ダイハツのタントの鍵を紛失!対処法と電池交換の手順
この記事でわかること
- タントの鍵をなくしたときの対処法
- タントの鍵が電池切れしたときの対処法
- タントの鍵の電池交換の方法
- 鍵屋に鍵開けや鍵作成を依頼する流れと料金相場
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
ダイハツのタントは、コンパクトな車体で人気を集めてきた軽トールワゴンです。人気が高い車だけに「タントの鍵をなくしてしまった」という経験がある人も多いでしょう。鍵の電池が切れて、突然動かなくなった、という人もいるかもしれません。電池交換の方法も知っておきたいところです。
この記事では、ダイハツタントの鍵の種類や電池交換の方法、鍵を紛失したときの鍵作製の方法などを解説します。今すぐ鍵を開けて車を動かしたい場合もご安心ください。依頼先や費用についてもご紹介します。
目次
ダイハツのタントの鍵を紛失したときの対処方法
現在、殆どのタントの持ち主はスマートキーを利用しているでしょう。イモビライザー搭載車のスマートキーは、防犯性は優れているものの、スマートキーならではの問題もあります。
特に、スマートキーを紛失してしまったときはエンジンスタート可能な鍵がないということなので素早く対処する必要があります。
車の周辺を探す
なかなかタントの鍵が見つからないときは車の周囲や家の中を探してみて下さい。スマートキーの場合は、鍵穴に鍵を挿し込む必要がないので、車内で鍵を取り出すことが少なく、車内に鍵が閉じ込められる可能性が低いからです。
たいていの場合は、車外のどこかにあるケースが多いので、近くを念入りに探しましょう。特にエンジンをかけてキーを車外に持ち出した際に鳴る警報音(アラーム)を聞いた記憶があれば、キーは車外にある可能性が高いです。
例外は、スマートキーの電池が切れてしまったときです。電池切れの鍵は、車の中にあっても反応しません。その結果、知らず知らずのうちに鍵を車内に置き忘れ、ロックされたまま閉じ込められてしまうのです。
閉じ込められた鍵を回収するには、どうにかして車を開錠するしかありません。鍵を使わず開錠するには専門的な技術が必要なので、鍵屋などに依頼するのが賢明です。
また、こういったトラブルにつながらないよう電池が切れる前に電池交換をしておきましょう。
落としていないか確認する
鍵を思わぬ場所で落としていることもありえます。立ち寄った先で、鍵の落し物がないかをさかのぼっていきましょう。それでも見つからないなら最寄りの警察署や交番に訊いてみて、届け出がないときは遺失届を出し、見つかったら連絡が来るようにしておきます。ただ、そのまま待っていても車に乗れないままなので、急ぎであればスペアキーを作らなかったか思い出してみましょう。スペアキーを保管していれば、とりあえず車を開けて運転することは可能です。
スペアキーもないのなら、ディーラーに相談して合鍵を作ってもらわなくてはなりません。本人が鍵のシリアルナンバーを覚えていなくても、ディーラーの情報によって合鍵の作製はできます。万が一、情報が残っていないときはキーシステムごと交換する流れになります。
ギザギザキーであれば鍵屋での鍵作製が可能なので、急ぎの場合は鍵屋に相談してみることもおすすめです。
鍵開けやスペアキーの作製は鍵屋へ依頼
「タントの鍵を電池切れの状態でインロックしてしまった」「周辺を探したけれど見つからなかった」ときは途方に暮れてしまうかもしれませんが、諦める必要はありません。
外出先など、一刻も早く車を動かしたいときは出張サービスを行っている鍵屋に依頼しましょう。鍵屋は鍵のプロですので、スムーズに鍵開けやスペアキーの作製を行うことができます。
※ただし、イモビライザー搭載キーや、外国産車には対応していない鍵屋もあるため、事前に電話で確認しておきましょう。
鍵作成はディーラーでもできますが、2~3週間と、時間がかかってしまうためお急ぎのときは鍵屋がおすすめです。
鍵屋に依頼するときの流れ
「電話をしたいけど、どうすればいいの?」「見積もりはどのタイミングでしてもらえるの?」など、気になる方のために鍵屋に依頼するときの流れを簡単に紹介いたします。
タントの鍵をなくした!開かない!
まずは落ち着いて身の回りを探しましょう。電池切れの場合は、電池交換をしてみましょう。
鍵屋にご連絡ください
鍵屋に電話をかけます。このとき、メーカーや車種・ご依頼内容を伝えると概算見積もりが可能になります。出張費やキャンセル料の有無確認も忘れず行いましょう。現金が手元にない場合は、現金払い以外の支払い方法もたずねておきましょう。
鍵屋のスタッフが駆けつけます!
