ツーロック(二重ロック)で玄関鍵の防犯対策を強化!特徴や補助錠をプロが解説
この記事でわかること
- ワンドアツーロック(二重ロック)の特徴
- ワンドアツーロック(二重ロック)にするための方法
- 気を付けるポイントとは
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
「空き巣対策のために、玄関の鍵をツーロック(二重ロック)にしたい」とお考えではないですか?
自宅の安全を守るために最も重要かつ対策が必要な箇所のひとつが、玄関の鍵です。
玄関の鍵が一つだけの場合、空き巣に入られる確率は高くなってしまいます。
本記事では、防犯性を高めるワンドアツーロックの特徴や効果、補助錠の種類などについて鍵のプロが徹底解説します。
鍵の強化をプロにお任せしたい場合もご安心ください。鍵の専門業者「鍵猿」に防犯対策の依頼ができます。
まずはお気軽にお電話ください。
目次
ワンドアツーロック(二重ロック)の特徴
ワンドアツーロックとは、1つのドアに2つ(もしくはそれ以上)の錠を取り付けることを指す言葉です。
ダブルロック、二重ロックという表現も使われますが、意味は変わりません。
ワンドアツーロック(二重ロック)は防犯性が高まるため空き巣対策に有効であり、警察庁も一般家庭に対して推奨している防犯対策です。
ツーロック(二重ロック)なら侵入に時間をかけさせられる
空き巣の手口として、ドアの鍵をピッキングなどによって開錠し侵入するケースがあります。
ワンドアツーロックにしておくと、開錠しなければならない鍵が増えるため、ピッキングの作業に時間がかかります。
侵入に時間がかかると判断すれば、それだけでも空き巣は犯行を諦めやすくなる効果が期待できるのです。
警察庁の住まいる防犯110番によると、侵入に5分以上かかると判断した場合、約7割(68.5%)が犯行を諦めるというデータがあります。
2つ鍵があることで防犯意識の高さをアピールできる
ワンドアツーロックは、その家の防犯意識の高さをアピールする役割も持っています。
ドアに鍵が複数ついていれば、空き巣は窓など他のルートからの侵入も躊躇するでしょう。
防犯性の高い家は空き巣に狙われにくい
家に侵入できても防犯ブザーが鳴ったり、セキュリティ会社が駆けつけたりするなどの対策をしているかもしれないと考えるためです。
わざわざ防犯対策がしっかりとしていると考えられる家を空き巣は狙いません。
ワンドアツーロックは、ドアからの侵入を防ぐ以上の効果を持っているといえるでしょう。
種類の違う鍵を二重に取り付けることで防犯性アップ
同じ種類の鍵を2つドアに取り付けるケースがよく見られます。
種類の異なる鍵を取り付けることで、より防犯性が高まります。
もし同じ鍵だった場合、ピッキングの方法も同じになるため、空き巣にとっては解錠がしやすいのです。
1種類の鍵を紛失しても、カンタンに侵入されない
また、万が一鍵を紛失して第三者に拾われた場合も、1種類手元にあれば簡単に侵入されることはありません。
特に玄関付近が周囲から見えないよう塀が高くなっている家や植木などがある家の場合には、空き巣の格好の狙い目となってしまいます。
異なる鍵を取り付けて防犯性を高めるのもおすすめです。
ワンドアツーロック(二重ロック)にするための方法
ワンドアツーロックにするための方法で最も簡単なのは、補助錠の設置です。
その他、鍵穴を増やす方法や、鍵穴がないタイプの錠を取り付けるといった選択肢もあります。
それぞれの特徴や設置方法などについて解説します。
簡易な補助錠の追加
補助錠とは、ドアにすでに付いている鍵(主錠)の補助として、あとから取り付ける鍵のことです。
簡易的な補助錠であれば、ホームセンターなどでも取り扱っており、ネット通販で購入することも可能です。
大掛かりな設置工事などを必要とせず、ドライバー1本で取り付けられる補助錠や、穴を一切開ける必要のない補助錠もあります。
補助錠の取り付けはカンタン
補助錠の取り付け自体は、誰でも簡単にできます。
大胆な施工が難しい賃貸物件であっても、簡易的な補助錠であればすぐにワンドアツーロックを実現することが可能です。
退去の際には取り外し、原状回復がしやすい点もメリットです。
面付補助錠の追加
面付補助錠は、ドアの正面側にだけ穴を空けて設置するタイプの鍵です。
ドアの側面に掘り込みを入れる必要がない為、比較的簡単に取り付ける事が可能です。
面付補助錠の追加
加えて、防犯性も高くて使い勝手の良いのが大きな特徴です。
