鍵屋鍵猿鍵トラブルトピックその他ドアクローザーの交換を自分でする方法|種類や選び方、費用相場解説

更新日:2024/04/08

ドアクローザーの交換を自分でする方法|種類や選び方、費用相場解説

ドアクローザーの交換を自分でする方法|種類や選び方、費用相場解説

この記事でわかること

  • ドアクローザーの交換方法と手順
  • ドアクローザーの種類は何がある?選び方
  • 交換を業者に依頼した場合の費用

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

ドアクローザーを交換したいのだけど、どのようにすればいいのだろう・・・」

ドアクローザーを交換したいと思っても、これまでに交換したことがなければ何をどのような手順で交換すればいいかわかりませんよね。

この記事では、鍵のプロが玄関のドアクローザーの交換方法ドアクローザーの種類業者に依頼した場合の費用を徹底解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

また、鍵の専門業者にてドアクローザーの交換を依頼することもできます。

かかる費用や時間など、気軽にお電話してくださいね。

ドアクローザーの交換・取付ならお電話下さい。電話番号:0120-669-110番。

そもそもドアクローザーとは?

ドアクローザーは、玄関ドアの開閉をスムーズに、ゆっくりとした動きにし、自動的にドアを閉めてくれる装置です。

多くの玄関は外へと開く扉ですので、室内側についていることが多いでしょう。

今回は、このドアクローザーの種類交換する際の選び方を紹介します。

ドアクローザーの交換方法(DIY)と手順

方法

それでは、ドアクローザーを自分で交換(DIY)する方法と手順を見ていきましょう。

また、別のページでドアクローザーを交換する際の注意点を紹介しています。

あわせて確認してください。

ドアクローザーの交換に必要な道具

ドアクローザー交換に必ず必要な道具が「ドライバー」です。

ドアクローザーを取り外す際にも使用しますので、既存のドアクローザーのビスサイズにあったドライバーと、新しいドアクローザーのビスサイズにあったものが必要になります。

既にドライバーをお持ちの場合でも、ビスサイズと違うドライバーですと空回りしたりネジ山を潰してしまいます

ホームセンターなどでサイズに合ったドライバーを購入して下さい。

また、既存のドアクローザーのビスが硬くて取り外せないときは、ビス緩め剤サビ取りスプレーがあると便利です。

ビスが錆びついていないか注意しよう

注意深く確認して頂きたいのが既存のドアクローザーのビスの状態です。

古いドアクローザーである場合、ビス周辺が錆びついてしまっているかもしれません。

特に室外にあるスタンダード型の場合は錆と汚れでビスが回りにくくなっている可能性があります。

既存のものを取り外せないと、当然ですが新しいドアクローザーと交換することはできません

もし取り替えたいドアクローザーがこのような状態にある場合は、錆取りスプレー(クレ5-56など)と、ハンマー(可能であればゴムハンマー)を用意しましょう。

ビスが回らないときは無理をせずにビス緩め剤や錆取りスプレーなどを使用し、暫く放置します。

ドライバーをハンマーで叩いてみて動くようであれば、引き続き叩きながら徐々に回していって下さい。

ネジ穴が潰れてしまって通常のドライバーでは回せないような場合は、インパクトドライバー(電動ドライバー)が必要になります。

ドアクローザーの外し方

ドアクローザー

ここでは、室内に設置されているパラレル型のドアクローザーの外し方について解説します。

外し方は以下の通りです。

  1. アームとリンクを固定しているビスを外し、リンクを持ち上げてアームと分離します(上からネジを外せない場合はドアを開けてビスを外しましょう)。
  2. ドアクローザー本体と取付板を固定しているビスを外し、ドアクローザーを取り除きます(取付板がない場合はドアクローザーとドアを固定しているビスを外し、ドアクローザーを取り外しましょう)。
  3. 取付板を固定しているビスを外し、取付板を取り除きます。
  4. 上枠とブラケットを固定しているビスを外し、ブラケットを取ります。

