ディンプルキーは壊れやすい?壊れたときの対処法や長持ちさせるコツを解説!
この記事でわかること
- ディンプルキーが壊れやすいと言われる理由
- ディンプルキーが壊れたときに自分でできる対処法
- 修理・交換にかかる費用相場と合鍵作成のポイント
- ディンプルキーを長持ちさせる使い方
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
近年、防犯性の高さから一般家庭でもディンプルキーへの交換が増えています。しかし一方で「ディンプルキーは壊れやすいって本当?」と不安の声も耳にします。従来のギザギザした刻みキーより頑丈に見えるのに、複雑な構造ゆえに不具合が起こりやすいとも言われるディンプルキー。実際のところ耐久性はどうなのでしょうか。
本記事では、ディンプルキーが壊れやすいと言われる理由と、鍵が折れたり回らなくなる原因、対処法や長持ちさせるコツまで詳しく解説します。万一ディンプルキーが壊れた場合の修理・交換方法や費用相場、壊れにくい鍵への交換検討についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ディンプルキーは壊れやすい?本当のところは?

ディンプルキーとは、鍵表面に多数のくぼみ(ディンプル)が刻まれたタイプの鍵です。内部の錠前(シリンダー)構造が非常に複雑で、ピン(タンブラー)が上下左右さらには斜め方向にも精密に配置されています。正しい鍵を挿し込み、鍵のくぼみとシリンダー内部のピン配列がすべて一致しないと解錠できない仕組みになっており、わずかなズレでも開きません。
この精巧な構造のおかげでピッキング解錠はほぼ不可能で、防犯性は非常に高く評価されています。実際、ディンプルキーは特殊工具を使った不正開錠(ピッキングやバンピング)に強く、合鍵作製にも専用機械やセキュリティカードが必要なものもあるため、泥棒に狙われにくい利点があります。
しかし、その「複雑さ」はメリットであると同時にデメリットにもなり得ます。ディンプルキーが壊れやすいと言われる最大の理由は、この精密すぎる構造にあります。精密ゆえにほんの少しの異物混入や摩耗でもピンとくぼみの位置が狂い、スムーズに作動しなくなる懸念があるのです。
例えば鍵のくぼみに汚れが溜まったり摩耗で形状が変形しただけで、内部ピンが揃わず解錠できない不具合が起こりがちです。従来の刻みキーより防犯性が高い反面、「ちょっとした汚れや劣化で鍵が回らない・抜けない」と感じるケースが少なくありません。
とはいえ、「壊れやすい」という表現から受ける印象ほど脆いわけではないことも知っておきましょう。実はディンプルキー自体の素材や造りは従来の鍵より頑丈で、ピンや鍵の摩耗耐性も高められています。鍵厚も十分にあり折れにくい設計ですが、過度な力を加えればどんな鍵でも破損し得る点は同じです。
例えば鍵が引っかかっている状態で無理に回せば、ディンプルキーでも曲がったり折れたりする可能性があります。一方、構造が単純な昔ながらの刻みキーは隙間が大きく多少のホコリでも回る反面、鍵自体が細く摩耗しやすい傾向がありました。その点ディンプルキーは材質も強化されているため物理的な耐久性は高いとされています。
ただし「防犯性能が高いものほど内部構造が複雑になり、少しの汚れの蓄積で不具合が生じやすい」という側面は否めません。要するに、ディンプルキーは丁寧に扱い適切にメンテナンスすれば長く使えるものの、扱いが雑だったり内部が汚れてしまうと途端に不調を起こしやすい鍵だと言えるでしょう。
▼関連ページ
ディンプルキーが壊れる主な原因

ディンプルキーが「壊れた」と一口に言っても、実際には鍵そのものが折れてしまう物理的破損から、鍵が回らない・抜けないといった不具合まで様々なトラブルがあります。その主な原因を理解しておくことで、日頃から故障を防ぐ対策にもつながります。以下では、ディンプルキーに起こりやすい代表的なトラブルの原因を解説します。
ホコリや汚れの蓄積による不具合