その反面、デメリットとしては、面付けタイプの補助鍵が大きく存在感が出て、見た目が不格好になってしまいます。
よって、玄関ドアや勝手口など外観を気にされる方にはあまりおすすめできません。
鍵穴(シリンダー)の追加
ワンドアツーロックを実現するために、ドアに鍵穴を追加し、本締錠を取り付ける方法もあります。
新たな鍵穴や錠を取り付ける場合、簡易的な補助錠よりも解錠するのに手間がかかります。
また、力づくで開けることが難しくなるため、防犯性が高くなるのです。
取り付けはプロにお願いしよう
しかし、新たな錠前の設置は、電動工具を用いドアなどに穴を開ける作業がほぼ必須です。
慣れていなければ上手に行うことは難しいでしょう。
間違った方法で取り付けようとしたり、失敗してしまったりするとドアや建物そのものに傷が付くおそれもあります。
もし新たに鍵穴を追加するのであれば、鍵屋に依頼することで失敗もなく確実に取り付けることができます。
鍵穴のない錠前の追加
鍵穴のない錠前の追加も可能です。
キーレス錠などと呼ばれるもので、暗証番号で解錠したり、スマートフォンと連動させ、錠に触れることなく開けられるタイプのものもあります。
後付けが可能なため、これからワンドアツーロックにしたいと考える人の有力な選択肢の一つとなるでしょう。
防犯性が高い
そもそも鍵穴がなければ、空き巣はピッキングができません。
解錠を試すことなく空き巣に入ることを諦める可能性が高く、鍵穴のない錠前は「防犯性が非常に高い」といえます。
鍵穴のない錠前はプロに依頼しよう
キーレス錠の設置の際は、ドアに錠前を固定するための穴や、ドアの側面に受座などの金具を取り付ける必要があります。
鍵穴を追加する方法と同様に、工事には手間と知識と経験が必要です。
こうした作業に慣れていないのであれば、失敗を防ぐためにも、やはり鍵屋に依頼することをおすすめします。
玄関ドア以外もツーロックにできる
空き巣が侵入を試みる場所は玄関だけではありません。
例えば窓やベランダ、勝手口など、玄関以外にもあらゆる場所の防犯について意識し、強化しておくことが重要です。
窓やベランダに補助錠を取り付ける
窓やベランダなども、鍵が一つしか付いていない場合は補助錠を取り付けることにより、防犯性は格段に上がります。
また、窓やベランダにもともと設置されているクレセント錠は、防犯のためというより隙間を作らない為に設置されているケースが多いです。
防犯性の高い「クレセント錠」がおすすめ
防犯性の高いクレセント錠に交換されることもおすすめです。
例えば、ボタンが付いてるタイプのクレセント錠や、キーが付いているタイプ、ダイヤル付きのクレセント錠など、防犯性を高めるクレセント錠の種類は様々ございます。
ツーロック(二重ロック)にする際に気を付けるポイントとは
ここまで、ワンドアツーロックにするメリットや補助錠の種類を紹介してきました。
では、実際にワンドアツーロックにするにあたって注意すべきポイントを具体的に説明していきます。
防犯性の高い鍵を選ぶ
ディスクシリンダーのように防犯性の低い鍵を複数取り付けていても、効果は薄くなってしまいます。
防犯性を高めるためには、解錠に時間のかかる鍵を取り付けることが最大のポイントとなります。
防犯性の高い鍵を見分ける方法の一つに、「CPマーク」のチェックがあります。
CPマークとは、警察庁など国の機関と民間団体により合同で行われる会議の防犯性能試験に合格した建物部品にのみ表示することができるマークです。
CPマークが付いている製品は、侵入に5分以上かかるとされています。
面付補助錠を設置する・ドアに穴を開けてシリンダーを追加する場合、CPマークが表示されたディンプルキーなどを選択することで、一層高い防犯性を得られるでしょう。
賃貸住宅の場合は管理会社や大家さんに事前に確認する
マンションや賃貸アパートなどで補助錠を取り付ける際は、工事不要タイプのものだとしても、必ず管理会社や大家さんに確認をとりましょう。
工事不要の補助錠には、テープや接着剤で取り付けられるものがあります。
穴などは開けなくても、塗装を剥がしてしまう恐れはあります。
後々トラブルにならないよう、あらかじめ確認し許可を取っておくと安心です。
作業に不慣れであれば「鍵屋」へ依頼しよう
ホームセンターやネット通販で手に入れられる、自分で設置可能な補助錠であっても、DIYや施工などに慣れていないのであれば、鍵屋に依頼することをおすすめします。
