サムターン回しとは?空き巣の手口と防止対策を解説!
この記事でわかること
- サムターン回しの手口と仕組み
- サムターン回しの被害に遭いやすい住宅の特徴とリスク
- サムターン回しの効果的な防止対策
- 賃貸物件でもできるサムターン回しの対策
- サムターン回しの被害に遭った際の正しい対処法
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
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近年、防犯対策の話題で耳にする「サムターン回し」とは一体何なのでしょうか。これは鍵を使わずに玄関ドアを開ける空き巣の手口の一種で、ドア外側から室内側のつまみ(サムターン)を直接回して解錠してしまう犯行手段です。
かつて空き巣の主流だった鍵穴から特殊工具で解錠するピッキングが防犯性の高いディンプルキーなどの普及で難しくなり、代わりに増えたとされるのがこのサムターン回しです。本記事では、サムターン回しの詳しい手口や被害のリスク、防ぐための対策やグッズについてプロの視点で解説します。自宅の防犯力を高め、空き巣被害を未然に防ぎましょう。
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目次
サムターンとは何か?役割や構造を理解しよう

サムターンとは、ドアの室内側についている小さな回転式のつまみのことです。鍵を使わずに内側からドアの施錠・解錠を行うための部品で、一般的な玄関ドアにはほとんど付いています。形状は平たいツマミで、垂直や水平に90度回転させることで鍵の開け閉めができます。

玄関ドアの場合、外側には鍵穴(シリンダー)があり、内側にはサムターンがセットになっているのが普通です。 サムターンは家の中から手軽に鍵の開閉ができて非常に便利ですが、「つまんで回すだけ」で解錠できる構造でもあります。
本来は内側にいる家人のための機能ですが、このサムターンに外部から何らかの方法で触れることができれば、いとも簡単に鍵を開けられてしまう、というところが犯罪に悪用されています。
しかし、昨今では様々なサムターンが錠前メーカー各社などから販売されています。なかでも「防犯サムターン」と呼ばれる類は通常サムターンのように「つまんで回す」だけでは解錠できず、ボタンを指で押す必要があったり、特殊な操作が必要なものもあります。
防犯サムターンについては下記記事で詳しく説明していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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サムターン回しとは?ピッキングとの違い

サムターン回しとは、上述のサムターンを外部から直接回転させて玄関錠を解錠する空き巣の手口です。鍵穴からではなくドアの郵便受けやのぞき穴、隙間、またはドアそのものに穴を開けるなどして工具を差し入れ、室内側のサムターンを不正に操作する犯行手段になります。
言い換えれば、「家の中から開けるためのつまみ」を外から無理やり回すことで鍵を開けるという非常にシンプルかつ大胆な方法です。
かつて多発したピッキングとサムターン回しにはいくつかの違いがあります。ピッキングは専用の工具を鍵穴に差し入れてシリンダー錠を解錠する技術で、熟練が必要ですが痕跡が残りにくいという特徴がありました。
一方、サムターン回しは鍵穴を一切使わず物理的にサムターンに触れる犯行です。そのためドアに穴を開けたり部品を取り外すなど、多少の破壊行為を伴う場合が多く、手口によってはドアや周辺に傷がつく痕跡が残ることもあります。
いずれの方法も法律的には窃盗目的の不正開錠行為であり明確な犯罪です。また、ピッキング用具やサムターン回し用具などの特殊開錠工具を所持すること自体が法律で禁止されています。一般の人が正当な理由なくサムターン回し用の工具を購入・所持すれば、それだけで「特殊開錠用具所持禁止法」に違反し処罰対象となります。
