鍵を落としたら見つかる確率はどれくらい?鍵を無くしてしまったときの対処方法!
この記事でわかること
- 鍵を落とした・なくしたときにまずすべきこと
- 遺失届の出し方
- 鍵を落としたときやってはいけないこと
- 鍵がみつからなかったときにすべきこと
- 鍵屋がおすすめするシリンダー
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
鍵を落としたり、どこかに忘れてきたりという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
家の鍵や車の鍵、コインロッカーの鍵など、鍵は大事なものを守るためのものですから、手元にないとわかると焦ってしまいますよね。
この記事では、鍵を落としたり無くしてしまった際に、どうすれば見つかる確率を上げることができるか、どうしても見つからないときは何をすれば良いのか、といったことを鍵屋目線で解説します。
全く見つからないのでもう諦めてしまった、という方もそのままほったらかしというのは良くありません。ぜひ防犯やトラブル回避のためにこのコラムを参考にして下さい。
鍵交換が必要な場合は鍵猿に気軽にご相談下さい!
目次
鍵を紛失した!どこかに落とした?まずすべきこと
落としたものが再び見つかる、或いは持ち主の元に戻る確率は高いのでしょうか?
これは落としたり、紛失した場所の治安とも深い関わりがあるようですが、日本の場合、落とし物などを「誰かが見つけてくれたうえ、持ち主に戻ってくる確率」は高い方だと言えます。
日本には遺失物法という法律があり、第4条に落とし物を拾った人(拾得者)は速やかに遺失者(落し主)に拾ったものを返却するか、警察署長に届け出なくてはならない、と規定されています。
必ずしも皆が皆この法律について知っているとは限りませんが、多くの人が自発的に拾得物を交番や施設の忘れ物センターへ届けてくれるようです。
警視庁が公開している情報によると、令和4年中に届けられた拾得物のなかで最も多いのが「証明書類」(約20%)なのですが、そのうち遺失者に返還された割合は74%ほどにものぼります。
東京都という大都市でこの数字は驚くべき数字かもしれません。
ただし、拾得物の種類によっては割合の大変低いものもあり(例:傘)、鍵のような物品がどのような部類に入るのかわからないものの、財布、身分証明書、携帯電話など無くしてしまうと日常生活にも甚大な影響が及ぶものに関しては70%近くと考えて良さそうです。
一方で、自分で探して見つけられるかどうかは未知数です。
ものを失くすときや、落としてしまったときというのは、大抵その「記憶ごと」なくなっていることが多いからです。
酷い場合は、いったいいつ、どこで最後に鍵が手元にあることを確認したのかすらわからない、ということもあります。
そうなってしまうと、手当たり次第探すしかありませんので、かなり効率が悪くなってしまいます。
では、鍵を落としたり無くしてしまったときはまず、どんなことをすべきなのでしょうか。
簡単なことが多いですが、焦っているときには忘れがちです。
しっかりと確認していきましょう。
身の回りのものから探す
まず大事なのは落ち着いて身の回りのものから確認していくことです。
とりあえず自分の持ち物や衣服、鞄の中などを疑いましょう。
普段は鍵を入れないところや、使わないポケットといった場所を確認するのも大事ですし、疑いもしないところをもう一度確認してみるというのも大事です。
外出するにあたって、カバンを変えたということはありませんか?
キーケースなどをいつもとは違うポケットやスリーブなどに入れていませんか?
