スズキの車の鍵を紛失!4つの対処法と依頼先の選び方
この記事でわかること
- 車の鍵を紛失したときの4つの対処法
- 依頼する前に確認すべきこと
- 鍵作成を依頼した場合の費用と時間
- 依頼先をかしこく使い分けよう!
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
突然車の鍵を紛失したら困ってしまいますよね。外出先で紛失してしまった場合は特に困ります。
スペアキーを持っていれば、ひとまず乗ることは可能ですが、いつまでも合鍵のままでは何かと不便な上に、失くした鍵を悪用される心配といった防犯上の懸念が生じます。
こちらの記事ではスイフトやワゴンRなど、スズキの車に焦点を当てて、鍵を紛失してしまったときにできる4つの対処方法や、鍵の種類、依頼先の選び方などについて解説していきます。
なお、車の鍵を紛失してしまってお急ぎの方は、下記より鍵猿までお電話ください。
車の鍵を紛失したときの4つの対処法
はじめに、車の鍵を紛失したときの解決策として4つの対処方法を紹介していきます。
警察に連絡
車の鍵を紛失した際、はじめに連絡しておきたいのが警察です。
特に、自宅の周辺や外出先など車を駐車している近くで落とした場合には、鍵を拾われて車ごと盗難される、または車上荒らしに遭う可能性が高まります。
思い当たる場所を探しても見つからないときは、最寄りの警察署または交番へ遺失届を出しておきましょう。警察署や交番に直接行けないときは、電話でも対応してくれる場合がありますが、都道府県警のホームページで遺失届をダウンロードできるところも増えています。
車の鍵にはメーカーのエンブレムが入っていることが多く、拾った鍵の車を特定されやすいので早めに対処することが重要です。
警察へ届けた後、スペアキーがすぐに使える状況であれば一時的に利用し、他の対処方法を検討しておくようにしましょう。不安な場合はディーラーや鍵屋で鍵を交換してもらうこともできます。
ロードサービスを利用
車やバイクの急な故障、バッテリー上がりやガス欠などのトラブルに駆けつけてくれるサービスであり、日本国内においては「JAF(日本自動車連盟)」が最も有名です。
外出中に鍵をなくしてしまい、閉め出された状態でスペアキーは車内にある場合など、車をすぐに動かせない時はJAFなどのロードサービスを利用するのも良い手段です。
また、同じ状態で、もしスペアキーが自宅などにあり、車がある場所からそこまで遠くない場合は、JAFのレッカー移動を利用して車を運んでもらってもよいかもしれません。
ただし、会員であっても状況によっては別途料金が発生する場合があるため、事前に確認が必要です。
JAF会員ではない方が利用する場合には、例えばレッカー移動に対して1万3,860円以上の料金が発生します。
JAFのドア開放作業料金(参考用)
一般道路 | 昼間 | 夜間 |
---|---|---|
基本料 | 8,380円 | 10,480円 |
作業料 | 4,750円 | 4,750円 |
合計 | 13,130円 | 15,230円 |
高速道路(SA、PA内) | 昼間 | 夜間 |
---|---|---|
基本料 | 10,480円 | 12,570円 |
作業料 | 4,750円 | 4,750円 |
合計 | 15,230円 | 17,320円 |
高速道路(SA、PA以外) | 昼間 | 夜間 |
---|---|---|
基本料 | 16,770円 | 19,900円 |
作業料 | 4,750円 | 4,750円 |
合計 | 21,520円 | 24,650円 |
JAF以外に、加入している自動車保険の特約にロードサービスが含まれていることもあります。
内容は保険会社やプランによって異なりますが、鍵開けや車のレッカー移動、帰宅が困難な際の宿泊手配、公共交通機関の料金まで負担してくれるタイプも増えています。
加入している自動車保険で利用可能なサービスがあれば利用することをおすすめします。
ディーラーに相談
特定の自動車メーカーや販売子会社と特約店契約を結んだ販売会社のことです。
車を購入したディーラーに連絡し、鍵作成の依頼をすることも可能です。ディーラ―に鍵作成の依頼をしたときの一般的な流れは以下のようになります。
-
