鍵トラブル時の依頼先は口コミ評判に頼る?鍵屋選びの基準
この記事でわかること
- 鍵屋に関する口コミが信頼ならない理由
- ぼったくりの例
- 鍵屋を選ぶために大事なこと
- 鍵修理を依頼するケース
- 依頼先としての3択
- 費用を抑えつつ依頼するポイント
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
ある日突然、鍵が壊れて開かなくなったらどうしよう……?
皆さんはそんなシミュレーションをしたことがあるでしょうか。ちょっと考えただけでもゾッとする話ですが、鍵のトラブルというものは唐突にやってくるものです。
ただ、いざ鍵の修理や交換を依頼するとなると、「何を基準に鍵屋を選べば良いのかわからない」と思いませんか?
鍵はセキュリティを守る大切なものだからこそ、信頼できる鍵屋を選ぶことが求められます。今回は、その大事な鍵屋選びのポイントや、口コミに頼りすぎてはいけない理由について解説します。
鍵の修理と交換ではかかる費用が全く違います。できればお客様目線で、安易に交換ばかり勧めず使い続けられるシリンダーや錠前は修理して長持ちさせてくれる鍵屋に依頼したい!とお考えの方は、ぜひ鍵猿にご相談ください。
目次
鍵屋選びで口コミ評判を信じてはいけない理由
良い鍵屋を見極めようとして、口コミを参考にする人も少なくありません。しかし、安易に口コミサイトなどの情報を信じ込むことは危険です。
なぜなら、鍵屋のなかには広告費を支払い、複数のサイトに記事や口コミを掲載していることがあるためです。複数のサイトでランキングの上位に入っているような業者は、広告の可能性を疑う必要があるでしょう。
2023年10月から日本でもステルス・マーケティングは規制されることになったため、費用が支払われているにもかかわらず、「広告」という表記のない口コミはネットからも消えていくと考えられますが、口コミだけを頼りにするのは考えものです。
というのも、業者の自作自演の類は見破ることができないためです。これは鍵屋に限ったことではなく、どんな業界でも見極めが非常に難しいので、結果として「口コミだけを頼りにしない」ことが大事、ということになります。
鍵屋にはぼったくり業者が多い?
鍵屋というと鍵開け、と考える方も多いでしょう。最も緊急に鍵屋が必要な状況というと、やはり鍵を無くしたなどの理由で鍵が開けられない、家に入ることができない、といった状況です。
そんなときに鍵開けという特殊な技術ですぐに鍵を開けてくれるのが鍵屋です。
しかし、トラブルにつけこんで高額な費用を請求する、という例が後を絶ちません。特に鍵のトラブルの場合、鍵屋が作業してくれなければ家に入ることすらできないなど、切羽詰まった事情があるため、「とにかく早く業者を呼んで対処してもらいたい」という人が多く、高額請求を受けても仕方がない、と支払ってしまう人も多いようです。
実際にあったぼったくり被害の例
実際にぼったくりの被害に遭うのはどのような状況や手口なのでしょうか?いくつか実際にあった被害についてご紹介します。
- 料金提示がされないまま作業が始まり、頼んでいない作業もされ70万円も請求された。
- 1ヶ所の鍵修理に83万円請求された上に、領収書にはウソの会社情報が記載されていた。
- ホームページには数千円と記載されていたのに10万円以上請求され、クーリングオフにも応じてもらえなかった。
上記のような不当な請求の例は、必ず消費者トラブルとして消費者センター等に報告されます。警戒すべき業者は、過去に行政指導や行政処分を受けている可能性があります。
悪徳業者は国民生活センターのホームページで業者名がわかることもありますので、気になる方は必ず目を通しておくと良いでしょう。
信頼できる鍵屋を選ぶための基準とは?
