セレナの鍵の電池交換をする方法は?交換のタイミングや注意点も紹介
この記事でわかること
- セレナの鍵の電池交換の方法
- 鍵の電池切れが起こったときの対処法
- 電池を交換しても鍵が動かないときの依頼先
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
セレナの鍵は鍵穴に挿入して回転させる動作が不要なので便利です。
しかし、電池が切れてしまった場合、通常の方法ではドアを開けられず、運転もできなくなってしまいます。電池切れを防止するために重要なのは、電池交換の時期を事前に把握しておくことです。
そこで今回は、セレナの鍵の電池交換について適切なタイミングを紹介し、実施する際の手順も詳しく解説します。
鍵屋の鍵猿には、車の鍵を紛失してしまい、鍵を開けられないなどのトラブルを解決した実績がございます。外出先で電池交換をしたが、鍵を開けられず困っている場合など、お電話にてご相談ください。
目次
セレナの鍵の電池交換を行う手順
前述のように、セレナの鍵の電池交換を自分で行うことは可能です。
しかし、成功させるには、正しい手順で実施しなければなりません。失敗すると故障につながるリスクもあるので気を付けましょう。ここでは、具体的な手順を4つのステップに分けて紹介していきます。
メカニカルキーを取り外す
インテリジェントキーに付属でついている物理キーのこと。インテリジェントキーの電池が切れたときや、車両のバッテリーがあがったときなどにドアの施錠・解錠ができます。(日産公式HPより)
最初のステップは、インテリジェントキーからメカニカルキーを外すことです。
インテリジェントキーの裏側には、小さなつまみが付いています。それを横にスライドさせると内部のロックが外れるので、その状態でメカニカルキーを引き出しましょう。スムーズに抜けるので力を入れなくても大丈夫です。
なお、この外し方は電池交換のみならず、完全に電池が切れたときにも必要になります。インテリジェントキーが使えない場合は、メカニカルキーを用いてドアを開けなければならないからです。
一度も外したことがないなら、練習も兼ねて正しく行えるか確認しておきましょう。
本体の上下を分解する
次は、メカニカルキーを抜いた状態で本体を上下に分解します。
この作業で必要になるのはマイナスドライバーです。
とはいえ、本体にマイナスドライバーで外すようなネジはありません。よく観察すると、本体の頭の方にマイナスドライバーの先端を入れられるだけのスペースが見つかります。そこに挿しこんだ状態で持ち手を左右にひねると、内部のロックが解除されて本体に隙間ができるのです。
ただし、この作業は本体の機構やカバーを傷つけてしまう可能性があるので、力任せに行わないようにしましょう。マイナスドライバーに薄い布をかぶせたうえで、慎重に進める必要があります。
ここまでの作業で十分な隙間が生じていれば、指でつまんで上下に引っ張るだけで分解できます。隙間が狭くて引っかかりを感じるときは、再びマイナスドライバーの出番です。先端を隙間に挿して、てこの原理である程度まで広げると外しやすくなります。
電池を交換する
本体を上下に分解したら電池が見える状態になるので、それを新品に取り替えるのが次のステップです。
いわゆるコイン電池という平面式のタイプであり、手が大きい人は指で外すことが難しいかもしれません。その場合は、薄手のマイナスドライバーを電池のはめ込み部分に挿すとスムーズに外せます。また、新しい電池をセットするときは、「+(プラス)」と「-(マイナス)」の向きに注意が必要です。反対向きに入れてしまうと電流が流れないので、交換しても使えるようになりません。
型番が記載されている側が「+」で、何も記載されていない側が「-」です。「-」側は、見た目が二重丸であることも分かりやすい特徴となっています。「+」側を本体の黒い樹脂側に向けて電池を収めましょう。はめ込み部分に置いて指で軽く押すとセットできます。
本体の上下を元通りに戻す
電池を取り替えたら、本体の上下を元の状態に戻さなければなりません。
複雑な作業ではなく、基本的には分解したときと逆の手順で進めていくだけです。分解時はマイナスドライバーを使用しましたが、このステップでは必要ありません。
上下の先端部分を合わせて、音がするまで力を入れてはめ込みましょう。
そうすると、上下が密着して本体は元通りの状態になります。そして、最初に外しておいたメカニカルキーを取り付けると交換は完了です。
なお、鍵の電池交換の方法も、車の取扱説明書に記載されています。そちらも事前に確認しておくと、ここまでの流れをよりスムーズに進めやすいです。
セレナの電池交換を行うときの注意点
自分で電池交換を行うかどうか検討するときは、故障のリスクがあることを念頭に置きましょう。
内部には基盤がありますし、その上には精密な回路が設けられています。それらに触れると、体の静電気によってショートが起こり、故障につながるようなケースもあるのです。接触しないように心がけるだけでなく、事前に金属などを触って静電気を放電しておく必要もあります。
また、交換する際にホコリやオイルが付着しないように気を付けることも重要です。そのような異物のせいで正常に作動しなくなる場合もあるからです。したがって、ホコリが舞っていない場所など、作業に適したスペースを探すことも大切なポイントになります。
本体を分解する際、マイナスドライバーの挿し方を誤ってしまい、内部を傷つけるケースも珍しくありません。傷の範囲や深さによっては、故障の原因になることも十分にありえます。いずれにせよ、故障した場合は鍵の代金や登録料がかかるので注意が必要です。
また、交換を終えたら、正常にキーシステムが作動することを確かめなければなりません。作動しなければ故障が疑われるため、ディーラーに相談して検証してもらいましょう。
セレナの鍵は定期的な電池交換が必要
