ドアクローザーとはどんな役割?種類や選び方を鍵屋が解説!

この記事でわかること
- ドアクローザーの選び方
- ドアクローザーの交換時期
- ドアクローザーの調整・交換方法
記事監修者

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
普段あまり意識して見ることはありませんが、ドアクローザーはさまざまな場所で使用されているのです。
本記事では、ドアクローザーの交換時期や自分でドアクローザーを調整・修理する方法について解説します。
ドアクローザーの交換や不具合による修理を検討している方は、期間限定1,000円オフクーポン配布中の鍵猿までお気軽にご相談ください。
目次
ドアクローザーとは?

ドアクローザーとは、ドア上部についている箱型の装置になります。
ドアを開けるとドアクローザー内部のスプリングが圧縮され、油圧によってゆっくりと元の状態に戻ることで、ドアを閉じる役割があるのです。
ドアクローザーの主な機能は、①速度調節機能②ストップ機能③バックチェック機能④ディレートアクション機能⑤開閉力調節機能の5つがあります。
- 速度調節機能
速度調節機能とは、ドアの閉じる速さを調節する機能になります。古いドアクローザーには速度を調節する区間はありません。 - ストップ機能
ストップ機能は、ドアを開いたままの状態を維持する機能です。任意のストップ位置にくるとストップ装置が作動し、ドアを開いたままになります。 - バックチェック機能(オプション)
バックチェック機能とは、強風によってドアが急に開くことを防ぐ機能になります。ドアの損傷や事故を防ぐ働きがあるのです。 - ディレードアクション機能(オプション)
ディレードアクション機能は、ドアが閉まり始める速さを制御する機能になり、ドアをゆっくり閉めることが可能です。 - 開閉力調整機能(オプション)
開閉力調節機能とは、ドアの大きさや重さだけでなく、使用環境によってドアを開け閉めする力を調節する機能です。
ドアクローザーは、取り付けられているドアの大きさや重さによって異なるため、自宅のドアクローザーの種類や機能について理解しておきましょう。

ドアクローザーの種類

ドアクローザーは主にスタンダード型とパラレル型に分けられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
スタンダード型

スタンダード型はドアの開く側(室外側)に取り付けられるドアクローザーです。
ドアが閉まっている状態だと、ドアの向きに対しアームが垂直になります。
室内の景観がスッキリする反面、日光や雨風といった室外の影響を受けやすく比較的劣化が早い、ドアから90度の位置に壁や障害物があると取り付けができない、といったデメリットがあるのです。
パラレル型

パラレル型は、ドアの押す側(室内側)に取り付けられるドアクローザーで、ドアが閉まるとアームはドアに対して並行になります。
室外の影響を受けにくい、ドアを180度開けられる、といったメリットがあり、現在の住宅の多くがパラレル型のドアクローザーを採用しています。

ドアクローザーはどうやって選べば良い?

自宅に合うドアクローザーは、どのように選べばよいでしょうか?
ここでは、ドアクローザーを選ぶ際のポイントについて解説します。
ドアが開く方向

ドアが開く方向によって、取り付けできるドアクローザーは異なります。
先述した通り、ドアを開く方向に取り付けられるのがスタンダード型、ドアを閉める方向に取り付けられるのがパラレル型と覚えておきましょう。
自宅のドアクローザーのタイプは、以下の表を参考に判別してください。
ドアクローザーの設置場所 | 内開き | 外開き |
室内側 | スタンダード型 | パラレル型 |
室外側 | パラレル型 | スタンダード型 |
ドアの大きさや重さ

ドアの大きさや重さによって、ドアクローザーは種類が分けられています。
以下の表を参考に、適切なドアクローザーを選びましょう。
番号の末尾 | ドアの幅×高さ(mm) | ドアの重量(kg以下) |
1 | 800×1800 | 30 |
2 | 900×2100 | 45 |
3 | 950×2100 | 65 |
4 | 1050×2400 | 85 |
5 | 1200×2400 | 120 |
6 | 1800×2700 | 180 |
7 | 2000×3000 | 250 |
※リョービ Webサイトより
誰が使うかも重要

子どもや年配者、車いすの方がドアの開け閉めをする際、ドアの閉まるスピードが速いと挟まれてしまう可能性があります。
ディレードアクション機能などの機能性を重視して選ぶことも大切な要素の1つです。

ドアクローザーの交換時期は?

