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更新日:2023/12/01

GOALの鍵に交換!ディンプルキーなど防犯性の高い種類や交換方法

GOALの鍵に交換!ディンプルキーなど防犯性の高い種類や交換方法

この記事でわかること

  • GOAL(ゴール) 鍵メーカーとしての特徴
  • GOAL鍵の防犯性能について
  • GOALの3種類の鍵
  • GOALの3種類の錠
  • GOALの鍵に交換するメリット
  • GOALの鍵を自分で交換する方法
  • 準備するもの
  • GOAL鍵を交換・修理する場合の費用相場

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

有名な鍵メーカーのひとつに「GOAL」があります。

GOALは大阪で創業し、日本では広く普及している錠や、リバーシブルディンプルキーを独自開発しており、高い技術力を誇ります。

また、社名の「GOAL」は、「Good」,「Ornamental」,「Advanced」,「Locks」(高品質で、装飾美に優れ、先進的な鍵と錠)の頭文字に由来します。

GOALは歴史も古いことから取り扱いが難しいというイメージがある人も少なくありません。そのため、万が一のときに自力で交換することができるのか、気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではGOAL社の歴史とおすすめの鍵を説明してから、自力で交換可能かどうかについても解説します。

GOLAの鍵への交換についてご相談されたい方は、鍵猿のコールセンターまでお電話ください。

鍵の交換のことならお電話下さい。電話番号:0120-669-110番。

GOAL(ゴール) 鍵メーカーとしての特徴

「GOAL」は1914年創業の老舗で、住宅用(賃貸・分譲の戸建てやマンション等)の鍵や錠前において業界2位の売上を誇っています。

創業は鍵業界1位である美和ロックより約20年も早いです。ちなみに、GOALは創業から41年後の1955年には、すでに日本でもおなじみの「円筒錠(ユニロック)」を初めて開発しました。

GOALの鍵が特に多く使用されているのは関西です。長年の経験と知識を持つ、信頼と実績どちらも兼ね備えているため、鍵交換の際に選ばれることも珍しくありません。

GOAL鍵の防犯性能について

鍵の防犯性能の指標には、「耐ピッキング性能」、「鍵穴の破壊耐性」、「合鍵の不正コピー対策」の3つがあります。

耐ピッキング性能

ピッキングされた場合に、どのくらい耐えられるのかという指標があり、耐ピッキング性能が10分以上なら、防犯性が高い鍵であるとされています。

なお、この指標はシリンダー錠(鍵穴)のパッケージの性能表に記載されています。

鍵穴の破壊耐性

ピッキング対策済みの鍵が普及する事で、今度は鍵穴を破壊して開けるという手口が広まりました。

その結果、ドリルおよびホールソーなどを使った破壊(破錠)に対する耐性が優れている鍵穴は、防犯性が高いと言えます。

合鍵の不正コピー対策

自宅の鍵を他人が不正にコピーするのを防ぐ事も防犯上、非常に重要です。

不正な合鍵作成を対策する方法としては、

・表面に小さな穴が沢山空いてる「ディンプルキー」などの、合鍵を作りにくい複雑な形状の鍵を使用する。

・鍵に刻印されているシリアルナンバーから鍵作成する際に、提示が必要なセキュリティカードが購入時に付属する鍵に交換する。

といった方法があります。

GOALの鍵は3種類

GOALの鍵には代表的なものが3つあります。それぞれについて詳しく紹介します。

ピンシリンダー(6本・7本タイプ)

ピンシリンダー

ギザギザタイプの鍵で耐ピッキングに特化したものが、こちらの「ピンシリンダー」です。6本と7本の2種類があり、操作性や耐久性に優れています。鍵違い(個別キー)も6本ピンは100万通り、7本ピンは1.800万通りあります。

ピンシリンダーは上ピンすべてが「アンチピッキングピン」というピッキングなど不正開錠が非常に難しい仕様になっているのが特徴です。これにより、ピッキングに10分以上かかることが実証されています。

この「耐ピッキング性能10分以上」という点は、省庁(警察庁や国土交通省など)と民間企業団体によって設置された官民合同会議に定められた「指定建物錠の防犯性能の表示」にも適合しています。
しかし、耐鍵穴壊し性能は5分未満と、破壊に弱いという弱点もあります。