電波を使用する仕組みにより、鍵を持っている人がドアのハンドルのボタンに触れるだけで解錠や施錠が可能なキーです。
※なお、インテリジェントキーという名称は日産のオリジナルです。他のメーカーの多くはスマートキーと表現していますが、機能は基本的に変わりません。
日産の人気車種であるセレナには、インテリジェントキーという鍵が採用されています。
これを車内に持ち込めば、エンジン用のボタンを押すだけでエンジンのONとOFFを切り替えられます。
鍵の作動に必要な電力は電池から供給されています。使い続けていると電池の残量が減っていき、最終的には動かせなくなるので注意しましょう。
セレナの鍵に電池切れが起こったときの対処法
セレナの鍵が電池切れになっても、実はドアを開けたりエンジンをかけたりできる方法が存在します。電池の交換が間に合わなかった場合に備えて覚えておきましょう。
ドアの開け方
インテリジェントキーの中には、メカニカルキーと呼ばれる鍵が組み込まれています。メカニカルキーは車の一般的な鍵と同じような形状であり、簡単に取り外すことができます。それを車のドアの鍵穴に挿入すると、電池が切れていても開けられます。
エンジンのかけ方
セレナをはじめとして、インテリジェントキーを採用している車には、車中に鍵穴が存在しないタイプもあります。このような車では、鍵を挿してエンジンをかけるという一般的な方法が使えません。
しかし、所定の手順を実施すれば、鍵を挿入することなくエンジンをかけることができます。
まず、シフトレバーを引いて「P(パーキング)」に入れ、その状態でブレーキペダルを踏みましょう。
次に行うのは、インテリジェントキーでエンジンスイッチにタッチすることです。
そうするとブザーが鳴るので、その後にエンジンスイッチを押すとエンジンが作動します。この状態になったら、ブレーキペダルから足を外しても構いません。
なお、エンジンボタンをインテリジェントキーで押すだけで、エンジンを作動させられるモデルもあります。うっかり電池を切らすなど、万が一の事態も想定して、あらかじめ車の取扱説明書をチェックしておくと安心です。
電池を交換しても開けられない時は鍵屋へ
リモコンの機能が弱くなって鍵を開けられなくなった場合は、電池が消耗している可能性が考えられます。
なお、セレナのキー(インテリジェントキー)の電池は日産のディーラーやカー用品店で交換する事が可能です。
しかし、電池を交換しても鍵を開けられない、あるいは急いで鍵を開けたい場合は、鍵屋へ依頼することをおすすめいたします。
鍵屋の鍵猿までお電話を頂けましたら、高速道路を含む公道やパーキング(駐車場)などのトラブル現場まで迅速に駆け付けて、車の解錠を行わせて頂きます。
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セレナの鍵の電池はいつ交換すればよいのか
セレナの鍵の電池交換が必要な時期を見極めたいなら、いくつかの目安を知っていることが大切です。
たとえば、電池が切れかけるとリモコン機能が弱くなります。これまでドアの解錠が可能だった距離にいても反応せず、もっと近づかないと開けられなくなった場合は交換のタイミングです。
また、ドアハンドルの横にある黒いリクエストスイッチを押したときに、解錠や施錠が行われない場合も交換しなければなりません。
なお、セレナには鍵の電池の消耗を知らせる機能が搭載されているので、そちらも参考にすると良いでしょう。「KEY警告灯」がメーターの上にあり、平常時ならエンジンをかけると2秒程度オレンジ色に点灯します。
一方、電池が残り少なければ、20秒程度緑色に点灯するのです。 さらに、電池が切れかけていることを音で警告する機能も備わっています。同じ鍵を長年にわたって使用していると故障のリスクが高まり、電池を消耗するペースも速くなりやすいです。
交換の目安は1~2年に1度と考えておき、上記のようなサインが現れたら早めに実施しましょう。
セレナの鍵の電池交換はどこに頼めるのか
電池交換の主な依頼先は以下の2つです。
セレナは日産の車なので、もちろん日産のディーラーに依頼すれば交換してもらえます。
カー用品の販売店でも交換は可能であり、どちらも費用は500円ほどです。内容や金額に大差はないので、自分の都合に合わせて選ぶと良いでしょう。
また、依頼せずに自分で交換をする人もいます。出費が電池代だけで済むため、節約できることなどがメリットです。
セレナの電池を長持ちさせるコツ
電池交換の頻度を下げたいなら、長持ちさせるコツを知っておくことも大切です。
インテリジェントキーは電波を発信する機能を備えているため、家電製品や携帯電話のような電波を発生する機器の付近に置くことは良くありません。電波が干渉しあって通信状態になると、電池が減りやすくなってしまうからです。
したがって、保管場所を選ぶときは、そのような機器の周りを避ける必要があります。また、使用する回数が多いほど電池を消耗するペースも速くなりやすいです。使う機会が頻繁にあれば、1年以内に電池が切れることもありえます。
そう言われても、使う回数を減らすのは難しいという人も多いでしょう。
そこでポイントになるのは長持ちしやすい電池を選ぶことです。コイン電池は100円均一ショップでも販売されているので、簡単に手に入れられます。
しかし、すぐに電池切れになってしまうような品質のものも存在します。国内メーカー品が長持ちしやすいといわれているので、自分で交換する場合はそれらを選択するのが得策です。
セレナの鍵は自分でも簡単に電池交換できる
ディーラーやカー用品店に頼めば、セレナの鍵の電池を交換してもらえます。
しかし、費用が500円程度かかるうえに、車を持ち込むなどの手間もかかってしまいます。
それに対して、自分で実施するならコイン電池以外の費用はかかりませんし、作業にかかる時間もわずか2分ぐらいです。
セレナに乗り続ける限り、電池交換の必要性も続くので、自分で手軽に実施できるようになっておくと良いでしょう。