もし失敗してしまうと、補助錠の本来持つ高い防犯性を発揮できなくなってしまうかもしれません。サイズ間違いで使えない場合や、付け直しや修繕等が必要になれば、余計に費用がかかってしまうでしょう。
専門業者に取り付けを依頼することで、トラブルを回避しつつ、防犯性の高いワンドアツーロックの実現が可能です。
リモコンタイプやスマートロックタイプもある!補助錠の種類
もし現在住んでいる家のドアを新たにワンドアツーロックにしたいのであれば、補助錠の設置をおすすめします。
補助錠とだけ聞くと、非常に簡易的で防犯性の低いものをイメージするかもしれません。
しかし、後付けの補助錠でも防犯性の高いものはいくつもあります。
空き巣対策として非常に有効な補助錠の種類を紹介・解説していきます。
面付きタイプ
ドアの壁面に新たな穴を開け、ネジで固定する種類の補助錠が面付きタイプです。
一見、簡易的な補助錠に見えますが、しっかりと固定される製品を選び正しく設置できれば、高い防犯性を発揮してくれます。
バールなどの工具でこじ開けることが難しい製品が多く、また、ピッキングが困難なディンプルシリンダーに対応しているものも多く出回っています。
1本の鍵で開け閉めも可能
新たな面付きタイプを取り付けた場合でも、シリンダーを入れ替えて主錠と同一にすることで、1本の鍵で開け閉めができるので大変便利です。
防犯性を考慮して、あえて別のシリンダーのままにするという選択肢もあります。
暗証番号タイプ
暗証番号を入力することで、解錠できるものが暗証番号タイプです。
鍵穴がないため、当然ピッキングができません。
バールなどの工具でわざわざこじ開けようとする空き巣も少ないため、空き巣対策としても大きな効果を発揮してくれるでしょう。
鍵を持ち運ぶ必要がない
また、面付きタイプのように新たに鍵を持ち歩く必要もありません。
よく鍵を落としたりなくしたりしてしまう人にとって、暗証番号タイプ導入は大きな安心感が得られるはずです。
注意点としては、暗証番号を忘れてしまうと家に入れなくなってしまう点です。
手帳やスマートフォンにメモしておくなど、忘れてしまったときの対策をしっかりとしておく必要があります。
リモコンタイプ
リモコンによる遠隔操作によって、施錠や解錠ができるものがリモコンタイプです。
センサーで鍵の開け閉めを行えるため、荷物を持っているときなどでも比較的操作がしやすい点がメリットです。
鍵を挿し込んだり暗証番号を打ち込んだりする作業がないぶん、比較的楽に解錠ができるでしょう。
スマートキータイプ
スマートキータイプは、スマートフォンなどを使用して遠隔で施錠と解錠を行うことができます。
新たに鍵を持ち運ぶ必要がなく、オートロック機能付きが多いため締め忘れる心配もありません。
バリエーションが豊富なため、自分の好みや生活スタイルなどにあった錠を選べる点もメリットです。
防犯性は高い
鍵穴はなく、頑丈な作りのものが多いので、高い防犯性を得ることもできます。
スマートキータイプは本体価格が高めですが、ご自身で簡単に取り付けられるタイプを選ぶと補助錠として取り入れやすいでしょう。
防犯性の高いワンドアツーロックを目指そう
家の玄関は、空き巣が狙う代表的な侵入経路のひとつです。
玄関からの侵入を阻止するためには、ワンドアツーロックによる防犯対策が効果的です。
簡易的な補助錠であっても、タイプや種類によっては設置が難しく失敗する可能性もあるので、取り付けの際には専門業者へと依頼すると安心です。
困ったら鍵猿にご相談ください!
より防犯性を高めたいのであれば、補助錠の選択も含め専門業者に相談した上で、自分の家やドアなどに合った鍵を設置することをおすすめします。
鍵屋の鍵猿は、防犯対策のご相談や、補助錠の設置依頼も承っております。
防犯性・価格・使用用途など、お客様それぞれに合った鍵を提案します。
まずはお気軽にお電話ください。
ツーロック(ダブルロック)に関するよくある質問
玄関ドアをツーロックにしたいけど、同じ鍵で施解錠できますか?
鍵の種類や在庫によってできる可能性がございます。
また、取り寄せの場合、少し納期をいただくこともございますので予めご了承ください。
賃貸で借りてる部屋をツーロックにできますか?
場合によっては可能です。
賃貸住宅にお住まいの場合、鍵を取り付けたり、交換する際は、大家さん・管理会社の許可が必要です。
交換や取り付けを勝手にした場合、あとあとトラブルに繋がってしまうので、前もって許可をもらっておきましょう。
穴開けを要する施工は許可されない場合でも、簡易的な補助錠の設置は許可をもらえる可能性が高いのでおすすめです。