つまりサムターン回しはピッキング同様に違法な侵入手段であり、工具の所持も厳しく取り締まられているのです。 なお、近年の侵入窃盗の傾向を見るとサムターン回しによる被害件数は減少傾向にあります。警察庁の統計では「特殊開錠用具による解錠」(サムターン回しやピッキング等)は年々少なくなっており、令和2年(2020年)では全国で57件ほどと報告されています。
これは10年前(平成23年)の329件から大幅に減っており、防犯意識の高まりや対策製品の普及によって犯行が難しくなっている手口といえます。しかし被害がゼロになったわけではありません。鍵をかけ忘れる「無締り」や窓のガラス破りに比べれば件数は少ないものの、油断は禁物です。自宅の構造や鍵の種類によっては依然としてサムターン回しのリスクが存在するため、しっかりと対策を講じておく必要があります。
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サムターン回しの主な手口・侵入方法
では、空き巣は具体的にどのようにしてサムターンを外部から回すのでしょうか。サムターン回しの手口には大きく分けて4〜5種類のパターンがあります。ここでは代表的な方法を順に解説します。
郵便受け(ドアポスト)から手を入れる方法
玄関ドアについている郵便受け(ドアポスト)を悪用する手口です。郵便受けは外から郵便物を投函し室内で受け取れる便利な設備ですが、その投入口は外と室内を繋ぐ開口部でもあります。犯行ではまず郵便受けのフタを開け、そこから工具を差し込んでサムターンを回すことを狙います。
多くの場合、そのままでは腕や工具が入らないため、バール(棍棒状の工具)などで郵便受け自体を壊したり投入口を広げたりして、中に手や器具を突っ込んでサムターンを直接回します。 もちろん郵便受けを破壊する際には相応の音が出ますし非常に目立つ行為なので、犯人にとってリスクが「中」程度の手口とされています。
しかし郵便受けの位置によっては穴を大きく広げれば手が届いてしまうケースもあり危険です。特にドアの内側に郵便受け用の箱やカバーがなく、投函口から室内が直接見えてしまうような古いドアは要注意です。実際に郵便受けから侵入された事例もあるため、後述する対策で郵便受け部分の防犯も検討しましょう。
ドアスコープ(のぞき穴)を外す方法
玄関ドアに付いている小さな「のぞき穴」(ドアスコープ)を外して侵入する手口もあります。本来、ドアスコープは外側から簡単に取り外せない構造ですが、実はコインやドライバー等を使って外側から無理やり回せば外れてしまうものもあります。
犯人はドアスコープを取り外してできた穴から特殊な工具(針金やフック状の器具など)を差し入れ、内側のサムターンを引っ掛けて回します。この方法はドアに小さな穴が開くだけで体を入れる必要がないため、犯行中の姿を見られにくいという特徴があります。また工具でサムターンを回す際も比較的音が出にくく、周囲に気づかれにくい傾向があります。そのため、不幸にも犯人が作業している瞬間を目撃できなければ、静かに侵入されてしまう危険がある手口です。
ただしドアスコープ付近を不審な工具でいじっている姿は一目で空き巣と分かりますから、犯人側も素早く作業を終える必要があります。外から簡単に外れる古いタイプのドアスコープを使っている場合は、後述の対策で防犯仕様のものに交換することをおすすめします。
▼関連ページドアと枠の隙間から工具を入れる方法
ドアとドア枠のわずかな隙間に細い金属工具を差し込み、サムターンまで届かせて回してしまう手口です。これは古い住宅の玄関ドアなどで、ドアと枠の間に数ミリ程度の隙間がある場合に狙われます。
