜けなくなって困っている」旨を伝え、指示を仰ぎましょう。物件によっては管理会社が提携する鍵業者を手配してくれる場合もあります。その際の修理費用については、原因によってどちらが負担するかが異なります。
例えば経年劣化が原因の場合、管理会社が費用負担して修理・交換してくれるケースもあります。一方で、明らかに入居者の不注意や誤った対処が原因で壊れた場合は入居者負担となる可能性があります。いずれにせよ、賃貸の場合は自己判断で勝手に鍵を弄らず、まず管理会社に相談するのが正しい対処方法です。
管理会社に連絡した後は指示に従いましょう。深夜など管理会社に連絡がつかない緊急時は、応急的に鍵業者を呼ぶことになるかもしれませんが、その場合でも後で必ず管理会社に報告してください。賃貸物件ではトラブル対応のルールが契約書に定められていることも多いので、「勝手なことをしない・すぐ連絡」が基本です。契約内容によっては鍵抜きや交換作業について保険やサービスが適用される場合もありますので、慌てずに確認しましょう。
鍵が抜けないトラブルを防ぐための日頃のメンテナンス

一度鍵が抜けなくなると大変ですが、日頃から適切なメンテナンスをしておけばトラブルの予防が可能です。毎日使う鍵と鍵穴だからこそ、定期的なお手入れでスムーズな状態を保ちましょう。以下に再発防止のためのポイントを紹介します。
鍵の汚れを定期的に落とす
鍵そのものに付着したホコリやゴミは、鍵穴に入った際に蓄積してトラブルの原因になります。特に鍵のギザギザやディンプルキーのくぼみなどは埃が溜まりやすい部分です。そこで、定期的に鍵を掃除しましょう。
使い古しの歯ブラシなどを使って鍵の表面や刻み溝を優しく擦り、付着したホコリ・ゴミをかき出します。同時に錆が発生していないかもチェックしてください。鍵は金属製とはいえ屋外で使うため、水分や手汗で微細な錆が生じることもあります。錆びている場合は金属ブラシや細かい紙やすりで軽く落としておくと良いでしょう。
特にディンプルキーは構造上汚れが溜まりやすいので注意が必要です。長期間同じ鍵を使い続けたいなら、月に1回程度を目安に鍵を清掃する習慣をつけると安心です。歯ブラシで乾拭きするだけでも十分効果があります。
また、鉛筆の芯を使ったお手入れも有効です。黒鉛には潤滑作用があるため、鉛筆で鍵の表面を塗りつぶすようになぞってから鍵穴に挿し入れ、何度か抜き差しします。動きがスムーズになったら、鍵についた黒鉛の粉を布で拭き取って完了です。
この方法は鍵穴専用スプレーが手元にない場合の簡易潤滑としても使えるテクニックなので覚えておくと良いでしょう。
鍵穴の掃除を行う
鍵穴内部も定期的に掃除することで、鍵が抜けにくくなるトラブルを防ぐことができます。玄関錠は屋外に面しているため、風に乗って砂や埃が入り込みやすい環境です。放置すると内部で汚れが蓄積・固着し、摩擦が増えて鍵の抜き差しに支障をきたします。
掃除方法は先述の対処法と同じく、掃除機やエアダスターを活用します。玄関先にコンセントが無い場合は掃除機のバッテリー式ハンディタイプでも構いません。鍵穴にノズルを当ててしっかり吸引し、内部のホコリを吸い出しましょう。エアダスターで定期的にホコリを吹き飛ばすのも効果的です。
この際、埃が舞うのでマスクをするか屋外に扇風機で飛ばすなどすると良いでしょう。 注意点として、大きなゴミが見えても爪楊枝や針金でほじらないことです。普段の掃除でも、奥に残ったゴミを無理に引っ張り出そうとすると鍵穴を傷める原因になります。
どうしても取れない異物がある場合は、業者に依頼して内部を分解清掃してもらうことも検討しましょう。月に一度程度、鍵穴を軽く掃除機で吸うだけでもトラブル予防になります。「最近鍵の動きが渋いな」と感じたら、早めに清掃する習慣をつけてください。
