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鍵屋鍵猿鍵トラブルトピックその他電子式の鍵にはどんな種類がある?電子錠・電気錠・スマートロックの違い

更新日:2026/07/17

電子式の鍵にはどんな種類がある?電子錠・電気錠・スマートロックの違い

電子式の鍵にはどんな種類がある?電子錠・電気錠・スマートロックの違い

この記事でわかること

・電子錠・電気錠・電子キー・スマートキー・スマートロックの違い
・玄関に使える電子式の鍵の種類と特徴
・電子式の鍵を導入するメリットと注意点
・戸建て・マンション・賃貸住宅に合う電子式の鍵の選び方
・電子式の鍵を自分で取り付けられるケースと業者に依頼すべきケース

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

玄関の鍵には、暗証番号やカード、指紋、スマートフォンなどを使って解錠できる製品があります。しかし、「電子錠」「電気錠」「電子キー」「スマートキー」「スマートロック」など似た言葉が多く、それぞれの違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

電子式の鍵は、製品によって電源の取り方や解錠方法、取り付け方法が異なります。自宅の玄関に設置する場合は、使いたい機能だけでなく、ドアへの取り付け可否や電池切れ時の解錠方法も確認することが大切です。

この記事では、玄関に使われる電子式の鍵の種類や名称の違い、自宅に合ったタイプの選び方を解説します。

電子式の鍵とは

電子式の鍵とは、暗証番号やICカード、指紋、スマートフォンなどの電子的な認証を使って施錠・解錠する鍵の総称です。

従来のように金属製の鍵を鍵穴へ差し込まなくても操作できる製品が多く、戸建て住宅やマンション、オフィス、店舗、ホテルなどで利用されています。

電子式の鍵には、乾電池で動くタイプや建物から電力を供給するタイプ、既存のサムターンに後付けするタイプなどがあります。

また、「電子錠」「電気錠」「電子キー」「スマートキー」「スマートロック」は似た言葉ですが、それぞれ意味や仕組みが異なります。

自宅の玄関に導入する場合は、名称だけで判断せず、電源の取り方や解錠方法、取り付け方法を確認することが大切です。

電子錠(電池で動くタイプ)

乙訓郡大山崎町大山崎鏡田の電子錠取り付け

最も一般的なタイプで、電池で動作する独立型の鍵です。
ドアの鍵穴部分(シリンダー)を取り外し、電動でカンヌキを出し入れする電動ユニットを取り付けます。既存の錠前はしっかりと利用し続けるため、錠ケースというドア内に掘り込まれた本体が電子錠に対応しているかどうかが重要になります。

主に暗証番号やICカード、リモコンキーで施錠・解錠しますが、最近ではスマートフォンで解錠できる機種が増えています。

既存のドアにも後付けできる製品だと原状回復がしやすく、賃貸住宅でも導入しやすいのが特徴です。
電池が切れても非常用の物理キーや外部給電で対応できるモデルが多く、安全性も高めに設計されています。

電気錠(配線で電源を取るタイプ)

電気錠の施開錠ボタン

電気錠は、建物の電源とつながって動作するシステム型の鍵です。
主に新築住宅や高性能ドアに採用され、玄関ドアと一体で設計されていることが多いです。
リクシルの「CAZAS」、YKKAPの「スマートコントロールキー」、三協アルミの「eエントリー」などが代表的なシリーズです。
電源供給式のため電池交換が不要で、オートロックや遠隔操作など高度な機能を搭載できますが、後付け設置には専門工事が必要です。

スマートキー

スマートキーとは、鍵を取り出したり鍵穴へ差し込んだりせずに施錠・解錠できるシステムです。
自動車の鍵として広く使われている言葉ですが、住宅用の電子錠やリモコンキーをスマートキーと呼ぶこともあります。

住宅用では、専用のリモコンやICタグを持ってドアに近づいたり、ボタンを押したりして解錠するタイプがあります。

メーカーによってスマートキーの定義が異なるため、名称だけでなく操作方法や機能を確認することが重要です。

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スマートロック(スマホで操作できる電子錠)

スマートロックは、スマートフォンアプリと連携して鍵を操作できるタイプです。
BluetoothやWi-Fi通信で本体とスマホを接続し、アプリ上で施錠・解錠を行います。
玄関に近づくだけで自動解錠する「ハンズフリー機能」や、家族・ゲストに一時的な『電子キー』を共有できるモデルもあります。
後付けできる製品がほとんどで、初期費用を抑えながらスマートキー化したい人に向いています。