ディンプルキーのトラブル原因でもっとも多いのが汚れの影響です。鍵穴内部や鍵のくぼみにホコリやゴミが蓄積すると、精密な噛み合わせに支障をきたし、鍵の抜き差しや回転がスムーズにいかなくなります。
特にディンプルキーは表面のくぼみに埃が溜まりやすく、「こんな汚れくらいで?」と思う程度の微細なゴミでもシリンダー内で引っかかり、初期症状として鍵が抜き差ししにくい・回りにくい状態を引き起こします。それでも無理に使い続けると汚れがさらに蓄積し、噛み合わせの悪化によって最終的には鍵に大きな負荷がかかり折れてしまうケースもあるので注意が必要です。
また、屋外に面した玄関扉では湿気や雨水による影響も考えられます。シリンダー内部に湿気が入るとホコリと混ざって固着し、動作不良を招きます。特に油分を含む汚れは厄介で、潤滑目的で市販の油を差してしまうと埃と油が混ざり合ってベタつき、症状が悪化します。
こうした汚れ・埃の問題は日々の掃除や定期的なメンテナンスでかなり防げますが、放置するとディンプルキーの精密さゆえに小さな汚れが大きなトラブルに発展してしまいます。
鍵・シリンダーの摩耗と劣化
毎日使う鍵は、経年使用によって摩耗や劣化が避けられません。ディンプルキーは構造上ピンと鍵のくぼみが厳密に一致しないと回らないため、ピンや鍵が擦り減って高さや形状が微妙に変わるだけでも不具合の原因になります。
たとえば長年使った鍵は先端やくぼみのエッジが摩耗して丸くなり、ピンとの噛み合わせが悪くなります。またシリンダー内部のピンばねや部品も劣化し、動きが鈍くなることがあります。結果として鍵が途中までしか入らない、あるいは差し込めても回りにくいといった症状が現れます。とくに精度が要求されるディンプルキーでは、わずかな磨耗でも「最近なんだか回しにくい」「抜くとき引っかかる」といった違和感となって表れやすいのです。
幸い、初期の軽度な摩耗による不調であれば、後述するように鍵穴の清掃や潤滑剤の使用で改善する場合が多いです。しかし長年使い続けたシリンダー自体の寿命が来ていたり、内部パーツがすり減っている場合は、修理よりシリンダー交換を検討したほうが安心なケースもあります。
一般に鍵やシリンダーの耐用年数は10~15年程度とも言われ、古くなるほど不具合も出やすくなります。スムーズさが失われてきた古いディンプルキーは、早めに専門業者に点検してもらい必要なら交換することで、大きな故障を未然に防げるでしょう。
▼関連ページ鍵の変形や折れる原因
ディンプルキー自体の強度は高いものの、物理的な力のかかり方によっては鍵が変形したり最悪折れてしまうこともあります。代表的なのが無理な力で回そうとしてしまった場合です。鍵穴が固く回りにくいとき、力任せにグイグイ捻るのは厳禁です。
強引に回せば鍵が曲がったりねじ切れたりする恐れがあり、ディンプルキーも例外ではありません。実際「抜けにくい鍵をペンチで回そうとして折ってしまった」といった失敗談もあります。ディンプルキーは従来の鍵より厚みがあり折れにくい構造ですが、限界以上の負荷がかかれば折損する原因になります。
また、普段の扱いでも不注意から鍵を傷めてしまうケースがあります。例えば鍵を踏んでしまったり、硬い床に落として曲げてしまったり、鍵束に付けたまま雑に放り投げて穴が広がる等です。ディンプルキーは精密機器の一部とも言えるほど繊細な作りで、表面に少し傷や歪みが入っただけでも開かなくなる原因になりえます。
特に安価な合鍵は精度が低いと僅かな寸法誤差でシリンダー内部を傷付けたり、鍵先端が欠けてしまったりしがちです。粗悪な合鍵の使用は鍵穴に負担をかけるため注意が必要です。さらに、鍵をこじ開け道具代わりに使ったり、栓抜き代わりにテコのように使うと変形の原因になります。こうした無理な使用や不適切な扱いで鍵が変形すると、挿入時に引っかかったり回らなくなったりして最終的に折れて抜けなくなるリスクが高まります。
鍵穴内部や扉側部品の故障