スタッフが現場の状況を確認し、見積もり金額の提示を行います。見積もりを行わず作業に取り掛かる鍵屋は悪徳業者の可能性があるため要注意です。
作業スタート
状況に応じて、鍵開けや鍵作成を行います。
作業箇所のご確認とお支払い
お客様に鍵の動作・エンジンの始動をを確認していただきます。
【料金表】タントの鍵開け・鍵作製
鍵猿は作業前に必ず見積り金額を提示いたします。作業後に追加で料金を請求することもございません。
お電話の段階でも、最低料金のご案内はさせていただいておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
タント【鍵開け】 | 刻みキー | ¥8,800~(税込み) |
特殊キー | ¥16,500~(税込み) | |
タント【鍵作製】 | 刻みキー | ¥16,500~(税込み・部品代含む) |
特殊キー | ¥33,000~(税込み・部品代含む) | |
刻みキー(イモビ搭載) | ¥60,500~(税込み・部品代含む) | |
特殊キー(イモビ搭載) | ¥88,000~(税込み・部品代含む) |
※車種・年式・エリアによっては対応できない可能性がございます。
スマートキーの電池が切れた際の対処方法は?
スマートキーの電池が切れたとき、エマージェンシーキー付きの電子カードキーを使用しているのかどうか確認してみて下さい。
スマートキーに内蔵されている、物理キーのこと。スマートキーの電池切れなどで、ドアが解錠できない際に使用する。イモビライザー搭載車の場合、この鍵だけではエンジンスタートができない。
メカニカルキーとはエマージェンシーキーと同義。自動車メーカーによって、名称が違う。
ホンダ: 内蔵キー
トヨタ・日産: メカニカルキー
ダイハツ: エマージェンシーキー
など
ツイストノブ方式の場合
ツイストノブ方式のタントであれば、エマージェンシーキーが必ずついています。
エマージェンシーキーを取り出したら、それを使ってドアを開け、エンジンをかけます。エンジンをかけるときは、ギアをPに入れた状態でブレーキを踏み、ノブにさしたキーに電子カードキーを近づけながらノブを回します。
プッシュスタート式の場合
スタート方式がプッシュスタートの電子カードキーにも、エマージェンシーキーはついています。ドアはこのメカニカルキーを取り出して解錠しましょう。
エンジンは、電子カードキーにあるエンブレム部分でプッシュスタートボタンに触れるとボタンが点灯します。点灯を確認したら、ボタンを押します。
なお、電気が点灯してからスイッチを押すまでの秒数はモデルによって定められていますので、既定の時間を超えてスイッチを押してもエンジンはかかりません。電気が点灯したら、すぐにスイッチを押しましょう。
タントの鍵の電池交換方法
電池交換が必要なタントの鍵は全部で3種類あります。
- キーフリーシステム搭載車の電子カードキー
- タイプDの電子カードキー(2010年10月までのキーフリーシステム搭載車用)
- キーレスエントリー
キーフリーシステム装備車の電子カードキー
まず「キーフリーシステム装備車向けの電子カードキー」です。2010年9月以降のモデルで採用されてきた鍵であり、ボタン電池はCR2032(3V)を使っています。交換をするときは、以下のような手順で行います。
- カードキーのカバーにあるくぼみをマイナスドライバーでこじ開ける
- マイナスドライバーで電池を取り出す
- 新しい電池を入れる(プラスを上にする)
- カバーを閉めて動作確認をする
タイプDの電子カードキー
次に、ダイハツが「タイプD」と呼んでいる2010年10月までの電子カードキー装備車の場合ですが、これもCR2032VR(3V)というボタン電池が使われています。このタイプの電池交換では、小さいプラスとマイナスのドライバーを2本用意して下さい。手順は以下のようになります。
- 電子カードキーの側面からエマージェンシーキーを引き抜く
- ダイハツロゴのあるカバーをずらして取り外す
- 4つの小さなネジを取り外す
- マイナスドライバーで古いボタン電池を外す
- 新しい電池を入れ、カバーをする
- 4つのネジでカバーを固定しなおす
- エマージェンシーキーを入れ直し、動作確認をする
インジケーターが点くようなら問題ありません。
キーレスエントリー
3種類目の鍵が「キーレスエントリー」です。形状は普通の鍵であるものの、プラスチック部分にリモコンが入っています。ボタン電池はCR1620や1616(3V)で、取り外すには小さめのマイナスドライバーを使います。
- 側面のくぼみにマイナスドライバーを挿し込んでカバーを外す
- 内側のゴムカバーを外す
- 古いボタン電池を取り出す
- 新しい電池を入れ、ゴムカバーを戻す
- カバーを再び取り付ける
- 動作確認をする
インジケーターが点灯するかをチェックして完了です。
なくした鍵はイモビライザー搭載車と非搭載車どちらのもの?