この3タイプはいずれも「鍵を取り出さずに開けられる」という点で共通していますが、
電源の取り方・設置難易度・防犯機能に違いがあります。
次の章では、それぞれのメリットと注意点を比較しながら、導入を検討する際の判断材料を紹介します。

玄関に使える電子式の鍵の種類

電子式の鍵は、解錠方法によっていくつかの種類に分けられます。それぞれ使い勝手や注意点が異なるため、利用する人数や生活スタイルに合わせて選びましょう。

暗証番号式

暗証番号型

暗証番号式は、テンキーに設定した番号を入力して解錠するタイプです。

鍵やカードを持ち歩く必要がないため、紛失の心配を減らせます。家族全員が同じ暗証番号を使えるため、複数人で利用しやすい点もメリットです。

一方で、暗証番号を忘れたり、入力しているところを第三者に見られたりする可能性があります。誕生日や電話番号など推測されやすい番号は避け、定期的に暗証番号を変更しましょう。

カードキー・ICタグ式

カードキー

カードキー・ICタグ式は、登録したカードやタグを読み取り部分へかざして解錠するタイプです。操作が簡単で、子どもや高齢者でも使いやすい傾向があります。

カードを紛失した場合でも、紛失したカードの登録情報だけを削除できる製品があります。

ただし、製品によってはカードの追加登録や設定変更に手間がかかる場合があります。予備のカードを作成できるか、紛失時に登録を無効化できるかを確認しておきましょう。

指紋認証式

指紋認証型

指紋認証式は、あらかじめ登録した指紋を読み取って解錠するタイプです。鍵やカード、スマートフォンを持ち歩く必要がなく、紛失する心配がありません。

暗証番号を覚える必要もないため、荷物を持っているときや、子どもが利用するときにも便利です。

一方で、指が濡れていたり汚れていたりすると、正しく読み取れないことがあります。指紋認証だけでなく、暗証番号やカード、物理キーでも解錠できる製品を選ぶと安心です。

リモコン式

リモコンキー

リモコン式は、専用のリモコンキーを操作して施錠・解錠するタイプです。

玄関ドアから少し離れた場所でも操作できる製品があり、鍵穴へ鍵を差し込む必要がありません。自動車のスマートキーに近い感覚で使えるため、操作がわかりやすい点が特徴です。

ただし、リモコンを紛失すると、第三者に使用されるおそれがあります。紛失したリモコンの登録を削除できるか、予備の解錠方法があるかを確認しましょう。

スマートフォン式

MIWA 電気錠

スマートフォン式は、専用アプリやBluetooth、Wi-Fiなどを利用して施錠・解錠するタイプです。

製品によっては、外出先から施錠状態を確認したり、家族へ一時的な鍵を共有したりできます。オートロック機能や解錠履歴の確認など、便利な機能を利用できる点もメリットです。

一方で、スマートフォンの充電切れや故障、通信障害によって操作できなくなる可能性があります。暗証番号やカード、物理キーなど、別の方法でも解錠できる製品を選ぶと安心です。

電子錠・電気錠・スマートロックの違い

電子錠・電気錠・スマートロックは、主に電源の取り方や取り付け方法、操作方法に違いがあります。

電子錠は乾電池で動く製品が多く、暗証番号やカード、指紋などで解錠します。電気錠は建物の電気配線から電力を供給し、インターホンや入退室管理システムなどと連動できる点が特徴です。

スマートロックはスマートフォンとの連携を前提とした製品が多く、アプリからの操作や鍵の共有ができます。ただし、スマートロックも乾電池で動作する製品が多いため、広い意味では電子錠の一種と考えられます。

製品を選ぶ際は名称だけで判断せず、電源や設置方法、利用できる機能を比較しましょう。

電源の違い

電子錠やスマートロックは、乾電池や充電池を使用する製品が一般的です。配線工事が不要な製品が多く、既存の玄関ドアにも後付けしやすい傾向があります。

一方、電気錠は建物の電気配線から電力を供給するため、基本的に定期的な電池交換は必要ありません。ただし、設置時に配線工事が必要となり、電子錠よりも工事費用が高くなる場合があります。

