ドアクローザーを自分で修理・交換する方法!よくある故障と対処法を解説!
この記事でわかること
・ドアクローザーが故障する原因
・ドアクローザーの修理方法
・ドアクローザーの修理にかかる費用
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
ドアクローザーは、ドアの上部に取り付けられており、ドアの開閉速度を調整するための装置です。
ドアクローザーが故障してしまうと、ドアの開閉時のスピードが遅すぎたり速すぎたりするなど困ったことになりかねません。そのため、故障したときはできるだけ早く修理したほうが安心です。
本記事では、自分でできるドアクローザーの修理方法や交換の手順についてご紹介します。
なお、自分で対処方法を試しても改善しない場合は、鍵猿までご相談ください。鍵猿でしたら、ドアクローザーの修理や交換も迅速に対応いたします。
正常なドアクローザーの場合、ドアは静かに速すぎず遅すぎないスピードで閉まります。ドアを90度開けてから完全に閉まるまでのスピードは、5~8秒程度が理想です。異常に速く閉まって危ない場合は、故障も考えられます。そんなときは是非、鍵猿にご依頼ください。
目次
ドアクローザーが故障する原因は?
ドアクローザーの状態を日ごろから気にしている人は、あまりいないのではないでしょうか。我々もよく交換や修理のご依頼を頂きますが、「ある日突然、不具合が起きて驚いた」というお客様は少なくありません。
ここではドアクローザーが故障する主な3つの原因について紹介します。
部品の経年劣化
ドアは、開閉するたびに振動があるため、長年使用しているとドアクローザーを留めているビスが緩んだり、部品が摩耗してしまいます。また、本体内部の油圧で閉扉速度を制御しているため、ドアクローザー自体に耐用開閉回数があり、それを超えると故障が起きやすくなります。
耐用年数を超えるとドアクローザーは油圧機構の劣化などで速度調整ができなくなります。また、油漏れを防ぐパッキンが劣化して油がドアへと漏れてきたりしてしまいます。一般的に、ドアの耐用開閉回数は約20万回です。(JIS規格)
ドアの使い方、特に使用頻度にもよっても異なりますが、10年以上使用しているドアであれば経年劣化によって故障した可能性が高いといえます。
ドアクローザーの寿命が近づいてくると、ドアの開閉時にドアクローザーからギイギイと音がしたり、アームとリンクを繋ぐボルト部分に潤滑油をさしても改善されなかったりといった前兆が現れます。
これらの兆候が見られるときは、修理では改善しない可能性が高いため、新しいドアクローザーへ交換することを検討しましょう。
スピード調整弁を回し過ぎている
スピード調整弁(速度調整弁)は、ドアが閉まるスピードを調整するものです。一般的には、「第1調整弁」「第2調整弁」 「第3調整弁」 の3つがあります。
それぞれにドアを開けたとき、第1速度区間、第2速度区間、第3速度区間の閉まるスピードを調整することが可能です。

- 第1速度区間が閉まり始め
- 第2速度区間が中盤
- 第3速度区間(ラッチングアクション区間)が中盤~閉め終わり
ただ、スピード調整弁を回し過ぎるとネジが抜けて内部の油が漏れ、速度調整が機能しなくなってしまうため、注意して作業しなければなりません。
ネジがとれて油漏れが起きている場合は、ドアに油が流れて明らかに濡れたような見た目になることが多いため、わかりやすいです。油漏れが起きているときは、ドアクローザーの交換が必要と認識しておきましょう。
ドアの開閉で負荷がかかっている
日ごろからドアの閉め方が強く、常に無理な力がかかっている場合は、故障してしまう可能性が高くなります。ドアクローザーは、開けたドアが自然と閉まるのをサポートするためのものですから、人間の力で無理やり強く閉めていると、ドアクローザーの内部にある油圧ダンパーや、スプリングなどに負荷がかかって故障しやすくなります。
また、ドアを強引に閉めてしまうということは、完全に閉まりきるまでのスピードが遅すぎるということでもあります。そのような場合は、ドアクローザーの部品に負担がかからないよう、速めにドアが閉まるよう調整するのがおすすめです。
取り付けが正しくできていない
ドアクローザーを自分で交換した、或いは専門業者ではない人が取り付けをしたなどの理由で正しく取付けられていない場合も、ドアクローザー故障の原因となり得ます。
ドアクローザーは扉の開閉動作を油圧で制御しているため、おかしな取付け方をしていると本体に想定外の負荷がかかってしまうことになりかねません。特にブラケットの固定が弱いと扉の開閉ごとに揺れなどが生じ、内部のシリンダーやパッキンが傷む原因となります。
ブラケットは、古いものだと3本のビスで留められていることが多いのですが、近年のドアクローザーはビス4本で留めることが多く、新たなネジ穴を作る必要があります。このネジ穴づくりを怠って3つの穴だけをビスで留める、といったことをしていると、やがてドアからビスが抜け落ちてなくなってしまったり、最悪の場合、ブラケットなどの部品が落下してくる可能性もあります。
使用年数が長いドアクローザーのなかには、ドア枠側のネジ穴が馬鹿になってしまい、結果的に取付不良のようになっているものもあります。いずれの場合もドアクローザーそのものに負荷がかかり、部品の破損や油漏れといった故障の原因になることもあります。
さらに注意したいのが、アームとリンクの接続不良です。この部分が正しい形で固定されていないと、油圧制御が正しく働かず、ドアが勢いよく閉まってしまうことがあります。人がケガをする危険があるだけでなく、本体にも強い衝撃が加わり、油圧シリンダーなどの劣化を早める要因となります。