特殊な細長い工具を差し入れられるだけの隙間があれば、ドアに穴を開けなくてもサムターン回しが可能になってしまうのです。この方法の怖いところは、ドアに穴を開けたり部品を壊したりしないため侵入の痕跡がほとんど残らない点です。
工具を差し込まれた痕すら目立たず、外見上は鍵を開けて入られたのと変わらない状況になることもあります。その上、穴あけの時間も不要で音も静かなので、犯人にとっては短時間で済む手口です。近年建てられた防犯性の高い住居ではドア周囲の隙間はほとんどありませんが、築年数の経った戸建てや古いアパートなどでは要注意です。
「ドアの立て付けが悪くて少し隙間がある」というご自宅は、この方法による侵入リスクがあることを認識しておきましょう。
ドアに穴を開けてサムターンを回す方法
玄関ドアそのものに穴を開け、そこから工具を差し込んでサムターンを回す荒っぽい手口です。具体的には、ドアの鍵付近の位置に電動ドリルやキリを使って穴を開け、その穴から針金やフック棒などを差し入れてサムターンを操作します。
郵便受けやドアスコープが無いドア、あるいはドアと枠に隙間が全くない頑丈なドアの場合でも、強引に穴を開ければサムターン回しが可能になるわけです。ドアに穴を開ける際には多少なりとも音が鳴りますが、電動ドリルを使えばわずか1~2分程度で解錠に至るケースもあるといいます。
事前に周囲の下見をして人がいない時間帯を狙えば、短時間の作業で侵入できてしまうのです。特に木製ドアや薄い金属製ドアの場合、ハンドドリル(手動式のドリル)でも比較的静かに穴を開けられてしまうため注意が必要です。
犯人にとっては工具さえ持ち込めば強硬突破できる手段ですが、ドアに穴を開けるのは目立つので本当に最後の手段とも言われます。とはいえ実行されてしまえばドアに大きな損傷が残り、修理費用もかかる悪質な犯行です。
その他の侵入方法(ガラス破り等)にも注意
厳密には「サムターン回し」とは異なりますが、玄関ドア周辺の構造によってはドアのガラスを割って直接手を入れて開錠されるケースもあります。ドア自体に採光用の窓ガラスがはまっている場合や、玄関脇に細長いガラス窓(サイドライト)がある場合は、そこを破壊されてサムターンを回される危険があります。
こちらは工具の技術も要らず大きな音が出ますが、物理的に素早く侵入できる方法のため、人目につきにくい立地では油断できません。また玄関以外にも、空き巣は窓からの侵入や勝手口ドアのこじ開けなど様々な手口を使います。
令和2年のデータでは、施錠し忘れた無締り(鍵のかけ忘れ)による侵入被害が最も多く約4割を占め、次いでガラス破りが約3割と報告されています。特殊工具を使うサムターン回しやピッキングは全体から見ると少数派ですが、これは裏を返せば「鍵をかけない家や窓ガラスの弱い家がまだまだ多い」ことを示しています。
どんなに高性能な鍵をつけていても、鍵をかけ忘れては意味がありません。基本中の基本ですが玄関ドアや窓の確実な施錠を習慣づけることが、防犯の第一歩です。
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サムターン回しの被害状況とリスク

サムターン回しは特殊な工具を使った侵入手口の一つで、被害件数は以前より減っているものの、いまだに油断は禁物です。ここでは、どのような住宅が被害に遭いやすいのか、痕跡は残るのか、万が一侵入された場合のリスクについて詳しく解説します。
被害に遭いやすい家の特徴
サムターン回しは前述の通り特殊な器具や技術を要するため、無施錠やガラス破りに比べれば発生件数は多くありません。しかし防犯対策が不十分な玄関ドアは狙われやすい傾向があります。具体的には以下のようなケースは要注意です。
- サムターンが丸出しになっている玄関ドア
内側のサムターン周りに何のカバーもなく、郵便受けやドアスコープ、ドアの隙間などから工具を入れればすぐ触れてしまうドアは標的になりやすいです。 - 1つの鍵しか付いていないドア