取り付け方法の違い

電子錠には、既存の錠前と交換するタイプや、ドアに新しく取り付けるタイプがあります。スマートロックには、室内側のサムターンへ被せたり、貼り付けたりする後付けタイプが多くあります。

電気錠は、ドア内部への配線や加工が必要になることがあり、専門業者による施工が一般的です。

賃貸住宅では、ドアに穴を開けない後付けタイプのスマートロックが候補になります。ただし、設置前に管理会社や大家さんへ確認しておくと安心です。

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操作方法の違い

電子錠や電気錠では、暗証番号、カード、指紋、リモコンなど、さまざまな方法で解錠できます。

スマートロックはスマートフォン操作が中心ですが、暗証番号や指紋認証、ICカードに対応した製品もあります。

家族の人数や年齢、スマートフォンを持っているかどうかを考慮して選びましょう。複数の方法で解錠できる製品であれば、電池切れや紛失などのトラブルにも対応しやすくなります。

工事の難易度の違い

後付けタイプのスマートロックは、比較的簡単に設置できる製品が多く、自分で取り付けられる場合があります。

一方、錠前ごと交換する電子錠は、既存の錠前やドアに適合する製品を選ぶ必要があります。電気錠は配線工事やドアの加工が必要になることが多く、専門的な知識や工具が求められます。

取り付け方法を誤ると、ドアが閉まらなくなったり、鍵が正常に動作しなくなったりするおそれがあるため、無理な作業は避けましょう。

電子式の鍵を導入するメリット

メリット

電子式の鍵を導入すると、従来の鍵にはない利便性や機能を利用できます。ただし、製品によって搭載されている機能は異なるため、必要な機能を整理してから選ぶことが大切です。

鍵を持ち歩かなくていい便利さ

最も大きな魅力は、鍵を探す・取り出す手間がなくなることです。
スマートフォンやICカード、暗証番号で解錠できるため、買い物帰りで手がふさがっていてもワンタッチでドアを開けられます。
家族での鍵共有も簡単で、追加の合鍵を作る必要がなく、来客時には一時的な電子キーを発行することもできます。

施錠忘れを防ぎ、防犯性能を高められる

電子式の鍵の多くにはオートロック機能があり、ドアを閉めると自動的に施錠されます。
鍵の閉め忘れによる侵入リスクを防げるほか、開閉履歴をスマホで確認できる製品もあります。
さらに、従来のピッキングやサムターン回しといった物理的な侵入手口が通用しにくく、防犯性の高い構造を備えています。

紛失や合鍵管理のリスクが減る

物理的な鍵を持ち歩かないため、紛失の心配が減ります。
スマホやカードを紛失した場合でも、アプリから遠隔でアクセス権を削除できるため、拾われて悪用されるリスクは低めです。
鍵管理の手間を減らしつつ、安全性を保てます。

電子式の鍵を導入する際の注意点

注意点

電子式の鍵は便利な一方で、電池切れや機器の故障など、従来の鍵とは異なるトラブルが起こる可能性があります。

導入後に困らないよう、あらかじめ注意点を確認しておきましょう。

スマートキーの防犯上のリスクや導入前に確認したいデメリットについては、玄関のスマートキーに潜む危険性もあわせてご確認ください。

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電池切れや通信トラブル

電池式の電子錠は、電池切れで操作できなくなる可能性があります。
ほとんどの機種では電池残量を事前に知らせてくれますが、長期間の外出前などは確認が必要です。
また、スマートロックの一部ではWi-FiやBluetooth接続が不安定になることもあるため、バックアップキーや手動開錠方法を確認しておくと安心です。

閉め出される可能性がある

オートロック機能を使用している場合、スマートフォンやカード、リモコンを室内に置いたまま外へ出ると閉め出されることがあります。

ゴミ出しや荷物の受け取りなど、短時間だけ外へ出る場面でも注意が必要です。暗証番号や指紋など、携帯品がなくても解錠できる方法を用意しておくと安心です。

通信やアプリの不具合が起こることがある

スマートロックは、BluetoothやWi-Fi、専用アプリを使って操作します。

スマートフォンの不具合や通信障害、アプリの更新などによって、一時的に操作できなくなる可能性があります。スマートフォンだけに頼らず、カードや暗証番号、物理キーなど、複数の解錠方法に対応した製品を選びましょう。