よくあるドアクローザーの故障
これまでドアクローザーの故障原因について見てきましたが、実際にどのような不具合が起こるのかを知っておくことも大切です。ここでは現場でよく見られるトラブルや症状を取り上げ、その特徴を解説していきます。
ドアの閉まるスピードが速い・遅い
ドアクローザーの内部にはラック・ピニオン形式のピストンとスプリング、そしてオイルが入っています。ドアが開くとスプリングが圧縮されていき、ドアを手放すと圧縮されたスプリングが元に戻ろうとする、という大変シンプルな構造ですが、スプリングの力を油圧で緩やかにしているため、オイルの量が減ったり、季節によってオイルの粘性が変化したりすると、ドアの開閉スピードが影響を受けます。
古いドアクローザーは冬になると閉まるスピードが遅くなる、といった傾向がありましたが、現在はオイルの質も改善されているため外気温の影響は殆どありません。
ただ、閉まるスピードが急に変化した場合は、内部部品の劣化が進んでいるサインと考えられます。ドアがバタン!と閉まるようになった原因がオイル漏れであることも多く、そのような場合は交換となってしまいがちです。
ドアが途中で止まらない
通常、ドアクローザーには特定の開放角度で扉を保持する「ストップ機能」が備わっています(※マンション用は例外)。しかしストップ機能は本体側にある速度調整バルブではなく、ブラケット側のストップ機構が担っているので、止めたい角度で専用スパナで締めながら調整する必要があります。
説明書を紛失したなどの理由で調整方法がわからず、修理のご依頼を頂くこともありますが、このストップ機能を調整すれば元通り機能するようになることが多いです。
ドアの開閉時に異音がする
アームやブラケットといった可動部分にさびや汚れが蓄積して異音の原因になることがあります。また、潤滑剤が切れた場合も、軋む音がするようになります。ギィギィ、キィーッといった異音がする場合はアームとリンクの連結部分などを掃除してグリスアップすると良いかもしれません。
取り替えたばかりなのに変な音がする、ということもありますが、これは新しい油の流動音である可能性があります。しばらく様子を見てみましょう。
ネジやアームの緩み
ドアクローザーは扉の上部に固定されているため、繰り返しの衝撃でネジが緩むことがあります。アームやブラケットの固定が甘くなると、本体にねじれた力が伝わり、負荷として働きます。放置すれば脱落や落下の危険もあるため、定期的な点検が欠かせません。
ドアクローザーの油漏れ
内部に封入されているオイルは、ドアの閉扉速度を制御するために不可欠です。油漏れが起きると速度調整が効かなくなり、ドアが急に閉まる、最後まで閉まらないといった不具合が現れます。
油漏れの原因はパッキン(Oリング)の経年劣化が多いですが、いくら樹脂製でもパッキンが数年でダメになるということは、ほぼありません。古くないドアクローザーが油漏れしたら、メーカーや販売店に問い合わせてみた方が良いでしょう。
油が漏れ始めたら修理は難しいため、本体交換を検討する時期といえます。
自分でできるドアクローザーの故障を修理する方法
ドアクローザーが故障した際に、「自分で修理したい」という人もいるのではないでしょうか。そこで、ここでは自分でドアクローザーを調整する方法を紹介します。
ドアクローザー本体の左右どちらかの側面に付けられている調整弁の調整ネジを回すことでドアの閉まるスピードを調整することが可能です。
ドアが閉まるスピードを遅くしたいなら調整ネジを時計回り、スピードを速くしたいなら反時計回りで調整できます。調整する際には、プラスドライバーやマイナスドライバーが必要です。
詳しい調整方法は、以下のコラムでも解説しています。
▼関連ページドアが閉まらないときはどうしたらいい?
ドアクローザーが故障すると、ドアが最後まで閉まらなくなってしまうケースも少なくありません。そこで、ここではドアが閉まらない場合の対処方法を3つ紹介します。
速度調整ネジを調整する