まず最寄りのディーラーに連絡を入れ、鍵を紛失したことなどを説明し、鍵作成の依頼をする
-
ディーラー指定の場所に車をレッカー移動させ、鍵番号(キーナンバー)がわからない場合はドアの内張りを取り外して調べて貰う(有料)
-
身分証明書を提示して車の持ち主の本人確認をし、鍵作成の手続きをして料金を支払う
-
イモビキーやリモコンキーで取り寄せとなった場合は、新しい鍵を登録するために再度、ディーラーに赴く
ディーラーに依頼すると、純正の鍵を作成できるというメリットがあります。ディーラーは料金が高い、という印象を持たれがちですが、単なる鍵の複製であれば鍵業者に依頼するより安くなることがあります。
ただし、ディーラーで対応してもらえるのは営業時間内のみとなるため、早朝や深夜および定休日には利用できません。
また実際にはその場で鍵が完成することは少なく、メーカーから取り寄せることになります。
鍵が手に入るまで日数がかかったり、取り寄せの携帯リモコンが届いたら、CPU登録の為にまたディーラーに車を持ち込まないといけなかったりするので、純正品にこだわる人や急いでいない人に向いています。
鍵業者へ依頼
最後にベストな方法としておすすめなのが、自動車の鍵の複製に対応している鍵屋に依頼することです。
外出先であればスマートフォンなどでどのような業者があるのかを検索し、すぐに対応できる業者に連絡を取ってみましょう。
見積りを貰って作業内容に納得したら、本人確認などを経て鍵屋が作業を開始します。鍵屋に依頼したときの流れは以下のようになります。
▼すぐにお電話したい方はこちら ▼
-
電話で依頼して状況を伝えたあと、巡回中のスタッフが現場に駆けつける
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見積りと作業内容が提示され、承諾の後、作業開始。ギザギザの鍵(刻みキー)はキーカット、イモビ搭載車であればBCM(Body Control Module、イモビライザーなどを制御しているECUの一部)の登録情報書き換え、携帯リモコンの登録を行い、メカニカルキーを作成
-
動作確認後、支払いをして完了
ほとんどの鍵業者はさまざまなエリアに対応していて、スマートキーやイモビ搭載車の鍵であっても対応している鍵屋なら、登録からメカニカルキーの作製までを、その日のうちに終えてくれるところが多いです。
また、早朝や深夜も対応可能な場合が多いという点もメリットといえるでしょう。対応時間は業者によるため、あらかじめ確認が必要です。
使える鍵が一本も残ってない「全紛失」の場合、鍵穴から鍵の形を読み取って作成するしか方法がなく、鍵の難易度によって値段が変わります。こちらについては、恐らくディーラーの方が安いと思われますが、その場で作成できるのは鍵屋のみでしょう。
リモコンキーの場合はCPUの書き換えまでを一貫して作業できる鍵屋のほうがスピーディーな作業を期待できるうえ、費用もディーラーよりお安めになっています。
スペアキーがあって、ディーラーにそれを持ち込める状態であれば、ディーラーの方が安いと言えます。ただ、出先など遠方にいてディーラーに依頼することができないなど、急ぎ鍵作成や鍵開けが必要な人は、緊急対応してくれる鍵屋に依頼する事をおすすめします。
ディーラーや鍵業者へ依頼する前に確認すべきこと
ディーラーや鍵業者に依頼する際、特に鍵屋は、イモビライザー対応が可能かどうかでできることが違ってきますので、コールセンターなどに連絡する際に、あらかじめ抑えておきたい確認ポイントを紹介していきます。
車検証や現在の状況
正式名称は「自動車検査証」で、自動車が保安基準に適合している事を示す書類です。
ディーラーと鍵業者のどちらに依頼する場合でも、スムーズに動いてもらうためにはすぐに車の情報を提供できるようにしておくことがポイントとなります。
車の情報を得るには車検証をチェックしましょう。見ておくべき項目は、
まずメーカーと車名です。例えば「スズキ」の「スイフト」などがあげられます。
次に年式ですが、こちらは初度登録年月のことで、「平成19年11月」といった形式で書かれています。
さらに「型式」か「型式指定番号」及び「類別区分番号」、加えて万一何もわからなかった時のために「車台番号」もチェックしておきましょう。公式サイトなどで車台番号による検索が利用できます。