暗証番号や電子キーの管理が必要

暗証番号式では、入力している様子を第三者に見られたり、番号を推測されたりする可能性があります。同じ暗証番号を長期間使用せず、定期的に変更することが大切です。

カードやリモコンを紛失した場合は、紛失した電子キーの登録を速やかに削除しましょう。

定期的なメンテナンスが安心につながる

電子機器である以上、長期間使うと内部部品の摩耗や接触不良が起こることもあります。
定期的に動作チェックを行い、異音や反応遅延がある場合は早めに専門業者へ相談しましょう。
とくに電気錠の場合は配線や制御盤が関係するため、メーカーや鍵業者のサポートを受けるのが安全です。

スマートキーは、日常の利便性と防犯性を両立できる一方で、電気的トラブルへの備えも欠かせません。
この点を理解したうえで導入すれば、従来の鍵よりも快適で安心な暮らしが実現できます。

家の玄関に合う電子式の鍵の選び方

電子式の鍵を選ぶ際は、使いたい機能だけでなく、玄関ドアに取り付けられるかどうかも確認する必要があります。

生活スタイルや住宅の種類も考慮し、自宅に合った製品を選びましょう。

希望する解錠方法で選ぶ

鍵やカードを持ち歩きたくない場合は、暗証番号式や指紋認証式が候補になります。スマートフォンから施錠状態を確認したい場合や、家族と鍵を共有したい場合は、スマートロックが適しています。

子どもや高齢者が使用する場合は、操作が簡単なカードキー式やリモコン式も選択肢です。家族全員が無理なく使える解錠方法を選びましょう。

暗証番号やカード、指紋認証など、キーレス錠の種類を比較したい方は、玄関の鍵をキーレスに交換する方法も参考にしてください。

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玄関ドアや錠前に対応しているか確認する

電子錠やスマートロックは、ドアの厚みや材質、錠前の種類、サムターンの形状によって取り付けられない場合があります。

引き戸や装飾の多いドア、防火ドアなどでは、対応製品が限られることもあります。メーカーの適合表を確認し、判断できない場合はドアや錠前の型番を調べて専門業者へ相談しましょう。

電池切れ時の解錠方法を確認する

乾電池式の製品を選ぶ場合は、電池が切れたときの対処方法を確認しておくことが大切です。

外部から非常用電源を接続できる製品や、物理キーで解錠できる製品であれば、電池切れ時にも対応しやすくなります。電池残量を通知する機能があるかどうかも確認しましょう。

屋外で使用できる製品を選ぶ

玄関の屋外側に設置するテンキーやカードリーダーは、雨や直射日光、気温の変化にさらされます。

室内用の製品を屋外へ取り付けると、故障するおそれがあります。防水性能や使用可能温度を確認し、玄関への設置に対応した製品を選びましょう。

サポート体制を確認する

電子式の鍵は、機器の不具合や設定トラブルが発生することがあります。

メーカーの問い合わせ窓口や保証期間、修理対応の有無を確認しておきましょう。海外製品などでは、国内で修理や部品交換ができない場合もあるため、購入前の確認が必要です。

住宅の種類別に向いている電子式の鍵

電子式の鍵は、戸建て住宅やマンション、賃貸住宅など、設置する建物によって選び方が異なります。

戸建て住宅の場合

戸建て住宅では、後付け型のスマートロックから、錠前ごと交換する電子錠、配線式の電気錠まで幅広く検討できます。

玄関ドアに上下2つの鍵が付いている場合は、両方を電子化できるか確認しましょう。片方だけを電子錠にすると、もう一方の鍵を手動で操作する必要があり、利便性が低下することがあります。

新築や玄関ドアの交換を予定している場合は、ドア一体型の電子錠や電気錠も選択肢になります。

マンションの場合

分譲マンションでは、玄関ドアが共用部分として扱われることがあります。錠前の交換やドアの加工を行う前に、管理規約を確認し、管理組合や管理会社へ相談しましょう。

オートロック付きマンションでは、共用玄関と自宅玄関で別の鍵を使用している場合があります。自宅玄関だけを電子化すると、共用玄関用の鍵は引き続き持ち歩く必要があります。