鍵穴専用潤滑剤で定期メンテナンス
鍵穴内部の潤滑剤は、鍵の使用とともに徐々に減っていきます。潤滑が不足すると摩擦が増え、鍵が引っかかりやすくなるため、定期的に鍵穴専用潤滑剤を追加することも大切です。市販の「鍵穴用潤滑スプレー」を1本用意しておけば、何度も使えて経済的です。
目安として半年に1回程度、鍵穴にシュッと吹き入れておくと良いでしょう。 潤滑剤を注入する前に、前述の鍵穴掃除を行ってホコリを除去してからにしてください。汚れが残った状態で潤滑剤だけ入れると、汚れと油分が混ざって固まる恐れがあるためです。
鍵穴が清潔になったら、鍵穴専用スプレーを軽くひと吹きします。潤滑剤は必ず鍵穴専用のものを使用しましょう。先ほど述べたように、一般の油スプレーは逆効果なのでNGです。鍵穴専用潤滑剤であれば内部でホコリが固まりにくく、鍵穴や鍵を長持ちさせる効果があります。
潤滑剤を使った後は、鍵を何度か抜き差し・回転させて馴染ませましょう。余分な潤滑剤や浮いてきた汚れは布で拭き取っておきます。なお、潤滑剤を噴射した際に玄関ドアに液が垂れるとシミになる場合があるので、スプレー時には雑巾でドア下部を保護するなどの配慮をすると安心です。
古い鍵やシリンダーは交換を検討
鍵穴や鍵そのものの寿命は一般に10~15年程度と言われています。長年使い続けて摩耗が進んだ鍵は、どうしても抜き差しに不具合が出やすくなります。定期清掃や潤滑でメンテナンスしていても、経年劣化は確実に進行します。
そのため、使用開始から10年以上経過した鍵やシリンダーは、トラブル予防のため交換を検討すると良いでしょう。 例えば鍵の刻みの部分がすり減って丸くなっていたり、鍵自体が微妙に曲がってしまっている場合は、新しい鍵への交換時期と考えられます。鍵穴内部のピンや部品も同様に摩耗・劣化していますので、抜けにくさや回りにくさが頻発するならシリンダーごと新品に替えるのが確実な解決策です。
最近では防犯性の高いディンプルキーなども普及していますので、この機会に最新の錠前にアップグレードするのも一案でしょう。 鍵やシリンダーの交換は、可能なら専門業者に依頼することをおすすめします。自分で交換できるタイプもありますが、取り付けが不完全だと防犯上問題が生じたり、細かな部品を一つでも紛失すると正常に動作しなくなるリスクがあります。
プロに任せれば適合する製品選びから確実な取り付けまで安心してお任せできます。費用は鍵の種類によりますが、おおよそ数千円~数万円程度(部品代+工賃)です。古い鍵でトラブルが頻発するくらいなら、思い切って新調してしまった方がストレスなく安全に暮らせるでしょう。
鍵が抜けなくても落ち着いて正しい対処を

鍵が回るのに抜けないトラブルは慌ててしまいがちですが、落ち着いて対処すれば自分で解決できる場合がほとんどです。まずは今回ご紹介したように、鍵をゆっくり回したり小刻みに揺らしたりして抜けるポイントを探ってみましょう。潤滑剤の使用や掃除機での埃除去といった方法も効果的です。
絶対に力ずくで引っこ抜こうとせず、慎重に試すのがポイントです。 それでも鍵が抜けない場合は、無理をせず専門業者に早めに相談してください。プロに任せれば鍵穴を壊さず短時間で問題を解決してくれますし、結果的に費用も安く済む可能性が高いです。
その際は是非とも鍵屋の鍵猿までご相談ください。鍵猿でしたら、鍵抜きや交換も一貫して行うことができます。鍵トラブルでお困りでしたら、見積り・出張費無料の鍵猿までご連絡ください。
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