ドアクローザー本体の側面には、速度調整ネジがあります。速度調整ネジを締め過ぎているとドアが閉まる速度は遅くなるため、少しずつ反時計回りにネジを周り調整してみましょう。
速度調整ネジが複数付いているドアクローザーもありますが、数字が一番大きなもの(もしくはラッチングアクション用ネジ)を調整します。
ラッチングアクションとは、ドアが閉まるとき、ドア枠にラッチボルトと呼ばれている突起部分がカチャッとはまる動作のことです。速度調整ネジを少しゆるめてからドアの開閉具合を確認して改善されていれば問題ありません。
しかし、調整をしても変わらない場合は別の方法を試してみるのも良いでしょう。速度調整ネジは、一度外れてしまうと再び取り付けられなくなるので、慎重に調整する必要があります。
潤滑剤を使う

ドアクローザーの速度調整ネジの締め具合を調整してもドアが閉まらない場合は、リンクやアームなど可動部に潤滑剤を使用してみましょう。
ただ、ドアクローザーの可動部にはもともとグリスという半固体の潤滑剤が塗ってあります。グリス以外の潤滑剤を使用するとグリスが溶けて、さらにドアが閉められなくなる可能性があるので注意が必要です。
そのため、乾燥性が低いグリスの使用が向いています。
部品の調整をする

ドアが閉まらない原因がドアクローザーではなく、周囲部品が原因になっているケースもあります。
例えば、丁番のネジのゆるみは建て付けの悪さの原因となることもあるため、丁番のネジの締め直しや錠前のストライクの位置調整をして建て付けの調整を行いましょう。
ストライクとは、ドア枠に取り付けられている金属プレートを指します。また、金具同士のかみ合わせを確認することも大切です。
ドアが閉まらないときは、ドア板やラッチが引っかかっているなどが原因になっている可能性もあります。
また、部品に問題があるわけではなく、施工時にドアを開けたままドアクローザーを取り付けたことが原因でドアの開閉ができなくなることもあるため、DIYで修理・交換する場合は注意が必要です。
この場合は、取り付けに問題があるため、ドアクローザーを一度はずしてから取り付け直さなければなりません。
自分でドアクローザーを交換する方法
プロに頼むと費用がかさむ一方、DIYなら工賃を抑えられます。ただし、交換作業は脚立などを使用した高所での作業になり、命に関わる落下のリスクもあるため、安全第一で慎重に進めるようにしてください。
それでは簡単にですが、自力で交換する方法を見ていきましょう。
古いドアクローザーを取り外す



最初に行うのは既存のクローザーの取り外しです。まずアームとリンクの接続を外し、本体と取付板を固定しているビスを緩めて本体を取り外してから取付板を取り外します。稀に裏板があるドアがありますので、もし取付板の真ん中あたりにビスが2つ並んでいたら、絶対に取り外さないよう注意して下さい。
本体を無事取り外したら最後はブラケットです。脚立を使用している場合は、倒れたりしないよう気をつけましょう。
同じネジ穴位置の新しい製品を選定
交換品は既存のネジ穴と互換性のある製品を選ぶことができればベストなのですが、新しいものは4つ穴で古いものは3つしかない、ということも多々あります。特によく推奨されるリョービの取替用ドアクローザーは4つ穴があるため、この万能タイプを使いたい場合は新しいネジ穴を開ける必要がでてきます。
無論、取扱説明書にも新しい穴を開ける方法が記載されていますが、ドア枠の上部に向かっての作業が続きますので、無理はしない方が良いでしょう。
リョービの取替用をモデルとした交換方法の詳細は、下記コラムに掲載されていますので、興味がある方はぜひ参考にして下さい。
▼関連ページ本体・アームを取り付ける