賃貸住宅の場合

賃貸住宅では、無断で錠前を交換したり、玄関ドアへ穴を開けたりすると、契約上のトラブルにつながる可能性があります。電子錠を設置する前に、管理会社や大家さんの許可を取りましょう。

原状回復が必要な場合は、取り外しやすい後付けタイプのスマートロックが候補になります。取り外したサムターンや部品は、退去時に元へ戻せるよう保管しておきましょう。

オフィスや店舗の場合

オフィスや店舗では、利用者ごとに入退室を管理できる電子錠や電気錠が適しています。

カードや暗証番号を個別に登録できる製品であれば、従業員の退職時にも認証情報だけを削除できます。複数のドアを一括管理したい場合は、入退室管理システムと連動できる電気錠が候補になります。

電子式の鍵は自分で取り付けられる?

玄関ドアの電子錠化を検討する際、最も多い疑問が「今の扉に取り付けられるのか」というものです。結論から言えば、ほとんどのドアに何らかの電子錠を取り付けることは可能ですが、ドアの種類や状態によって取付け方法や選択できる製品が変わってきます。適切な製品選択のために、まずは自宅のドアの確認が重要になります。

ドアの種類による取付け可否

玄関ドアは大きく分けて、框(かまち)ドアとフラッシュドアの2種類があります。框ドアは一般的な玄関ドアで、ドア枠が露出しているタイプです。このタイプであれば、ほとんどの電子錠が取り付け可能です。

一方、フラッシュドアは表面が平らで枠が見えないタイプの扉です。オフィスや集合住宅でよく見かけますが、このタイプの場合は取付けできる電子錠が限定される可能性があります。

また、防火戸の場合は建築基準法の規定により、取付け可能な製品が更に限定されます。特に賃貸物件の場合は、管理会社に事前確認が必要です。

工事の有無と所要時間

電子錠の取付け工事は、製品と取付け方法によって大きく異なります。最も簡単なのは、既存のサムターンに被せて取り付けるタイプのスマートロックで、工具を使わず15分程度で取付け可能です。

一方、本格的な電子錠(テンキー錠やICカードキー)の場合は、既存の錠前からシリンダーを取り外す必要があります。これは錠ケースがその電子錠に対応しているものに限られますので、もし錠ケースが対応外のものである場合、錠ケースも交換することになります。

シリンダーのみの取り外しで電子錠を取り付ける場合、工事時間は1時間程度必要です。錠ケースの交換を含める場合は1~2時間ほどは見ておいた方が良いでしょう。いずれも配線が難しいこともあるので、専門業者による施工がおすすめです。

施工時には、ドアの建付けや既存の錠前の状態もチェックします。長年の使用で歪みや緩みが生じている場合は、調整や部品交換が必要になることもあります。

配線式の電気錠を導入する場合の費用や製品の選び方については、電気錠の交換・導入ガイドをご覧ください。

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賃貸物件での注意点

賃貸物件では、ほとんどの賃貸借契約において借主が独自に錠前を変更することは禁止されています。電子錠の設置を検討する場合は、必ず大家さんや管理会社に相談し、事前に許可を得ることが重要です。

また、退去時には原状回復義務に加えて収去義務があります。これは、借主が許可を得て取り付けた設備は撤去しなければならないというものです。そのため、賃貸物件では既存の錠前を活かした後付けタイプのスマートロックがおすすめです。取り付けも取り外しも簡単で、原状回復がしやすいためです。

取付け位置の選び方

電子錠の取付け位置は、使い勝手とセキュリティの両面から検討が必要です。例えば、電子錠でテンキーをメインに使う場合は、暗証番号入力時の姿勢が不自然にならない高さを選ぶことが重要です。

カードメインで運用する場合は、かざす位置が分かりやすく、操作がしやすい場所を選びます。特に、傘を持っているときや荷物が多いときでも操作できる位置であることが重要です。スマートロックの場合は、スマートフォンとの通信が安定する位置を選ぶ必要がありますし、スマートロックの指紋認証を利用する場合は、使用者の身長を考慮に入れる必要があります。

また、雨がかかりやすい場所は避け、必要に応じて庇やカバーの設置も検討します。電池交換のしやすさも、取付け位置を決める際の重要なポイントです。

スマートキーの安全性とトラブル対策

スマートキーは電気を使って動作するため、「もし壊れたら」「電池が切れたらどうなるの?」と不安に思う人も少なくありません。
しかし、仕組みを理解し、トラブル時の対応を知っておけば、通常の鍵よりも安全に使うことができます。

