家の鍵をなくしたときの6つの対処法!やってはいけないことも解説!

この記事でわかること
- 鍵をなくしたときの対処法
- 鍵をなくしたときにやってはいけないこと
- 鍵屋に交換や解錠を依頼するときの流れや費用相場
- 鍵をなくさなための対策
記事監修者

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
家の鍵を無くしてしまった。 この程度し、疲れて定期的に起こる事故の一つですが、実際にその場に立つと焦りと不安で手を打ちにくいもの。
この記事では、「鍵無くした」ときの正しい対処方法や注意点、次に同じことを起こさないための対策まで、詳しく紹介していきます。
目次
鍵を無くしたときの6つの対処法
では、鍵をなくしたときに具体的にどのように行動すれば良いのでしょうか。
もう一度身の回りを探す

一番先にやるべきことは、落ち着いて身の回りを細かく探すことです。 服のポケットの奥、バッグの隅、車の座席の隙間、洗面所やキッチン、トイレなど家の中の移動経路に注意しましょう。
焦っていると普段なら気づく場所も見落としがちなので、深呼吸して冷静に探してください。 家族や同居人に確認するのも有効です。
▼関連ページ外出していたら施設やお店にも連絡

外出中に無くした可能性がある場合は、立ち寄った施設や店舗にすぐ連絡しましょう。 スーパー、カフェ、レストラン、公共交通機関、図書館など、落とし物として届けられている可能性があります。 できるだけ早く連絡することで、第三者に悪用されるリスクを下げることができます。
警察に紛失届を提出

探しても見つからない場合は、警察署や交番に「遺失届(紛失届)」を提出しましょう。 これにより、後日鍵が発見された場合に連絡をもらえる可能性があります。
届出に必要な情報:
- 紛失した日時と場所
- 紛失物の特徴(鍵の種類やキーホルダーの有無など)
- 連絡先情報
また、届出を出しておくことで、万が一トラブルが発生した場合に自分が正しい行動を取った証拠にもなります。
管理会社や大家に報告する

賃貸物件の場合は、速やかに管理会社や大家に連絡することが重要です。 無断で鍵交換や業者に依頼してしまうと契約違反になる可能性があります。 指示に従って、適切な対応を進めましょう。
報告時のポイント:
- 紛失日時、場所、状況の説明
- 鍵の種類(オートロックか通常鍵か)
- 次に取るべき行動の確認
保険会社に相談する
契約している火災保険や個人賠償責任保険に、鍵の紛失補償が付いていることもあります。 カスタマーサポートに連絡して、保険対象になるか確認しましょう。 鍵交換や開錠作業の費用が補償される場合、自己負担を減らせる可能性があります。
鍵屋に連絡する

最終手段は、鍵の専門業者(鍵屋)に連絡することです。 この場合、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
鍵屋選びのチェックポイント:
- 事前見積もりが明確
- 口コミや評判が良い
- 不自然に安すぎない
緊急時でも焦らず、必ず複数社を比較してから依頼しましょう。
鍵屋の選び方はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
▼関連ページ
鍵をなくしたときにやってはいけないこと
鍵をなくしたときは焦りから、間違った行動を取ってしまいがちです。 ここでは、絶対に避けるべき行動を紹介します。
自分でピッキングする
自力で鍵を開けようとする行為は非常に危険です。 法律上、自宅であっても鍵を壊したり無理に開けたりする行為は問題になる可能性があります。 また、鍵穴やドアを壊してしまい、余計に修理費用が高額になることもあります。 専門の鍵屋に任せるのが安全かつ確実です。
合鍵などを使って対策しない
手元に合鍵があったとしても、なくした鍵が第三者の手に渡っているかもしれません。 安全確保のためには、鍵交換を検討するべきです。 合鍵ですませるのは一時しのぎに過ぎず、防犯上非常にリスクが高い行動です。
管理会社や大家に報告しない
賃貸物件に住んでいる場合、管理会社や大家に報告しないまま独断で鍵交換や鍵屋への依頼をすると契約違反になる恐れがあります。 最悪の場合、賠償責任を問われることもあります。 必ず、最初に管理会社・大家へ連絡して指示を仰ぎましょう。
管理会社や大家に連絡しないで鍵屋に依頼する
管理会社や大家に無断で鍵屋を呼んでしまうと、後からトラブルになることが多いです。 「入居者に無断で施工された鍵は無効」とされる場合もあり、再度正規の業者で交換し直しになるケースも。 連絡と許可は必須です。
SNSで発信する

「鍵をなくした!」とSNSに書き込むのは絶対にやめましょう。 鍵をなくした事実、居住地域、行動範囲などの情報が知られると、悪意を持った第三者に狙われるリスクが高まります。 親しい知人にのみ、直接連絡で伝えるにとどめてください。
なくした鍵が見つかっても安心できない!?
運良く鍵が見つかった場合でも、油断は禁物です。 一度他人の手に渡った可能性がある鍵を使い続けることは、防犯上大きなリスクとなります。
特に次のような場合は、鍵交換を強く推奨します。
鍵交換が必要なケース:
- 自宅住所が書かれたものと一緒に鍵を紛失した場合
- 公共施設など、不特定多数が出入りする場所で鍵を落とした場合
- 誰かに拾われた可能性が高い場合
鍵は物理的に戻ってきても、安心は戻りません。 確実な安全を確保するためにも、鍵交換を前向きに検討しましょう。