ディンプルキーの不調は鍵そのもの以外に、シリンダー内部や扉側の部品トラブルによって起こる場合もあります。代表的なのが扉枠のストライクの位置ずれです。ストライクとはデッドボルトやラッチボルトが収まる扉側の金属部品で、長年の使用で位置が狂ったり緩んだりすると、デッドボルトがうまく収まらず鍵が固くて回らない原因になります。ストライク位置がズレているときはネジを緩めて上下に調整すれば改善できますが、気づかず力任せに回そうとすると鍵やシリンダーに負荷がかかり故障につながります。
また、シリンダー内部のピン折れやバネ破損、錠前ケース内の部品破損などが原因で鍵が回らなくなるケースもあります。箱錠とはドア内部に埋め込まれた鍵機構ですが、経年劣化や強い衝撃で内部パーツが壊れると、鍵を差し込んでも回転しない・空回りする等の不具合を引き起こします。
こうした内部部品の故障は素人には判別が難しく、鍵穴清掃や潤滑剤では解決できません。また、ディンプルキーシリンダー自体の深刻な故障の場合も、分解修理またはシリンダーごと交換が必要になります。鍵は回るのに扉自体が開かない場合は、かんぬきを動かす錠前本体の破損も疑われます。いずれにせよ内部故障が疑われるときは自力で直すのは困難なので、後述する専門業者への依頼を検討しましょう。
ディンプルキーが壊れたときの対処法

ディンプルキーに不具合が生じたとき、まずは焦らず正しい対処を行うことが大切です。間違った対処をすると症状が悪化し、かえって高額な修理や交換が必要になる恐れもあります。ここでは、鍵が壊れたり回らなくなった場合に自分で試せる応急処置と、それでも解決しない場合に専門の鍵業者へ依頼すべきケースについて説明します。また、鍵が折れてしまった・鍵穴に詰まってしまった緊急時の対処法も紹介します。
自分でできる応急処置と修理方法
軽度の不具合であれば、いくつかの簡単なメンテナンスや応急処置で改善できる可能性があります。
鍵穴と鍵を掃除する
まず試していただきたいのは鍵穴と鍵の掃除です。具体的には、掃除機の細ノズルを鍵穴に当てて中のホコリを吸い出したり、エアダスターを吹き付けてゴミを飛ばします。次に鍵本体の汚れも確認しましょう。
ディンプルキーのくぼみ部分に汚れが詰まって黒ずんでいる場合は、乾いた布で拭き取ります。布で取れない頑固な汚れは、柔らかいブラシや不要な歯ブラシで軽く掻き出してください。汚れがひどい鍵は中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗い、しっかり乾燥させる方法も有効です。
専用の潤滑剤を使用する
汚れを除去したら、鍵穴専用の潤滑剤を使うのも効果的です。シリンダーは精密で湿気にも弱いため、クレ556のような市販オイルではなく必ず鍵穴用の乾燥性潤滑剤を使用してください。適量を鍵穴にスプレーし、鍵を数回抜き差しして馴染ませます。
これにより内部の動きが滑らかになり、多くの場合で鍵の回りにくさが改善します。ただし注意点として、雨の日や鍵穴内部が濡れている状態では潤滑剤がホコリと混ざり逆効果になる恐れがあるため、カラッと乾燥した日に行うようにしましょう。
▼関連ページスペアキーを使う
次に試したいのがスペアキーでの操作です。もし今使っている鍵が曲がっていたり摩耗して不具合を起こしている場合、スペアキーを使えばすんなり開くことがあります。ディンプルキーは比較的丈夫とはいえ、踏んだり乱暴に扱えば傷や歪みが生じます。
一度劣化した鍵は元に戻せないため、症状が鍵自体にあるならスペアキーに切り替えてみましょう。万一スペアキーでも同じ不具合が起こる場合は、鍵穴側に問題がある可能性が高いです。その際は鍵穴の清掃や潤滑を改めて行うか、後述する交換も視野に入れてください。
鍵業者に依頼すべきケース
自分でできる対処法を試しても症状が改善しない場合や、鍵が途中で折れてしまった・鍵穴が明らかに壊れてしまった場合は、迷わず鍵の専門業者(鍵屋)に相談・依頼することをおすすめします。ディンプルキーのシリンダー内部にこびり付いた汚れや破損したパーツの除去・交換は、ドアに取り付けたままでは困難で、一度シリンダーを取り外して分解整備する必要があります。