電池切れ・停電時でも開けられる仕組み

電池式の電子錠やスマートロックは、電池が切れても開けられる非常用の仕組みを備えています。
多くの機種では、外側に9V電池を一時的に当てて給電したり、非常用の物理キーを差し込んで解錠することができます。
また、電池残量が少なくなると警告音やアプリ通知で知らせてくれるため、急に開かなくなるケースはほとんどありません。

一方、電気錠タイプの場合は家庭用電源から給電されているため、停電時でもバックアップ電源や手動解錠機能で対応できる設計が一般的です。

また、長期不在時の電池切れに備えて、玄関周りに非常用キーボックスを設置することも有効です。ただし、キーボックスの設置場所は第三者から見えにくい位置を選ぶなど、防犯面での配慮が必要です。

非常時の解錠方法

また、外側からの緊急解錠に備えて、バックアップ用の物理キーは必ず安全な場所に保管しておく必要があります。特に、スマートロックの場合は、スマートフォンのトラブルも想定して、最低1本は物理キーを持ち歩くことをお勧めします。

ハッキングや不正アクセス対策・データセキュリティ

スマートキーというと「ハッキングされるのでは」と心配されることがありますが、
現在販売されている製品は暗号化通信(AESやRSAなど)によってデータが保護されています。
通信距離も数メートル程度に限定されており、外部から侵入されるリスクは非常に低いです。
さらに、アプリ上でユーザー権限を管理できるため、紛失時もすぐにアクセス権を削除できます。

スマートロックを中心に、電子錠のデータセキュリティ対策も重要です。通信データは強固な暗号化が施されており、外部からの不正アクセスや傍受を防いでいます。また、クラウドサーバーでの履歴管理も、適切なセキュリティ基準に基づいて行われています。

ユーザー側でも、スマートフォンの画面ロックを設定する、アプリのパスワードを定期的に変更する、といった基本的なセキュリティ対策を行うことが推奨されます。特に、スマートロックの遠隔操作機能は、確実な本人確認ができる場合のみ使用するようにしましょう。

故障や誤作動が起きた場合の対処法

電子錠は精密機器のため、内部のモーターや基板が劣化すると反応が鈍くなることがあります。
暗証番号を押しても反応しない、モーター音が弱いなどの症状が見られたら、まずは電池交換を行い、それでも改善しない場合は無理に操作せず専門業者に相談してください。
強引にドアをこじ開けると錠前本体が破損し、修理費が高額になることもあります。

定期的な点検でトラブルを防ぐ

スマートキーは便利な一方、『使いっぱなし』にしないことが長く使うコツです。
半年に一度は電池残量を確認し、暗証番号の押し感やカードの反応が鈍くなっていないかチェックしましょう。
電気錠の場合は、建具側の配線や制御ユニットに不具合がないか、メーカー点検を依頼しておくと安心です。

スマートキーは電気的な仕組みで動作しますが、適切に管理すれば非常に安全性の高いシステムです。
日常のメンテナンスと非常時の対応方法を知っておくだけで、『開かない』トラブルをほぼ防ぐことができます。
もし突然動かなくなった場合も、鍵の構造に詳しい専門業者ならその場で開錠・修理まで対応可能です。

スマートホームとの連携でさらに便利に

最近のスマートキーの中には、スマートスピーカーやスマートフォンアプリと連携できるモデルもあります。
たとえば、Google HomeやAmazon Alexaと接続して音声操作したり、外出先から施錠状態を確認できる機種も登場しています。

ただし、こうした機能はネットワーク設定やクラウド連携が前提となるため、導入には通信環境の安定性とセキュリティ設定の知識が必要です。
あくまで『便利な拡張機能』のひとつとして考え、鍵としての基本性能――防犯性・耐久性・使いやすさ――を優先して選ぶのが安心です。

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スマートキーや電子錠は、便利で防犯性にも優れた新しい鍵の形です。
しかし、ドアの種類や錠前の構造によっては対応できない製品もあり、「どの機種が合うのか」「どこに頼めばいいのか」が分からずに悩む方も少なくありません。

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