補助錠などがなくワンドア・ワンロックの玄関は、侵入に時間がかからないと判断され狙われがちです。逆に二重ロックの家は犯人に敬遠される傾向があります。 - 古い建物でドア周りが脆弱
ドアと枠の隙間が大きい、ドア材質が木製で穴を開けやすい、郵便受けに内箱がない等、構造上の弱点が多い家もリスクが高まります。 - 留守がちで防犯意識が低いと見える家
ポストに郵便物が溜まっている、新聞受けに新聞が差しっぱなし、夜間も玄関灯が消えている、といった家は留守と判断され犯行対象になりやすいです。
上記に心当たりがある場合は要警戒です。特に最近では主な侵入手段がピッキングからサムターン回しに移行しつつあるとも言われており、ピッキング対策済みの家ほど代わりにサムターン回しを狙われる可能性があります。「うちはピッキング防止のディンプルキーだから安心」と思わず、サムターン回しにも目を向けましょう。
サムターン回し被害の痕跡は残る?気付きにくいケースも
実際にサムターン回しで侵入被害に遭った場合、その痕跡は手口によって様々です。ドアに穴を開けられた場合は一目瞭然で大きな穴やキズが残ります。また郵便受けを壊された場合も破壊跡が明らかです。こうした場合は帰宅時にすぐ異変に気付くでしょう。
一方、ドアスコープを外して侵入された場合は厄介です。犯人が侵入後にドアスコープを元通り取り付けて逃げてしまうと、一見して異常がわからない可能性があります。「気づかないうちに空き巣に入られて物を盗まれていた…」ということにもなりかねません。
また、ドアと枠の隙間から器具を入れるタイプの犯行も、工具を差し入れた際にできるわずかな金属の擦り傷程度しか痕跡が残らず、被害に気付きにくいです。 不審者に狙われた兆候としてチェックしたいのは、玄関ドア周辺の見慣れない傷です。
例えばドアスコープの周囲に傷がついていないか、郵便受けの蓋やドアの縁にこじ開けられたような跡がないか確認しましょう。特に留守中だけでなく在宅中でも侵入されるケースがあるため注意が必要です。犯人が物音を立てず忍び込んでくると、家の中にいても気付かない恐れがあります。後述するように在宅時の対策も重要です。
万一侵入された場合の被害と危険性
サムターン回しで侵入された場合、窃盗被害はもちろん居合わせた人が鉢合わせになれば危害を加えられるリスクもあります。幸いサムターン回しは難易度が高く発生件数も減少傾向ですが、だからといって安心はできません。
防犯意識が低い家は今でも格好の標的となりますし、犯人側も新たな手口を考えてくる可能性があります。日頃から玄関の防犯状況を点検し、弱点があれば早めに補強することが大切です。
サムターン回しを防ぐための効果的な対策

サムターン回しを防ぐ基本コンセプトは、「サムターンに外から触れさせないこと」と「仮に触れられても回せないようにすること」の二点です。具体的には以下のような対策方法があります。できるものから順に実践して、大切な家を空き巣から守りましょう。
サムターンカバーを取り付ける
最も手軽にできる対策が、サムターンカバーを付ける方法です。サムターンの周囲を覆うカバーを室内側につけておくことで、郵便受けやドアスコープ等から器具を突っ込まれてもサムターンを直接つかめなくする効果があります。
犯人が工具を引っ掛けようとしても空振りしやすくなり、うまく回せないうちに断念させる狙いがあります。また、工具がカバーに当たってカチャカチャと音が鳴るため犯行が発覚しやすくなり、未遂で終わったケースもあるようです。
サムターンカバーはホームセンターやネット通販で数百円〜数千円程度で購入可能で、簡単なものならドライバー不要で貼り付けるだけで設置できます。ペットボトルや空き缶で自作する方法も紹介されています。
非常にお手軽な反面、材質はプラスチックやアクリル製が多いため強引に破壊されたりバーナーで炙られたりすると溶かされて突破される恐れがあります。実際に犯人がドアに穴を開けてバーナーでカバーを焼き切り、中のサムターンを回したケースも報告されています。