鞄の底にあって見つけにくいというのもよくあります。とにかく自分の身の回りを確認してみましょう。
家族、同居人、管理会社や大家に連絡する
出先で見つからないとなると、落としたという可能性が高いのですが、同時に家に置き忘れているという可能性もあります。
家族や同居人がいる場合は、連絡して家に鍵がないか確認してみましょう。
賃貸での独り暮らしで、自宅の鍵開けが必要そうであれば、管理会社や大家さんに連絡を入れましょう。合鍵を持っていたり、店舗で保管しているかもしれません。
少しでも見つかる確率を上げる!移動してきた経路を探そう
鍵を落とすのは言わずもがな、外出中です。
家に忘れてきたのでなければ、今まで出歩いたところのどこかで落としている/紛失している可能性が高いでしょう。
少しでも手元から消えた鍵が見つかる確率を上げるために「できること」は、自分が来た道を遡っていくことです。
先述したように、ものを失くすということはその「もの」に関する記憶がないということでもあります。しかし、最近では人間のこういったうっかりミスをフォローしてくれるものも増えてきていますので、ご紹介します。
Google アカウントのロケーション履歴を利用する
人々が手放さないスマホと連携していることが多いグーグル・アカウントの「ロケーション履歴」という機能がオンになっているか、確認してみて下さい。
これはスマホの持ち主が辿った経路を記憶してくれる便利な機能で、グーグル・アカウントの「設定」からオン・オフを切り替えられます。
この機能を使うと、グーグル・マップで「リアルタイム」という表示方法を使用でき、外出先で今までどこへ寄ってきたのかがわかるようになります。
あまりよく知らない街に出かけてきて、店の名前がわからない、どんな店に行ったのか断片的にしか覚えていない、といったときに便利です。
ただ、グーグル・アカウントの「ロケーション履歴」をオンにして、「関連付けられるデバイス」を使用中のスマートフォンに設定していないと持ち主の行動が保管されないことになっています。
よく出先でものをなくす傾向がある人は、このような機能をオンにしておいても良いかもしれません。
注意:ただしプライバシーが犠牲になる可能性があることも理解してこの機能をオンにしましょう。世の中の犯罪者のなかには誰がどこにいるのか把握したいと考えるタイプもいます。
また、ストーカーなどに悪用される可能性もゼロとは言えません。
自分の居場所を誰にも知られたくない、といった事情がある人(例:DVの被害家族など)は迂闊に使わない方が良いでしょう。
利用した施設・店舗・公共交通機関に連絡する
その日利用した施設、ショッピングセンターや店舗、レストラン等々の場所がわかったら、問い合わせてみます。
電話番号があるなら電話をして確認してみるのがベストです。
ただし、大型商業施設などでは落とし物センターなどに拾得物が届けられるまで時間がかかることもあります。ショッピングセンター内での経路を覚えているのであれば、まず自分が行った店などに確認し、それから落とし物センターなどに問い合わせてみると良いでしょう。
もし店舗などの近くに交番がある場合は、そちらも確認しましょう。
施設の中で落とし物を拾った場合は、その施設長に届けるべしとされていますが(cf 遺失物法第4条2項)、落とし主が遺失届を出すことを考慮して、施設の忘れ物センターではなく、交番に届けるという拾得者もいるようです。
公共交通機関の場合は、新遺失物法では「特例施設占有者」として扱われるため、ある程度なにを自社倉庫で保管し、何を廃棄するかを決めることができるようになっています。
ただし、傘や自転車などはかさばる上に返還率も低く、倉庫が逼迫するという事情もあって、保管しておいてくれる時間が短くなっています。最近では2週間で破棄するというところが多い模様です。
多くの拾得物は届けられた駅やバス営業所で1日を過ごし、遺失者が現れなかった場合「忘れ物センター」などに送られます。
鍵をなくしたばかりのときは最寄り駅に問い合わせてみると良いでしょう。
鍵を紛失してから3日ほど経ってしまっているのであれば、念のため電話で確認した方がよさそうです。
車の鍵の場合はまず車内を探す
家の鍵を落としたというのも大変ですが、買い物の帰りに車の鍵を落としたことに気づく人もいます。
これはこれで帰宅するための足が封じられた状態になりますので、大変です。
鍵を落としたかもしれない!と思ったらすぐにでも店内に戻って探したくなるのはわかりますが、まず車内、特に運転席とドアの間や、シートの下などに落ちていないか、探してみて下さい。
エンジンはかかる?試してみよう(スマートキーのみ)
最近はスマートキーでドアを開け閉めし、プッシュボタンでエンジンスタートする車が多くなってきました。