もし、車検証がない場合は、一応エンジンルームなどにあるコーションプレートにも型式や車台番号は彫ってありますので確認してみましょう。
続いて型式指定番号ですが、こちらからはグレードがわかります。「12358」のような数字やアルファベットを組み合わせた文字列が一般的です。オプションなどの詳細は、類別区分番号から知ることができます。
他にも、車検証に書かれている情報以外にあらかじめ把握しておきたいことがあります。車を停車している場所です。
有料駐車場でも公共施設内の駐車場であっても、営業時間を過ぎれば閉まってしまう場所もありますから、どのような場所に駐車しているのか正確に伝えましょう。
車の鍵の種類
次に、スズキの鍵の種類にはどのようなものがあるか紹介していきます。鍵の種類をあらかじめ伝えておくことも重要なことです。
メタルキー
従来のシリンダー錠に対応する、昔ながらの刻みキーです。エンジンは鍵を鍵穴に入れて回すことでスタートします。イモビライザー対応ではないので、トランスポンダは埋め込まれていません。
キーシェル付きメタルキー
持ち手部分にプラスチックのカバー(キーシェル)がついているメタルキーです。シリンダー錠対応で、鍵穴に入れて回すタイプです。稀にワゴンRのようなイモビライザー対応のものがあります。
リモコン一体型キーシェル付きメタルキー
キーシェル部分にリモコンボタンがあり、ボタンを押すことでドアの開閉を遠隔で行うことができるタイプです。ツイストノブに鍵を入れ、つまみながら回すことでエンジンがスタートします。
いくつかの車種でイモビライザー対応のトランスポンダチップが入ったものになっています。外見からはわかりにくいので、型式や年式を把握しておきましょう。
携帯リモコン
携帯リモコンはいわゆるリモコンキーで、3種類あり、殆どがキーレスプッシュスタートシステム対応です。キーレスプッシュスタートというのはいわゆるスマートキーに近いタイプで、プッシュボタンを押すことでエンジンがスタートします。
金属の刻みキーは緊急用のメカニカルキーとなり、箱型のケース内部に収められるようになりました。
キーについているボタンを押すことで、遠隔でドアの開け閉めができ、携帯リモコンがリクエストスイッチの作動範囲にあるときはドアにあるリクエストスイッチを押すだけで施開錠ができます。
一部がツイストノブ形式対応ですが、キーレスプッシュスタート対応のものは全車種イモビライザー対応で、チップが入っています。
イモビライザーが搭載されているか
続いて、イモビライザーが搭載されているかどうかの確認方法について紹介していきます。
イモビライザーとは
イモビライザーとは車本体と鍵の照合システムの総称です。
一般的にスマートキーやキーレスキーには車体側にあるBCMに対応するトランスポンダがチップとして内蔵されており、BCMが認識できるチップでなければエンジンをスタートすることができません。
BCMはECUの一部で、単に「コンピュータ」や「CPU」と呼ばれていることも多いでしょう。
イモビライザーが搭載されている車は、車と鍵のアイコンを使ったステッカーが窓に貼られていたり、メーター付近に鍵のアイコンなどが表示されていますので確認してみましょう。
イモビライザーが搭載されていると、鍵業者によっては対処できないこともあります。
▼関連ページセキュリティアラームとの違い
セキュリティアラームも車両盗難防止装置の一つです。多くがリモコン付きのキーと連動しています。イモビライザーと混同されやすいのですが、イモビライザーは単にID照合が成功しない鍵の持ち主はエンジンをスタートできない、という合鍵による盗難を防ぐシステムです。
リモコンタイプの鍵と連動したセキュリティアラームは、施錠すると警報装置が自動的にセットされて警戒モードになります。
開錠の際もリモコン操作で開ければ問題ありませんが、警戒モードの状態で鍵穴にメタルキーを挿し込むと、異常と判断して数秒後にハザードが点滅し、続いてクラクションが鳴り始めます。
リモコンキーなどの電池切れでメカニカルキーを使用する際などは、この点に注意しておかないと夜間など近隣に迷惑が及ぶこともあります。
セキュリティアラームの解除方法はメーカーや車種によって異なるため、事前に調べておくといいでしょう。