新しい製品を取り付ける際は、まずブラケットをしっかりと固定し、その後に本体を取り付けます。アームを取り付ける際にはドアの開く方向に応じて正しい角度に調整する必要があり、この段階でのズレがあると正常に動作しません。
最後にアームとリンクをしっかりと接続して、全体がぐらつかないことを確認します。
スピード・ストップ機能を調整する
取り付けが終わったら、ドアの閉まる速さや最後のラッチング、さらにバックチェックなどの機能を調整します。これは本体下部や側面にある調整弁を回すことで行えますが、調整弁を締めすぎると内部のシール(パッキン)を痛めることもあるため、少しずつ確認しながら調整していきましょう。
季節や環境によっても閉まる速度は変わるため、年に数回は状態を見直すのが安心です。
ドアクローザーの修理や交換にかかる費用
ドアクローザーを修理したり交換する場合は、当然ながら費用がかかります。道具や部品がない場合は、購入しなければなりません。
ここでは、ドアクローザーの修理を「DIYでやる」「業者に依頼する」といった2つの場合における費用の目安を紹介します。
DIYでやる場合
ドアクローザーを調整しても改善しなかった場合や、油が漏れている場合は、DIYで本体をまるごと交換する方が工賃などが必要ない分、お得です。
ドアクローザー本体の費用は、約5,000~1万円で主に取り外しに使用する電動ドリルドライバー或いはインパクトドライバーが約2,000~1万円です。
一般的なドライバーでもドアクローザーの交換は可能で、その場合は500~2,000円程度で入手できます。ただし、取り外す際に力が必要だったり、ネジ穴が馬鹿になっていることもあります。古い住宅で古いドアクローザーを交換するときは、戸枠やネジ穴の状態もよく観察しておきましょう。
電動のインパクトドライバーなどは、他のことにも使えるので、あれば便利です。
▼関連ページ業者に依頼する場合
専門業者にドアクローザーの修理・交換を依頼する場合、費用は依頼する業者によって大きく異なります。ここでは、鍵屋鍵猿の料金を紹介させていただきます。
| ドアクローザーの修理 | ¥8,800~(税込み) |
| ドアクローザーの交換 | ¥16,500~(+部品代・税込み) |
| ドアクローザーの新規取付 | ¥16,500~(+部品代・税込み) |
金額に大きく幅がある理由は、ドアクローザーといってもさまざまなメーカーや種類があり、それによって必要な部品代が異なるからです。
また、現場までの出張費がかかるケースもあります。出張費は、業者によってまちまちで料金に含まれていたり別途支払いが必要であったりするため、一概にはいえませんが、5,000円くらいから9,000円近くがよく見かける料金です。
ちなみに、ホームページなどに記載されている料金は最低料金となっているケースが多い傾向です。そのため、ドアクローザーの状態や種類次第では記載されている金額よりも高額になります。
気になる場合は、あらかじめ見積もりを出してもらうと安心でしょう。
ドアクローザーの修理は業者への依頼がおすすめ!
ドアクローザーの修理や交換をする場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
専門業者であれば短時間で作業を完了でき不備なく取り付けることができます。DIYでドアクローザーの修理や取り付けを行う場合は、脚立に乗って作業することが必要です。
高所作業となるため、慣れていない人がDIYをすると落下してケガをするリスクがあります。
また、初めてドアクローザーを交換する場合は、自宅の玄関ドアと合わないものを購入してしまう可能性もあるでしょう。再度ドアに合ったドアクローザーを買い直さなければならないため、費用が無駄になりかねません。
たしかに、DIYなら業者へ依頼するよりも費用を抑えることができます。しかし、慣れない作業で部品を買い直したり修理に何日も費やしたりするのでは、本末転倒です。
スムーズにドアクローザーの修理や交換をしたい場合は、ぜひ鍵猿にご相談ください。スタッフはドアクローザーの交換や新規取付けの経験・実績が豊富で、メーカーが廃業してしまったり、廃番になった商品の交換も可能です。
部品も車載在庫として確保するようにしていますので、最短即日の対応が可能です。急にドアクローザーの不具合が起きた場合は、ぜひ一度「鍵猿」まで気軽にお電話ください。
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