もしスマートキーに対応した車なのであれば、エンジンのボタンを押してスタートするかどうか試してみましょう。
スマートキー対応車は鍵が近くにあるとエンジンスタートすることができます。
プッシュボタンを押してエンジンがかかるということは、スマートキーが近くにある(=車内にある)ということです。
また、スマートキーが車内にある場合、鍵を持たずに車外に出るとアラームが鳴ります。
これはインロックを防ぐためのアラームで、もちろんこれを無視して車外に出ることも可能ですが、もしエンジンスタートを試しておらず、車外に出ようとしたらアラームが鳴ったという場合は、スマートキーが車の中に落ちている可能性が高いです。
▼関連ページ見つからないときは警察に遺失届を出そう
どうしても見つからないことも、もちろん有り得ます。
拾得物としてどこかで拾われており、探しているあいだに想定外の場所へ移動していることもあるでしょう。
拾得物として警察に届くまで、少し時間がかかることもありますので、見つからなかったからといって諦めずに遺失届を出しましょう。
遺失届を提出しておくと、誰かが拾得物として鍵を拾って届けてくれた場合、電話などで連絡をくれます。
多くの拾得者はお礼を辞退していたりしますが、そうでなければ基本的にはお礼をするのがマナーです。
遺失届の手続き
遺失届は交番や警察署であれば、簡単に届け出をすることができます。
「鍵の落とし物ありませんでしたか」と交番などに問い合わせに行っているのであれば、その場ですぐに届け出を出すことができますので、探しているあいだに交番や警察署を訪れるのが苦にならない場合は、ついでに立ち寄ると良いでしょう。
しかし、中には交番へ行くまで時間がかかる等、直接届け出をするのが簡単ではない方もいるでしょう。そんなときに便利なのがインターネットからの手続きです。
詳しく見ていきましょう。
インターネットからの手続
インターネットから手続きができるかどうかは、都道府県によって違い、特に都会だからできる、というわけではないようです。例えば、大阪府や千葉県は国民向けポータルも電子申請も受付けていない反面、奈良県や山口県、青森県などはポータルか電子申請のどちらかで申請ができるようなので、インフラというよりは「徒歩や自転車で交番まで行けるかどうか」が問題視された結果なのかもしれません。
下に国民向けポータルと電子申請どちらにどの都道府県が対応しているかをリストしてありますので、リストに県名を見つけた方は警察庁の公式サイトなどから「国民向け遺失物システム」にアクセスして下さい。
「警察国民向けポータル」から申請できる都道府県:青森県、茨城県、新潟県、長野県、福井県、滋賀県、京都府、奈良県、鳥取県、岡山県、長崎県、大分県、鹿児島県
電子申請により届け出ができる都道府県:北海道、 警視庁(東京都)、 埼玉県、 神奈川県、 山梨県、 石川県、 三重県、 山口県
対応都道府県の「国民向け遺失物システム」
https://www.npa.go.jp/bureau/soumu/ishitsubutsu/ishitsu-todokedekensaku.html
インターネットから遺失届を出す場合、メールアドレスや自宅住所などを提供する必要があります。
下記が説明書に記載されている「必須事項」です。
- 提出する警察署
- 提出者の氏名
- 紛失した場所(都道府県など)
- 遺失者の氏名
- 住所
- 遺失者の電話番号
- 紛失した物品(現金や物品の種類)
無くしたものの画像などがあれば添付送信できますので、登録しておきましょう。
交番や警察署に出向いて手続きする
交番などに出向いて手続きをする場合は、できるだけなくしたものの詳細や、落としたと思われる場所などを伝えておきましょう。
警察では届けられた拾得物と、遺失届に記載された内容を突き合わせて、拾得物が届け出されているものと似ていると判断した場合、遺失者に連絡してくれますので、漠然とした情報だけではなく、キーホルダーの有無なども含めて細かく伝えておきましょう。
遺失届提出後に起こること
もし届けられた拾得物がデータと合致しているようであれば、警察署から遺失届を出した人に連絡が行き、遺失物が保管されている場所、保管期間(3ヶ月)などが知らされます。
県警によっては、受け取りに行く前に電話連絡が必要だったりしますので(例:大阪府警)、連絡を受けたときに確認しておくと良いでしょう。
遺失物の受け取りに必要なもの
- 受け取りに行く人の身分証明書(運転免許証、健康保険証)
- 郵便での通知があった場合、その郵便物
- 代理人が受け取る場合、上記2つに加えて委任状(同居の親族である場合は、携帯電話番号のみで可)