スズキ車のイモビライザー確認方法
スズキの場合は年式などによって異なりますが、プッシュ・スタートボタンでエンジンを始動させる「プッシュスタート方式」であればイモビライザー搭載車です。
ツマミを回してエンジンを始動させる「ツイストノブ方式」の場合は、全てに搭載されているわけではありません。
鍵を挿し込んで回す「シリンダー方式」なら、キーシェル付きの鍵であればワゴンRやスペーシアに搭載されている可能性があります(ワゴンRは、2008年から全車にイモビライザーを搭載しています)。
どうしてもわからない場合は、車検証の年式と型式をコールセンターに伝えてみて下さい。
鍵作成を依頼した場合の費用と時間
最後に、鍵の作成を依頼した場合にかかる費用と所要時間の目安について紹介していきます。
ディーラーに依頼した場合
ディーラーに作成を依頼した場合の費用相場は、3,000円〜1万5,000円前後です。
ディーラーに依頼すると費用が高いというイメージを持たれがちですが、CPU交換を伴わない鍵の追加や、刻みキーの鍵交換であれば安いようです。
特にスズキのメカニカルキーは、ウェーブキー(溝キーなどと呼ばれます)を採用している一部他社とは違い、みな刻みキー鍵なのであまり高額にならずに済みます。
ただ、ディーラーは一般的にレッカー移動や鍵開けなどのサービスには対応していないため、別途費用が発生してしまいます。依頼する際には鍵作成以外の費用についても確認しておくといいでしょう。
鍵の作成にかかる時間(日数)は1〜3週間程度です。
レッカー移動費用の目安
状況に応じた料金 | |
完全に動かない場合 | 1万~1万5千円程度 |
故障車の場合 | 8千円~1万円程度 |
走行距離に応じた料金 | |
10km | 5千円程度 |
20km | 1万円程度 |
鍵業者に依頼した場合
開錠(国産車) | ¥8,800~(税込) |
鍵の作成(国産車) | ¥16,500~(税込) |
開錠(外国車) | ¥16,500~(税込) |
鍵の作成(外国車) | ¥33,000~(税込) |
では、鍵業者に依頼した場合の費用相場を見ていきましょう。
鍵の作成費用としては、1万5,000円〜3万円前後が相場です。ただし、イモビライザーが搭載されているかどうかで変わってきますし、年式などによっても金額は変動しますので、型式・年式の情報をお持ちであれば事前にコールセンターなどで対応可能かどうかも含めて確認しましょう。
車種ごとの費用については、事前の確認が必要になります。例えば、アルトなら1万5,000円〜2万円程度、スイフトやワゴンRなら1万5,000円〜2万円前後です。遠方の場合、鍵業者によっては出張費が加算されるかもしれません。
作成にかかる時間(日数)については、即日が基本です。
依頼先をかしこく使い分けよう!
車の鍵を紛失してしまったときには、さまざまな対処方法があります。
新しい鍵を作成する際にも、ディーラーに依頼するか鍵業者に依頼するかでどのようなメリット・デメリットがあるのかということをきちんと把握しておくことが大切です。
イモビキーではなく、鍵交換やスペア作成が簡単な車種であり、時間的にも余裕があるならディーラーを使いましょう。
逆にイモビキーであり、もう鍵が一本も残っていない(全紛失)、ディーラーだとCPU交換だと言われたが安く抑えたい、あるいはどのキータイプでも即日何とかしたい、といった場合は鍵屋を利用する方が良いでしょう。
このように依頼先は上手にかしこく使い分けることがコストや時間の浪費を抑えるコツです。
例えばディーラーを使ってCPU交換となると10~20万円かかると言われていますが、イモビキーに対応していて、書き換え登録を即日で行う鍵屋であれば、10万円程度、或いは10万円以下で済むわけですから、だいぶ費用を抑えられることになります。
また、全紛失からのメタルキー作製であっても、すぐに鍵が必要な場合は鍵穴が読める鍵屋が現場に駆けつけてくれないと問題解決にはなりません。
鍵屋を呼ぶときも、技術や経験が豊富で、対応の可否がすぐにわかり、迅速に駆けつけてくれるところを選びましょう。
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