ドアクローザーの交換手順

ドアクローザ交換手順

ドアクローザーの取付け方は商品によっても違いますが、ここではリョービの「取替用ドアクローザー」を参考に、説明していきます。

  1. ブラケット(リンク付き)を取り付ける。
  2. 固定金具をスライド取付金具から外し、既存の穴に固定する。
  3. 本体にアームを連結する。
  4. スライド取付金具を固定金具の上に取り付け、本体を固定する。
  5. アームとリンクを連結して交換が完了。

通常、閉扉速度調整ネジ(油圧調整ネジ)がある面がドアレバーや鍵のある方を向いています。

もし違っていたらドアが開かなくなりますので、反対にして設置し直して下さい。

結合した後は、アームに付いている位置調整を使って、枠側のアームをドアと並行になるように調整してください。

後はしっかりと開閉するかを確かめます。

自分で交換する際の注意点

注意点

玄関のドアクローザーの交換作業そのものは、大変シンプルなものなのですが、注意すべき点が5つあります。

順番に解説しますね。

取り外しそのものが難しいことがある

古いドアクローザー

ドアクローザー本体のビスや、ブラケットのビスなどが経年の劣化や汚れ・錆の蓄積で硬くなってしまっており、通常のドライバーで回せないことがあります。

潤滑剤や錆取りを塗布して一日ほど置き、ハンマーを使って再トライということも効果的かもしれませんが、中には力一杯ドライバーで回してしまってネジ山を潰してしまった、というケースもあります。

電動ドライバーがあっても取り外せない場合も

電動ドライバー

こうなると、インパクトドライバー(電動ドライバー)を持っていない限り、普通のドライバーでは何もできませんし、インパクトドライバーでも回せないかもしれません。

ドアクローザーは天井に近い狭いスペースに設置されているので、ドライバーとハンマーが入りにくい、こともあるのです。

ドアクローザーの選定が難しい

困った顔

古いドアクローザーの中には、生産終了しているものや、メーカーがもう存在しないものもあります。

無論、そういった商品のための互換品というものが出てはいますが、正確なものを購入するためにはブラケットの位置を確認したり、様々な箇所の寸法を測ったりと、煩雑な作業が目白押しです。

ドアに合わない可能性もある

いけない

計測していても間違った商品を購入してしまう可能性はありますし、「万能型」というものを購入したのに既存のものが適応外だったなど、「正しい交換品の選定が難しい」と感じる方は多いでしょう。

自宅のドアには合わないタイプの商品を購入して、お金を無駄にしてしまう、というのが自分で選定する際のリスクでもあります。

取付方向を間違う

先述の通り、扉の閉速度調節弁と呼ばれるビス(現行の製品では2つ以上あります)は、取付けた扉の鍵の方を向いていなくてはいけません。

しかし、向きを問わないからといってその点を考慮せずに施工してしまい、「扉が全く開かなくなってしまった」、というのもよくある事例です。

閉扉速度調整ネジ(油圧調整ネジ)を緩めすぎる

ドアクローザーの閉扉速度調整ネジは、緩めることで開閉スピードがゆっくりになります。

しかしこのネジは、緩めすぎると油漏れの原因になってしまいます。

せっかく新品の商品を購入したのに油圧調整ねじを間違って回しすぎてしまうことによって、台無しになってしまう可能性もあるのです。

また、第一速度と第二速度の差を極端に大きく設定すると、ドアクローザーの故障の原因になるので注意が必要です。

ストップ機能が使えない

ドアクローザーでストップ機能がついたものは、ドアを止めるブレーキの役割を担う部分のボルトを「止まって欲しい角度」強く締める必要があります。

殆どの場合、ドアクローザーに同梱されているスパナで締めることができますので、好みの角度で設定してみましょう。

ドアクローザーのお困りごとにもすぐに駆けつけます!