余談ですが、免許証などの身分証明書そのものを紛失している場合(財布を落としたなど)、警察署や交番に届いている拾得物に含まれる身分証明書の写真などと照らし合わせ、住所や電話番号などを口頭で確認し、本人ということが確認できると返還して貰えます。
鍵を落としたときにやってはいけないこと
鍵を出先で落としてしまった、あるいは紛失してしまったとき、落ちていないか経路を辿って探し回ったり、警察に届け出をしたりと、やることがたくさんあります。
しかし、人々がやってしまいがちな行動のなかには「あまり推奨されない行動」として挙げられるものがあります。
どちらも鍵屋の視点からすると、防犯に大きく関わることですので、できるだけ回避して頂きたい行動でもあります。
スペアキー(合鍵)を使い続ける
まず、それの何がいけないの?と思われる方もおられると思います。
しかし、子鍵を紛失したうえでスペアキーを使い続けるのは色んな意味で心配です。
というのも、落とした鍵であれば誰かに拾われているかもしれないからです。
日本は拾得物が遺失者に返還される率が高いようだ、というお話をしましたが、拾った人が皆いい人とは限りません。
子鍵を拾ったことで、悪事を働くことを思いついてしまう人もいるかもしれません。
- 身分証明書などと一緒に紛失した
- 自宅近くで落とした
- 盗難が疑われる
上記のような可能性が考えられる場合は、子鍵が悪意のある第三者に拾われていることも想定して可能であれば、シリンダー交換(鍵交換)しましょう。
▼関連ページSNSで鍵を落としたと発言する
昨今ではX(エックス、旧ツイッター)やInstagram(インスタグラム)などのSNSを常用している、という人も増えました。
誰にでも見ることができるわけではありませんが、それでもSNSでの「鍵を落とした」発言は、なるべく控えるようにしましょう。
拾った鍵を悪用しようとしているのが空き巣とは限りません。
また、Xでの発言はヤフーのリアルタイム検索などで読むことができてしまいますし、登録者以外がポストを見る方法はいくらでもあります。
空き巣やストーカーがこのような不用意な発言を漁っている可能性もありますし、なにより不特定多数の人々に住所に近い場所などが漏洩してしまうことは大変危険です。
できるだけSNSでの言及は避けるようにしましょう。
結局鍵が見つからなかった場合はどうする?
鍵を落としたと気づいたあと、すぐに探し回ったにも関わらず、見つからないということもあります。
遺失届も出したけど、全く連絡が来ないまま1週間が過ぎた、というような状況になったら具体的に何をすべきなのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
【賃貸】大家さんや管理会社に連絡、鍵交換を打診する
賃貸物件で暮らしている場合は、とにかく紛失したことを大家さんや管理会社に報告しましょう。賃貸借契約で報告は必要ない、と明記されていない限り、鍵に関することは報告が必要だと考えて下さい。
これはまず、鍵も大家さんの所有物であるから、という考え方がありますが、所有物であっても「紛失したらご自分で鍵業者を呼んで鍵開け・交換をして貰って下さい」としている大家もいます。
ではなぜ鍵に関することは報告や相談をしなくてはいけないのでしょうか。
それは、火災などの緊急時に大家か管理会社が合鍵で部屋に入れるようにしているからです。
物件の管理上、大変大事なことですので、必ず連絡を入れるようにしましょう。
そして鍵交換をして貰いたい場合は、そのことも併せて相談すると良いでしょう。
▼関連ページ ▼関連ページ火災保険の特約を利用して鍵交換する
近頃では、火災保険の特約にトラブル時の鍵開けなどがついてくることが多くなりました。
ただし、「鍵交換」となると部品代(シリンダー代金)は自己負担が必要だったりすることが殆どですし、年に1度まで、といった回数制限がついています。
保険会社によって条件なども様々ですが、大抵は専用の窓口があり、そちらに電話して保険会社側が業者を手配する必要があります。
鍵業者に連絡して鍵交換して貰う
鍵を紛失したあとは、状況にもよりますが、鍵交換がお勧めです。
防犯的にそのような選択をする方も増えています。
特に、長いあいだシリンダーを交換していないという場合は、よい機会だと思って交換してみるのも良いかもしれません。
錠前の寿命は10年と言われています。
使用して10年以上になる場合は、交換をご検討下さい。
また最近では上下にシリンダーがついたプッシュプル錠がついている玄関(YKK AP,リクシルなど)が多いと思いますが、上下シリンダーの交換は費用的にちょっと……と感じるときはどちらかを交換するという手もあります。
子鍵を2本持つことになっても構わない方にお勧めです。
鍵屋がおすすめするシリンダー
シリンダー交換とはいっても、どんなシリンダーに交換するのがベストなのでしょうか?