また、10万回以上の鍵の抜き差しにも耐えることが可能な耐久性を持っているため、頻繁に鍵の交換をする必要もありません。
ピンシリンダー自体の構造が抜き差ししやすいものとなっているほか、GOALのピンシリンダーには特殊な潤滑コーティングが施されていることも耐久性を高めている理由です。

V18シリンダー

V18シリンダー

「GOALといえばV18シリンダー」といっても良いほど有名なのが、こちらのGOAL独自開発ディンプルキーです。ピンシリンダーの耐ピッキング性能をより高めたピンを6本×3列に合計18本使用しているのが名前の由来になっています。

鍵違い数は120億通りで、鍵自体も一般的なもののように側面がギザギザとした形状になっているのではなく、プレート側面に小さな穴を複数開けているという独特のものになっています。

上部のピンはすべてアンチピッキングピンになっているので耐ピッキング性能は10分以上となっており、ピッキングによる建物内への侵入は不可能に近いと言えます。焼入鋼製のセクションピンとドリリング防止版により、電動ドリルなどの工具を使用した不正開錠にも強いという特徴があります。

また、鍵の複製には専用の機械が必要なため、ギザギザタイプより複製するのは困難であり、こちらも防犯性が高い理由のひとつです。オプションの「セキュリティIDカードシステム」があれば、第三者による不正なキー複製を防止することもできます。

このように、V18シリンダーの鍵は防犯性はもちろんのこと、使いやすさも兼ね備えています。
キー本体はどちらの方向から差し込んでも解錠や施錠ができるリバーシブルになっています。急いでいるときはもちろん、小さな子供やお年寄りにとっても使いやすいような工夫がされています。

GRAND Vシリンダー

GRAND-Vシリンダー

GOALの「GRAND V(グランブイ)シリンダー」は高性能なピンを最大24本使用しているディンプルキーです。ピンは上部、左右と3方向に最大5段差で配置しているため、ピッキングを非常に困難にしています。鍵違いの数も1000兆2800億通りとかなり多いのが特徴です。

「防犯建物部品」としてCPマークがついているものは防犯性が高いとされています。ちなみに、CPマークとは官民合同会議が行う防犯性能試験に合格し、防犯建物部品目録に掲載された製品のみが使用できるマークを指します。

ステンレス製のピンは強靭で、ドリルによる不正破壊も防ぐことが可能です。また、不正に行われる鍵の複製防止のために「セキュリティIDタグシステム」を新たに採用し、鍵ナンバーとタグ付属のセキュリティIDナンバーを見せなければ複製を依頼できなくなりました。

V-18と同じくキー本体はリバーシブルであるため、使いやすさも兼ね備えています。

GOALは錠も3種類

GOALには3種類のシリンダーがありますが、錠も3種類用意あるため、各錠の特徴についても解説します。

円筒錠

円筒錠

円筒錠(ユニロック)は1955年発売以来から長年高い人気を誇る錠で、GOALが日本で初めて開発しました。左右勝手が共通になっており、取り付けも簡単なことから室内だけではなく、トイレや勝手口の鍵としても使用されています。非常カバーを取り付けることで、非常錠としても使用可能です。

操作性や耐久性にも優れており、解錠や施錠はワンタッチで行うことができます。
自動施錠も可能になっているため、建物から最後に出る人は鍵をわざわざ出さなくても、ドアを閉めるだけで施錠できる点が便利です。

また、バックセットや握玉デザイン、材質などに関してもバリエーションが豊富にあるため、好みのものを選ぶことができる点も好評です。

ただ、使用できるシリンダーが限られており、不正開錠のリスクがないとはいえないため、建物の玄関の鍵として使用されるケースは減りました。室内やトイレなどで使用される場合は一時的な施錠であることも多く、円筒錠のワンタッチ操作は有効といえるでしょう。

インテグラル錠

インテグラル錠

インテグラル錠も円筒錠同様に室内やトイレなどで使用されるケースが多い錠です。見た目も円筒錠に似ており、一見しただけでは違いもわかりにくいかもしれません。

インテグラル錠の「ラッチ(ドアの部をひねった際に引っ込む金具)」は上下どちらかがデッドボルト付きになっています。デッドボルトとは、鍵をかけた際に飛び出るようになっている金具です。円筒錠には、このデッドボルトがありません。