信頼できる鍵屋を選ぶためには、複数の業者から見積もりをとり、慎重に比較することが重要です。どこに着目すれば良いのか、業者選びの基準となるポイントをチェックしていきましょう。
作業費以外の料金を取られないか
見積もりの料金に注目することが、鍵屋選びのポイントとなります。見積料・出張料・キャンセル料金など、余分な料金が取られないかを細かく確認しましょう。
複数の鍵屋から見積書を出してもらうだけで料金がかかっていては、コストがかかって仕方がありません。見積料がかからない鍵屋を探し、それぞれを比較すると良いでしょう。
見積書が詳細に記載されているか
見積書の内容が詳細に記載されているかどうかは、鍵屋選びの重要なチェックポイントとなります。何にいくらかかると明記されている業者は、安心して仕事を任せられるでしょう。
反対に、費用とその内訳を明確に記載していない場合は、あとで追加料金が発生する可能性があります。鍵交換であれば、作業料金と鍵本体の費用がちゃんと記載されているかどうか、よく確認することが大事です。
内訳があいまいな業者は、信頼性に欠けると判断できるでしょう。また、見積書について質問をしたときのスタッフの対応も参考になります。不明点や料金について質問した際に、スタッフが答えられない場合は要注意です。
細かく作業内容ごとに料金設定をしている業者であれば、明確な回答ができるはずです。答えられないということは、なくても良い作業料金を追加したりしている可能性があります。例えば、特に扉への追加加工は必要ないのに加工費用を追加していたりするかもしれません。
反対に、スタッフが速やかかつ丁寧に回答してくれる業者は信頼できます。依頼の前にしっかりと見積書を確認し、不明点について聞いてみることをおすすめします。
スタッフの対応が丁寧か
スタッフの対応も鍵屋選びのポイントとなります。スタッフの対応を確認するためには、まず電話をかけてみると良いでしょう。電話での受け答えの様子や言葉遣いなどを確認することで、スタッフの質を判断できます。
また、わからないことを質問したときに、正確に答えられるかチェックすることも一案です。スタッフは毎日のように電話応対をしているはずです。
それにもかかわらず、簡単な質問に答えられないようでは、鍵修理の専門業者としてあまり信用できないと判断できるでしょう。すぐに答えられないような難しい質問に関しては、きちんと調べたうえで折り返しの返事があるか確認することが重要になります。
実際に現場を見ないとわからないような質問に対し、適当な返事をするような業者も信頼に欠けるでしょう。実際の鍵の状態を確認し、見積もりを出すときの対応まで含めて判断する必要があります。もし電話の内容と実際の見積もりが違う場合は、いったん確認の時間を設けたり、場合によっては断ったりするなどの対応を行いましょう。
鍵修理・鍵交換の実績が十分か
鍵の修理・交換は専門性の高いものだからこそ、過去の実績を確認することも大切になります。なお、実績は業者の公式サイトなどで確認することが可能です。
実績を確認することで過去にどのようなトラブルを解決し、何を得意としているのか、把握することができます。実績のある業者は、実際に行った作業を紹介するページを設けていることが多い傾向にあります。
これは、作業に自信があるからこそできることでしょう。いつ・どこで・どのような鍵をどのような作業で解決したのか、詳細に記載されていれば参考にできます。
特に自動車など乗り物や、外国製の錠前といった特殊な鍵でも対応できるかどうかは、事例をある程度読んで判断するしかありません。
過去の実績を詳しくチェックすることで、自分が依頼したい作業内容を得意とする業者を見つけられることもあるので、特殊な鍵の修理や交換を考えている方はぜひ確認してみましょう。
業者に鍵修理を依頼すべきケースとは?
鍵の専門業者、いわゆる鍵屋に修理を依頼すべきなのは、どういったときなのでしょうか。結論からいうと、「早急に対応が必要」なときです。
例えば、玄関の鍵が回らないといった場合です。弊社でもよくあるのは、「今までなんとかだましだまし使ってきたが遂に使えなくなった」というご依頼です。理想としては、鍵が回しにくい時点で点検の依頼をして頂きたいのですが、ほとんどの方は回らなくなってしまってから鍵屋を呼びます。
更には、鍵の具合がよくないので自力でなんとかしようとしたがドアノブが外れないなどの理由で作業を中断してしまった、という方もおられます。
鍵の不具合が発生したときは、できるだけ早く鍵屋を呼んだほうが「修理だけ」で済むことが多いです。
また、鍵が折れるなど破損している場合は、自力で対処しようとすると、かえって状態が悪化してしまう可能性があります。折れた鍵を素人が力任せに処理しようとすると、鍵の内部が傷ついてしまうおそれがあるため、注意が必要です。
あまりにも鍵の状態が悪いと、鍵屋でも修理できなくなる可能性が高くなります。このようなリスクを考慮すると、始めから鍵屋に相談したほうが無難でしょう。
鍵が開かないとき、「自分でピッキングをして開けよう」と考える人もいるかもしれません。しかし、自分の所持している鍵でも、ピッキングを行うとその行為自体が法律に触れてしまう場合があります。そのため、むやみにピッキングを試すような行為は避け、専門家である鍵屋に依頼することが大切です。