こちらでは簡単に、鍵屋がお勧めするシリンダーをご紹介します。
美和ロックU9(ロータリーディスクシリンダー)
鍵メーカーで国内シェアトップの美和ロックを代表するロングセラーがU9です。
ピッキングに弱いということで廃番になったディスクシリンダーの改良版で、子鍵の形もディスクシリンダーに良く似ていますが、現在では大変ピッキングが困難なシリンダーとして有名です。
ディンプルキーなどと比べて合鍵が作りやすく、シリンダーそのものも安価なため、多くの建物で使用されています。
防犯性能も申し分なく、シリンダーも長持ちする傾向にあるため、コストパフォーマンスの良いシリンダーです。合鍵がたくさん必要な場合や、コストカットしたいときなどによくお勧めします。
カバエース・WEST 916など(ディンプルシリンダー)
カバエース、WEST916はともに非登録制のディンプルキーで、セキュリティカードなどがない代わりに、専用キーマシンがある店舗や鍵屋などで子鍵の複製が可能なディンプル錠です。
登録制のものほど煩雑な手続きは必要ないのですが、メーカーが認定した鍵屋でないと複製ができないため、刻みキーよりは複製が難しいと言えます。
ディンプル錠としては価格も低い方で、防犯性能の高いディンプル錠にしたいが、あまり高額だと困る、といった場合にお勧めすることが多いです。
無論、最高グレードの防犯性能で、子鍵も所有者にしか複製できない登録制のディンプル錠をご希望の際にはカバエースのメーカーであるドルマカバ社のカバスタープラス、国内大手GOAL社のGRAND V(グラン・ブイ)などをお勧めすることもあります。
イージスゲートなど(電子錠)
電子錠は、お子様などがおられるご家庭で、子鍵をよく紛失するといったトラブルが何度か起こっている、或いはシリンダーにイタズラされて困っている、といった場合にご案内することが多い錠前です。
既存のシリンダーを撤去して設置しますので、シリンダーはなくなり、ピッキングやイタズラが不可能になるというメリットがありますし、暗証番号などで運用すれば子鍵のようなものを持ち歩かずに済むため、大変好評です。
最近の玄関は上下同一シリンダーがついたプッシュプル錠が多いため、紛失するたびに交換していると大変高額になってしまいます。
そのような出費を繰り返すよりは、シリンダー2個分と似たような価格で購入できるイージスゲートのような電子錠を設置することで、子鍵の紛失というトラブルのもとを断つことができます。
特にお子様がおられるご家庭で大変好評で、カードキー運用にした場合も、カードキーを紛失しても登録を抹消するだけで良いので便利、と喜ばれています。
鍵をなくさないためにできること
鍵をなくさないためにできることはいくつかありますが、「落としてしまう」可能性は誰にでもあります。
ただ、最近はスマートデバイスが購入しやすい価格になり、紛失したあとに「追跡できる」可能性が上がりました。
昔ながらの手法から最新の方法まで詳しく見ていきましょう。
鍵の保管場所を決めておく
伝統的ですが効果的なのが「鍵をどこに入れるか決めておく」という方法です。
実は筆者もこの方法で、紛失せずに済んでいます。
特に出先では鍵を鞄のなかなどに入れていると思われますが、鞄の底などあちこちへ移動してしまって確認するのにも困る、ということはありませんか?