また、円筒錠は握玉の根元あるいは台座に小さな穴が開いているのが特徴のひとつですが、インテグラル錠にはこの穴がありません。

扉厚の変化に簡単に対応できる点やスピンドル、丸座引足なども着脱が自由にできる点も評価されています。GOALの錠として品質にもこだわり、信頼性が高いです。シリンダーにディンプルキーを選択できるため、防犯性や耐久性も高く、インテグラル錠は「公共建築協会評価品」に選定されています

サムピース錠

サムピース錠

サムピース錠」は、重厚なドアに使用されている装飾性が高い錠です。見た目的にはアンティーク調なものも多く、お屋敷のような大きな家の玄関ドアに使用されている錠をイメージするとわかりやすいでしょう。縦長のハンドルで、アンティーク錠と呼ばれることもあります。

サムピース錠は上下に鍵穴があるもの、一方にのみメイン錠が付いているものという2種類があります。サムピース錠はドアハンドルの上にサムピースが付いており、こちらに親指を押し当ててドアのハンドルを解除します。

サムピース錠は動きが軽く、操作性の良さもあるうえ、サムピース錠の構造は非常に複雑なので自力で交換するのは困難です。サムピース錠を新しいものと交換・修理したい場合はプロである鍵屋に相談するのがおすすめといえます。

ほかにもドアノブタイプが用意されているので、好みや家のデザインに合わせて選ぶことも可能です。ドアノブタイプは4種類で、チューブラ錠(室内用)、施錠可能なシリンダー錠、デッドボルト付きのインテグラル錠、トイレなどに使用されることも多い表示錠が用意されています。

GOALの鍵に交換するメリット

元々はほかのメーカーの鍵を使用していても、GOALの鍵に交換をする場合もあります。そういった場合、どのような理由でGOALが選ばれているのか見てみましょう。

老舗メーカーの安心感

GOALは創業1914年と日本国内で最も歴史ある鍵メーカーです。1955年にはすでに日本初の円筒錠を開発していることや常に新しい鍵や錠を開発し続けている姿勢から業界でも注目されています。

たとえば、ピッキングに強いピンシリンダーや鍵違い数が膨大なディンプルキーなどが有名です。

また、電気錠やカードロックシステム、生体認証システムといった最先端技術を伴う開発も行っています。操作性・防犯性・耐久性における高い技術力に対する安心感、時代のニーズに応えようとする前向きな努力が信頼性につながっています。

セキュリティ性能の高さ

電気錠やカードロックシステム、生体認証システムといった最新の鍵システムはセキュリティの高さが評価されていますが、万が一のトラブルが100%ないとはいえません。

たとえば、こういったシステムは停電やシステム障害などによって鍵の開け閉めができなくなる可能性があります。電気錠を使用していてそういったトラブルが不安な場合は、シンプルなシリンダー錠でセキュリティ性を高めることを検討するのもおすすめです。

GOALは2002年に日本で初めて米国UL防犯規格の認定を受けており、2004年には「防犯建物部品」の登録やCPマークを付ける許可も得ています。

電動ドリルによる鍵穴破壊など厳しい条件で行われる試験をクリアした、世界水準のセキュリティ性を持つ鍵メーカーといえるでしょう。

アフターサービスの受けやすさ

GOALは日本の鍵業界において第2位のシェアを誇っています。
そのため、鍵の種類によっては鍵屋でスペアキーを作成できる可能性が高いです。

また、GOALにもスペアキーの注文を専門にしているキーセンターがあり、Webから問い合わせ・注文ができるようになっています。近くにGOALの店舗がなくても、自宅から必要なときにすぐ注文できるのが便利なところです。

さらに、全国200カ所以上に「ゴールメンテナンスステーション(GMS)」があり、GOAL製品の取り扱いだけでなく、必要なときには鍵についての相談も気軽にできます。

GOALの鍵は自分で交換できる?