しかし素人がシリンダーを分解すると元に戻せなくなったり部品を紛失したりする危険があり、かえって交換費用が嵩む恐れがあります。鍵屋であれば専用工具と知識を持っており、洗浄・調整や部品交換によって修理できるケースも多いです。特にディンプルキーは構造が複雑で業者によって技術力に差が出やすいので、実績ある信頼できる鍵業者に依頼しましょう。
以下のようなケースでは、早めにプロに任せる判断が無難です。
- 鍵穴の内部故障が疑われるとき
清掃や潤滑でも全く改善せず、鍵穴内部で部品の破損音がしたり異物が挟まっている感触がある場合。 - 鍵が折れて鍵穴に残っているとき
無理に抜こうとして破片が奥に入ると重大な故障になります。折れ鍵の除去は専用工具が必要なため、業者に任せる方が安全です。 - 防犯上早く復旧したいとき
玄関が開かない・閉まらない状況はセキュリティ上も危険です。24時間対応の鍵屋なら迅速に駆けつけてトラブルを解決してくれます。 - 賃貸住宅にお住まいのとき
持ち家なら自身の判断で業者を呼べますが、賃貸物件ではまず管理会社や大家に連絡して指示を仰ぐのが原則です。許可なく鍵交換すると原状回復義務の問題になる可能性もあるため、管理者と相談した上で専門業者を手配しましょう。
鍵屋に依頼する際は、症状や鍵の種類(メーカーや型番)が分かれば事前に伝えておくとスムーズです。ディンプルキーは構造が特殊なため、業者によっては対応できない種類もあります。信頼できる業者であれば現地見積り無料で対応してくれるところも多いので、料金や作業内容を確認した上で依頼すると安心です。
自力対応に限界を感じたら、なるべく早めに専門家の力を借りてください。放置すると症状が悪化し、被害(破損箇所や費用)が大きくなる可能性が高まります。
鍵が折れた・詰まった場合の開け方
ディンプルキーが途中でポキッと折れてしまい、鍵穴に先端が残って抜けなくなった場合は、焦りますが落ち着いて対処しましょう。まず、折れた破片がどの程度見えているか確認します。もし鍵穴の入り口付近に折れた鍵の先端が見えているなら、細いプライヤー(ラジオペンチ)やピンセットで慎重に挟み、ゆっくりと引き抜いてみてください。
無理に挟もうとして奥に押し込まないよう注意が必要です。破片が少ししか出ていない場合、針や安全ピンの先端に瞬間接着剤をつけて折れた鍵に軽く接触させ、くっついたら引き抜くといった方法もあります。しかし失敗すると鍵穴に接着剤が付着するリスクがあるため、あくまで最終手段です。
折れた破片を取り出せた場合でも、鍵自体が無くなってしまっていますのでスペアキーで開錠できないか試してみます。運良くスペアキーがあればそのまま開け閉めできますが、無い場合は開錠も困難です。特に鍵が閉まっている状態で折れてしまった場合、自力でドアを開けることはほぼ不可能となります。
ディンプルキーはピッキングが事実上不可能な構造なので、鍵屋であっても特殊開錠(破錠)が必要になるケースが多いです。最終的にはシリンダーを壊して開け、新しいシリンダーに交換する処置になる可能性が高いでしょう。費用はかさみますが、安全かつ確実にドアを開けるにはプロの力が必要です。
鍵が折れずとも鍵穴に鍵が詰まって抜けなくなった場合も、無理にペンチで引っ張ったりしないでください。ディンプルキーが途中で抜けなくなるのは、内部でピンが引っかかっている可能性があります。その状態で力ずくで抜こうとすると鍵やシリンダーを損傷しかねません。まずは上記の掃除と潤滑剤注入を試み、ゆっくり抜き差ししてみます。それでも抜けない場合は、シリンダーを分解しないと除去できない恐れがあるため、やはり鍵業者に依頼した方が賢明です。
鍵が折れて開かない緊急時にはパニックになりますが、焦ってドアノブを壊したり窓から無理に侵入しようとすると余計な損害を出しかねません。深夜や早朝でも全国対応の鍵屋はいるので、落ち着いて連絡し開錠・修理をお願いしましょう。プロであれば特殊工具で鍵穴から折れた破片を取り出すことも可能ですし、必要に応じてその場で新しいシリンダーに交換することもできます。「自分で何とかしよう」と考えすぎず、壊れたときほど専門家を頼ることが結果的に早道です。
▼関連ページ
ディンプルキーの修理・交換費用は?