「きっと鞄の中にあるに違いない」と信じていたのに帰宅して鞄を開けたら中に鍵が入っていないことが判明、ということが起こると大変です。
鞄のなかやポケットの中など、特定の場所に入れることを決めておけば、鍵がちゃんとあるかどうかを確認する際に時間がかからずに済みますし、いつものところにないということは、なにか異常事態が発生していると考えることもできます。
キーホルダーやキーケースをつける
これも伝統的な手法ですが、鍵にキーホルダーをつけたり、キーケースに入れておくというのも、鍵を視認しやすくすることから効果的です。
鍵を落としてしまいがちな場合は、落ちたときに気づけるように鈴つきのキーホルダーを使用する、落ちないようにリールで鞄に固定し、鍵から手を離してしまっても落ちないようにするなど、補助アイテムと一緒に利用することで、紛失のリスクを低減できます。
子鍵のいらない鍵にする
先述したように、よく子鍵をなくす傾向にある場合は施開錠に子鍵が必要ない電子錠などに交換する、という手もあります。
悩みの原因をなくしてしまうことで、安心できるという意味では電子錠やスマートロックはうってつけです。
外出時に、ちゃんと施錠したか気になるというタイプの方も、電子錠やスマートロックを導入することでオートロックという機能を利用することができますし、スマートロックのなかにはWi-Fiに接続することでリモートで入退室管理ができるものがあります。
紛失防止タグ(スマートタグ)をつける
最近スマートフォンの周辺機器としてよく見かけるようになったのがスマートタグです。「紛失防止タグ」「忘れ物防止タグ」などとも呼ばれることがあります。
Apple のAirTag(エアタグ)が有名ですが、その他にもMAMORIO(マモリオ)、tile(タイル)、DIGL(ディグル)などの商品名を見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。
単に紛失してしまったものを探す際に役立つというだけでなく、タグをつけたものがスマートフォンから10m 以上離れるとアラームが鳴って知らせてくれるなど、紛失防止のために使用することが可能であることが大きな特徴で、多くはBluetooth での連携を使用しています。
なかにはスマートフォンとペアリングしていた場所をGPSを使用して記録し、マップ上に示してくれるタイプもあります。
どんなタイプを使用するにせよ、スマートタグが働く仕組みはだいたい同じで、Bluetooth によってスマホとペアリング(連携)が切れると紛失したと判断されます。
タグは紛失したのちも他の人のBluetooth や駅などにあるアクセスポイントを介して位置情報を更新します。このため、スマートタグを使用している人が多いほど情報が正確になる傾向にあります。
iPhone に必ず付随している「iPhoneを探す」という機能と連携してタグを取り付けたアイテムの場所を探せるものも多いので、iPhone ユーザーは対応している機器を選ぶと使いやすいでしょう。
鍵を紛失したら鍵開け・鍵交換は鍵猿におまかせ!
鍵を落としてしまったり、どこかに置き忘れて紛失してしまうと、なかなか見つけることが困難だったりします。
日本では高い確率で落とし物が戻ってくる傾向があるとはいえ、あなたが無くした鍵が手元に戻ってくるとは限りません。
また、手元に戻ってきたからといって安心できる、とは断言しにくい世の中になってきたのも事実です。
昨今では複製に強いと言われていたディンプルキーの複製が可能な3Dプリンターもあり、外国では3Dプリンター対策をしたシリンダーが出始めたりもしています。
過剰に心配する必要はありませんが、不気味に感じる方も増えています。鍵をなくしてしまって怖い、と思われた場合は、すぐに鍵猿にご連絡下さい。防犯対策にもノウハウのあるスタッフが駆けつけ、すぐにシリンダー交換のご提案をいたします。
鍵をなくしまって、家に入れない!とりあえず開けてほしい!という場合も、気兼ねなくお電話下さい。コールセンターは23時までですが、鍵猿スタッフは24時間対応可能です。夜遅い時間でも、朝早い時間でもお伺いします。
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