自力でやってみたが上手く取付けられなかった、新しくしたのにドアがゆっくり閉まってくれないなど、ドアクローザーの交換でトラブルが生じたときは、施工実績の豊富な鍵猿にご連絡下さい

確かな技術のスタッフがご希望の日時にお伺いし、ドアクローザーのお困りごとを解決いたします。

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ドアクローザーの種類は何がある?選び方

選び方

ドアクローザーには大別して3つの種類があります

順番に解説しますね。

ドアクローザーの種類

スタンダード型

スタンダード型ドアクローザー

スタンダード型はかなり昔から使われてきた歴史があります。

ドアの室外側に設置されているため、室外環境の影響を受けやすく、経年劣化が早まる傾向があります。

また、ドアから90°以内に障害物があると設置できないため、ある程度のスペースが室外になくてはなりません。

パラレル型

NHN(ニッカナ)ドアクローザ

パラレル型は、ドアの室内側に設置されるため、スタンダード型とは違ってあまり室外環境の影響は受けません

スタンダード型が雨風や強い日光に晒されるのとは違い、パラレル型に影響があるのは気候による温度・湿度変化程度だと言えるでしょう。

集合住宅の玄関などは、ほぼパラレル型です。

コンシールド型

ドアクローザーコンシールド型

コンシールド型は、本体がドアの上框内に格納されており、ドア閉鎖時にもアームが隠れて金物は一切露出しません。

その為、ドアの表面に取り付けるスタンダード型やパラレル型と比べて外観がすっきりしており、ドア周りの美観を損ないません

ドアクローザーの性能

チェック

ドアクローザーは扉の動きを制御しますので、扉の重さにあった性能が必要です。

例えば、屋内の個室用のドアと玄関用のドアとでは、重さや素材が異なってくるため、耐荷重を踏まえたドアクローザーが取り付けられています。

このため、メーカー各社では様々な重量に対応したドアクローザーが製造されています。

ドアクローザーがついているドアの厚さや素材に適切なものを選ぶ必要があります。

商品によってはドアを開いたままで保持できる「ストップ機能」や、強風時などに急にドアが開き切らないよう、特定の角度まで開くと油圧が働き急激な扉の動きを制御する「バックチェック機能」というものがついています。

ただしマンションなど集合住宅の玄関扉の殆どは共用部分である避難通路と住戸を防火区画とするものですので、建築基準法や消防法によって「常時閉鎖式防火戸」でなくてはならない、と定められており、もともとのドアクローザーにはストップ機能がついていないことが多いかと思われます。

お住いのマンションの玄関扉がこの規定に該当する場合、ドアクローザーをストップ機能有りのものに取り替える際はストップ機能を解除しなくてはなりません。

ドアクローザーの向き

方向

ドアクローザーは左右(右開き・左開き)どちらにも対応しており、現場に合わせて取付方向を変更するだけで良いようになっています。

ドアクローザー交換を業者に依頼した場合の費用

費用

自分でうまく交換するのが意外と難しいのがドアクローザーです。

それでは鍵屋のような業者に依頼するとなった際には、どのくらいの費用が発生するのでしょうか。

交換の費用相場

相場

ドアクローザー交換の費用相場としては、作業費用が16,500円程度で、部品代は11,000円から27,500円程度になります。

業者によっては、これらのほかに出張料が必要なことがあります。

非常に重いドアに取り付ける場合や扉のサイズが通常よりもかなり大きい場合には、上乗せで料金が発生する可能性があります。

総額で30,000円から40,000円くらいで業者に交換して貰えることになりますが、自分で交換する場合は、このうち16,500円程度が浮くことになります。

しかし、自分で交換する際の煩雑さなどを考慮すれば、確実に作業して貰え、適切な商品を選定して貰えます

決して無駄な出費とは言えないでしょう。

修理の費用相場

修理

あくまでも相場ですが、作業費用として8,800円くらいからが相場になっています。

もちろん、状況によってはそれ以上の額になることもあります。

また、修理では対応できない場合、ドアクローザーも鍵と同じで交換するしかありません。

業者に依頼するメリット

メリット

ドアクローザーの交換を業者に依頼するメリットは、何よりも手間がかからないことでしょう。

自分でドアクローザーの種類を調べる必要がありませんし、穴開けなどの面倒な作業もありません。

とにかく楽です。

また、弊社のような出張専門の鍵屋であれば夜遅くに対応すること(※穴あけ作業が発生したりする場合があります。また夜間早朝料金が発生いたします)緊急時には柔軟な対応が可能である点もメリットと言えます。