ディンプルキーに不具合が生じた際、「修理で直せるのか、それとも交換すべきか」悩むところです。ここでは修理と交換の判断基準と、業者に依頼した場合のおおよその費用相場について説明します。また、鍵自体が破損した場合の合鍵作製や再発行に関するポイントも紹介します。
修理で直せるか交換すべきかの判断
まず、鍵の不具合が修理で対応可能か、交換が必要かの判断ですが、これはトラブルの原因と程度によります。汚れの蓄積や軽度のかみ合わせ不良なら、前述のように清掃・潤滑や調整で十分直るケースが多いです。実際、鍵が「空回りする」「動きが渋い」といった比較的軽症のトラブルなら、鍵業者に頼んでもシリンダー分解清掃や調整のみで解決し、修理費用(調整料)も1〜2万円程度で済むことがあります。
一方、シリンダー内部で部品が壊れている場合や、鍵穴そのものが寿命を迎えてガタついている場合は、交換を選択した方が安心です。例えば鍵穴に潤滑剤を差しても全く改善せず内部で異音がする場合、ピン折れ等の故障が疑われます。
このような故障レベルになると修理しても再発する可能性があり、部品入手も困難なためシリンダー交換が現実的です。またディンプルキー導入から10年以上経過しているなら、内部摩耗が進んでいると考えられるので、トラブルを繰り返すより新しいシリンダーに交換してしまう方が結果的に安心・快適になるでしょう。
鍵が途中で折れた場合は、鍵穴から破片を抜き取れればシリンダー本体は再利用できるかもしれません。ただし予備の鍵が無い場合は新たに鍵を作る必要があります。シリンダーに刻印された鍵番号やセキュリティカードがあればメーカーから純正キーを取り寄せ可能ですが、無い場合や急ぐ場合はシリンダー交換も視野に入ります。
鍵穴内部に折れた残留物がある状態で無理に新しい鍵を作っても使えませんので、まずは破片除去と鍵穴点検を業者に依頼し、その上で修理継続か交換か判断してもらうと良いでしょう。防犯面でも、鍵が壊れるほど劣化していたシリンダーは新調することで耐ピッキング性能も向上します。費用と相談しつつ、安全第一で決めてください。
ディンプルキーの修理・交換の費用相場
実際に鍵業者へディンプルキーの修理や交換を依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのか気になるところでしょう。費用はトラブルの内容や必要作業によって変動しますが、一般的な相場を以下にまとめます。
| 簡単な修理・調整(潤滑剤注入や軽微な調整) | 約8,000~15,000円 |
| シリンダー分解清掃・部品交換を伴う修理 | 約15,000~25,000円 |
| 鍵の交換(シリンダー交換) | 作業料約13,000円~+シリンダー部品代 |
| 鍵穴からの折れ鍵除去+必要に応じて交換 | 20,000~35,000円程度(破壊開錠が必要な場合) |
| 合鍵の作成 | 1本約5,000円~ |
ご覧のように、ディンプルキーは高度な構造ゆえに通常の鍵よりやや料金が高くなりやすい傾向があります。例えば同じ鍵交換でも、ディンプルシリンダーはピン数が多く部品代が高額になりがちです。また登録制ディンプルキーの場合はメーカー取り寄せとなり費用が増すこともあります。そのため、業者に依頼する際は必ず事前に見積もりを取り、内容を確認するようにしましょう。
信頼できる業者であれば現地見積もりを無料で行ってくれますし、作業前に料金と作業内容を丁寧に説明してくれます。料金だけにとらわれず実績やサービス内容を比較し、納得できる業者に依頼することが大切です。
なお、鍵トラブルは内容によって火災保険やマンションの管理サービスが適用される場合もあります。特に賃貸であれば管理会社が提携業者を手配して費用負担してくれるケースもありますので、請求前に契約内容を確認すると良いでしょう。
▼関連ページディンプルキーの合鍵作成費用とポイント