したがってサムターンカバーはあくまで第一段階の防御と考え、他の対策と組み合わせることが重要です。とはいえ付けないよりは遥かに防犯性が高まりますので、特にサムターンむき出しのドアにはまずカバー設置を検討しましょう。
郵便受けに施錠や目隠しをする
ドアに郵便受けが付いている場合、その部分の防犯対策も欠かせません。具体的には郵便受けの内側に受け箱を設置し、さらに箱に施錠する方法があります。内側に鍵付きの郵便受け箱を付けておけば、外から郵便口を開けても手や工具を差し込むことはできません。
また外から室内を覗かれる心配も減り、不在かどうか悟られにくくなる効果もあります。既に郵便受け用の内箱がある場合は必ずフタを閉めてロックしておきましょう。もしドア内側に何もなく投函口が剥き出しの場合は、市販の郵便受けカバーや目隠し板を取り付けることをおすすめします。
古い住宅には内箱なし・目隠し無しの郵便受けもありますが、その場合放置すると大変危険です。賃貸住宅で勝手にネジ留めできない場合も、磁石や両面テープで固定できる簡易なカバーがありますので活用してください。
郵便受けは便利な反面、防犯上は「穴の開いた弱点」でもあります。不要であれば入口自体を塞いでしまうのも一つの手です。実際に使っている場合も、防犯グッズでしっかり補強しておきましょう。
防犯仕様のドアスコープに交換する
玄関のドアスコープを防犯タイプの製品に取り替えるのも効果的です。防犯ドアスコープは外側から外そうとしてもリングが空転して空回りし、簡単には取り外せない構造になっています。
つまり犯人がコインなどで回そうとしても外れず、器具を挿入することができないためサムターン回しを防止できます。交換は既存の穴に合うサイズの製品を選んでねじ込むだけなので、DIYが得意な方なら自分で取り替えることも可能です。費用も数千円程度からあります。
また、防犯ドアスコープの中には内側にカバー付きのタイプもあります。普段は内側からカバーを閉じておけば、外から覗かれて室内の様子を探られる心配もありません。泥棒は留守を狙うため、ドアスコープから家の中が暗いかどうか確認することがあります。カバーで遮れば昼間でも暗く見えるので、不在かどうか悟られにくくなる効果も期待できます。
補助錠を追加して1ドア2ロックにする
メインの鍵とは別に補助錠を取り付けて1つのドアに鍵を2カ所つける1ドア2ロックも有効です。空き巣は侵入に時間がかかる家を避ける傾向があり、「鍵が多い=解錠に手間取る」と視覚的にアピールすることで犯行を諦めさせる狙いがあります。
警視庁の調査でも「侵入に5分以上かかると約7割の犯人があきらめる」というデータがあり、二重ロックはそれ自体で強い抑止力になります。補助錠には後付けできるディンプルキー式のシリンダー錠や、内側から施錠する内締まり専用錠、さらには工具不要で貼り付ける簡易式の補助錠まで様々な種類があります。
持ち家であればドアに穴あけ加工して本格的な補助錠を増設することもできますが、賃貸住宅では勝手にドアに手を加えて穴を開けるのは難しいでしょう。その場合、ドアに貼り付けるだけの簡易補助錠を利用したり、大家さんや管理会社に相談して許可を得てから設置するようにしてください。
補助錠をつける位置は、メイン錠から離れた上部か下部に付けるのが効果的です。二重ロックにすると、自宅の防犯力が格段にアップします。玄関ドアにまだ1つしか鍵が無い場合は、ぜひ検討してみてください。
▼関連ページ防犯性能の高いサムターンに交換する
サムターン自体を防犯性の高い特殊な製品に交換する方法もあります。先述したように一般的なサムターン(標準サムターン)は摘みをひねるだけで誰でも回せてしまいますが、防犯サムターンはひねる以外の操作を組み合わせないと回らない構造になっています。