GOALの鍵はドアの規格に合うものが用意できれば、自分で交換することもできます。シリンダーはセキュリティの関係で、一度購入すると返品は不可能です。そのため以下の4点を購入前に正しく計測しなければなりません。

GOALの鍵交換前の計測が必要な4ヵ所
  1. 扉の厚さ
  2. フロントプレートの幅と長さ
  3. ビスピッチの長さ
  4. バックセットの長さ

フロントプレート」とは、ドア側面の金属の板の事であり、こちらの高さと幅のサイズも必要です。

また、「ビスピッチの長さ」は、上記のフロントプレートを固定している2本のビスの間隔(距離)の事です。

そして、「バックセット」とはドアの角(錠ケースのフロント面)から、シリンダーや握り玉、あるいはレバーハンドル(ノブ)の中心までの距離(水平寸法)のことです。
※通常はmm単位で表示
ドアとこの寸法が合わないと、正しく鍵を取り付ける事ができません

実際に交換する際には、小さな部品をドア内部に落とさないように気をつける必要もあります。

微妙な調節が必要になることもあるため、構造が複雑な鍵の場合は鍵屋におまかせください。
途中まで自分でやってみようとして鍵やドアを傷つけてしまうと、後で鍵屋に依頼してもリカバリーが困難なケースもあるので注意しましょう。

GOALの鍵を自分で交換する方法

こちらでは、GOAL(ゴール)の鍵を自分で交換するにはどうすればよいのか、必要な道具や作業時および交換作業をする際の注意点、具体的な手順などについて、解説させて頂きます。
よろしければご参考にしてください。

準備するもの

準備するもの

交換作業に使う道具として準備するものは、「プラスドライバー」、そして取り外したビスを紛失しないように保管する為の「空き箱など」です。

そして、当たり前ではありますが、交換するためのGOALの新しい鍵も必要です。

GOALの鍵を自分で交換する際の注意点

GOALの鍵を自分で交換する際の注意点

まず、交換用の鍵の購入は必須なのですが、GOALの鍵に交換したいからといって、GOALであればどの商品でも良いというわけではありません。

交換用の新しい鍵を購入する際の選び方としては、取り付けを行うドアの厚みと錠ケースおよびテールピースの刻印を確認した上で、適合するシリンダーを購入する必要がございます。

また、せっかく新たなシリンダーを購入しても、取り付け方法が複雑で難しいものだと、ご自分で取り付ける事ができない、という事態にもなりかねません。

なので、鍵を交換する手順を予習した上で、新たな鍵を購入することをおすすめいたします。

そして、鍵(キー・子鍵)が何個付属してくるかについて、調べておくことも重要です。

と言いますのも、ディンプルキーのような特殊な鍵の場合は、合鍵を追加で発注すると、1ヶ月以上の納期を要してしまう場合もあるからです。

GOALの鍵を自分で交換する手順

GOALの鍵を自分で交換する手順

手順その1

室内側の鍵のビスをプラスドライバーで取り外します。
なお、取り外したビスは紛失しないように、空き箱などに入れておきましょう。

手順その2

ビスを外したシリンダーおよびサムターンを取り外します。

手順その3

取り外したのと反対の手順にて、新しいシリンダーおよびサムターンを取り付けます。

この際、シリンダーの刻印(メーカーのロゴ)が、上になるように取り付けます。
これは逆に取り付けてしまうと、鍵が壊れやすくなってしまったり、本来の性能通りに使えなくなってしまう可能性があるからです。

手順その4

ドアを閉めた状態で鍵穴に挿した鍵が回るか、あるいはサムターンが正常に動くかなどの動作確認を行います。

そして、動作確認に問題がなければ、これで交換の作業は完了です。

※作業にあたっては、力はそれほど必要ないので、もし、力を入れなければ次の手順に進めないといった場合は、本当に力を入れても問題ないか、しっかりと確認するようにしましょう。

GOAL鍵を業者で交換・修理する場合の費用相場

寿命や故障でダメになった、GOALの鍵を業者を利用して交換や修理を行う場合、その費用相場は業者や現場の状況、使用する商品によっても異なってまいります。

下記にて、弊社の鍵交換・修理の費用を掲載しておりますので、よろしければご参考にしてください。

サービス内容費用
鍵交換¥11,000~(税込)+部品代
鍵修理¥8,800~(税込)

セキュリティを重視するなら鍵屋の鍵猿に依頼

GOALの鍵の交換をする際、セキュリティ面を重視したい場合にはさまざまな鍵に対応可能で、微妙な調整までしっかりと行う鍵屋の「鍵猿」は安心安全です。土日や夜間にも対応しており、錠前技師がスムーズに鍵の交換を行います。

修理や交換どちらが良いかわからない場合にも、鍵猿は出張見積もりを無料で行っているので、気軽にお問合せください。

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