ディンプルキーが壊れてしまった際に新しく鍵を作り直す必要が出ることもあります。例えば鍵が折れて使えなくなった、あるいはスペアキーを作っておきたいといった場合です。ディンプルキーの合鍵作成は、通常の鍵よりも費用も手間もかかる点に注意が必要です。
まず費用面では、ディンプルキーの合鍵作成料金は1本あたり5,000〜1万円程度が相場です。これは刻みキー(一般的なギザギザ鍵)の数倍にあたります。理由はディンプルキー用の特殊なキー加工機が必要で、素材となるブランクキー代も高価なためです。また一部のディンプルキーは合鍵の複製自体が厳しく制限されています。
例えば登録制のディンプルキーでは、合鍵作成時にメーカーへの直接発注が必要で、所有者であることの証明書類やセキュリティカード、鍵番号などの情報提出を求められます。メーカー経由だと発注から手元に届くまで1~2週間程度かかることもあり、ホームセンターですぐ作ってもらうというわけにはいきません。
一方、登録制ではないディンプルキーなら、設備を備えた鍵屋で合鍵を作成できる場合もあります。ただし対応できるお店は限られるので注意しましょう。ディンプルキー対応の合鍵機を持っていない鍵屋も多く、事前に電話で「○○社のディンプルキーの合鍵は作れますか?」と確認した方が無駄足にならずに済みます。対応店であればその場で数十分〜1時間ほどで作ってもらえることもありますが、精密さを要するため日数を要するケースもあります。
合鍵作成に関して覚えておいていただきたいポイントは、鍵が壊れる前にスペアキーを作っておくことの重要性です。ディンプルキーが折れてから合鍵を作ろうとすると、元の鍵が使えないため手間やお金が余計にかかります。まだ鍵が健全に使えるうちに、予備の鍵を数本用意して保管しておくと安心です。
スペアキーはメーカーから正規品を取り寄せる方法のほか、ホームセンター併設の鍵サービスや町の鍵屋でも作製できます。ただし先述の通りディンプルキー対応可否を事前確認し、正確な複製ができる信頼性のある店舗に依頼しましょう。粗悪な複製鍵は精度が低くトラブルの元になるため、多少高額でも実績あるところで作るのがおすすめです。
万一、手元の鍵が全て壊れたり紛失して合鍵が一本も無い場合、シリンダー交換を余儀なくされる可能性があります。現物キーや鍵番号が無ければメーカーも新規キーを発行できないためです。そのため普段から合鍵は必ず1本は余分に保管し、全滅しないよう管理しておくことも鍵のトラブル対策として覚えておきましょう。
▼関連ページ
ディンプルキーを壊さないための使い方とメンテナンス

ディンプルキーのトラブルを防ぎ、長持ちさせるためには日頃の使い方の工夫と定期的なお手入れが欠かせません。高い防犯性を誇るディンプルキーも、メンテナンス不足や扱いが悪ければ性能を十分に活かせず寿命も縮めてしまいます。ここでは、ディンプルキーを壊れにくくするための具体的なポイントを紹介します。
ディンプルキーを長持ちさせる使い方
日常生活の中でちょっと意識するだけで、ディンプルキーの故障リスクは大きく減らせます。まず鍵を扱う基本として、「挿す」「回す」「抜く」動作は常に丁寧にまっすぐ行いましょう。ディンプルキーはリバーシブル構造で表裏どちら向きでも挿せますが、慌てて斜めに突っ込んだりせず、ゆっくり確実に奥まで挿入します。鍵が途中までしか入らない時は無理に捻らず、一度抜いて異物がないか確認してください。奥まで入っていない状態ではピンが揃わず絶対に回りません。
次に、鍵が回しにくいと感じたら絶対に力任せに回さないことです。少しでも引っかかる感触があれば、一旦抜いて原因を探りましょう。寒冷地では鍵穴が凍結している可能性もありますので、ドライヤーで暖めるなどしてみます。それでも回らなければ潤滑剤を使用するか、早めに専門業者を呼ぶ決断も必要です。「鍵穴に違和感を覚えたら点検する」という意識を持つだけで、重大な故障を未然に防げます。
鍵の持ち運び方にも気を配りましょう。鍵をポケットやバッグに入れる際、他の金属と擦れ合うと細かな傷が付くことがあります。特にくぼみ部分に傷や凹みができるとピンとの噛み合わせに影響するため、鍵はできれば単独でキーホルダーに付け、ジャラジャラと他の鍵と擦れないようにしましょう。