代表的な例を挙げると、押しボタン式(押し込みながら回さないと解錠できない)や、空転式(鍵を挿して操作しないと空回りして解錠できない)といったタイプです。例えば「押しボタン式」の防犯サムターンでは、摘みの中央に小さなボタンがあり、これを押し込みながら同時に摘みを回さないとロックが開きません。外部から工具で摘みだけ回そうとしてもボタンを押していないため空転してしまい、解錠できない仕組みです。
一方「空転式」の防犯サムターンは、通常は摘みを回しても鍵が開かないフリー状態になっており、室内側でも鍵を差し込むか特定の操作をしないとサムターンが連動しない構造です。どちらのタイプも外部からのサムターン回しをほぼ無効化できます。
他にも摘みごと着脱できるサムターンもあります。外出時に摘み部分を取り外してポケットに持ち歩ける仕組みで、留守中は物理的にサムターンが存在しない状態にできます。この場合、仮に犯人がドアに穴を開けて手を突っ込んでも摘み自体が無いため回しようがなく、非常に高い防犯効果を発揮します。
防犯サムターンへの交換は製品代と工賃でそれなりの費用がかかりますが、空き巣対策として有力な方法です。ただしドアの錠前の種類によって取り付けられる製品が限られるため、対応するものを選ぶ必要があります。知識のない方は鍵業者に相談して適合する防犯サムターンを取り付けてもらうと良いでしょう。
▼関連ページドアの隙間を埋める・ガードプレートを設置する
ドアと枠の間に隙間がある場合は、隙間塞ぎ用のプレート(ガードプレート)を取り付けることで工具侵入を防げます。ドアの縁に金属製のL字アングルや専用プレートを固定し、隙間をふさぐことで針金などが入らないようにするものです。
こちらもホームセンターなどで購入できますが、ドアや枠へのネジ留めが必要な場合が多いため、賃貸では事前に許可を取りましょう。 また、ドア自体の強度アップも検討してください。穴を開けられにくい堅牢な玄関ドア(厚みのある金属製ドアや複層構造ドア)に交換できれば理想的ですが、現実には難しいことも多いでしょう。
その場合、せめてドアの鍵周辺部に補強プレートを貼り付けるなどして、ドリルで穴を開けにくくする工夫もあります。さらに、玄関ドアにガラス窓がある家庭では防犯フィルムを貼ることを強くおすすめします。防犯フィルムを貼ったガラスは割れにくく、割れても破片が粘着して穴を開けにくくなるため、窓ガラスから手を入れる犯行を大幅に遅延させられます。
加えて、普段から玄関周りを整理しておくことも大事です。不要な脚立や工具が庭や玄関先に出しっぱなしになっていると、それが犯行に利用される恐れがあります。玄関の鍵以外の防犯も含め、総合的に住まいの安全性を高めましょう。
防犯アラームやセキュリティサービスを利用する
物理的な鍵対策に加え、防犯アラームやホームセキュリティサービスの導入も検討しましょう。窓やドアに開閉センサー付きアラームを取り付けておけば、誰かが扉を開けた時に大音量で警告音が鳴り、犯人を威嚇できます。
また玄関ドアに衝撃を検知する振動アラームを貼っておけば、ドリルで穴を開けようとした振動を感知してブザーが鳴るものもあります。数千円程度で買える簡易アラームでも音で侵入者を驚かせ撃退する効果は絶大です。
さらに本格的に防犯を考えるなら、警備会社のホームセキュリティに加入する方法もあります。玄関や窓にセンサーを設置し、異常があれば自動通報・警備員駆けつけという体制を整えれば、プロが守ってくれる安心感があります。月額費用はかかりますが、留守がちな家庭や一戸建てで不安な方には有力な選択肢でしょう。警備会社のステッカーを玄関に貼っておくだけでも犯人への抑止力になります。
最後になりますが、どんなに防犯グッズを揃えても戸締りを怠れば意味がありません。短時間の外出でも必ず鍵を二重にかける、郵便受けの施錠を習慣にする、センサーアラームのスイッチを入れるなど、日々の心がけが最大の防犯策です。機械任せにせず、「自分の家は自分で守る」という意識を持って対策を実践してください。
賃貸住宅でのサムターン回し対策はどうする?