ここでは、ドアクローザーの交換時期について解説します。
以下の条件に当てはまれば、交換を検討しましょう。
10年以上使用している

ドアクローザーの寿命は使用頻度や環境にも変化しますが、約10年~15年と言われています。
ドアがバタンと勢いよく閉まる、開け閉めの際にギィギィと音がするなどの症状が見られた場合は、交換を推奨します。
油が漏れている

ドアクローザーから油が漏れている場合は、修理できないことが多いため、交換になります。
また、油漏れを放置していると、ドアの開け閉めができなくなるので、早めに対処しなければなりません。
ドアに伝った油は、水で濡らした雑巾に中性洗剤をかけて拭き取ってください。
ドアクローザーの油漏れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてご確認ください。
▼関連ページ調整しても不具合が改善しない

ドアクローザーの側面にある速度調節ネジをドライバーで調節すると、ドアの開閉速度を変えることができます。
しかし、ネジを調節してもドアの開閉速度が変わらない場合は、経年劣化による不具合が考えられるため、交換が必要になるのです。
調整方法については下記にてご紹介しますので、是非ご確認ください。

ドアクローザーを自分で調整・交換することはできる?

ドアクローザーは業者に依頼せず、自分で調節や交換が可能です。
ここでは、ドアクローザーを自分で調節または交換する方法について解説します。
ドアクローザーを自分で調整する方法

ドアクローザーは第1速度区間、第2速度区間、ラッチングアクション区間と分かれており、調節ねじを操作する箇所によって閉まる速度が変化するのです。
時計回りにネジを回すと閉まる速度は遅くなり、反時計回りにネジ回すと早くなります。
調節する際はネジの溝に合わせたドライバーを用意しましょう。
ここでは、リョービの取り替え用ドアクローザーを調節する方法について解説します。

①第1速度調節ネジを回し、第1速度区間(全体的なドアの閉じる速度)を調節します。
②第2速度調節ネジを回し、第1速度区間よりも少し遅く調節します。
③ラッチングアクション調節ネジを回して調節します(一部のドアクローザーにはありません)。
ドアクローザーのネジは回しすぎるとドアの閉まる速度が大きく変化するため、徐々に調節しなければなりません。
また、ネジを緩めすぎるとドアクローザー内部の油が漏れ出してしまい、故障の原因につながるため注意しましょう。
ドアクローザーの調整方法については、以下の記事でも紹介していますので、参考にしてください。
▼関連ページドアクローザーを自分で交換する方法

交換用のドアクローザーは、ホームセンターやネットショップで購入できます。
上記でご紹介した選び方を参考にしましょう。
ドアクローザーの交換については、以下の記事で詳しく紹介しています。是非ご確認ください。
▼関連ページ
自分で交換するのが難しければ業者に依頼しよう!

ドアクローザーを購入したものの、自分での交換に自信がない方は、業者へ依頼するのが賢明でしょう。
ここでは、ドアクローザーの交換を業者に依頼するメリットや費用相場につい解説します。
ドアクローザーの交換を業者に依頼するメリット

ドアクローザーの交換を業者に依頼するメリットは、部品の選定から取り付けまでの作業を任せられる点になります。
部品の選び間違いや取り付けの不備による不具合が不安な方は、業者への依頼が賢明です。
また、ドアクローザーを交換した後のトラブルに備え、保証期間などのアフターサポートが充実している業者を選びましょう。
ドアクローザーの交換を業者に依頼したときの費用相場

ドアクローザーの交換を業者に依頼したときの費用相場は、以下の通りです。
作業内容 | 費用(税込) |
ドアクローザーの交換 | 約35,000~41,600円 |
既存のドアクローザーによっては、ドアに取り付け穴を開ける工事やネジ山を加工する作業が発生し、費用相場よりも高くなってしまう可能性がある点について留意しておきましょう。
また、業者によっては費用が大きく変わることもあるので、3社程度相見積もりを取って見比べておくと、ぼったくりを未然に防ぐことができます。
ドアクローザーの交換なら鍵猿にお任せください!

本記事では、ドアクローザーの種類や選び方について解説しました。
ドアクローザーに少しでも違和感があれば、そのまま放置せずに調整や交換で対処しましょう。
10年以上使用している場合は、新しいドアクローザーの交換がおすすめです。
鍵屋の鍵猿は、出張費用と見積り費用がかかりませんので、まずはお気軽にご相談ください。