また、ディンプルキーは厚みがありますが踏んだり強い衝撃を与えれば変形します。床に落としたときは変形がないか確認し、万一曲がってしまった場合は迷わず新しい鍵(合鍵)に切り替えてください。曲がった鍵を無理に使い続けるのは非常に危険です。
定期的に行いたいメンテナンス方法
ディンプルキーを良好な状態で使い続けるには、定期的なメンテナンスも有効です。理想を言えば半年~1年に一度程度、鍵穴と鍵の両方を点検・清掃すると安心でしょう。具体的な方法は前述の応急処置と同様ですが、簡単におさらいします。
- 鍵穴の埃除去
掃除機またはエアダスターでシリンダー内部のホコリを吸引・吹き飛ばします。特に花粉の多い季節後や砂埃が立ちやすい環境では念入りに行いましょう。 - 鍵の清掃
鍵の表面・くぼみの汚れを布で拭き取ります。頑固な汚れはブラシで優しく除去し、水洗いも可ですが洗った後は水分を完全に拭き取って乾燥させます。 - 専用潤滑剤の使用
鍵穴用のシリコンスプレーやグラファイトパウダーなどを少量適用し、鍵を抜き差しして馴染ませます。潤滑剤は使いすぎるとホコリを呼ぶので年1~2回程度で十分です。
これらのメンテナンスにより、鍵穴内部の摩耗を減らしサビも防止できます。特に湿気の多い梅雨時や寒暖差で結露しやすい冬場は、シリンダー内部が錆びたり凍結したりしがちなので、事前に専用潤滑剤でケアしておくと良いでしょう。
また、合鍵を複数運用するのも長持ちのコツです。毎日同じ鍵ばかり使っているとその鍵だけが摩耗してしまうため、スペアキーをローテーション使用すれば1本あたりの消耗を抑えられます。実際にディンプルキーを3本用意して順番に使い回すことで、1本を集中的に使うより長く快適に使えている例もあります。
保管方法と日頃の注意点
ディンプルキーを壊れにくく保つための保管方法や普段の注意点についても確認しておきましょう。まず、使わないスペアキーは湿気の少ない場所で保管してください。紙製の合鍵番号カード等も一緒に保管している場合、水濡れで読めなくなると再発行に支障が出ます。ジップ付きの袋に乾燥剤と一緒に入れておくなど、錆びや汚れから守る工夫をしましょう。
玄関の鍵穴については、できればホコリ避けカバーを付けておくと安心です。最近の玄関扉には鍵穴用のシャッターやスライドカバーが付いているものもありますが、無い場合は後付けの鍵穴カバーを検討しても良いでしょう。砂埃や雨の吹き込みを物理的に防ぐことで、内部の汚れ蓄積を減らせます。特に海辺にお住まいの場合、潮風で金属部が錆びやすいのでカバーや定期メンテナンスは必須です。
また、鍵を異常な環境にさらさないことも大切です。例えば直射日光で高温になる場所や、逆に凍るような寒冷地で夜間ずっと屋外にさらすと、金属の膨張収縮で微細な歪みが生じることがあります。玄関に限らず、物置や門扉など屋外のディンプルキー錠は、必要に応じて防錆潤滑剤を使ったり冬場は凍結スプレーを準備したりといった対策も検討してください。
最後に、鍵を紛失しない・複製されないよう管理することも間接的に鍵トラブルを防ぎます。見知らぬ業者に鍵を渡してコピーされるリスクはディンプルキーなら低いですが、万一全ての鍵を失えば前述の通りシリンダー交換が必要になります。普段から鍵の所在を把握し、紛失時は速やかに交換するなど、防犯面でのケアも行いましょう。
壊れにくいディンプルキーへの交換も検討しよう

現在お使いのディンプルキーに頻繁に不具合が起きていたり、古くなってきて心配な場合は、思い切ってより壊れにくい高性能なディンプルキーへの交換を検討するのも一つの方法です。ディンプルキーにも様々なメーカー・種類があり、防犯性はもちろん使い勝手や耐久性に優れた製品が存在します。ここでは鍵のプロがおすすめする代表的なディンプルキーを3種類ご紹介します。いずれも国内で実績があり、壊れにくさでも定評のある製品です。
カバエース(KABA社)