賃貸物件にお住まいの場合、持ち家と比べて自由に防犯工事ができないケースも多いでしょう。しかし工事不要でできる対策もたくさんあります。まずサムターンカバーの設置や郵便受けの目隠し、ドアスコープ交換といった原状回復可能な対策は積極的に行いましょう。これらは退去時に外せば元に戻せるものがほとんどなので、大家さんの許可なく取り付けても問題にならない場合が多いです。
一方、補助錠の追加やドアへの穴あけ加工など恒久的な変更が必要な対策は、必ず事前に大家または管理会社に相談してください。了承を得ずに勝手に工事するとトラブルになる可能性があります。相談すれば「後付けの簡易補助錠ならOK」「ドア交換のタイミングで防犯仕様にする」など協力してもらえるケースもあります。
賃貸でもできる範囲での防犯は借主の責任です。窓の戸締りはもちろん、玄関にもできる限りの対策グッズを取り付けておきましょう。最近は貼るだけの補助錠や、ドアノブに引っ掛けるだけで内側からロックできる簡易バー、ドアの内側に立てかけてこじ開けを防止する突っ張り棒タイプの製品など、工事不要グッズが豊富に市販されています。
また音で威嚇するアラーム類も賃貸で大いに役立ちます。費用をかけず工夫次第でできることは沢山ありますので、「賃貸だから何もできない」とあきらめず、防犯意識を持って対策してみてください。
サムターン回し防止対策にかかる費用はどれくらい?

防犯対策を施す際に気になるのが費用面です。大まかな費用相場を把握して、予算に合った方法を選びましょう。
- サムターンカバー
製品自体の価格は安く、簡易なものなら 500~2,000円前後で購入できます。自作するならほぼ無料です。取り付けも自分で行えば工賃不要です。 - 郵便受け用防犯グッズ
郵便受け内箱(メールボックス)は 3,000~5,000円程度、簡易目隠しカバーなら 1,000円前後からあります。こちらも自分で取り付け可能です。 - 防犯ドアスコープ
製品価格は 2,000~4,000円程度が一般的です。DIY交換が難しければ業者に依頼できますが、その場合の工賃は出張費込みで 5,000~10,000円程度が目安でしょう。 - 補助錠の追加
製品によりますが、後付けシリンダー錠なら 5,000~15,000円程度、貼り付け式補助錠なら 2,000円前後で手に入ります。本格的な補助錠増設を業者に頼むと、部材費・工賃込みで 2~3万円前後になることが多いです。 - 防犯サムターンへの交換
製品単体の価格は 5,000~10,000円程度ですが、対応する錠前の種類やメーカーによって変わります。専門業者に交換を依頼すると、商品代と工賃を合わせて 1~2万円以上は見ておいた方が良いでしょう。高機能タイプほど高価になります。 - ガードプレート設置
プレート自体は 数百円~1,000円台と安価ですが、取り付けに工賃が発生する場合は 5,000円程度加算される可能性があります。隙間の大きさによってオーダーメイドになると割高です。 - 防犯フィルム
窓ガラス1枚あたり 数千円~1万円程度(サイズによる)。DIY施工もできますが、難しければ業者施工で別途工賃がかかります。 - 防犯アラーム
窓用振動センサーや開閉チャイムは 1個あたり2,000円以下で買えるものも多いです。ホームセキュリティサービスは契約内容によりますが、初期費用数万円+月額数千円のプランが主流です。
以上は概算ですが、防犯対策グッズそのものは意外と低コストで導入できるものが多いです。特にサムターンカバーや補助錠などは数千円程度ですぐ始められます。
一方で鍵交換や本格的な工事を伴うものは数万円単位となります。しかし空き巣被害に遭えば何十万円もの損失になりかねません。防犯対策への投資は被害防止の保険と考えて、必要な部分には惜しまず予算を充てることをおすすめします。まずは手軽にできることから始めて、徐々に強化していきましょう。
万が一サムターン回しの被害に遭ってしまったら…?