鍵屋に交換や解錠を依頼するときの流れや費用相場
鍵を無くしてしまった場合、専門の鍵屋に依頼するのが一般的です。 ここでは、鍵屋への依頼の流れと、かかる費用の目安について紹介します。
鍵屋に依頼する大まかな流れ
- 電話またはWEBから問い合わせる
- 紛失状況、鍵の種類、設置場所(玄関ドア、車、金庫など)を伝えます。
- 現地調査・見積もり
- 鍵屋が現場に来て、正確な状況を確認し、作業内容と費用を提示します。
- 作業開始
- 見積もりに納得できれば、その場で鍵開け作業や鍵交換作業に進みます。
- 作業完了・支払い
- 作業終了後、現地で費用を支払い、領収書を受け取ります。
鍵をなくしたトラブルを鍵屋に依頼したときの費用相場
鍵屋に依頼した場合、以下のような費用が目安となります。
- 玄関ドアの開錠:8,800円~20,000円
- 玄関ドアの鍵交換:16,500円~55,000円
- ディンプルキー交換:27,500円~55,000円
- 車の鍵開け:8,800円~25,000円
- 金庫の鍵開け:8,800円~30,000円
※作業時間帯(夜間・早朝)、鍵の特殊性、防犯性の高さによって追加料金が発生することもあります。
信頼できる鍵屋の選び方
悪質な鍵屋に引っかかると、法外な料金を請求されたり、必要のない工事をすすめられたりするリスクもあります。 信頼できる鍵屋を選ぶためには、次のポイントを意識しましょう。
チェックポイント:
- 電話対応が丁寧で明確な説明がある
- 作業前に必ず正式な見積もりを提示する
- 料金体系がホームページなどで明示されている
- 地元での実績や口コミ評価が良い
- 会社の所在地が明確である
不安な場合は、複数社に相見積もりを依頼し、比較検討することも有効です。
鍵をなくさないための対策は?
鍵の紛失を防ぐには、日頃からのちょっとした心がけが大切です。 ここでは、鍵をなくさないために有効な対策を紹介します。
鍵の保管場所を決めておく
帰宅後に鍵を置く「定位置」を決めましょう。
例えば、玄関横のトレー、リビングの鍵専用フック、あるいはドア横に小さな収納ボックスを設置するのもおすすめです。 常に同じ場所に鍵を置く習慣をつけることで、「鍵がない!」と慌てることが劇的に減ります。
外出前も「鍵チェック」を習慣化すると、出先での紛失も防ぎやすくなります。
鍵にキーホルダーをつける

目立つキーホルダーを付けておけば、カバンの中でもすぐ見つけやすくなります。 おすすめは、派手な色、大きめサイズ、音が鳴るタイプのキーホルダーです。
また、バッグにチェーンでつないでおくと、万が一バッグから落ちても鍵だけ紛失するリスクを下げられます。 デザイン性と機能性の両立を意識するとよいでしょう。
鍵にエアタグをつける

AppleのAirTagや、Android向けのTileなど、スマホ連動型の紛失防止タグを鍵に取り付けるのも効果的です。
Bluetooth通信によって位置情報を確認できるため、紛失後も迅速に探索が可能になります。 特に、外出先での鍵の紛失リスクを考えると、小さな投資で大きな安心が得られます。
電子錠に交換する

鍵そのものを持ち歩かないという発想もあります。 暗証番号式、ICカード式、スマホ認証式などの電子錠に交換すれば、物理的な鍵の紛失リスクがゼロになります。
また、防犯性能も向上し、ピッキング対策にも有効です。 初期費用はかかりますが、長期的には安心感と利便性の高さを考えれば、十分なメリットがあります。
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その他の工夫
- 鍵のダブル管理を行う
- メインキーとは別に、予備キーを厳重に保管(例:実家や信頼できる家族に預ける)
- 鍵付きポーチを活用する
- カバンの中でも鍵専用のポーチに入れておくと、紛失防止になる
- 鍵の所在を意識する癖をつける
- カバンを置いたとき、必ず「鍵はここ」と意識するだけで紛失率は下がります
鍵をなくしてしまったら冷静に対応しよう!
鍵をなくしてしまったとき、一番大切なのは「冷静になること」です。 焦って間違った行動を取ると、余計な費用やトラブルを招く原因になります。
また、日常生活の中で「鍵をなくさない工夫」を取り入れることで、リスクそのものを大きく減らすことが可能です。 鍵は、あなたの大切な生活や財産を守る重要なアイテムです。
日頃から意識的に管理し、もしものときにも落ち着いて対処できるよう備えておきましょう!