カバエースは、スイスの大手錠前メーカー・ドルマカバ社(旧KABA社)が製造するディンプルキーシリンダーです。ディンプルキーのパイオニアとも言われる同社製品の中でも、カバエースは高い防犯性能とコストパフォーマンスを両立している点が特徴です。
ピン配列は最大3列・16本にもなり、理論鍵違い数(組み合わせ数)は約19億通りという高度な防犯性を備えながら、登録制ではないため合鍵作製の利便性もあります。合鍵はカバエース認定販売店で対応可能で、比較的安価に作成できるため、マンションや戸建ての玄関交換用として人気があります。
素材も高品質で耐摩耗性が高く、鍵違い数が多いことで長期間使用してもピン摩耗による不調が起こりにくいとの声もあります。実際の使用者からは「動きが滑らかで差し込みやすい」「10年使っているがトラブルがない」といった評価もあり、価格と性能のバランスがとれた優秀なディンプルキーと言えるでしょう。
GOAL社 V18シリンダー
国産メーカーGOAL(ゴール)が誇るV18シリンダーも、防犯性と使いやすさでおすすめのディンプルキーです。GOAL V18は国内初の米国UL防犯規格認定を受けたシリンダーで、官公庁から個人宅まで幅広く採用されています。ピンは3列18本構成で鍵違い数は120億通り以上と非常に精巧ですが、鍵穴周囲に独自のすり鉢状ガイドを設けることで「鍵を差し込みやすい」工夫がされています。
暗い玄関先でもスムーズに挿入でき、高齢の方にも扱いやすいと好評です。防犯面でもCP認定試験に合格し、耐ピッキング性能10分以上と高水準です。さらに、合鍵作製可能な業者が多い点もメリットです。GOAL V18は全国の賃貸住宅や新築マンションでも採用例が多く、流通量が多いため比較的早く部品入手や鍵作製ができる利点があります。
総合的に見て、信頼性・耐久性・利便性のバランスが取れた国内定番のディンプルキーとしておすすめできます。
MIWA社 PRシリンダー
国内シェアNo.1を誇る美和ロック(MIWA)の代表的ディンプルキーがPRシリンダーです。MIWA PRは他メーカーの多列ピン方式とは一線を画し、独自のディスクタンブラー構造(ウェハータンブラー)を採用している点が特徴です。すべてのディスク板が正しい位置に揃わないと解除されないロッキングバー機構を備えており、ピッキングやバンピングといった不正開錠手口が全く通用しません。
耐ピッキング性能は10分以上、耐ドリル性能も優秀で、非常に防犯性の高いシリンダーです。また国産メーカーならではの精度管理で製造されており、鍵の噛み合わせの滑らかさや耐久性にも定評があります。実際「長年使っても鍵のガタつきが少ない」「潤滑なしでも滑らかに回る」といった声もあります。
合鍵作成は登録カードが必要なタイプもありますが、防犯性を最優先する方には最適な選択肢でしょう。美和ロックは全国にサービス拠点があり交換サポートも充実しています。防犯面だけでなく信頼の国産品質で壊れにくさも折り紙つきのPRシリンダーは、安心を買う意味でもおすすめできるディンプルキーです。
まとめ

ディンプルキーは防犯性に優れる一方、精密な構造ゆえに汚れや摩耗、扉側のズレ、無理な操作で不具合が起きやすい側面があります。日常の清掃と専用潤滑剤、丁寧な抜き差し、スペアキーのローテーションで多くのトラブルは予防できます。
改善しない場合や折損・詰まりは早めに専門業者へ相談しましょう。使用年数が長い、再発が続くなら高性能シリンダーへの交換も有効です。安全と快適を最優先に、迷ったら当社の鍵修理・交換サービスへご相談ください。
もし、ディンプルキーのトラブルでお困りでしたら鍵猿までご相談ください。鍵猿でしたら、見積り・出張費無料で駆け付けます。ディンプルキーのトラブルでお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。
▶ お急ぎの方 ◀
鍵の交換にかかる費用、
施工事例、対応エリアなど
について詳しく見る