はじめてドアクローザーを交換する場合は、方法を調べたり、サイズを調べたりする必要があるので、結局は業者に依頼したほうが圧倒的に楽です。

ドアクローザーが壊れた!基本的に修理はできない

ドアクローザーが壊れた場合、修理が難しく、できたとしても調整程度です。

ドアクローザーの内部構造は複雑ですし、開けることができませんので、素人が本体の内容を修理することはほとんど不可能でしょう。

ドアクローザーの調整方法

「ドアの開閉スピードが速くなった」と感じるのであれば、閉扉速度調整ネジを緩めることで調整ができます

ただし、このネジ緩めるのにも限度があり、緩めすぎると油が漏れる原因になりますし、緩めても速度に変化が現れないようなら交換すべき時が来たということになります。

ドアクローザーの寿命は10年程ですので、長く使ってきたのであれば交換をご検討下さい。

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ドアクローザーの構造を解説

下の図は日本のドアクローザーで一般的な「ピニオン&ラック形式」の構造です。

ドアクローザの中身
ドアクローザの構造(※ピニオン&ラック形式)

まず、ドアクローザーは、中に入っている油の油圧によってドアの開閉スピードを調整しています。

そのため、油が漏れることによって、油圧に変化が生じます。

そうすると、以前はゆっくり閉まっていたのに、ブレーキが利かなくなって突然バタン、とドアが閉まるようになります

基本的に、ドアクローザーの調整はこの程度が限度です。

他にも重篤な問題がある場合は交換対応になることがほとんどです。

以下、「ドアクローザーの秘密」を解説した動画です。

ぜひ参考にしてみてください。

油が漏れたら交換時期

ドアクローザのオイル漏れ

ドアクローザーは油が漏れたら交換時期です。

油が漏れている場合であっても、閉扉速度調整ネジを回すことによって、しっかりとブレーキがかかることもあります。

ただ、油漏れそのものに対してはもう何もできることはありません

油漏れだけは経年劣化が原因で起こることが殆どだからです。

素直に交換するようにしましょう

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交換用ドアクローザーの主なメーカー

ここでは一般市場でよく見られるドアクローザーの主なメーカーを紹介します。

ドアクローザーメーカーとしては、リョービ日本ドアーチェック製造株式会社(ニュースター)をよく見かけるのではないかと思います。

RYOBI(リョービ)

リョービのドアクローザ

もともとアルミニウムのダイカスト製造企業であったリョービは、印刷機器やパワーツールの製造も行っています。

パワーツールでリョービの名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

そのアルミニウムのダイカスト技術を活かして、軽くて錆びにくいドアクローザーを展開しはじめたのがリョービです。

現在では多彩なドアクローザーを製造しており、なかでも万能型のドアクローザーが人気を博しています。

先にも取替方法の例を上げた「取替用ドアクローザー」は、メーカーそのものがなくなってしまった製品などにも使える便利なドアクローザーとして有名です。

全てのドアクローザーの互換品として使えるわけではないものの、この商品が他社と一線を画する要素となっているのは間違いないと言えます。

ニュースター

ニュースターのドアクローザ

「ニュースター」は、厳密には日本ドアーチエック製造株式会社の登録商標です。

日本ドアーチェック製造株式会社は、日本で初めてドアクローザーというものを製造し始めた企業で、フロアヒンジとともに製造に着手したのは大正8年(1919年)と、ちょうど一世紀ほど前のことになります。

戦後は高度成長期と東京オリンピックを背景にした建築ブームでドアクローザーが国内に広く行き渡り、ニュースターのブランドも浸透しました。

このあたりは美和ロックのディスクシリンダー錠の普及と類似しています。

このように、社会的な発展とともに歩んできたドアクローザーメーカーとして日本ドアーチェックは、これからやってくる高齢化社会を見据えた引き戸のドアクローザーも積極的に開発しているところがリョービと異なるポイントです。

バリアフリー化が進み、開き戸ではなく引き戸が多く採用されていくという視点は、ユニークであると共にすぐ近くまで迫っている超高齢化社会の現実を見つめていると言えます。

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