タントはイモビライザー搭載車と非搭載車に分かれています。鍵を失くした場合、いずれのタイプだったかで影響のほどが変わってきます。ここからは、両者の違いを説明します。
▼関連ページイモビライザー搭載車の鍵をなくした場合
形が同じ合鍵はドアを開けることはできますが、イモビライザー搭載車は反応しません。車のコンピュータは鍵に埋め込まれているチップの情報を確認しているからです。これはエマージェンシーキーがツイストノブに挿し込んだだけでは使い物にならないのと同じです。コンピュータがチップを読み取れなかったり、別のIDだと認識したりすると、エンジンがスタートせず運転できないのです。
イモビライザー搭載車用に合鍵を作る場合、その車に対応したチップが埋め込まれた鍵を作成し、その後で車のコンピュータの情報を更新しなければなりません。そうしないと、コンピュータが新しい鍵を認識しないからです。更新作業が発生するため、イモビライザー搭載車の合鍵費用は非搭載車よりも高くなる傾向にあります。
イモビライザー非搭載車の鍵をなくした場合
スタート方式がシリンダーになっているタントは、イモビライザー非搭載です。鍵そのものも古典的な金属製のもののため、合鍵を複製しやすいのは鍵を紛失した持ち主にはメリットと言えます。また、安い素材で簡易的な合鍵を頼めば手ごろな値段に収まります。
ただし、失くした鍵が第三者に悪用される可能性はあります。そもそも紛失しないように注意することが大事です。
仮に鍵をなくしてしまったら遺失届を出したうえで、早急に鍵を交換するべきでしょう。
ダイハツのタントのスタート方式と鍵の種類
タントは、年式やグレードによってスタート方式が異なります。
また、鍵の形式にも種類があるので注意しましょう。以下、タントの鍵の種類を解説します。
シリンダー方式
「シリンダー方式」は古典的な鍵の仕組みを使っています。シリンダー方式のエンジンは鍵を鍵穴に挿入して回し、エンジンをかける仕組みで、古いモデルから採用されてきました。
鍵全体が金属になっている、あるいは、持ち手だけがプラスチックで先端は金属になっているパターンもあります。
しかしシリンダー方式においては、持ち手の素材は機能に関係ありません。持ち手の素材やデザインがどうなっていても、挿し込む部分の形状が鍵穴に合っていれば車をスタートできます。
タントにおいては古い年代の車種やグレードの低いモデルにシリンダー方式が使われてきました。なお、シリンダー方式で車をスタートさせるタントは、イモビライザー非搭載です。
ツイストノブ方式
つまみをひねってエンジンをかけるのが「ツイストノブ方式」です。ツイストノブ方式のタントでは「メインキー」と「電子カードキー」の2種類の鍵が持ち主に渡されます。メインキーは、通常の鍵のように持ち手がプラスチックになっていて、先端は金属製です。
比較的シンプルな構造の鍵だと言えますが、車の全ての鍵穴に使える、マスターキーの役割を持ちます。ツイストノブのつまみに鍵を挿入し、ひねればエンジンがスタートします。
次に「電子カードキー」ですが、キーフリーシステム搭載車(リモートで鍵の操作なく解錠などができる「スマートキー」相当の機能があるタイプ)用のものは2つ種類があり、ひとつは四角いケースに四角いボタンが2つ付いているもの。もうひとつはボタンが2つとも丸くなっているものです。
これら電子カードキーには「エマージェンシーキー」と呼ばれるメカニカルキーが入っていて、鍵が電池切れを起こして使用できなくなったときに使います。
メインキーとよく似ていますが、エマージェンシーキーにはマスターキーの機能はありません。ですので、ツイストノブのつまみにエマージェンシーキーを挿し込んでも、それだけではエンジンを起動できません。これはイモビライザー搭載車であるためで、車のコンピューターに登録されたIDと同じIDを持つキーしかエンジンをスタートできないのです。
タントの場合、エマージェンシーキーを挿し込んだ状態でリモコンをキーに近づけるとエンジンをスタートできます。
ツイストノブ方式のタントは現在、すべてがイモビライザー搭載車になっています。
プッシュスタート方式
ボタンを押して車のエンジンをかけるのが「プッシュスタート方式」です。プッシュスタート方式は、2010年前後から主流になってきました。このタイプでは、そもそも車内に鍵を挿す箇所がありません。ですのでツイストノブタイプにはあったメインキーがなく、電子カードキーのみを使用します(エマージェンシーキーはついています)。
プッシュスタートタイプの場合、2015年6月頃を境に前期型と後期型の2種類に分かれていて、それぞれ形状が異なります。前期型の電子カードキーは長方形の中に丸い小さなボタンが付いています。後期型になるとU字型のスマートキーになっています。
プッシュスタート方式のタントには、イモビライザーが標準で備わっています。
鍵や電池がなくなったときの対処方法を覚えておこう
スマートキーは便利な鍵だと言える一方で、紛失や電池切れによるトラブルも起こりえます。タントではスマートキーが備わっていることも多いため、あらかじめ対処方法を調べておきましょう。
ボタン電池の交換自体は家庭でも簡単に行えますが、内部は繊細な電子機器です。作業に自信がない人は、ディーラーに持っていくなどした方がよいでしょう。
鍵を紛失したときもディーラーに相談すれば、合鍵を作成するための情報を調べてくれることもあります。
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