しっかり対策していても、絶対に被害が起きないとは言い切れません。もし不幸にもサムターン回しで空き巣に入られてしまったら、冷静に以下の対処を行いましょう。
在宅中に侵入された場合
まず第一に身の安全を確保してください。犯人と鉢合わせしてしまったら非常に危険です。すぐに家の外に避難し、近所に助けを求めつつ110番通報しましょう。マンションやアパートなら非常用の避難ハシゴやベランダ伝いに隣室へ逃げる方法もあります。
とにかく犯人と対峙しないことが最優先です。外に避難できたら人通りの多い明るい場所で警察の到着を待ちましょう。犯人が去った後でも怖い思いをされたと思いますが、落ち着いて警察の指示に従ってください。
留守中に侵入された場合
帰宅して鍵が開かない、ドアに穴が開いている、室内が荒らされている等の異常に気付いたら、家に入らずその場で警察に通報しましょう。犯人がまだ室内に潜んでいる可能性も否定できません。
警察が来るまで玄関ドアは開けず、室内の物にも一切触れないでください。現場保存が鉄則です。警察が到着したら被害状況を確認し、一緒に室内を検分しますので、指示に従いましょう
警察への届出・証明書の発行
被害に遭ったことが判明したら、警察で盗難届を出します。警察から「盗難届出証明書」または「届出受理番号」を受け取りましょう。これはクレジットカードの不正利用を防ぐ手続きや盗難保険の請求、再発行手続き(運転免許証など)の際に必要になります。大事な書類なので無くさないよう注意してください。
二次被害の防止
警察の現場検証が終わったら、早急に玄関の修理・鍵交換などの処置を行いましょう。犯人に合鍵を作られたり再侵入されたりしないよう、壊されたドアや鍵は放置せず速やかに専門業者に修理を依頼します。大家さんにも連絡し、今後の防犯対策について相談してください。
複数の対策で空き巣の侵入をシャットアウトしよう

「サムターン回し」とは、玄関ドア外側から工具を使って内側のサムターンを回し、鍵を開けてしまう空き巣の手口です。ドアスコープや郵便受け、ドアの隙間などわずかな盲点も見逃さず突いてくる犯行であり、過去にはドアに穴を開けてまで侵入された事例もあります。近年は件数こそ減少していますが、防犯対策の不備につけこまれる危険は常に存在します。
しかし裏を返せば、こちらが十分な対策を施して「隙をなくす」ことでサムターン回しは防げる可能性が高いとも言えます。実際、サムターンカバーの設置や補助錠の追加などいくつかの対策を組み合わせれば、犯人にとって非常に手間のかかる玄関になり犯行を諦めさせることができます。まずは簡単にできる対策から実践し、順次レベルアップさせていきましょう。
鍵を最新の防犯性の高いものに交換する、防犯グッズを活用する、そして日頃から戸締りを徹底する。こうした基本と対策の積み重ねが空き巣被害を遠ざけ、家族と財産を守ることにつながります。幸いサムターン回し対策の方法は数多く存在し、費用も手頃なものが多いです。できることから始めて、空き巣に「この家は諦めよう」と思わせる鉄壁の防犯体制を築きましょう。
もし「自分で対策するのは不安」「専門家に相談したい」という場合は、ぜひ鍵屋の鍵猿に相談することも検討してください。鍵猿では、防犯性能の高い鍵への交換や補助錠の取り付けなど幅広く対応しています。出張費・見積り無料で24時間365日対応しておりますので、サムターンのことで何かお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。
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