鍵修理の依頼先として考えられる3つの選択肢
鍵修理の依頼先として、考えられる選択肢は大きく分けて3つあります。それぞれの選択肢の概要とメリット・デメリットなどについて、詳しく説明します。
メーカー
鍵の修理依頼先として、メジャーな選択肢となるのが「メーカー」です。住宅メーカー・玄関ドアのメーカー・鍵メーカーなどが該当します。
特にドアを製造しているサッシメーカー(リクシル、トステム、YKK AP、三協アルミなど)は独自の鍵を錠前メーカーに製造して貰っていることが多いため、錠前メーカーよりもまずサッシメーカーに頼ったほうが専用の部品に困らない、という背景があります。
難点は、サッシメーカーのサービスマン派遣となると高額になりがちだというところです。地元の工務店や、家を建ててくれた工務店などに頼んだほうが安価で済むことも多いようです。
錠前メーカー各社は各地に「代理店契約」をしている鍵屋がいます。例えばMIWA のロゴでお馴染みの美和ロックの場合、全国各地にSD店と呼ばれるサービス代行店があり、ホームページから検索することができます。
これらサービス代行店は錠前メーカーから認定を受けた、サービス代行店として技術や経験が申し分ない鍵屋ですし、地域の鍵屋として実店舗がある業者ですので、安心して作業を任せることができます。
ただ、実店舗型の鍵屋やサッシメーカーのサービスマンは土日や夜間などは駆けつけてもらえないことがあるのが難点です。すぐに鍵の修理が必要な場合は、すぐに対応できる依頼先を探す必要があるでしょう。
▼関連ページ便利屋やホームセンター
普段からよく利用している「ホームセンター」や町の「便利屋」も選択肢に含まれます。カインズのようなホームセンターは出張サービスも展開していますので、依頼しやすいでしょう。
便利屋の場合は、依頼できる内容が幅広い傾向にあり、トラブルの種類を気にせず、気軽に相談できることがメリットといえるでしょう。ただし、ホームセンターや便利屋は鍵の修理に対応していても、知識や技術力は未知数です。
鍵屋
鍵のプロである「鍵屋」も選択肢のひとつです。鍵屋は豊富な経験に基づいた、その場の状況に合わせて対応できる確かな知識と技術を持っています。
修理が必要だと考えていた場合でも、鍵屋が対応した結果、合鍵を作るだけで解決することもあります。鍵の専門家だからこそ、修理・交換などは最もスムーズな対応が可能です。
また、出張専門の鍵屋は土日・早朝・夜間などにも対応できるケースが多くみられます。緊急性が高いトラブルにも速やかに応じることができ、できるだけその日の内に解決できるよう工夫してくれます。
ただし、鍵屋は数多くあり、知識や技術にも差があります。先述したように悪徳業者が紛れ込んでいる場合があるため、しっかりと見極めたうえで依頼することが重要になるでしょう。
費用を抑えて鍵屋に依頼するポイント
鍵屋に鍵修理や鍵交換などを依頼する場合は、なるべく費用を抑えたいものですよね。
こちらでは、どうすれば鍵屋の費用を抑えることができるのか、そのポイントについて解説させて頂きますので、ご参考にしてください。
深夜早朝や年末年始は避ける
鍵屋に作業や見積りなど依頼をする際は、年末年始や早朝・深夜に現場まで来てもらうのは避けるようにしましょう。
これはなぜかというと、多くの鍵屋が通常の作業料金や部品代の他に、早朝・深夜に対応した際の「早朝料金」および「深夜料金」を設定しているからです。
また、年末年始料金を設定している場合もあり、その分が料金に追加されて請求されます。
自分で作業(修理・交換)をしようとしない
もし、故障や老朽化が原因でご自宅などの鍵を修理したり、交換したりする必要が生じてしまった場合、ご自分で作業をしようという方もおられるかもしれません。
しかし、専門知識のない方が自力で作業した結果、修理するつもりが故障がさらにひどくなったり、あるいは、交換用に購入された鍵の部品がその扉に合わず、無駄な出費に終わってしまうという可能性があります。
そして、故障がひどくなったり、鍵が合わなかった場合に、改めて鍵屋に依頼すると、さらに費用がかかってしまう上に2度手間になってしまう為、ご自分での作業はおすすめできません。
見積もりを複数社とる
鍵の作業について、1社だけで見積りをした場合、その業者が相場より高い価格設定をしているかどうかがわかりません。通常の相場よりも費用がかかってしまうこともあります。
さらにそれが、万が一悪徳業者であった場合は、料金が割高どころか高額請求の被害に遭ってしまう可能性さえあります。
以上のような理由から、鍵屋に依頼する際は、必ず複数の業者からお見積りを取るようにしてください。
なお、お見積り料・キャンセル料が無料の鍵屋を使えば、作業料以外の費用が増える事はありません。
鍵猿では相見積もりのご依頼も可能です。
鍵のことは鍵屋鍵猿におまかせください
鍵修理は確かな技術と実績があり、料金体系がわかりやすい業者を選ぶことがポイントです。口コミをうのみにするのではなく、見積もりや公式サイトの実績をよく確認したうえで、慎重に依頼先を選びましょう。
鍵屋鍵猿では鍵に関する幅広いトラブルに対応できます。鍵の修理や交換など、困ったことがあればぜひご相談ください。
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